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2019年2月 5日 (火)

東京新聞杯 G3 2019 レース回顧

インディチャンプが強い勝ち方をしたことで先週のダノンスマッシュに引き続き、また新たにG1での活躍が期待できる新星が登場した。先週のダノンスマッシュは実力を疑ってしまったが、インディチャンプについては今回勝てるであろうことを予想することができた。このような期待できる馬とそうでない馬をしっかりと判別できるようになることが馬券で勝つために必要だと思うので、今回もしっかりとレース回顧してみたい。

1.レース結果の基礎データ

東京芝1600m良
走破タイム:1:31.9 前3F-後3F:34.5-34.7 ミドルペース
ラップタイム:12.3 - 10.9 - 11.3 - 11.2 - 11.5 - 11.3 - 11.5 - 11.9
馬場差 -0.7 完全タイム差 -0.4
タイムランク B メンバーランク C

ここ数年スローペースのレースが多かったので、東京新聞杯はスローペースというイメージがついてしまっていた感があったが、やはり展開はメンバー次第ということなのだろう。今回は前半かなり流れて同じような速いラップが続く淀みのないレースとなった。
ただ、この完全タイム差、タイムランクBは過剰評価だと思う。この評価では、ほとんどの馬が前走より大幅にパフォーマンスアップしたことになるので、ありえない評価だと思う。インディチャンプはまだ伸びしろがありそうなので、この評価でもいいかもしれないが、2着以降の馬についてはこの完全タイム差で評価してしまうと、次走の予想を誤る可能性があるので注意が必要だ。

2.隊列分析

201920301

速いペースで流れたわりには、直線入り口では縦長にならずかなり固まった隊列となった。速いペースでも4角での追い上げにほとんどの馬が喰らいついてきていたということなので、タイムランクBは過剰だとしてもレベルの高いレースだったということなんだろうと思う。明らかについていけていなかったジャンダルムとレイエンダはスローペースにならないとダメなようだが、それ以外の馬は古馬オープン戦であれば十分上位に入る実力はあるのだと思う。

3.各馬の分析

1着 2番 インディチャンプ 福永 01:31.9

スタートはやや立ち遅れるものの、2ハロン目がかなり速い流れだったものの、楽に最内で前から7番目のポジションまで押し上げた。残り400mの少し手前で、すぐ外で前にいたタワーオブロンドンとほぼ同時に追い出すも、タワーオブロンドンを楽に交わして早めに先頭に立った。先頭に立つと気を抜くのか最後は2,3着馬にかなり詰め寄られたが1着となった。
インディチャンプの馬券を買った人は最後は冷や冷やしたと思うが、福永騎手のコメントによると早めに先頭に立ったのは追い出したときに反応がよすぎたためとのこと。福永騎手も実は早めに先頭に立ちたくなかったということなので、先頭に立つと気を抜く性格だということのようだ。福永騎手は前走では「今年はこの馬でG1に行きたい」と言っていて今回は「GⅠでもやれる期待が確信に替わりました。」と言っていたので、相当この馬への期待が大きいことが伺える。
前走の1600万条件戦はスローペースであったため、完全タイム差は補正しきれないスローだったが、上がり3ハロンタイム最速で2着に-0.5秒差をつけた圧勝であり、その前の1000万条件の2戦はまずまず速い流れでどちらもタイムランクBのレースで上がり3ハロンタイム最速だったので、今回のように流れるレースでも十分にやれる下地があった。そのため、重賞初挑戦でも好勝負出来ると考えることができた。こうした新星が古馬重賞で通用するかどうかを見極めるのは、こうして過去のレースのレベルをしっかりと吟味すればそう難しいことではないということなのだと思う。

【追記:「トレセンまるごと情報局」での福永騎手のコメント】
もともとゲートの駐立が苦手な馬で今まではうまくいっていたが、タイミングが合わず出遅れた。スローペースを予想していたのでできれば前の方にと思っていたが、思ったより流れた。スタートから300m地点で促して、タワーオブロンドンの後ろの位置が取れた。以前ならここでムキになり力んで走っていたが、ある程度リラックスできていたのは成長の証で今までの成果がでた。直線は最初最内が開いていてので狙っていたが前にいたロジクライが内に寄ってきたので進路を切り替えた。前の馬が止まってしまったので若干気を抜く面があったが最後は余裕があった。
スタートの出遅れは問題があって今後の課題だが、ゲートの駐立を練習していけばクリアできると思う。今後は、重賞を勝ったことで斤量面で使えるレースが限られてきてG1級の強い馬と戦うことになるので、出遅れグセがあるとか、かかるクセがあるとか、抜け出すと気を抜くようでは戦えないので、こうした面を強化する必要がある。ただ、相手が強くなれば気を抜くようなことはなくなると思う。G3でもそうだと思ったが、G3で抜け出して気を抜く面を見せたのはこちらの期待以上の能力を見せたということだと思う。

2着 6番 レッドオルガ 北村友 01:32.0

まずまずのスタートから、道中はインディチャンプのすぐ外の前を追走する。直線では少し仕掛けを遅らせていたが残り300mくらいからすごい脚を使って伸びて2着となった。
前走のターコイズステークスが出遅れて大外回って着差0.3秒の6着まで追い上げていたので、直線の長いコースで好走できそうな下地があって、僕もレース回顧でそのようなコメントを書いていた。ターコイズステークスで同じように外から伸びて着差0.4秒の9着だったミエノサクシードも次走京都金杯で3着に入ったのは偶然ではないような気がする。ターコイズステークスは11着まで着差0.4秒以内の大激戦でかつかなりレベルの高いレースだった可能性があるので、引き続きターコイズステークス出走馬の次走は注目が必要だと思う。

3着 1番 サトノアレス 柴山 01:32.0

まずまずのスタートから最内の中段を追走し、直線に入ってからすぐ鞭を入れて追い出したが、エンジンのかかりが遅く残り150mくらいでようやくエンジンがかかり3着に入った。
前走が23週間の休み明けで、それまで1秒以上1着から離されたことがなかった馬が初めて着差を2.5秒もつけられて負けたので、心配したが、休み明け2戦目でしっかりと立て直したようだ。なので、今後もしばらく期待できそうだが、今回は最内枠で最後まで距離ロスなく走れたのでかなり恵まれたと思う。今回も最後の最後でようやく追い込んできたように勝ち切るのは難しいタイプのように思える。堅実に毎回走ってくれるので相手候補としてはすごく有力だと思うが、軸馬にすべき馬ではないと思う。

4着 8番 ロードクエスト 三浦 01:32.3

三浦騎手のコメントでは「真ん中のいいポジションが取れました。直線ではすぐに外へ出せたのですが、先を見据えてしっかり壁を作って闘志を引き出す競馬をしました。狭いところを割ってよく伸びていますし、次につながる内容でしたね。」ということで、確かに直線の映像を見ると意図的に前の馬を壁にしながら狭いところを割ってでてきて、最後は良く伸びていた。前走の京都金杯のふがいない走りが嘘のように一変した。1400mの方がよいかと思ったものの、これなら1600m戦でも好走できるかもしれないと思える走りだった。

5着 5番 タワーオブロンドン ルメール 01:32.3

直線でインディチャンプのすぐ前の位置にいて同じように追い出してあっさり交わされたので、インディチャンプより弱いのは明白だった。前走のキャピタルステークスが、次走低レベルレースの京都金杯でふがいない負け方をするグァンチャーレを差し切れない2着だったのが不満でがっかりしたものの、休み明け2戦目の上積みがあるかもと思って少し警戒したが、今回もこの程度の走りであれば古馬重賞で戦えるほどの成長力はなかったと考えてよいのではないかと思う。

6着 4番 ストーミーシー 杉原 01:32.3

この馬も内を距離ロスなく走れたことが大きかったと思う。ただ、この馬いつも前半の位置取りが後ろすぎるものの末脚は割と堅実なので、まだ3着に入れる可能性はあると思う。最近著しく人気が落ちてきているだけあって、馬券圏内に入ったときの配当の破壊力はものすごいことになりそうなので、どこかで密かに狙ってみたいものである。

7着 13番 リライアブルエース 坂井 01:32.5

前走は末脚不発だったが今回は最後ちょとだけ脚を使ったように見えた。しかし、騎手の言うように復調していきていると言えるレベルにはまだないと思う。

8着 15番 レイエンダ 北村宏 01:32.5

最後の直線で上がり3ハロン最速の末脚を見せたが、後方に置かれすぎていたのでこの馬からするとかなりのスローペースのバランスになるので、特に評価できるほどの末脚ではなかった。この馬はセントライト記念2着馬ながら、僕のセントライト記念低レベル説を証明するかのように今回も凡走してくれた。もともと、2000m前後のレースを使っていたのに今回わざわざ1600m戦を使ったことを考えると陣営もこの馬の能力に疑問を感じて色々な路線を試しているようにも思える。しかしながら、1600m戦のペースはこの馬には合わないことが今回はっきりしたと思う。

9着 10番 ロジクライ 横山典 01:32.5

昨年勝った富士ステークスのラップタイムが今回のレースとあまり変わりないのに、同じように2番手でレースしたにもかかわらず今回は大敗した。富士ステークスとの違いは馬場差があちらは-1.2秒だったので、この馬はかなりの高速馬場の方がよいということなのかもしれない。ただ、勝った富士ステークスは、本調子になかったエアスピネル、ペルシアンナイト以外は大したメンバーではなく、その前の京王杯オータムH3着、中京記念2着も同じような大したことないメンバーだったので、そもそもこの馬あまり強くないのではないかという気もしている。

10着 9番 ヤングマンパワー ブロンデル 01:32.5

最近精細のないこの馬でも1着からの着差0.6秒なので、このことからもやはりこのレースのタイムランクB評価は過大評価だと思う。

11着 14番 レアリスタ 石橋脩 01:32.6

この馬でも直線の大外から最後まであまり伸びないもののしっかりと脚を使っているようには見えた。オープン特別であれば3着に入る可能性はまだありそうには見えた。

12着 3番 テトラドラクマ 田辺 01:32.7

直線に入ってすぐは、外から伸びてきそうな雰囲気はあったが、程なく脚が止まった。あまり成長力はなかった4歳馬という評価でよいと思う。

13着 7番 ゴールドサーベラス 大野 01:32.9

京都金杯と同様、今回も特にコメントの必要ないパフォーマンスだと思う。

14着 11番 ジャンダルム 武豊 01:33.2

後方のまま全く見所がなかったので、この馬もあまり成長力はなかった4歳馬という評価でよいと思う。

15着 12番 ショウナンアンセム ミナリク 01:33.5

この馬はオープン特別戦でスローで気分よく逃げれた時しか好走実績がないので、重賞で速い流れを先行すれば最下位になるのも当然の結果。

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