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2019年2月27日 (水)

2019 阪急杯 G3 レース回顧

競馬を長く見ていると、このレースはダイアナヘイロー、ミスターメロディーでは絶対決まらないのだろうなと、直感的に考えられたものの、では何が勝つかと考えたときに、実績豊富なレッツゴードンキか能力が上昇傾向なエントシャイデンくらいしか僕は思いつかなかったのだが、結果はまさかのスマートオーディン激走といった僕の予想の遥か斜め上の結果となり、改めて競馬予想の難しさを思い知らされる結果となった。ただ、全く手に負えない結果というわけではないので、しっかりレース回顧して次に繋げたいと思う。

1.レース結果の基礎データ

2019年 2月24日(日) 1回阪神2日目  晴   良  15:35 発走
11R  第63回阪急杯
4歳以上・オープン・G3(別定)(国際)(指定)   18頭立   芝 1400m・内 (A)

馬場差 -0.7 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク D

LAP :12.3-10.9-11.2-11.3-11.3-11.3-12.0
通過:34.4-45.7-57.0-68.3  上り:68.0-57.1-45.9-34.6  ミドルペース

馬場差-0.7を考慮すると、あまり速いラップタイムではない。ほぼ一本調子のラップで、勝負所でペースが引きあがらなかったので、中段や後方にいた馬にとっては追い上げやすい展開のラップタイムになった。

2.隊列分析

201922502


4角でペースが上がらなかったことにより、直線入り口では縦長にならない隊列となった。ただし、同じような場所に馬郡が密集する形になったので、後方からの馬はコース選択で明暗が分かれる状況となった。結果論にはなるが、今回のような展開であれば後方の馬は大外ぶん回す方が正解だった。
ラスト1ハロンで大きく減速したので、コース取りよりも底力のある馬が最後まで残る結果となったと思う。

3.完全タイム差検証

201922504


このレースの完全タイム差は妥当だと思う。
スマートオーディンが大きくパフォーマンスアップしているのは今回激しく一変したことを現している。前走東京新聞杯組が一律パフォーマンスをダウンさせているので、以前記事に書いたように東京新聞杯の完全タイム差はやや過大評価だったということだと思う。

4.各馬の分析

1着  17番  スマートオーディン  藤岡佑介    1.20.3 33.4

スタートは速くなく、やや離された最後方で外の位置を追走する。残り600mから追い上げを開始して思い切って大外に持ち出すとグングン伸びて1着となった。
昨年のエプソムカップ以降古馬オープンのレースでずっと凡走していたので、ノーマークではあったものの、前走の京都金杯では前半折り合いを欠きながら最後は大外から上がり3ハロン最速の脚を使い着順は10着ながら1着から着差0.4まで迫れていたので、一応激走の予兆は示していた。ただ、この時のレース回顧では京都金杯が低レベルレースだっとことと、着順が10着だったことから僕はこの馬は見所なしと考えてしまったが、この時に、折り合いさえつけばもう少しやれるかも、と評価すべきだった。
そして、今回、距離短縮して前半のペースが速くなることで折り合いがつけやすくなり、大外ぶん回しでも届く展開になったため、この馬の末脚が活かされて激走出来たということだと思う。
この馬は今まで経験のない距離で新境地を開いたので、3歳の実力馬が復活、復調したという表現は正しくないと思う。路線を切り替えて古馬と戦える能力がようやく開花したということである。このように、古馬と戦うようになって凡走が続いていてもう成長は望めないと思われた馬が路線を変えたら3着以内に入れるようになったというケースはわりとあって、最近ではジューヌエコールが芝からダートに切り替えていきなり好走している。レッツゴードンキなどもマイルから短距離に切り替えて好走出来るようになった例となる。
そのため、「3歳限定戦で好走していたが、古馬とのレースで凡走を続けていた馬が路線を切り替えたときにいきなり好走することがある」ということを人気薄が激走するパターンとして覚えておくべきである。
ただ、スマートオーディンの場合は後方から大外ぶん回す戦法しかなさそうなので、うまくハマるレースは今後そう多くないかもしれない。今回の勝ち方は派手であったもののアテにしづらいタイプになりそうだ。

2着   1番  レッツゴードンキ    岩田康誠    1.20.5 34.6

好スタートを決め最内で前から3,4番手の位置でしっかり折り合って追走し、直線で追い出すと前にいたダイアナヘイローを楽に交わして先頭に立ったものの、スマートオーディンの強襲に遭い2着となった。
3歳限定戦では先行力を武器に桜花賞を勝つまでに上り詰めたが、古馬との戦いでは先行力は通用せず、短距離の差しに転じて好走できるようになった経緯のある馬であるが、戦績を見てみると今回久々に先行して、中央競馬の古馬レースでは初めて先行力が通用したので、この結果は大きいと思う。差す競馬、先行する競馬どちらにも対応できる自在性があるので、展開や隊列の形に左右されにくい。そう考えると高松宮杯の3連複の軸馬には最適なのではないだろうか。そして、この馬は牝馬なのにかなり長い期間重賞レースで好走してくれていてとても偉い馬だと思っていて、その割には今回強襲のように恵まれない結果となることも多かったので、心情的には高松宮杯を勝たせてあげたいと思っている。

3着   3番  ロジクライ          横山典弘    1.20.7 34.5

まずまずのスタートからレッツゴードンキから1馬身くらい離れた最内を追走し、直線に入って追い上げると、レッツゴードンキには及ばないものの、しっかりと伸びて3着を確保した。
やはり最内のポジションが取れたことが大きく、直線まで追い出しを我慢することが可能な位置取りだったことに恵まれての3着だと思う。レース映像を何度見ても末脚は前にいたレッツゴードンキに明らかに劣っている。前走の東京新聞杯ではコーナーでのペースアップについて行くところで脚を削がれたことがありそうなので、今回のように直線まで追い出しを待てる展開の方がこの馬にとってよいようだ。さらに、前走の東京新聞杯のこの馬の完全タイム差+0.2が過大評価であって少し評価を割り引いたとしても、今回出走馬の中では完全タイム差は上位の方だったということも好走した理由に挙げれそうだ。

4着  11番  ロードクエスト      川田将雅    1.20.8 34.3

スタートは速くないものの、中段の位置を進み直線では馬郡の中ながらひるむことなく狭いところを抜け出し4着となった。
京都金杯のふがいない走りから東京新聞杯で4着となって少し盛り返したものの、今回はさらに上昇というわけにはいかなかった。
この馬、狭い所でもひるまない勝負根性はあるが、ゲートは得意ではないので、スタートが遅くなる可能性が高いことと、最後の伸び脚がワンパンチ足りない。スワンSで勝てたのは、低レベルレースで混戦になったためなのだろうと思う。

5着  18番  エントシャイデン    坂井瑠星    1.20.8 34.1

後方外から追走するも直線では隊列図にあるような位置になり明らかに前が壁で、馬郡の外に出すのに手間取り追い出しが遅れ5着となった。
この馬4走前で急に好走して、その後3連勝したので3歳秋の成長期がちょっと遅れてきたのかと思って、古馬オープン初挑戦ながら期待していたのだが、古馬重賞で十分戦える力は示したと思う。ただ、前半速く走ることができなさそうなので、もっとゆったりとしたペースのレースの方がよいのかもしれない。
あと、僕はあまりレース回顧では騎手批判をしないようにしているものの、追い上げて馬郡の壁に突っ込んだ坂井騎手の騎乗は酷かったと思う。同じような後方から追い上げた藤岡佑介騎手の騎乗とは明らかに差があることは歴然でそれがしっかり成績の差に表れている。なので、当面坂井騎手の評価を下げた上で競馬予想をしたいと思う。

6着  14番  ダイアナヘイロー    武豊        1.20.8 35.1

好スタートから最内に切れ込んで先頭に立ち一本調子のペースで逃げたが、最後は脚色が鈍り6着となった。
武騎手のコメントに「最後まで止まってはいないんだけどね。外枠で、先手を取り切るまでに少し脚を使った。その分だろう。」とあるように、レースの序盤をパトロール映像を見ると先手を取るまでに脚を使っていることがよくわかる。逆に前走は内枠であり楽に逃げれてさらに外枠の馬が追い上げに苦労するような重い馬場に助けられた点が大きくて勝てたということだと思う。

7着  16番  ミスターメロディ    福永祐一    1.20.8 34.8

好スタートを切り前から5番手の位置を外から追走する。直線に入って、さほどいい脚が使えず7着になった。
直線に入って内にいたタイムトリップにぶつけられたことでトモが流れてしまい力が入らなかったとのことだが、パトロール映像を見てみるとぶつかったあとに大きく外に膨らんでしまっていたのでこのロスが大きかったように見える。ただ、その後再び内に切れ込んでタイムトリップの邪魔をしてやりかえしているので、珍しく福永騎手のラフプレーが見れてちょっと面白かった。
なお、このレースは採決があり、最後の直線コースで、16番ミスターメロディが外側に斜行したため、12番リョーノテソーロの進路が狭くなり、この件について、16番ミスターメロディの騎手福永祐一に対し、過怠金100,000円を課した。」とのことなのだが、この状況のきっかけを作ったのは浜中騎手のように見えるのだが・・・
ちょっと話が逸れたが、こうした不利がなければ3着以内に入れたかどうかは微妙だと思う。この馬戦績から速い末脚は使えていないので、やや時計のかかる馬場で先行したときでないと苦しいのではないかと思う。

8着   5番  ラインスピリット    森一馬      1.20.9 35.1

2番手を追走していたが直線では全く伸びず8着となった。
先行しても内が有利とはならない展開と馬場だったので、先行できても伸びないで8着というのは当然の結果。

9着   6番  スターオブペルシャ  杉原誠人    1.20.9 34.5

近走割と好走できていたわりには意外に着順を落としているが、隊列図にあるような位置から馬郡を捌くのに苦労したということが大きかったようだ。なので、今回の敗退で人気を落とすようであれば、またどこかで2,3着候補として狙ってみたい馬ではある。

10着   7番  リライアブルエース  松山弘平    1.21.0 34.4

わりと内を走れていながら、直線ではさほど伸びなかった。

11着   4番  タイムトリップ      浜中俊      1.21.1 35.0

直線で馬郡が捌けず不利もあったと浜中騎手はコメントしているが、結構強引な競馬をしているので、スムーズに走れたとしてもさほど変わらないように思う。

12着   8番  コウエイタケル      小牧太      1.21.1 34.8

直線の途中までは結構いい走りをしていたので、もっと弱いメンバーのレースになれば3着以内にはいる可能性もあるかもしれな、自身の完全タイム差も前走よりややアップしている。

13着  15番  ヒルノデイバロー    四位洋文    1.21.2 34.7

外から、この馬も直線の途中までは結構いい走りをしていたので、前走の大敗時と比べると少しは復調してきているようだ。

14着  10番  アドマイヤゴッド    北村友一    1.21.4 35.0

この馬も直線の途中までは結構いい走りをしていた。が、重賞はおろかオープン特別戦でも3着以内に入ったことがないので、今後も3着以内になるのは難しそう。弱い馬でも直線途中まではそこそこ走れる展開と馬場だったということなのだと思う。

15着  12番  リョーノテソーロ    幸英明      1.21.4 35.2

過去に直線で何度も前が詰まる状況があった馬で、今回もミスターメロディが外側に斜行したため不利を受けたので、この馬は不利を受けやすいキャラと考えるべきだと思う。先週の結果分析の市丸氏をはじめスムーズに走れたらもっとやれると思っている人が多いようで、なかなか人気が下がらないのだが、そうした人たちの想いが通じてこの馬が好走する日は来るのだろうか・・・

16着   2番  ヤングマンパワー    池添謙一    1.21.5 34.8

もう重賞でこの馬が好走することはないと思う。

17着   9番  ダイメイフジ        和田竜二    1.21.8 35.6

直線で全く伸びなかったので、調子が落ちてきているようだ。

18着  13番  トウショウピスト    古川吉洋    1.22.4 36.5

もう重賞のみならずオープン特別でも好走することはないと思う。

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