« 3月29日の写真 その22 | トップページ | 今日の毎日新聞は買い »

2011年5月 5日 (木)

3号機爆発のナゾおよび20ミリシーベルト問題その後

1.福島第1原発3号機の爆発のナゾについて

バズビー教授 チェルノブイリと 同じくらい深刻 それ以上の人口が被爆

福島第1原発3号機の爆発の威力がすごかったので、核爆発だったんじゃないかという憶測がネット上で広まっていて、海外では上記のような映像も報じられているようです。

そんな中、以下のラジオ番組で、小出先生の見解が放送されました。

【福島原発】5/4/水★3号機の爆発は水素爆発か?核爆発ではないのか!

なんらかの核暴走が起こった疑いがあるとのことで、そもそも日本では3号機の爆発映像自体、封印されている感じなので、ものすごく怪しい感じがしますが、水素爆発か核爆発かよりも、問題は本当に、上記の外国の教授の言っているように危険な状態なのかということなんだと思います。「危険を煽りすぎなんじゃないか」とも思える映像ですが、日本政府から、信用できる情報がでない現状においては、こうした警告にも、耳を傾けておくべきだと思います。(特に、「歴史を無視する者は、それをくり返す」、「安全という見方をする連中は概して「核」産業と結びついている」というのは重要な指摘だと思います。)

2.20ミリシーベルト問題その後

原口議員のぶっちゃけを放送した「ワイドスクランブル」は腹をくくったのか、子供の20ミリシーベルトの基準について、5月4日の番組でさらに踏み込んだ内容の放送をしてくれました。

20110504 子供への放射線量基準値の問題 ①

20110504 子供への放射線量基準値の問題 ②

20110504 子供への放射線量基準値の問題 ③

番組には、校庭の土の除去を行った郡山市長と、武田先生が出演しています。郡山市長もたいへん立派な方で、南相馬市長もそうですが、福島の首長さんには立派な方が多いなと思いました。また、番組で感心したのが、郡山市長が放射線から子供を守ることに積極的になったきっかけとして、娘さんが武田先生のブログを見たことをあげていたことでした。御用学者のように大人に都合のいいことをいう学者よりも、武田先生のように子供の健康を第一に考える学者の意見を選んだ郡山市長は立派だと思ったし、ネットの地道な活動は無駄ではないのだということを実感することができたことも嬉しかったです。

3.報道ステーションの間違い

で、これだけ昼間の番組で20ミリシーベルト問題に踏み込んでいるものの、相変わらず、夜の報道ステーションはスルーしています。で、僕は忘れていたのですが、4月20日に報道ステーションが、文部科学省の基準値についての報道をした際に、「年間100ミリシーベルト以下は健康に問題ない」と大学教授がコメントしていた、僕はそれにすごく違和感を感じたことをブログ記事に書いていました。(人は、忘れっぽいですね。やっぱり記録は大事です。)それで、調べてみると、報道ステーションはどうも、一貫して「年間100ミリシーベルト以下は健康に問題ない」との考え方で放送を行っているようです。例えば過去のこんな映像を見つけました。

食物への放射性物質の影響について。

この報道では、「100ミリシーベルト未満では、放射線による健康被害は確認されていない」ことを「100ミリシーベルト未満では、放射線による健康への影響はない」としてしまっています。20ミリシーベルトの問題をよく考えてみた今では、この考え方は特に、子供の健康にとっては大変危険な考え方であることが容易にわかると思います。さらに、報道ステーションでは、このことを権威のありそうな学者に語らせているので、相当悪質です。今日の報道ステーションで古館さんは、食中毒事件について、「行政のモラルおよび消費者が用心することが必要」とコメントしていましたが、「じゃあ、古館さんのモラルはどうなんだ?」と思ったので、この点については、テレビ朝日の問い合わせフォームで問い合わせてみようと思っています。

ただ、3月の時点では、報道ステーションのみならず、多くのマスコミが「100ミリシーベルト未満では、放射性による健康への影響はない」と報じていたフシがあり、じゃあ、このころ決まった、野菜、水、土壌の安全基準も、子供の健康上問題あるのではないかという疑問も起きてきます。もしかしたら、政府が20ミリシーベルトの基準が適当と意地になっているのは、こうした疑問が起こるのを避けようとしているのかもしれないです。ただ、今のユルい基準だと、せっかく風評被害に遭っている農家を助けようと福島の野菜を買った子供が、無用の被ばくをしてしまうといった悲劇も、可能性としては考えられると思います。そう考えると、本当に悩ましい問題だと思います。やはり、小佐古敏荘氏が「20ミリシーベルトは許容できない」ことで、涙を流したことが、重い意味をもっていたことがわかってきたような気がしました。

※僕のブログでは、本来趣味の内容を取り上げることにしているのですが、福島第1原発事故についての政府やマスコミの対応があまりにひどいこと、また、自分があまりに原発の問題に無関心だったことを恥じているので、僕のブログでも、微力ながら、自分の知りえた情報を伝える記事をできるだけ書くようにすることにしました。原発関連の記事のみを見る場合は、右にある「カテゴリー」の「原発事故」をクリックすると、記事をまとめて見れるので便利だと思います。

« 3月29日の写真 その22 | トップページ | 今日の毎日新聞は買い »

原発事故」カテゴリの記事

コメント

「年間20ミリシーベルト」という値は発がんリスクを「200人に1人」にまで高めるものだと指摘。
http://www.j-cast.com/2011/05/02094683.html

20mSvの被ばくによる癌死の確率は1000人に1人とみなすべきであることを原子力安全委員会が認めた。
http://fpaj.jp/news/archives/2722

ノーベル賞vs山下俊一
http://www.dailymotion.com/video/xig3n0_yyyy-vs-yyyyyyy_news

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 3号機爆発のナゾおよび20ミリシーベルト問題その後:

« 3月29日の写真 その22 | トップページ | 今日の毎日新聞は買い »

2023年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

オススメ商品

無料ブログはココログ