チェルノブイリから学ぼう
菅総理の「浜岡原発停止要請」について、わりとテレビで政権批判をしている人が多いようなのですが、概ね、脱原発(数年かけて原発廃止も含む)の人は、菅総理の要請を評価していて、政権批判をしている人は、自分は原発推進なのか反対なのか、態度を表明していない人が多いようです。原子力利権となんらかの関わりがあるから反対とはいえず、原発推進を言ってしまうと、ネットで叩かれるという状況になってきているので、テレビに出ている知識人はとりあえず政権批判だけして、自分の態度は表明しないスタンスでいるのかなと僕は思いました。そんなところも注目しながら報道番組を見るのがいいんじゃないかと思います。
1.NHK BSのチェルノブイリ特集は必見
以前紹介した、バズビー教授とテレビキャスターのやりとりの映像は、やたら恐ろしいことを言っているものの、なんだかドタバタコメディ映画を見ているような気がして、僕はちょっと笑ってしまいながら映像を見てしまうのですが、バズビー教授の、「歴史を無視する者は、それをくり返す」という言葉がすごく、心に引っかかっています。放射能汚染の歴史としては、チェルノブイリ原発事故が最大規模のものだったったので、我々はチェルノブイリから多くのことが学べるのではないかと思います。そんな、チェルノブイリに関するドキュメンタリーがNHKで3日連続で放送されます。
永遠のチェルノブイリ
5月9日月曜深夜[火曜午前 0:00~0:50]
被曝(ひばく)の森はいま
5月10日火曜深夜[水曜午前 0:00~0:50]
見えない敵
5月11日水曜深夜[木曜午前 0:00~0:50]
こういう番組こそ、地上波で流すべきだと思うのですが、BSが見れる人はぜひ録画して見ましょう。
2.チェルノブイリを越えた?セシウム汚染
以下のサイトの記事のチェルノブイリの汚染マップと、福島の汚染マップをぜひ、見比べてみてください。
汚染、「飛び地」状も セシウムの健康被害は未確認 チェルノブイリ事故
チェルノブイリのマップ上のセシウムの濃度よりも、福島の濃度の方がはるかに高い値になっています。つまり、福島原発事故によるセシウムの汚染は、チェルノブイリを遥かに越えていることになるので、先日の合同記者会見のときに、NHKの記者が「この値をどう評価するのか?」と質問したら、マップ作った文部科学省の人もうまく答えられなかったといったやりとりがありました。この値からどういった影響が考えられるか、よくわかっていないために、たぶん不安を煽らないように、報道では、「チェルノブイリを越えた」とは言っていないようなのですが、このように、福島第一原発事故は人類未体験ゾーンに突入している可能性が高い状況になっています。こうなると福島のマップも30万ベクレル以下の詳細な汚染マップが知りたいところですが、それは、NHKの記者の人も要望していたので、そのうち出てくるのではないかと思います。
3.福島第1原発3号機の心配事
今報道では、比較的、対策はうまくいきつつある1号機ばかりが報道されていますが、実は今ネット上では、3号機の状態が心配されています。
上記のサイトみるとわかるように、3号機の温度がいやな上昇の仕方をしています。
こういった記事も出ています。何事もなければいいのですが、しばらく状況を注視する必要がありそうです。
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