東電調査委報告の新聞社説など
東京電力の経営状況を調べている政府の経営・財務調査委員会が、査定結果をまとめた報告書を野田佳彦首相に提出した件について、その内容について新聞各紙が社説を書いています。
社説:東電調査委報告 合理化後退許されない(10月4日付・毎日社説)
東電財務調査―電力産業全体の改革を(10月4日付・朝日社説)
東電合理化策 着実な被害救済に役立てよ(10月4日付・読売社説)
各紙で主張がかなり異なっており、例えば朝日新聞は、
報告書は、新潟県の柏崎刈羽原発の再稼働が見込めず、電気料金の値上げもしない場合、東電は最大で8兆円規模の資金不足に陥り、債務超過に転落するとの見通しを示した。 こうした試算が、安易な原発の再稼働や値上げ容認論へとつながらないよう、注意しなければならない。
としているところを読売新聞は
調査委は原発が再稼働せず、電力料金を据え置くと、東電が約2兆円の債務超過に陥るという試算も示した。東電に賠償を続けさせるためにも、安全性を確認できた原発の再稼働を急ぐべきだ。
ということで、読売新聞は原発を動かしたくてたまらない様子が伺えます。また、東京新聞はこの報告書そのものに疑いを持っているようです。こうした、ひとつの出来事に様々な見方があって、それを比較して考えることは、とてもいいことだと思うので、ぜひとも各紙の社説に目を通してみることをオススメします。
また、上記にもあるように読売新聞は、悪の枢軸である原発推進派なわけですが、電力会社と結託しているわけではないようで、以下のように九州電力、東京電力を批判しています。
まあ、原発推進派でも擁護しきれないほど、電力会社はヒドイということだと思います。それにしても、以前、紹介した小出先生と、プルトニウムは飲んでも大丈夫で有名になった東大の御用学者さんとの討論会が、九州電力の台本丸出しの大ヤラセ大会だったと今頃問題になるは驚きでした。農家の人を装って、電力会社の人が観客として意見を述べるなど、相当悪質ですね。
また、東電の「なんでも想定外」という報告案もひどいもので、起こりうる深刻な事故をまるで想定できないのであれば、安全な原発など、未来永劫ありえないと思うのですが、どうでしょうか
原発の代替エネルギーの本命はガスタービンコンバインドサイクル発電
「ダッ!ダッ!脱・原発の歌/制服向上委員会」(初披露時の映像)
※僕のブログでは、本来趣味の内容を取り上げることにしているのですが、福島第1原発事故についての政府やマスコミの対応があまりにひどいこと、また、自分があまりに原発の問題に無関心だったことを恥じているので、僕のブログでも、微力ながら、自分の知りえた情報を伝える記事をできるだけ書くようにすることにしました。原発関連の記事のみを見る場合は、右にある「カテゴリー」の「原発事故」をクリックすると、記事をまとめて見れるので便利だと思います。
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