フリッカー現象に注意!
知っている人にとっては「何をいまさら」な話なのでしょうが、僕は今週初めて「フリッカー現象」について、知りました。わりと頻繁に遭遇しそうな事象にもかかわらず、カメラ雑誌等に取り上げられていることを見たことないので、ここで、自分の備忘録の意味も含めて、記事にまとめておきます。
蛍光灯下で高速シャッターで撮影すると、おかしな写真になる場合があります
家庭用電源には周波数というのがあり、静岡県あたりを境として、東日本が50ヘルツ、西日本が60ヘルツとなっています。 蛍光灯はその倍の周波数で発光していますので、1秒間に100回か120回点滅しています。
そのため、蛍光灯の室内では、東日本で 1/100 以上、西日本で 1/120 以上のシャッター速度で撮影した場合にこのような現象が発生する場合があります。
この現象をフリッカー現象といいます。
これを回避するにはシャッター速度を遅くする以外にありませんので、蛍光灯が使用されている室内では、ちょっと余裕を見て 1/80 以下のシャッター速度で撮影されることをおすすめします。
上記のリンク先には、上記の説明とともに、蛍光灯の下で、正しい色になっている写真と、色がおかしい写真が掲載されています。この写真のように、色がおかしい写真を経験した人は多いのではないでしょうか。
僕は、この現象を、ソフマップ・モバイル館やフレッシュ・ゼロスタジオでよく経験しました。特に、連写しているときによく遭遇していたので、高速シャッターで連写すれば、蛍光灯の点滅のタイミングに合ってしまうタイミングにぶつかる可能性が高まるということは、理屈としてすごくよくわかります。しかし、僕はフリッカー現象について、全く知らなかったので、僕の連写の仕方が悪いのかと思っていました。
上記はソフマップ・モバイル館で、シャッター速度1/125で撮っていたときのもので、左が正しい色で、右が色がおかしくなってしまったものです。僕の過去の写真を見直してみると、確かに、1/160で撮ったときはさらに、色がおかしくなってしまった写真が多くて、1/80で撮ったときには、ごく稀に色がおかしくなっている状況でした。なので、今度から、蛍光灯の下で写真を撮るときには、1/80よりもさらに遅いシャッター速度を選ぶように意識せねばと思っています。しかし、シャッター速度を遅くすると、今度は手ブレが心配になるので、レンズは、強力な手ブレ補正機能があるものを選ぶ必要がありそうです。
また、フリッカー現象を意識すると、蛍光灯のある室内での望遠レンズの使用は、かなり強力な手ブレ補正機能を持つレンズを使用して、なるべく低速シャッターで撮るか、撮影した写真の多くは色がおかしくなることを覚悟の上で、臨む必要があると思います。これは、写真撮影においてはかなり重要な情報ではないかと思うので、カメラの取り扱い説明書とか、初心者向けの雑誌などに、目立つように書いておくべきなんじゃないかと思いました。
カメラの機種名とフリッカー現象でググってみると、価格コムの掲示版で、写真の色がおかしいと、同様の質問をしているスレッドが多くヒットします。フリッカー現象について知らないと、カメラが壊れたのではと思うのも無理もないと思います。
ということで、今度から蛍光灯のある室内撮影では、シャッター速度について、今まで以上に気を遣って撮影しようと思います。
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