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2019年1月25日 (金)

「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。

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2019京成杯のレース回顧で、2018葉牡丹賞の完全タイム差、タイムランクは過大評価であると書いたがそのことについて、今回は書いてみる。グリーンチャンネルの番組「今週の結果分析」で使われている、完全タイム差、タイムランク、馬場差などの数値は競馬の各レースの価値を定量的に判断する上で大変役に立つ指標なのであるが、タイムランクA,Bで表される高レベルレースの判断にはまだ改良の余地があると僕は考えている。真の好レベルレースを判断できるようになれば、馬券の的中率も飛躍的にアップすると僕は考えている。

 

1.2018.12.1. 5回中山1日目 9R 葉牡丹賞のタイムランクが怪しい理由

 

2019012501


上記の表は葉牡丹賞に出走した全馬の完全タイム差と、その前走の完全タイム差と、次走走った馬については次走の完全タイム差を比較した表である。完全タイム差を比較するにあたって、その算出に使用される基準タイムは各競馬場のコース、距離、クラス別に算出されているため、比較にあたってはクラスの補正があるのだか、その補正を比較すると、葉牡丹賞出走馬は、この完全タイム差を正とすると、ほとんどの馬が、2秒前後パフォーマンスアップしていることになるのだが、そんなことはありえるだろうか?また、差が少ないアトミックフォース、テイエムバリバリの前走は福島でレコード記録レースとなった「きんもくせい特別」でこのレースも怪しいタンムランクのレースであるので、実質的にはもっと差は大きいと考えられる。そして、次走走った馬は、完全タイム差を0.6秒ダウンさせたシークレットランと同等にパフォーマンスをダウンさせている馬が多い。このことから、やはり葉牡丹賞のタイムランクAは過大評価であると結論づけるのが妥当だと思う。じゃあどのくらい補正するが妥当かについては、サンプルを集めて仮説を立てて検証するプロセスが必要になるので、簡単には結論は出せないが、現時点でも「完全タイム差A,Bランクのレースについて、ほとんどの馬が前走より1秒以上完全タイム差をアップさせているレースは疑った方がよいと考えてよいと思う。

 

2.2019.1.5. 1回中山1日目 10R カーバンクルSのタイムランクも怪しい

 

2019012502

もうひとつ、タイムランクが怪しい例を挙げておく。カーバンクルSはタイムランクBの評価であったが、これだと、上記の表のようにほとんどの馬がパフォーマンスを1秒以上上げていることになるので、これはあり得ないと考え、補正すべきだと思う。このレースから今週のシルクロードSにペイシャフェリシタ、キングハート、トウショウピストが出走することになっていて、カーバンクルSの完全タイム差を信用してしまうと、3頭ともこのレースでは完全タイム差実績が上位の馬となってしまう。この中で、ペイシャフェリシタについては完全タイム差を1秒割り引いたとしても他の出走馬との比較で、好勝負になる可能性があるが、すくなくともキングハート、トウショウピストについては馬券圏外と考えてよいのではないかと思う。

 

3.2019.1.6. 1回京都2日目 6R 500万条件戦のタイムランクはかなり信頼できる。

 

2019012503

怪しい例だけではなく、信頼できる例も挙げておこう。上記のレースはタイムランクAでも上位2頭だけが前走より大きくパフォーマンスを上げていて、それ以外の馬は、前走とあまり変わらない完全タイム差になっている馬が大半となっていた。こうしたケースでは上位2頭が成長してパフォーマンスアップしたと解釈すべきで、実際1着馬の次走は上のクラスの1000万条件に出走し、このレースの完全タイム差より0.3秒ほど完全タイム差をダウンさせたがそれでも1000条件では十分通用して勝利した。そして3着馬は500万条件を快勝したので、このことからもこのレースの完全タイム差は信用できると考えられる。

 

そう考えると、2着馬の次走も相当有力と考えられるのだが、ちょうど今週土曜日の中京8Rにルメール騎手騎乗で出走予定となっている。圧倒的一番人気になりそうだが、勝つ確率はかなり高いと思うので、明日のこのレースを注目して見たいと思う。

 

こうやってみていくことで、「先週の結果分析」のタイムランクA、Bの評価を怪しいものと信頼できるものに振り分けることは馬券作戦に大いに役立つことがわかっていただけたと思う。このことを研究すればたぶん馬券的中率アップにつながると思うので、できれば怪しい時の補正の考え方を導き出せせるようになることを目標にして、継続研究していこうと考えている。

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