2・3号機もメルトダウン
今頃になって、東京電力より、2号機、3号機でもメルトダウンが起こったと、認めたことがニュースになっていますが、今回もNHK7時のニュースで、水野解説員が我々に、今後のどういうことが起こりえるかのヒントを教えてくれました。
武田アナ:ここまでのことがわかるのに、なぜ、2ヶ月以上もかかったのでしょうか
水野解説員:メルトダウンを起こしていることは、3機とも注水が長い時間されていませんでしたので、十分考えられるのですね。多くの専門家も早くからそのことを指摘していました。ただ、東京電力はですね。データが得られないと、事態の深刻さを認めないといった傾向があるんですね。今月に入って、ようやく、運転員の聴き取りですとか、中央制御室のデータが得られたため、メルトダウンについては認めざるを得なかったわけなんですけど、メルトダウンによって、例えば、原子炉(圧力容器)の底に穴が開いているということが考えられるんですけど、東京電力としては、こちらもきちんとしたデータがないことから、穴の存在も限定的なものにとどまっているとしているんですね。あまり深刻にとらえようとはしていないんです。やはり、(事態の)収束に向けて、先手先手で、行くためにも、データがなくてもですね、最悪のことを考えて対応していくことが重要になってくると思います。
(水野解説員の解説はここまで)
ほとんどのマスコミは、今回の東電の発表を受けて、「溶けた燃料の大部分は原子炉の底に落下している」と報じています。東京電力が発表しない限り、これ以上のことが起きている証拠がないため、大手マスコミはこれ以上の深刻な事態は報じないでいるわけですが、もうメルトダウンから2ヶ月以上経っているので、溶けた燃料が、原子炉を溶かして(燃料の融点よりも鉄の融点の方が低い)格納容器に落ち、さらに(原子炉に比べると、薄い)格納容器も溶かして、さらにはその下のコンクリートまで溶かして、燃料が地下に到達してしまうことも考えられます。そして、地下水にまで到達すると、水蒸気爆発が起きたり、地下水に混じって、さらに広範囲に汚染を広げるといった深刻な状況が考えられるわけで、そうならないように、先手先手で対策を行う必要があると、水野解説員は指摘しているわけです。
小出先生はもう、燃料が格納容器の外に出てしまった場合のことを想定して、そうなった場合は、もう水を循環させて燃料を冷やすことができないので、燃料が地下に落ちるのを止める石棺を作るしかないのではないかと考えているようです。
原発事故の収束に向けての道のりは、まだまだ遠いようです。
※僕のブログでは、本来趣味の内容を取り上げることにしているのですが、福島第1原発事故についての政府やマスコミの対応があまりにひどいこと、また、自分があまりに原発の問題に無関心だったことを恥じているので、僕のブログでも、微力ながら、自分の知りえた情報を伝える記事をできるだけ書くようにすることにしました。原発関連の記事のみを見る場合は、右にある「カテゴリー」の「原発事故」をクリックすると、記事をまとめて見れるので便利だと思います。
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