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2019年1月 8日 (火)

中山金杯 G3 2019 レース回顧

このレースはハンデ戦らしく激戦になったが、自分がもう少し思慮深かったら取れてたレースだった。後述するがウインブライドが勝つ理由は明確に説明できるし、相手になる馬も絞りやすかった。さらにこのレースの1,2番人気は明らかに過剰人気だったことも説明できる。なので、もっと思慮深く予想できていたら、ウインブライド1着固定で3連単20万円台を比較的少ない点数で的中させることもできたと思うととても残念だ。ただ、こういうレースは今後もよくありうると思うので、しっかり回顧して今後につなげたいと思う。

1.レース結果の基礎データ

中山芝2000m良
走破タイム:1:59.2 前4F-後4F:47.3-47.1 ミドルペース
12.4 - 10.7 - 12.5 - 11.7 - 12.6 - 12.2 - 11.6 - 11.7 - 11.4 - 12.4
馬場差 -0.7 完全タイム差 +0.4
タイムランク D メンバーランク C

平均ペースではあるが、中段でわりと緩んだので、前にいた馬が息を入れることができるとともに、マクる馬が上手くまくれることができた。完全タイム差+0.4のタイムランクであるが、重賞の基準タイムはG2,G3同一のものが使用されているので、ハンデ戦のG3で+0.4であれば、標準的なタイムだと思う、レベルは決して低くないタイムだと思う。

2.隊列分析

2019010701


直線入口はわりと縦に長い隊列で、ゴール前がかなり横一線に近い激戦になったものの、直線入口の時点でウインブライドより前の位置にいないとどうにもならない展開だったことがわかる。

3.各馬の分析

1着 11番 ウインブライト 松岡 01:59.2

スタート良く、最初の直線は馬なりのまま楽に5番手の位置につける。その後1コーナーのカーブでやや外を回ったことから隊列の8番手くらいの位置まで下がるが慌てることなく、やや落ち着いたペースで脚をためる。向こう上面で外からマクる馬がいても落ち着ていて、4角ではスムーズな加速で押し上げ、直線ではややゆっくりした加速には見えたが、ゴール前の位置を測ったかのように前の馬を差し切って1着になった。
松岡騎手はレース前に家族に勝利宣言をしていたようだが、道中まったく慌てることなく馬の能力を信じていたレースっぷりなので、馬の調子にかなりの手ごたえを感じていたのではないかと思う。
秋初戦の富士ステークスは1着から0.8秒差の10着に敗れたが、そのときはまだ腰が本調子になかったということで、その後メンバーのレベルが上がったG1マイルチャンピオンシップでは8着ながら1着から0.4秒差しか離されてなかったので、徐々に調子を上げていたと見ることができる。一般的に競走馬は休み明け3戦目で調子がピークになることが多い。その休み明け3戦目を実績のある得意な中山2000mに選んだことでそもそも今シーズンはこのレースを狙って調整してきていたのではと考えることができた。なので、レース前にこの考えに及ぶことは決して不可能ではなかったので、すごく悔やまれるのである。
この馬は中山のコーナー4つのコースでの良績が集中しているので、なぜそうなのか少し考えてみる必要がある。この馬の上がり3ハロンタイムの戦績が示すように切れる末脚はないので、コーナーをスムーズに加速できる機動力が武器だと思う。直線でもじわじわと長く加速できて中山くらいの直線の長さが丁度トップスピードに加速しきれる距離ということなんだろうと思う。
これで次走おそらくG2中山記念で大人気になりそうだが、そこまで調子が維持できるか、また、メンバーレベルが上がっても通用するか(昨年は中山金杯よりも中山記念の方が完全タイム差が遅くなるといった、レースレベルに恵まれた要素もある)よく考えて予想する必要があると思う。

2着 15番 ステイフーリッシュ 藤岡佑 01:59.3

まずまずのスタートだったが、外枠だったとこもあり、1コーナーに入るころには、後ろから5番手の位置になるが、向こう上面でペースが緩んだところを見逃さず3角に入るころには前から3番手の位置まで押し上げて、そこからジワジワではあるが長くいい脚を使いゴール直前でようやくタニノフランケルを差すも、ウインブライトに差される惜しい2着だった。
前走のチャレンジカップが3着ながら自身の完全タイム差+2.0と低レベルな結果だったので、この馬を軽視してしまったのが今回の僕の2番目の反省点となった。定量的な面だけでなくもっとレースの走りっぷりを定性的に評価すべきだった。
で、改めてチャレンジカップのレースを見てみると、4角から加速を開始してトップスピードは決して速くないが、かなり長い距離押して押して加速し続ける持続力があるのがわかる。ここまで長い持続力を発揮出来る馬はなかなかいないので、これは武器になるのでこの特徴が活かせれば、さらにパフォーマンスアップは可能だと考えることができる。さらに前走は馬場差-1.8の極端な高速馬場だったので、トップスピードが速くないことが災いしたと考えることができる。そう考えると、厳しいレース展開になりやすい中山2000mだと前走以上の能力が発揮出来る可能性があると考えられたのではないかと思う。実際に藤岡騎手も早めにマクってこの馬の個性を十分に活かす騎乗が出来ていたとおもう。あれだけ早めにマクりをかけたら普通の馬では直線まで持たない。ジワジワとしか伸びないように見えたかもしれないが、ゴールまで伸び続けたのはすごいことだと思う。
なので、まだ明け4歳馬でもあるのでこの馬は今後も活躍する機会が多くなると思う。ただ、トップスピードが速くないので何かに差されて2,3着になるレースが多くなりそうにも思うが、3連複の軸馬にするのに向いてる馬なのではないかと思う。

3着 1番 タニノフランケル 内田博 01:59.3

スタートと二の足はさほど速くないものの、何が何でも行く構えを見せて、最内枠の利を活かして強引に先頭を取り切る。その後は最短距離を走れる利、とペースを支配できる利を活かして中段ではペースを落として息を入れることができた。そのおかげで最後まで粘り切るも最後の最後で上位2頭に差され3着だった。
切れる脚がないので先手をとる戦法を続けていた馬が最内枠に入りハンデも53キロと恵まれて、まだ成長の見込める明け4歳馬ということを考えれば、この馬はオープンに昇級した初戦ながらかなりやれるのではないかとは、事前に考えることができた。最内枠だからきっと逃げるだろうと考えるのも容易だったと思う。ただ、この馬超良血馬なので過剰人気になりやすいのに今回は9番人気で、馬券に絡みそうな要素は多分にあった割には美味しかったと考えられる。
ただ、スタート、二の足ともに速くないので、内枠でないとうまく先行するのは難しそうだ。さらに、内田騎手のコメントでは「囲まれなければハナを切らなくても大丈夫だと思う。」ということで、逆をいうと馬郡に入らざるを得ない展開では厳しいと思う。なので、今後この馬を狙える機会はかなり限られると思う。それでいて、重賞で3着したことから過剰人気が復活しそうなので、しばらくは人気を吸い取ってくれるありがたい馬になるかもしれない。

4着 2番 アドマイヤリード 横山典 01:59.3

スタートはよかったものの、最初の直線ではやや前の馬から遅れ前から6番手位の位置になるが、1角のコーナーワークを活かして前から4番手位置まで上がる。その後向こう上面でマクりが起こって外の馬がやりあう中最内でじっとして脚を貯めることができて、直線では最内を鋭く差してきたが、上位3頭には及ばずの4着だった。
中山のコーナー4つのコースで内枠に入ると、横山典騎手は今回のような内の最短距離を活かした走りをすることはよく見られるし、前走オープン特別を勝ったことからこの馬も今は調子いいと考えられるので、馬券の対象になるかもと考えることはできる存在だったと思う。実際、前半であまり脚を使いすぎることなく内の4番手の位置を取り切ったのは見事な騎乗であり、中段もあわてず脚を貯めることが出来たのが最後の脚に繋がったと思う。最後まで伸びきれているので距離が長かったとは思えない。やはりこのメンバーに入って牝馬で56キロ背負わされては厳しかったということだと思う。しかしながら明け6歳ながらまだまだやれるところは示したと思う。レース後の調教師のコメントには「ジョッキーは「もう少しうまく乗っていれば」と悔しがって引き上げてきましたが、ロスなく立ち回って上手な競馬をしてくれました。」とあるが、そのとおり素晴らしい騎乗だったと思う。

5着 12番 タイムフライヤー 和田 01:59.4

スタートは速くなく後方からになる。向こう上面でステイフーリッシュに導かれるように外から進出するも直線では前を追い越すようなスピードは見られなかった。それでもなんとかスピードを持続させてなんとか5着に食い込んだ。
ホープフルステークスを勝ったからといって、この馬をG1勝ちの実績馬として上に見ている予想家が多いことには驚きを隠せない。ホープフルステークスの回顧で書いた通りホープフルステークスの基準タイムは古馬500万クラスとほぼ同等のレベルであり、それをこの馬は完全タイム差+0.4と平凡なタイムで勝っただけであり、その後の成長を確かめなければ古馬と戦えるレベルかどうか判断できない実績だった。実際その後、イマイチの結果しか出していないので、ホープフルステークス以降の成長はあまり見られず古馬重賞で戦えるレベルにはないと考えるのが妥当である。だからこの馬の2番人気は過剰人気だったと思う。
ただ、イマイチなスピードながらそれを持続させて5着まで食い込んだのは、思った以上にやれた印象があったので、レベルの低いオープン特別であれば、勝つ可能性はあるかもしれない。

6着 16番 マイネルサージュ 津村 01:59.4

スタート後行く気なく後方から、最初の直線のうちに最内にもぐりこみ1,2角は後方の内で距離ロスなく追走する。向こう上面からはタイムフライヤーが進出した後ろを通って徐々に外にだして、外から進出し、直線ではウインブライトのすぐ後ろを同じような脚で追い上げてきて、最後はタイムフライヤーをあとわずかで交わす勢いでゴールした6着だった。
全く人気がなかったわりには、長くいい脚をつかった印象だったので、まだどこかで穴をあけそうな雰囲気はあった。ただ、前半はかなり後ろからになるので、かなり展開に恵まれないと3着以内に入るのは難しそう。

7着 6番 エアアンセム 田辺 01:59.4

スタートで少し出負けしてその後もリカバリーできず後方からになる。その後4角まで内の後方をずっと追走することになり、最後は上がり3ハロン最速の脚で追い上げるも、あまりに後方の位置だったため7着が精いっぱいの結果だった。
コーナー4つのコースでやや速い流れでも先行して好走出来る能力のある馬なので、事前の予想では馬券対象として検討することが正しかったのではないかと思う。ただ、今回スタートのタイミングが合わなかったとしても最初の直線であまりにも行けなさすぎるようにみえた。もしかしたら最初の直線が400mくらいあって、さらに今回坂となる2ハロン目が10.7秒となるペースには対応できないのではないかという疑念が沸いた。つまり、中山2000m戦は苦手なのではないだろうかということ。なので、先行力が武器ではあるが、その先行力を活かすには条件がありそうという目でしばらく見ていこうと思う。

8着 4番 ランガディア 北村宏 01:59.5

内枠ということもあり最初の直線はしっかり前にとりつき中段の位置で追走するが終始馬郡に囲まれる形になる。それでも4角からは内から上手く上がっていくも最後は伸び負けしての8着だった。
昇級初戦が重賞でしかもコーナー4つのコースを走るのが初めてと、荷が重いと思われる挑戦なのになぜか5番人気に支持されたのが不思議だった。
道中は上手く立ち回れたが、最後の伸び負けは他馬との能力の差を感じるものだった。

9着 5番 サンマルティン マーフィー 01:59.5

スタートはあまり速くなかったが、最内を通って、距離ロスのない走りをすることで、難なくアドマイヤリードのすぐ後ろの最内の位置をとりきる。4角も最内から伸びてくるも前がごちゃついたこともあり壁になりピリッとした脚は使えず9着に敗退した。
日本に来てまだあまり期間が経っていないのに、横山典弘騎手と同じような位置取りのレースができるとは、さすがマーフィー騎手は上手いと思った。で、この馬、常に間隔を空けて走っており7歳馬ながらまだレースキャリアは多くない。それでいて、毎回全力に仕上げているようで、たまに好走している。今回も9着とはいえ1着馬との差は0.3秒しかない。レースをうまく立ち回るれることも示したので、どこかで大きな穴をあけそうな雰囲気を感じたのでこの馬の存在はしっかり覚えておきたい。

10着 14番 ブラックバゴ 戸崎圭 01:59.5

最後方から、最後は大外を回って最速の上がり3ハロンタイムの脚を使うもこれだけ後方からでは話にならない。前半がダメすぎるのでもう好走は無理ではないだろうか。

11着 7番 マイネルハニー 柴田大 01:59.5

スタートはよかったが、他馬の速い二の足についていけず後方からいいところなく終わる。
この馬先行力が武器のわりには、前半のペースが速くなるとついていけず凡走することが多い。それでいて、ペースが緩ければ東京の長い直線でも粘り切ったりするので、この馬には東京コースのオープン特別の方が向いているのかもしれない。

12着 8番 マウントゴールド 武豊 01:59.7

スタート後の2の脚が速くないので、中段の馬郡の中を追走する形になる。この状態で4角に勝負所になっても馬が前に出ようとする気を見せず。直線になっても進んでいかないので、最後は大外に持ち出してちょっとだけ追い込んでの12着となった。
この馬が1番人気だったことが僕には不思議でならない。
この馬の過去のレースのラップタイムをみると2ハロン目10秒台で走ったことはなく、緩いペースで先行したときしか好走できた実績がない。そのため、今回のような2ハロン目10.7秒のペースに対応できないのは当然の結果であり、今回先行できなかったことを武騎手のせいにするのは絶対に間違っている。
さらに前走のG3チャレンジカップ2着時の完全タイム差が+1.8で、定量的な評価でレベルが低く、レース内容も暴走気味に先行した前2頭の後ろでポツンとスローペースで逃げているような3番手で楽に先行できたことによる恵まれた2着であり定性的にみてもあまり評価できるものではなかった。そして前々走のオープン特別は、完全タイム差的には補正しきれないスローペースと評価されていて、これは僕がこの馬の逃げ切りを予想して馬券を買ったのでよく覚えているが、東京コースのレースにしては瞬発力に秀でたメンバーがいなかったので、メンバーに恵まれたものであり、定性的にもあまり評価できるものではなかった。
今回僕はこの馬の過去2戦のレースぶりをよく覚えていたから、正しく評価できたわけで、やはり過去の戦績は着順や着差だけで判断しては評価を誤るというよい事例になったのではないかと思う。

13着 3番 コズミックフォース 石橋脩 01:59.9

スタートから何が何でも行く気を見せて2番手の位置をキープ。3角でステイフーリッシュのマクリにつつかれる形になり、4角では早くも鞭が入る厳しい展開になる。残り200mまではなんとか粘ったが、ここで失速し13着まで後退した。
失速したといっても先頭から0.7秒しか離されていないし。最初の直線の速い流れで2番手を取り切れる先行力は示したので、まだ明け4歳馬でもあるので見限らない方がよいと思う。

14着 13番 ナスノセイカン ブロンデル 02:00.3

後方から、4角のペースアップにも対応できず。全く見所がなかった。

15着 9番 ストロングタイタン 大野 02:00.5

スタートも2の脚も速く、向こう正面まで3番手で進んでいたが、向正面で外から馬が動いてくるとハミを取らなくなってしまったということで、馬がやる気をなくして15着に敗退した。
Mデムーロ騎手ですら気難しい馬とコメントするほど、気性難があるので、アテにしてはいけない馬である。

16着 10番 ヤングマンパワー 丸山 02:01.3

特にコメントの必要はないと思う。

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