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2011年6月 1日 (水)

高崎に設置されたCTBT放射性核種探知観測所のデータ

小出先生が時々、高崎に設置されたCTBT放射性核種探知観測所のデータを引用して、放射性物質の飛散状況の解説を行ってくれていますが、この観測所のデータがPDFファイルで公開されていますので、リンクを紹介します。

高崎に設置されたCTBT放射性核種探知観測所における放射性核種探知状況(5月28日時点)

このデータを使用するにあたって、以下の留意点が記載されています。

①CTBTの観測施設は、国外での核兵器の地下爆発的実験によって大気中に漏れ出す極々微量の放射性核種の種類とその濃度を検出することを目的としており、その検出能力は、今般の福島原発の事故によって生じた放射性核種の濃度の水準の何桁も下のレベルの放射性核種を検出することが可能な極めて感度の高いものであること。
②この観測は人体への影響についての測定を目的とするものではなく、人体への影響については、高崎付近(前橋市)の放射線量の計測値が、文科省等の関連ホームページに掲載されておりますので、そちらをご参照願います。

①にあるように、「国外での核兵器の地下爆発的実験によって大気中に漏れ出す極々微量の放射性核種の種類とその濃度を検出することを目的とした観測所」があること自体、僕は知りませんでした。日本にも、すごい観測所があるんですね。また、②にあるように、人体への影響を判断するためのデータではないということですが、それでも、福島第1原発から放出された、とてつもない量の放射性物質の飛散傾向をみるのにはすごく適しているデータだと思います。

この資料にあるように、3月15日~16日の測定値が最も高いピークで同20日~21日を第二番目のピーク、さらに同29日~30日を第三番目のピークとされていますが、二番目、三番目のピークについては、風向き、降莓等の気象条件の変化が影響しているものと考えられています。3月末ごろのマスコミや御用学者の見解は一時的に放射性物質が漏れただけなので、大した問題ではないような安全デマを流していたわけですが、ヨウ素のような半減期が短い核種以外のものは、ずっと放射線を出し続けるわけで、今は洗い流された下水の汚泥に濃縮されたり、人が立ち入らないような場所が、放射線のホットスポットとなっているのは結果として、すごくわかりやすい状況だと思います。

なので、こうした放射性物質に汚染されたもののゴミ捨て場をどうするかが、早急に解決せねばならない問題で、武田先生の言うように、ゴミを出した福島第一原発をゴミ捨て場にするのは、すごく真っ当な意見なものの、そうしてしまうと、福島第一原発周辺には長年人が住めなくなってしまうので、この点をどう解決するのか、政治が解決しなければならない問題なのですが、政局ごっこをやっている政治家は今、この問題に誰も解決策を示してくれていないわけで、今日本は本当に困った状況になっているわけです。

原子力村 - Wikipedia

原発関連御用学者リスト

原発関連御用学者リスト(医学関係)

※僕のブログでは、本来趣味の内容を取り上げることにしているのですが、福島第1原発事故についての政府やマスコミの対応があまりにひどいこと、また、自分があまりに原発の問題に無関心だったことを恥じているので、僕のブログでも、微力ながら、自分の知りえた情報を伝える記事をできるだけ書くようにすることにしました。原発関連の記事のみを見る場合は、右にある「カテゴリー」の「原発事故」をクリックすると、記事をまとめて見れるので便利だと思います。

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