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2019年1月10日 (木)

シンザン記念 G3 2019 レース回顧

このレースは、もう前日の競馬で今の京都の芝は時計がかかることがわかっていたので、思い切ってマイネルフラップから狙おうと考えることができた。残念ながらヴァルディゼールを重視することができなかったので、的中出来た馬券は押さえで勝った馬連100円と三連複200円としょぼいものであったが、それでも4万円を超えるリターンを得ることができて、土日の負けを一気に取り戻し収支プラスゾーンに回復するという爽快感を味わうことができた。僕がマイネルフラップを狙うことができたのはたまたまこの馬の前走が印象的でなぜこの馬が勝ったのかレース回顧していたことと、馬場差について常に考えることができてからである。やはり、レースを定量的かつ定性的にしっかり分析して回顧するのことは絶対に次の馬券的中に繋がるという思いをさらに強くした。なので、ここでもしっかりこのレースを分析しておきたい。

1.レース結果の基礎データ

京都芝1600m良
走破タイム:1:35.7 前3F-後3F:34.7-35.9 ハイペース
12.3 - 10.8 - 11.6 - 12.6 - 12.5 - 12.1 - 12.1 - 11.7

馬場差 +0.3 完全タイム差 +1.0
タイムランク E メンバーランク C

前後半のバランスを見るとハイペースに見えるが、実際に速かったのは前半3ハロンだけで、その後は緩みまくった。途中緩みまくったせいでタイムランクEと平凡なタイムになってしまったが、確かに先行した馬は超弱いと思うが、差してきた馬はそう低いレベルに見ない方がよいと思う。前日の京都金杯はEランクでも完全タイム差+1.9なのに対してこちらは+1.0なので、基準タイムとの差で考えると京都金杯ほどには悪くない。そして、後述するが上位2頭はまだまだ伸びしろがあり得る走りだったのでこのレースを軽視すべきではないと思う。

2.隊列分析

2019010703

直線入り口では後ろの馬が逆転可能な位置まで押し上げてきて、横並びに近い隊列となった。こうなると、先行馬はレース序盤で速いペースで先行した意味が全くなくなってしまう。なので、今回の先行馬は超弱いと思うのである。実際先行馬は壊滅状態になりゴール前は2頭が他馬を離す形で先着した。また、1着のヴァルディゼールが最内から馬場のかなり中央まで曲がっていることに注目すべきだと思う。

3.各馬の分析

   
1着 2番 ヴァルディゼール 北村友 01:35.7

スタートはタイミングよく決まり、馬なりで最内の5番手くらいの位置を確保する。その後坂の頂上あたり外を回る各馬が進出を開始しても最内でじっとしていて、直線で内回りとの合流点で内ラチが消えるところで追い出い始めると馬が一気に加速して、最内から残り1ハロンの手前で先頭に立ち、その後左鞭が入っているになぜか馬が外にヨレつづけるも、後続の追撃を押し切って1着となった。
前走の新馬戦が完全タイム差+0.8のDランクだったこともあって、この馬が重賞で通用するかどうかを考えるのが難しかった。新馬戦の基準タイムが1.35.6で今回の基準タイムが1.34.7なので、この馬は新馬戦からタイム差-0.7秒ほどパフォーマンスを上げてきたことになる。改めて新馬戦を見ると確かにまだ余力を残して勝っているようにみえる。新馬戦勝ちの馬が重賞で通用出来るかどうか確実に見極める術は今のところはないので、こうした通用した馬のレースをひたすら見まくって経験を積む必要がありそうだ。
今回のレースを見て、この馬のレースっぷりはかなり良かったと思う。まずスタート。陣営は少し不安があったようだが、今回は上手くいっていたし、ポジション取りもスムーズで馬郡に怯むことはないようだし、他馬のペースに惑わされることなく追走できていたので操縦性もよさそうだし、追い出した時の加速もよかったと、いいことだらけなのだが、先頭に立ってかから外にヨレたことが、マイナス点として気になった。ただ、鞭を入れて苦しがる場合は鞭打ったのと逆方向にヨレるはずなので、苦しがったり嫌がったりしていたわけではないように見える。騎手のコメントでは、「まだ気が幼くて抜けてフワフワしていた」とのことなので、ただ遊んでいただけのようだ。多分外の3着馬が、見える位置まで追い上げていていたのでそっちに寄りたくなってしまったのではないだろうか。前走の新馬戦では1頭だけ抜け出した形で近くに馬がいなかったで、パトロール映像で確認してもまっすぐ走れていた。なので、少なくとも今回大きく斜めに走ったゴール前の走りがますっぐ走れるようになるだけで、さらなるパフォーマンスアップが出来るのは確実であり、まだまだ成長が著しい時期なので、さらに上のレベルのレースでやれる可能性はあると思う。強い馬との対戦がとても楽しみになってきた。「先週の結果分析」で大川さんは次走危険馬にこの馬を挙げていたが、これはかなり危険な危険馬指名だと思う。

2着 1番 マイネルフラップ 吉田隼 01:35.7

スタートは遅く後方から2番手を追走。馬は外に行きたがるがあまり外を回りすぎないように制御して3角を回り、ペースが緩かったこともあり4角では楽に外の好位置まで進出する。直線入り口ではすぐ内にいたハッピーアワーにぶつかって外にヨレ軽い不利を受けるが直線に入ると前走同様の末脚を使うも、左鞭をいれると内に大きくヨレて、右鞭を入れると外に大きくヨレるというフラフラした走りだったが、それでも2着を確保した。
この馬の前走は単勝152.3倍で勝ち、Win5キャリーオーバーの立役者となったわけだが、たまたまグリーンチャンネルの中継でゲストに来ていた生産牧場ビックレッドファームの岡田総帥が「こんなに走るとは思っていなかった」と言っていたが、僕にとってもこのレースはマイネルウィルトスの末脚が一番優っていると考えていたので、その後ろからさらに別のマイネルの馬が差し切って1着になる結果は衝撃的だった。それでなぜこの馬が勝ったのか考えてみるとわりと理由は明白だった。この馬が未勝利戦を勝ったのは馬場差+0.4の馬場で、前走の千両賞の馬場は馬場差+0.2と時計のかかる馬場であり、馬場差が-1秒台になるような高速馬場では前半から他馬のスピードについていけなくなるという、絶対的なスピードが不足しているものの、時計がかかる馬場になれば最後の直線で末脚を爆発させることができるという面白い個性を持っているから千両賞を勝てたと考えることができた。なので、まだ前走の走りをフロックと思っている人が多く、京都の馬場が時計がかかっていることに気付いている人が多くない今回はこの馬を狙う絶好の機会となった。もう今回でこの馬の個性がばれてしまったので人気が上がってしまうと思うが、もし皐月賞が荒れ馬場になったりすると面白い存在になるのではないかと思う。ただ、この馬、かなり気性難があるようで、すぐ外に行きたがるので馬込みには入れられないようであり、鞭が入るとかなりヨレるのも困ったものである。ただ、こういう面白い個性を持った馬は僕は大好きなので、ぜひとも気性面を成長させて重賞レースの常連になれる存在になってほしいと思う。

3着 10番 ミッキーブリランテ 坂井 01:35.9

スタートは遅く後方から、それでもペースが緩むと中段のやや後ろの外の位置につけるが馬がかなり行きたがるので前馬の後ろにつけて落ち着かせようとするが、向こう正面では内にいたアントリューズと激しくぶつかり合う場面もあった。4角で進出し外を回す形で追い上げを開始し、直線の途中では一瞬突き抜けるかのような末脚を見せたが長くは続かず1,2着馬とは末脚が見劣る3着となった。

この馬も未勝利勝ちから重賞へ直行だったが、この馬の前走はスローペースながらペース補正が入って、完全タイム差-0.4と時計的に評価されていて、さらに成長も見込める走りだったので狙いやすかった。ただ、今回のレースっぷりはあまりよくはなかった。まずスタートからの序盤が遅すぎるし、4角もハッピーアワー、マイネルフラップが外を回しすぎたから目立たなかっただけで、この馬もかなりの大外ぶん回しの芸のない追い込みだった。隊列図にあるように大外ぶん回しでも届く展開に恵まれたと言えると思う。それでいて、トップスピードの持続力も長くなさそうだし、1,2着馬が大きくヨレて無駄な動きを最後の直線でしていたのに比べてこの馬は普通にますっぐ走っていたので、着差以上の差がありそうにも思う。悪い点ばかり書いてしまったが、アントリューズと激しくぶつかり合った際にあまり怯んでいないようだったのでそうした精神的な強さはあるのかもしれない。しかしながら、今回の走りでは、重賞で好走を続けるのは難しいのではないかと思う。

4着 9番 パッシングスルー 池添 01:36.1

スタートはまずまずながらあまり行く気なく、中段のやや前の外を追走。4角ではあまり外を回しすぎないようにうまく制御して直線に入り、ジワジワと追い上げるも4着に敗れた。
この馬も新馬戦からの直行だったが、東京の長い直線をじっくりジワジワ追い上げてゴール前でようやく差し切った感じだったので、上がり3ハロンタイムが好タイムでも、あまり瞬発力に優れているように見えなかったが、ここではやはり上位馬に瞬発力で劣ったということだと思う。ただ、持続力はありそうなので、東京コースで見直せるかもしれない。

5着 3番 ハッピーアワー 秋山 01:36.1

スタートはまずまず出たが行く気なく後方から、4角までは内でじっとしていたが、直線手前では拙いコーナリングで外に膨れ外から追いあげる形になるも末脚が見劣り5着となる。
前走デイリー杯で3着だったので3番人気だったが、スタートは遅く、コーナリングも下手では常に後方からになってしまうので、重賞では3着以内にはいるのは今後難しそうに思える。

6着 8番 ミヤケ 松山 01:36.3

騎手のコメントから、陣営は前に行ければ行こうとしていたらしいが、他の馬が速く最後方の位置となる。ただ、コーナーではずっと最内を走れて、直線も最内を走って追い上げてきたので、大外をぶん回す馬が多い中で距離得は大きかったように思う。そうして恵まれてやっと6着に入れたということだと思う。

7着 4番 ゴータイミング 武豊 01:36.3

序盤ハイペースで先行した馬の中では唯一直線で粘りを見せたが、直線に入ってすぐ後続に追い付かれてしまう展開ではどうにもならない。武騎手は「まだ力がつききっていない」とは言うが・・・、力がつききる時期は訪れるのだろうか?

8着 5番 アントリューズ 川田 01:36.5

未勝利、500万と2連勝していたので1番人気となったが、川田騎手のコメントで「トビが軽いので、発表より重目の馬場にバランスを崩しながらでした。その分タメ切れなかったので、直線に向いて苦しい走りになってしまいました。」ということなので、時計のかかる馬場を苦にするタイプということのようだ。戦績を見ても新馬戦は馬場差+0.4の馬場で大敗するもその後の2連勝は馬場差-1.4の高速馬場だった。なので、高速馬場で見直せる可能性があると考えるとともに、「時計のかかる馬場を苦にする走法の馬」として走るフォームを覚えておきたい。

9着 6番 ドナウデルタ 福永 01:36.7

中段から追い上げる馬の中では4角のコーナリングがかなり上手かったが、直線では前が壁になった。しかし、壁がなくなってからもピリッとした脚は使えなかった。少なくとも瞬時の加速は出来なかった。牝馬なので、コーナリングが上手いことから牝馬限定戦では見直せるかもしれない。

10着 12番 コパノマーティン 藤岡康 01:36.7

スタートが速かったと、ただそれだけで他にコメントする価値のない馬。

11着 11番 シャドウエンペラー 和田 01:37.3

こちらも先行できても弱いとしかいうことはない。

12着 7番 ニホンピロヘンソン 浜中 01:37.5

前走に引き続き今回もレース前からイレ込んでいたとのこと。イレ込んで行きたがって自滅して終了。

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