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2013年9月 8日 (日)

輸入メタルマザー検証 The Rolling Stones その5

ローリングストーンズの連載記事も、今回が最後となります。

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以前、「レコード100円市」で、東芝EMI盤のストーンズのレコードが沢山GETできたことを書いたのですが。この中の、「女たち」を聞いていたら、妙に音がいいので、これはなんでこんなに音がいいんだろうと思ったレコードジャケットを見ていたら、なんと帯に、

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なんと、輸入ラッカー盤を使用していると、書いてありました。「女たち」から、ローリングストーンズレコードの日本での配給が、ワーナーパイオニアから東芝EMIに移ったわけですが、東芝EMIの担当者は、「配給が変わって音が悪くなった」と言われるのが嫌だったのかもしれないです。ワーナーパイオニアがメタルマザーを輸入するなら、こっちは、その上をいって、現地のエンジニアにラッカー盤を切って貰おうと考えるように、ライバル会社のさらに上こうと考えることは、ビジネスマンとして、すごく正しい考え方だと思います。そして、世界的にも、ラッカー盤からつくったメタルマスターから、さらに複数枚作成したメタルマザーのうちの一枚を輸入するということはよくあるものの、1国のために、わざわざ、現地のエンジニアがラッカー盤をカッティングするなんて前代未聞のことだと思います。なので、この東芝EMI盤の「女たち」は、ストーンズファンならば、絶対に見逃すことができない重要な盤だと思います。ただ、逆を言うと、「女たち」以外の東芝EMI盤のレコードは、無視してもよい、もしくは、100円だったら買い、程度ではないかと思います。

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今回のマスタリング・エンジニアはTed Jansenで、この人が、マスタリングした盤をdiscogsのここのページで見ることができます。そして、最近、この「女たち」の見本盤を入手したことを記事にしましたが、

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2013082813

なんと、ジャケット上部のデザインがちょっと違います。本来は通常盤のように、ROLLING STONESの文字の上の部分が白抜きになるのが正しいようなのですが、見本盤や初期盤は間違ったデザインで制作されてしまったようです。

では、いつものように、ランオフ部の情報を掲載します。

通常盤
SIDE ONE
①CUN 39108 A
②CUN-39108-A
③L 22
④4-X
⑤STERLING

SIDE TWO
①CUN 39108 B
②CUN-39108-B
③5L 26
④STERLING

見本盤
SIDE ONE
①CUN 39108 A
②CUN-39108-A
③L 6
④C-6
⑤STERLING

SIDE TWO
①CUN 39108 B
②CUN-39108-B
③5L 3
④STERLING

SIDE ONE,TWOの①が手書きの刻印で、SIDE ONE⑤TWO④の”STARLING”の機械刻印が、よくみる刻印なので、この2箇所は、ラッカー盤に書かれていた情報のようです。そして、③の情報より、やはり、見本盤の方が先に作られたスタンパーから作られたレコードのようです。肝心の音の方も、現地のエンジニアがカッティングした盤だけあって、素晴らしいと思います。100円で買ったレコードがこんなにいい音であると、比較用にUK盤やUS盤を買う気がまったく起こらないので、今回は比較していないのですが、現地のエンジニアが日本向けにカッティングした盤は、US盤と比べて音はどうなのか、ぜひとも、両方保有している人に、比較してほしいと思います。もしかしたら、「女たち」については、日本盤が世界最強という可能性はありえると思います。

それにしても、現地のエンジニアに日本向けにわざわざラッカー盤を切ってもらうという、企画は素晴らしいことだったと思います。このことについて、ぜひとも、当時の担当者に経緯を聴く企画を「レコードコレクターズ」誌にやってもらいたいものです。

Some Girls

A1 Miss You 4:50
A2 When The Whip Comes Down 4:18
A3 Just My Imagination 4:25
A4 Some Girls 4:40
A5 Lies 3:12

B1 Far Away Eyes 4:24
B2 Respectable 3:05
B3 Before They Make Me Run 3:26
B4 Beast Of Burden 4:24
B5 Shattered 3:43

The Rolling Stones - Miss You -

ところで、こうした高音質の「女たち」をリリースした東芝EMIなのですが、このあとのストーンズのレコードがどうだったのか、気になるところです。ちょうど、「女たち」の次回作の「エモーショナルレスキュー」も「レコード100円市」で入手出来て、ディスクユニオンで500円でUSオリジナル盤を購入できたので、これらを聴き比べてみました。

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こちらの日本盤も、かなり音がいいと思ったのですが、この盤でも決定的な違いを発見してしまいました。B面3曲目の「エモーショナル・レスキュー」のイントロのリズムの歯切れのよさが、US盤の圧勝でした。「エモーショナル・レスキュー」のマスタリング・エンジニアもTed Jansenなのですが、こうした世界の最先端のエンジニアには、当時の日本のエンジニアはまったく歯が立たなかったということなのではないかと思います。

Rolling Stones - Emotional Rescue

東芝EMIが、「女たち」限りで、輸入ラッカー盤を使用しなくなったことは、とても残念です。これ以降の盤も基本的には。STARLNG社のスタッフがマスタリングを担当していた、USオリジナル盤には、STARLINGの刻印が見られるので、US盤を基本と考えていいと思います。そして、US盤もヘンなプレミアがついていなくて、よいコンディションの盤が500円程度で買えるのも嬉しいところです。

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