ビートルズの赤盤、青盤の最新アナログ盤
アナログ・モノ・ボックスに続いて、最近発売されたビートルズの赤盤、青盤のアナログ盤もデジタルマスターではなく、アナログマスターからカッティングされたということで、評判になっていたので、昨日、ディスクユニオンのタイムセールにて15%オフで買ってきました。日本盤は輸入盤に帯と日本語の解説をつけて発売されていますが、輸入盤とあまり値段が変わらなければ、帯に懐かしさが感じられる日本盤の方がいいですね。
早速全面聴いてみましたが、アナログ・モノ・ボックス同様にとてもクリアーで、生生しい音が楽しめます。モノ・ボックスの場合、演奏の音がクリアでよく目立つようになっているために、ボーカルが少し引っ込んだように聞こえる曲があると書きましたが、赤盤、青盤ではそのようなことはなかったです。心配だった「Eight Days A Week」もボーカルが元気に聴こえてよかったです。
全体的に手堅くまとめてあるようなので、ハッと気づかされるような新鮮な感覚を感じることはあまりなかったのですが、「Day Tripper」のタンバリンの元気な感じとかはちょっと新鮮に感じて、「While My Guiter Gently Weeps」のエンディングあたりは「こんなにタンバリンが目立ってたっけ?」と、新鮮に感じることができました。また、ステレオ版ならではの「Fool On The Hill」のポールのボーカルの生々しさとか、意外と「Hey Jude」のボーカルも今まで以上に生生しく感じられたりしました。
また、特に青盤では、低音がかなり盛られた感じで、大概の曲はそれが、曲の迫力を増すような効果となっているのですが、曲によってはちょっと違和感を感じるところがありました。例えば、「Sgt Pepper's・・・」のイントロは、ちょっと聞いてて「アレ?」と感じてしまいました。また、「Here Comes The Sun」では、ポールのベースが地を這うような大げさな音になってしまい。軽快な曲調に合ってないと思いました。ただ、同様な音の傾向でも、「Come Together」「Something」はすごく厚みのある音で、低音が効いていても、高音までしっかり分離して聞き取れるし、ものすごくいい音だと思います。
唯一、音が良くないと感じてしまったのが、「Let It Be」で、このレコードの曲順で「Let It Be」を聴くと出だしのピアノの音から、なんだかちょっと濁った音のように感じてしまいます。また、後半はリンゴのハイハットを刻む音が悪目立ちしてしまって、これも曲調にあっていないと思います。また、ハイハットの音自体も、なんだか濁った感じでいい音とは思えないです。シングルバージョンの「Let It Be」って、こんなに音悪かったっけ、と思ったものの、じつは僕は「Let It Be」はビートルズの曲の中で、あまり聴かない部類の曲になるので、真剣に音質を気にしながら聴いたのはもしかしたら今日が初めてだったからかもしれないです。
こんな感じで、今回再発された赤盤、青盤のアナログはとてもよい出来だと思います。低域から広域までバランスよくしっかり音が刻まれているので、今後、再生システムをグレードアップすれば、上記で感じた欠点が解消されたり、さらに新たな発見ができるかもしれないという期待もあります。また、アナログ・ステレオ・ボックスが、デジタルマスターだったり、レコード盤の品質がものすごく悪かったりと、散々な商品だっただけに、こうして、ビートルズのステレオバージョンをまともに聴ける商品が発売されたことは喜ばしいことです。
ということで、ビートルズの赤盤、青盤のアナログは、今後一生楽しめるレコードだと思うので、新品が普通に買える今のうちに買っておいた方がいいと思います。
輸入盤はこちら
日本盤はこちらでちょっと高いですが、帯と解説付きなので、オススメです。
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