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2015年1月 3日 (土)

はっぴいえんどマスターピースは素晴らしいのです

はっぴいえんどマスターピース

12月30日にNHK-BSで放送された『名盤ドキュメント はっぴいえんど「風街ろまん」』に感激して、12月に発売されたばかりの「はっぴいえんどマスターピース」をamazonで注文したら、元旦にすぐ到着して、その商品もすばらしかったので、紹介します。

最近は、ボックスセットものが乱発気味で、欲しいもの全てをフォローしていたら、予算的にも置き場所的にも飽和状態になるので、最近は自重気味でいたのですが、「はっぴいえんどマスターピース」は買ってよかったと本気で思っています。

まず、ボックスセットには、「ゆでめん」と「風街ろまん」のアナログ盤が入っていますが、なんとこれが、ポニーキャニオンの担当者がマスターテープを直接イギリスのメトロポリス・スタジオに持って行って、現地のエンジニアにハーフスピードでカッティングされた原盤を使用したものになります。邦楽のハーフスピード・カッティングとはすごく珍しいと思います。さすが、Buono!のベスト盤CDをメタリカのエンジニアにリマスターさせた、ポニーキャニオンだけに、やることが違います。このレコードを僕は、たまたま、ビートルズの復刻アナログの青盤のあとに聴いてみたのですが、はっぴいえんどのLPでも青盤同様に、低域がものすごく豊かに入っているのが、確認できました。たぶん、こんなに低域がしっかり入ったはっぴいえんどのアナログは今までないのではないかと思われます。はっぴいえんどのオリジナルアナログ盤は、出回った数も少ないだけあって今ではかなり高騰していて、なかなか買えないのですが、今回の復刻アナログ盤でもかなり満足できるのではないかと思ってます。

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ボックスセットにはアナログ盤の他に、アナログ盤と同サイズのしっかりしたケースが入っていて、中を開くと

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中にはCDとダウンロードカード、ブックレット、松本隆さんの作詞ノートのレプリカが入っています。ブックレットは

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マスターテープの箱の写真は表裏にあり、中には、マスターテープの写真や貴重な資料の写真が満載になっています。資料の中で個人的に目にとまったのが、

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カッティング依頼伝票でした。カッティングエンジニアに依頼するための資料のようなのですが、ジェフエメリックの本「最後の真実」によると、イギリスのEMIはマスターテープを作る部門とレコードをカッティングする部門は完全に独立していたことが書かれていたのですが、日本でも、やはりカッティングを行う部門は独立していたことを伺わせる資料だと思いました。

そして、ダウンロードカードのコードを使って、さっそくハイレゾ音源をダウンロードしましたが、やはり情報量が多く、個々の楽器の音が豊かに聴こえて、例えば、ポジションチェンジするときに指がギターの弦と擦れる音まで聴こえたりとか、小さくミックスされているギターのフレーズやパーカッションの細かい音までしっかり聞き取る事ができて、今更ながら、新鮮な感動を味わうことができました。また、音源には、録音時にマイクが拾っていたと思われるノイズがけっこう入っているのですが、このノイズをそのままにしているのもよいと思いました。ノイズをデジタル処理したために不自然な音になってしまった例が過去には結構あったので、こうしてデジタル化の技術が洗練された時代になってハイレゾ化されてよかったのではないかと思っています。

アナログとハイレゾが両方あっても、やっぱり音の生々しさではアナログが上だと思うし、手軽に高音質で聴ける点ではハイレゾはありがたいです。しかし、そう考えると、この際CDを省いてボックスセットの価格を1万円以内に抑えてくれればなおよかったなあと思うのが正直なところです。

繰り返しになりますが、今回のマスター作成をイギリスの一流のエンジニアに依頼して、さらにアナログはハーフスピードカッティングで作成したということは賞賛されるべきだと思います。

というのも、今月の「レコードコレクターズ」にはっぴいえんどのサードアルバムを含む「ベルウッドLPコレクション」のカッティングについての記事が書かれているのですが、なんと、このシリーズは、一旦96Khz/24Bitのデジタルマスターを作り、そのマスターからカッティングを行っていると書かれているのですが、これって、超評判の悪かったビートルズのステレオLPボックスを想像させるもので、僕としては、デジタルマスターを使用しているという事実を知った時点で、「ベルウッドLPコレクション」のレコードの購入意欲がなくなってしまいました。

ビートルズのステレオLPボックスのすざまじい悪評(デジタルマスターということ以外にも、盤質が著しく悪いという問題がありましたが)を受けて、ビートルズのスタッフが猛反省して、アナログマスターからカッティングを行った事例を考えると今の時代は、絶対にアナログマスターからレコードをカッティングすべきだと思います。それでいて、ポニーキャニオンはアナログマスターを使用しただけでなく、さらに音質的に有利なハーフスピードカッティングを採用したというのは、プロとしてあるべき姿なのではないかと思うのです。

ということで、今回はポニーキャニオンを大絶賛しましたが、僕はポニーキャニオンからリリースされていた、Buono!と渡り廊下走り隊の楽曲が大好きだったものの、どちらも、今はなくなってしまったので、ぜひともまた、ポニーキャニオンに魅力的なアイドルを扱ってほしいと思っています。

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