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2019年2月 6日 (水)

きさらぎ賞 G3 2019 レース回顧

やはり春の3歳馬は成長が著しい時期なので、過去の実績だけを重視して予想しては馬券は獲れないという難しさを改めて感じさせられたレースとなった。東京スポーツ杯はレベルの高いレースだったというのはもう過去のものと考えた方がよいということなのだろうと思う。

1.レース結果の基礎データ

京都芝1800m良
走破タイム:1:49.0 前3F-後3F:36.3-35.4 ミドルペース
ラップタイム:13.0 - 11.3 - 12.0 - 12.3 - 12.6 - 12.4 - 12.0 - 11.5 - 11.9
馬場差 +0.8 完全タイム差 +0.6
タイムランク D メンバーランク D

前半はややスロー。残り3ハロンからすこしペースアップしたものの、後半で11秒台に入ったのは残り2ハロンだけだった。馬場差+0.8ということで馬場は先週よりもさらに時計がかかるようになっていたが、完全タイム差+0.6のタイムランクDだったので、今後のクラシック戦線には影響しない凡戦だったと考えてよいと思う。

2.隊列分析

201920302

4コーナーであまりペースアップしていないのに、先頭の1頭だけかなり前にいる状態で直線を迎えた。これは有力馬に差し馬が多く、先頭の馬があまり警戒されていなかったからと思うが、直線入り口でのこの差は先頭を走っていた馬にとってかなり有利な状況であった。1週前の京都競馬の芝コースは内を狙う馬が多くて内側に渋滞が起きやすい状況が出来ていたが、この週はその反動があってか、内外に馬がバラけるレースが多かった。そのため、最内も大外も良く伸びていて、内外の有利不利が出にくいフラットな馬場状態だったと思う。実際このレースも大外から差した馬が2着となり、最内をロスなく回った馬が3着に粘っていた。

3.各馬の分析

1着 4番 ダノンチェイサー 川田 01:49.0

好スタートから2番手につけて、先頭の馬の後ろの最内のポジションに入り道中を距離ロスなく走ることができた。残り1000mあたりで先頭の馬が引き離しにかかっても慌てることなく、折り合いに専念して追走し、直線に入ると長くいい脚を使ってランスオブプラーナを楽に交わし1着となった。
もともと、未勝利戦、500万条件戦をかなりよい完全タイム差で勝っていて、ここでも好走できそうな下地があったし、1,2番人気の馬が後ろから差してくる馬だということを考えれば、前につけて好位差しが出来るタイプのこの馬を狙ってみるものアリだったなと今更ながら思ってしまった。やはり、差し馬が人気の時は前につけれる馬で良さげな馬を探すということは馬券検討に絶対に必要であるとの教訓を改めて得た。
この馬折り合いが課題だったようで、今回は2番手につけて先頭の馬のペースに惑わされなかったことから折り合いの課題はクリアされたかのように思えるが、ただ、今回は後方から早めに追い上げてくる馬がいなかった点では恵まれており、後ろからつつかれる展開になったときでもしっかりと自分のペースで折り合えるかどうかは、今後のレースでしっかりと見ておきたいところだと思う。

【追記:「トレセンまるごと情報局」での池江調教師のコメント】
ダービーまで賞金が安泰なのでほっとしている。2着では微妙で3着だと確実にまだ1走戦わなければならなかったので、ダービーまで余裕のローテーションを組めることが大きい。適正はマイルの方が高そうだが折り合いさえつけば2400mまでこなせるとおもう。新馬戦ではノメっていたが、今回は時計のかかる馬場をこなしてくれて課題をひとつクリアした。皐月賞、ダービーでは多頭数で揉まれる競馬になるが、皐月賞ではそうした状況を克服できるようなシミュレーションをして臨みたい。もちろんそれでいい結果がでることを期待している。
※コメントから、かなりダービーにこだわっていたので、皐月賞では狙わない方がよさそうだ。また、陣営も多頭数で揉まれる展開に不安があるようであることが伺えた。

 

2着 1番 タガノディアマンテ 岩田 01:49.3

最後方から前半は折り合い重視で追走し、直線で大外に出すと、このレース最速の上がり3ハロンタイムで各馬を差し切り2着となった。
以前のレースでもいい上がりの脚を使えていたが、今回の自身の完全タイム差は前走と比較しても大差ないので、3着以下の馬が弱かったから大外一気で勝てたという評価でいいと思う。今回8頭立てだったことも大外一気ができた恵まれた要因になったと思う。

3着 6番 ランスオブプラーナ 松山 01:49.4

好スタートから先頭に立ち、残り1000mあたりから次第にペースアップしてリードを広げるも、後続が折り合い重視であまり追いかけてこなかったことにより、直線入り口でセーフティリードを保つことに成功し、3着に粘った。
後続の馬がノーマークだったとこに恵まれたことが大きいが、それでも少しづつペースを上げ2番手との差を広げるように意識した騎乗はとてもよかったと思う。有力馬に差し馬が多い時にこうしたノーマークの逃げ馬が最後まで粘ってしまうレースはありがちなので、やはり、差し馬が人気の時は前につけれる馬で良さげな馬を探すということは馬券検討の鉄則ということなのだろうと改めて思った。

4着 3番 ヴァンドギャルド Mデムーロ 01:49.4

道中ではダノンチェイサーのすぐ後ろで折り合っているように見えたが、直線では少し伸びただけで大した脚は使えず4着に敗れた。
道中馬場を気にして何度も躓いていたということなので、時計のかかる馬場は苦手と考えてよさそう。前走、ホープフルステークスで明らかな不利を受けての6着ということで、今回弟デムーロから兄デムーロに乗り替わったこともあって1番人気になったが、前走不利を受けたということは馬自身にも不利を受けるような理由があった可能性が高いわけで、前走不利を受けたから今回は見直せるだろうという予想は結構危険だということを今回改めて思った。前走不利を受けて見直せると考えられる馬は馬券の軸にしてはいけなくて、相手候補にとどめるべきなのだろうと今回改めて思った。

5着 8番 メイショウテンゲン 池添 01:49.8

直線では外から、少しは伸びていたが、やはり未勝利脱出に4戦かかって、その後いきなり重賞は荷が重かったということだと思う。

6着 5番 コパノマーティン 和田 01:50.0

特に見所無し。やはり戦績が示すように、成績が全く振るわないので、中央競馬のレースで今後3着以内に入るのはかなり厳しいと思う。

7着 7番 アガラス 戸崎圭 01:50.2

2番人気なのに、全く伸びずコパノマーティンにすら負けるというふがいなさ過ぎる結果となった。前半行きたがって折り合いを欠いたことが大きかったようではあるが、このふがいなさでは立て直すのはかなり時間がかかるのではないだろうか。少なくとも次走でガラリ一変する可能性は低いと思う。

8着 2番 エングレーバー 藤岡佑 01:50.6

新馬と500万条件戦を連勝したので穴人気になっていたが、全くいいところがなかった。前走の500万条件戦のレースレベルを疑った方がいいかもしれない。実際そのレースで着差0.2秒で3着だったラージヒルがきさらぎ賞と同じ日に行われた東京のゆりかもめ賞で着差1.2秒の9着に敗れていた。

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