パンクロックの祖先?
Yukkum Yukkum (King Uszniewicz and the Uszniewicztones)
僕は「タモリ倶楽部」を毎週予約録画しているのですが、それが3年分くらい溜まってしまって、先日整理していたのですが、金曜深夜放送というと、週の終わりで疲れていることもあって、まだ見ていなかった回が結構あることに、改めて気がつきました。そんな中、2011年6月11日 放送の「魂の叫びを聞いてくれ! 勝ち抜き歌ヘタ合戦」と題して、世界の迷盤を、2000万円もの豪華オーディオ機材を使用したオーディオルームで紹介する回が面白くて、つい見入って、しまいました。歌が超下手なもののクラシック音楽家のパトロンである立場を利用して無理やりレコーディングしたレコードとか、面白いレコードが沢山紹介されたのですが、そんな中、僕は、King Uszniewicz and the Uszniewicztones、日本語表記すると、キング・ユースネヴィチ&ヒズ・ユーネスヴィチトーンズがすごく気になってしまったのでした。
上記のYouTubeの音声は、放送された曲とは違うのですが、恐ろしく下手な歌&演奏がよくわかると思います。70年代にアメリカの主にボーリング場でライブ演奏していたバンドらしいのですが、とっても笑える下手な演奏なものの、投げやりなボーカル、やる気のないコーラス、サックスだか豆腐屋のラッパだかわらないような調子ぱっずれな音を出すホーンセクションや、ただうるさいだけのドラムなんかを聴いていると、だんだん「これってパンクロックじゃん!」と、思えるようになってきました。70年代末のパンクロック・ブームを通過した耳で聴くと、このバンドはパンクロック・バンドにしか、思えなくなってきました。
そして、このバンド、なんと、ビートルズのカバーもやっているようです。
King Uszniewicz & His Uszniewicztones - From Me To You
ボーカルの歌い方、インディアンの雄叫びのような声を加えているところからして、下手なだけでなく、わざと荒っぽい感じにしようと狙っているのは確実なような気がします。なんだか、このバンドのレコードがすごく欲しくなってしまいました。
当然、パンクロックがかっこいいとされる遥か前の時代の人たちなので、これがかっこいいと思ってやっていたわけではないとは思うのですが、こういった感じで、もしかしたら、60年代頃には、意識せずに、自然体でパンクロックになってしまったバンドがもっとあるかもしれないです。そう思うと、なんだか、もっと、こうしたバンドを探してみたくなってしまいました。
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