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2011年5月12日 (木)

1号機メルトダウン

1号機 工程表見直し避けられず

今日は、比較的対処が上手くいっていたと考えられていた、1号機の燃料が燃料棒から溶けて原子炉の底に落ちて(メルトダウン)いたことが、大きなニュースになりました。このニュースはネットでは大騒ぎになり、テレビでは冷静に伝えられました。僕も、「原子炉の温度は100度から120度に保たれている」ということから、溶けて原型を留めていない燃料でも、水の中で冷やされて固まっているから、大して、騒ぐことはないんじゃないかと思っていたのですが、NHKの7時のニュースで、このことの危険性を水野解説員がさりげなく、わかりやすく教えてくれました。

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こんな感じで、原子炉の下に冷えて固まっていると思いきや

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冷えてるのは表面だけで、内部は高温となっている可能性が高いというのです。水野解説員がテレビで話したのはここまでですが、小出先生も同じようなことを話していて、小出先生は「アンパンを想像して、中身のあんこが燃料の熱くなっている部分と考えてください」と、言っていました。こうなると、原子炉の底が溶けて、大量の燃料が格納容器の水に触れて、水蒸気爆発が起こる危険性があり、また、格納容器の底まで溶かして燃料が外部に漏れて大量の放射線を放出する危険が考えられます。

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この重要な指摘は、東大の学者が解説した「ニュースウォッチ9」ではされませんでした、東京電力は「原子炉の温度は100度から120度に保たれているため危機的状況ではないと考えている」と言っていたため、ほとんどのテレビはそのように(学者のコメントつきで)報じていました。しかし、東京電力は今まで何度もミスをしていて、水野解説員や小出先生の心配事が当たることが多いので、今回も警戒すべきだと思います。

1号機のみならず、3号機も注水がうまく行かず、原子炉の温度が上昇していたり、4号機も建屋の損傷度合いから、使用済み燃料プールが崩れる危険性指摘されています。もしもの、大量の放射性物質の放出に備えて、テレビ、ラジオは放射能速報を出す準備をして、またそのときは何をすべきか(家から出ない、濡れタオルで口を覆うなど)を周知しておいてほしいものです。運良く情報が早く知れた人のみ被ばくを防げるというのではなく、より多くの人が被ばくを防ぐようにするために、最悪の事態に備えて迅速な報道を行う準備を、テレビ、ラジオはしておいてほしいものです。

【福島原発】5/12/木★メルトダウン(meltdown) しています・1号機 1/2

【福島原発】5/12/木★メルトダウン(meltdown) しています・1号機 2/2

上記のラジオでの、小出先生の見解だと、溶けた燃料はすでに格納容器の底に溜まっているので、水蒸気爆発は起こらないのではとの推測ですが、「東京電力が示すデータが正しくないと、あらゆる推測は意味がない」と話しています。東京電力には、より正確なデータを迅速に発表してもらいたいものです。

※僕のブログでは、本来趣味の内容を取り上げることにしているのですが、福島第1原発事故についての政府やマスコミの対応があまりにひどいこと、また、自分があまりに原発の問題に無関心だったことを恥じているので、僕のブログでも、微力ながら、自分の知りえた情報を伝える記事をできるだけ書くようにすることにしました。原発関連の記事のみを見る場合は、右にある「カテゴリー」の「原発事故」をクリックすると、記事をまとめて見れるので便利だと思います。

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