« 2018年12月 | トップページ | 2019年2月 »

2019年1月

2019年1月30日 (水)

愛知杯 G3 2019 レース回顧

牝馬古馬のG3ということで、牡馬との混合のG3よりさらに格は落ちるわけで、出走馬の戦績を見ても、古馬オープンの戦績がいまひとつの馬が多かった。なので、素直に古馬オープンで近走の実績上位の馬と、勢いのある4歳馬を中心にピックアップして馬券検討するのがよいレースだったと思うのだが、今回は格下と思われる戦績の馬が意外に人気になっていた。そのため格的に上位と思われる馬で決着したわりには高配当になっていた。なので、今回はそういった観点で回顧してみたい。勝馬のワンブレスアウェイは今回明らかに人気がなさすぎた。

1.レース結果の基礎データ

中京芝2000m良
走破タイム:2:00.0 前4F-後4F:50.0-46.0 スローペース
12.9 - 11.4 - 12.9 - 12.8 - 12.2 - 11.8 - 11.7 - 11.8 - 11.2 - 11.3
馬場差 -1.1 完全タイム差 +1.6
タイムランク SL メンバーランク D

馬場差-1.1ということでかなり時計の速い馬場になっていた。ラップタイムは残り5ハロン目で早くも加速しきていて、残り200mでさらに加速する2段階加速となっていた。なので、早めに進出できてなおかつ、最後にもうひと伸びが必要な展開となった。
完全タイム差は+1.6ながら、このようにしっかりとした加速が必要なレースになったことで低レベルには分類されないのは妥当だと思う。

2.隊列分析

2019012701

コーナーから早めに加速が始まったことで、直線入り口ではやや縦長の隊列になっている。そんな中で、外の後方から差してきたノームコアの末脚は上がり3ハロン33.5秒と最速で、このメンバーでは際立っていたということだと思う。

3.各馬の分析

1着 5番 ワンブレスアウェイ 津村 02:00.0

まずまずのスタートを決めて前から4番手のポジションを確保すると、残り800メートルから徐々に進出を始め、直線に入ってもジワジワ伸び続け、残り200mで外からノームコアが迫ってくるとさらに加速して、ランドネを捕らえて1着となった。
エリザベス女王杯では出遅れながら最後は末脚を発揮していたので、出遅れず先団につけれればこれだけやれる馬ということのようだ。この馬の戦績を見てもここ最近では出遅れて11着のエリザベス女王杯を除けば古馬オープンで3着、牝馬G3で2着の実績があるので、このメンバーの中では格が上の方と考え、馬券の対象として検討することは可能だったと思う。

2着 11番 ノームコア ルメール 02:00.1

スタートで躓いて後方からになるも、直線入り口では外の後方から直線だけで良く伸びて2着となった。
これだけすごい脚が使えるのになぜエリザベス女王杯では直線あまり伸びなかったのだろうと思ったので、エリザベス女王杯を見直しててみると、どうも外から前に前に取り付こうとしすぎて、そこで脚を使ってしまって直線まで脚が残らなかったようだ。なので、今回はむしろ躓いたことで、開き直って後方から追走したことが脚を貯めれる要因になったということなのかもしれない。ただ、この馬の過去の戦法は前段につけて好位差しを狙うパターンなので、もう一度その戦法を試すのか、今回の結果を受けて後方からの差しを狙うのかわからないので、まだ、あてにはしづらく、軸馬には向かないと思う。しかしながら、戦績を見るといかにも勢いのある4歳といった戦績なので、今後も馬券対象として検討すべき馬ではある。

3着 8番 ランドネ 戸崎圭 02:00.1

先頭に立って、コーナーから加速して後続に脚を使わせて直線で縦長の隊列を作ることができたが、最後は上位2頭に差されて3着となった。古馬戦では1600万条件勝ちの直後ではあったが、このメンバーと十分互角に戦える力は示した。戦績からも3歳重賞で戦ってきて古馬にも通用しているので、勢いのある4歳馬の戦績であると考えてよいと思う。

4着 9番 ウラヌスチャーム 北村友 02:00.2

前から5番手あたりを追走するも、直線ではややもたつき、残り200mでようやく加速して4着を確保した。
戦績を見ると上がり3ハロン最速で走っている経験の多い馬であるが、今回は早めに加速する展開の先団の位置にいたこともあって、末脚が少し鈍ったようである。
戦績を見るとオープンに上がるまでやや回数を要したので、4歳馬でもランドネ、ノームコアと比べるとやや勢いが劣るということだったのかもしれない。

5着 4番 コルコバード 丸山 02:00.2

中段の位置から最後まで良く伸びていて1着との着差0.2秒なので、善戦はしていた。堅実そうではあるが、こうしたタイプは今後4,5着が多くなりそうな気がしないでもない。

6着 1番 レッドジェノヴァ Mデムーロ 02:00.3

直線入り口では十分先頭を狙える位置にいながらジリジリとしか伸びず6着となった。この馬、古馬オープンの3着以内実績が京都大賞典の2着しかなく、それでいて京都大賞典は低レベルなレースだったので、実は実力はそう高くない可能性がある。今後も人気にはなりそうなので、嫌って妙味のある馬だと思う。

7着 2番 レイホーロマンス 藤岡康 02:00.5

スローペースであればかなりいい末脚をつかっていただけに、直線入り口で内のいい位置につけられたので、今回は連対できるかと思ったのだが、あまり伸びてこなかった。昨年の愛知杯2着した頃の状態がこの馬のピークだったのかもしれない。

8着 6番 レイズアベール 秋山 02:00.7

1000万条件を勝ったばかりでの参戦なので、このメンバーでは明らかに格下だった。なのに軽ハンデとはいえ単勝10.1倍は見込み違いだったと思う。

9着 13番 ウスベニノキミ 松若 02:00.7

こちらは1000万条件を勝てていないのでさらに格下。

10着 7番 スカーレットカラー 鮫島駿 02:00.9

こちらもまだ1600万条件馬なので格下。

11着 3番 ティーエスクライ 木幡育 02:01.1

こちらもまだ1600万条件馬なので格下。

12着 12番 エテルナミノル 四位 02:01.2

昨年の勝馬ながらその後の成績が悪すぎるので、突然復調するとはとても考えられない状況だったが、その通りの結果となった。

13着 10番 ヤマニンエルフィン 田中健 02:01.3

こちらもまだ1600万条件馬なので格下。

14着 14番 キンショーユキヒメ 吉田隼 02:01.7

こちらも昨年春の福島牝馬S勝ち以降の成績が悪すぎるので、突然復調するとはとても考えられない状況だったが、その通りの結果となった。

シルクロードステークス G3 2019 レース回顧

内枠が断然有利とされる京都芝1200mで、外枠有利となる結果になったのが衝撃的なレースだった。1着馬こそ内枠で断然人気の馬だったがそれでも3連単が24万馬券になったということは、とても予想が難しい馬が2,3着に入ったということである。後述するが、このレースで外枠有利になったのは単純に外差しの馬場になったという理由ではない。京都芝1200mで、外枠有利となることは珍しいケースではあるが、そうしたレースのサンプルとして記憶に残すようしっかりとレース回顧しておきたい。

1.レース結果の基礎データ

京都芝1200m良
走破タイム:1:08.3 前3F-後3F:33.3-35.0 ハイペース
11.9 - 10.3 - 11.1 - 11.4 - 11.7 - 11.9
馬場差 +0.2 完全タイム差 +0.2
タイムランク C メンバーランク C

ハイペースで3ハロン目以降からラップが落ち続ける減速ラップとなった。
馬場差は前の週より少し回復したが、これはBコースになってコーナーが緩くなってスピードを若干出しやすくなったためで芝自体はあいかわらず重い状況が続いているようだ。

2.隊列分析

2019012702

1200mのハイペース戦なのに直線入り口でこんなに詰まった隊列になっているのが衝撃的であり、さらにいつもはかなり後方で直線入り口に入る位置になる18番ティーハーフが今回は直線入り口でこんなに前の位置にいることも衝撃的である。
こうした隊列になったのは要因が2つあり、ひとつめはインに馬郡が密集したことが挙げられる。この日の京都芝のレースはBコースになってコーナーが緩くなったためかインを突こうとする馬が多く直線で馬郡が密集することが多かった。ふたつめはインで先行した馬の4角での減速が激しかったことが挙げられる。普通コーナーでは明らかに外を回ると距離ロスがあるので内の馬よりかなりスピードを上げなければ外から直線入り口で前に出るのは難しい。なので、これだけ多くの馬が外から前の位置に行くことができたのは、内側の馬の4コーナーのスピードがかなり減速したと考えるのが自然だ。
そのため、インに馬郡が密集してかつインで先行した馬の4コーナーの減速が激しかったため前が詰まり結果的に外を回った馬がスムーズに直線入り口で前の位置に出すことができた。だから、外枠有利の状況が生まれたと僕は考えている。
この日の他のレースを見ても明らかに外枠の馬が伸びているように見えなかったし、もし外枠が本当に伸びるのであれば、馬郡がインに密集することは起きないはずだ。
今回のような隊列になることは非常に珍しいことかもしれないが、コース変わりがあってインに馬が密集することが発生した場合は、今回のような隊列が発生する可能性があることを覚えていた方がよいのかもしれない。

3.各馬の分析

1着 2番 ダノンスマッシュ 北村友 01:08.3

スタート後二の足で先行争いに加わるも一旦下げて、前から3番手の最内のポジションをキープするが、4角では前にいたラブカンプー、ラインスピリットがもたついているうちに外にいた馬が進出してきて、直線では前から6番手の位置に後退した形になる。そのため邪魔な前にいる馬を交わすために大きく外に出して、その後に追いあげを開始するとものすごい加速で前の馬を差して1着となった。
前走が最内をうまく突いたような走りだったので、内枠に恵まれたと勘違いしてしまったが、今回改めて、この馬の強さを思い知らされた。古馬オープンで戦うようになって、これで1200m戦は4戦して1着3回2着1回と全く崩れていない。そしてこの馬のいいところは、ハイペース戦でも先行できて、馬郡に怯まない勝負根性があって、それでいて直線の最後で追い出すと瞬時に素速いスピードで加速することが出来るということだと思う。最後の直線の映像で横のティーハーフと比べるとよくわかるが、ティーハーフが長い直線をグングン加速している内側で、一瞬の追い出いの反応だけでティーハーフを楽に交わした加速力はすごいと思う。これは上がり3ハロンタイムでは表せない速い脚なので、レース映像をしっかり見る必要がある。
こうした特徴のある馬なので、大崩れは今後もしそうになく、前にいた馬を差し切れず取りこぼす可能性はありそうだが、後ろから差されるレースはイメージしづらい。なので、当面は1200m戦では3着以内を外す可能性は低い馬と考えた方がよさそうだ。

2着 8番 エスティタート 浜中 01:08.5

出遅れて後方からになったが、内がごった返す中思い切って外を回ったのがよかったが、残り600mから進出してかなり長くいい脚を使えていたので、決して恵まれただけの2着ではないようだ。ごちゃついたり窮屈なポジションに入ると力を出せないようなので、今回のように外を回したり、馬郡がバラける展開で長くいい脚が活きる場面になったとき再び連対する可能性は高いのかもしれない。

3着 18番 ティーハーフ 国分恭 01:08.5

レース映像を何度も見てみてもやはりこの馬が4角で上手くいいポジションに進出出来た理由は内の馬が密集しすぎてモタついていたことに尽きると思う。これで2戦連続で3着に入ったので馬の調子もかなりよかったと思うが、今回については展開と隊列の形に恵まれた要素が大きいと思う。

4着 16番 アンヴァル 松山 01:08.5

中段の外をスムーズに追走して、4角で外から前に進出するもさらに外から進出したアレスバローズが内に切れ込んできたため直線では一瞬前が塞がれるもすぐ空いてその後は外にいたエスティタートと併せ馬のような形になり、アレスバローズは交わすも、エスティタートには競り負けて、外から来たティーハーフにも交わされ4着だった。
京阪杯では外枠が明らかに不利なわりにはいい走りをしたように見えたが、前走の淀短距離Sでは特に不利なく2着に負けていて、今回も最後は競り負けての4着なので、重賞ではワンパンチ足りない馬と考えた方がいいのかもしれない。

5着 17番 アレスバローズ 川田 01:08.7

中段の外のアンヴァルより後ろを追走するも残り600mから一気に外をマクッて、直線では外からインまで斜めに切れ込んで強引に先頭に立つが、最後まで脚は続かず5着になった。
ちょっと強引な競馬であったが、内がごった返してモタついているのを見逃さず一気にマクッた川田騎手の騎乗は見事であった。この馬夏は調子よかったものの、ここ2戦調子が悪るかったので、今回の走りが復調の兆しになるかもしれない。

6着 13番 ダイメイプリンセス 秋山 01:08.8

後方から4角ではティーハーフの少し内に位置にいたものの、直線では伸びるまで時間がかかり直線の最後にようやく伸びて6着となった。
騎手のコメントに「坂の下りで加速してコーナーを回ってくるのは苦手でしょうが」とあるので、器用さに欠ける馬のようだ。狙えるのは直線コースかあまり坂のない平坦コースに限られるのかもしれない。

7着 9番 ペイシャフェリシタ 三浦 01:08.9

ごちゃついた馬郡の後方の真ん中にいたので、4角でもたついた影響を大きく受け、直線でもなかなか前が開かず追い出しにてこずって最後はちょっとだけ伸びて7着となった。
まあ、スムーズに走れても3着争いまで加われたか微妙ではあったものの、3,4コーナーの位置取りが最悪であったことは確実。やはり京都コースに乗りなれていない関東の中堅クラスの騎手が騎乗する場合は馬の能力よりも少し割引が必要なのかもしれない。
先週記事にしたが、前走のカーバンクルSの完全タイム差-0.4を鵜呑みにすると、このレースでは実力上位となるのだが今回の結果+0.8のタイム差だったので、やはりカーバンクルSの完全タイム差は過大評価だったということを証明した結果となった。

8着 5番 ビップライブリー 高倉 01:09.0

道中はダノンスマッシュのすぐ外のちょっとだけ後ろの位置で先行していたので、この馬も内の渋滞の影響を受けて直線で中段の位置まで下がった形になった。その後直線ではジリジリとは伸びていた。先行力はあるので、先行有利な条件に恵まれればどこかで3着に入って穴を空ける可能性はありそう。戦績を見ると休養を挟まず連戦してもあまり調子を落とさないタフさはありそうだ。

9着 7番 リョーノテソーロ 坂井 01:09.2

馬込みの真ん中にいたので、この馬もペイシャフェリシタと同様に隊列渋滞の影響を大きく受けた。直線でもなかなか前が開かなかったのは確かだが、騎手のコメントでは「直線で進路があれば、抜けるだけの手応えがあったんですが…」とはあるものの、前が開いてからの脚は大したことなかった。過去の戦績の騎手コメントをみると、前が開かず追い出しが遅れたケースが多いので、そういう影響を受けやすい馬なのだと思う。あと、この馬昨年秋から連戦しすぎなので調子も落ちてきていると思う。

10着 12番 ライトフェアリー 川須 01:09.2

道中はビップライブリーすぐ外のちょっとだけ後ろの位置だったので、4角で前が詰まった時にスムーズに外に持ちだすことができたが、上位に入るほどの末脚はなかった。

11着 1番 ナインテイルズ 福永 01:09.3

最内の中段のやや後方でじっくり脚を貯め直線での差しに賭ける走りをしたが、直線ではここ2戦で見せたような末脚は発揮できなかった。前が壁になるような不利はなかったので、この馬にとって今回はペースが速く追走に脚を使わされたということなのだと思う。

12着 11番 サイタスリーレッド 田中健 01:09.5

ダートでは先行できても芝では先行出来ず後方から、最後は大外から追い上げようとするもまるで伸びなかった。

13着 4番 キングハート 中谷 01:09.5

後方からいいところなく終わった。久々に中谷騎手に戻ったのも、陣営ももうこの馬に期待していない現れなのかもしれない。
今回の完全タイム差+1.4なので、この馬も前走のカーバンクルSの完全タイム差+0.1は過大評価だったということを証明した結果となった。

14着 6番 ラインスピリット 森一 01:09.6

ラブカンプーのすぐ横で先行していたのに、4角での減速が激しく隊列渋滞の原因を作った1頭となった。ハイペースでもそれなりの走りを見せていた馬なので、ハイペース+重たい馬場が堪えたということなのかもしれない。

15着 14番 セイウンコウセイ 池添 01:09.6

京都芝1200mとしては速すぎる前半3ハロン33.3秒で逃げたたため、最後はバテたが、ブリンカーが効きすぎたためハミをガッツリ噛んで、オーバーペースになったとのこと。前走はダートを使ってみたり試行錯誤するもうまくいっていない状況が続いているので、再び好走するのは難しいかもしれない。

16着 3番 フミノムーン 国分優 01:09.6

後方のまま見所無し。以前のような末脚を近走では全く発揮できていないので、もう好走するのは難しいのかもしれない。

17着 15番 トウショウピスト 古川 01:09.7

直線入り口でわりといい位置につけれたものの直線ではズルズル後退して、見所のない走りだった。
今回の完全タイム差+1.6なので、この馬も前走のカーバンクルSの完全タイム差+0.5は過大評価だったということを証明した結果となった。

18着 10番 ラブカンプー Mデムーロ 01:10.8

暴走したセイウンコウセイの後ろでやや距離をとって最内で先行するも、4角での減速が激しく隊列渋滞の原因を作った1頭となった。「まだ本来のコンディションではなかったかも…」とのことだが、いままでハイペースでも頑張ってきたわりにはバテすぎであった。牝馬だけにこうした敗戦が尾を引く可能性もあるので、次走も少し疑った方がよいかもしれない。

2019年1月29日 (火)

根岸ステークス G2 2019 レース回顧

サンライズノヴァが伸びなかった点を除けば、人気馬が実力通りの走りをした順当な結果となった。そして、そのわりには配当もそこそこついたので、やはりこういうレースはしっかり当てたいものである。この週の東京ダートは時計がかかっていて、内で先行していた馬が粘り、直線後方からの差し馬が苦戦するレースが多かった。そのため、馬場傾向をしっかり掴んでおけばサンライズノヴァが伸びないことを予想するのは難しくても、サンライズノヴァを軸馬にするのは危険だと考えることは十分可能だったと思う。なので、その日の馬場傾向を考慮して馬券検討すべきという教訓を改めて得た結果となったレースだった。

1.レース結果の基礎データ

東京ダート1400m良
走破タイム:1:23.5 前3F-後3F:35.0-36.4 ハイペース
12.4 - 11.1 - 11.5 - 12.1 - 12.2 - 12.0 - 12.2
馬場差 +0.5 完全タイム差 +0.2
タイムランク C メンバーランク C

マテラスカイが早めにバテたので、そう速いペースにはならなかったので、その点でも前にいた有力馬には有利だったと思われる。馬場差+0.5も東京ダート1600m戦にしては重たい馬場となる。後方からの差しが苦戦する馬場かどうかは、条件戦で上がり3ハロンタイム35秒台で上位に入った差し馬がいたかどうかがひとつの目安になる。この週は条件戦で上がり3ハロンタイム35秒台を使って上位に入った馬はいなかったが、このレースでは上位4頭が35秒台の脚を使えていたので、重賞級の馬はさすがである。

2.隊列分析

2019012703


東京ダートの短距離戦で、やや速い流れだったことから、直線入り口ではかなり縦長の隊列となっている。
それでも末脚が強烈な印象のコパノキッキング、クインズサターンが直線入り口でかなり前の位置にいたことからも、やはりこの日は後方からの差しが決まりにくい馬場だったといえると思う。

3.各馬の分析

1着 11番 コパノキッキング マーフィー 01:23.5

まずまずのスタートから、無理に内に入れることはせず、内から3頭分外位置で前を走っていたノボバカラの後ろを砂をかぶらないように距離をとりながら追走し、4角で早めに前に進出し、直線入り口ではもう前を射程圏内に捕らえる位置まで上がりその後グングン伸びて1着でゴールした。

前走がカペラステークス1着ながら、完全タイム差が+0.9だったのでちょっと心配だったが、そのときは、出遅れて最後方から大外ぶん回しての勝ちで、柴田大知騎手が「僕は掴まっているだけでした。」というように新人騎手が乗っても勝てたんじゃないかと思うほど、馬の能力だけで勝てたレースだったので、騎手が強化されればG2でも完全タイム差+0.2と、パフォーマンスがアップしたのも納得だった。それだけマーフィー騎手は上手い騎乗をしたと思う。まず、スタートがよかったし、砂を被らないようにしてかつ、外を回りすぎない追走もよかったし、最後も早めに進出したのもよかった。やはりこの馬は好位で差す競馬をするのが一番能力を引き出せるのだと思う。マーフィー騎手はこの日で短期免許での騎乗が終わってしまったのが、とても残念だ。また近いうちに日本に乗りに来てほしい。フェブラリーステークスでは藤田菜七子騎手が騎乗するとのことだが、菜七子騎手は左回りでの差しは割といいので、1600m戦への距離不安はあるが、見せ場を作ってくれるのではないかと期待している。

2着 2番 ユラノト ルメール 01:23.6

まずまずのスタートから自然体で前から4番手でインの位置を追走し、直線でも内をジワジワ伸び続け2着を確保した。

とても地味な走りながら、堅実な先行力があり、内枠であり、ルメール騎手ということで、後から考えると馬券の対象から外すべき馬ではなかったということに気づかされてしまった。この堅実さは今後も常に注意が必要である。

3着 1番 クインズサターン 四位 01:23.9

まずまずのスタートから最内のやや後方を追走するも、4角では最内の距離ロスを活かしてかなり早めに前に進出し、直線ではユラノトのさらに内に入って、差そうとするも、ユラノトも止まらず3着となった。

内枠を活かした好騎乗だった。陣営としては2着に入って賞金を加算したかったようだが、そのような気迫が伝わってくるような走りだった。この馬コーナーでの加速が上手くなく、直線だけで追い込んでくる印象があったが、今回内枠を活かしたとはいえコーナーで加速できたのは収穫だったと思う。ただ、本来は外から差す方がよいタイプのようなので、枠順が変わればまた違った競馬をしそうであるので、能力は上位であるものの、軸馬にはしずらいタイプの馬だと思う。

4着 6番 モーニン 和田 01:24.2

まずまずのスタートから段々後方にさがり、3コーナーでは出遅れたサンライズノヴァの後ろまで下がる。直線ではサンライズノヴァの外の位置からサンライズノヴァと併せ馬のような形で追い上げてきて、サンライズノヴァが残り200mのところで伸びあぐねたところを前に出たが、そのころには上位3頭がかなり前の位置にいたため届かず4着となった。

最近は前半が遅く、追い出しの反応もズブく、外から被されるとダメといった明確な弱点があるものの、今回はかなりよい末脚を見せたので、いよいよ中央競馬の重賞で好勝負できるまで復調してきた感がある。今回は明らかにサンライズノヴァを目標にした走りだったので、目標にする相手を間違えた感があった。明確な弱点があるものの、枠順と相手次第では重賞で3着以内に入る可能性は十分ありそうだ。

5着 9番 ワンダーリーデル 柴田大 01:24.3

ラストまでバテずに5着に入ったが、ずっと最内を追走していただけなので、展開と位置取りと馬場に恵まれただけの5着に思える。

6着 14番 ノボバカラ ミナリク 01:24.4

戦績のよくないこの馬でも3番手を追走して最後は6着に粘れたので、やはり先行有利の馬場になっていたと思う。

7着 8番 ヤマニンアンプリメ 内田博 01:24.5

中段を追走するも、直線入り口で前が壁になり馬が怯んで一旦後方に下がっていったが、そこから外に持ち出すと馬が再びやる気になり数頭交わして7着に入った。

混戦で少し怯んだので気の弱さを感じたが、それで戦意喪失することなく再度やる気を出した走りは、1600万条件勝ちからの重賞挑戦としては悪くない走りだった。オープン特別であれば3着以内に入る可能性はありそう。

8着 12番 サンライズノヴァ 戸崎圭 01:24.6

出遅れて後方からはいつものことで、それでも直線外からいい末脚で追い込んでくるのがいつものこの馬の東京コースでのパターンだったが、今回は直線であまりにも伸びなさすぎた。騎手のコメントでは原因は分からないとのことだったが、原因は馬場差+0.5の馬場が苦手か調子落ちかのどちらかだと思うものの、現時点ではどちらか判断するのは難しい。ただ、もし調子落ちだったらしばらく休まないと回復しないので、もしフェブラリーステークスに出走して、この日も時計のかかる馬場だったら、思い切って馬券の対象から外してもよいのではないかと思う。

9着 15番 キタサンミカヅキ 森泰斗 01:24.6

いつもより後方の位置からで、終いを活かす競馬するのが陣営の狙いだったようだが、この日のような馬場ではどうしようもなく、直線ではサンライズノヴァの内から同じように追い上げるも末脚でこの日調子の悪かったサンライズノヴァよりも見劣った。

10着 4番 ケイアイノーテック 藤岡佑 01:24.7

直線でキタサンミカヅキのさらに内から同じように追い上げるも末脚でキタサンミカヅキよりも見劣った。
ダートは合わないので、また次走は芝に戻るようだ。NHKマイルカップ優勝馬ながら古馬混合戦では凡走がつづき、今回ダートを走ったり試行錯誤している状態なので、やはり古馬と重賞で戦えるまで成長していないと考えるのが妥当だと思う。

11着 7番 クロスケ 田辺 01:24.8

中央競馬に入って2戦目ながら、見所のない凡走を続けているので、とくにコメントの必要はないと思う。

12着 5番 ラブバレット 大野 01:25.1

この馬も中央での善戦は難しいと思う。

13着 16番 マテラスカイ 武豊 01:25.2

スタート直後はすごく速かったが、武騎手のコメントによると「乾いたダートは合わない」とのこと。ただ、時計の速いダートだったとしても、この馬の実力では東京の長い直線を最後まで押し切るのは難しいと思う。

14着 3番 サトノファンタシー 岩田 01:25.5

重賞で好走する可能性は低いと考えてよさそう。

15着 13番 メイショウウタゲ 酒井 01:25.6

重賞で好走する可能性は低いと考えてよさそう。

16着 10番 レッドゲルニカ 蛯名 01:26.1

重賞で好走する可能性は低いと考えてよさそう。

2019年1月25日 (金)

「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。

2019京成杯のレース回顧で、2018葉牡丹賞の完全タイム差、タイムランクは過大評価であると書いたがそのことについて、今回は書いてみる。グリーンチャンネルの番組「今週の結果分析」で使われている、完全タイム差、タイムランク、馬場差などの数値は競馬の各レースの価値を定量的に判断する上で大変役に立つ指標なのであるが、タイムランクA,Bで表される高レベルレースの判断にはまだ改良の余地があると僕は考えている。真の好レベルレースを判断できるようになれば、馬券の的中率も飛躍的にアップすると僕は考えている。

1.2018.12.1. 5回中山1日目 9R 葉牡丹賞のタイムランクが怪しい理由

2019012501


上記の表は葉牡丹賞に出走した全馬の完全タイム差と、その前走の完全タイム差と、次走走った馬については次走の完全タイム差を比較した表である。完全タイム差を比較するにあたって、その算出に使用される基準タイムは各競馬場のコース、距離、クラス別に算出されているため、比較にあたってはクラスの補正があるのだか、その補正を比較すると、葉牡丹賞出走馬は、この完全タイム差を正とすると、ほとんどの馬が、2秒前後パフォーマンスアップしていることになるのだが、そんなことはありえるだろうか?また、差が少ないアトミックフォース、テイエムバリバリの前走は福島でレコード記録レースとなった「きんもくせい特別」でこのレースも怪しいタンムランクのレースであるので、実質的にはもっと差は大きいと考えられる。そして、次走走った馬は、完全タイム差を0.6秒ダウンさせたシークレットランと同等にパフォーマンスをダウンさせている馬が多い。このことから、やはり葉牡丹賞のタイムランクAは過大評価であると結論づけるのが妥当だと思う。じゃあどのくらい補正するが妥当かについては、サンプルを集めて仮説を立てて検証するプロセスが必要になるので、簡単には結論は出せないが、現時点でも「完全タイム差A,Bランクのレースについて、ほとんどの馬が前走より1秒以上完全タイム差をアップさせているレースは疑った方がよいと考えてよいと思う。

2.2019.1.5. 1回中山1日目 10R カーバンクルSのタイムランクも怪しい

2019012502

もうひとつ、タイムランクが怪しい例を挙げておく。カーバンクルSはタイムランクBの評価であったが、これだと、上記の表のようにほとんどの馬がパフォーマンスを1秒以上上げていることになるので、これはあり得ないと考え、補正すべきだと思う。このレースから今週のシルクロードSにペイシャフェリシタ、キングハート、トウショウピストが出走することになっていて、カーバンクルSの完全タイム差を信用してしまうと、3頭ともこのレースでは完全タイム差実績が上位の馬となってしまう。この中で、ペイシャフェリシタについては完全タイム差を1秒割り引いたとしても他の出走馬との比較で、好勝負になる可能性があるが、すくなくともキングハート、トウショウピストについては馬券圏外と考えてよいのではないかと思う。

3.2019.1.6. 1回京都2日目 6R 500万条件戦のタイムランクはかなり信頼できる。

2019012503

怪しい例だけではなく、信頼できる例も挙げておこう。上記のレースはタイムランクAでも上位2頭だけが前走より大きくパフォーマンスを上げていて、それ以外の馬は、前走とあまり変わらない完全タイム差になっている馬が大半となっていた。こうしたケースでは上位2頭が成長してパフォーマンスアップしたと解釈すべきで、実際1着馬の次走は上のクラスの1000万条件に出走し、このレースの完全タイム差より0.3秒ほど完全タイム差をダウンさせたがそれでも1000条件では十分通用して勝利した。そして3着馬は500万条件を快勝したので、このことからもこのレースの完全タイム差は信用できると考えられる。

そう考えると、2着馬の次走も相当有力と考えられるのだが、ちょうど今週土曜日の中京8Rにルメール騎手騎乗で出走予定となっている。圧倒的一番人気になりそうだが、勝つ確率はかなり高いと思うので、明日のこのレースを注目して見たいと思う。

こうやってみていくことで、「先週の結果分析」のタイムランクA、Bの評価を怪しいものと信頼できるものに振り分けることは馬券作戦に大いに役立つことがわかっていただけたと思う。このことを研究すればたぶん馬券的中率アップにつながると思うので、できれば怪しい時の補正の考え方を導き出せせるようになることを目標にして、継続研究していこうと考えている。

2019年1月23日 (水)

東海ステークス G2 2019 レース回顧

このレースは馬券的な妙味がないことはわかっていて、馬券は買わなかったもののそれでもインティがどんな勝ち方をするかが楽しみでワクワク出来たレースだった。ただ、このレースの馬券は買わなくてもWin5ではこのレースは自身を持って1頭のみで買い目を絞れたのでありがたかった。(結局、シャケトラをピックアップできずにWin5は外れてしまったが・・・)
後述するがインティが並の条件戦連勝馬と違うことは、戦績をよく見れば明らかでターゲットで戦績を見ると今のところ歴史的名馬級の美しい戦績となっている。こうした戦績が残せる馬はなかなかいないので、素直に今の時代にこの馬が登場してくれたことを喜び、今後も応援したいと思う。

1.レース結果の基礎データ

中京ダート1800m良
走破タイム:1:49.8 前4F-後4F:49.2-48.3 スローペース
13.0 - 11.2 - 12.7 - 12.3 - 12.3 - 12.4 - 12.4 - 11.6 - 11.9 
馬場差 -0.1 完全タイム差 -1.4
タイムランク A メンバーランク D

前後半の差ではスローバランスとなるが、決して楽なペースではなく後半が速いからスローバランスに見えるだけである。タイムランクAということで、僕は京成杯のレース回顧で「タイムランクA,Bには怪しいものが多い」と書いたが、このレースのタイムランク、完全タイム差は信用できると思う。その根拠は、上位2頭が3着以下を大きく引き離していること、勝馬が自身でペースを作ってかつ速い上がりで勝っていること、勝馬の前走、前々走ともにタイムランクAであること、であり、これだけ根拠があればこのタイムランクは信じるべきだと思う。ただ、4着以下の馬の完全タイム差はここ数戦の戦績より大凡良くなっているので、強い馬に引っ張られて時計を出せたと考えて少し完全タイム差を割り引いた方がよいかもしれない。

2.隊列分析

2019012001

4コーナーでペースアップしたわけではないのに、直線入り口でかなり縦長になっているので、やっぱり後続馬にとってはかなり速く厳しいペースだったのだと思う。ゴール前では4着馬以降は話にならないくらいの大差がついた。

3.各馬の分析

1着 4番 インティ 武豊 01:49.8

特にレースぶりを書かなくても武騎手のコメントの引用で十分だろう。「期待していましたが、期待通りの競馬をしてくれて、ホッとしています。ゲートの出はそれほど速くなかったのですが、その後は速かったです。元気が良すぎて力んでいました。キャリアが浅いですし、1戦ずつ馬が良くなっています。さすがに重賞なので後ろが来るのではないかと思いましたが、スピードは鈍りませんでした。結構なペースで行って心配しましたが、大した馬です」
この馬の6連勝のすごいところは、すべて勝ちタイムが基準タイムを大きく上回っていることで特にここ3戦はタイムランクAであり、さらにそのすべてで逃げるか先行していて、さらにそれでいて上がり3ハロンタイムが最速(今回は2番目だったが、それでも0.1秒差しかない)であり、それでいて2着馬にはかなりの着差をつけているわけで、これをターゲットで見ると、上がりや着差の列が真黄色になり、それで、めったにみられない歴史的名馬級の戦績と表現したのである。
今回もさすがに直線では苦戦するするかと思ったら、直線でまたペースアップして他馬を引き離した走りは、この馬の実力を疑っていた人も相当驚いたと思う。
なので、この馬に関しては欠点のアラ捜しはせず、素直に応援していきたいと思う。良血馬ではなく、生まれたときは標準より馬体が小さく育成に時間がかかったという話も人々の共感を呼びそうなストーリであるのでぜひとも今後も勝ち続けて人々の記憶に長く残る名馬になってほしい。

2着 3番 チュウワウィザード 川田 01:50.1

まずまずのスタートから、前から3列目の内で追走し、残り600mあたりからスパートしジワジワ伸びて、残り400mで2番手のスマハマを交わしてからもさらにスパートし続けて、インティを捕らえようとするも最後はインティと同じような脚色にあって差が詰まらず、着0.3秒で3着馬とは1.1秒の差をつけた2着だった。
追走時の折り合いや位置取りは完ぺきであり、それでいてスパートしてからいい脚をかなり長く使えていたので、普通であれば完全に前の馬を捕らえられた走りであり、インティが凄すぎただけで、この馬も完全タイム差-1.1でダートG1を勝てる実力ある走りをしたと思う。2走前の師走Sのときには、追走する位置がかなり後ろでスパートするのも遅くての2着だったので、この時とは明らかにパフォーマンスを上げていると思う。まだ明け4歳馬で成長も見込めるので今後が楽しみな馬である。

3着 5番 スマハマ 藤岡佑 01:51.2

ずっと2番手でくらいついていたが、残り200mで力尽きた。
前走が3歳限定オープン戦で2着ということで今回が初めての古馬との戦いであったが、この馬でも完全タイム差+0.1とCランク相当で古馬オープンで戦える力を示した。ただ、今回の走りでは重賞ではちょっと足りなそうに見えたが、今回は休み明けということもあるし、古馬との戦いの2戦目で大きく変わってくる馬もいるので、能力評価は次の1戦まで保留にした方がよいと思う。

4着 10番 コスモカナディアン 丸山 01:51.4

1コーナーで中段の最内の位置に潜り込むことができて、スパイラルカーブで多くの後続馬が外に膨れる中、ずっと距離ロスのないインを回ってこれて、最後はバテたグレンツェントを交わしただけの4着なので、ずいぶん恵まれての4着の印象を受けた。
昨年のこのレースの2着馬であるが、そのときは自身の完全タイム差+1.1で平凡で評価できないものであり、それを裏付けるように凡走を繰り返しその後9戦して福島のオープン特別での3着が最高順位というふがいない成績だった。なので、このでの4着も全く評価できない。

5着 2番 アスカノロマン 太宰 01:51.7

こちらも中段のやや後方のインを距離ロスなく立ち回り、最後なだれ込んだだけの5着なので全く評価できない。
この馬一昨年のチャンピオンカップ3着を最後に重賞だろうがオープン特別だろうが、一切馬券に絡んでいないので、今後も掲示板に乗るのが精いっぱいの走りしかできなさそうだ。

6着 6番 アングライフェン 鮫島駿 01:51.7

後方から、スパイラルカーブでも外に膨れすぎることなく最後はしっかりと追い込んできたので、この馬は弱いメンバーのオープン特別で、後方からの差しが届く展開になれば、まだ馬券に絡む可能性はありそう。

7着 13番 カゼノコ 小崎 01:51.8

後方から、こちらはスパイラルカーブで大きく外に膨れて差してきた。上がり3ハロンタイムはアングライフェンより0.1秒速いが、アングライフェンよりも馬券に絡めそうなレースの範囲がさらに狭そうだ。ただ、この馬時計の速いダートでの成績がよいので、馬場差が-1.0秒以上速くなっている馬場の場合は警戒が必要である。

8着 1番 グレンツェント ミナリク 01:52.0

最内枠で先行勢に加わり、残り200mの少し前までは後続の追撃をしのいでいたが、ここで力尽きての8着だった。
速い先行ペースをついていったために力尽きた感じであった。この馬ここ2年ほど精細のない成績となっているが、戦績をよく見ると古馬オープンで戦うようになってオープン特別は師走Sで1着になったのみで、あとはずっと重賞レースを走っている。ということは、オープン特別に出走すれば実績上位と見なせる可能性があるので、人気がなくてもオープン特別に出走したら要注意である。

9着 9番 シャイニービーム 藤懸 01:52.0

後方から、直線で外に出してちょっとだけ脚を使っただけで全く見所なかったが、これでも前走の中山オープン特別では3着になっているので、低レベルのオープン特別ならばまだ3着に入れる可能性のある実力はあるということのようだ。

10着 12番 メイショウスミトモ 古川 01:52.2

後方から全く見所のないレースっぷりだった。1昨年のシリウスSの勝利は何だったのかと思うほどのふがいない成績であるが、シリウスSのときは、その前走で着差、完全タイム差を上げていて、調子を上げてきそうな兆しがあったので、そういう調子を上げそうな兆しが感じられない限りは一切無視で大丈夫だと思う。

11着 11番 マイネルバサラ 吉田隼 01:52.5

砂を被らないようにずっと中段の外目を追走したので、距離損で余計にバテたということはありそう。あと、直線でずっと左手前だったということで、左回りは苦手なようだ。確かに良績は右回りコースに集中している。砂を被るとダメとか、左回りはだめとか欠点の多い馬なのでオープン特別でも狙い時が難しい馬だ。

12着 7番 アンジュデジール 横山典 01:53.8

直線途中で大きく外に流れてそこから、失速。レース後騎手がすぐ下馬したそうだが、その後アクシデント発生の情報は流れていない。パトロール映像を見た限りでは何があったのか全く分からない。

13着 8番 モルトベーネ 藤岡康 01:54.2

先行はしたが、大きくバテた。ここ2戦の騎手のコメントによると、馬が全く走る気がなくて凡走しているそうだ。

2019年1月22日 (火)

アメリカジョッキークラブカップ G2 2019 レース回顧

実力が半信半疑の4歳馬と実績イマイチと思われる古馬の組み合わせの難解なレースだったが、終わってみると、単勝1倍台の1番人気フィエールマンが馬券に絡んでいながら、3連複万馬券、3連単十万馬券と高配当となったが、終わってみればどう考えても取れない馬券ではなく、ジェネラーレウーノが過剰人気だったことと、「フィエールマンを負かすとすればどの古馬か」ということを思慮深く検討出来ていれば決して取れない馬券ではなかったので、しっかりとレース回顧して次に繋げたい。

1.レース結果の基礎データ

中山芝2200m良
走破タイム:2:13.7 前4F-後4F:49.3-46.3 スローペース
12.5 - 11.5 - 12.7 - 12.6 - 12.9 - 12.8 - 12.4 - 11.7 - 11.8 - 10.9 - 11.9
馬場差 -0.6 完全タイム差 +1.4
タイムランク SL メンバーランク C

スローペースで直線での瞬発力勝負となった。
スローペースで補正しきれず、タイムランクSLとなったが、ラップタイムを見るとわかるように、残り800mの勝負所でしっかりとペースアップして、さらに直線で最速ラップまで上げているのでさすがG2レベルのレースである。完全タイム差+1.4でも低レベルではないというのも納得である。

2.隊列分析

2019012002

スローペースながらコーナーでペースアップしても皆喰らいついていて縦長にはなっていないが、直線では瞬発力勝負になったので、やはり直線入り口の時点で前にいる馬が有利となった。ゴール前は外側を通った馬で決着したが、中山連続開催の最終週ということで、内が荒れて、他のレースでも外差しが決まる馬場となっていた。

3.各馬の分析

1着 8番 シャケトラ 石橋脩 02:13.7

好スタートから序盤先行争いに加わるも、4番手でかなり外を回らされそうになったので、一旦控えて前の3頭の直後を追走する。残り800mの地点から、スパート開始し、直線では早々と先頭に立ち、他馬の追撃を振り切る強い勝ち方だった。
決して瞬発力勝負は得意というわけではないのに、フィエールマンを特に意識することなく自分の競馬に徹して、早めに先頭に立って他馬を完封した競馬は実力が一枚上と感じさせるものがあった。
改めてこの馬の戦績を見てみると、古馬オープン戦を戦うようになって、G2を2着、1着ときて、そのあとは5戦は戦績今ひとつながらすべてG1だった。ということはつまり僕が先週書いた教訓「上位レベルのレースで凡走していた馬に注意」に当てはまるわけでG2戦ならば他馬に比べて実績上位とみるべきだったということである。ちなみにこの教訓は早速土曜日中山最終レースの1000万条件戦で活かすことができたのだが、G2戦でも同じ考えで戦績を見るべきということに考えが及ばなかったのが、僕のこのレースの最大の反省点となった。
ただ、1年ちょっとの休み明けということも気になったわけだが、最近は調教技術が進歩して牧場でもかなりトレーニングできるようになっているので、こうした実績のある馬は、休み明けが走らなかった経験がない場合は、少なくとも馬券の相手候補として重視すべきなんだろうと思う。
そう考えると、休み明けとはいえ、実績上位馬にしては単勝38.5倍はかなりよい配当だったんじゃないだろうかと思う。こういうレースを目ざとく当てられるようになりたいものである。

2着 4番 フィエールマン ルメール 02:13.7

ゆったとしたスタートから行く気はないものの、しっかりと中段の位置を確保、勝負所からゆったりとスパートを開始し、直線ではシャケトラのすぐ後ろに位置するも外からメートルダールに蓋をされそうになるも、一瞬の加速の速さで抜け出しシャケトラにグングン迫るもわずかに届かず2着となった。
同じ菊花賞で好走したブラストワンピースやグローリーヴェイズが古馬に勝っていることから、この馬がここでもいい勝負をするだろうということは容易に想像がついたわけだが、この馬は戦績が少なすぎて、菊花賞も菊花賞らしからぬ実質2ハロンの瞬発力勝負と特殊なレースであったとこから、この馬の実力を推し量るのは難しかった。結局、このレースは菊花賞と同様に瞬発力勝負になったので、直線に入ってからの一瞬の加速の速さはさすがと思わせるものがあったが、そこからさらにトップスピードを上げるかと思ったものの、結局シャケトラを差し切るまでには至れなかったのは今後に不安を残したと思う。ゴール前の場面を何度も見てみると、実は坂が堪えているじゃないかとか、東京のような長い直線ではトップスピードが持続しないのではないかといった不安を感じる。また、レースが流れたときはどうなるかというのも未知数なので、まだまだこの馬の真の実力を計るにはあと数レース見る必要があると思う。

3着 10番 メートルダール マーフィー 02:13.8

序盤はフィエールマンの後方を追走するも、向う正面でジワジワと進出を開始し、4角では思い切って外を回って早めにフィエールマンの外からフィエールマンより前に出て、その後も長くいい脚を使うも、フィエールマンの瞬発力にはかなわず3着となった。
思い切って外を回して4角でスパートする様子はこの馬のストライドの大きさも相まってかなり迫力があって見応えがあった。また、強引に大外ぶん回しているように見えて実は遠心力に負けないように制御して外を回りすぎないようにしていたマーフィー騎手の騎乗も見事だった。この馬、長くいい脚が使えてもジワジワとしか伸びない印象があったので、直線の長いコースでないと難しいのかとも思ったが、こうして小回りコースの4角から強引に加速する競馬ができることがわかったのは、陣営にとっても収穫じゃないかと思う。マーフィー騎手のコメントによると、「厩舎の方々が素晴らしい仕上げをして下さったおかげで、凄くいい走りができました。着差が着差だけに、もっと流れてほしかったですね。能力のある馬なので、自分が次走乗れないことは残念です。」とのことなので、馬の調子はかなりよかったようだ。次走この馬に乗る騎手もマーフィー騎手の騎乗をお手本にして、4角から大胆にスパートしてもらいたいものである。

4着 1番 ジェネラーレウーノ 田辺 02:14.1

好スタートから2番手の位置をがっちりキープし、直線でシャケトラに追い付かれるのと同時に進出を開始するも、上位3頭からは末脚が劣ったがなんとか粘り切って4着を確保した。
この馬を皐月賞3着とセントライト記念1着を理由に本命に推すテレビの予想家が結構多いのでちょっと驚いてしまった。皐月賞時点ではまだ古馬オープンと戦えるレースレベルではないし、セントライト記念にしても、古馬1600万条件より0.2秒速い基準タイムで完全タイム差+0.8でタイムランクDのレースだったので、古馬G2で相手になる時計ではなかった。さらに言うとセントライト記念出走馬の大半は次走凡走しているので、このことからセントライト記念のレースレベルが高くなかったことがわかる。なので、多くテレビの有名予想家はこうした定量的なレースレベルの判断をせず自身の見た目だけで判断しているので、こうしたことが過剰人気を生む大きな要因になっていると思う。こうした過剰人気が発生するレースは結構あるので、出来ればこういうレースはしっかり当てたいものである。ジェネラーレウーノが過剰人気であることを見抜いて馬券の対象からバッサリ切れたのは今回僕の良かった点だと思っているが、その割には4着とよく粘っていると思った。今回、田辺騎手の騎乗に不満を述べている人が多いが、実はこうやって最後までスローで粘り切る走りが、この馬の現時点での実力で一番いい着順が取れる走りだったのではないかとちょっと思ってしまった。
あと、この馬について、今回はっきりわかったことがあり、それは「この馬は自身でペースを作ることができない馬」だということである。この馬の過去のコメントを見ると、集中力に欠けるところがあり、1頭だけ前に出ると気を抜いたり、物見をしてしまうようである。だから、この馬が先頭に立った時は集中して速いペースを作ることができないし、ハイペースを追いかけて成功したレースも、かなり離されて追走したものであり、器用に前をつついてペースを押し上げることが出来ない馬なのである。今回と前回、田辺騎手がペースを上げて早めに前に出なかったことを批判している人が多いが、田辺騎手ほどの実績のある人がそんな素人でもわかるようなことをあえてしないわけがなく、馬に問題があったと考える方がよっぽど自然だ。ひどい意見になると、菊花賞でスローで逃げたのはエタリオウのラピッドになるためだったという人がいるが、今回と前回の走りからそれはとんでもない見当違いのいいがかりだということが分かったと思う。
自分の馬券が外れた際に、安易に騎手のせいにするよりも、なぜ騎手がそういう乗り方をしたのか理由を探ろうとする方がよっぽど以降の馬券的中の役に立つと僕は思う。

5着 11番 サクラアンプルール 蛯名 02:14.3

中段から、すぐ内にメートルダールがいたことから、終始やや外を回る形になる。4角では他馬と比べて若干仕掛けを遅らせ直線に入って末脚を爆発させようとするも、ジワジワとしか伸びず5着となった。
スローペースでいい末脚を発揮した実績があることから、直線で伸びてくるかと思ったものの、10.9-11.9のペースでは差し切るのは難しかったようだ。そんなに瞬発力に秀でているわけではないので、3着以内になるには、内を距離ロスなく立ち回るなど、恵まれた条件がないと難しいのかもしれない。G2レベルにはちょっと足りない馬ということなのかもしれない。

6着 5番 ダンビュライト 北村友 02:14.4

スタートを決めてやや前の最内のポジションを確保するも、その後一本調子の走りで直線に入っても伸びることなく、見せ場なく終わってしまった。
最近放馬したり、ゲートで暴れたりと、ルーラシップ産駒の悪い特徴である気性の悪さを見せていたが、今回はおとなしく、ゲートもスムーズに出たが、おとなしかった分闘志も消えてしまっていたのではないかと思えるような走りだった。
そもそも一本調子で走る馬で、デムーロ騎手がAJCC勝ったときも向う正面で上手く前をつついてペースを上げさせ優位に立つような形となったもので、こうした一工夫しないと勝負できないので、気性難が出るようになった今では、以前以上にアテにできない馬と考えた方がよさそうだ。たた、こういう気性難の馬は突然走ってしまうことがあるので、薄めの相手候補として警戒しておいた方がよさそうではある。

7着 9番 ショウナンバッハ 三浦 02:14.5

最後方から、直線では大外からちょっとは速い脚を使ったかに見えたが、前が速いのであまり速くは見えなかった。やはりスローペースでもポジショニングが悪く小回りコースでは3着以内に入るのは絶望的だと思う。

8着 7番 ステイインシアトル 内田博 02:14.6

先手を主張してスローペースで逃げれたが、あっさりと捕まって8着まで後退したので、G2のレベルにはないということだと思う。

9着 3番 マイネルミラノ 柴田大 02:14.9

先行力が持ち味の馬が、このスローペースで先行できないのだから、もう3着以内に入るには絶望的ではないだろうか。

10着 6番 ミライヘノツバサ 北村宏 02:15.0

先行するも、4角の勝負所からズルズル後退してしまったので、もうG2で勝負出来る馬ではないということだろう。

11着 2番 アクションスター 大野 02:15.0

後方のまま見せ場なし、もう3着以内に入るには絶望的だろう。

2019年1月17日 (木)

京成杯 G3 2019 レース回顧

このレース、近年は葉牡丹賞出走馬が好走するレースとなっていて、今期の葉牡丹賞がレコードタイムが記録されたレースであり馬場差を差し引いてもタイムランクA完全タイム差-1.1と高レベルレースと評価されていた。そんなこともあってこのレースは葉牡丹賞1,2着馬が1,2番人気となったが、このように多くの人がこうなるだろうという結果にはならないところが競馬の難しいところであり、チャレンジしがいのある面白いところなのだが、今回の結果から、「時計の速いレースを単純に高く評価してはいけない」という教訓が得られたと思う。実は僕は「先週の結果分析」がタイムランクA,Bに評価しているレースの中には怪しいものが多いと考えていて、多分スローペースが時計が出にくく補正が必要なのと同じように、時計の出やすい展開のレースが合ってこうした場合は速い時計を補正する必要があるのではないかと考えている。補正すべきレースを見極めるのは実は簡単で出走馬の前走の完全タイム差をチェックして出走馬の多くが前走の完全タイム差を大きく上回っている場合は完全タイム差を疑ってかかるとよい。このことは近々別記事に書こうと思う。

1.レース結果の基礎データ

中山芝2000m良
走破タイム:2:01.2 前4F-後4F:48.2-47.1 スローペース
12.8 - 10.9 - 12.5 - 12.0 - 12.9 - 13.0 - 11.8 - 11.8 - 11.4 - 12.1
馬場差 -0.7 完全タイム差 -0.1
タイムランクC メンバーランク C

スローペースながら、フェアリーステークスとは対照的に先行馬が4角の勝負所からしっかりとペースを引き上げてきた。それでいて先行馬が1,2着になったので、このレースの先行馬は強いと思う。

2.隊列分析

2019011604

先行馬が4角からしっかりペースアップしたのでやや縦長になった。それでいてスローペースだったこともあり、先行馬が止まることはなかったので、先行決着となった。

1着 7番 ラストドラフト ルメール 02:01.2

好スタートならが、あえてカテドラルのすぐ後ろの外から序盤は前にプレッシャーをかける形で追走し、向こう上面では一旦ペースダウンし脚を貯め、残り800mから早めにスパートすると4角のうちに先頭に立ちそのまま最後まで押し切って1着となった。
好スタートながらあえて2番手の外を回ったことでやや距離ロスがあったが、それでも前の馬をつついて行く展開にする方が集中して走れると考えたのだろう。向こう上面でペースダウンしたのは、騎手のコメントによると「物見をした」らしいが結果的に脚が貯められよい方向に作用したと思う。
スタートがよく、追走のペースもよく、それでいて早めにスパートして、後続の末脚を削ぐ走りができるので、この馬かなり強いと思う。「先週の結果分析」の大川さんはシンザン記念に続いてまたもや1勝馬の勝利ということで恵まれた勝利と判断して次走危険馬としたが、この馬を次走危険馬としたのは危険な評価だと思う。

2着 5番 ランフォザローゼス マーフィー 02:01.4

好スタートから序盤の先行争いに加わるも前2頭とは先行力が少し劣って3番手となる。3番手でも内で我慢することなく外から前2頭に迫って行こうとする姿勢を見せて4角でラストドラフトのペースアップに外からしっかりついていったが、最後までラストドラフトを上回ることができずの2着だった。
ラストドラフトとの差は外を回った分にも見えるが、最後は1馬身ちょっと離されたので現時点ではちょっとだけ力差があるように見えた。ただこの馬、前走と今回で少し道中のペースの違いがあったにもかかわらずしっかりと先行し、上位に入れる堅実さがあると思う。今後も最後はちょっと足りずに2着になることは多くなりそうな気がするが、3連複の軸馬として期待に応えてくれる馬になりそうな気がする。

3着 2番 ヒンドゥタイムズ 中谷 02:01.4

まずまずのスタートから中段の最内のポジションを確保する。向こう上面ではペースが落ちたことを利用して、最内で前から4番手の位置まで押し上げる。ペースアップ時には追走に苦労してかなり手が動いていたが、コーナーワークを活かして、内の好位置で直線に入ることが出来て、3着に差し込んだ。
3着ではあるものの、前2頭とは明らかに能力差があるように見え、それでいて終始インをロスなく立ち回れたので、この馬に関しては恵まれた3着と評価してよいと思う。

4着 9番 シークレットラン 内田博 02:01.6

まずまずのスタートから、前から5番手で追走するも、残り800mからのペースアップではなかなかエンジンがかからず騎手の手が激しく動き残り600mの手前で早くも鞭が入るも、そこから長くしぶとい脚を使い4着を確保した。
コーナーから早めにスパートして長くいい脚を使えるのがこの馬の武器ということは前走の走りでわかったが、前走ラスト4-3ハロンのラップタイムが、12.1-11.9で今回が11.8-11.8ということで0.4秒ほど今回の方が速かったことになるので、急激なペースアップには対応できないということなのだろうと思う。それにしても、残り800mからの内田騎手の動きは相当焦っていたように見えたので、陣営はこのレース勝つ気満々だったのかもしれない。
ハイペースになるか、直線までペースが上がらない展開にならないとこの馬のよさは活きてこないということだと思う。

5着 11番 リーガルメイン 戸崎圭 02:01.7

立ちあがったタイミングでのスタートとなったため、出遅れ後方から、ポツンと後方追走するも、4角からいい脚でスパートして大外を回って最速の上がり3ハロンタイムを使って5着となった。
最後はいい脚を使ったとはいえ、ずっと後方からで、大外を回ったものなのでこれで3着以内に入るのはかなり恵まれないと難しそうだ。

6着 10番 ナイママ 柴田大 02:01.9

行く気なく後方から、後方でもやや外を回り、ずっと後方のまま4角で押し上げようとするもあまりいい脚を使えず6着に沈んだ。
他馬と接近するとすぐスイッチが入ってしまい制御できなくなるようなので、今回は後方からじっくり進んだとのことであるが、前半のペースが緩んだところでも何もしないでいると、切れる脚はない馬なので、どうすることもできないということだと思う。気性が成長しない限りは3着以内に入るのは難しそうだ。

7着 4番 マードレヴォイス 三浦 02:01.9

後方から、特に見所のないように見えたが、騎手のコメントによるとこれでも「この短期間で凄く良くなっていました。トモもしっかりしてきたのでゲートも出られましたし、このメンバー相手にハミを取って頑張ってくれました。まだ良くなりそうです。」とのことなので、500万条件戦で穴をあけることはちょっと期待できるかもしれない。

8着 3番 クリスタルバローズ 北村宏 02:01.9

後方から、最後は大外を通っても追い上げることができず、全く見所はなかった。

9着 8番 カフジジュピター 坂井 02:01.9

好スタートから4番手でやや外を回り追走する。残り800mからのペースアップはむしろシークレットランよりもスムーズに出来ていたが、残り200mで脚が止まった。
ゲートと折り合いが課題の馬だったようだが、ゲートはクリアしたものの折り合いについては、あまり他馬と接近しないで走ることが出来る展開だったので、クリアできたかどうか、何とも言えない。いい脚は長くは続かないようであるが、先行してコーナーでしっかりペースアップすることができているので、小回り平坦コースのレースであればもう少しやれるかもしれない。

10着 1番 カイザースクルーン 石川 02:02.1

「ゲート内の行儀が悪くて、リズムが崩れてしまいました。」と騎手のコメントにはあるがそのせいか、全く見所のない走りだった。こんな馬でも前走の葉牡丹賞のこの馬の完全タイム差は-0.6と高評価なので、やはり葉牡丹賞の時計の評価は過大評価だったと思う。
11着 6番 カテドラル 福永 02:02.2

好スタートから先頭を取り切ったかに見えるが、あえて先手を取らされて目標にされたと考えてよいと思う。ルメール騎手にしてやられた感じではあるが、自身も前半は楽が出来た割には最後伸びなさすぎで、これで2走続けて末脚が発揮できなかったので、超スローにならないと末脚が使えないとか、いい脚がちょっとしか使えないとかの欠点があるのではないかと思う。そこそこ人気のある馬ではあったが、現時点では重賞で3着以内に入るのは難しいのではないだろうか。

12着 12番 ダノンラスター Mデムーロ 02:02.2

スタートよかったが、2の脚が速くなく後方からになる。残り1000mでかなりペースが緩んだので、ここで一旦前に進出しようとするが前に取り付こうとした残り800mの地点が先行馬のペースアップと重なったので、ここでついていけず最後方の12着に敗れた。
向こう上面のペースアップの判断はよかったが、その後先行勢がすぐペースアップしてしまったのでツイてなかった。

日経新春杯 G2 2019 レース回顧

京都の馬場は先週よりさらに時計がかかるようになった。それでいて、超ハイペースのタフなレースになり、現時点の実力通りの紛れのない結果となったように思う。

1.レース結果の基礎データ

京都芝2400m良
走破タイム:2:26.2 前4F-後4F:45.9-49.6 ハイペース
12.6 - 10.7 - 10.8 - 11.8 - 12.4 - 12.6 - 12.9 - 12.8 - 11.9 - 12.2 - 13.1 - 12.4
馬場差 +1.0 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

時計のかかる2400m戦なのに、直線が長く続くとはいえ2ハロン目と3ハロン目が10秒台というのは異常なほどのハイペースとなった。前の2頭が互いに先頭を譲らず競り合う状況になり、それに続く先行勢も離されないようにして追走していたので、先行した馬の多くは直線で何もできず後退する展開となった。時計がかかる馬場だったからかどうかはわからないが、先行馬の陣営にいつも以上に前へ前への意識が強かったことは確かだと思う。

2.隊列分析

2019011603

ハイペースだけにかなり縦長で直線を迎えたが、上がりが無茶苦茶かかったので、ルックトゥワイスの位置でも外から2着に追い上げるのが可能であった。前が早々とバテたおかげで先行してなかったグローリーヴェイズが楽に前の内の好ポジションを取ることができたのは大きかった。やはりインをうまく立ち回るのは有利である。

3.各馬の分析

1着 2番 グローリーヴェイズ Mデムーロ

好スタートから最内のポジションをキープ。前がやりあうのには一切かかわらす中段の最内を追走。メイショウテッコンが一気にマクッて外を追走していた馬が慌てる中でも全く動じず、4角最内のコーナーワークと前の馬がバテるのに乗じて直線ではあっさり前から2番手に浮上する。その後メイショウテッコンを交わし切ると長く脚を使い外からの馬の追撃を封じて一着を確保した。
菊花賞では一番外の枠ながら最速の上がりを使っての5着で、もっと内の枠だったらさらに先着できていたのではと思える走りだったのと、その前に1600万条件戦を完全タイム差-0.5タイムランクBの好時計で勝っていたことから古馬のオープンレベルと戦える実績をすでにしめしていたことが大きかったと思う。それでいて内枠でデムーロ騎手騎乗で鬼に金棒で出来すぎで怖いくらいに好走条件が整っていたと思う。そして、乱ペースになっても冷静にインを立ち回ったデムーロ騎手の騎乗はさすがだと思うし、上手く立ち回れたのは馬の立ち回りの上手さというか機動力の高さや操縦性のよさがあったと思う。今後も好勝負が期待できる馬だと思う。

2着 10番 ルックトゥワイス 岩田

まずまずのスタートから前半は行く気なく後方の内で脚を貯める。向こう上面あたりからペースが緩んできたこともあり進出しようとするも内がごった返しているのでやや外を追い上げる形になる。3,4角ではあまり外を回りすぎないように進んだが前にいた馬の関係から結局直線に入ると隊列図にあるように大外に近い位置から追い込むことになるが、最後まで鋭く伸びて2着を確保した。
向こう正面以降は外を回らざるを得ない展開になったので、かなり距離ロスが大きかったように思う。なので1着馬とは力差よりも内外の差が大きかったように思う。
1600万条件を勝ち上がったばかりの馬ではあるがこの馬を相手候補としてピックアップするのは割と容易だったと思う。この馬デビューしてからほとんどレースを上がり最速で走っているし、最速でないレースでも2番目か3番目であるので、末脚の堅実さでは今回のメンバーでは一番といっていいし、1600万条件戦では3着以内を外さず、格上挑戦となったアルゼンチン共和国杯でも8着とはいえ着差0.5秒とあまり負けていない。ただ、この馬エンジンのかかりが遅く、後方からになるのでどうしても外を回らざるを得ない可能性が高くなるリスクもあるので、追い込んで届かず2着3着多くなりそうだ。ただ軸にはしづらいが確実に末脚は使ってくるので、今後も相手候補としては外せない馬になると思う。

3着 5番 シュペルミエール 北村宏

好スタートから序盤は先行争いに加わるが、無理はせず前から3列目の隊列を追走する。向こう上面ではやや外に出し中段の馬郡の中で脚を貯める。馬郡の中にいたことで、メイショウテッコンが動いたところでも動かず、直線でやや外からジワジワと追い込んで一旦2着に上がるもルックトゥワイスに差されて3着となった。
この馬も1600万条件からの昇級馬であるが、ほとんどのレースで上がり3ハロンタイム最速を出しているように末脚のしっかりしている馬だった。最後までジワジワと伸びたのようで、今回のような消耗戦の適正はあったようで、実際過去に福島で時計のかかるスタミナ勝負で勝っている実績はあった。ただ、ルックトゥワイスにあっさり差されたのでルックトゥワイスよりは少し劣るとの評価でよさそうだ。ただ、先行力も少しあり、馬郡でじっとできる機動力があるので、内枠に入ってロスなく立ち回れればさらにやれる可能性はありそう。

4着 11番 ノーブルマーズ 高倉

まずまずのスタートから序盤はグローリーヴェイズの少し外を回り、向こう上面ではやや外に出しシュペルミエールのすぐ後ろの位置につけた。直線でもシュペルミエールの後ろからスパートする形になったが、最後までしぶとく伸びて4着となった。
前々走のアルゼンチン共和国杯は瞬発力勝負が合わず、前走のJCは時計が速すぎる勝負が合わなかっただけで、消耗戦になればこれだけの脚が使える実力があることを示した。ただ、普通に外を回っては3着以内には入れない程度の実力のようだ。実際重賞で2,3着に入ったのは最内をロスなく立ち回ったもので、今回の高倉騎手のコメントでも内枠が欲しかったと言っている。なので、内枠に入ればG1レースでも2,3着に入る可能性はあるの思うので、しっかりこの馬の特徴を覚えておきたい。

5着 3番 エーティーサンダー 酒井

ずっと最内をロスなく回れたとはいえ、尋常でないペースを先行して着差0.3秒の5着に入ったのは善戦といえる。この馬は1000万条件の馬ではあるが、通常は57キロ背負うところを今回は51キロと6キロも斤量が軽かったことが好走の要因ではあるものの、ぜひとも自己条件でも今回の経験を活かして、速いペースでかっとばすレースをしてもらいたいものだ。

6着 16番 ムイトオブリガード 川田

大外からゆくっり内に切れ込んで中段の位置につけるが、大外枠のため序盤はどうしても外を回るものの向こう上面ではうまく馬郡の内に入って、中段の内から1頭分そとのポジションを確保した。直線ではシュペルミエールの内から差してきたが、末脚で見劣り6着となった。
大外ながら立ち回り良く、レース後半では距離ロスの少ない位置で追走できたもののそれでも末脚が劣ったということは、時計のかかる馬場では末脚があまり発揮出来ないと考えてよさそう。近走は東京の高速馬場で好走していたので、高速馬場で見直しが必要。しかし、立ち回りは上手くてもエンジンのかかりが遅い特徴があることは覚えておく必要がある。

7着 9番 ケントオー 和田

不人気馬のわりには着差0.4秒の7着とわりと善戦したように見えるが、結果的に後方から行っても内を距離ロスなく走れたことが大きい。他馬がバテる中漁夫の利を得た感じであまり評価できない。

8着 13番 ダッシングブレイズ 福永

ハイペースに付き合う気は全くなく、終始最後方ながらインを走ることに徹する。直線ではコーナーワークと一瞬の脚を活かしてグローリーヴェイズのすぐ後ろの位置まで押し上げるも、残り200mでバッタリ脚がとまった。
この展開で最後方でじっとしていても、いい脚はほんの一瞬だったので、もう3着以内に入るのは無理なのではないだろうか。

9着 12番 メイショウテッコン 武豊

出足つかず後方からずっと外を回るも、向こう上面でさらに外からマサハヤドリームにちょっとつつかれたところでスイッチが入ってしまい、一気に先頭まで押し上げるもさすがに最後まで脚は持たず9着に沈んだ。
速すぎるペースだったので、出足がつかなかったのは却ってよかったが、向こう上面で早めにマクッたのは、ペースが緩んだことを逃さなかった武騎手の好判断と評価する人が多いが、実際は、外からマサハヤドリームにちょっとつつかれたときにハミを噛んでかかったしまったから仕方なく早めにマクッたとのことが武騎手のコメントからわかる。序盤も外を回ったのは他馬の影響をさけるためだったのだろうと思う。この馬皐月賞でも他馬の影響でかかったようだし、他馬の影響を受けて制御が効かなくなりやすい特徴があるようだ。そうなると、好走条件は馬郡に入らず前で他馬の影響を受けない位置で気分よく先行できたときに限られそうなので、今後好走できるレースはかなり限られてきそうだ。

10着 6番 サラス 松若

49キロだったとはいえ、2400m戦で2ハロン目3ハロン目を10秒台で飛ばすレースは珍しく(1200m戦でも3ハロン目まで10秒台が続くレースはそう多くない)着差1.9秒と大敗したが、まだ1600万条件戦で走れるので、ぜひとも今回の経験を活かして次走もハイペースで飛ばすレースを見せてもらいたいものである。

11着 8番 ウインテンダネス 内田博

1600万条件と目黒記念勝利時の内田騎手がわざわざ京都まで乗りに行ったので少し期待したが最後はまったく伸びずがっかりな結果となった。この馬元々は、いい脚を長く使えるもズブく、切れる脚ではない特徴があってそれで先行してみたらハマって連勝したということで、元々逃げ・先行の馬ではなかったのだか、秋初戦と2戦目で中途半端に逃げたものだからどうやら、最後に末脚を使う走りを馬が忘れてしまったように見える。こうなると状況は深刻で復調するのにはかなり時間がかかりそうだ。ここまで調子崩すといきなり復活することは考えにくいので、よい末脚を繰り出す兆しが見られるまでしばらく消しでよいと思う。

12着 1番 マサハヤドリーム 北村友

序盤はついていけず後方から、最内枠なのにずっと外を回り直線でも伸びず。まるでいいところがなかった。重賞で好走するのは無理だろう。

13着 15番 ロードヴァンドール 横山典

外枠から果敢に先行争いに加わるも終始内から3頭分外を回る距離ロスもあって、速すぎるペースだったのでバテて当然の結果となった。騎手のコメントでは「ちょっとらしくない内容だった。良くなるのにはもう少し時間がかかるかも。」ということなので、大敗したのは調子があまりよくなったということもありそう。

14着 14番 アイトーン 国分恭

急仕上げだったそうだが、この馬とサラスがどちらも引く気なく、長い直線で主導権争いをしたことで超ハイペースになったので、ここまで大敗して当然の結果となった。
3歳限定オープン戦を勝ったがために、古馬オープン戦に出走しているがもう降級制度がないので、好走出来る機会はないのではないだろうか。

15着 4番 アフリカンゴールド ミナリク

激しい流れに巻き込まれたのはあるが、菊花賞12着で古馬との対戦実績も1000万条件勝ちまでしかないので能力的にもこんなもので、7.5倍の4番人気は見込まれすぎだったと思う。

16着 7番 ガンコ 藤岡佑

先行して最後にひと脚使う馬ながら、さすがにこれだけの激流となると何もできなかった。昨年の今頃は調子がよかったものの、最近は大敗が続いているが、この馬先行馬ながらハイペースになるとついていけず、終いも瞬発力勝負に対応できるトップスピードもないので、この馬向きの展開になることが少ないということもありそう。

2019年1月16日 (水)

フェアリーS 2019 レース回顧

重賞ながら、新馬や未勝利戦をスローペースで勝った馬や500万条件戦でイマイチな成績な馬の集まった難解な一戦だったが、レース結果も完全タイム差+1.9のEランクと低調な一戦となった。そのため、このレースの出走馬から今後長く活躍しそうな馬はあまり期待できないので、ややあっさりとしたレース回顧としたい。

1.レース結果の基礎データ

中山芝1600m良
走破タイム:1:36.0 前4F-後4F:48.3-47.7 ミドルペース
12.4 - 11.8 - 11.9 - 12.2 - 12.4 - 12.2 - 11.5 - 11.6
馬場差 -0.6 完全タイム差 +1.9
タイムランク E メンバーランク C

前後半のタイム差こそ少ないものの、ラップタイムをみるとかなりゆっくりとした流れだったことがわかる。結局ペースアップしたのが、ラスト2ハロン目だったので、こうなると差し馬に有利な流れとなる。

2.隊列分析

2019011601

直線入り口で大きく横に広がっているのはラスト4から3ハロン目のペースが緩いので差し馬が楽に直線で外に出すことができたということだと思う。もうこの時点で1着のフィリアプーラは外差しが決まるポジションを取ることができていた。

3.各馬の分析

1着 1番 フィリアプーラ 丸山 01:36.0

スタートはよかったものの、無理せず一旦最内の後方まで下がって脚を貯める。そのままずっと後方で我慢して残り600mの地点で追撃を開始し、4角の終わり地点で素早く反応して内から外に出して直線入り口隊列図のポジションを楽に取ってそのまま加速し続けて外から前の馬を差し切って1着となった。
前走が未勝利戦ながら完全タイム差-1.0のタイムランクAの好タイムで勝っていたので、注目していたが、外から差してくるタイプなので、今回1枠だったことから差し届かず4着となる結果を想像してしまい、この馬を軸にするのを躊躇してしまい、僕は結局このレースの馬券購入を見送ってしまった。今回の結果からあまり馬郡を捌けず外から差してくるタイプの馬と考えてよさそうだが、結局狙えるかどうかは、この馬自身というより、先行馬に強い馬がいるかどうかがこの馬の取捨の判断ポイントのように思う。このレースでは4角の反応がよく素早く内から外のいいポジションまで移動することができたが、それは、4角のペースが緩かったからできたわけで、先行馬が強くなれば4角からペースを引き上げてくるから、こうした芸当はできず、差し届かずという結果になる可能性は高いと思う。また、この馬は東京コースの新馬戦でスローペースで差し届かず3着になっているので、極端な瞬発力勝負は向いてなさそうだ。このように、この馬はハービンジャー産駒らしい特徴のはっきりした馬なので、今後狙いどころはわりとわかりやすいのではないかと考えられる。

2着 8番 ホウオウカトリーヌ 大野 01:36.0

こちらもスタートはよかったものの、一旦下げてフィリアプーラのすぐ前の外で、ずっと馬郡の中を折り合って追走する。4角でもスパートせず、自然体であまり大回りせずに直線に入り、直線でも加速を我慢して残り200mで末脚を爆発させて2着を確保した。
500万条件戦で1着と2着の実績があり、このメンバーでは明らかに実績上位ながら1600m戦の実績がないために8.9倍の4番人気にとどまったが、やはりこの馬のような実績上位な馬は相手候補としてよく検討すべきということなのだと思う。短距離を使ってきた馬が1600mで走るとスピードがあることから先行して単調なレースになることが多いが、この馬は単調にならずメリハリの効いた走りが出来ていたので色々な展開に対応できそうな器用さがあるように感じた。馬郡に怯まず折り合って、距離ロスが少なくコーナーが回れるのはかなり強みだと思う。ただ、今回残り200mで末脚を爆発させたように、いい脚は一瞬だけのようた。なので、今後、牝馬限定戦で内枠に入って乱ペースのレースになったとき、器用さが活きて内から差して穴をあけるなんてことがありそうな気がする。

3着 13番 グレイスアン 戸崎圭 01:36.1

あまりいいスタートではなかったが、他馬が速くないので二の足で楽に内から3頭分外の3番手の位置を確保その後ずっと3番手を追走し、直線に入って、少し伸びるも1,2着馬にはあっさり差されての3着だった。
先行勢の中では一番最後まで粘っていたことになる。ずっと3頭分外を回っていた距離ロスを考慮すると善戦したと考えてしまいがちだが、やはり4角でペースを引き上げられなかったのが引っかかる。戸崎騎手ならば4角でペースを上げなければ差し馬の餌食になることはわかっているはずなので、やはり末脚に自信がないので、4角でペースを引き上げるリスクは避け、ゆっくり直線に入って最後まで粘ってひとつでも着順を上に上げることを選択したのではないかと思う。なので、今回3着には入ったものの、強くない先行馬なんだと思う。スタートも速くなかったし、よりハイペース戦になる先行すらできなくなるかもしれない。

4着 3番 エフティイーリス 蛯名 01:36.2

スタートのタイミングあわず、ダッシュがつかず後方からになる。ホウオウカトリーヌよりも外の位置を追走し、4角ではフィリアプーラが外に出す際に少し外に膨れる形になり直線ではじわじわ加速するも4着までが精いっぱいだった。
トビが大きく加速も遅く器用さはなさそうなので、小回りコース向きの馬ではないと思う。まだ体質も弱いとのことなので、今後成長変わってくる可能性はあるかもしれない。

5着 11番 アクアミラビリス Mデムーロ 01:36.2

出遅れてすぐリカバーしようとするも、内から4頭分外をずっと折り合いを欠きながら追走する。直線に入って追い出すも速い脚は使えず5着に敗れた。
クイーンズリングの半妹でデムーロ騎手ということで1番人気だったが、前走も出負けしてややかかり気味になって、超スローペースの東京戦と今回のレースとは全く異なる状況で新馬戦を勝ち上がって、なおかつ出負けやかかる不安もあるということなので、やはりこうした良血馬で人気になりやすい馬は不安材料のある場合は疑った方がよいのではないかと思う。こうした馬が素質であっさり勝ってしまうケースも多いが、その場合は配当が安い場合が多いので、やはり疑って高配当を狙う方がよいと思う。
それにしても、終始距離ロスがあって効率の悪い位置取りでレースするのはデムーロ騎手の騎乗としては珍しい。それだけ、デムーロ騎手をしても制御が難しかったということだと思う。「初めての右回りで外に張っていましたし、ハミを噛んでいましたね。」ということでかなり気性の悪い面を見せていたようである。ただ、気性が成長してよくなればさらに走れそうな気配はあったので、しばらくは気性をチェックしながら薄めの相手候補として検討するのがよいと思う。

6着 5番 サンタンデール 木幡巧 01:36.2

短距離戦で使っていたスピードを活かして逃げることができたが、騎手のコメントによると、一応徐々にペースを上げることは考えていたようなので、それができる馬ではなかったようだ。ただ、差し馬の餌食になる展開ながら最後1着とは0.2秒差と意外に健闘していたので、どこかで穴をあけるチャンスはありそうだ。

7着 14番 レディードリー 柴田善 01:36.2

最後方追走から直線だけでなだれ込んできた感じであまり見所はなかったと思う。一応上がり3ハロン最速だが他の差し馬が外をまわる中わりと内をロスなく回れた分得しただけで、あまり速さは感じられなかった。

8着 12番 チビラーサン 田辺 01:36.2

出遅れて後方からになり、外からなだれ込んだだけの見所のない走りだった。

9着 4番 スカイシアター 横山武 01:36.2

最内で逃げ馬のすぐ後ろを追走するポジションを確保し、直線でも最内から抜け出しを図るもいい脚は使えず。最内を距離ロスなく走ってもこの程度ということなので、全く評価できない。

10着 2番 アゴベイ 北村宏 01:36.3

ダッシュつかず後方から、直線では一瞬伸びたようにも見えたが、Eランクの低レベルレースだけに他の馬と同じような脚色で直線なだれ込んだだけでは全く評価できない。

11着 9番 プリミエラムール 武藤 01:36.5

緩いペースを2番手で追走していながら最後はバッタリ止まったのでやはり弱い先行馬だと思う。

12着 10番 セントセシリア 中谷 01:36.6

アクアミラビリスのすぐ後ろを追走していて、本当はもっと内枠に入って内を追走したかったらしいが、この伸びなさ加減では内をロスなく立ち回っても勝負にならなかったと思う。。

13着 6番 レーヴドカナロア ブロンデル 01:36.8

最内の中段をロスなく追走できたものの、直線で全く伸なかった。

14着 7番 ウィンターリリー 菱田 01:36.8

こちらもわりと内を立ち回ったものの、直線では全く伸びなかった。

15着 15番 メイプルガーデン 丸田 01:37.3

後方外から、直線もずるずる下がっていくだけで見所無し。

16着 16番 アマーティ 三浦 01:43.8

4角で両側から挟まれて一瞬怯んだのが影響したかわからないが、レース後急性心不全のため死亡したとのこと。ご冥福をお祈りします。

2019年1月15日 (火)

教訓その1 上位レベルのレースで凡走していた馬に注意

3日間開催により「先週の結果分析」の放送日が1日ずれているため、先週の重賞レース回顧は明日以降に更新します。今日は先週のレースから得た教訓について書いてみます。不定期ながらこうした競馬コラム記事も積極的に書いて行こうと思います。記事がたまってくればそれなりに競馬予想に役立つものになるかもしれません。

今日のテーマは「上位レベルのレースで凡走していた馬に注意」ということであり、当たり前っちゃあ当たり前なことではあるものの、先週月曜日の京都11Rと中山12Rはこのことを強く意識していれば、大万馬券を獲るのもそう難しくないのではないかと思ったので、今回「教訓その1」として書いてみる。

1.2019 1回京都5日目 11R 淀短距離S ティーハーフ について

2019011501

上記はティーハーフの近走の成績であるが、近走は重賞レースに出走することが多くオープン特別に出た場合は、1着と3着の実績があり、こうやって改めて戦績を見るとオープン特別では決して軽視してはならない馬だということがわかる。ただ、今回は59キロを背負うことが不安材料だったが、競馬ブックのコメント書いている人が面白いことを見つけてくれて、「これで57.5キロ以上で⑤②④⑤①③着。カンカン泣きしない。」ということで、斤量の重い時の成績をちゃんと調べておけばあまり不安材料ではないことがわかったわけである。また、今回は出走間隔が15週空いた休み明けではあるものの、1着になった鞍馬Sも23週の間隔を空けているので休み明けが大丈夫ということもデータからわかる。そして、何よりも騎手が久々に池添騎手に変わったというのが、大きなアドバンテージだったと思うし、陣営のやる気を感じさせるものだったといまさらながら思う。

僕はこのレース、前走京都の17番枠で外を回る距離ロスがありながらG3京阪杯で4着だったアンヴィルを軸にして、前走同じくG3京阪杯で内を距離ロスなく走って恵まれた2着ではあったものの、脚質に自在性があることを評価してナインテイルズを相手には選んでいるものの、ティーハーフは池添騎手への乗り替わりは魅力だと思ったものの、59キロと、追い込み脚質で近走の着順が悪いことで消してしまった。もう少しティーハーフの戦績を思慮深く見ておけば少なくとも3連複万馬券は取れたのにと思うと、とても残念だ。だが今回の教訓をしっかり覚えておけばまた似たようなチャンスはすぐ訪れると確信している。

2.2019 1回中山5日目 12R  1000万条件戦 クインズサリナ について

2019011502

この馬、デビューしてすぐ2歳限定オープン戦を勝ってしまったために、古馬との混合戦では1600万条件を走っていて、4歳になって降級して1000万条件に走れるようになったわけだが、前走の1000万条件の初戦で大敗していたものだから、「やっぱり早熟馬で古馬だと1000万条件でも通用しないのか」と思ってしまいがちであるが、前走のレースを見てみると立ち上がってしまっているときにスタートが切られ、大きく出遅れてしまっていたことがわかる。なので、この1戦だけで見限るのではなく、まともにスタート切れたらかなりやれるかもという可能性は考慮すべきであったというのが僕のこのレースの反省点となった。少なくとも、降級初戦で負けた馬については、レースをよく見て巻き返せる可能性があるかどうかを考えるべきであるということが教訓となった。

まあ、このレースはこの馬をピックアップできていたとしても、獲るのが難しいレースではあったが、上記の考えで単勝83.5倍の馬がピックアップできるわけなので、大万馬券獲得に近づけることができると思う。

他にも、この日の京都9Sの3歳500万条件戦紅梅Sで、前走2歳GIの阪神JFに出走した馬のうちの2頭で決まったのも、「上位レベルのレースで凡走していた馬に注意」していれば馬券は獲りやすかったかもしれない。

ということで、「上位レベルのレースで凡走していた馬に注意」ということで、これに該当する馬の過去成績については、今まで以上に注意深く見ていこうと思う。そうすることで、きっといいことがあると、僕は確信している。

2019年1月12日 (土)

馬場差の把握は大事

馬場状態による時計の出方については、公式発表されている「良・やや重・重・不良」の分類とは一致しないことは古くから知られていて、今では「高速馬場」とか「時計のかかる馬場」などの表現を多くの予想家が普通につかっているのですが、じゃあどのくらい速ければ高速馬場なのかとか、こうしたあいまいな表現はとてもわかりにくいものだと思います。

実は、こうした馬場状態による時計の出方を定量的に見る指標として「馬場差」という概念があり、これは今から20数年前に「勝ち馬をさがせ」という本でアメリカのアンドリューベイヤーという人が、各レースの走破タイムと基準タイムを比較してその時の馬場がどう時計に影響するかを把握する方法を提示しました。この考え方はスピード指数を算出するための基本情報として、広まったのですが、馬場差について、こうした定量的な指標があるのに、それを使わず曖昧な表現で馬場差を語っている競馬予想家が多いのが、僕は不思議でなりません。

ありがたいことに「馬場差」については、GCの番組「先週の結果分析」で毎週、数値を伝えてくれています。ただ、この番組だけを頼りにしていると、先週の京都の馬場のように、予想外に時計のかかる馬場であることを知ることができないのですが、各クラスの基準タイムさえ、把握しておけば個人でも簡単に馬場の状況を把握することが出来ます。例えば、本日のレースを走破タイムを基準タイムと比較してみると、以下のようになります。

20190112701_2


当然走破タイムは、出走馬のレベルやペースに左右されるので1レースを比べただけでは馬場の状態を把握するのは困難ですが、こうして複数のレースを見比べれば大凡の馬場状況を把握することができます。中山芝は時計の遅い2レースはペースが遅かったと考えると、そう時計がかかっているわけではないものの、先週のー0.7よりかは少し時計がかかってきているのではないかと想像できます。中山ダートも冬のダートらしく時計がかかってきているように思います。京都芝は、もう全レース基準タイムより遅くなっているので、先週同様あるいはそれ以上に時計がかかっているようです。京都ダートも中山ダート同様に時計がかかってきているようです。

こうやって、馬場状態を他の人よりもより定量的に把握することで、先週のシンザン記念のマイネルフラップのような穴馬を見つけることができたり、逆に高速馬場でないとよくない馬を発見して危険な人気馬を見つけるなどできるようになると思います。

このように、馬場差を定量的に把握することは強力な武器になるので、馬場差を自身の予想に取り入れることはオススメです。

2019年1月11日 (金)

初期ウイングスの幻の映画が世界で劇場公開

20190111

BruceMcMouse.com

PaulMcCartney.comに登録している人にはメールマガジンで情報が届いていると思いますが、初期ウイングスのライブ映像とネズミのアニメーションをミックスした映画「THE BRUCE McMOUSE SHOW」が1月21日に世界中で公開されるとのことです。日本での公開予定はないようです。この映画、先日発売された「Red Rose Speedway」のスーパーデラックス・エディションに収録されて初めて世に出たのですが、このように初期ウイングスのライブ映像が残されていたことは全く僕は知らなかったので驚きました。

アニメーションのネズミの動きに合わせてウィングスのメンバーが小芝居しているなど、かなりしっかり作り込んだ作品になっています。BruceMcMouse.comのサイトの説明を読むと、この作品は1972年から企画が始まって、1977年に完成したものの、完成したころにはウィングスのメンバーも音楽シーンも大きく変わったために制作プロジェクトは棚上げされて、2018年にレストアされてようやく日の目を見たようです。

ロック界の幻の映像作品って、例えばストーンズのコックサッカー・ブルースのように有名になってファンの間にその存在だけは広まることが多いのですが、この作品については全然その存在情報すら知られていなかったのでその意味でも驚きが大きかったです。

この貴重な映像作品を収録した、「Red Rose Speedway」のスーパーデラックス・エディションはかなり値段は高いですが、この作品に加え、「ジェームス・ポール・マッカートニー・ショー」や当時制作されたPVの完全収録、ライブ映像、インタビュー映像などがてんこ盛りに収録されていて、音源の「Red Rose Speedway」の初期構想の2枚組バージョンの再現や、当時の未発表曲などふんだんに収録されており、内容の充実度は過去のアーカイブ・シリーズの中では最高なものになっています。同時に発売された「Wings Wild Life」のスーパーデラックス・エディションはここまでの内容の充実度はない(それでも貴重なウイングスのリハーサル映像は要注目)のでアレですが、ポール・マッッカトニー・ファンで、特にウィングス期が好きな人は「Red Rose Speedway」のスーパーデラックス・エディションはGETすべきだと思います。この時期のライブでのLong Tall Sallyのポールの歌声やウィングスの演奏は最高だと思います。

2019年1月10日 (木)

シンザン記念 G3 2019 レース回顧

このレースは、もう前日の競馬で今の京都の芝は時計がかかることがわかっていたので、思い切ってマイネルフラップから狙おうと考えることができた。残念ながらヴァルディゼールを重視することができなかったので、的中出来た馬券は押さえで勝った馬連100円と三連複200円としょぼいものであったが、それでも4万円を超えるリターンを得ることができて、土日の負けを一気に取り戻し収支プラスゾーンに回復するという爽快感を味わうことができた。僕がマイネルフラップを狙うことができたのはたまたまこの馬の前走が印象的でなぜこの馬が勝ったのかレース回顧していたことと、馬場差について常に考えることができてからである。やはり、レースを定量的かつ定性的にしっかり分析して回顧するのことは絶対に次の馬券的中に繋がるという思いをさらに強くした。なので、ここでもしっかりこのレースを分析しておきたい。

1.レース結果の基礎データ

京都芝1600m良
走破タイム:1:35.7 前3F-後3F:34.7-35.9 ハイペース
12.3 - 10.8 - 11.6 - 12.6 - 12.5 - 12.1 - 12.1 - 11.7

馬場差 +0.3 完全タイム差 +1.0
タイムランク E メンバーランク C

前後半のバランスを見るとハイペースに見えるが、実際に速かったのは前半3ハロンだけで、その後は緩みまくった。途中緩みまくったせいでタイムランクEと平凡なタイムになってしまったが、確かに先行した馬は超弱いと思うが、差してきた馬はそう低いレベルに見ない方がよいと思う。前日の京都金杯はEランクでも完全タイム差+1.9なのに対してこちらは+1.0なので、基準タイムとの差で考えると京都金杯ほどには悪くない。そして、後述するが上位2頭はまだまだ伸びしろがあり得る走りだったのでこのレースを軽視すべきではないと思う。

2.隊列分析

2019010703

直線入り口では後ろの馬が逆転可能な位置まで押し上げてきて、横並びに近い隊列となった。こうなると、先行馬はレース序盤で速いペースで先行した意味が全くなくなってしまう。なので、今回の先行馬は超弱いと思うのである。実際先行馬は壊滅状態になりゴール前は2頭が他馬を離す形で先着した。また、1着のヴァルディゼールが最内から馬場のかなり中央まで曲がっていることに注目すべきだと思う。

3.各馬の分析

   
1着 2番 ヴァルディゼール 北村友 01:35.7

スタートはタイミングよく決まり、馬なりで最内の5番手くらいの位置を確保する。その後坂の頂上あたり外を回る各馬が進出を開始しても最内でじっとしていて、直線で内回りとの合流点で内ラチが消えるところで追い出い始めると馬が一気に加速して、最内から残り1ハロンの手前で先頭に立ち、その後左鞭が入っているになぜか馬が外にヨレつづけるも、後続の追撃を押し切って1着となった。
前走の新馬戦が完全タイム差+0.8のDランクだったこともあって、この馬が重賞で通用するかどうかを考えるのが難しかった。新馬戦の基準タイムが1.35.6で今回の基準タイムが1.34.7なので、この馬は新馬戦からタイム差-0.7秒ほどパフォーマンスを上げてきたことになる。改めて新馬戦を見ると確かにまだ余力を残して勝っているようにみえる。新馬戦勝ちの馬が重賞で通用出来るかどうか確実に見極める術は今のところはないので、こうした通用した馬のレースをひたすら見まくって経験を積む必要がありそうだ。
今回のレースを見て、この馬のレースっぷりはかなり良かったと思う。まずスタート。陣営は少し不安があったようだが、今回は上手くいっていたし、ポジション取りもスムーズで馬郡に怯むことはないようだし、他馬のペースに惑わされることなく追走できていたので操縦性もよさそうだし、追い出した時の加速もよかったと、いいことだらけなのだが、先頭に立ってかから外にヨレたことが、マイナス点として気になった。ただ、鞭を入れて苦しがる場合は鞭打ったのと逆方向にヨレるはずなので、苦しがったり嫌がったりしていたわけではないように見える。騎手のコメントでは、「まだ気が幼くて抜けてフワフワしていた」とのことなので、ただ遊んでいただけのようだ。多分外の3着馬が、見える位置まで追い上げていていたのでそっちに寄りたくなってしまったのではないだろうか。前走の新馬戦では1頭だけ抜け出した形で近くに馬がいなかったで、パトロール映像で確認してもまっすぐ走れていた。なので、少なくとも今回大きく斜めに走ったゴール前の走りがますっぐ走れるようになるだけで、さらなるパフォーマンスアップが出来るのは確実であり、まだまだ成長が著しい時期なので、さらに上のレベルのレースでやれる可能性はあると思う。強い馬との対戦がとても楽しみになってきた。「先週の結果分析」で大川さんは次走危険馬にこの馬を挙げていたが、これはかなり危険な危険馬指名だと思う。

2着 1番 マイネルフラップ 吉田隼 01:35.7

スタートは遅く後方から2番手を追走。馬は外に行きたがるがあまり外を回りすぎないように制御して3角を回り、ペースが緩かったこともあり4角では楽に外の好位置まで進出する。直線入り口ではすぐ内にいたハッピーアワーにぶつかって外にヨレ軽い不利を受けるが直線に入ると前走同様の末脚を使うも、左鞭をいれると内に大きくヨレて、右鞭を入れると外に大きくヨレるというフラフラした走りだったが、それでも2着を確保した。
この馬の前走は単勝152.3倍で勝ち、Win5キャリーオーバーの立役者となったわけだが、たまたまグリーンチャンネルの中継でゲストに来ていた生産牧場ビックレッドファームの岡田総帥が「こんなに走るとは思っていなかった」と言っていたが、僕にとってもこのレースはマイネルウィルトスの末脚が一番優っていると考えていたので、その後ろからさらに別のマイネルの馬が差し切って1着になる結果は衝撃的だった。それでなぜこの馬が勝ったのか考えてみるとわりと理由は明白だった。この馬が未勝利戦を勝ったのは馬場差+0.4の馬場で、前走の千両賞の馬場は馬場差+0.2と時計のかかる馬場であり、馬場差が-1秒台になるような高速馬場では前半から他馬のスピードについていけなくなるという、絶対的なスピードが不足しているものの、時計がかかる馬場になれば最後の直線で末脚を爆発させることができるという面白い個性を持っているから千両賞を勝てたと考えることができた。なので、まだ前走の走りをフロックと思っている人が多く、京都の馬場が時計がかかっていることに気付いている人が多くない今回はこの馬を狙う絶好の機会となった。もう今回でこの馬の個性がばれてしまったので人気が上がってしまうと思うが、もし皐月賞が荒れ馬場になったりすると面白い存在になるのではないかと思う。ただ、この馬、かなり気性難があるようで、すぐ外に行きたがるので馬込みには入れられないようであり、鞭が入るとかなりヨレるのも困ったものである。ただ、こういう面白い個性を持った馬は僕は大好きなので、ぜひとも気性面を成長させて重賞レースの常連になれる存在になってほしいと思う。

3着 10番 ミッキーブリランテ 坂井 01:35.9

スタートは遅く後方から、それでもペースが緩むと中段のやや後ろの外の位置につけるが馬がかなり行きたがるので前馬の後ろにつけて落ち着かせようとするが、向こう正面では内にいたアントリューズと激しくぶつかり合う場面もあった。4角で進出し外を回す形で追い上げを開始し、直線の途中では一瞬突き抜けるかのような末脚を見せたが長くは続かず1,2着馬とは末脚が見劣る3着となった。

この馬も未勝利勝ちから重賞へ直行だったが、この馬の前走はスローペースながらペース補正が入って、完全タイム差-0.4と時計的に評価されていて、さらに成長も見込める走りだったので狙いやすかった。ただ、今回のレースっぷりはあまりよくはなかった。まずスタートからの序盤が遅すぎるし、4角もハッピーアワー、マイネルフラップが外を回しすぎたから目立たなかっただけで、この馬もかなりの大外ぶん回しの芸のない追い込みだった。隊列図にあるように大外ぶん回しでも届く展開に恵まれたと言えると思う。それでいて、トップスピードの持続力も長くなさそうだし、1,2着馬が大きくヨレて無駄な動きを最後の直線でしていたのに比べてこの馬は普通にますっぐ走っていたので、着差以上の差がありそうにも思う。悪い点ばかり書いてしまったが、アントリューズと激しくぶつかり合った際にあまり怯んでいないようだったのでそうした精神的な強さはあるのかもしれない。しかしながら、今回の走りでは、重賞で好走を続けるのは難しいのではないかと思う。

4着 9番 パッシングスルー 池添 01:36.1

スタートはまずまずながらあまり行く気なく、中段のやや前の外を追走。4角ではあまり外を回しすぎないようにうまく制御して直線に入り、ジワジワと追い上げるも4着に敗れた。
この馬も新馬戦からの直行だったが、東京の長い直線をじっくりジワジワ追い上げてゴール前でようやく差し切った感じだったので、上がり3ハロンタイムが好タイムでも、あまり瞬発力に優れているように見えなかったが、ここではやはり上位馬に瞬発力で劣ったということだと思う。ただ、持続力はありそうなので、東京コースで見直せるかもしれない。

5着 3番 ハッピーアワー 秋山 01:36.1

スタートはまずまず出たが行く気なく後方から、4角までは内でじっとしていたが、直線手前では拙いコーナリングで外に膨れ外から追いあげる形になるも末脚が見劣り5着となる。
前走デイリー杯で3着だったので3番人気だったが、スタートは遅く、コーナリングも下手では常に後方からになってしまうので、重賞では3着以内にはいるのは今後難しそうに思える。

6着 8番 ミヤケ 松山 01:36.3

騎手のコメントから、陣営は前に行ければ行こうとしていたらしいが、他の馬が速く最後方の位置となる。ただ、コーナーではずっと最内を走れて、直線も最内を走って追い上げてきたので、大外をぶん回す馬が多い中で距離得は大きかったように思う。そうして恵まれてやっと6着に入れたということだと思う。

7着 4番 ゴータイミング 武豊 01:36.3

序盤ハイペースで先行した馬の中では唯一直線で粘りを見せたが、直線に入ってすぐ後続に追い付かれてしまう展開ではどうにもならない。武騎手は「まだ力がつききっていない」とは言うが・・・、力がつききる時期は訪れるのだろうか?

8着 5番 アントリューズ 川田 01:36.5

未勝利、500万と2連勝していたので1番人気となったが、川田騎手のコメントで「トビが軽いので、発表より重目の馬場にバランスを崩しながらでした。その分タメ切れなかったので、直線に向いて苦しい走りになってしまいました。」ということなので、時計のかかる馬場を苦にするタイプということのようだ。戦績を見ても新馬戦は馬場差+0.4の馬場で大敗するもその後の2連勝は馬場差-1.4の高速馬場だった。なので、高速馬場で見直せる可能性があると考えるとともに、「時計のかかる馬場を苦にする走法の馬」として走るフォームを覚えておきたい。

9着 6番 ドナウデルタ 福永 01:36.7

中段から追い上げる馬の中では4角のコーナリングがかなり上手かったが、直線では前が壁になった。しかし、壁がなくなってからもピリッとした脚は使えなかった。少なくとも瞬時の加速は出来なかった。牝馬なので、コーナリングが上手いことから牝馬限定戦では見直せるかもしれない。

10着 12番 コパノマーティン 藤岡康 01:36.7

スタートが速かったと、ただそれだけで他にコメントする価値のない馬。

11着 11番 シャドウエンペラー 和田 01:37.3

こちらも先行できても弱いとしかいうことはない。

12着 7番 ニホンピロヘンソン 浜中 01:37.5

前走に引き続き今回もレース前からイレ込んでいたとのこと。イレ込んで行きたがって自滅して終了。

2019年1月 9日 (水)

京都金杯 G3 2019 レース回顧

特に雨も降らなかった良馬場発表なのに久々の開催で時計のかかる馬場になっていて、しかも久々のAコース使用なのに特に内が伸びる馬場にはなっていないとは、前日に予想するのは不可能だった。やはり久々の開催初日は実際にレースをみて馬場状態を判断すべきとの教訓を得た。そして、今年の京都金杯は超レベルの低いレースとなった。

1.レース結果の基礎データ

京都芝1600m良
走破タイム:1:34.9 前3F-後3F:35.3-35.2 ミドルペース(実質スローに近い)
12.3 - 11.2 - 11.8 - 12.2 - 12.2 - 12.0 - 11.5 - 11.7

馬場差 +0.3 完全タイム差 +1.9
タイムランク E メンバーランク C

先行争いが激しくなることなく、外枠の馬が楽に先頭に立てたので前半はあまり速くなく、3ハロン目からすでにペースが落ち着き始めている。それでいて、後半もあまりペースアップしていないので、低調な低レベルレースだったため、ミドルペースっぽいラップタイムに見えるだけで、実質的にはスローに近いペースだったと思う。さらに良馬場なのに馬場差+0.3なので時計のかかる馬場の優劣が問われるレースとなった。そして、完全タイム差+1.9なのでG3重賞としては極めて低レベルのレースとなった。

2.隊列分析

2019010702

ペースが緩いので直線入り口では縦長にならず、後方の馬でも末脚さえしっかりしていれば逆転可能な位置まで上がってこれていた。さらに、上位馬は馬場の中ほどを通ってきていたので、特に内が伸びる馬場ではなかったことがわかる。

3.各馬の分析

1着 12番 パクスアメリカーナ 川田 01:34.9

まずまずのスタートからあまり行く気なく中段からになるが、あまり内に切れ込む気がなく意図的に外を回るがペースが緩かったので自然体で外から上がっていく形になり4角では内から4,5頭分くらいの外から上がっていき、あまり外を回りすぎない位置で直線を迎えることが出来た。そして直線での加速には時間がかかったが最後には先頭に立ち1着となった。
前走のリゲルステークスが圧勝したものの完全タイム差+1.3の低レベルレースであったため、実力を疑っていたが、よりレベルの高い重賞を勝ったことで、やはり実力は本物だったと見てしまいがちであるが、今回の完全タイム差+1.9ということでオープンと重賞のレベル差を考慮すると、前走と大して変わらないパフォーマンスであったと見ることが出来る。つまり前走も今回も恵まれた勝利であったということである。そういう目で見るとこの馬はさらに上のレベルで戦うにはかなり課題があるように思える。パトロール映像を見るとわかるが、内に入らずずっと外を回ったのは馬込みを嫌ってのものであり、過去にも揉まれ弱い面を見せているので、こういう走りをしたということは揉まれ弱い面は解消していないということだと思う。今回は他馬が弱かったからスムーズな追走が出来たが、先行する馬が多く強い場合はかなりの距離ロスが生じることになる。そして、加速に時間がかかることも気になったし、速い上がりを使えた実績もなく、今回時計のかかる馬場になったことも恵まれたと思う。
なので、オープン特別、重賞を連勝したことで次走人気になりそうだが、次走はあえて嫌ってみたいと思う。

2着 15番 マイスタイル 田中勝 01:35.0

スタートは良かったが、他馬をあえて行かせて、外の3番手でレースを進める。直線に入って前にいた馬の脚が鈍った残り200mのところで先頭に立つも最後は、パスクアメリカーナに差されて2着となった。
ずっと、内から3,4頭分外を回っていたのでその分の距離ロスは確かにあった。今回のレースレベルであれば内枠だったら勝っていたかもしれない。ただし、この馬前々走の福島記念ではかなりハイペースを2番手で追走して最後まで粘って2着になったと思ったら、前走の中日新聞杯では楽に逃げれたのに途中でペースを落とせず自滅(騎手のコメントによると物見をしたとのこと)したりと、かなりの先行力はあるものの、ちゃんと走ってくれるかどうかわからないのでアテにできない。なので、この馬の先行力は常に注意が必要ではあるが、馬券の軸にしてはいけない馬だと思う。

3着 7番 ミエノサクシード 川島 01:35.1

スタートはあまり速くなかったが、やや内に切れ込み3角に入るころには中段の馬郡の中の位置をキープ。直線ではパクスアメリカーナのすぐ後ろの位置にいて、そこからジワジワとした走りであったが最後までしっかり伸びて3着となった。前走は9着ながら先頭から0.4秒しか離れておらず、自身の完全タイム差+0.7と悪くないものだったので、このメンバーであれば3着になるのは驚く結果ではない。しかしながら、最後の直線の走りを見ると、他馬の末脚がダメすぎて恵まれた点が大きかったと思う。

4着 6番 アドマイヤアルバ 岩田 01:35.2

まずまずのスタートからかなり押して、中段の最内のポジションを取る。最内で距離ロスがないことを活かして3,4角ではじっくり脚をため、直線に入っても追い出しを少し遅らせ、残り200mで末脚を爆発させ壁になる前を強引にこじ開け4着に入った。
序盤かなり押しても中段までしか行けなかったので、先行力はかなり劣るように見えた。それでいて一瞬の末脚を爆発させる集中力はありそうなので、どスローの瞬発力勝負になれば2,3着に入ることはあるかもしれないと思った。騎手のコメントでは「直線まで我慢して、前が開くといい脚を使ってくれました。集中力という点で、1600メートルは合いそうです。」ということなので、今後も1600m戦を使うことが多くなりそうだ。

5着 8番 ヒーズインラブ 藤岡康 01:35.2

まずまずのスタートから中段になるがやや行きたがる面を見せたので最内にはいかず馬郡の真ん中からやや外にだしていきつつ、直線ではパクスアメリカーナのちょっと後ろの内に位置してそこから追い上げるものの、末脚が見劣り5着だった。
馬郡に怯まず内を立ち回って走れた実績のある馬なので少し期待していたが、あまり内の位置を取れずチグハグなレースぶりに見えた。

6着 4番 グァンチャーレ 古川 01:35.2

まずまずのスタートだったが、2の脚の速さで最内の前から3番手の位置をがっちりキープする。ペースもさほど速くないので、楽に追走出来たように見えたが、最後は伸び負けして6着に沈んだ。
特に不利はなく、時計のかかる馬場でも実績があるので、前走、前々走好走出来ている割には伸びなさすぎに感じた。騎手はハンデを背負っている分というが、近走56キロで走っていて、56.5キロでとたんに末脚が鈍るとは考えにくい。なので、前走前々走も低レベルなレースで恵まれただけで、そもそもの実力はこんなものと考えた方がよいのかもしれないと思った。

7着 2番 サラキア 池添 01:35.3

スタートは速くなく、二の足をつかって中段のうちから2頭分の位置を追走する。直線で追い出し最後まで伸びていたがジリジリとしかのびず7着に沈んだ。
馬郡でじっくり脚を貯めていたように見えたが、騎手のコメントによれば思うように動けず、ストレスのかかる追走だったようである。そもそも実力はこんなもんだと思ってよいと思う。ローズS2着で秋華賞4着だったことから2番人気になったが、ローズS1着のラビットランが過剰人気になって凡走を続けたように、そもそも3歳牝馬限定重賞と古馬重賞はレベルが違いすぎるので、こういう馬は古馬重賞での好走実績がないかぎり疑ってかかった方がよいと思う。

8着 3番 カツジ 松山 01:35.3

スタート速くなく、二の足も速くないが、ずっと最内の位置を追走して徐々に位置を上げて行き、直線入り口ではパクスアメリカーナのちょっと後ろの位置まで行けたが、なかなかエンジンがかからず、残り200mでようやくエンジンがかかっての8着だった。
スタートと前半の走りは極めてよくない。後半の末脚だけはまずまずのものがありそうだが、3着以内になるには相当恵まれないと難しいと思う。

9着 14番 ゴールドサーベラス 柴山 01:35.3

スタートはまずまずながら前半のスピードが劣り後ろから2頭目の位置までさがってしまうが、その後追撃を開始したがカツジとほぼ同等の位置まで押し上げて9着となるが、特にコメントの必要ないパフォーマンスだと思う。

10着 9番 スマートオーディン 秋山 01:35.3

スタートはまずまずながら前半なぜか折り合いを欠き後方から2番手まで下がってしまう。直線では大外からいい脚で追い上げたように見えたが、低レベルレースだったから10着まで上がれただけで、全く見所のないレースだったとの評価でよいと思う。

11着 11番 トゥラヴェスーラ 浜中 01:35.3

前半は楽に先手を取れて前目の位置を追走することができたが、ただそれだけで、後半の末脚は全くいいところがなかった。

12着 10番 リライアブルエース 坂井 01:35.4

末脚不発だったが、G3戦3着の実績があるので、今回休み明けだったことから、次走以降変わり身のある可能性は少し考えておいた方がよいかもしれない。

13着 17番 ロードクエスト 福永 01:35.4

時計のかかる馬場の方がよいにも関わらず見所なしだったので、1600mはだめで1400mの方がよいとだと思う。

14着 16番 ツーエムマイスター 四位 01:35.5

楽に先手が取れてペースも緩かったのに、負けすぎ。今後もオープンクラスのレースで3着以内に入るのは絶望的だろう。

15着 1番 ストーミーシー 吉田隼 01:35.5

これも末脚不発。たまに穴をあける馬ながら、近走は調子がよくないと考えてよさそう。

16着 13番 アサクサゲンキ 松若 01:35.9

2歳時では短距離戦でかなりやれていたが、古馬重賞では1200m戦で全く先行できずいいところがなかったが、前走のリゲルSで1600m戦を使って先行することができてかつ2着に粘ることができた。リゲルSは低レベルレースだったが、今回もそれに劣らずの低レベルレース。にもかかわらず惨敗。これはどういうことかと考えるとリゲルSは馬場差-1.0で今回は+0.3だったことが大きかったと思う。なので、次にこの馬が高速馬場の1600mの低レベルレースに出走してきたときに狙ってみたいと思う。

17着 5番 バリス 酒井 01:36.1

1600万条件馬の格上挑戦だったが、ここでは全然格下だったということでよいと思う。

2019年1月 8日 (火)

中山金杯 G3 2019 レース回顧

このレースはハンデ戦らしく激戦になったが、自分がもう少し思慮深かったら取れてたレースだった。後述するがウインブライドが勝つ理由は明確に説明できるし、相手になる馬も絞りやすかった。さらにこのレースの1,2番人気は明らかに過剰人気だったことも説明できる。なので、もっと思慮深く予想できていたら、ウインブライド1着固定で3連単20万円台を比較的少ない点数で的中させることもできたと思うととても残念だ。ただ、こういうレースは今後もよくありうると思うので、しっかり回顧して今後につなげたいと思う。

1.レース結果の基礎データ

中山芝2000m良
走破タイム:1:59.2 前4F-後4F:47.3-47.1 ミドルペース
12.4 - 10.7 - 12.5 - 11.7 - 12.6 - 12.2 - 11.6 - 11.7 - 11.4 - 12.4
馬場差 -0.7 完全タイム差 +0.4
タイムランク D メンバーランク C

平均ペースではあるが、中段でわりと緩んだので、前にいた馬が息を入れることができるとともに、マクる馬が上手くまくれることができた。完全タイム差+0.4のタイムランクであるが、重賞の基準タイムはG2,G3同一のものが使用されているので、ハンデ戦のG3で+0.4であれば、標準的なタイムだと思う、レベルは決して低くないタイムだと思う。

2.隊列分析

2019010701


直線入口はわりと縦に長い隊列で、ゴール前がかなり横一線に近い激戦になったものの、直線入口の時点でウインブライドより前の位置にいないとどうにもならない展開だったことがわかる。

3.各馬の分析

1着 11番 ウインブライト 松岡 01:59.2

スタート良く、最初の直線は馬なりのまま楽に5番手の位置につける。その後1コーナーのカーブでやや外を回ったことから隊列の8番手くらいの位置まで下がるが慌てることなく、やや落ち着いたペースで脚をためる。向こう上面で外からマクる馬がいても落ち着ていて、4角ではスムーズな加速で押し上げ、直線ではややゆっくりした加速には見えたが、ゴール前の位置を測ったかのように前の馬を差し切って1着になった。
松岡騎手はレース前に家族に勝利宣言をしていたようだが、道中まったく慌てることなく馬の能力を信じていたレースっぷりなので、馬の調子にかなりの手ごたえを感じていたのではないかと思う。
秋初戦の富士ステークスは1着から0.8秒差の10着に敗れたが、そのときはまだ腰が本調子になかったということで、その後メンバーのレベルが上がったG1マイルチャンピオンシップでは8着ながら1着から0.4秒差しか離されてなかったので、徐々に調子を上げていたと見ることができる。一般的に競走馬は休み明け3戦目で調子がピークになることが多い。その休み明け3戦目を実績のある得意な中山2000mに選んだことでそもそも今シーズンはこのレースを狙って調整してきていたのではと考えることができた。なので、レース前にこの考えに及ぶことは決して不可能ではなかったので、すごく悔やまれるのである。
この馬は中山のコーナー4つのコースでの良績が集中しているので、なぜそうなのか少し考えてみる必要がある。この馬の上がり3ハロンタイムの戦績が示すように切れる末脚はないので、コーナーをスムーズに加速できる機動力が武器だと思う。直線でもじわじわと長く加速できて中山くらいの直線の長さが丁度トップスピードに加速しきれる距離ということなんだろうと思う。
これで次走おそらくG2中山記念で大人気になりそうだが、そこまで調子が維持できるか、また、メンバーレベルが上がっても通用するか(昨年は中山金杯よりも中山記念の方が完全タイム差が遅くなるといった、レースレベルに恵まれた要素もある)よく考えて予想する必要があると思う。

2着 15番 ステイフーリッシュ 藤岡佑 01:59.3

まずまずのスタートだったが、外枠だったとこもあり、1コーナーに入るころには、後ろから5番手の位置になるが、向こう上面でペースが緩んだところを見逃さず3角に入るころには前から3番手の位置まで押し上げて、そこからジワジワではあるが長くいい脚を使いゴール直前でようやくタニノフランケルを差すも、ウインブライトに差される惜しい2着だった。
前走のチャレンジカップが3着ながら自身の完全タイム差+2.0と低レベルな結果だったので、この馬を軽視してしまったのが今回の僕の2番目の反省点となった。定量的な面だけでなくもっとレースの走りっぷりを定性的に評価すべきだった。
で、改めてチャレンジカップのレースを見てみると、4角から加速を開始してトップスピードは決して速くないが、かなり長い距離押して押して加速し続ける持続力があるのがわかる。ここまで長い持続力を発揮出来る馬はなかなかいないので、これは武器になるのでこの特徴が活かせれば、さらにパフォーマンスアップは可能だと考えることができる。さらに前走は馬場差-1.8の極端な高速馬場だったので、トップスピードが速くないことが災いしたと考えることができる。そう考えると、厳しいレース展開になりやすい中山2000mだと前走以上の能力が発揮出来る可能性があると考えられたのではないかと思う。実際に藤岡騎手も早めにマクってこの馬の個性を十分に活かす騎乗が出来ていたとおもう。あれだけ早めにマクりをかけたら普通の馬では直線まで持たない。ジワジワとしか伸びないように見えたかもしれないが、ゴールまで伸び続けたのはすごいことだと思う。
なので、まだ明け4歳馬でもあるのでこの馬は今後も活躍する機会が多くなると思う。ただ、トップスピードが速くないので何かに差されて2,3着になるレースが多くなりそうにも思うが、3連複の軸馬にするのに向いてる馬なのではないかと思う。

3着 1番 タニノフランケル 内田博 01:59.3

スタートと二の足はさほど速くないものの、何が何でも行く構えを見せて、最内枠の利を活かして強引に先頭を取り切る。その後は最短距離を走れる利、とペースを支配できる利を活かして中段ではペースを落として息を入れることができた。そのおかげで最後まで粘り切るも最後の最後で上位2頭に差され3着だった。
切れる脚がないので先手をとる戦法を続けていた馬が最内枠に入りハンデも53キロと恵まれて、まだ成長の見込める明け4歳馬ということを考えれば、この馬はオープンに昇級した初戦ながらかなりやれるのではないかとは、事前に考えることができた。最内枠だからきっと逃げるだろうと考えるのも容易だったと思う。ただ、この馬超良血馬なので過剰人気になりやすいのに今回は9番人気で、馬券に絡みそうな要素は多分にあった割には美味しかったと考えられる。
ただ、スタート、二の足ともに速くないので、内枠でないとうまく先行するのは難しそうだ。さらに、内田騎手のコメントでは「囲まれなければハナを切らなくても大丈夫だと思う。」ということで、逆をいうと馬郡に入らざるを得ない展開では厳しいと思う。なので、今後この馬を狙える機会はかなり限られると思う。それでいて、重賞で3着したことから過剰人気が復活しそうなので、しばらくは人気を吸い取ってくれるありがたい馬になるかもしれない。

4着 2番 アドマイヤリード 横山典 01:59.3

スタートはよかったものの、最初の直線ではやや前の馬から遅れ前から6番手位の位置になるが、1角のコーナーワークを活かして前から4番手位置まで上がる。その後向こう上面でマクりが起こって外の馬がやりあう中最内でじっとして脚を貯めることができて、直線では最内を鋭く差してきたが、上位3頭には及ばずの4着だった。
中山のコーナー4つのコースで内枠に入ると、横山典騎手は今回のような内の最短距離を活かした走りをすることはよく見られるし、前走オープン特別を勝ったことからこの馬も今は調子いいと考えられるので、馬券の対象になるかもと考えることはできる存在だったと思う。実際、前半であまり脚を使いすぎることなく内の4番手の位置を取り切ったのは見事な騎乗であり、中段もあわてず脚を貯めることが出来たのが最後の脚に繋がったと思う。最後まで伸びきれているので距離が長かったとは思えない。やはりこのメンバーに入って牝馬で56キロ背負わされては厳しかったということだと思う。しかしながら明け6歳ながらまだまだやれるところは示したと思う。レース後の調教師のコメントには「ジョッキーは「もう少しうまく乗っていれば」と悔しがって引き上げてきましたが、ロスなく立ち回って上手な競馬をしてくれました。」とあるが、そのとおり素晴らしい騎乗だったと思う。

5着 12番 タイムフライヤー 和田 01:59.4

スタートは速くなく後方からになる。向こう上面でステイフーリッシュに導かれるように外から進出するも直線では前を追い越すようなスピードは見られなかった。それでもなんとかスピードを持続させてなんとか5着に食い込んだ。
ホープフルステークスを勝ったからといって、この馬をG1勝ちの実績馬として上に見ている予想家が多いことには驚きを隠せない。ホープフルステークスの回顧で書いた通りホープフルステークスの基準タイムは古馬500万クラスとほぼ同等のレベルであり、それをこの馬は完全タイム差+0.4と平凡なタイムで勝っただけであり、その後の成長を確かめなければ古馬と戦えるレベルかどうか判断できない実績だった。実際その後、イマイチの結果しか出していないので、ホープフルステークス以降の成長はあまり見られず古馬重賞で戦えるレベルにはないと考えるのが妥当である。だからこの馬の2番人気は過剰人気だったと思う。
ただ、イマイチなスピードながらそれを持続させて5着まで食い込んだのは、思った以上にやれた印象があったので、レベルの低いオープン特別であれば、勝つ可能性はあるかもしれない。

6着 16番 マイネルサージュ 津村 01:59.4

スタート後行く気なく後方から、最初の直線のうちに最内にもぐりこみ1,2角は後方の内で距離ロスなく追走する。向こう上面からはタイムフライヤーが進出した後ろを通って徐々に外にだして、外から進出し、直線ではウインブライトのすぐ後ろを同じような脚で追い上げてきて、最後はタイムフライヤーをあとわずかで交わす勢いでゴールした6着だった。
全く人気がなかったわりには、長くいい脚をつかった印象だったので、まだどこかで穴をあけそうな雰囲気はあった。ただ、前半はかなり後ろからになるので、かなり展開に恵まれないと3着以内に入るのは難しそう。

7着 6番 エアアンセム 田辺 01:59.4

スタートで少し出負けしてその後もリカバリーできず後方からになる。その後4角まで内の後方をずっと追走することになり、最後は上がり3ハロン最速の脚で追い上げるも、あまりに後方の位置だったため7着が精いっぱいの結果だった。
コーナー4つのコースでやや速い流れでも先行して好走出来る能力のある馬なので、事前の予想では馬券対象として検討することが正しかったのではないかと思う。ただ、今回スタートのタイミングが合わなかったとしても最初の直線であまりにも行けなさすぎるようにみえた。もしかしたら最初の直線が400mくらいあって、さらに今回坂となる2ハロン目が10.7秒となるペースには対応できないのではないかという疑念が沸いた。つまり、中山2000m戦は苦手なのではないだろうかということ。なので、先行力が武器ではあるが、その先行力を活かすには条件がありそうという目でしばらく見ていこうと思う。

8着 4番 ランガディア 北村宏 01:59.5

内枠ということもあり最初の直線はしっかり前にとりつき中段の位置で追走するが終始馬郡に囲まれる形になる。それでも4角からは内から上手く上がっていくも最後は伸び負けしての8着だった。
昇級初戦が重賞でしかもコーナー4つのコースを走るのが初めてと、荷が重いと思われる挑戦なのになぜか5番人気に支持されたのが不思議だった。
道中は上手く立ち回れたが、最後の伸び負けは他馬との能力の差を感じるものだった。

9着 5番 サンマルティン マーフィー 01:59.5

スタートはあまり速くなかったが、最内を通って、距離ロスのない走りをすることで、難なくアドマイヤリードのすぐ後ろの最内の位置をとりきる。4角も最内から伸びてくるも前がごちゃついたこともあり壁になりピリッとした脚は使えず9着に敗退した。
日本に来てまだあまり期間が経っていないのに、横山典弘騎手と同じような位置取りのレースができるとは、さすがマーフィー騎手は上手いと思った。で、この馬、常に間隔を空けて走っており7歳馬ながらまだレースキャリアは多くない。それでいて、毎回全力に仕上げているようで、たまに好走している。今回も9着とはいえ1着馬との差は0.3秒しかない。レースをうまく立ち回るれることも示したので、どこかで大きな穴をあけそうな雰囲気を感じたのでこの馬の存在はしっかり覚えておきたい。

10着 14番 ブラックバゴ 戸崎圭 01:59.5

最後方から、最後は大外を回って最速の上がり3ハロンタイムの脚を使うもこれだけ後方からでは話にならない。前半がダメすぎるのでもう好走は無理ではないだろうか。

11着 7番 マイネルハニー 柴田大 01:59.5

スタートはよかったが、他馬の速い二の足についていけず後方からいいところなく終わる。
この馬先行力が武器のわりには、前半のペースが速くなるとついていけず凡走することが多い。それでいて、ペースが緩ければ東京の長い直線でも粘り切ったりするので、この馬には東京コースのオープン特別の方が向いているのかもしれない。

12着 8番 マウントゴールド 武豊 01:59.7

スタート後の2の脚が速くないので、中段の馬郡の中を追走する形になる。この状態で4角に勝負所になっても馬が前に出ようとする気を見せず。直線になっても進んでいかないので、最後は大外に持ち出してちょっとだけ追い込んでの12着となった。
この馬が1番人気だったことが僕には不思議でならない。
この馬の過去のレースのラップタイムをみると2ハロン目10秒台で走ったことはなく、緩いペースで先行したときしか好走できた実績がない。そのため、今回のような2ハロン目10.7秒のペースに対応できないのは当然の結果であり、今回先行できなかったことを武騎手のせいにするのは絶対に間違っている。
さらに前走のG3チャレンジカップ2着時の完全タイム差が+1.8で、定量的な評価でレベルが低く、レース内容も暴走気味に先行した前2頭の後ろでポツンとスローペースで逃げているような3番手で楽に先行できたことによる恵まれた2着であり定性的にみてもあまり評価できるものではなかった。そして前々走のオープン特別は、完全タイム差的には補正しきれないスローペースと評価されていて、これは僕がこの馬の逃げ切りを予想して馬券を買ったのでよく覚えているが、東京コースのレースにしては瞬発力に秀でたメンバーがいなかったので、メンバーに恵まれたものであり、定性的にもあまり評価できるものではなかった。
今回僕はこの馬の過去2戦のレースぶりをよく覚えていたから、正しく評価できたわけで、やはり過去の戦績は着順や着差だけで判断しては評価を誤るというよい事例になったのではないかと思う。

13着 3番 コズミックフォース 石橋脩 01:59.9

スタートから何が何でも行く気を見せて2番手の位置をキープ。3角でステイフーリッシュのマクリにつつかれる形になり、4角では早くも鞭が入る厳しい展開になる。残り200mまではなんとか粘ったが、ここで失速し13着まで後退した。
失速したといっても先頭から0.7秒しか離されていないし。最初の直線の速い流れで2番手を取り切れる先行力は示したので、まだ明け4歳馬でもあるので見限らない方がよいと思う。

14着 13番 ナスノセイカン ブロンデル 02:00.3

後方から、4角のペースアップにも対応できず。全く見所がなかった。

15着 9番 ストロングタイタン 大野 02:00.5

スタートも2の脚も速く、向こう正面まで3番手で進んでいたが、向正面で外から馬が動いてくるとハミを取らなくなってしまったということで、馬がやる気をなくして15着に敗退した。
Mデムーロ騎手ですら気難しい馬とコメントするほど、気性難があるので、アテにしてはいけない馬である。

16着 10番 ヤングマンパワー 丸山 02:01.3

特にコメントの必要はないと思う。

« 2018年12月 | トップページ | 2019年2月 »

2019年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

オススメ商品

無料ブログはココログ