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2019年1月17日 (木)

日経新春杯 G2 2019 レース回顧

京都の馬場は先週よりさらに時計がかかるようになった。それでいて、超ハイペースのタフなレースになり、現時点の実力通りの紛れのない結果となったように思う。

1.レース結果の基礎データ

京都芝2400m良
走破タイム:2:26.2 前4F-後4F:45.9-49.6 ハイペース
12.6 - 10.7 - 10.8 - 11.8 - 12.4 - 12.6 - 12.9 - 12.8 - 11.9 - 12.2 - 13.1 - 12.4
馬場差 +1.0 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

時計のかかる2400m戦なのに、直線が長く続くとはいえ2ハロン目と3ハロン目が10秒台というのは異常なほどのハイペースとなった。前の2頭が互いに先頭を譲らず競り合う状況になり、それに続く先行勢も離されないようにして追走していたので、先行した馬の多くは直線で何もできず後退する展開となった。時計がかかる馬場だったからかどうかはわからないが、先行馬の陣営にいつも以上に前へ前への意識が強かったことは確かだと思う。

2.隊列分析

2019011603

ハイペースだけにかなり縦長で直線を迎えたが、上がりが無茶苦茶かかったので、ルックトゥワイスの位置でも外から2着に追い上げるのが可能であった。前が早々とバテたおかげで先行してなかったグローリーヴェイズが楽に前の内の好ポジションを取ることができたのは大きかった。やはりインをうまく立ち回るのは有利である。

3.各馬の分析

1着 2番 グローリーヴェイズ Mデムーロ

好スタートから最内のポジションをキープ。前がやりあうのには一切かかわらす中段の最内を追走。メイショウテッコンが一気にマクッて外を追走していた馬が慌てる中でも全く動じず、4角最内のコーナーワークと前の馬がバテるのに乗じて直線ではあっさり前から2番手に浮上する。その後メイショウテッコンを交わし切ると長く脚を使い外からの馬の追撃を封じて一着を確保した。
菊花賞では一番外の枠ながら最速の上がりを使っての5着で、もっと内の枠だったらさらに先着できていたのではと思える走りだったのと、その前に1600万条件戦を完全タイム差-0.5タイムランクBの好時計で勝っていたことから古馬のオープンレベルと戦える実績をすでにしめしていたことが大きかったと思う。それでいて内枠でデムーロ騎手騎乗で鬼に金棒で出来すぎで怖いくらいに好走条件が整っていたと思う。そして、乱ペースになっても冷静にインを立ち回ったデムーロ騎手の騎乗はさすがだと思うし、上手く立ち回れたのは馬の立ち回りの上手さというか機動力の高さや操縦性のよさがあったと思う。今後も好勝負が期待できる馬だと思う。

2着 10番 ルックトゥワイス 岩田

まずまずのスタートから前半は行く気なく後方の内で脚を貯める。向こう上面あたりからペースが緩んできたこともあり進出しようとするも内がごった返しているのでやや外を追い上げる形になる。3,4角ではあまり外を回りすぎないように進んだが前にいた馬の関係から結局直線に入ると隊列図にあるように大外に近い位置から追い込むことになるが、最後まで鋭く伸びて2着を確保した。
向こう正面以降は外を回らざるを得ない展開になったので、かなり距離ロスが大きかったように思う。なので1着馬とは力差よりも内外の差が大きかったように思う。
1600万条件を勝ち上がったばかりの馬ではあるがこの馬を相手候補としてピックアップするのは割と容易だったと思う。この馬デビューしてからほとんどレースを上がり最速で走っているし、最速でないレースでも2番目か3番目であるので、末脚の堅実さでは今回のメンバーでは一番といっていいし、1600万条件戦では3着以内を外さず、格上挑戦となったアルゼンチン共和国杯でも8着とはいえ着差0.5秒とあまり負けていない。ただ、この馬エンジンのかかりが遅く、後方からになるのでどうしても外を回らざるを得ない可能性が高くなるリスクもあるので、追い込んで届かず2着3着多くなりそうだ。ただ軸にはしづらいが確実に末脚は使ってくるので、今後も相手候補としては外せない馬になると思う。

3着 5番 シュペルミエール 北村宏

好スタートから序盤は先行争いに加わるが、無理はせず前から3列目の隊列を追走する。向こう上面ではやや外に出し中段の馬郡の中で脚を貯める。馬郡の中にいたことで、メイショウテッコンが動いたところでも動かず、直線でやや外からジワジワと追い込んで一旦2着に上がるもルックトゥワイスに差されて3着となった。
この馬も1600万条件からの昇級馬であるが、ほとんどのレースで上がり3ハロンタイム最速を出しているように末脚のしっかりしている馬だった。最後までジワジワと伸びたのようで、今回のような消耗戦の適正はあったようで、実際過去に福島で時計のかかるスタミナ勝負で勝っている実績はあった。ただ、ルックトゥワイスにあっさり差されたのでルックトゥワイスよりは少し劣るとの評価でよさそうだ。ただ、先行力も少しあり、馬郡でじっとできる機動力があるので、内枠に入ってロスなく立ち回れればさらにやれる可能性はありそう。

4着 11番 ノーブルマーズ 高倉

まずまずのスタートから序盤はグローリーヴェイズの少し外を回り、向こう上面ではやや外に出しシュペルミエールのすぐ後ろの位置につけた。直線でもシュペルミエールの後ろからスパートする形になったが、最後までしぶとく伸びて4着となった。
前々走のアルゼンチン共和国杯は瞬発力勝負が合わず、前走のJCは時計が速すぎる勝負が合わなかっただけで、消耗戦になればこれだけの脚が使える実力があることを示した。ただ、普通に外を回っては3着以内には入れない程度の実力のようだ。実際重賞で2,3着に入ったのは最内をロスなく立ち回ったもので、今回の高倉騎手のコメントでも内枠が欲しかったと言っている。なので、内枠に入ればG1レースでも2,3着に入る可能性はあるの思うので、しっかりこの馬の特徴を覚えておきたい。

5着 3番 エーティーサンダー 酒井

ずっと最内をロスなく回れたとはいえ、尋常でないペースを先行して着差0.3秒の5着に入ったのは善戦といえる。この馬は1000万条件の馬ではあるが、通常は57キロ背負うところを今回は51キロと6キロも斤量が軽かったことが好走の要因ではあるものの、ぜひとも自己条件でも今回の経験を活かして、速いペースでかっとばすレースをしてもらいたいものだ。

6着 16番 ムイトオブリガード 川田

大外からゆくっり内に切れ込んで中段の位置につけるが、大外枠のため序盤はどうしても外を回るものの向こう上面ではうまく馬郡の内に入って、中段の内から1頭分そとのポジションを確保した。直線ではシュペルミエールの内から差してきたが、末脚で見劣り6着となった。
大外ながら立ち回り良く、レース後半では距離ロスの少ない位置で追走できたもののそれでも末脚が劣ったということは、時計のかかる馬場では末脚があまり発揮出来ないと考えてよさそう。近走は東京の高速馬場で好走していたので、高速馬場で見直しが必要。しかし、立ち回りは上手くてもエンジンのかかりが遅い特徴があることは覚えておく必要がある。

7着 9番 ケントオー 和田

不人気馬のわりには着差0.4秒の7着とわりと善戦したように見えるが、結果的に後方から行っても内を距離ロスなく走れたことが大きい。他馬がバテる中漁夫の利を得た感じであまり評価できない。

8着 13番 ダッシングブレイズ 福永

ハイペースに付き合う気は全くなく、終始最後方ながらインを走ることに徹する。直線ではコーナーワークと一瞬の脚を活かしてグローリーヴェイズのすぐ後ろの位置まで押し上げるも、残り200mでバッタリ脚がとまった。
この展開で最後方でじっとしていても、いい脚はほんの一瞬だったので、もう3着以内に入るのは無理なのではないだろうか。

9着 12番 メイショウテッコン 武豊

出足つかず後方からずっと外を回るも、向こう上面でさらに外からマサハヤドリームにちょっとつつかれたところでスイッチが入ってしまい、一気に先頭まで押し上げるもさすがに最後まで脚は持たず9着に沈んだ。
速すぎるペースだったので、出足がつかなかったのは却ってよかったが、向こう上面で早めにマクッたのは、ペースが緩んだことを逃さなかった武騎手の好判断と評価する人が多いが、実際は、外からマサハヤドリームにちょっとつつかれたときにハミを噛んでかかったしまったから仕方なく早めにマクッたとのことが武騎手のコメントからわかる。序盤も外を回ったのは他馬の影響をさけるためだったのだろうと思う。この馬皐月賞でも他馬の影響でかかったようだし、他馬の影響を受けて制御が効かなくなりやすい特徴があるようだ。そうなると、好走条件は馬郡に入らず前で他馬の影響を受けない位置で気分よく先行できたときに限られそうなので、今後好走できるレースはかなり限られてきそうだ。

10着 6番 サラス 松若

49キロだったとはいえ、2400m戦で2ハロン目3ハロン目を10秒台で飛ばすレースは珍しく(1200m戦でも3ハロン目まで10秒台が続くレースはそう多くない)着差1.9秒と大敗したが、まだ1600万条件戦で走れるので、ぜひとも今回の経験を活かして次走もハイペースで飛ばすレースを見せてもらいたいものである。

11着 8番 ウインテンダネス 内田博

1600万条件と目黒記念勝利時の内田騎手がわざわざ京都まで乗りに行ったので少し期待したが最後はまったく伸びずがっかりな結果となった。この馬元々は、いい脚を長く使えるもズブく、切れる脚ではない特徴があってそれで先行してみたらハマって連勝したということで、元々逃げ・先行の馬ではなかったのだか、秋初戦と2戦目で中途半端に逃げたものだからどうやら、最後に末脚を使う走りを馬が忘れてしまったように見える。こうなると状況は深刻で復調するのにはかなり時間がかかりそうだ。ここまで調子崩すといきなり復活することは考えにくいので、よい末脚を繰り出す兆しが見られるまでしばらく消しでよいと思う。

12着 1番 マサハヤドリーム 北村友

序盤はついていけず後方から、最内枠なのにずっと外を回り直線でも伸びず。まるでいいところがなかった。重賞で好走するのは無理だろう。

13着 15番 ロードヴァンドール 横山典

外枠から果敢に先行争いに加わるも終始内から3頭分外を回る距離ロスもあって、速すぎるペースだったのでバテて当然の結果となった。騎手のコメントでは「ちょっとらしくない内容だった。良くなるのにはもう少し時間がかかるかも。」ということなので、大敗したのは調子があまりよくなったということもありそう。

14着 14番 アイトーン 国分恭

急仕上げだったそうだが、この馬とサラスがどちらも引く気なく、長い直線で主導権争いをしたことで超ハイペースになったので、ここまで大敗して当然の結果となった。
3歳限定オープン戦を勝ったがために、古馬オープン戦に出走しているがもう降級制度がないので、好走出来る機会はないのではないだろうか。

15着 4番 アフリカンゴールド ミナリク

激しい流れに巻き込まれたのはあるが、菊花賞12着で古馬との対戦実績も1000万条件勝ちまでしかないので能力的にもこんなもので、7.5倍の4番人気は見込まれすぎだったと思う。

16着 7番 ガンコ 藤岡佑

先行して最後にひと脚使う馬ながら、さすがにこれだけの激流となると何もできなかった。昨年の今頃は調子がよかったものの、最近は大敗が続いているが、この馬先行馬ながらハイペースになるとついていけず、終いも瞬発力勝負に対応できるトップスピードもないので、この馬向きの展開になることが少ないということもありそう。

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