« 7月27日の写真 佐々木みゆうちゃん その16 | トップページ | 4月3日の写真 その88 »

2011年8月18日 (木)

泊原発営業運転再開の新聞社説

新聞社説一覧

上記は新聞の社説記事のリンクがまとまっている便利なページで、原発事故以降よく見ています。夏休みで新聞を読むような、宿題が出ている学生さんにも、情報を探す上で便利なページだと思います。

そんな中、今日は泊原発の営業運転の再開について、社説を書いている新聞が多く、例によって、真っ二つに見解が分かれているので、新聞によって意見が違うことを示す典型的な例なので、紹介します。

まずは、毎日新聞から

社説:泊原発 リスク評価は万全か(8月18日付・毎日社説)

再開の手続きをめぐる混乱からはリスク評価を踏まえて決めようとする意思が伝わってこなかった。安全性の議論を置き去りにして、国も地元自治体も、政治的やりとりに終始した印象が強い。
これでは、住民の安心も、国民の信頼も得られないのではないか。
原発の営業運転再開は事故以来初のケースだが、他原発の再稼働への追い風とみるのは間違いだ。再稼働や運転継続は、それぞれの原発のリスク評価に応じて行うべきで、電力会社には厳格な対応を求めたい。

とてつもない大事故が起きたあとなのだから、もっと安全性について、しっかりしてから再稼動すべきだというもっともな意見です。

そして、朝日新聞では

泊原発の運転―次は厳しい新基準で(8月18日付・朝日社説)

泊3号機は、震災後初の営業再開というよりも、震災前の検査基準で再開した最後の原発、と考えた方がいい。したがって、これから検査を終えて再開する原発は、新基準に沿って安全性を厳しく問わなければならない。そして、危険が見つかれば再開させない。これが大原則であることに変わりはない。
 政府が電力需給見通しなどの情報を公開し、原発を減らしていくスピードを設定することが、大原則実行の基盤になることを改めて指摘しておきたい。

こちらも、安全性を重視せよという意見に加えて、原発を減らしていくことを前提とした、意見が書かれています。脱原発に向けた強い意志が感じられます。

それに対して、読売新聞では、

泊原発営業運転 電力危機回避の一歩にしたい(8月18日付・読売社説)

泊原発3号機は、調整運転中もフル稼働状態で送電していた。営業運転への移行は、現状の追認であって実質的な変化はない。
それにもかかわらず、地元の同意を得るまでに相当の時間がかかった。原発再稼働へのハードルの高さを示している。
今後の焦点は、定期検査などで停止中の原発に、運転再開への流れが広がるかどうかである。
政府は、ストレステストを早急に実施することで原発の安全性を確認し、地元自治体の理解を求めるべきだ。原発を再稼働させて電力危機を回避する責任がある。

冷静な意見に見えて、最後の一文より、とにかく、他の原発の再稼動も政府はやるべきだと、原発の安全性について、一点の迷いがないところが、すごいというか、恐ろしいところです。

そして、産経新聞は

「泊」営業運転 原発再稼働の一歩とせよ(8月18日付・産経社説)

厳しい暑さが続く中で電力不足は全国規模に広がっている。電力供給の約3割をまかなう原発の再稼働は、震災からの復興にとっても喫緊の課題だ。
菅首相の無責任とも言える「脱原発」宣言で、これまで協力してきた原発立地先も、国の原発政策に不信感を強めている。菅氏に代わる新首相は、電力安定供給の観点からも原発再稼働に向けた確固たる指導力を発揮すべきだ。

福島第一原発の事故など、まるでなかったかのように、とにかく原発を動かせ、とにかく菅直人が悪いと、まあ、酷い文章です。前にも書いてますが、新聞の社説は、新聞社を代表する意見なわけで、人々のお手本になるようなしっかりとした文章であるべきなのに、ツッコミ所満載の産経新聞の社説はとても、お金を払えるような記事ではないと思います。

このように、ひとつの出来事に対して、色々な意見があるわけなので、新聞社一社の意見を鵜呑みにするのは、よくなく、色々な意見を見聞きして、自分で考えてみて、さらに疑問を持ったら、自分でさらに調べてみることが重要であることが、よくわかる事例ではないかと思います。

そして、テレビとかで、有名な高野孟さんが、原発についての新聞社の意見の違いをわかりやすく解説している記事があるので、紹介します。

高野孟:【高野論説】”脱原発″阻止へ日米旧体制が必死の反撃 ── 東京・毎日・朝日vs読売・日経・産経の構図

原発推進企業がこれほどまでに手厚く新聞はじめマスメディアを囲い込んで来たにもかかわらず、東京、毎日、朝日は「原発PR広報はもう頂かなくても結構です」と重大決心をして踏み切って、戦線を分裂させた訳で、そうなると、脱原発の立場からすると、産経なんぞはどうでもいいとして、読売と日経の「原発を止めたら日本は立ち行かない」かの恫喝的キャンペーンをどう粉砕するかが標的となる。

といった感じでとてもわかりやすいです。でも、特に読売新聞は購読者も多い大メジャー新聞なので、早く、原発推進派を裏切って、せめてもうすこし中立的な立場になってほしいなと思います。

「ダッ!ダッ!脱・原発の歌/制服向上委員会」

原発の代替エネルギーの本命はガスタービンコンバインドサイクル発電

「ダッ!ダッ!脱・原発の歌/制服向上委員会」(初披露時の映像)

原子力村 - Wikipedia

原発関連御用学者リスト

原発関連御用学者リスト(医学関係)

※僕のブログでは、本来趣味の内容を取り上げることにしているのですが、福島第1原発事故についての政府やマスコミの対応があまりにひどいこと、また、自分があまりに原発の問題に無関心だったことを恥じているので、僕のブログでも、微力ながら、自分の知りえた情報を伝える記事をできるだけ書くようにすることにしました。原発関連の記事のみを見る場合は、右にある「カテゴリー」の「原発事故」をクリックすると、記事をまとめて見れるので便利だと思います

« 7月27日の写真 佐々木みゆうちゃん その16 | トップページ | 4月3日の写真 その88 »

原発事故」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 泊原発営業運転再開の新聞社説:

« 7月27日の写真 佐々木みゆうちゃん その16 | トップページ | 4月3日の写真 その88 »

2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

オススメ商品

無料ブログはココログ