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2016年12月 4日 (日)

【書籍】カッティング・エンジニアの貴重なインタビュー記事掲載本

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昨日、久々に新宿のDISK UNIONに行ったら、上記の書籍「 アナログ・ザ・ローリング・ストーンズ 」が平積みされていて、手に取ってちょっと読んでみたら、ものすごく画期的な内容が記載されていたので、思わず、即、購入してしまいました。その前日の12月2日に店に入荷したばかりの、最新の書籍だったようです。

 

書籍の内容は、膨大なローリングストーンズのレコードの紹介がメインで、色々なことに詳しいマニアックなファンが多い、ストーンズのレコードガイドブックとして、正直、紹介文の内容は物足りない(音質の評価がざっくりしすぎとか、マトリクスの変遷には触れられていないなどなど。ただ、そのかわり、文章少なめで、アイテムの写真が大きめになっているのは、よい点だと思う)ものなので、ガイドブックとしてはイマイチなのかもしれませんが、この本で画期的なのは、ワーナー・パイオニアのカッティング・エンジニアの方のインタビュー記事が掲載されていることです。

 

かなり長めのインタビュー記事で、正直、インタビュアーの方は、ラッカー盤とアセテート盤を間違えたりと、知識不足を感じたのですが、回答者のエンジニアの方は、さすがと思えるほど知識豊富で、アナログレコードの制作事情について、僕が知りたかったことを沢山語っています。ワーナー時代のストーンズの話なので、当然、メタルマザーについても語ってくれています。メタルマザー使用レコードについて「アメリカの盤質から比べれば日本は100倍くらいいいんだから音質が悪くなる訳がない」と、僕はそう思っていたものの、当時の関係者からこれだけ自信を持ったコメントが見れたのは初めてでした。また、工場で顕微鏡を使って、メタルマザーの錆を取って原盤のノイズを除去した話などは、初めて見た話であり、同一のメタルマザーを使っていても、国によって音質が微妙に違うことがあることの理由のひとつなのではと思いました。また、メッキ作業に失敗すると、メタルマスターからメタルマザーをあまり作れないことがあるという話も、たまに、あまり音質が変わらないのに、マトリクスの枝番がすぐ進むことがたまにあることの理由かもとも思いました。また、プレスが安定しだしてからの盤がいいから、プレスの1枚目がよいというのはありえないとか、その意味で少数しかプレスしないテスト盤は、ノイズが多いものが多いというのは、テスト盤への幻想を打ち破る証言なのではないかと思います。

 

他にも、DMMカッティングのことや、ハーフ・スピード・カッティングのことにも詳しいので、ものすごく、読み応えのあるインタビュー記事でした。アナログレコード・ファン必見の記事だと思います。他にも、ディスクユニオンや新宿レコードの人へのインタビュー記事も興味深いものでした。

 

なお、この本では、メタルマザー使用の日本盤のすべてがはっきり紹介されていないので、この本を読んでメタルマザーを使用した日本盤に興味を持った方には、僕の以下の過去の記事は、参考情報になるのではないかと思います。

 

 

 

 

また、ワーナー・パイオニアのレコードの送り溝の部分の刻印の見方についてもだいぶ解明できてきたので、以下の記事も参考になるのではないかと思います。

 

この本の記事をきっかっけに、当時のアナログレコード制作現場の人の話が語られる機会が増えることを期待します。


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コメント

よたさんお久しぶりです(^o^)
このストーンズの本いいですね!ワーナーは積極的に輸入メタルマザーを使ってたんですね。
僕は中高生の頃はビリージョェルが好きだったのですが、ビリーの国内盤レコードで輸入メタルマザー使ってるのはマスターサウンドの「ストレンジャー」くらいでしょうか?CBSソニーも積極的にメタルマザー使ってくれればよかったのにと思います。
今も何枚かビリーのレコード持ってますが後になってから中古輸入盤に買い替えた物ばかりです(^^;

さるさん、こんにちは。

CBSソニーの輸入メタルマザー使用盤というと、エイジアとミックジャガーくらいですかね。
あまりない印象があります。
「ストレンジャー」のマスターサウンド盤は、僕が確認できているだけで、3種類の原盤が違うパターンが
あり、昨日も記事にしようと思って聴きなおしていたものの、どういうトーンで記事を書こうか悩んでいます。
でも、マスターサウンド盤については、近いうちに記事を書こうと思っています。

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