2019年10月18日 (金)

2019 アイルランドトロフィー 府中牝馬ステークス G2 レース回顧

スカーレットカラーの強さが目立つレースとなった。かなり派手な勝ち方ではあったが、しっかり回顧して個性を見極めて次に活かしたい。

1.レース結果の基礎データ

2019年10月14日(祝) 4回東京5日  天候: 曇   馬場状態:稍重
11R  第67回アイルランドT府中牝馬S
3歳以上・オープン・G2(別定) (牝)(国際)(指定)  芝 1800m   16頭立


馬場差 -0.6 完全タイム差 -0.5
タイムランク C メンバーランク B

LAP :12.4-10.9-11.6-11.8-11.6-11.9-11.3-11.2-11.8
通過:34.9-46.7-58.3-70.2  上り:69.6-57.8-46.2-34.3 

淡々としたミドルペースでL3Fから加速してL1Fで減速するペースになっている。馬場差-0.6ではあるものの、もう少し高速寄りに回復していた可能性はありそう。

2.隊列分析

2019101602

直線入り口の隊列は短く、ほとんどの馬が上争いに加われそうな位置にいた。
多くの馬がそこそこの末脚を発揮出来ていたので、紛れのない能力通りの結果になったと思われる。

3.完全タイム差検証

2019101604

明らかに過大評価になっている。1秒程度低めに見た方がよい。緩急の少ないレースだったので時計が出やすかったということがあったと思う。

4.各馬の分析


1着   8番  スカーレットカラー 牝 4 岩田康誠  54  1.44.5 33.2 

行く気なく後方からの競馬になり、道中は比較的インで追走していたが、最内ぴったりではなかった。直線に入って外に持ち出しジワジワ伸びて最後は鋭く加速して1着になった。
道中は後方で距離ロスなく走ることに徹して、追い出しは遅めにしてL1Fの減速地点で末脚を爆発させる戦法は過去2戦と同じだったが、今までは距離ロスのない位置取りに恵まれたとか、一瞬の脚を活かしていたことから小回り向きと思ってしまったが、L1Fで減速するレースになればむしろ直線の長いコースの方が末脚が活きる馬だったということであり、さらに力をつけているということでもあると思う。
かなり強い印象が持たれる走りであり、当面安定して走ってくれそうだが、後方からの競馬になるのでスローな展開だったり、馬郡が凝縮する展開になれば取りこぼしも十分考えられる。

2着   6番  フロンテアクイーン 牝 6 津村明秀  54  1.44.7 34.0 

まずまずのスタートから中段のやや前の位置を追走する。直線に入ってからジワジワ伸び続け、ゴール直前で先頭に立ちそうになるもスカーレットカラーの末脚の鋭さに屈して2着になった。
ここ2戦凡走していたことから人気を落としていたが、前走が56キロ、その前が55キロで、特にこの馬は56キロでは好走実績がない。なので、今回は54キロで狙い目だった。トップスピードはさほど速くないが、前目のポジションにつけて、最後も長くいい脚を使う馬なので、好走しやすい馬ではあるが、斤量差には敏感ということは常に意識しておいた方がいい馬である。

3着  15番  ラッキーライラック 牝 4 石橋脩    54  1.44.8 34.3 

スタートは速くなく、やや外目を回りながら向こう正面で進出して4角ころには3番手のポジションまで上げていて、直線では早めに先頭に立ち良く粘っていたが、外から来た2頭に差され3着になった。
先行力はあるものの、末脚があまりないのと最後の勝負根性が今一つなので、この馬は勝ち切れるイメージが持てないのだが、その割には今回は善戦した方だと思う。人気になりやすい馬だが、WIN5の後方からは消していい馬だと思う。
あと、先行勝負の馬なのにスタートが速くないのも記憶すべきで、今回のように道中でスムーズに前につけれればよいが、前のポジションにつくまでに脚を使わされてしまう展開になると、3着以内から外れることも十分考えられる馬ということだと思う。

4着   4番  オールフォーラヴ   牝 4 川田将雅  54  1.44.9 34.3 

好スタートから前目のインのポジションで追走し、直線ではジワジワ伸び、ゴール手前でひと伸びしたが、ラッキーライラックを交わすまでには至らず4着となった。
人気はなかったが、これがオープン入りして3戦目で、前走はスローの瞬発力勝負になり惨敗したものの、前々走はオープン特別で勝っているので、オープンの戦績としては悪くない。末脚は鋭くないが先行力のあるタイプであり、今回のようにL1Fで減速するペースで最後少し伸びたように見えたので、今回のようなペースがこの馬に適しているということだと思う。もう少しメンバーが弱くなるメンバーになれば3着以内に入る可能性は高いと思う。

5着  13番  クロコスミア       牝 6 戸崎圭太  54  1.45.1 34.7 

好スタートから早めに3番手に進出し、向こう正面では2番手まで押し上げるも、直線では伸びず。ただそれでもしっかり粘っていて上位とはあまり差のない5着となった。
先行力があり、末脚はさほどない馬で、以前はスローペースのときに限り前で善戦出来ていた馬ではあるが、近走は平均ペースでもかなり粘る競馬をしている。叩いて調子を上げる馬であり昨年もこのレース5着からエリザベス女王杯で2着になったので、今年もエリザベス女王杯で相手候補として検討すべき馬ではある。

6着   2番  ディメンシオン     牝 5 北村宏司  54  1.45.2 34.5 

やや出負けしたかに見えたが、初速が速くインの前目のポジションを取り切り道中では最内を走ることができたが、ペースが速いので追走に苦労しているように見えて直線入り口までには中段の位置まで下がってしまっていたが、最後は少し伸びた。しかしながら上位勢を脅かす脚はなかった。
末脚があまりないので、先行して好ポジションにつけることが好走条件になるが、前走はペースが速くても今回よりもはるかに高速馬場だったので、この馬にとっては追走しやすかったということで、今回は馬場に加え1800mと前走より1ハロン伸びているのも追走に苦労した要因になっていると思う。


7着  12番  レッドランディーニ 牝 4 池添謙一  54  1.45.4 34.5

スタートは速くなかったが、向こう正面で位置を中段まで押し上げる。4角で加速しようとするもあまりポジションはあがらず、最後まで伸びてはいるものの大した伸び脚ではなかった。
コーナーから加速し長くいい脚を使える馬ではあるが、このメンバーでは力不足ということだと思う。

8着   7番  サトノガーネット   牝 4 坂井瑠星  54  1.45.4 33.7

スタート遅く最後方になり、4角の勝負所でも流れについて行けず最後方になる。直線では大外に出し、L1Fの減速に乗じて数頭交わし7着になった。
いつも最後に末脚は発揮するものの、前半の追走力が劣るので、オープン特別でも3着以内に入るのは難しそう。

9着   5番  ダノングレース     牝 4 三浦皇成  54  1.45.4 34.5

スタートはよかったが、二の足が遅く後ろから5番手の位置まで下がってしまう。それでも、4角の勝負所では、位置を上げていたものの、大した末脚は使えなかった。
騎手のコメントによると最後ノメっていたということだが、確かにノメってバランスを崩すようなところがあった。なので、湿った馬場はダメということのようだが、戦績を見ると乾いた馬場だったとしてもこのメンバーで上位に食い込むのは能力的に難しかったと思う。

10着   3番  カンタービレ       牝 4 松岡正海  54  1.45.5 34.6 

道中は中段のインで脚を貯め、直線で追い出そうとするも大した脚は使えなかった。
この馬古馬重賞を走るようになって4戦連続で凡走しているので、重賞では能力不足と考えてよさそう。オープン特別であれば好走の可能性はある。

11着  11番  ペルソナリテ       牝 6 丹内祐次  54  1.45.5 34.4

後方追走から、直線では最内を突こうとするも、大した脚はなかった。

12着   1番  ジョディー         牝 3 武藤雅    52  1.45.7 35.2 

好スタートから逃げを狙うもエイシンティンクルにあっさり交わされ、最内で2,3番手で追走する。直線では大して粘れず。
この馬が好走するのは遅いペースで楽に逃げれたときになるので、古馬とのレースで好走するのは難しそう。

13着  10番  エイシンティンクル 牝 6 勝浦正樹  54  1.45.8 35.6

初速の速さで逃げてやや速い平均ペースで引っ張ったが、最後はバテた。
このメンバーでは能力不足ということもあるが、乾いた良馬場でないとダメということもありそう。

14着  16番 ランドネ           牝 4 吉田隼人  54  1.46.0 35.3

いいところなし、陣営はダートを試すことも考えているようだ。

15着  14番  プリモシーン       牝 4 福永祐一  54  1.46.0 34.9 

後方追走からまるで伸びず。
今まで馬郡をさばくのに手間取ったり、エンジンのかかりが遅くて凡走したことはあったものの、ここまで最後伸びなかったことはないので、今後精神面での影響が懸念される。馬券的にしばらくは狙いを下げて様子を見た方がよい。

 

2019年10月17日 (木)

2019 秋華賞 G1 レース回顧

昨年と同様、秋のトライアルレースを使わず、オークスから直行の馬が勝ったレースとなった。秋のトライアルレースのレベルが高くなかったので、こうした結果になることは十分考えられたものの、オークス以降走っていない馬を自信を持って本命にするのは過去の実績をベースに予想する際には難しいので、当てにくいレースではあったと思う。

1.レース結果の基礎データ

2019年10月13日(日) 4回京都4日  天候: 晴   馬場状態:稍重
11R  第24回秋華賞
3歳・オープン・G1(馬齢) (牝)(国際)(指定)  芝 2000m・内   18頭立


馬場差 +0.3 完全タイム差 +0.7
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.3-10.7-11.6-11.8-11.9-12.7-12.5-12.0-12.3-12.1
通過:34.6-46.4-58.3-71.0  上り:73.5-61.6-48.9-36.4 

ハイペース戦になったが、6F目で少しペースが緩んでいて、L3Fから加速しているので、減速ラップにはなっていない。そのため、後方にいた馬には厳しい持久力勝負のレースとなった。また、雨の影響で時計のかかる馬場になっていた。

2.隊列分析

2019101601

かなり縦長の隊列になっている。

結果として、3,4角で上手くインを立ち回った馬に有利な展開になったのだが、逆にいうと、3,4角を上手く内で立ち回れたのに3着以内に入れなかった馬はかなり弱いと考えていいと思う。

3.完全タイム差検証

2019101603

明らかに過少評価であり、あと0.5秒程度は上にみるべきである。ただし、秋華賞の基準タイムは古馬オープンより0.3秒遅く設定されていることに注意が必要。

4.各馬の分析

1着   5番  クロノジェネシス   牝 3 北村友一  55  1.59.9 36.1 

好スタートからインから1頭外の5番手のポジションを追走し、直線に入ってやや外に出すと一気に加速し1着となった。
ハイぺースの中好位でしっかり追走でき、最後の直線までの間に脚を貯めれたことが勝因になり、北村騎手はオークスの際にコーナーでペースが上がった際に脚を貯めてればよかったというようなコメントをしていたので、その反省を活かした騎乗になった。コーナーで加速するよりも直線で末脚を爆発させる方がよいタイプなので、上がりがかかるレースの方が向いているということなのだろう。それでいて道中の追走力があることも成績が安定する一因なのだと思う。なので、コーナーからの加速が必要なレースと、極端な瞬発力勝負では少し分が悪くなると思う。

2着   8番  カレンブーケドール 牝 3 津村明秀  55  2.00.2 36.2 

好スタートからクロノジェネシスの後ろを追走してたが、3角の手前あたりから最内に潜り込み、4角をインで距離ロスなく走り直線ではクロノジェネシスの内か同じように伸びようとした、クロノジェネシスとは少し末脚が劣り2着となった。
この馬も好位で走れて、直線の前で脚を貯めれるレースができたのが好走要因となった。ただし、末脚ではクロノジェネシスに劣ることをはっきり示した。また、紫苑Sからパフォーマンスをアップさせたので、叩き2戦目で調子を上げるタイプのようだ。

3着  14番  シゲルピンクダイヤ 牝 3 和田竜二  55  2.00.4 35.6

後方追走から、L3Fあたりからスパートし直線では外を回ってしっかり伸び続けて3着となった。
後方追走から外を回って上位に食い込めたのはこの馬だけなので、力のあることを示した。戦績から2000mは長いのかとも考えられていたが、この走りが出来れば距離はこなせそう。末脚勝負に徹するのがよいということなのだろう。L1Fがさらに減速するような展開になれば、さらに上位に食い込むこともできそうだが、追い込み馬なので馬券の軸には向かない。

4着   9番  シャドウディーヴァ 牝 3 松山弘平  55  2.00.5 36.3

カレンブーケドールの少し後ろで最内の位置について、終始距離ロスなくインを回る。直線に入って追い上げるも上位勢とは末脚が劣った。
ずっと最内を回って、4角で脚を貯めれる展開になったことが好走したとこのすべてで、恵まれた4着。あまり評価できない。

5着   7番  ビーチサンバ       牝 3 福永祐一  55  2.00.5 37.0

好スタートなものの、最初の直線ではコントラチェックの方が速かったが、インにいたことを活かし、1角で強引にハナを取り切る。しばらく競り合いになるも向こう正面の途中でペースが落ち着き、4角から早めスパートで直線でセーフティリードを取ることを試みるもL1Fで捕まり5着に沈んだ。
逃げ先行へのキャラ変が板についてきた。前半速かったが競り合っていたのが一流騎手どおしだったので、途中でペースを落ち着かせることができ、それが最後までの粘りにつながった。福永騎手のコメントでは1,2角で息を入れれればと話していて、序盤でもう少し楽が出来れば最後まで粘れた可能性が高い。今後どこかで好走する可能性は十分ありそう。

6着   6番  ローズテソーロ     牝 3 横山典弘  55  2.00.7 36.1

中段の一番後ろのインを追走。4角でも最内で追い出しを我慢し、直線に入ってインを伸びてきて6着になった。
この馬も4角を距離ロスなく走り脚を貯めれたのが直線伸びた要因。

7着   3番  ブランノワール     牝 3 浜中俊    55  2.00.9 37.2

最内で3,4番手を追走するも直線では伸びず。ここでは力不足だった。

8着   1番  ダノンファンタジー 牝 3 川田将雅  55  2.01.0 37.3 

好スタートから先行するが、やや外の3番手を追走し、4角からスパートするものの直線ではさほど伸びなかった。
速いペースを追走することで末脚が削がれた。やや外を回ったので距離ロスがあった。時計のかかる馬場がダメだった。といった要素が複合的に作用しての凡走だと思う。スローの瞬発力勝負向きの馬ということなのだと思うし。さほど強くはないということだと思う。

9着  17番  エスポワール       牝 3 シュタル  55  2.01.0 36.8

後方に位置した馬の中では前の位置で追走し4角で早めのスパートを試みるも隊列が長すぎていい位置までは進出できず、最後もさほど伸びなかった。上がり馬として注目されたものの、外枠が堪えたものの、能力が足りなかった。古馬混合戦で2連勝したのは、52キロが活きた可能性も高い。今後3勝クラスでの好走は難しいではないだろうか。

10着  16番  パッシングスルー   牝 3 戸崎圭太  55  2.01.1 37.3 

クロノジェネシスの少し前の外を追走。直線ではまるで伸びず。外枠からずっと外を回っての距離ロスがあったことの影響はありそう。だが紫苑ステークスのレベルが低かったので実力的にはこんなものだろう。

11着  10番  シェーングランツ   牝 3 武豊      55  2.01.7 37.0

後方追走から残り4Fあたりから大外へ進出するも直線では全く伸びなかった。今後活躍できそうなイメージが全く沸かない。

12着   4番  トゥーフラッシー   牝 3 幸英明    55  2.01.8 36.8

ダッシュ付かず後方から、ずっとインを回るも最後もさほど伸びず。
古馬2勝クラスを52キロで走って4着までしか来れない馬なので、順当な結果

13着  13番  サトノダムゼル     牝 3 M.デム  55  2.01.9 37.4

スタート直後は先行集団に取り付こうとするも早々と脱落し後方からの位置となる。直線に向いてスパートしようとしたところで、内にいたシゲルピンクダイヤに弾き飛ばされて、その後もさほど伸びなかった。
直線入り口での走りではシゲルピンクダイヤとの実力差は歴然だった。今年は古馬2勝クラス戦で3歳馬が勝つ場面が多かったが、古馬2勝クラスを勝った程度では3歳馬のトップクラスには通用しないということだと思う。

14着  18番  シングフォーユー   牝 3 藤岡佑介  55  2.01.9 37.0

この馬も後方のまま何もできずに終わった。1勝クラスを勝った程度の実績ではこんなものなのだろう。

15着  15番  コントラチェック   牝 3 ルメール  55  2.02.0 38.4

外からビーチサンバと競り合ってハイペースを演出したが、残り200mで激しく失速して15着まで下がった。
競り合っていたとは言え、残り1000m付近では一旦ペースが落ち着いたのにそれでは15着まで下がるのは、この馬が相当弱いという評価でよいと思う。オークス、秋華賞と凡走したので、典型的なディープインパクト産駒の早熟馬ということだと思う。こういうタイプに3歳早春時に魅入られてしまった人は、以降地獄を見ることになる。

16着  11番  フェアリーポルカ   牝 3 三浦皇成  55  2.02.4 38.5

好位追走するも勝負所では全く伸びず、今年の紫苑Sが低レベルであったことを証明するかのような走りだった。

17着  12番  レッドアネモス     牝 3 藤岡康太  55  2.05.1 40.9

好位追走から、直線手前の失速ぶりは何かアクシデントでもあったのではと思わせるような酷い失速だった。3歳オープン戦の白百合Sでの勝ちが超スローぺース戦だったということもあり、このときの勝ちがフロックだったという評価でよいと思う。

2019年10月 9日 (水)

2019 京都大賞典 G2 レース回顧

このメンバーであれば、ドレッドノータスをピックアップすることは難しくはないものの、グローリーヴェイズが3着以内に入らないことを予想することは難しかった。予想ではドレッドノータスもシルヴァンシャーもピックアップできたのにまだまだ自分の予想の甘さを痛感させられたのだが、今回の結果をしっかりと回顧して次につなげたい。

1.レース結果の基礎データ

2019年10月 6日(日) 4回京都2日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第54回京都大賞典
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定)  芝 2400m・外   17頭立


馬場差 -1.6 完全タイム差 +0.4
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.9-11.0-11.5-12.1-12.2-12.2-12.3-12.4-11.7-11.6-11.5-12.1
通過:35.4-47.5-59.7-71.9  上り:71.6-59.3-46.9-35.2 

馬場は中山・阪神開催のような超高速馬場ではないものの、高速馬場であった。
ラップは全体的には平均ペースであるが、序盤はさほど速くなくL4Fからスパートするロングスパート戦になった。


2.隊列分析

201910701

直線入り口ではロングスパート戦でも隊列はあまり長くなっていない。ただし、ここで後方にいた馬は勝負にならない展開であった。京都大賞典は内枠有利と言われているが、そのとおりであることがよくわかる隊列になっている。やはりコーナー4つあることからインを距離ロスなく走ることが重要なのだろう。

3.完全タイム差検証

201910703

やや過大評価の完全タイム差に思える0.6秒くらいは低めに見た方によさそう。


4.各馬の分析

1着   7番  ドレッドノータス   セ 6 坂井瑠星  56  2.23.5 34.9

好スタートから初速の速さで楽に先頭の最内のポジションを得ることに成功する。その後直線の先行争いでは外枠の馬を前に行かせ、自身は最内で3番手のポジションでレースを進める。残り800mで外の馬が動くものの最内で距離ロスがないことを活かしじっくり構え直線に入ってダンビュライトを交わしそのまま1着となった。
序盤で最内の好ポジションを取れたことがすべてであり、距離ロスなく走れたことと、末脚の鋭い馬がいなかったことに恵まれた勝利であることは間違いない。
競馬ではこうしてインをロスなく立ち回れた不人気馬が好走するケースはかなり頻繁にあり、このレースのメンバーは序盤に速い馬がいなかったので、この馬が楽に先手を取って好走するかもと予想するのはさほど難しくはない。また、函館記念のレース回顧で書いたように近走は安定して能力を発揮していることもピックアップしやすい点であった。ただ、今回は恵まれての勝利なので今後重賞で好走出来る可能性は低いと思う。

2着  14番  ダンビュライト     牡 5 松若風馬  57  2.23.7 35.4

スタートはさほど速くなかったが、序盤の長い直線を活かしてじわじわと前に進出して、先頭のポジションを得ることに成功した。その後淀みのないペースで先行し、最後までしっかり粘り切って1着となった。
一本調子の走りしかできない馬であるので今回のように平均ペースで逃げれたことがハマった好走となった。今回のメンバーであれば、ダンビュライトに向いた展開になることは予想できたものの、今回は外枠であったため、序盤のポジショニングで苦労して好走出来ないのではないかと考え僕は消してしまったが、ここまで楽に先手がとれれば外枠は関係なかった。それだけ、先行力の劣る馬の組み合わせだったということなのだろう。

3着   6番  シルヴァンシャー   牡 4 浜中俊    56  2.23.8 35.1

序盤は行く気なく、中段のやや後方の外のポジションを追走する。向こう正面では内にいたクリンチャーにぶつけられ外に張り出す不利を受けたが、臆することなく、残り800mから進出し直線入り口のころには外から前目の位置にこれたが、ここまで激しく手が動き鞭がかなり入っていた。それでも最後まで伸び続けゴール直前で3着に浮上した。
外から追い込んだ馬の中では一番いい走りを見せた。中盤は出入りが激しくぶつけられる不利も受けたので勝負根性はかなりありそう。ロングスパートができたが、進出するのにかなり騎手が苦労したようなので少しズブイ面はありそう。その意味では直線の短い小回りコースは向いていないと思う。また、あまりトップスピードは速くなさそうなどで今回のように平均ペースの持続力勝負が得意な馬ということだと思う。今後も好走出来る可能性は高いと思うが、この馬の特徴をしっかり覚えて賢く狙っていきたい。

4着   1番  ノーブルマーズ     牡 6 高倉稜    56  2.24.0 35.3

スタートして激しく手を動かし先手を取ろうとするものの、ドレッドノータスにあっさりと前のポジションを奪われてしまう。その後外から前に出た馬がいたことから、結局最内で5,6番手の位置を追走する。勝負所で最内の距離ロスがないことからじっくり構えることができて、直線で3番手まで上がれたが、最後は差されて4着となった。
戦績と1番枠ということから穴人気になっていたが、この馬は末脚がイマイチなので直線入り口で勝負圏内にいることが好走条件であるのに、序盤のスピードがないので、相手関係に恵まれないといいポジションが取れないという弱点があるので、僕は今回は多頭数であることから、この馬を軽視することができた。馬券を買った人からするとドレッドノータスにあっさりと前のポジションを奪われたことに不満を感じるかもしれないが、もうそういう走りを何度も見てきているので、もうそういう馬だと思った方がよい。
ただ、そのわりには4着は好走出来た方だった。やはり最内で距離ロスなく走れたことが大きかったのだろう。


5着   4番  エタリオウ         牡 4 横山典弘  56  2.24.1 34.8

最後方追走から、直線で大外から追い込むも4着が精いっぱいだった。
馬場、展開ともに外から回って追い込むのには厳しいものになった。ただ、休み明けでしっかり末脚が使えていたので、次走は少しパフォーマンスを上げる可能性はありそう。


6着  16番  グローリーヴェイズ 牡 4 M.デム  57  2.24.3 35.7

序盤はじわっと押し上げるものの最初の長い直線で一時期は前から2番手の位置まで上がってしまう。その後ジョッキーが落ち着かせようとして少し後ろに下げようとするするものの、内からノーブルマーズが競りかけてきたり、外からメートルダールやクリンチャーが早めに押し上げてくるのに翻弄され。道中全く落ち着くことができず、直線ではギアが上げることが出来ず、最後はノーブルマーズに前を塞がれる不利を受けるも不利がなくても大した脚が使えない印象の6着だった。
前半でここまで折り合いを欠き、能力を発揮出来なかったのは意外であったが、この馬はまだキャリアが少なく休み休み使っていたのでこの馬のキャラクターを掴み切れていなかったということが今回の最大の敗因であった。この馬、新潟2000mでのレースが新潟でありがちのスローの瞬発力勝負にならず。日経新春杯も極端なハイペースになるなど、中距離のレースでは持続力勝負でこなしていた。この馬は父はディープインパクトであるものの、母の父はスウェプトオーバーボードであることから、中距離の瞬発力勝負よりも持続力勝負に強いようになった可能性が高いことが今回の結果から考えられる。つまり、中距離でスローから大して速くない平均ペースになった場合は全く能力が発揮できない可能性が高いということである。そう考えると今後は中距離戦でこの馬を軸にした予想は難しいと思われる。ハイペースなどで持久力勝負になったときに浮上する馬と考えた方がよいということだと思う。

7着  10番  ウラヌスチャーム   牝 4 大野拓弥  54  2.24.3 35.3

後方追走から、直線ではインを突いて伸びてきた。ただし、インを上手く突けたわりには大した末脚を使えなかったので、古馬混合のG2戦ではこの程度であろうという走りであった。

8着  13番  メートルダール     牡 6 和田竜二  56  2.24.5 36.0

後方追走から早めに外から進出するも、直線では大した脚が使えなかった。

9着   3番  クリンチャー       牡 5 池添謙一  56  2.24.6 36.0

中段追走から向こう上面では外のシルヴァンシャーをはじき飛ばして外から前にでようとするものの、大した脚は使えなかった。
この馬、やっぱり復調の兆しは見られない。

10着   8番  パリンジェネシス   牡 5 松山弘平  56  2.24.7 35.6

スタートはあまり速くなく、後方のやや外目を追走、直線も外から上がって行かざるを得ない状況になり、大した脚は使えなかった。
先行することが多い馬だっただけに、先行前残りを少し期待したが、かなり前半に遅いメンバーにならないと先行することが出来ないことを示した。特に今回のように最初の直線が長いレースでは先行はできなさそうだ。

11着   5番  チェスナットコート 牡 5 岩田康誠  56  2.24.7 35.7

中段最内をずっと追走していたが、直線に入っても大した脚は使えなかった。距離ロスなく立ち回れていたのに見所なかったので、かなり弱いとの評価でよいと思う。

12着   9番  エアウィンザー     牡 5 三浦皇成  56  2.25.3 36.5

中段追走から直線でまるで伸びなかった。この馬の戦績からすると伸びなさすぎなので、これが休み明けなのか、調子を崩したのか、次走で判断する必要があるが、少し狙いを下げることで良いと思う。

13着  12番  リッジマン         牡 6 蛯名正義  57  2.25.4 36.4

後方のまま見所ない。

14着  15番  レノヴァール       牡 4 藤岡康太  56  2.25.4 37.0

外からじわっと先行し2番手追走するも直線ではずるずる下がる。重賞では通用しない。


15着  11番  アドマイヤジャスタ 牡 3 北村友一  53  2.25.6 36.9

序盤は先行するも直線ではずるずる後退。古馬オープンでは通用しないと考えてよさそう。

16着   2番  アルバート         牡 8 藤岡佑介  56  2.26.3 37.3

後方のまま見所無し。

競争中止  17  ウインテンダネス   牡 6 菱田裕二  56  

スタート直後落馬。スタート時の騎手との呼吸が合わなかっただけの落馬に見えた。

 

2019年10月 6日 (日)

2019 京都大賞典 予想

今週は京都大賞典の予想にチャレンジする。

各馬の過去のレースにおける真完全タイム差(補正済完全タイム差)による定量評価と、レース回顧による定性評価により予想を組み立て、正解に近づけることを目指す。

1.予想馬券

 (1)本線

   ・⑯グローリーヴェイズ⑦ドレッドノータスの2頭軸に④エタリオウ⑥シヴァンシャー⑨エアウインザーへの3連複流し
   ・⑯グローリーヴェイズ⑧パリスジェネシスの2頭軸に④エタリオウ⑥シヴァンシャー⑨エアウインザーへの3連複流し

 (2)抑え

   ・⑯グローリーヴェイズを軸に④エタリオウ⑥シヴァンシャー⑨エアウインザーへの3連複流し

 (3)遊び

   ・⑯グローリーヴェイズ1着固定で、2,3着が⑦ドレッドノータス固定で、④エタリオウ⑥シヴァンシャー⑨エアウインザー相手への3連単
   ・⑯グローリーヴェイズ1着固定で、2,3着が⑧パリスジェネシス固定で、④エタリオウ⑥シヴァンシャー⑨エアウインザー相手への3連単
   ・⑯グローリーヴェイズ1着固定で⑦ドレッドノータス⑧パリスジェネシスへの3連単
   ・⑯グローリーヴェイズ⑦ドレッドノータス⑧パリスジェネシスの3連複

2.1走前、2走前の真完全タイム差

馬名S 1走前 2走前
1 ノーブルマーズ +1.1 +1.9
2 アルバート 取消 +1.1
3 クリンチャー +1.4 +2.0
4 エタリオウ +2.1 +0.9
5 チェスナットコート +2.0 +1.8
6 シルヴァンシャー +1.5 +0.8
7 ドレッドノータス +1.3 +1.2
8 パリンジェネシス +2.5 +1.3
9 エアウィンザー +1.6 +0.6
10 ウラヌスチャーム +1.2 +0.6
11 アドマイヤジャスタ +4.4 +1.4
12 リッジマン +2.3 +2.4
13 メートルダール +1.9 +0.8
14 ダンビュライト +2.0 +0.5
15 レノヴァール +2.2 +1.8
16 グローリーヴェイズ ー0.1 +0.5
17 ウインテンダネス +1.6 +1.8

 


※完全タイム差を補正する(真完全タイム差)とともに、G1,オープン,3勝クラスの戦績については相応の補正をしている。

3.レース回顧の再掲


新潟記念

12着   8番  クリンチャー       牡 5 田辺裕信 57.5 1.58.4 35.1
2番手追走から直線の途中まではかなり粘れてたが、最後は馬郡に沈んだ。
やはり復調の兆しはみられない走りだった。

小倉記念


3着   6番  ノーブルマーズ     牡 6 高倉稜    56  1.58.9 35.3
スタートの行きっぷりはあまりよくなく出鞭を入れて前に行き、1角に入るころは5番手追走だったが、向こう上面で3番手につけることに成功した。その後、直線に入ってあまり伸びそうな勢いはなかったが、最後まで粘りゴール直前でタニノフランケルを交わして3着となった。
鳴尾記念のレースで衰えたと判断したのは時期尚早であり、やはりこの程度のメンバーであれば持続力では上位ということを示した。この馬は前半で2,3番手につけれることが好走条件になっているが、前半の行きっぷりがいい馬ではなく今回も1,2角でペースが緩んだことで3番手につけれたことが好走要因になったと思う。今回は前半が速そうなメンバーがいなかったので、この馬を警戒すべきだったということなのだと思う。今回はこの馬をピックアップすることができなかったが、今回の経験により今後はこの馬の取捨がより考えやすくなった。

七夕賞

9着  13番  ウインテンダネス   牡 6 柴田大知  56  2.00.8 37.6
後方からまるでいいとこ無し。そもそも差しに回ると、エンジンのかかりの遅い馬なので小回りコースは向いていない。内田博幸騎手にも見限られてしまったようだし、復調の兆しが見えるまでは消しでよい。

クイーンカップ

4着  12番  ウラヌスチャーム   牝 4 藤岡佑介  55  1.47.2 33.6 
後方追走から4角より大外からしっかり伸びてきたが、届かずの4着だった。
安定的に末脚を発揮する馬ではあるが、外から伸びてくるタイプなだけに開幕週の馬場ではさすがに厳しかった。

 


宝塚記念


6着  10番  ノーブルマーズ      高倉稜      2.12.4 36.0
後方から外を回って、最後はよく差してきているが、上位馬とのレベルの差は歴然ということだと思う。
7着   6番  スティッフェリオ    丸山元気    2.12.4 36.3 
その気になれば逃げれそうなほどの好スタートと初速の速さだったが、中段に控えてしまう。勝負所、直線での反応もイマイチで伸びきれず。低レベルのG3勝ちしかない程度の馬なので、当然の結果。

8着   9番  クリンチャー        三浦皇成    2.12.5 36.4 
中段追走から勝負所では、一応スパートしているように見えるものの、上位馬との力の差は歴然だった。

9着   3番  エタリオウ          横山典弘    2.12.6 36.4 
後方追走から、早めにスパートして前に取り付こうとするも、4角で他馬もペースアップしたので先団にとりつくことができず、9着に敗れた。ロングスパートが不発に終わったのは天皇賞の激走の疲れが残っていたとのこと。それで改めてこの馬の戦績を見ると好走するのは休み明けとその次走に集中しているので、この点は覚えておくべきだろう。

目黒記念

7着   8番  チェスナットコート 牡 5 坂井瑠星  56  2.28.9 35.4
直線入り口では、アイスバブルと競り合っていたが、残り300mで早くも脱落した。

10着  12番  パリンジェネシス   牡 5 川田将雅  54  2.29.6 36.7
ハイペースを2番手で追走したが、直線は全く粘れなかった。
戦績からこの馬は緩いペースを先行する形でないとだめそう。1600万条件からの昇級馬だが、オープンでは苦戦しそう。


函館記念

4着   5番  ドレッドノータス   セ 6 菱田裕二  56  2.00.1 35.7 
3番手を先行できたので、前残りの流れに恵まれての4着との印象が強いが、前走の巴賞と同等の能力は発揮出来ているので、安定して能力が発揮できる馬ということなのかもしれない。
また、調教ではステイフーリッシュと併せ馬でステイフーリッシュを抜かせない調教だったので、かなり調子がよかったようだ。

7着   8番  メートルダール     牡 6 武藤雅    57  2.00.8 35.2 
前半はかなり後方を追走、残り600mで外に出して進出しようとするも、他馬も同じように追い上げているのでなかなか前に出れず。直線で大外から伸び続けて少しだけ着順を上げた。
最後は上がり3ハロンタイム最速の末脚を見せたが、後方の位置取りでは話にならない展開になったことが大きかった。もともと戦績から緩い馬場はよくないとわかっていたのだが、それが前半の追走が今一つだった要因の可能性はある。ただ、後半はしっかり追い上げていたので調子は悪くなさそうで、高速馬場で見直せそう。

天皇賞 春

2着   7番  グローリーヴェイズ  戸崎圭太  58  3.15.0 34.4 
好スタートから、一旦前につけるもペースが速いと見て後方にさげる。1周目の直線あたりではフィエールマンのすぐ前の位置にいたものの、直線の中頃でフィエールマンに前を譲ってしまう。2コーナーから向こう上面でフィエールマンがさらに前に出ても、後方でじっとしていて、残り800mくらいから進出を開始して、直線では一旦先頭に立つシーンもありながら、激しい叩き合いの末2着に敗れた。
上がり3ハロンタイムではグローリーヴェイズがフィエールマンを上回っているようにトップスピードを持続させる能力はグローリーヴェイズの方が高い。結果論ではあるが、今回のこの馬の敗因は簡単にフィエールマンに前を譲ってしまい、その後もフィエールマンの直後までついて行かなかったことだと思う。ペースの緩んだところでポジションを上げておけば、フィエールマンを逆転することも可能だったと思う。前半速いところで一旦をポジションを下げた戸崎騎手の判断はさすがだが、中盤以降の立ち回りではルメール騎手との差が出たということだと思う。
グローリーヴェイズは菊花賞では大外枠で上位勢とは遜色ない走りをしていたので、菊花賞上位馬と能力差はないと僕は思っていたが、そのわりには人気が高くならなかったので、今回は絶好の狙い目だったのだが、今回の走りで今後はおいしいオッズになる機会は少なくなりそうだ。

4着   2番  エタリオウ          M.デム  58  3.16.0 35.2 
ポツンと最後方から、残り1000mでスパート開始し、4角の勝負所で少し抑えて直線で再加速しようとするも、最後まで脚が続かずパフォーマプロミスに敗れ4着となった。
日経賞と同様にロングスパートが失敗した結果となった。ロングスパート勝負が通用するような相手、展開でないと好走するのは難しいというこの馬の特徴がよくわかってきたと思う。

6着   1番  チェスナットコート  坂井瑠星  58  3.16.8 35.8
ある程度前の5番手あたりの位置につけてそのままなだれ込んだだけの特に見所のない走りだった。

8着   3番  リッジマン          蛯名正義  58  3.17.4 36.4
特に見所無し。

10着  12番  クリンチャー        三浦皇成  58  3.17.7 36.5
特に見所無し。近走調子が悪く、復調の兆しが見れるまで消しでよさそう。

大阪杯

5着   9番  エアウィンザー      浜中俊      2.01.2 35.2
中段を追走していたが、4角では比較的内をそつなく回ってこれたことが5着に入れた要因だと思う。
前走の回顧で僕は「この馬は好位置につけて最後は確実にひと脚使えるのが強みではあるが、このクラスでは末脚はそう秀でてはいなく今回は立ち回りの馬さで3着を確保できたので、G2以上のクラスでは確実性に欠けるとの評価でよいと思う。」今回もこの評価のとおりと考えてよいと思う。今回5着に入れたのは、たまたま低レベルレースになったからということだと思う。

9着  14番  ダンビュライト      松若風馬    2.01.6 35.8
4角の勝負所で外を回るロスが大きかったと思う。この馬は、一本調子で走る馬なので、前目につけて粘り切れるレースにならないと能力を発揮できない。今回は大外枠だったということから消しで問題なかったということでよいと思う。


金鯱賞

3着   8番  エアウィンザー      武豊        2.00.4 34.2
まずまずのスタートから中段を追走し、1,2コーナーで隊列がやや縦長になったことに乗じて中段の内の位置に潜りこむ。4角の勝負所でもあまり動かず、内の距離ロスがないことを活かして好位をキープして直線でも追い出しを少し我慢して直線を上がったところからしっかり伸びて3着となった。
4連勝していたとは言え前走のG3戦がオープン昇級後初のレースであり、そのレースがタイムランクEの低レベルレースだったこともあって、1番人気は過剰人気だと思ったのだが、結果として3着は確保したものの、立ち回りの上手さで3着にこれた印象で強さは感じられなかった。直線の映像を見ると、後続の馬が走らなさすぎのように見えるのだが、実際に上がり3ハロンタイムを比べてみると、1,2着馬が34.1秒でこの馬が34.2秒でその次が34.7秒のペルシアンナイトと少し劣っているので末脚の差がそのまま着差に現れたレースとなった。
この馬は好位置につけて最後は確実にひと脚使えるのが強みではあるが、このクラスでは末脚はそう秀でてはいなく今回は立ち回りの馬さで3着を確保できたので、G2以上のクラスでは確実性に欠けるとの評価でよいと思う。

13着  13番  メートルダール      福永祐一    2.01.8 35.2
前走の走りがよかったので、ちょっと期待したのだが後方のまま全くいいところなし。この馬も柔らかい馬場がよくないようではあるが、もう6歳で2戦続けて好走する調子を維持するのが難しくなっているのかもしれない。

 

 

4.結論

休み明けでも、このメンバーではグローリーヴェイズの能力が抜けているので勝たねばならない1戦。相手がかなりの混戦なので、4枠の馬の前残りに期待してみる。

 

2019年10月 5日 (土)

2019 シリウスステークス レース回顧

人気馬には怪しい要素が多くあり、末脚勝負の馬が多く先行出来る馬が有利と、そこまでわかっていても上位3頭をすべてピックアップするのは難しいレースとなった。

1.レース結果の基礎データ

2019年 9月28日(土) 4回阪神8日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第23回シリウスS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(指定)  ダート 2000m   14頭立


馬場差 -1.1 完全タイム差 +0.4
タイムランク D メンバーランク D

LAP :12.9-10.8-10.8-13.0-12.8-13.0-13.4-12.4-11.8-12.6
通過:34.5-47.5-60.3-73.3  上り:76.0-63.2-50.2-36.8 

前が予想以上に競り合って、2,3ハロン目のタイムが速くなっているが、その後の中段は減速しているので、やはり前が有利の展開となった。

2.隊列分析

20191022

直線入り口で後続が前に追い付く形になり隊列はあまり長くなっていない。それでも、最後は直線入り口で前方にいる馬で決着した。


3.完全タイム差検証

20191024

やや過大評価に見える。どれだけ割り引くかが難しいが、0.8秒くらいは割り引いた方がよいと思う。つまりあまりレースレベルは高くない。


4.各馬の分析

1着   6番  ロードゴラッソ     牡 4 藤岡佑介  55  2.03.5 36.4

前でやりあう2頭とその後方につづく2頭のさらに離された後方集団の先頭に位置し、勝負所で追い上げると直線入り口で早々と先頭に立ち、難なく押し切った。
末脚勝負の馬が多く前有利のレースと考えると、先行力があり北海道で強かったリアンヴェリテの2着になったことのあるこの馬が勝つのではないかと考えるのはさほど難しいことではなかった。とはいえ、モズアトラクションの不調とタイムフライヤー、マッスルビーチの見掛け倒しに恵まれた勝利であり、高く評価できる勝利ではない。

2着   8番  アングライフェン   牡 7 川田将雅  57  2.03.5 36.2

ロードゴラッソの少し後ろを追走し、直線ではインに切れ込もうとするも、前が詰まり、ロードゴラッソの外の位置に立て直して追い込んでくるがわずかに及ばず2着だった。
好位置から確かな末脚で追い込んできたが、重賞では足りずオープン特別のみで好走していたこの馬が2着ということからも、このレースのレベルが高くないことが言える。

3着  12番  メイショウワザシ   牡 4 松山弘平  54  2.03.8 37.1

先手を主張しヤマカツライデンと激しい先行争いをするも1番手を取り切る。4角から直線入り口にかけては後続が殺到してきたので、一気に飲み込まれるかに見えたが、インでしぶとく粘り3着を確保した。
逃げるかもとは思えたが、外枠のこの馬が逃げれると考えるのは難しかった。前走のオープン初戦の小倉では、先行してバテているが、中盤のラップタイムを見ると今回の方が全然遅いので、粘り切れても不思議はない。


4着  11番  ジョーダンキング   牡 6 岩田康誠  55  2.03.8 36.6

ロードゴラッソの外から直線入り口では同じように進出しようとするも上位馬とは末脚で見劣った。重賞では今一つ能力が足りないと考えてよさそう。

5着  14番  キングズガード     牡 8 浜中俊   57.5 2.03.8 36.3

後方から一番外を回ってかなりいい脚で追い込んできた。大外を回っている時点で今回のレースでは出番はなかったが、いい末脚だったので、前が止まり外差しが効くような展開になればまだ3着以内に入る可能性はありそう。


6着   2番  タイムフライヤー   牡 4 ルメール  57  2.04.1 37.0

4番手追走から、直線入り口ではメイショウワザシのすぐ外の位置で競りかけてきていて先頭争いに加わるも最後は失速した。ルメール騎手が言うように距離が長かったということはありそうだが、今回のメンバーでもこの程度の走りしか出来ないのであれば今後ダート路線に走ってきても厳しそうだ。

7着   9番  ナムラアラシ       牡 6 幸英明    57  2.04.2 36.3

後方を追走から最後は外を回って追い込んできた。直線での末脚はまだ健在なので、どこかでチャンスはあるかもしれない。

8着   5番  サトノプライム     牡 5 古川吉洋  54  2.04.3 36.7

特に見所無し。

9着  10番  マッスルビーチ     牡 3 松岡正海  50  2.04.3 36.9

中段の後方を追走して勝負所では他馬について行けたが、直線ではまるで伸びなかった。
2勝クラスを勝ったばかりの格下馬ながら、3歳馬で軽ハンデ50キロということで人気になっていたが、やはり格下馬といった結果になった。この馬は末脚勝負の馬なので、この結果から、末脚勝負の馬は軽ハンデを活かせないという僕の最近の仮説についてさらに自信を深める結果となった。

10着   1番  ピオネロ           牡 8 北村友一  56  2.04.4 37.5

3番手で楽に追走で来ているように見えたものの、最後は失速。もう衰えているということなのかもしれない。

11着  13番  メイプルブラザー   牡 5 宮崎北斗  54  2.04.7 37.5

後方から末脚勝負の馬ながら末脚が発揮出来ず。重賞では足りないと考えてよさそう。

12着   4番  モズアトラクション 牡 5 藤岡康太 57.5 2.04.7 37.1

久しぶりに勝負所でまるでやる気のないところを見せた。こういうことがあるからこの馬はムラ馬で信用できない。軸にしてはいけない馬である。


13着   7番  ロードアルペジオ   牡 6 福永祐一  56  2.05.5 37.9

この馬も末脚勝負の馬ながら末脚発揮出来ず。

14着   3番  ヤマカツライデン   牡 7 池添謙一  54  2.07.8 40.9

逃げて最後は大きく失速。このところ芝レースで先行して全くダメで、ダートでも全くダメだったので、もうダメなのかもしれない。

 

2019 スプリンターズステークス レース回顧

堅い配当の決着となったが、各出走馬がそれぞれのキャラクター通りの走りをして、紛れのない決着になったレースだと思う。ただし、レースのレベルは高くなかった。今回のレースをしっかり回顧して各馬の個性を把握しておくことが大切である。

1.レース結果の基礎データ

2019年 9月29日(日) 4回中山9日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第53回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 1200m   16頭立


馬場差 -1.1 完全タイム差 +0.4
タイムランク D メンバーランク C

LAP :11.9-10.1-10.8-11.3-11.2-11.8
通過:32.8-44.1-55.3-67.1  上り:67.1-55.2-45.1-34.3 

ハイペース戦とは前半が速くなる中山1200mのG1でなおかつ高速馬場だったことを考えると、そう無茶苦茶なハイペース戦ではないのでL1Fはやや減速しすぎでこのあたりが、このレースのレベルが高くないということに繋がっていると思う。

2.隊列分析

20191021

縦長で細い隊列になり、後方の馬は直線入り口では外に出さざるを得ない展開になった。L1Fは減速していたとはいえ、直線入り口でダノンスマッシュあたりの位置にいないと間に合わない形となった。

3.完全タイム差検証

20191023

前走との比較からわずかではあるが+への偏りがあるので、あと0.3秒ほど低く見ておいた方がよいと思う。

4.各馬の分析

1着   8番 タワーオブロンドン 牡 4 ルメール  57  1.07.1 33.5 

中段追走から、直線入り口ではやや外目に出して、直線に入ってから加速するとグングン伸びて前の馬を差し切って1着となった。
正攻法な勝ち方であり、マイル路線では末脚のトップスピード能力が少し劣ることを示していたが、現状のスプリント路線では末脚のトップスピードが勝っていることを示した。スプリント戦になれてある程度の位置が取れて追走できたことが強みではあったが、レースレベルがさほど高くないので今後も安定した成績を残せるかは相手次第となる。


2着   7番 モズスーパーフレア 牝 4 松若風馬  55  1.07.2 34.4 

好スタートから逃げるも他馬も速くそう大きく離す逃げにはならなかった。最後まで良く粘っていたが最後は差されて2着になった。
正月のカーバンクルSが馬場差-0.4で、前半は今回とおなじ32.8で後半は今回より速い34.2だった。このときは53キロだったので、今回は斤量が2キロ重いことが響いたと考えるのが自然かもしれない。調子の維持が難しくなってきているようだと前回の回顧で書いたが、今回は調子そのものはよかったようだ。なので、この馬はまださほど能力は衰えていないが、53キロ、54キロで走れていた今年の正月あたりが調子のピークだったのかもしれない。

3着   2番  ダノンスマッシュ   牡 4 川田将雅  57  1.07.2 33.7 

内枠を活かして上手くインの中段の位置を確保するも4角から直線入り口では前が壁になり、抜ける場所を探している内にタワーオブロンドンに先に抜け出されてしまい、結局タワーオブロンドンの外から追い上げるもなかなか差が詰まらずゴール前で少し伸びたものの3着にとどまった。
今まで弱い相手に圧勝していたこの馬強いのかそうでないのかよくわからなかったが、今回で少なくともトップスピードの速さではタワーオブロンドンに劣ることを示した。ただし、持続力はそこそこあることは示した。

4着  13番 ミスターメロディ   牡 4 福永祐一  57  1.07.4 34.1 

外枠から積極的に前の位置を取りに行き、8枠の2頭を前に行かせた後ろの4,5番手あたりを追走し、4角の残り400mの手前当たりからぐんぐん伸びて2番手に上がるも最後は少し甘くなって4着となった。
この馬も強いんだかどうかよくわからない馬なものの、先行して早めにスパートする競馬ではなかなか高い能力があることを示した。

5着   5番  レッツゴードンキ   牝 7 岩田康誠  55  1.07.5 33.4 

ダッシュがあまりつかないため後方からになる。比較的内枠だったものの、内が渋滞する展開であったため、最後は一番外を回って追い上げるも届かず5着となった。
イン突きが得意な岩田騎手でもインをあきらめるような隊列になったことが敗因で、L1Fの減速を考えるとインが突ければ3着以内に入れたのではないかと思うので、残念である。この馬いつも自身の能力は出し切り善戦するので、どこかで勝たせてあげたいとつい応援したくなってしまう。


6着  12番  ダイメイプリンセス 牝 6 秋山真一  55  1.07.5 34.0

中段追走から、4角での追い上げはタワーオブロンドンよりスムーズで、タワーオブロンドンのすぐ前の位置で直線ではタワーオブロンドンと併せ馬のような形になったが、タワーオブロンドンの末脚には歯が立たなかった。
新潟、小倉でしか実績のない馬であるが、中山の4角の走りはむしろスムーズで、やはり最後の坂が堪えているようにみえた。まだまだ平坦コースではやれそうな気配はあった。

7着  14番  ハッピーアワー     牡 3 横山典弘  55  1.07.6 33.1

前半は行く気なく後方で極端に内に切れ込み、インを追走し、最後の直線では馬場の外を上がり3ハロンタイム最速の脚で追い込んだが、そもそも前半の走りが遅すぎなので7着に入るのが精いっぱいだった。極端な競馬をしたので上がり3ハロンタイム最速でも全く評価できない。

8着   6番  ノーワン           牝 3 内田博幸  53  1.07.8 33.9

後方追走から、4角から直線入り口にかけては一瞬よさそうな追い上げを見せたがあまり続かなかった。3歳牝馬で53キロの恩恵がありながらもこの程度の走りなので、さほど強くはない。

9着   4番  リナーテ           牝 5 三浦皇成  55  1.07.9 34.0

後方から、前半のペースについて行けない感じで最後もあまり伸びなかったので、追走で脚を使わされてしまった感がある。G1のハイペース戦には対応できなかったということだと思う。

10着   1番  アレスバローズ     牡 7 菱田裕二  57  1.08.0 33.9

前半元々遅い馬ながら行きっぷりはかなりよくなく、4角ではインを突こうと馬の首をインに向けるも馬に拒否されて結局外をつくチグハグな競馬になった。たまに激走するので、内枠に入った場合は気になる存在ではあるが、相手にチョイスするにしてもかなり薄めに考えた方がよさそうだ。

11着  15番  イベリス           牝 3 浜中俊    53  1.08.0 34.8

外枠からでも積極的に前の位置を取りに行ったが、53キロの軽量でもG1レースでは全く通用しなかった。

12着   3番  セイウンコウセイ   牡 6 幸英明    57  1.08.1 34.9

インからでもこのペースでは先手が取れず、インの前から3列目を走るも、外の他馬が速く6番手くらいの追走になる。もう末脚が発揮出来ないので、直線入り口で先頭付近にいないと出番のない馬であり、12着になるもの当然の結果であった。

13着   9番  ディアンドル       牝 3 藤岡佑介  53  1.08.6 35.1

前半は中段の位置でついて行こうとするも、残り600mの手前あたりがらついて行けなくない、騎手の手が大きく動いてもズルズル後退していってしまった。2着に入った北九州記念のラップタイムと比較すると、納得のいく結果でG1の中盤以降のペースに全くついていけなかった。

14着  11番  マルターズアポジー 牡 7 丸山元気  57  1.08.7 35.7

見所無し。

15着  10番  ラブカンプー       牝 4 酒井学    55  1.08.8 35.4

見所無し。

16着  16番  ファンタジスト     牡 3 武豊      55  1.09.3 36.3

先手を取りに行く前走と同じようなレースをしたが、ラップ的には前走とさほど変わらないのに、今回は最後バタバタになってしまった。負けすぎな気もするが、前走の3着がたまたま上手くいっただけで、あまりこの馬は今後も疑った方がよいのかもしれない。

2019年9月29日 (日)

2019 スプリンターズステークス 予想

今週はスプリンターSの予想にチャレンジする。

各馬の過去のレースにおける真完全タイム差(補正済完全タイム差)による定量評価と、レース回顧による定性評価により予想を組み立て、正解に近づけることを目指す。

 


1.予想馬券

 (1)本線

    ⑤レッツゴードンキを軸に、①アレスバローズ②ダノンスマッシュ⑧タワーオブロンドンへの3連複流し

 (2)抑え

    ⑦レッツゴードンキを軸に、①アレスバローズ②ダノンスマッシュ⑦モズスーパーフレア⑧タワーオブロンドン⑨ディアンドルの3連複流しから(1)本線を除いた組み合わせ


 (3)遊び

    ⑦レッツゴードンキ1着固定で、2,3着が①アレスバローズ固定で、②ダノンスマッシュ⑦モズスーパーフレア⑧タワーオブロンドン⑨ディアンドル相手への3連単

2.1走前、2走前の真完全タイム差

 

馬番 馬名 1走前 2走前
1 アレスバローズ +0.9 +0.8
2 ダノンスマッシュ +0.8 取消
3 セイウンコウセイ +1.3 +0.9
4 リナーテ +0.9 +1.0
5 レッツゴードンキ +1.0 +0.7
6 ノーワン +4.3 +1.8
7 モズスーパーフレア +0.8 +2.1
8 タワーオブロンドン +0.7 +0.9
9 ディアンドル +0.7 +1.1
10 ラブカンプー +2.4 +1.9
11 マルターズアポジー +6.5 +2.2
12 ダイメイプリンセス +1.6 +0.5
13 ミスターメロディ +1.7 +0.4
14 ハッピーアワー +1.6 +1.0
15 イベリス +1.3 +1.4
16 ファンタジスト +1.2 +1.4

 


※完全タイム差を補正する(真完全タイム差)とともに、G1,オープン,3勝クラスの戦績については相応の補正をしている。

3.レース回顧の再掲

セントウルS

1着   7番 タワーオブロンドン 牡 4 ルメール  57  1.06.7 33.2 
あまり速くないスタートだったが、3角の入り口までに内に潜り込み、コーナーを距離ロス少なく走ることによって、中段の位置まで上がって、直線に入ると少しづつ外に出して、外から加速するとノーステッキで一気に差し切って1着になった。
全く危なげのない走りだった。この馬だけ次元が違う末脚に見えたがそれは他馬の末脚が大したことないためで、これは戦前からわかっていたこと。それでいて、マテラスカイが引っ張ってある程度流れることも予測できたので、この馬の1着を予想するのは難しいことではなかった。
上がり3ハロン33.2の末脚を繰り出せたので高速馬場適正はあるが、それでも今までは末脚勝負になるとトップスピードで劣ってくるので、引き続き、瞬発力の優れた馬のいる組み合わせでは分が悪い馬と考えた方がよい。また、今回は小頭数とポジショニングの良さが楽勝に結びついたと考えるべきで、今回のレースでこの馬が強いと考えるのでは危険だと思う。

2着   6番  ファンタジスト     牡 3 和田竜二  54  1.07.2 34.0
好スタートから積極的に前を追いかけ終始3番手を追走する。直線に入っても最後まで粘り切って2着となった。
近走、後方からで末脚に賭けるレースをするも大した末脚が発揮できないレースが続いていたが、先行して粘り切るスタイルにキャラ変して好走することができた。前走の北九州記念での凡走から僕はこの馬軽視してしまったが、こういうことがあるから、やはり3歳の評判馬の古馬対決は1戦だけで見限ってはいけない。見限るのは2戦凡走してからにすべきということはこのレースの僕の最大の教訓になった。前走の北九州記念後の武騎手のコメントで「スタートが悪かったし、久々の1200メートルで流れに乗れなかった。もともと短距離がいいと思っていたので、次はいいと思う。」という内容があったので、一応警戒すべき材料はあった。
もうこの馬は大した末脚は発揮できそうにないので、先行粘り込みの戦法で今後は行くとおもうが、今回は54キロだったことと、3着馬以降に末脚のしっかりした馬がいなかったことに恵まれて粘り込みが叶ったようにも見えるので、今後も活躍できるかどうかはメンバー次第だと思う。

3着   4番  イベリス           牝 3 浜中俊    52  1.07.3 34.0
好スタートから、ファンタジストの少し後ろの4,5番手を追走し、直線ではジワジワ伸びて3着を確保した。
ファンタジストとは逆にいつも逃げていた馬が、控える競馬にキャラ変して好走した。こうした、2,3着馬はキャラ変して好走したので、予想するのは極めて難しい結果となった。
ただ、このレースは末脚の確かな馬がタワーオブロンドンしかいないので、前に行く馬が有利なのはわかっていたので、一応イベリスは警戒することができた。イベリスも逃げ戦法に限界を感じて控えて差す競馬に変えたようだが、控えるといったも比較的前に行っったことが好走要因で、この馬の武器は先行力ということになる。ただ今回は52キロだったということもあり、古馬との斤量差がなくなっても好走できるかどうかは微妙だと思う。

6着   8番  ダイメイプリンセス 牝 6 川田将雅  54  1.07.6 34.0
中段追走するも4角での手ごたえが悪すぎた。それでも直線では少し伸びた。
この馬は小倉、新潟に良績が集中しているが、坂というよりはコーナーを苦手にしているように見える。引き続き中央場所では狙いを下げることで大丈夫だと思う。


8着  12番 ミスターメロディ   牡 4 福永祐一  58  1.07.7 34.3 
スタートは速くないが、二の足で中段の位置に押し上げる。直線では大して伸びず。
この馬は、内枠で距離ロスなく走って、前目の位置が取れた時に好走するようだ。内枠で前目で走れそうと思えるレースでは警戒は必要であるが、軸馬に向く馬ではない。


11着   5番  ラブカンプー       牝 4 川須栄彦  54  1.08.4 35.3 
2番手追走も直線でズルズル後退。やはり復調の兆しは見られず。


北九州記念

1着  16番  ダイメイプリンセス 牝 6 秋山真一  55  1.08.2 34.5
後方のやや外を追走から、4角で外を回ってスムーズに追い上げ残り200mでは他馬と比べて一番鋭い末脚を発揮して差し切った。
レース映像を見ると後方外から楽に差し切っていて強い競馬をしたように見えるが、この馬は前半は後方で脚を貯めるスタイルが合っている馬なので、差しが届く展開にならないとどうにもならず、今回はたまたま展開がハマったということは言えると思う。
加えて、この馬の戦績を見てみると、好走は新潟と小倉に集中している。どうやら直線に坂のあるコースはダメそうで、京都コースも騎手のコメントやレース映像を見ると、下り坂のコーナーをスムーズに追い上げることが苦手らしい。
そう考えて改めて、戦績を見てみると、この馬に合わないコースでのレースがしばらく続いていて、前走は休み明けで新潟の直線競馬で内枠でなおかつ前残りの展開であり、それでいて最速から3番目の上がり3ハロンタイムでの6着なので、今回、自身に合ったコース、展開になって勝ったというのは納得できる。
ダイメイプリンセスは昨年の北九州記念の2着馬であり、こうした同じコース、同じクラスで好走した実績のある馬は近走の成績が悪くても、要注意でしっかり検討すべきというのが、今回のレースの最大の教訓である。実績馬が突然復活したかのように見えて高配当になるレースは特にローカル重賞ではよくあるので、こうした結果にもしっかり対応できるような予想をしたいものである。
 
2着   5番  ディアンドル       牝 3 北村友一  52  1.08.4 35.2 
スタートはあまりよくなかったが、二の足の速さを活かしてやや内の5番手を自然な形で追走することができた、4角も内にいたことが活きて自然体で回ることが出来て、直線でもしぶとく伸びて2着となった。
3歳限定戦5連勝は伊達ではないことを示した。この馬は二の足が速く前半速いスピードで走り、その後やや一本調子で駆け抜ける馬のようだ。そのため、今回は斤量が軽いことも最後の粘りにつながったと思う。
なので、今後の古馬戦線では最後に坂があるコースはどうかとか、他馬と斤量差がなくなったときにどうかという疑問がまだ残ると思う。しかしながら前半のスピードは十分古馬重賞で通じることは示した。

4着  13番 モズスーパーフレア 牝 4 松若風馬  55  1.08.5 35.6 
好スタートだったが、内にいたイエローマリンバ、ラブカンプーが速かったので3番手に控える。直線でもギリギリまで粘ったもののゴール前で他馬の伸び脚に屈して4着となった。
前走は調教をやりすぎてだったことを受けて今回は調教を軽くしたら、+26キロだったので重め残りになったようだ。休み明けはよく走る馬だったものの、最近はこのように調整が難しくなっているようだ。
このメンバーだったら、前半のずば抜けたスピード能力で最後まで押し切っても不思議でない実力の持ち主なのだが、2戦連続で調整が上手くいかない状況を見せられると、今後は軸には出来ない馬と考えた方がよさそうだ。

6着   3番  アレスバローズ     牡 7 菱田裕二 57.5 1.08.6 34.4 
スタートで躓き最後方になる。仕方なく外目を回り。4角でも大きく外を回って追い上げて一番大外から最後は追い込んできたものの、6着に終わった。
全体的な走りは悪くなく、内枠からあれだけ大外を回っては距離ロスが大きすぎだろうと思えるレースだった。ちょっともったいないレースとなった。

14着   8番  ファンタジスト     牡 3 武豊      54  1.09.1 34.8
前半も勝負所もついて行けず最後方。最後は大外から少し伸びていたが、明らかに古馬オープンでは能力不足。

17着   6番  ラブカンプー       牝 4 川須栄彦  53  1.09.6 36.8
2番手追走から、最後はズルズル後退。以前のような好走ができずもうずっとこんな状態が続いているので、もう好走は無理だろう。


キーランドC

1着  13番  ダノンスマッシュ   牡 4 川田将雅  57  1.09.2 35.3
好スタートであったものの、回りが速いので一旦中段まで下がる。外枠だったためインには入れずやや外を回る。4角の勝負所から徐々に仕掛けて、ゴール直前がピークになるような末脚を繰り出し1着となった。
外枠だったからということもあってこの馬の特徴の立ち回りの馬さやギアチェンジの速さおよび一瞬のトップスピードの速さを活かすことなく、外から正攻法で力でねじ伏せる競馬となった。こういう競馬で勝てたのはメンバーが弱かったことと外差しがきく馬場だったからという要素が大きいと思う。この勝利でスプリンターズSでの評価はかなり上がったと思うが、今回はそんなに強い競馬はしていないように思える。

2着   7番 タワーオブロンドン 牡 4 ルメール  58  1.09.3 34.9
スタートはよくなく後方から、あまり外を回りすぎないような位置で追走し直線入り口でもまだやや後方だったが、残り200mの少し手前から、鋭い末脚を繰り出し、2着になった。
L2F-L1Fが11.8-12.5でかなり減速していて、この馬が上がり3ハロンタイム最速で34.9だったことから鋭い末脚に見えてもさほどトップスピードが速くないということである。他のメンバーを見渡しても瞬発力に秀でた馬があまりいない組み合わせだったことに恵まれてのことだと思う。1200m戦の実績が今一つなことから軽視してしまったが、平均ペース以上が見込まれ、瞬発力のある馬が少ない組み合わせのレースの場合は要注意の馬ということで記憶すべきなのが今回の教訓となった。

3着  16番  リナーテ           牝 5 武豊      54  1.09.3 35.2
まずまずのスタートから中段の外を追走し、勝負所からはダノンスマッシュをマークする形で追いかけ、直線に入ってダノンスマッシュの外から追い込もうとするも、ダノンスマッシュには追いつけず、それでもジワジワ伸び続けたが、最後はタワーオブロンドンのトップスピードが勝り3着になった。
外を回る距離ロスの大きい競馬で、ダノンスマッシュには明らかに末脚が劣っていて、それでも3着なのでレースレベルが低いのと外差しが効く馬場に恵まれた3着だと思う。

6着   4番  セイウンコウセイ   牡 6 幸英明    58  1.09.7 36.3
好スタート3,4番手で追走するも直線では大して伸びず。
ここ2戦好走していたが、もう末脚を発揮出来る馬ではなくなっているので、直線入り口で2番手いないにいなければ馬券圏内に入るのは難しいということのようだ。今回はナックビーナス、ライオンボスと速い馬がいる組み合わせだったので、この馬を狙うべきではなかったと反省している。前半が速い馬がいない組み合わせであればまだまだ馬券圏内に入れる可能性はあると思う。


10着   6番  ハッピーアワー     牡 3 吉田隼人  54  1.10.0 35.4
後方追走からさほど伸びず。ここでは能力不足。


エルムS

14着   1番  マルターズアポジー 牡 7 菱田裕二  56  1.47.7 42.5
スタートでつまずいて逃げれず3、4番手で先行して最後方までバテた。もうダートでもいいところが見せれず、完全終了の感が強い。

ヴィクトリアマイル

10着  14番  レッツゴードンキ    岩田康誠    1.31.2 33.2
後方追走から最後はジワジワ伸びた。過去2年と同じローテーションで、高松宮杯よりパフォーマンスを落としているのも、過去2年と同じだった。近年は1600m戦よりも1200m戦の方がよい馬になっている。

オークス

18着  15番  ノーワン            坂井瑠星  55  2.26.7 38.2
見所無し。

CBC賞

2着   4番  アレスバローズ     牡 7 川田将雅 57.5 1.09.8 34.4 
まずまずのスタートながら、最内のポジションを取ることにこだわり、道中ずっと距離ロスのない最内の中段を追走する。直線に入って一瞬の脚を活かし、内から前にいたセイウンコウセイを抜かし一旦先頭に立つも、最後はレッドアンシェルに差されて2着になった。
最内を距離ロスなく通れた利はあるものの、一瞬の末脚を活かすことができたのは川田騎手の好騎乗だったと思う。この馬僕は前々走は、「復調の兆しになるかもしれない。」とし、前走が「不利が大きかったようだ。このレースは参考外とした方がよさそう。」と評価していながら、この馬を軽視してしまったことは大失敗だった。過去に今回と同レベルのレースを勝った馬は警戒すべきであり、近走の成績をよく吟味すべきであるということが今回の僕も最も大きな反省点になった。

3着   3番  セイウンコウセイ   牡 6 幸英明    58  1.09.9 35.0 
好スタートからハナをとり、ややスローなペースに落として、3着に粘り切った。
前々走がブリンカーが効きすぎて暴走したものの、前走と今回と2走続けて好走できたことで、この馬はもう完全復活したと考えてよいと思う。ただ、今回は内枠で最短距離を走れたことが大きいと思うが、今回はこの馬が内の枠になったことがこの馬を相手候補から外すことは出来ないと思ったが、その考えは正しかった。今後も先行して好走する機会は十分あると思う。

高松宮杯

1着   3番  ミスターメロディ    福永祐一    1.07.3 33.6
まずまずのスタートから、インぴったりを4,5番手で追走し、直線も内の位置からジワジワ伸びて残り150mくらいのところで先頭に立ち1着となった。
やはり最内をロスなく走れたことで、前半通過ラップ33.2に対して、自身は33.7で前からあまり離されずに回れたのがよかったと思う。それから、この馬は芝1200mは初めてだったが、距離が短縮すれば先行してかつ、L1Fであまり減速しない走りができるということだったかもしれない。つまり芝1200mが実はベストだったということなのではないかと思う。
ただし、今回の完全タイム差は平凡なものだし、枠順、展開に恵まれた面も大きいので、今後も安定的に活躍できるかどうかは微妙。
2着   4番  セイウンコウセイ    幸英明      1.07.4 33.9
好スタートから一旦先頭に立つも、外から来た2頭に差気に行かせ、最内の3番手のポジションをがっちりキープする。4角で他馬が外を回って追い上げる中、インで追い出しを少し待ち、直線入ってスパートして一旦先頭に立つもミスターメロディに交わされての2着だった。
内で好スタートを切りつつも他馬に先に行かせてインのポジションで我慢できたのがよかった。前走はブリンカーを初着用したものの、ブリンカーが効きすぎて暴走したので、その経験をうまく活かせた形になった。この馬の昨年の函館スプリントS勝ちが高速タイム決着だったので、高速馬場への適正があることは示していたが、近走の上がり3ハロンタイムが悪すぎたので軽視してしまったが、函館スプリントSなんかは上がり3ハロンタイム順位13位で勝っているわけで、やはり内枠で先行力のある馬は警戒すべきだったということなのだろうと思う。

4着  13番  ダノンスマッシュ    北村友一    1.07.5 34.0
まずまずのスタートから、3角でやや強引に内に切れ込み4番手追走の位置を確保する。4角では内の馬の影響でやや外を回る距離ロスがあるものの、直線ではしっかり伸びるかに見えたがさほど伸びず4着だった。
外枠だったことからの距離ロスが大きかった。また、残り3ハロンであまり前が減速しなかったので、この馬のギアチェンジが活かせる展開にならなかった。また、過去2戦は内枠だったことで、距離ロスなく走れて追い出しを待って、最後の加速で勝つパターンでできたが、今回は外枠だったために追走にあまり余裕がなかったことも最後に一足使えなかった要因になっていると思う。なお、3角で強引に内に切れ込んだことにより9番ナックビーナスおよび6番アレスバローズの進路が狭くなったということで、北村友一騎手に過怠金10万円の採決が下っている。
このように、人馬ともにこの路線の主役になるのはまだまだ課題が多いということを示した結果となった。

6着   8番  レッツゴードンキ    岩田康誠    1.07.6 33.3
後方でしっかり脚をため、比較的内の位置から上がり3ハロンタイム最速で追い上げてきたが、L1Fで減速しない展開では6着に来るのが精いっぱいだった。この馬としては前半もっとペースが上がってL1Fで減速する展開になって欲しかったところだろう。

9着   6番  アレスバローズ      川田将雅    1.08.0 34.2
3角でダノンスマッシュで受けた不利が大きかったようだ。このレースは参考外とした方がよさそう。

15着  15番  モズスーパーフレア  武豊        1.09.0 35.8
ここ2戦1ハロン目11秒台のペースで楽に先手を取れていたのが、今回12.0にもかかわらず先頭に立つのを苦労していたし、最後の失速も負けすぎなので、調子落ちだったと考えてよさそう。昨年から使ったレース数が多いので目に見えない疲れがあったということなのだと思う。調教師は武騎手に指摘されて初めて調子落ちがあったことに気付いたという趣旨のレース後コメントを出しているようだが、調教師でも判断を誤るくらいだから、調教の良し悪しなど素人にはわかるものではないということなのだろうと思う。

16着  18番  ダイメイプリンセス  M.デム    1.09.1 34.6
外枠が不利なだったということはあるものの、全くいいところなしで、ここ数戦凡走が続いていることから復調の兆しが見えるまでは消しでいいと思う。

18着  10番  ラブカンプー        酒井学      1.09.3 35.8
やはり復調せず。走る気がなくなっているというような精神的な問題が大きいのかもしれない。


4.結論

人気馬のダノンスマッシュ、モズスーパーフレア、タワーオブロンドンがレース回顧で書いているように、信頼性の高い人気馬ではないと考えたため、今回はレッツゴードンキの末脚に賭けてみた。おそらくこれがラストチャンスと思うので、有終の美を飾って欲しい。あと、穴馬として面白いのはアレスバローズ。インコースを上手く捌いたレースができればチャンスは十分にある。

 

2019年9月27日 (金)

2019 神戸新聞杯 G2 レース回顧

超ドスローで究極の瞬発力勝負となった。これでは、サートゥルナーリアは瞬発力勝負ではかなり強いということがわかったものの、今後に向けてあまり参考になる内容がなかったので、個人的にはかなり残念に思うレースとなった。

1.レース結果の基礎データ

2019年 9月22日(日) 4回阪神7日  天候:小雨  馬場状態: 良
11R  第67回神戸新聞杯
3歳・オープン・G2(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定)  芝 2400m・外   8頭立


馬場差 -2.3 完全タイム差 +1.8
タイムランク SL メンバーランク C

LAP :12.9-11.3-12.9-13.1-13.2-13.5-13.3-12.5-11.8-10.8-10.2-11.3
通過:37.1-50.2-63.4-76.9  上り:69.9-56.6-44.1-32.3

超高速馬場にもかかわらず、13秒台のラップが4ハロンも続いてしまっていて、ここまでスローだとL2F10.2のラップもどうとらえるか難しくなってしまう。


2.隊列分析

2019092702

ドスローなので当然ながら短い隊列となっている。


3.完全タイム差検証

2019092704

1.6秒くらい速く見て、神戸新聞杯の水準タイムとほぼ同程度の真完全タイム差であると考えるのが妥当だと思う。


4.各馬の分析

1着   3番  サートゥルナーリア 牡 3 ルメール  56  2.26.8 32.3 

どスローであるためしっかり2番手を確保し追走し、勝負所から追い出すとしっかり伸びて楽勝の1着となった。
ダービーのときは、最後止まったので持続力に疑問を感じたが、スローペースになれば、持続力は問題ないということのようだ。今後やや速いペースのときも問題なく走れるのかどうかは、このレースだけでは判断できない。また、神戸新聞杯の基準タイムは古馬3勝クラスよりちょっと上程度のもので、今回のレースパフォーマンスはその水準とほぼ同等ということも頭にいれておくべきである。

2着   5番  ヴェロックス       牡 3 川田将雅  56  2.27.3 32.5 

サートゥルナーリアを後ろからマークして、今回は切れ負けすることをはっきり示した結果となった。
どスローの瞬発力勝負は向かないことを示した。

3着   8番  ワールドプレミア   牡 3 武豊      56  2.27.5 32.3 

後方追走から、大外を回って長い直線を活かしてジワジワ伸び続け3着に浮上した。
大外を回って、サートゥルナーリアと同じ最速の上がり3ハロンタイムを出したことは大きいと思う。
戦績を見ると、決して追走力に問題があることはないものの、ズブい面があるので、直線の長いコースに限られてしまうが、今後好走する可能性はありそうに思える走りだった。

4着   4番  レッドジェニアル   牡 3 酒井学    56  2.27.8 33.1 

こちらもサートゥルナーリアのすぐ後ろを追走して切れ負けした。あまり速くないペースで台頭する差し馬であるが、あまりにスローすぎたのと、高速馬場により、この状況では瞬発力が足りなかったということのようだ。

5着   2番 ユニコーンライオン 牡 3 岩田康誠  56  2.27.8 32.7 

レッドジェニアルと大差ないレベルでの走りが出来ていたが、今年の3歳牡馬秋戦線では2勝クラス勝ち直後の戦績では足りないようだ。

6着   6番  シフルマン         牡 3 松山弘平  56  2.27.9 33.3 

押し出されるように逃げるも、切れ負け。

7着   7番  ヴィント           牡 3 竹之下智  56  2.28.4 33.5 

見所無し

8着   1番  ジョウショームード 牡 3 小牧太    56  2.28.6 33.3 

見所無し

 

2019 オールカマー G3 レース回顧

1,2番人気が惨敗した波乱のレースとなったが、その割には3連単の配当が5万円台とあまり高くなかった。小頭数だったということもあるが、1,2番人気をあまり信用していなかった競馬ファンが多かったということも言えると思う。確かにレイデオロは2走続けてらしい末脚を発揮出来ていない嫌な負け方をしているので、疑ってかかるのは難しくはなかったのだが、僕としてはここまでメンバーが弱くなったら、3着は外さないと思って、いい配当が期待できないためこのレースの馬券予想をやめてしまったのだが、改めて僕自身の甘さを思い知らされる結果となった。

1.レース結果の基礎データ

2019年 9月22日(日) 4回中山7日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第65回産経賞オールカマー
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定)  芝 2200m   10頭立


馬場差 -2.1 完全タイム差 +1.1
タイムランク SL メンバーランク C

LAP :12.6-11.2-12.8-12.6-12.6-12.2-12.2-11.8-11.2-11.0-11.8
通過:36.6-49.2-61.8-74.0  上り:70.2-58.0-45.8-34.0 

スローペースではあるが、中山のレースらしく、コーナーからペースアップが開始され、東京や新潟や阪神のような究極の瞬発力勝負にはなっていない。スティッフェリオのように瞬発力に劣る馬でも、中山でこういうふうに乗れば勝てるという見本のレースになった。

2.隊列分析

2019092701

さほど縦に長い隊列ではないが、小頭数ということもあって、見た目は縦長っぽい隊列になっているが、そこはスティッフェリオにより他馬が翻弄されてしまったということなのだと思う。

3.完全タイム差検証

2019092703

タイムランクSLなので、多くの馬が前走よりパフォーマンスをダウンさせているように見える。0.5秒くらいは速めに見ておくのが妥当だと思う。G2戦としては水準に近い真完全タイム差であり、意外にレベルは低くなかったようだ。

4.各馬の分析

1着   9番  スティッフェリオ   牡 5 丸山元気  56  2.12.0 34.0 

まずまずのスタートから、他に速い馬がいなかったこともあってじわじわと前に出江、1コーナー付近で先頭に立つ。その後ゆったりしたペースで走るも、残り800mあたりからゆっくりとスパートを始め、ゴールまで後続との差をキープしたまま1着となった。
レースを見返してみると、残り800mあたりからの地味なスパート(L5F12.2からL4F11.8へアップ)が勝因に見えて、他馬の残り600mからの慌てぶりからして典型的な後続が脚を使わされたレースになったと思う。
この馬ここ2戦G1で凡走していたので軽視してしまったが、G3戦の戦績から小回りコースではこういう競馬ができることも納得。今後も小回りコースのG2,G3戦では警戒が必要な馬ということなのだと思う。

2着   1番  ミッキースワロー   牡 5 菊沢一樹  56  2.12.3 33.4 

行く気なく後方から、残り800mあたりでも後方で、直線入り口でも隊列図のように後方の外にいたが、そこから強烈な末脚を発揮し2着となった。
前走の早めに進出とは違って、この馬のいつもの戦法の最後方からになったが、中山の直線入り口の位置としては絶望的な位置にいながら、2着に食い込めたのは他に瞬発力に優れた馬がいなかったためと考えられる。この馬は今回のように展開に左右されることが多い馬なので、軸にはしにくい馬である。

3着   4番  グレイル           牡 4 戸崎圭太  56  2.12.4 33.6 

後方3番手でインぴったりを追走する。コーナーでは追い出しを我慢するがインを通ったコーナーワークで直線入り口では馬券圏内可能な位置まで進出したが、内で前が狭かったこともあり、追えなかったかあえて追い出しを我慢したのかわからない状態になるも、残り200mで末脚を爆発させて3着に浮上した。この馬は一瞬のトップスピードはなかなかのものを持っているようだが、今回はその一瞬の脚が最良の形で使えた。さらにインを距離ロスなく走れたこともあり、今回は様々な条件がかみ合った、恵まれた3着だと思う。

4着   8番  レイデオロ         牡 5 福永祐一  58  2.12.4 33.9 

グレイルのすぐ外のやや後方の位置を追走する。残り1000mあたりから徐々に前に上がるも、やはり4コーナーでの加速は大したことなく、それでも直線は伸びる見えたが、ゴールまで持たず、グレイルに切れ負けして4着になった。
やや後方を追走した位置取りは、この馬のいい時の末脚を考えたら決して後ろすぎることはなく、福永騎手の騎乗に問題はなく、今回の敗因は馬が能力を発揮出来なかったことにある。ドバイ戦から宝塚記念、今回のレースと、これで3戦続けてこの馬らしい直線の末脚が見られなかった。このことはかなり深刻な状況だと思う。精神面での問題がある可能性が高いように思える。少なくとも突然復調することはないのではないだろうか。

5着   3番  クレッシェンドラヴ 牡 5 内田博幸  56  2.12.5 33.9 

まずまずのスタートから、レイデオロ、グレイルのすぐ前の位置といった中団のやや後ろの位置を追走する。4角の勝負所では一瞬離されそうになるも、しっかり喰らいつき、直線でははじめは後退するかに見えて残り200mからはスパートできて5着となった。
G2戦ではやや能力不足と思えるものの、ダメかと思ったところから喰らいついてくる勝負根性はなかなかのものなので、これならばG3戦あたりでは安定して上位に入れるのではないかと思わせるようなレースぶりだった。


6着   2番  ゴーフォザサミット 牡 4 石橋脩    56  2.12.5 34.3 

3番手追走からスティッフェリオのスパートにも1馬身差で2番手で喰らいつき、直線ではやや離されるも、かなり粘っていたが、残り100mで他馬に差されて6着になった。
先行して最後まで粘ったレースぶりは悪くない。この馬古馬と戦うようになってからずっとG2戦を使っているため、地味な成績になっているが、G3戦を使えば能力上位である可能性が高いと思う。また、メンバーの弱いG2でも警戒が必要。まだ4歳だし、どこかで穴を空ける可能性は高いと思う。

7着  10番  ショウナンバッハ   牡 8 吉田豊    56  2.12.6 33.6 

定位置の最後方追走から追い込んでくるも、7着まで、やはり馬券圏内に入るのは難しそう。

8着   6番 エンジニア         牡 6 津村明秀  56  2.12.8 34.3

5番手で最内を距離ロスなく追走して、直線に向いてからもいい位置にいたが瞬発力が劣るため8着になった。

9着   7番  ウインブライト     牡 5 松岡正海  58  2.13.5 35.1

4番手追走から、残り600mで追い上げを開始するも前との差が詰まらずかなり騎手が焦って馬を押すも反応が悪く、直線でもまるで伸びなかった。ちょっと負けすぎな気もするが、この馬の戦績を見ると、残り600mのラップが11秒台前半になるレースでは惨敗している。これは4コーナーを11秒台前半で走る能力がないのかもしれない。ミドルペース以上のレースになり勝負所のラップタイムがかかるレースでないとダメと考えると、今回無理して4コーナーで脚を使って惨敗したのも納得できる。
なので、今回のこの馬の敗退は調子の問題ではなく、この馬の特性の可能性があるので、次走も軽視せずに注意したい。

10着   5番  トニーファイブ     セ 4 藤田菜七子  56  2.16.2 38.0

2番手追走するもコーナーでのペースアップについていけずズルズル後退した。明らかにここでは能力不足

2019年9月15日 (日)

2019 ローズステークス 予想

今週はローズSの予想にチャレンジする。

各馬の過去のレースにおける真完全タイム差(補正済完全タイム差)による定量評価と、レース回顧による定性評価により予想を組み立て、正解に近づけることを目指す。・セントウルステークス

1.予想馬券

 (1)本線

    ⑫スイーブセレリタス、軸に、⑧ウィクトーリア⑩シゲルピンクダイヤ3連複流しと馬連流し

 (2)抑え

    ⑫スイーブセレリタス、軸に、④ダノンファンタジー⑥シャドウディーヴァ⑧ウィクトーリア⑩シゲルピンクダイヤへの3連複流しから(1)本線を除いた組み合わせ


 (3)遊び

    ⑦スイーブセレリタス1着固定で、相手が⑧ウィクトーリア⑩シゲルピンクダイヤへの3連単

2.1走前、2走前の真完全タイム差

馬番 馬名 1走前 2走前
1 メイショウショウブ +0.8 +4.0
2 ベストクィーン +1.8 地方
3 ビックピクチャー +1.6 +2.8
4 ダノンファンタジー +0.7 +0.6
5 モアナアネラ +2.6 +2.4
6 シャドウディーヴァ +0.7 +1.2
7 アルティマリガーレ +1.5 +1.4
8 ウィクトーリア +0.7 +1.2
9 ラシェーラ +2.6 +2.7
10 シゲルピンクダイヤ +2.6 +0.6
11 ビーチサンバ +3.4 +0.7
12 スイープセレリタス +1.0 +1.6

 


※完全タイム差を補正する(真完全タイム差)とともに、G1,オープン,3勝クラスの戦績については相応の補正をしている。

3.レース回顧の再掲


クイーンC

8着   5番  メイショウショウブ 牝 3 池添謙一  51  1.47.5 34.7 
軽量51キロを活かし先行するも最後は粘れなかった。斤量に恵まれてもここでは能力不足は明らかだった。


オークス

4着  12番  ウィクトーリア      戸崎圭太  55  2.23.3 34.6
スタートはよくなく出遅れて後方を追走。直線に入ってジワジワ伸び続け、クロノジェネシスをわずかに交わせず4着。
出遅れなければ3着はあったかもという走りだったが、前走から2度続けて出遅れているので、当面は出遅れの可能性を考慮すべき。
フローラSで勝った時はスローペースだったが、平均ペースでも高いレベルで走れることを示した。

5着   8番 ダノンファンタジー  川田将雅  55  2.23.3 35.5
好スタートからクロノジェネシスのちょっと後ろの外を追走し、クロノジェネシスと同じようなタイミングで追い出したが、あまり速くなく、それでも最後まで粘り切って5着となった。
好ポジションでレースができたので、現時点の実力はこの程度ということだろう。

6着   7番 シャドウディーヴァ  岩田康誠  55  2.23.3 35.3
クロノジェネシスから1馬身離れて位置の最内で追走し、直線の追い出しでは一瞬いい脚を見せたが、最後まで続かず6着。
いい脚が長くは続かないことをはっきりと示した。スローペースでトップスピードを活かす競馬の方がよさそう。

12着  11番  シゲルピンクダイヤ  和田竜二  55  2.25.2 36.9
シャドウディーヴァのちょっと後ろの外で追走と、ポジションは悪くなかったが、4角の勝負所から手ごたえがよくなく、伸びを欠いた。追走で脚を使いきってしまったようなので、ペース、距離ともに向いていなかった。

15着  16番  ビーチサンバ        福永祐一  55  2.26.0 37.8
いいところなし。

17着  17番  メイショウショウブ  池添謙一  55  2.26.6 38.1
見所無し。


2着  16番  シゲルピンクダイヤ  和田竜二  55  1.33.1 32.7 
スタートはあまりよくなく後方から、4角ではわりと内の進路を狙い、前が詰まらなかったことから直線でじわじわ伸び続け2着となった。
スタートはあまり良くないが、直線での瞬発力はかなりあり、最後までしっかり伸びるので長い直線のコースが合っているように思える。2着に入れたのは残り800mからペースアップする早じかけの展開の中後方でじっくり脚を貯められたことと、4角から直線の距離ロスが少なかったことであり2,3,4着の馬の能力差はほとんどないと思う。

4着  15番  ダノンファンタジー  川田将雅  55  1.33.1 33.4 
好位直後の外で、序盤からやはり少しかかったが、なんとか我慢させ、グランアレグリアをピッタリとマークする位置で追走し、4角で先に動いたグランアレグリアからひと呼吸置き、直線を向き切ってから追い出すが、グランアレグリアを交わす脚はなく、早めにスパートした分最後は甘くなり2,3着馬に差されての4着だった。
2,3着馬に差されたのは早めにスパートした分であり、能力差はほとんどないということだと思う。

5着  14番  ビーチサンバ        福永祐一  55  1.33.2 33.3 
ダノンファンタジーの少し後ろからじわじわと伸び続けるが、最後はクロノジェネシスに交わされ、ダノンファンタジーも交わせずの4着だった。
2,3,4着馬とは着差は少ないものの、少し能力的に劣ることを示したと思う。
いい脚が長く使えるが、トップスピード能力が少し劣るということだと思う。


4.結論

春の実績馬と夏の上がり馬の対決が毎年楽しみなレースではあるが、今年はメンバーが今一つで盛り上がりに欠ける。1番人気のダノンファンタジーは桜花賞以降あまり成績が冴えず。ディープインパクト産駒で成長力への疑問もあることから、危険な人気馬であり抑え程度にとどめるべきだと思う。末脚が強力なのはシゲルピンクダイヤ、ヴィクトーリアくらいしかいないので、これであれば、スイーブセレリタスの先行力に期待したい。ルメール騎手の距離ロスなくコーナーを走り早めに抜け出す競馬を期待したい。

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