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2011年7月 9日 (土)

使用済み核燃料の問題はものすごく深刻なのだ

僕は、原発推進派のことを、「日本に放射性物質を蔓延させて、日本滅亡をたくらむ悪の組織」と呼んでいますが、そういう風に見るのもあながち、大げさではないということを、今日は書きます。

原発ごみも難題 再稼働で3年後にも満杯 玄海3号機

福島原発の事故で、使用済み核燃料が、原子炉のすぐ近くのプールで、無防備に保管されていることを多くの国民が知って驚きました。さらに、福島原発4号機では、原子炉の中に燃料はなかったものの、使用済み核燃料プールでの爆発&火災が発生しました。

原子力発電を継続すると、こうした高レベルの使用済み核燃料がどんどん増えていき、今行き場を失いつつあります。これらは、数十年冷却をし続けて、10万年以上、管理する必要があります。上記の記事では、

九州電力が玄海原発3号機(佐賀県玄海町)で計画している「使用済み核燃料プール」の貯蔵能力増強(リラッキング)工事が、着手できない状況になっている。国はリラッキングを認可する方針を固めていたが、福島第1原発事故の発生後に一転して再審査を始めたためだ。原子炉が4基ある玄海原発では、使用済み核燃料の実質的な貯蔵率がすでに8割近い。運転再開問題に揺れる2、3号機を再稼働できたとしても、このままリラッキングが認められなければ、3年後にも「核のごみ」の保管場所がなくなる恐れが出てきた。

と言っています。リラッキングとは、

原発から出る使用済み核燃料(燃料集合体)の一時貯蔵プールの貯蔵能力増強。使用済み核燃料を1体ずつ収納する棚(ラック)の配置間隔を詰めることで、貯蔵容量に余裕をつくる。各地の原発でプールが満杯に近づいている。玄海3号機の場合は、使用済み核燃料の間隔(中心部から中心部の距離)を現行の36・5センチから28・2センチに縮めることで、貯蔵容量を1050体から2084体に倍増する計画。

ということで、貯蔵プールに入れる核燃料の密度を倍にするなんて、上記の文を読んでいるだけで、「危ないなあ」と思うのですが、実際に

一方、リラッキング自体の安全性を危ぶむ声もある。明治大学の勝田忠広准教授(原子力工学)によると、使用済み核燃料を当初の設計よりも“過密”に貯蔵すれば発熱量が高くなるため、事故時に燃料露出や溶融の時間が早まり、再臨界のリスクも高まるという。

そりゃそうだろうという感じです。

六ケ所村の受け入れが止まっても、3号機のリラッキングを済ませれば2020年ごろまで延命できる貯蔵容量が、リラッキングなしでは14年度にも満杯になるという。九電関係者は「そうなれば、玄海原発が稼働できないという問題が現実味を帯びる」と危機感を隠さない。

ということで、もともと「トイレのないマンション」と言われていた原子力発電所も、実は使用済み核燃料の置き場がなくなっていて、破綻寸前ということのようです。もし、福島第一原発の事故がなかったら、安全性を無視したリラッキングがどんどん行われ、使用済み核燃料によるさらなる深刻な事故が発生していたかも思うと、恐ろしいです。

なので、使用済み核燃料の問題を無視して(または、既に破綻している核燃料サイクルを、未だに実現可能だとウソをつく)原子力発電を推進する人は、日本に放射性物質を蔓延させて、将来日本を滅ぼそうとしていると思えるわけでる。

後の世代に、今の世代のツケを背負わせるということでは、年金の破綻問題に似ていますが、年金問題はせいぜい数世代後の世代で済むと思われるものの、原発は10万年先の人類にまで、放射性物質の面倒を見させるということで、スケールが桁違いです。100年から数100年後の人たちは我々のために、なんの利用価値もない、使用済み核燃料を安全に保管しなければならないので、「まったく20~21世紀の人たちはとんでもないゴミを残してくれたものだ」と、我々の世代をとても迷惑に思うとのではないかと想像できるのですが、そう思うととっても恥ずかしくなります。

原子力発電は大変危険であり、なおかつ使用済み核燃料のために後々の世代にまで迷惑をかけるということがわかったにもかかわらず、まだ、以下のように原子力を推進すべきと恥ずかし気もなく、言っている人がいます。

2011 07 08  たちあがれ日本は原発推進します

政党「たちあがれ日本」は、もうたちあがらなくっていいと思います。もう、即刻引退していただいて、お休みになっていただいた方が日本のためだと思います。

原発の代替エネルギーの本命はガスタービンコンバインドサイクル発電

「ダッ!ダッ!脱・原発の歌/制服向上委員会」

原子力村 - Wikipedia

原発関連御用学者リスト

原発関連御用学者リスト(医学関係)

※僕のブログでは、本来趣味の内容を取り上げることにしているのですが、福島第1原発事故についての政府やマスコミの対応があまりにひどいこと、また、自分があまりに原発の問題に無関心だったことを恥じているので、僕のブログでも、微力ながら、自分の知りえた情報を伝える記事をできるだけ書くようにすることにしました。原発関連の記事のみを見る場合は、右にある「カテゴリー」の「原発事故」をクリックすると、記事をまとめて見れるので便利だと思います。

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