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2018年12月30日 (日)

ホープフルステークス G1 2018 レース回顧

1.レース結果の基礎データ

中山芝内2000m良
走破タイム:2:01.6 前4F-後4F:50.3-47.3 スローペース
12.8 – 12.0 – 13.0 – 12.5 – 12.2 – 11.8 – 11.8 – 12.2 – 11.5 – 11.8

馬場差 -0.5 完全タイム差 ±0
タイムランク C メンバーランク C

スローペースでサートゥルナーリアが楽勝したので、凡戦かと思ったものの、タイムランクCなのでタイム的にはあまり悪くなく標準的なレベルの結果であった。ただ、このレースの基準タイムが、2:01.5であり、皐月賞の基準タイムが2:00.7なので、皐月賞で勝ち負けするにはまだまだ成長が必要ということになる。ちなみに古馬500万クラスの中山2000mの基準タイムが2:01.6なので、現時点では古馬500万クラスとほぼ同等のレベルということになる。

ラップ的には隊列が定まらなかった前半の3ハロンが特に遅いだけで、それ以降はそう遅いわけではなかった。特に、1000m通過後あたりから、逃げ馬がペースアップして、それについて行くために後続は早めに追い上げる必要が生じ、それでいて、3角では逃げ馬が一旦ペースダウンして息を入れるも、最短距離を走っているため、後続との差はさほど詰まらずといった感じで、戸崎騎手がとても戦略的なペース配分の逃げをしていたことがわかる。

2.隊列分析

2018123001

スローペースで後続が早めに追い上げる展開であったことから、直線入り口では馬郡が密集する隊列となった。そのため、狭い所を一瞬で駆け抜ける反応の良さと加速の速さと、さらに馬郡に怯まない勝負根性が問われるレースとなった。馬郡が密集したわりには、明確に不利を受けたのは、11番ヴァンドギャルドだけであったので、大凡能力の差がそのまま着順に反映された結果になったと思う。

3.各馬の分析

1着 5番 サートゥルナーリア Mデムーロ 02:01.6

好スタート、好ダッシュから一旦先頭に立つも、逃げる気はなく先に13番コスモカレンドゥラを行かせて自身は最内2番手をがっちりキープする。1000m地点のペースアップも難なくついて行き、4角ではコスモカレンドゥラと同様にペースダウンして息を入れることができた。直線では素早く少し外に出て、8番アドマイヤジャスタと2番ブレイキングドーンの間の狭いスペースを無理やりこじ開け、先頭に立つとその後は持ったままの楽勝だった。
コーナー4つのコースで緩急のあるペースを難なく折り合い、最後は狭い所でも強引にこじ開ける勝負根性を見せたので、持ったままでもかなり強い勝ち方だった。ただ、本気出して追った時のトップスピードとその持続力については、今回もまだ未知数となった。

2着 8番 アドマイヤジャスタ ルメール 02:01.8

こちらも好スタートからサートゥルナーリアのすぐ横のポジションで折り合い、直線入り口で早めに先頭に立つもサートゥルナーリアにあっさり交わされての2着だった。
前走、前々走がやや出遅れ気味だったが、今回はスタートを決めて楽に先行することができた。ただし、ルメール騎手のコメントにあるように直線で追い出したときにやや反応が遅いところがあるようだ。サートゥルナーリアに交わされたあと、少し内にヨレたが、これはその後もしっかり走っていたことから、苦しくてヨレたのではなく、サートゥルナーリアの迫力に一瞬怯んでヨレた可能性が高い。

3着 1番 ニシノデイジー 勝浦 02:01.9

こちらも好スタートながらサートゥルナーリアのすぐ後ろの最内のポジションを確保。1000m地点のペースアップ時にはややついていけず後方に下がるも、4角のペースダウン時に最内を通れたことから再びサートゥルナーリアのすぐ後ろまで追い上げ、直線では加速に時間がかかったものの、最後はサートゥルナーリアがこじ開けた進路を通り3着まで上がった。
ゴール前でトップスピードに乗った時には、もう少し距離があればアドマイヤジャスタを抜かせたのではないかと思えるようなトップスピード能力を感じたが、1000m地点や直線の様子を見ていて、加速するのにずいぶん時間のかかる馬だと感じた。また、1000m地点より前は手綱を押さえてかからないように制御するも、1000m地点では逆に押しても馬が進んでいかなかったので、道中の折り合いに多少チグハグなところがあったように感じた。加速に時間がかかるのに前走も今回もゴール前の短い距離でしかトップスピードに上げていないので、長くいい脚が使えるタイプではないと、陣営は考えているのだろうと思う。そうなると今後強い相手との勝負では、今回のように届かず3着のようなケースが多く勝ち切るのは難しそうに思う。勝つチャンスがあるとすればハイペースになって、他馬が直線でバテバテになったときに差し切るパターンなのではないかと思う。

4着 13番 コスモカレンドゥラ 戸崎圭 02:02.2

スタートはあまり速くなく、外枠であったとこもあり、最初は3番手くらいにつけそうな雰囲気だったが、前が行く気なくスローだったこともあり、スタートから500mくらい行った1角の途中で先頭に立つ。先頭に立ってからはペースを支配し、1000m地点でペースアップし、後続に早めに脚を使わせ、4角ではペースダウンして息を入れるものの、最内の距離得を活かして先頭をキープ。直線では上位3頭に差されたが4着はキープした。
戸崎騎手の緩急をつけた逃げは上手かったが、ペースの変化に応えられる操縦性のよさがこの馬の良さだと思う。ただし、スタートは速くなく、今までスローペースで先行できていたので、前半からペースが速くなるレースだとついていけず何もできない可能性もある。また、直線入り口の前に後続を突き放しておくような脚もないので、スローペースでも逃げて3着以内に粘るのは難しそうに思える。今回の4着はこの馬の現在の実力でなし得る最良の着順だったと思う。

5着 2番 ブレイキングドーン 福永 02:02.2

スタートはまずまずだったが、前半はニシノデイジーの後ろのちょっと外の位置を進み、1000m地点でのペースアップ時には最初は加速は遅かったが、残り800m地点でエンジンがかかり4角を内から3頭分の外を回って一旦先頭の近くに押し上げるも、直線の最後は脚が甘くなり5着に沈んだ。
スローペースだったものの、残り1000mからのロングスパート戦を強いられた形になったので部が悪かった。GC「先週の結果分析」の大川さんは「体が大きくなるにつれて末脚が鈍っているように見える」と言っていたが、今回はロングスパート戦をやってしまったので、脚の使いどころを工夫すればまだやれるかもしれない。

6着 11番 ヴァンドギャルド Cデムーロ 02:02.2

外枠でスローペースだったこともあり、終始やや外を回る距離ロスのある走りとなり、1000m地点でのペースアップ時でまだ後方で我慢し、残り500mくらいの地点で追い上げ開始し、4角では外を回しすぎないように意識し、直線に入るとアドマイヤジャスタが突き抜ける際に外に膨れたブレイキングドーンと内に入ろうとするヒルノダカールに進路を塞がれて絶望的な不利を受けたが、その後も後退することなくヒルノダカールより少し先着する6着だった。
東京スポーツ杯でニシノデイジーとほぼ互角の走りを見せていたが、今回も不利がなければ少なくともニシノデイジーとほぼ同着になるくらいの走りは出来ていたように見えた。ただ、外枠とはいえ、前半はもう少し内のポジションが取れたのではないかと思ってしまった。パトロール映像を見ると、すぐ内の7枠10番の三浦騎手の方が前半のポジショニングが出来ている。兄デムーロ騎手だと確実に内のいいポジションを取っていたと思うので、こういったところで、まだ兄デムーロ騎手とは差があるのではと思った。また、4角で、大外ぶん回しをしなかったのはよかったが、ちょっと内に入るのを意識しすぎた感もあった。隊列図にあるように、4番ヒルノダカールと9番ジャストアジゴロの間はスペースがあったので、こちらを突けば結果は違っていたいたように思える。

7着 4番 ヒルノダカール 松田 02:02.3
スタートはまずまずだったが、前半はブレイキングドーンのすぐ横の外の位置を進み、1000m地点でのペースアップ時にはブレイキングドーンについていく形で加速し4角を内から4頭分の外を回ってブレイキングドーンのちょっと後ろの位置まで押し上げるも、直線の最後は脚が甘くなり7着に沈んだ。
終始外を回り、ロングスパートを強いられたので、未勝利勝ちの馬としては健闘した方だと思う。500万条件戦では上位争いできると思う。

8着 3番 キングリスティア 内田博 02:02.3
出遅れて後方から、前半は最後方待機で、残り800mの地点で追い上げを開始し、コーナーは外を回りすぎない位置で回ってこれたが、直線では無理して内を突くことはなく一番外を差してきて8着だった。上がり3ハロンタイムはサートゥルナーリアとニシノデイジーと同タイムで最速だった。
新馬戦勝ち直後の参戦だったが、タイムがよかったので穴人気になっていた。逃げなかったことを意外に感じた人が多かったが、新馬戦一戦だけで、逃げる馬と決めつけるべきではないという教訓を得た。たまたま見たGC番組「トレセンまるごと情報局」での調教師のインタビューでは、新馬戦はまだ身体が仕上がっているとは思っていない状態で、今回は新馬戦のダメージ回復に重点を置く調整をしたと言っていたので、今回はめいいっぱいの勝負はしないとのヒントを出してくれていて、実際、今回の内田騎手の騎乗は馬に無理をさせず力を測ったもののように見えた。事前の調教師の情報を意識して、改めてキングリスティアのパドック映像やレース写真を見てい見ると、まだお腹回りや肩の皮膚が緩く、筋肉がつく余地を残しているように見えた。なので、今後この馬が筋肉パンパンの状態で出てきたら、さらに能力アップする可能性はあるように思えた。今後この馬の馬体に要注目だと思う。

9着 7番 ミッキーブラック マーフィー 02:02.7
前半はブレイキングドーンのすぐ後ろの位置を進すも、1000m地点でのペースアップ時にはついていくのがやっとで、直線入り口ではすぐ外から差してくるヴァンドギャルドに全く抵抗できず、9着に沈んだ。
特に見所のないレースだったので、このメンバーでは能力が劣ったとの評価でよいと思う。

10着 10番 マードレヴォイス 三浦 02:02.9
外枠でスタートも良くなかったが、うまく内に入り込み、後方ながら内から2頭目くらいのポジションで追走できた。1000m地点でのペースアップ時にはついていこうとしたが、残り500mくらいのところで前が壁になり一瞬ブレーキをかけその後も後方ままいいところなく終わるかに思われたところ大外に出し、ジャストアジゴロ1頭だけ差して10着だった。
500万条件を2回負けているので明らかに能力不足の馬だったが、最後まであきらめない根性は見せた。500万条件戦ならどこかで穴をあける可能性はありそう。

11着 9番 ジャストアジゴロ 田辺 02:03.1
前半は前につけようとするもスピードが遅く中段でしかも一番外の位置になり、終始大外で距離ロスの多い最悪のポジショニングになる。1000m地点でのペースアップ時からは良くついて行ったが、ヒルノダカールに2度ぶつけられさらに外を回ることになる。ここまで大きな距離ロスとロングスパートを強いられたので、直線では全く脚が残ってなく11着に沈んだ。
大外を回る距離ロスが大きすぎたが、前半のスピードが遅すぎるのが問題なので、今後もいいポジションにつけるレースをするのは難しいかもしれない。

12着 6番 ハクサンタイヨウ 松岡 02:03.5
前半はニシノデイジーのすぐ後ろの最内を通るも、直線でも後方まま、ただ後退するだけで12着に沈んだ。
ポジショニングはよかったのに、後方のまま全く何もできなかった。

13着 12番 タニノドラマ 池添 02:05.9
残り600mで早々と後退し、大差のしんがり負け。

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