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2013年8月17日 (土)

輸入メタルマザー検証 The Rolling Stones その1

今回より、数回に分けて、輸入メタルマザーを使用したザ・ローリングストーンズの日本盤レコードについて、紹介していきます。色々調べてみて、ザ・ローリングストーンズについては、ワーナーパイオニアより、リリースされた「イッツ・オンリー・ロックンロール」「メイド・イン・ザ・シェイド」「ブラック・アンド・ブルー」「ラブ・ユー・ライブ」が輸入メタルマザーを使用しており、さらに、東芝EMIよりリリースされた、「女たち」は輸入ラッカー盤を使用していることがわかりました。そして、これらのレコードは、当然ながら、日本でカッティングしたレコードよりは、はるかに高音質であることもわかりました。今回は、日本初の、ザ・ローリングストーンズの輸入メタルマザー使用盤と思われる、「イッツ・オンリー・ロックンロール」について紹介します。

2013081401

日本盤の、「イッツ・オンリー・ロックンロール(以下IORR)」は、最初、立川のディスクユニオンで500円で購入して、その後、中野のレコード100円市でも見つけて、現在2枚所有しています。このレコード、少し中域に寄った音作りで、少しモコモコした感じの音で、そうした音の特徴はストーンズ・ファンによく知られているようです。ただ、特に「ブラック・アンド・ブルー」以降の盤は、かなり、レンジの広いクリアーな音の傾向になっているので、果たして、僕の所有している日本盤の音質は、すごくいいのかどうか、単体では、ちょっと自信がなかったので、今回は、ちょうど、ディスクユニオンの安売りで、1800円で入手できた、UK盤と聴き比べてみることにしました。写真左が日本盤で、右がUK盤です。ちょっと、光の当て方がイマイチなのですが、実際に見ても、日本盤のジャケットの方が、若干、色が濃いように見えます。

また、日本盤IORRの帯付きは入手できていないのですが、「輸入メタルマザー使用」を謳ったのは、「ブラック・アンド・ブルー」からのようで、IORRでは、帯や解説には、輸入メタルマザーのことは一切記載されていません。

2013081402 2013081403 

写真左が、日本盤、右がUK盤のレーベル部分です。両方とも、ローリングストーンズ・レコードの、おなじみの黄色いレーベルですが、微妙にデザインが異なっていることがわかります。

例によって、ランオフ(送り溝)部分に記載されている情報を、マトリックス番号から、反時計まわりに確認してみます。

UK盤
SIDE ONE
①COC.59103.A2
②ROLLING STONES RECORDS
  (後ろに"[]"のような記号あり)

SIDE TWO
①COC.59103.B2
②ROLLING STONES RECORDS
  (前に"C7"のような記号あり)

日本盤
SIDE ONE
①ST-RS-743197-F
②M-A-14(サンプル1) M-A-16(サンプル2)
③3
④PR
⑤JISマーク
⑥ROLLING STONES RECORDS
⑦P-8474S-1

SIDE TWO
①ST-RS-743198-J
②M-A-19(サンプル1) M-A-15(サンプル2)
③3
④PR
⑤JISマーク
⑥ROLLING STONES RECORDS
⑦P-8474S-2

上記のうち、手書きで刻印されているのが、UK盤の②、日本盤の①④⑥となります。UK盤は、”R"だけ大きな文字で、”ROLLING STONES RECORDS”と手書きで書かれていて、日本盤は、全部同じ大きさの文字で書かれていました。なので、憶測の域を出ないのですが、UK盤は独自カッティングで、UKのカッティングエンジニアが手書き部分を書き足して、日本盤は、①④⑥の部分が輸入メタルマザーに刻印されていたものではないかと、思っています。

また、DISCOGSによると、このページに記載されているものと、僕の所有しているUK盤の情報がほぼ一緒でした。そして、このページに記載されているUS盤のマトリックス番号と、僕の持っている日本盤と近い内容になっています。B面は同一ラッカー盤だろうと、推測できるのですが、A面は日本盤は末尾が”F”で、US盤が”G”ということで、果たして、音の違いがあるのかないのか、気になるところではあります。また、今回もLED ZEPPELINのとき同様、”PR”の刻印があるので、USのPressWell Recordsでメタルマザーが作成されたのではないかと思われます。

また、日本盤の②の謎の番号の、下2桁がスタンパー番号を表しているのではないかと、僕は考えているのですが、今回は2枚とも、この番号が近かったので、かなり近い時期に作られたものではないかと思われます。実際両者を聴き比べてみて、僕の耳では音の違いは確認できませんでした。

そして、今回、日本盤とUK盤の聴き比べということで、ちょっと大きめの音量で、まず、日本盤を通して聴いて、次にSIDE TWOのUK盤を聴いてみるという感じで、比べてみました。

日本盤を聴いていて「IORR」や、「Dance Little Sister」のギターソロって、こんなにカッコ良かったんだっけと、今更ながらの感想を持ちながら聴いていて、さらにUK盤をかけたところ、ちょっと高域を足している感じがして、明らかに日本盤とはちょっと違った音作りをしていることに気がつきました。しかし、聞き進めていくうちに、なんかヘンだと、思うようになり、「Dance Little Sister」のギターソロに、日本盤で感じた感動を感じなかったので、UK盤を聴いたあと、再度、日本盤をかけてみると・・・

なんと、日本盤の方が明らかに音に立体感があり、すごい迫力を感じました。「IORR」や、「Dance Little Sister」のギターソロが改めてカッコよく感じたもの、ギターがすごく前に出てきてはっきり聴こえて、それでいて、ドラムやミックのボーカルも同様に迫力を持って迫ってきます。しまいには、「Time Waits For No One」のイントロのドラムのリムショットの音まで、全然違うように聴こえてしまって、日本盤の方がはっきり、くっきり、クリアーで迫力ある音に聴こえてきてしまいました。ちょうど、先日、記事に書いた「ジョンの魂」の日本盤と、UKマザーのデンマーク盤を聴き比べたのと、まったく逆の現象が起きてしまいました。音量の差かなと思い、UK盤の音量を上げて聴いてみましたが、迫力不足の音は、そのままでした。

この結果には、かなりびっくりしたというか、かなり戸惑っています。「IORRは100円で売られている日本盤の方が、UKオリジナル盤よりはるかに音がいい」なんて恐ろしいことを、僕は感じたわけで、そんなことを言っている人は、僕は見たことないし、一般的にUK盤はストーンズ・マニアに人気があるので、「これは何かの間違いではないか・・・」という、一抹の不安を感じています。

IORRのUK盤はマトリックス1のものもあるらしいのですが、一般的によく出回っているのは、マトリックス2のようです。僕が買った個体は、幸いノイズが少なくコンディションのよい盤でした。また、僕が買ったのは、スタンパーが劣化したころの盤であることも考えられますが、スタンパーが劣化すると、音の迫力までも失われるのであれば、それは、それで、今後UK盤を買うのが、怖くなってしまいます。

また、UK盤は再生が難しい盤で、システムを調整したり高級なカートリッジを使用すると、日本盤よりも、すごい音がする可能性もあるのかもしれません、でも、今回、普通の機材で聴いた限りにおいては、こうもはっきり、日本盤とUK盤に、音の迫力の差が出たのは、とても意外なことでした。

今回僕が、「IORRはUKオリジナル盤よりも、日本盤の方が音がよい」と言っていることについて、「そんなバカな・・・」と、思った人は沢山いると思うのですが、そう思ったみなさんも、ぜひとも、日本盤とUK盤を聴き比べてみて、感想を教えていただけると、嬉しいです。

せっかくなので、YouTubeのIORRのPVの映像を貼っておきます。ストーンズのメンバーが演奏しながら、お笑い芸人がやりそうなことにチャレンジしている映像が面白いです。

The Rolling Stones - It's Only Rock 'N' Roll (But I Like It)

ということで、僕の当初の想像とは違って、かなり過激な内容の記事になってしまったのですが、次回は、「メイド・イン・ザ・シェイド」について、取り上げる予定にしています。

It's Only Rock 'N Roll

A1 If You Can't Rock Me 3:47
A2 Ain't Too Proud To Beg 3:32
A3 It's Only Rock 'N Roll (But I Like It) 5:08
A4 Till The Next Goodbye 4:39
A5 Time Waits For No One 6:31

B1 Luxury 4:30
B2 Dance Little Sister 4:12
B3 If You Really Want To Be My Friend 6:17
B4 Short And Curlies 2:44
B5 Fingerprint File 6:41

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