« 中山金杯 G3 2019 レース回顧 | トップページ | シンザン記念 G3 2019 レース回顧 »

2019年1月 9日 (水)

京都金杯 G3 2019 レース回顧

特に雨も降らなかった良馬場発表なのに久々の開催で時計のかかる馬場になっていて、しかも久々のAコース使用なのに特に内が伸びる馬場にはなっていないとは、前日に予想するのは不可能だった。やはり久々の開催初日は実際にレースをみて馬場状態を判断すべきとの教訓を得た。そして、今年の京都金杯は超レベルの低いレースとなった。

1.レース結果の基礎データ

京都芝1600m良
走破タイム:1:34.9 前3F-後3F:35.3-35.2 ミドルペース(実質スローに近い)
12.3 - 11.2 - 11.8 - 12.2 - 12.2 - 12.0 - 11.5 - 11.7

馬場差 +0.3 完全タイム差 +1.9
タイムランク E メンバーランク C

先行争いが激しくなることなく、外枠の馬が楽に先頭に立てたので前半はあまり速くなく、3ハロン目からすでにペースが落ち着き始めている。それでいて、後半もあまりペースアップしていないので、低調な低レベルレースだったため、ミドルペースっぽいラップタイムに見えるだけで、実質的にはスローに近いペースだったと思う。さらに良馬場なのに馬場差+0.3なので時計のかかる馬場の優劣が問われるレースとなった。そして、完全タイム差+1.9なのでG3重賞としては極めて低レベルのレースとなった。

2.隊列分析

2019010702

ペースが緩いので直線入り口では縦長にならず、後方の馬でも末脚さえしっかりしていれば逆転可能な位置まで上がってこれていた。さらに、上位馬は馬場の中ほどを通ってきていたので、特に内が伸びる馬場ではなかったことがわかる。

3.各馬の分析

1着 12番 パクスアメリカーナ 川田 01:34.9

まずまずのスタートからあまり行く気なく中段からになるが、あまり内に切れ込む気がなく意図的に外を回るがペースが緩かったので自然体で外から上がっていく形になり4角では内から4,5頭分くらいの外から上がっていき、あまり外を回りすぎない位置で直線を迎えることが出来た。そして直線での加速には時間がかかったが最後には先頭に立ち1着となった。
前走のリゲルステークスが圧勝したものの完全タイム差+1.3の低レベルレースであったため、実力を疑っていたが、よりレベルの高い重賞を勝ったことで、やはり実力は本物だったと見てしまいがちであるが、今回の完全タイム差+1.9ということでオープンと重賞のレベル差を考慮すると、前走と大して変わらないパフォーマンスであったと見ることが出来る。つまり前走も今回も恵まれた勝利であったということである。そういう目で見るとこの馬はさらに上のレベルで戦うにはかなり課題があるように思える。パトロール映像を見るとわかるが、内に入らずずっと外を回ったのは馬込みを嫌ってのものであり、過去にも揉まれ弱い面を見せているので、こういう走りをしたということは揉まれ弱い面は解消していないということだと思う。今回は他馬が弱かったからスムーズな追走が出来たが、先行する馬が多く強い場合はかなりの距離ロスが生じることになる。そして、加速に時間がかかることも気になったし、速い上がりを使えた実績もなく、今回時計のかかる馬場になったことも恵まれたと思う。
なので、オープン特別、重賞を連勝したことで次走人気になりそうだが、次走はあえて嫌ってみたいと思う。

2着 15番 マイスタイル 田中勝 01:35.0

スタートは良かったが、他馬をあえて行かせて、外の3番手でレースを進める。直線に入って前にいた馬の脚が鈍った残り200mのところで先頭に立つも最後は、パスクアメリカーナに差されて2着となった。
ずっと、内から3,4頭分外を回っていたのでその分の距離ロスは確かにあった。今回のレースレベルであれば内枠だったら勝っていたかもしれない。ただし、この馬前々走の福島記念ではかなりハイペースを2番手で追走して最後まで粘って2着になったと思ったら、前走の中日新聞杯では楽に逃げれたのに途中でペースを落とせず自滅(騎手のコメントによると物見をしたとのこと)したりと、かなりの先行力はあるものの、ちゃんと走ってくれるかどうかわからないのでアテにできない。なので、この馬の先行力は常に注意が必要ではあるが、馬券の軸にしてはいけない馬だと思う。

3着 7番 ミエノサクシード 川島 01:35.1

スタートはあまり速くなかったが、やや内に切れ込み3角に入るころには中段の馬郡の中の位置をキープ。直線ではパクスアメリカーナのすぐ後ろの位置にいて、そこからジワジワとした走りであったが最後までしっかり伸びて3着となった。前走は9着ながら先頭から0.4秒しか離れておらず、自身の完全タイム差+0.7と悪くないものだったので、このメンバーであれば3着になるのは驚く結果ではない。しかしながら、最後の直線の走りを見ると、他馬の末脚がダメすぎて恵まれた点が大きかったと思う。

4着 6番 アドマイヤアルバ 岩田 01:35.2

まずまずのスタートからかなり押して、中段の最内のポジションを取る。最内で距離ロスがないことを活かして3,4角ではじっくり脚をため、直線に入っても追い出しを少し遅らせ、残り200mで末脚を爆発させ壁になる前を強引にこじ開け4着に入った。
序盤かなり押しても中段までしか行けなかったので、先行力はかなり劣るように見えた。それでいて一瞬の末脚を爆発させる集中力はありそうなので、どスローの瞬発力勝負になれば2,3着に入ることはあるかもしれないと思った。騎手のコメントでは「直線まで我慢して、前が開くといい脚を使ってくれました。集中力という点で、1600メートルは合いそうです。」ということなので、今後も1600m戦を使うことが多くなりそうだ。

5着 8番 ヒーズインラブ 藤岡康 01:35.2

まずまずのスタートから中段になるがやや行きたがる面を見せたので最内にはいかず馬郡の真ん中からやや外にだしていきつつ、直線ではパクスアメリカーナのちょっと後ろの内に位置してそこから追い上げるものの、末脚が見劣り5着だった。
馬郡に怯まず内を立ち回って走れた実績のある馬なので少し期待していたが、あまり内の位置を取れずチグハグなレースぶりに見えた。

6着 4番 グァンチャーレ 古川 01:35.2

まずまずのスタートだったが、2の脚の速さで最内の前から3番手の位置をがっちりキープする。ペースもさほど速くないので、楽に追走出来たように見えたが、最後は伸び負けして6着に沈んだ。
特に不利はなく、時計のかかる馬場でも実績があるので、前走、前々走好走出来ている割には伸びなさすぎに感じた。騎手はハンデを背負っている分というが、近走56キロで走っていて、56.5キロでとたんに末脚が鈍るとは考えにくい。なので、前走前々走も低レベルなレースで恵まれただけで、そもそもの実力はこんなものと考えた方がよいのかもしれないと思った。

7着 2番 サラキア 池添 01:35.3

スタートは速くなく、二の足をつかって中段のうちから2頭分の位置を追走する。直線で追い出し最後まで伸びていたがジリジリとしかのびず7着に沈んだ。
馬郡でじっくり脚を貯めていたように見えたが、騎手のコメントによれば思うように動けず、ストレスのかかる追走だったようである。そもそも実力はこんなもんだと思ってよいと思う。ローズS2着で秋華賞4着だったことから2番人気になったが、ローズS1着のラビットランが過剰人気になって凡走を続けたように、そもそも3歳牝馬限定重賞と古馬重賞はレベルが違いすぎるので、こういう馬は古馬重賞での好走実績がないかぎり疑ってかかった方がよいと思う。

8着 3番 カツジ 松山 01:35.3

スタート速くなく、二の足も速くないが、ずっと最内の位置を追走して徐々に位置を上げて行き、直線入り口ではパクスアメリカーナのちょっと後ろの位置まで行けたが、なかなかエンジンがかからず、残り200mでようやくエンジンがかかっての8着だった。
スタートと前半の走りは極めてよくない。後半の末脚だけはまずまずのものがありそうだが、3着以内になるには相当恵まれないと難しいと思う。

9着 14番 ゴールドサーベラス 柴山 01:35.3

スタートはまずまずながら前半のスピードが劣り後ろから2頭目の位置までさがってしまうが、その後追撃を開始したがカツジとほぼ同等の位置まで押し上げて9着となるが、特にコメントの必要ないパフォーマンスだと思う。

10着 9番 スマートオーディン 秋山 01:35.3

スタートはまずまずながら前半なぜか折り合いを欠き後方から2番手まで下がってしまう。直線では大外からいい脚で追い上げたように見えたが、低レベルレースだったから10着まで上がれただけで、全く見所のないレースだったとの評価でよいと思う。

11着 11番 トゥラヴェスーラ 浜中 01:35.3

前半は楽に先手を取れて前目の位置を追走することができたが、ただそれだけで、後半の末脚は全くいいところがなかった。

12着 10番 リライアブルエース 坂井 01:35.4

末脚不発だったが、G3戦3着の実績があるので、今回休み明けだったことから、次走以降変わり身のある可能性は少し考えておいた方がよいかもしれない。

13着 17番 ロードクエスト 福永 01:35.4

時計のかかる馬場の方がよいにも関わらず見所なしだったので、1600mはだめで1400mの方がよいとだと思う。

14着 16番 ツーエムマイスター 四位 01:35.5

楽に先手が取れてペースも緩かったのに、負けすぎ。今後もオープンクラスのレースで3着以内に入るのは絶望的だろう。

15着 1番 ストーミーシー 吉田隼 01:35.5

これも末脚不発。たまに穴をあける馬ながら、近走は調子がよくないと考えてよさそう。

16着 13番 アサクサゲンキ 松若 01:35.9

2歳時では短距離戦でかなりやれていたが、古馬重賞では1200m戦で全く先行できずいいところがなかったが、前走のリゲルSで1600m戦を使って先行することができてかつ2着に粘ることができた。リゲルSは低レベルレースだったが、今回もそれに劣らずの低レベルレース。にもかかわらず惨敗。これはどういうことかと考えるとリゲルSは馬場差-1.0で今回は+0.3だったことが大きかったと思う。なので、次にこの馬が高速馬場の1600mの低レベルレースに出走してきたときに狙ってみたいと思う。

17着 5番 バリス 酒井 01:36.1

1600万条件馬の格上挑戦だったが、ここでは全然格下だったということでよいと思う。

« 中山金杯 G3 2019 レース回顧 | トップページ | シンザン記念 G3 2019 レース回顧 »

競馬」カテゴリの記事

レース回顧」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 京都金杯 G3 2019 レース回顧:

« 中山金杯 G3 2019 レース回顧 | トップページ | シンザン記念 G3 2019 レース回顧 »

2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

オススメ商品

無料ブログはココログ