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2019年2月

2019年2月27日 (水)

2019 阪急杯 G3 レース回顧

競馬を長く見ていると、このレースはダイアナヘイロー、ミスターメロディーでは絶対決まらないのだろうなと、直感的に考えられたものの、では何が勝つかと考えたときに、実績豊富なレッツゴードンキか能力が上昇傾向なエントシャイデンくらいしか僕は思いつかなかったのだが、結果はまさかのスマートオーディン激走といった僕の予想の遥か斜め上の結果となり、改めて競馬予想の難しさを思い知らされる結果となった。ただ、全く手に負えない結果というわけではないので、しっかりレース回顧して次に繋げたいと思う。

1.レース結果の基礎データ

2019年 2月24日(日) 1回阪神2日目  晴   良  15:35 発走
11R  第63回阪急杯
4歳以上・オープン・G3(別定)(国際)(指定)   18頭立   芝 1400m・内 (A)

馬場差 -0.7 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク D

LAP :12.3-10.9-11.2-11.3-11.3-11.3-12.0
通過:34.4-45.7-57.0-68.3  上り:68.0-57.1-45.9-34.6  ミドルペース

馬場差-0.7を考慮すると、あまり速いラップタイムではない。ほぼ一本調子のラップで、勝負所でペースが引きあがらなかったので、中段や後方にいた馬にとっては追い上げやすい展開のラップタイムになった。

2.隊列分析

201922502


4角でペースが上がらなかったことにより、直線入り口では縦長にならない隊列となった。ただし、同じような場所に馬郡が密集する形になったので、後方からの馬はコース選択で明暗が分かれる状況となった。結果論にはなるが、今回のような展開であれば後方の馬は大外ぶん回す方が正解だった。
ラスト1ハロンで大きく減速したので、コース取りよりも底力のある馬が最後まで残る結果となったと思う。

3.完全タイム差検証

201922504


このレースの完全タイム差は妥当だと思う。
スマートオーディンが大きくパフォーマンスアップしているのは今回激しく一変したことを現している。前走東京新聞杯組が一律パフォーマンスをダウンさせているので、以前記事に書いたように東京新聞杯の完全タイム差はやや過大評価だったということだと思う。

4.各馬の分析

1着  17番  スマートオーディン  藤岡佑介    1.20.3 33.4

スタートは速くなく、やや離された最後方で外の位置を追走する。残り600mから追い上げを開始して思い切って大外に持ち出すとグングン伸びて1着となった。
昨年のエプソムカップ以降古馬オープンのレースでずっと凡走していたので、ノーマークではあったものの、前走の京都金杯では前半折り合いを欠きながら最後は大外から上がり3ハロン最速の脚を使い着順は10着ながら1着から着差0.4まで迫れていたので、一応激走の予兆は示していた。ただ、この時のレース回顧では京都金杯が低レベルレースだっとことと、着順が10着だったことから僕はこの馬は見所なしと考えてしまったが、この時に、折り合いさえつけばもう少しやれるかも、と評価すべきだった。
そして、今回、距離短縮して前半のペースが速くなることで折り合いがつけやすくなり、大外ぶん回しでも届く展開になったため、この馬の末脚が活かされて激走出来たということだと思う。
この馬は今まで経験のない距離で新境地を開いたので、3歳の実力馬が復活、復調したという表現は正しくないと思う。路線を切り替えて古馬と戦える能力がようやく開花したということである。このように、古馬と戦うようになって凡走が続いていてもう成長は望めないと思われた馬が路線を変えたら3着以内に入れるようになったというケースはわりとあって、最近ではジューヌエコールが芝からダートに切り替えていきなり好走している。レッツゴードンキなどもマイルから短距離に切り替えて好走出来るようになった例となる。
そのため、「3歳限定戦で好走していたが、古馬とのレースで凡走を続けていた馬が路線を切り替えたときにいきなり好走することがある」ということを人気薄が激走するパターンとして覚えておくべきである。
ただ、スマートオーディンの場合は後方から大外ぶん回す戦法しかなさそうなので、うまくハマるレースは今後そう多くないかもしれない。今回の勝ち方は派手であったもののアテにしづらいタイプになりそうだ。

2着   1番  レッツゴードンキ    岩田康誠    1.20.5 34.6

好スタートを決め最内で前から3,4番手の位置でしっかり折り合って追走し、直線で追い出すと前にいたダイアナヘイローを楽に交わして先頭に立ったものの、スマートオーディンの強襲に遭い2着となった。
3歳限定戦では先行力を武器に桜花賞を勝つまでに上り詰めたが、古馬との戦いでは先行力は通用せず、短距離の差しに転じて好走できるようになった経緯のある馬であるが、戦績を見てみると今回久々に先行して、中央競馬の古馬レースでは初めて先行力が通用したので、この結果は大きいと思う。差す競馬、先行する競馬どちらにも対応できる自在性があるので、展開や隊列の形に左右されにくい。そう考えると高松宮杯の3連複の軸馬には最適なのではないだろうか。そして、この馬は牝馬なのにかなり長い期間重賞レースで好走してくれていてとても偉い馬だと思っていて、その割には今回強襲のように恵まれない結果となることも多かったので、心情的には高松宮杯を勝たせてあげたいと思っている。

3着   3番  ロジクライ          横山典弘    1.20.7 34.5

まずまずのスタートからレッツゴードンキから1馬身くらい離れた最内を追走し、直線に入って追い上げると、レッツゴードンキには及ばないものの、しっかりと伸びて3着を確保した。
やはり最内のポジションが取れたことが大きく、直線まで追い出しを我慢することが可能な位置取りだったことに恵まれての3着だと思う。レース映像を何度見ても末脚は前にいたレッツゴードンキに明らかに劣っている。前走の東京新聞杯ではコーナーでのペースアップについて行くところで脚を削がれたことがありそうなので、今回のように直線まで追い出しを待てる展開の方がこの馬にとってよいようだ。さらに、前走の東京新聞杯のこの馬の完全タイム差+0.2が過大評価であって少し評価を割り引いたとしても、今回出走馬の中では完全タイム差は上位の方だったということも好走した理由に挙げれそうだ。

4着  11番  ロードクエスト      川田将雅    1.20.8 34.3

スタートは速くないものの、中段の位置を進み直線では馬郡の中ながらひるむことなく狭いところを抜け出し4着となった。
京都金杯のふがいない走りから東京新聞杯で4着となって少し盛り返したものの、今回はさらに上昇というわけにはいかなかった。
この馬、狭い所でもひるまない勝負根性はあるが、ゲートは得意ではないので、スタートが遅くなる可能性が高いことと、最後の伸び脚がワンパンチ足りない。スワンSで勝てたのは、低レベルレースで混戦になったためなのだろうと思う。

5着  18番  エントシャイデン    坂井瑠星    1.20.8 34.1

後方外から追走するも直線では隊列図にあるような位置になり明らかに前が壁で、馬郡の外に出すのに手間取り追い出しが遅れ5着となった。
この馬4走前で急に好走して、その後3連勝したので3歳秋の成長期がちょっと遅れてきたのかと思って、古馬オープン初挑戦ながら期待していたのだが、古馬重賞で十分戦える力は示したと思う。ただ、前半速く走ることができなさそうなので、もっとゆったりとしたペースのレースの方がよいのかもしれない。
あと、僕はあまりレース回顧では騎手批判をしないようにしているものの、追い上げて馬郡の壁に突っ込んだ坂井騎手の騎乗は酷かったと思う。同じような後方から追い上げた藤岡佑介騎手の騎乗とは明らかに差があることは歴然でそれがしっかり成績の差に表れている。なので、当面坂井騎手の評価を下げた上で競馬予想をしたいと思う。

6着  14番  ダイアナヘイロー    武豊        1.20.8 35.1

好スタートから最内に切れ込んで先頭に立ち一本調子のペースで逃げたが、最後は脚色が鈍り6着となった。
武騎手のコメントに「最後まで止まってはいないんだけどね。外枠で、先手を取り切るまでに少し脚を使った。その分だろう。」とあるように、レースの序盤をパトロール映像を見ると先手を取るまでに脚を使っていることがよくわかる。逆に前走は内枠であり楽に逃げれてさらに外枠の馬が追い上げに苦労するような重い馬場に助けられた点が大きくて勝てたということだと思う。

7着  16番  ミスターメロディ    福永祐一    1.20.8 34.8

好スタートを切り前から5番手の位置を外から追走する。直線に入って、さほどいい脚が使えず7着になった。
直線に入って内にいたタイムトリップにぶつけられたことでトモが流れてしまい力が入らなかったとのことだが、パトロール映像を見てみるとぶつかったあとに大きく外に膨らんでしまっていたのでこのロスが大きかったように見える。ただ、その後再び内に切れ込んでタイムトリップの邪魔をしてやりかえしているので、珍しく福永騎手のラフプレーが見れてちょっと面白かった。
なお、このレースは採決があり、最後の直線コースで、16番ミスターメロディが外側に斜行したため、12番リョーノテソーロの進路が狭くなり、この件について、16番ミスターメロディの騎手福永祐一に対し、過怠金100,000円を課した。」とのことなのだが、この状況のきっかけを作ったのは浜中騎手のように見えるのだが・・・
ちょっと話が逸れたが、こうした不利がなければ3着以内に入れたかどうかは微妙だと思う。この馬戦績から速い末脚は使えていないので、やや時計のかかる馬場で先行したときでないと苦しいのではないかと思う。

8着   5番  ラインスピリット    森一馬      1.20.9 35.1

2番手を追走していたが直線では全く伸びず8着となった。
先行しても内が有利とはならない展開と馬場だったので、先行できても伸びないで8着というのは当然の結果。

9着   6番  スターオブペルシャ  杉原誠人    1.20.9 34.5

近走割と好走できていたわりには意外に着順を落としているが、隊列図にあるような位置から馬郡を捌くのに苦労したということが大きかったようだ。なので、今回の敗退で人気を落とすようであれば、またどこかで2,3着候補として狙ってみたい馬ではある。

10着   7番  リライアブルエース  松山弘平    1.21.0 34.4

わりと内を走れていながら、直線ではさほど伸びなかった。

11着   4番  タイムトリップ      浜中俊      1.21.1 35.0

直線で馬郡が捌けず不利もあったと浜中騎手はコメントしているが、結構強引な競馬をしているので、スムーズに走れたとしてもさほど変わらないように思う。

12着   8番  コウエイタケル      小牧太      1.21.1 34.8

直線の途中までは結構いい走りをしていたので、もっと弱いメンバーのレースになれば3着以内にはいる可能性もあるかもしれな、自身の完全タイム差も前走よりややアップしている。

13着  15番  ヒルノデイバロー    四位洋文    1.21.2 34.7

外から、この馬も直線の途中までは結構いい走りをしていたので、前走の大敗時と比べると少しは復調してきているようだ。

14着  10番  アドマイヤゴッド    北村友一    1.21.4 35.0

この馬も直線の途中までは結構いい走りをしていた。が、重賞はおろかオープン特別戦でも3着以内に入ったことがないので、今後も3着以内になるのは難しそう。弱い馬でも直線途中まではそこそこ走れる展開と馬場だったということなのだと思う。

15着  12番  リョーノテソーロ    幸英明      1.21.4 35.2

過去に直線で何度も前が詰まる状況があった馬で、今回もミスターメロディが外側に斜行したため不利を受けたので、この馬は不利を受けやすいキャラと考えるべきだと思う。先週の結果分析の市丸氏をはじめスムーズに走れたらもっとやれると思っている人が多いようで、なかなか人気が下がらないのだが、そうした人たちの想いが通じてこの馬が好走する日は来るのだろうか・・・

16着   2番  ヤングマンパワー    池添謙一    1.21.5 34.8

もう重賞でこの馬が好走することはないと思う。

17着   9番  ダイメイフジ        和田竜二    1.21.8 35.6

直線で全く伸びなかったので、調子が落ちてきているようだ。

18着  13番  トウショウピスト    古川吉洋    1.22.4 36.5

もう重賞のみならずオープン特別でも好走することはないと思う。

2019年2月26日 (火)

2019 中山記念 G2 レース回顧

僕は競馬の予想では格を最重視すべきだと考えているが、いつもそうとは限らないということを思い知らされたレースとなった。格で言えば、このレースはディアドラ、ステルヴィオ、スワーヴリチャードが実績で抜けており、過去の中山記念の傾向を見てもG1実績馬が強かったのであるが、近年、海外挑戦馬の叩きとしてこのレースが使われるようになってきていることから傾向が変わってきているようだ。海外挑戦前のこのレースで消耗してしまい疲れが取れない状態で海外に輸送するという状況は好ましくないと陣営は考えていると想定するのは自然な発想である。で、あればディアドラ、スワーヴリチャードは余力を残してこのレースを勝てるほど実力が抜けているかと考えてみると、そうではない。であれば、このレース、ディアドラは危険は1番人気だったと今さらながら納得してしまった。なので、今回の教訓は今後に向けて教訓としてしっかり覚えておきたいと思う。

1.レース結果の基礎データ

2019年 2月24日(日) 2回中山2日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第93回中山記念
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定)  芝 1800m   11頭立

馬場差 -1.4 完全タイム差 +0.4
タイムランク D メンバーランク B

LAP :12.4-11.1-11.5-11.7-11.5-11.7-12.1-11.6-11.9
通過:35.0-46.7-58.2-69.9  上り:70.5-58.8-47.3-35.6  ミドルペース

ラップタイムからするとミドルペースに見えてしまうが、これは暴走気味に逃げたマルターズアポジーによるもので、3番手以降の位置取りからみるとややスローペースだったと見ることができる。馬場差は-1.4とこの時期にしてはかなり高速馬場になっていた。それでいて、メンバーランクBのメンバーが揃ったわりにはタイムランクDとやや凡戦になったのもG1馬の調子が今一つだったということを示していると思う。

2.隊列分析

201922501

直線入り口ではやや縦長ながら、ディアドラ以外の有力馬はしっかり前の位置まで押し上げてきていた。なお、6番トルークマクトは他馬が直線に突入した段階でもまだ4コーナーを走っていたため直線入り口の隊列図からは除外している。

3.完全タイム差検証

201922503

大凡の馬が一律完全タイム差を大幅アップさせているわけではないので、信ぴょう性のある完全タイム差だと考えられる。ラッキーライラック、マルターズアポジーが大幅アップしたのは前走凡走したためで、エポカドーロは前走超スローペースだったために大幅アップに見え、スワーブリチャードとハッピーグリーンが大幅ダウンしているのは前走のジャパンカップの完全タイム差が過大評価であったためと、大体説明がつく。

4.各馬の分析

1着   1番  ウインブライト      松岡正海    1.45.5 33.7

好スタートから、最内を走らず少し外に出してエポカドーロの真後ろの位置を追走する。
残り500mくらいから追い出しを開始して、じわじわと伸び続け1着となった。
中山金杯に出走した他馬の次走が軒並み自身の完全タイム差をダウンさせていることから、中山金杯の完全タイム差を割り引く必要があると考えてしまい、僕はこの馬の評価を下げてしまったが、この馬はさらにパフォーマンスをアップさせてきたということだと思う。前走僕はこの馬について、「この馬の上がり3ハロンタイムの戦績が示すように切れる末脚はないので、コーナーをスムーズに加速できる機動力が武器だと思う。直線でもじわじわと長く加速できて中山くらいの直線の長さが丁度トップスピードに加速しきれる距離ということなんだろうと思う。」と書いたが、今回もそんな印象の走りで、レース映像を何度見ても、この馬の末脚が切れるとは感じられず、ゴール直前でようやく差し切れたという印象の走りであった。まあ、残り500mで追い出してゴール直前まで伸び続けるのだから持続力はかなりのものだということではある。陣営はこの連勝から次はG1を目指すようだが、さすがに今回以上の成長は厳しいのではないかとは思うが、G1でも低レベルレースになることがあるので、相手次第ということになると思う。

2着   3番  ラッキーライラック  石橋脩      1.45.5 34.9 

マルターズアポジーの速い逃げを果敢に追いかけ直線でもなかなかバテずに2着に粘り切った。
前走の秋華賞での凡走から見事に立て直した。元々先行力となかなかバテない勝負根性があり、アーモンドアイがいなければ桜花賞を勝てていたと思えるほどの実力馬であり、自身の強みを活かした走りで堂々と古馬と戦えるレベルまで成長してきたことは喜ばしいことである。今後のこの馬の走りが楽しみになった。石橋騎手のコメントによると「前走の秋華賞は乗っていませんが、馬が走り切っておらず、嫌気を出している感じだったので、2戦続けてそうならないように気をつけました。道中は馬の気持ちを優先しつつも、コントロールは利いていましたね。今日は53キロでしたし、馬は上手に走っているのであまり身構え過ぎずに乗りました。あと少しのところを差されてしまいましたが、力のあるところを見せてくれましたし、これから先も楽しみです。」ということなので、前走は秋になって成長できなくて負けたのではなくスムーズに走れなかったから負けたということのようである。3歳馬が秋初戦で凡走しても次走好走するというパターンは結構あるので3歳春の実力馬が秋にしっかり成長したかどうかを見極めるには少なくとも2戦はよく見た方がよいということだと思う。秋に1戦凡走しただけで評価を決めつけてしまうべきではないということが今回の教訓である。

3着   7番  ステルヴィオ        丸山元気    1.45.5 33.5 

ウインブライトのすぐ後ろの位置を追走し、ウインブライトと同じような脚色で追い込んできたが、ウインブライトには及ばずラッキーライラックをギリギリ差せず3着となった。
昨年のマイルCS勝馬が昨年より馬体を成長させてきたという前評判から期待していたが、ウインブライトを差せなかったのでがっかりさせられた。ただ、4角からのトップスピード持続力はかなりのものであり、もう少し直線が長かったらウインブライトを差せたかもと思える走りではあった。ただ、切れ味で勝負するタイプではないので、堅実に追い込んでくるが2,3着が多くなりそうなタイプではあると思う。

4着  10番  スワーヴリチャード  M.デムーロ    1.45.7 33.8 

まずまずのスタートからステルヴィオの少し後ろの位置を追走する。向こう正面では他馬があまりインぴったりのポジションにこだわらない中、この馬はインぴったりを走り、直線でも最内から伸びて4着を確保した。
デムーロ騎手のコメントで「久々で体が増えていました。まだ太かったかもしれませんが、それでも頑張ってくれました。」ということで、明らかに次走の海外が目標であるため仕上げ切らなかったということなのだろう。戦績から中山は得意ではないと言われているが、この馬の持ち味は追い出した時の加速力がずば抜けてよいところなのに、今回はこうした優れた加速は見られなかったのでやはり調子が万全ではなかったということだと思う。あと、この馬は加速の速さを活かしてその間にセーフティリードとなるくらい他馬を引き離すことができるのが持ち味で、実はあまり持続力が続くタイプではない。さらに苦しくなると右にもたれる癖があり、それで有馬記念では他馬に迷惑をかけたりもした。こうしたこの馬の特徴をしっかり頭に入れて、かつ、どこを目標にしているかを考えながらこの馬の取捨を今後しっかりと見極めていきたい。

5着   9番  エポカドーロ        戸崎圭太    1.45.7 34.2 

ラッキーライラックより少し離れた3番手を追走し、最後の直線では上位4頭とは末脚が劣り5着だった。
皐月賞と同じような位置取りになりこの馬にとっては絶好の展開になった。他馬のペースにかかわらず、2,3番手でも自分のペースでしっかり折り合えるのがこの馬の強みではあるが、もう3歳秋から3戦続けてイマイチの走りしかできていないので、あまり成長していないと考えてもよいのではないかと思う。戸崎騎手のコメントでは「この馬にはもう少し時計がかかってくれた方がいいかもしれません。」とあるが馬場差-2.3で高速馬場だった日本ダービーで2着となっているので、その見解は間違っていると思う。ただ、今回完全タイム差+0.6で走れているので、低レベルレースの古馬重賞であれば十分戦える能力は示していた。

6着   5番  ディアドラ          ルメール    1.46.1 33.8 

後方から、直線に入ってもいつもの末脚の切れ味は見られず6着となった。
ルメール騎手のコメントでは「ルメール騎手 他の馬たちほど速いペースを維持できず、彼女の瞬発力を引き出すことができませんでした。今日は馬場が速かったです。ハービンジャー産駒なので、できればもう少し軟らかい馬場の方がいいように思います。休み明けの分もあったかもしれません。」とあるが、ディアドラは馬場差-1.5の東京コース、中山コースで末脚を発揮して勝っているので、やはり次走が目標であったために、今回は仕上げきらずに調子が今一つの状態であったと考えるのが自然だと思う。

7着   2番  マルターズアポジー  武士沢友    1.46.3 36.4 

前走、出遅れから意図的に二の足を使わなかったので、脚質転換を考えてるのかと思ってしまったが、元々連闘を予定していたようなので、先週の小倉大賞典では出遅れたら無理をしないと初めから決めていたということだったようだ。今回は速いペースで逃げれたがやはりもう他馬からはノーマークの存在になっていて、今回ペースを作ったのは2番手のラッキーライラックの方だった。やはりこの馬が3着以内に入るのは極めて厳しいと思う。

8着   8番  ハッピーグリン      ミナリク    1.46.4 33.9 

特に見所はなかった。

9着  11番  マイネルサージュ    津村明秀    1.46.4 33.5 

特に見所はなかった。が、一応直線では速い末脚を使えていた。

10着   4番  シベリアンスパーブ  田中勝春    1.48.5 36.3

特に見所はなかった。

11着   6番  トルークマクト      大野拓弥    1.49.8 35.9

他馬に全くついていけず。論外。

2019年2月22日 (金)

2019 ダイヤモンドステークス G3 レース回顧

ダイヤモンドS、ステイヤーズSは大したメンバが揃わず低調なレースが続いているが、このレースもそんな結果になった。昨年の菊花賞もそうだったが、長距離レースといってもずっと助走で最後の末脚勝負になることが多いので、これではステイヤーの適正とかあまり関係ないようにも思える。あまり回顧のしがいのないレースに思えるのでさらりと流した回顧をする。

1.レース結果の基礎データ
2019年 2月16日(土) 1回東京7日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第69回ダイヤモンドS
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)[指定]  芝 3400m   10頭立
LAP :13.3-11.6-11.9-12.3-13.0-12.4-12.7-13.8-13.3-13.1-13.0-12.6-12.1-12.0-11.3-11.4-11.7
通過:36.8-49.1-62.1-74.5  上り:71.1-58.5-46.4-34.4 スローペース

馬場差 -1.5 完全タイム差 +1.9
タイムランク SL メンバーランク D

中盤のラップが物凄く緩いので、直線だけの瞬発力勝負になるのも当然といった感じ。ただ、残り1000mくらいから加速が始まっているので、2段階の加速への対応が求められたようだ。
上がり3ハロンのラップがしっかり上がっているので、補正しきれないスローペースに分類されるのは正しいと思う。

2.完全タイム差検証

201921805

ユーキャンスマイル他数頭の前走となる万葉ステークスも補正しきれないスローペースであり、このレースについては、完全タイム差の評価はよくわからないといったところが正直なところ。

3.隊列分析

201921803

直線入り口で前にいた馬が3着以内に入っているので、残り1000mくらいで少しペースアップした際についていけた馬でなければ勝負にならなかったということだと思う。

4.各馬の分析

1着  10番  ユーキャンスマイル  岩田康誠    3.31.5  33.4

序盤は後方からでも気合をつけて中段の位置につけるも、遅い流れのなかやや後方に位置する。残り1000mからのペースアップにはあえてついて行かず一旦最後方になるも、最内で距離ロスがないことを活かして、直線入り口に入るころには先頭からさほど差のない位置まで押し上げて最後は瞬発力を活かして差し切り1着となった。
のこり1000mからのペースアップをクレバーな位置取りでやりすごし持ち前の瞬発力を活かしたとはいえ、他のメンバーは弱いし、他馬よりも距離ロスが少なかったことから、あまり評価はできない走りだと思う。前走の万葉ステークスも菊花賞もどスローだったので、この馬のレベルはどの程度のものなのか、現時点では全くわからないというのが正直なところとなる。

2着   8番  サンデームーティエ  江田照男    3.31.9  34.8

スタートは遅かったが何が何でも先頭に立つ気合を見せ最初の3コーナーで先頭になった。そのため、2,3ハロン目はややラップが速くなった。その後はスローに落とし、残り1000mでしっかりペースを押し上げ、後続に脚を使わせる走りができたため、2着に粘ることができた。
1000万条件の馬ながら、逃げることが多くハンデが軽いので、どスローで先頭に立てる利を活かして3着以内に粘れるのではないかと思って僕はこの馬を3連複の軸にして馬券を買っていた。結局カフェブリッツを相手に選ばなかったので馬券を外してしまったが、こうした低調なレースでは、前に行けそうな馬を選ぶのは有効だと思う。スタート時には失敗したかと思ったものの、しっかり行く気を見せて逃げてくれてよかった。逆に言うと、この馬に楽に1番手のポジションを譲ってしまった馬はあまりよくなかったと思う。早めのペースアップで後続に脚を使わせることができていたので、自己条件では近々勝てるのではないだろうか。

3着   2番  カフェブリッツ      蛯名正義    3.32.1  34.7

3番手で追走するも、早めのペースアップの際に脚を使わされたのが響いたのか、最後はサンデームーティエを差せそうで差せない脚色になり2着となった。
この馬元々はダートを使っていたが、1600万条件で成績が頭打ちになり芝をつかうようになってやや好走するようになりオープンまで上がってきた。ダートでも末脚は今一つだったたけに、芝でもあまり速い脚がないので、先行して一本調子の走りとなる。そのため、僕は今回は他の馬に差されるだろうと思って、この馬狙わなかったのだが、結局ユーキャンスマイル以外にいい脚を使える馬がいなかったために、この馬が3着に粘れたということなのだろうと思う。

4着   7番  ソールインパクト    田辺裕信    3.32.2  34.6

5番手追走から最後は差してきたが、やはり早めのペースアップで脚を使わされたのが響いたのか、ゴール前では末脚が鈍って4着となった。
僕は馬券相手ではこの馬を駆っていたので、カフェブリッツを差してくれと最後は願ったのだが願いは届かなかった。ただ、さほど速い上がりが使える馬ではないので、そもそもこんなものなのかもしれない。

5着   6番  ララエクラテール    戸崎圭太    3.32.5  34.6

直線最後で他馬がバテたのに乗じて差してきただけなので、まったく見所のない走りだった。

6着   9番  グローブシアター    浜中俊      3.32.5  34.9

最後の直線に入ったころは、ソールインパクトと同じような脚で上がってきそうに見えたが、直線の途中で止まってしまった。ロングスパートには対応できず、東京の長い直線にも対応できないように見えた。1600万条件馬であるが、1600万条件戦でも3着以内に入るのは厳しいのではないあろうか。

7着   3番  シホウ              大野拓弥    3.32.8  34.9

直線入り口で後ろから2番手だったので、早めのペースアップにはついて行けなかった感じ。ゴール前だけちょっとだけ伸びたが、特に見所はない走りだった。

8着   1番  ルミナスウォリアー  柴山雄一    3.32.8  35.0

最後方から、4角からの早めのペースアップでは良く追い上げていたが、直線では全く伸びず。
4角で追い上げる脚色はよかったので、この馬は直線の短い小回りコースの方がよさそう。ただ、位置取りが後方になってしまうので、小回りコースでも3着以内に入るには条件が狭そう。

9着   4番  ピッツバーグ        松岡正海    3.32.9  35.6

2番手で追走するもペースアップには全くついていけなかった。サンデームーティエと同じ1000万条件の馬ながら、先行馬としても資質はこちらの方が明らかに下だった。相当恵まれた展開にならないと1000万条件戦でも3着以内に入るのは厳しそう。

10着   5番  ブライトバローズ    石橋脩      3.33.7  35.7

後方のまま全く見所がなかった。

2019年2月21日 (木)

2019 京都牝馬ステークス G3 レース回顧

後付けで考えても、このレースはどうやったら的中することができたのか、考えるのがとても難しいレースだった。レース回顧して何らかのヒントが得られるかかどうか全く自信がないのだが、粘り強くレース回顧に取り組んでみたい。

1.レース結果の基礎データ
2019年 2月16日(土) 2回京都7日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第54回京都牝馬S
4歳以上・オープン・G3(別定) (牝)(国際)[指定]  芝 1400m・外   18頭立
LAP :12.2-11.2-11.3-11.6-11.8-11.0-11.9
通過:34.7-46.3-58.1-69.1  上り:68.8-57.6-46.3-34.7 ミドルペース

馬場差 +0.4 完全タイム差 +0.3
タイムランク D メンバーランク D

中盤の緩みがほとんどない一本調子のミドルペースとなった。馬場差はここ最近の京都芝コースの中ではやや回復していたようであった。

2.完全タイム差検証

201921806

1着馬、3着馬以外はあまり大きくパフォーマンスをアップさせている馬はなく、1着馬、3着馬は前走が調子悪かったとみるとこができるので、このレースの完全タイム差は信用できそうだ。牝馬古馬重賞で完全タイム差+0.3は悪くなく、かなりレベルの高いレースだったのではないかと思われる。

3.隊列分析

201921804


直線入り口で縦長にはならずかなり横に広がった隊列になったので、ミドルペースで淀みのない流れだったことを考えるとかなり実力拮抗のいいメンバーだったのではないかと思われる。ただ、このレース外から差してきたのは2着馬1頭だけだったので、馬場的にも展開的にも、外を回っては届きにくいレースだったのだろうと思う。

4.各馬の分析

1着  10番  デアレガーロ        池添謙一    1.21.0  34.2

まずまずのスタートではあったが、中段の馬郡の中の位置を通ることができた。4角から直線にかけてはあまり外を回らずに抜け出すことができて、あまり速い脚ではなかったが、最後までしっかり伸びて1着となった。
この馬オープンに再昇級して4戦目で過去3戦が成績今ひとつでも古馬混合戦でかつ前走がG2戦であったため、牝馬限定戦であれば本領発揮出来るかもと思って、相手候補としては狙うことは出来たものの、勝ち切るとまでは予想はできなかった。
最後の末脚は、2着のリナーテとほぼ同等だったので最後の着順は内外を回った差のように見えた。減った馬体が一気に回復したこともよかったようだ。前半の追走が楽だったようなので1200m戦よりも1400m戦の方がよさそう。末脚が鋭いタイプでもなさそうなので、平均ペース以上だったり、時計のかかる馬場だったりと上がり勝負にならない方がよさそうと、色々書いてはみたが、次どんなときに狙えそうかと考えるのは難しい。

2着  15番  リナーテ            武豊        1.21.1  33.9

スタートよかったがあえて後方でじっくり脚を貯め4角では外を回って、外から鋭く伸びて2着となった。
末脚は鋭かったが、残り50mではちょっと鈍っていたのでそう長くは続かない脚ではあるようだ。
僕の前走のターコイズSのレース回顧では「内枠有利の流れを活かせず敗退したので、着差よりも下に評価すべき」と書いてしまったので、今回は軽視してしまったが、前走は内枠というよりも距離が向かなかったということなのかもしれない。

3着  13番  アマルフィコースト  坂井瑠星    1.21.1  34.7

好スタートから外枠ながら楽に2番手の位置を取ることができ、そのまま3着に粘った。
1600万条件の格下馬が3着に入ると予想するのは極めて難しかった。レースで楽に先手が取れたように、他の先行馬があまり調子よくなかったことに恵まれたことが大きかったように思う。そのため、外枠ながら、コーナーまでには距離ロスの少ない内を通ることができたので、距離得に恵まれてパフォーマンスアップできたことが大きかったと思う。格下とはいえ、前走以外で完走したレースはすべて3着以内であり、まだ4歳馬で成長が見込める可能性があるので今回の3着をただ恵まれての3着とは考えない方がよいかもしれない。

4着  12番  アルーシャ          ルメール    1.21.3  34.3

まずまずのスタートながら先手を取ることができず、10番手くらいからになる。4角の勝負所ではあまり伸びず絶望的かに思えたが、直線の途中から鋭く伸びて4着となった。
なかなか伸びず最後の最後でようやく伸びたという走りは休み明けの実力馬にありがちな走りだったので、次走さらによくなる可能性はありそうにみえた。ただ、上がり2ハロン目が10秒台のレースでしっかり先行できていたのになぜ今回先行できなかったのかが気になって、過去2戦のスタート映像を見てラップタイムを比較してみるとこの馬2の脚のスピードがあるタイプではなさそうであり、過去のレースの1ハロン目はすべて12秒台後半なのでたまたまスタートの遅い馬の組み合わせで走れたために先行できたかと考えられることができそう。なので、今後もレースも先行しそうな馬の過去のラップタイムをよく見て1ハロン目12秒台前半で走れそうな馬が多い場合は、この馬は先行できず苦戦しそうと考えた方がよさそう。ルメール騎手が乗ることが多く人気が先行しそうなので、こうした細かい点のチェックもしっかりして、賢く取捨選択したいものである。

5着  14番  ミスパンテール      横山典弘    1.21.5  34.7

外枠スタートから早めに中段インのポジションを狙っていたように見えたが、アマルフィコーストほど初速が速くなかったため、すでに内に入れた馬で先行の隊列が出来上がってしまったため、内に入ってやや外を追走することになる。直線で少し伸びるもジリジリとしか伸びず5着に敗れた。
この馬はインで馬郡に入れてじっくりと脚を貯めて直線で追い出す形で能力を発揮する馬のようである。そう考えてこの馬の戦績を見てみると、10番以降の枠に入ったときは、超スローで逃げれた阪神牝馬S以外は惨敗していることがわかる。なのでこの馬は外枠のときは割り引いで考えた方がよさそうだ。

6着  11番  ワントゥワン        M.デムーロ  1.21.7  33.8

スタート時に両脇がら挟まれて下がってしまったので、いつも以上に後方から追走することになり、やや内目の位置から4角で大外に出して追い込んできたのでこの時の距離ロスが大きく、上がり最速の末脚で上がってくるも前には届かず6着に敗れた。
やはりいつも最後方からの追い込みになるので、今回のように18頭立てのレースでは厳しかったということだと思う。

7着   7番  キョウワゼノビア    田中勝春    1.21.8  34.9

ゲート内では立ち上がって行儀が悪い所を見せたが、自然体で中段のインの距離ロスのないポジションで走れることができたので、その分で7着に入れたが、特に見所のない走りだったと思う。

8着  17番  カラクレナイ        松山弘平    1.21.8  34.4

後方からいつも少しだけいい末脚を見せるが、今回もいい脚は長く続かず敗退する。
古馬オープンで戦うようになって、オープン特別戦で1回だけ3着になれただけで、他の10戦は全く馬券に絡めずていないので基本消しでいい馬だと思っている。フィリーズレビュー勝ちの実績があることから人気になりやすい馬ではあったが、さすがに今回は人気にならず、もう人気を吸ってくれる役割もはたせないかもしれない。

9着   4番  リバティハイツ      北村友一    1.21.8  34.6

スタートのタイミングがあわず、先行できず。スタート時点で終了してしまった。
前走スタートをスムーズにするためにメンコを工夫して、何が何でも先行しようとする騎乗をした騎手が今回のレース後コメントでは「最近は1歩目がそこまで出ていかない競馬が続いています。リラックスして走れてはいましたが、坂の下りでついていけませんでした。直線はジリジリと伸びてくれてはいたんですけどね。」と、冷めたコメントをしているのに呆れてしまった。実は僕はこの馬を馬券の軸にしてしまったのだが、この馬の陣営と騎手は信用できず、アテにしてはいけないということを今回のレースで学んだ。

10着   9番  エイシンティンクル  和田竜二    1.22.0  35.5

いつもはスタートが速いものの、今回はタイミングが今一つで後方からになるも二の足でリカバーして4番手まで押し上げたが、末脚は使えず10着に敗退した。
この馬の出遅れも含め、先行できなかった先行馬が多かったことで超大穴馬券となる結果となったということなのだと思う。このレースを的中させるのはやはり至難の業だったということだと思う。

11着   5番  レーヌミノル        松田大作    1.22.1  35.4

桜花賞馬ながら、古馬のレースでは一切3着以内に入れていないので、無視してよい存在。

12着   2番  ベルーガ            川田将雅    1.22.1  34.5

後方のまま何もできず。この馬古馬都のレース経験はまだ少ないものの、今後もレーヌミノルと同様の戦績しか残せない可能性は高いと思う。

13着  18番  カイザーバル        四位洋文    1.22.3  35.3

前走が1600万条件勝ち後初のオープンクラスのレースの1600m戦で凡走して、四位騎手が「1400メートルがいいかもしれません。」が言っていたが、今回1400m戦でも凡走したので、古馬重賞で戦える実力はないのだと思う。

14着   8番  ライトフェアリー    酒井学      1.22.5  36.0

オープンクラスでは古馬オープン戦の1200m戦で外枠に入った時しか好走実績がないので、重賞で戦える実力がなかったということだと思う。

15着   3番  ハーレムライン      柴田善臣    1.22.6  35.5

アネモネS勝ち以降ずっと凡走している。典型的な早熟馬だったということだろう。

16着  16番  クリーンファンキー  藤岡佑介    1.22.6  34.8

後方のまま見所無し。

17着   6番  オールポッシブル    荻野極      1.23.1  36.8

逃げることができたが、スタートで失敗した先行馬が多かったから逃げれたということだろう。派手に失速して最後方に敗れた。

2019年2月20日 (水)

2019 小倉大賞典 G3 レース回顧

先行したい馬が揃ったレースという前評判であったが、それと同時に、末脚があまりよくないメンバーが揃ったレースでもあった。前日の小倉の芝コースのレースではかなり差しが決まっていたので、このレースでは末脚が確かな馬を狙おうと思ったものの、そんな馬が見当たらず消去法でWin5の対象にスティッフェリオとエアアンセムの2頭を選び、馬券の軸にエアアンセムを選んだので馬券を外してしまった。結果はかなり低レベルレースで馬券検討が難しかったが、後述するが中山金杯組のレベルを少し下に見れば馬券的中に近づけたかもしれないと考えられ、レースレベルを評価する上で少しヒントが得られたレースだったようにも思えるので、しっかりレース回顧していきたい。

1.レース結果の基礎データ


2019年 2月17日(日) 1回小倉4日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第53回小倉大賞典
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)  芝 1800m   14頭立
LAP :12.2-11.1-12.3-12.0-11.8-11.9-11.7-11.6-12.1
通過:35.6-47.6-59.4-71.3  上り:71.1-59.1-47.3-35.4 ミドルペース

馬場差 ±0 完全タイム差 +1.7
タイムランク E メンバーランク D

サイモンラムセスが飛ばしたため、速いペースに見えたが、実はさほど速いペースではなかった。2番手以降はかなり離れていたので実質はスローペースに近い。それでいて、最後あまり伸びていないので、やはり末脚イマイチな馬同士であまり前半ペースが上がらなかったことから低レベルの凡戦になったと思う。

2.完全タイム差検証

201921808

前走の比較で見ると、前走よりパフォーマンスを大きく落としているように見える馬が多く、一見「このレースは過少評価か?」と思ってしまうが、2着のサイモンラムセスは恵まれただけで強いレースをしていないので、これ以上完全タイム差を上げてしまうとサイモンラムセスが過大評価になってしまうので、この評価は妥当のように思える。それで、中山金杯、福島記念での各馬の完全タイム差を前走や次走と比較してみると、どうも中山金杯、福島記念の完全タイム差が過大評価なんじゃないかと考えられる。実際、先週の京都記念に出走したステイフーリッシュとタイムフライヤーも大きく完全タイム差をダウンさせている。中山金杯、福島記念の完全タイム差が過大評価とすれば、他の馬の前走の完全タイム差の差は大差ないところに落ち着く。
福島記念はタイムランクCで中山金杯はタイムランクDなので、好時計のレースでなくても完全タイム差が過大評価になっているレースがあるというのは僕にとって新たな発見であり、レースレベルを正しく評価するにあたって大きなヒントを得たような気がする。また、このことから、来週の中山記念に出走予定のウインブライトの評価を少し落とした方がよいように思う。

3.隊列分析

201921802

そう速くないペースなのに直線入り口で縦長になっていることからも低レベルレースであることを現している。末脚がよくない馬ばかりなので、この時点で後方にいては絶望的ということである。

4.各馬の分析

1着  12番  スティッフェリオ    丸山元気    1.46.7  34.2

好スタートから4番手を追走し、4コーナー入り口で加速したときは騎手の手が激しく動くくらい反応が鈍かったが、加速がついてからは、1頭だけいい末脚を発揮して先行勢を差し切り1着となった。
1頭だけいい末脚だったので目立ったが、他の馬が大したことなかったので、目立っただけと見る。休み明けで加速の反応が鈍かったこともあるし、福島記念から斤量が2キロ増だったので、福島記念よりかはパフォーマンスをダウンさせたとみるのが妥当だと思う。しかしながら、ミドルペースでも先団につけることができてそれでいて最後にひと脚使えるのは強力な武器であり、今回休み明けだったことを考慮すると、好調を維持できるようなローテーションであればさらなるパフォーマンスアップを期待できるので、今後もメンバーの弱い重賞であれば注目すべき存在だと思う。最近はG2でもメンバーが弱いときがあるので通用する可能性はあると思うが、さすがにG1では好走は難しいのではないかと思う。

2着   3番 タニノフランケル    川田将雅    1.46.7  34.5

好スタートから内枠を活かして楽に2番手の位置を取り、逃げ馬が後続をやや離した逃げを打ったたため、スローで逃げているのと同じような状況となり、最後の直線でサイモンラムセスを捕らえるもスティッフェリオに差されて2着となった。
前走の内田騎手のレース後コメントで「囲まれなければハナを切らなくても大丈夫だと思う。」と言っていたが、その通り囲まれない形で2番手を進むことで好走することができた。この馬ダンビュライトと同じようなタイプで一本調子で走る馬なので先手を取って粘り込む戦法しかないのだが、川田騎手の絶妙なペース配分がよかったとはいえ、内枠であったことと、末脚がよい馬がいなかったことと、揉まれる展開にならなかったことで恵まれた面は大きかったと思う。前走の中山金杯もめぐまれた面が大きく、マウントゴールドと同じように2走続けて恵まれた。この馬超良血馬のため人気になりやすいので、次走も枠順と相手関係をよく見る必要があるが基本は疑った方がよいと思う。

3着   1番  サイモンラムセス   小牧太      1.46.9  35.6

好スタートから最内枠を活かしてハナを取り1,2コーナーで減速することなく走り後続との差を広げその後も減速しないことで最後の直線入り口を後続から3馬身ほど離して迎えることに成功し、直線では減速するも3着に粘り切った。
3着に粘り切れたのは後続馬の末脚が大したことなかったことに尽きる。決してこの馬がすごいパフォーマンスをしたというわけではない。最内枠で能力の劣る先行馬が距離ロスなく走れる利点を活かして3着以内に入ることは大穴馬券となる典型的なパターンでわりとよくあるので、今回のような末脚が劣る馬が多い組み合わせのレースでは特に警戒すべきだった。ただし、マルターズアポジーが先手を取れないと考えるのは難しかったことから、この馬が楽に先手を取れると考えることも難しかった。

4着  11番  ナイトオブナイツ   古川吉洋    1.47.0  34.0

スタートは遅く後方からになるが、ずっとインを器用に立ち回り、最後は後方からインを鋭く伸びて4着となった。
後方から差し込んでこれたのはこの馬だけだったので、ちょっと目だったが、何度も言うように末脚のよくないメンバーであったから目立っただけで、さらに最内をロスなく通れたことが大きかったと思う。
この馬近走はいい末脚を発揮しているが、前半のスピードが極端に遅いのが弱点となる。オープン特別で勝った巴賞のときは、前半が極端に遅いペースだったので先行することできて、勝てたものであった。そのため、今後も4.5着に善戦することは多いと思われるが、3着以内に入るには前半が遅いペースで、他に末脚の鋭いメンバーがいない時と、かなり恵まれた条件になる必要があると思われる。

5着   2番  エアアンセム       吉田隼人    1.47.0  34.5

まずまずのスタートから、最内で4番手と絶好のポジションで追走することができたが、最後は伸びあぐねて5着となった。
中山金杯と違って先行することができたので、これは3着以内に入ると思ってレースを見ていたが、最後の直線で伸びあぐねたのは失望させられた。特に不利はなく、もう8歳で衰えもあると思うので、これがこの馬の現時点の実力なんだと思う。中山金杯のパフォーマンスを少し低く見るべきということにレース前に気付いていれば、少なくとも軸馬はスティッフェリオしかありえないという考えに及ぶことができたのにと考えるととても残念だ。

6着   4番  マウントゴールド    浜中俊      1.47.0  34.4

スタートはあまり速くなかったものの内枠の利を活かして内目の6番枠を追走することができたが、4コーナーの勝負所では追い出してもさほど反応できず後退するかに思われたが、直線で再度盛り返して6着になった。
前走のレース回顧で書いた通り、この馬はスローペースで楽に先行できてかつ瞬発力に優れた馬がいないときでないと狙えないという見立てが正しかったことを証明する走りをしてくれたと思う。最後の直線でちょっと伸びたように見えたのも末脚のいいメンバーがいないことに恵まれてのことだと思うし、前半あまり速くないのに中段の位置を取れたのは枠順に恵まれていた。それでいてタイムランクEのレースでこの着順だからこの馬はかなり弱いということである。

7着   7番  ブラックスピネル    三浦皇成    1.47.0  34.7

好スタートからタニノフランケルのすぐ後ろの3番手につけることができたが、最後の直線ではまったく伸びず7着に沈んだ。
この馬近走では先行しているものの、末脚が酷い状態が続いてる。今回も、この馬の位置取りではスローペースのバランスにも拘わらず全く伸びないので、もう重賞で通用する末脚はないと考えてよいと思う。前走、先行して1着になった白富士Sは相当恵まれてのものだったと考えてよいだろう。

8着   5番  レトロロック        松若風馬    1.47.2  34.4

あまり速くないスタートながら、内をうまく立ち回り、エアアンセムから一馬身離れたくらいの最内の中段を追走するが、4角から追い出してもさほど伸びず8着に沈んだ。
この馬は小倉での好走実績があることから穴人気になっていたが、実績があるといっても下級条件での話であり、重賞ではまったく通用しないことを示した結果となった。

9着   9番 スズカディープ      岩崎翼      1.47.3  34.0

スタートが遅く後方から、最後は良く伸びたが、前半の位置取りが悪すぎ9着。
このメンバーであれば、末脚は悪くないと思って穴馬として注目していた。しかし、上がり3ハロンタイムだけでみると、ナイトオブナイツと同タイムの最速であったが、やはり前半の位置取りが悪すぎるので、勝負にはならなかった。

10着   8番  マイスタイル       田中勝春    1.47.3  34.5

スタートから、他の先行馬にはスピード負けし、5番手を追走し、勝負所では全く伸びず10着に敗れた。
やはり、この馬はアテにできない。あまり速くなくても先行力のある馬が数頭揃ってしまうと、気分よく先行することができずに、凡走するということなのだと思う。さらにこの馬の戦績を見ると、福島記念の完全タイム差を前述のとおり割り引くとすると、この馬は古馬重賞を走った時は完全タイム差+2秒前後のパフォーマンスしかだせていないということがわかる。つまり、この馬はそもそも弱いと考えられるわけで、弱いメンバーでかつ、先行する馬が少なく気分よく先行出来そうなときと、狙える条件がすごく狭い馬ということなんだと思う。

11着  10番  ケイティクレバー   秋山真一    1.47.4  34.4

外外を回らされて実力が発揮出来なかったと騎手のコメントにあるが、1600万を勝ったばかりの馬で、下級条件では先行できていたのが、オープンになって全く先行できなかったので、クラスの壁にぶつかって先行できずいいところが発揮できなかったということだと思う。

12着  13番  エテルナミノル      松田大作    1.47.6  34.6

特に見所無しの評価でよいと思う。

13着   6番  マルターズアポジー  柴田善臣  1.47.9  34.4

やや出遅れて、全くリカバーする気なく後方を追走した。前走の福永騎手のコメントで「駐立が悪く、スタートが良くなかったのですが、二の脚は速かったですね。」とあるようにスタートが良くない傾向にあることが伺えたが、今回二の脚をあえて使わなかったのは意図的だったと思う。というのも、この馬はもう逃げても最後まで持たないレースが続いていて前走などは後続に全く警戒されていなかったので、もう逃げることは限界だということを陣営は悟ったんだと思う。最後方から進んだことで、なんと4番目に速い上がり3ハロンタイムを出すことができた。が、それも何度も書くように末脚のよくないメンバーだったとうことからで全く評価できない。マルターズアポジーが出走したらハイペースになると単純に考えられた時代は完全に終わったということ。

14着  14番  アメリカズカップ    幸英明      1.48.1  35.4

かなり馬場が荒れてかなり時計がかかる場合でないと好走出来ない馬なので、この馬のレースぶりについてコメントすることは何もない。

2019年2月19日 (火)

2019 フェブラリーステークス G1 レース回顧

競馬ソフト「ターゲット」で見る戦績が歴史的名馬並に美しいと感じていたインティが順調にG1を勝って素直にうれしい。それにしても今回テレビに出ている競馬予想家&記者がまるで「インティ本命禁止令」が出ていたかのようにインティ本命の人がほとんどいないのが不思議だった。この人たちはインティの競争能力にワクワクしないのだろうか?少なくとも、今回インティを無印にした競馬予想家&記者は競馬予想のセンスがなさすぎだと思う。
僕は馬券的には3連複の相手を購入直前にノンコノユメからユラノトに切り替えて比較的少ない点数(インティ軸に相手はゴールドドリーム、ユラノト、コパノキッキング、サクセスエナジー)で3連複を的中し、今年のG1レース予想のスタートを幸先よく切ることが出来た。

1.レース結果の基礎データ

2019年 2月17日(日) 1回東京8日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第36回フェブラリーS
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  ダート 1600m   14頭立
LAP :12.4-11.5-11.9-12.2-12.2-11.6-11.4-12.4
通過:35.8-48.0-60.2-71.8  上り:71.7-59.8-47.6-35.4 ミドルペース

馬場差 +0.7 完全タイム差 -0.6
タイムランク B メンバーランク C

前半3ハロン通過35.8は過去10年で最も遅いタイムというが、決してスローではない、中盤12.2を2ハロン続けただけで、残り600mで再び加速していて、馬場差+0.7の時計のかかる馬場では破格のラップタイムだと思う。

2.完全タイム差検証

201921807


今回から、各馬の前走の完全タイム差を比較してレースの完全タイム差を検証することにする。やはりレースのレベルを正しく判断するには完全タイム差をベースに各馬の前走や次走の完全タイム差と比較して不自然にパフォーマンスアップしている値を補正する方法が一番よいと僕は最近考えるようになった。こうした考え方で競馬予想するようになって最近馬券の調子もよくなっていると感じている。
それで今回の完全タイム差を前走と比較(前走が地方競馬の場合は対象外)してみると、モーニン、サンライズノヴァ、メイショウウタゲだけやや前走より大きくパフォーマンスアップしているが、モーニンはサンライズノヴァは明らかに前走より今回の方がよい走りをしていたので、これでも妥当と考えられ、全体的に不自然なパフォーマンスアップはないので、順当な評価だと思う。
インティは前走よりややパフォーマンスを落としているので、やはり1800mの方が得意な可能性は高いと思う。コパノキッキングは前走と大差ないパフォーマンスだったので、藤田菜七子騎手は及第点の騎乗をしたと思う。

3.隊列分析

201921801


前半のペースが比較的遅かったのに直線入り口でこれだけ縦長の隊列になったのは勝負所でのインティの加速がすごかったことを現わしていると思う。この隊列の形から外を回った馬は不利な展開だったことがわかる。

4.各馬の分析

1着   6番  インティ            武豊        1.35.6  35.4

不安視されていた芝スタートは全く問題なく好スタートを決め鋭く内に切れ込みサクセスエナジーの前に被せることでサクセスエナジーが先手を取ることを諦めると、もう競りかける馬はいなくマイペースで序盤を走ることができた。残り600mでは逃げた馬では普通ありえない驚異的な加速で他馬を引き離し最後の200mではさすがに脚が鈍ったが喰らいついてきたのはゴールドドリームだけで、3着以降の馬を大きく引き離す完勝だった。
芝スタートやコーナー2つが初めてとか、揉まれてどうかなど不安材料を語る予想家&記者がものすごく多かったが、芝スタートなどごくわずかの距離だし、スピードで押し切るタイプだがら、コーナー4つ2つの差もあまり関係ないし、インティほど先行力があって末脚がある馬に競りかけたらむしろ自分が潰れると思って他馬が競りかけない展開も自然だったし、結局あまり不安視すべきでなかったということだと思う。ただ、前から左回りでは手前を変えないことが指摘されていて、前回の東海Sでは変えていたものの、今回は変えていないようだった点と、あとパトロール映像で最後の直線を見ているとこの馬バテて失速したというよりも、直線の長さに馬が飽きていたようにも見えたので、やはり直線はあまり長くないコースの方がいいのかもしれない。ただ、パドックでテンションが上がりすぎたのもあるように、こうした点もまだ改善される余地がある可能性もあると思う。今後のレースも楽しみにして応援していきたいと思う。

2着   3番  ゴールドドリーム    ルメール    1.35.6  34.8

まずまずのスタートから中段でじっくり構え、4角からスパートを開始するも、残り400mまでは脚色がインティとほとんど変わらないので、その差が全く詰まらず、次第に他の先行馬が脱落していく中、ゴールドドリームだけが長くいい脚を使い最後まで伸びてインティに首差まで迫っての2着だった。
時計のかかるダートで上がり3ハロン34.8は驚異的であり、この馬だけかなり長くいい脚を使えていたのでやはりゴールドドリームは強く、今回は相手が悪かったとしかいいようのない結果だったと思う。
チャンピオンズCを回避して、東京大賞典では急仕上げとはいえ、オメガパフュームに負けたことから今回は仕上がり切らないんじゃないかとも思ったが、しっかり仕上げてきたのはさすがである。

3着   2番  ユラノト            福永祐一    1.36.3  35.5

好スタートからゴールドドリームのやや前で最内ぴったりを位置を追走する。4角でのペースアップにもしっかりついていき、他の先行馬がバテる中、最内からしっかり伸びて3着を確保した。
グリーンCのパドック中継で解説の野口誠さんがこの馬の馬体がすごくいいと言ってくれたことで、馬券購入直前にこの馬の戦績をじっくり見返すことができて、馬券相手にピックアップすることができた。この馬の戦績をじっくり見ると、常に先行しているわりにはいつも上がり3ハロンタイムが3,4番目くらいのタイムで走っているので、2,3着が多く安定した走りを見せている。なので、今回も3着以内に残れると考えることができて、さらに単勝オッズ31.6倍と人気がないこともよかった。
そして、「先週の結果分析」でいつも大したコメントをしない市丸さんがこの馬についていいことを教えてくれた。この馬過去9戦中8戦でイン突きをしたイン巧者だということである。そのため、インでいつも距離ロスのない走りができることが上がり3ハロンタイムをよくしていると考えるととても納得できる。とても地味な印象の馬ではあるが、1400~1800mではとても堅実な成績を残しているので今後も馬券の相手候補として信頼できそうな馬である。

4着   8番 モーニン            和田竜二    1.36.5  35.9

好スタートからやや内の4,5番手の位置を確保し、4角でのペースアップにもしっかりついていき、あまり速い脚ではなかったが、最後までしっかり伸びて4着となった。
前走は、サンライズノヴァを目標にして失敗した感があったが、今回は好スタートを切り、割と前の馬郡の中にいてややゆるいペースでも走りが乱れることはなく、最後までしっかり伸びていたので前走よりさらによいパフォーマンスが出来ていた。ここまで復調すればG3レベルであれば再び好走する可能性が出てきたと思う。

5着  11番 コパノキッキング    藤田菜七子    1.36.6  35.2

スタートしてあまりダッシュがつかず最後方になる。途中ややかかり気味になるところをしっかりなだめて直線外に出すと直線だけで追い込み5着まで押し上げた。
この馬芝スタートだとあまりダッシュがつかないようである。直線の追い込みに賭ける戦法はこの馬の特徴を考えると悪くない選択だったと思うが、結果的にこのペースでは最後方まで下がる必要はなかったと思うので、今後はペースを読んで臨機応変に戦法を切り替えられるように成長して欲しいと思う。ただ、同じような位置でレースしたサンライズノヴァよりかは能力が上であることは示した。

6着  10番  サンライズソア     田辺裕信    1.36.7  36.3

好スタートから、無理にインティと競り合うことは避け、インティすぐ後ろの位置でレースを進める。4角でのペースアップにもしっかりついていったものの徐々に脚色が鈍り6着に沈んだ。
この馬先行して最後まで粘るレースを続けていたので、この馬を本命にする予想家&記者が多かったが、この馬の戦績を見ると、この馬が3着以内に入るレースは中盤のどこかでラップタイムが緩んでいるので、この馬こそペースが緩みやすいコーナー4つのレースが向いているのではないかと思う。

7着   7番  サンライズノヴァ    戸崎圭太    1.36.9  35.7

いつも後方からの馬で前走は全く伸びなかったのが謎だったが、今回は少し伸びたので、やはり調子が落ちてきているとみるのがよさそうだ。復調の兆しが見えるまでは、しばらく軽視でいいと思う。

8着   5番  サクセスエナジー   松山弘平    1.37.1  36.5

前走で前半のスピードが速いことを示しており、それでいて単勝95.0倍と全く人気がなかったので先行して3着に粘ることを期待して馬券の相手に加えたのだが、逃げることを諦めた時点で終了してしまった。

9着   9番  ワンダーリーデル    柴田大知    1.37.2  36.6

好スタートを決めてペースが緩いのに乗じて3番手を追走し、4角のペースアップでも必死に手綱をしごいて喰らいついていたが、直線では脱落。しかしながらズルズル後退することなくオメガパフュームに先着したので、かなりよい走りだったと思うし、距離が長かったということもあると思う。オープン特別の1400mであれば上位争いができると思う。

10着  14番  オメガパフューム    M.デム    1.37.3  36.4

序盤は早い段階で内に切れ込んで中段の位置で追走するも、直線では全く伸びず。
この馬左回りでは内にササる癖があるようで、確かに直線入ってすぐはそんな素振りも見えたが、それは伸びなかったことにさほど大きく影響はしていないように見えた。この馬の戦績を見ると、上がり3ハロンが速いレースには対応できない可能性が高いように思える。

11着   1番  クインズサターン    四位洋文    1.37.4  36.2

イン後方追走するも直線で全く伸びず。全く伸びない馬ではないはずだが、直線入り口で前がごちゃついていたので馬が嫌気をさしたのかもしれない。そう考えるしか理由が考えられないくらいの伸びなさだった。

12着  12番  ノボバカラ          ミナリク    1.37.8  36.6

後方のまま特に見所なし。

13着  13番  ノンコノユメ        内田博幸    1.37.9  36.9

派手に出遅れるものの、なぜか前半で脚を使ってしまい6番手まで押し上げてしまったので、末脚を全く残せなかった。
前半砂が被らない位置でレースしようとしたが、馬が気分よく前に行きすぎたということで、すごくチグハグなレースになった。僕はノンコノユメは割と好きな馬で、昨年は近走かなり復調の兆しが見えていたので、ノンコノユメを本命にして馬券を的中させることができた。そんなこともあって今回も最初はこの馬の末脚に期待して、馬券の相手に加えるつもりでいたが、最終的に近走得意なはずの東京コースで一切走っていないことが引っかかって切ることにしたがそれが正解であった。やはり、昨年からは程遠い状態だったと思う。

14着   4番  メイショウウタゲ    北村宏司    1.37.9  36.7

最内をロスなく走れていたのに、いいところなく、見所はなかった。

2019年2月15日 (金)

2019 京都記念 G2 レース回顧

G2競争ながら低調なメンバーであり、レース結果も低レベルなものになった。僕としては、馬券対象をステイフーリッシュ、ダンビュライト、マカヒキ、ノーブルマーズの4頭まで絞り込めておきながら、ステイフーリッシュ、ノーブルマーズの2頭軸で馬券を買ってしまったため的中を逃してしまった。しかしながら、かなり的中に近いところまで検討することができたので、しっかりと回顧して次につなげたい。

1.レース結果の基礎データ

2019年 2月10日(日) 2回京都6日  天候: 晴   馬場状態: 良
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)  芝 2200m・外   12頭立
走破タイム:2.14.8
LAP :12.9-11.2-13.1-13.1-13.0-12.2-12.2-12.0-11.9-11.1-12.1  スローペース
通過:37.2-50.3-63.3-75.5  上り:71.5-59.3-47.1-35.1 

馬場差 +1.2 完全タイム差 +1.3
タイムランク SL メンバーランク D

スローペースながら早めにペースアップしたので、ラスト1ハロンが減速するラップタイムになり直線だけの瞬発力勝負にならなかった。
スローペースで補正しきれないため、タイムランクSLとのことであるが、この評価には意義あり。上位馬の末脚が特に際立っていると感じられなかったことと、そもそもG2戦にしてはメンバーが明らかに弱かったので、タイムランクEの低レベル評価でよいと思う。僕のブログでレース回顧記事を書くようになって、「先週の結果分析」のレース評価をじっくり吟味するようになって、この番組のレース評価には疑問を持つべき場合が多いことがよくわかった。やはりこうした他人の評価を鵜呑みにはせず、自らじっくり考えることの重要性を改めて感じた。

2.隊列分析

201921201


早めのペースアップについて行けた馬が多く、直線入り口ではかなり固まった隊列となった。低レベルレースではあるが、出走メンバーの実力は拮抗していることだと思う。上位馬は皆外を回っているので、連続開催の終盤で内側の馬場がかなり荒れて外を選択する馬が多かったということだと思う。

3.各馬の分析

1着  8番  ダンビュライト      松若風馬   2.14.8   34.9 

ゲートは問題なく積極的に2番手の位置を取り、直線で早めに先頭に立ち脚が衰えることなく1着となった。
一本調子で走る馬なので、このメンバーなら逃げてもいいんじゃないかと思っていたが、僕の予想通りの積極策を取ってくれた。ブラックバゴが早めにマクッて、ペースを引き上げたのもこの馬に有益だった。ちょうど、昨年のAJCCでデムーロ騎手がダンビュライトに乗って早めに前をつついてペースを引き上げたことと同じようなことをブラックバゴがしてくれたので、これはAJCCで勝った時の再現になりそうだと思ってレースを見ることができた。
ただ、やはり一本調子の走りなので、瞬発力に優れた馬がいなかったとこが幸いし、恵まれた勝利だったと思う。近走は気性の悪さを見せていたが、今回は問題なかったものの、またいつ気性の悪さを出すかわからないので、アテには出来ないタイプである。なので、前走の回顧でも同じようなことを書いたが、1着になる可能性はあるが凡走する可能性もある馬券相手候補として考えるのがよい馬だと思う。

2着 10番  ステイフーリッシュ  藤岡佑介   2.14.8   34.8

まずまずのスタートから積極的に4,5番手の位置をとり、残り600mの少し前からスパートを開始し、その後長くいい脚を使って追い上げるもダンビュライトにわずかに届かずの2着となった。
今回も長くいい脚を使えることの馬の特徴を活かした走りが出来ていたと思う。この馬の持続力であれば、もう少し早めにスパートしていれば勝っていたかもしれない。とにかく、持続力が長く続くのがこの馬のいいところながら、トップスピード能力が足らないために今回のようにどうしても2,3着になることは今後も多いと思うが、前回も書いたように堅実な馬なので3連複の軸には最適な馬だと思う。

3着 12番  マカヒキ            岩田康誠   2.14.9   34.7 

後方から、直線ではしっかりとした末脚を使い3着となった。
復調したということではなく、ここまでメンバーが弱くなればマカヒキでも3着になれるということだと思う。この馬の戦績を見ると、古馬のレースではほとんど完全タイム差+1秒近辺で走っていて、上がり3ハロンタイムも3番目とかの上位で走っているので、いつも自分の能力はしっかり発揮していることがわかる。そのため、やはりこの馬ダービー以降ほとんど成長していなくて、古馬重賞ではやや足りない能力だということであり、今回はメンバーが弱くて3着になれたということだと思う。

4着  7番  パフォーマプロミス  福永祐一   2.14.9   35.0

まずまずのスタートからダンビュライトのすぐ後ろの内のポジションをとり、直線の途中まではダンビュライトにかなり迫ったが、最後は末脚が劣り、4着となった。
福永騎手のコメントで、「57キロだと行き脚がつかないことが多かったみたいですが、今日はそんなことはなかったです。」ということで、やはり前半がスローだったからいいポジションが取れたということだと思う。そしてレース映像を見ると内をうまく立ち回り距離ロスが少なかったことが大きかったように思う。それでいて最後は末脚が鈍ってしまったので、4着は恵まれたものだと思う。さらにこの馬の戦績を見ると、好走はハンデ戦に集中していて、福永騎手のコメントからも斤量に敏感な馬だということがわかる。そもそもこの馬が勝ったアルゼンチン共和国杯はスローペースの低レベルレースだったので、能力的に大したことない。なので、57キロ以上でこの馬が出走した場合は、今後も軽視でよいと思う。

5着  4番  ケントオー          幸英明     2.15.0   34.6

序盤はまずまずのスタートから5番手くらいで追走するも、馬郡の真ん中に入ってしまい、1角では馬が首を振って走りにくそうにしていて、そして向こう上面でちょっと前を走っていたノーブルマーズが内から進路変更する際に前を塞がれここでひるんで後退してしまう。早めのペースアップについて行けないかに見えたが、最後の直線で直線でマカヒキの外からかなりいい脚を使い4着となった。
オープン特別での好走がたまにあるも、もう1年半ほど好走から遠ざかっているこの馬が1着からの着差0.2秒の4着であったことが、このレースが低レベルレースであったことをあらわしていると思う。ただ、今はコズミがなくデキがいいようなので、久々にこの馬がオープン特別で3着以内に入ることは期待できるのかもしれない。ただ、この馬の良績はやや時計のかかる馬場のときが多いので、狙えるときの条件は限られそうだ。

6着  5番  ブラックバゴ        池添謙一   2.15.0   35.3

後方からじっくり構えるも、あまりにスローだったので、向こう上面からマクって2番手まであがるが、直線ではダンビュライトとの叩き合いに遭えなく破れて6着となった。
この馬オープン入りしてもう7戦目で好走したのがオープン特別戦の1着のみで、そのレースも、タイムランクEの低レベルレースで、54キロの軽ハンデで内が荒れて外差しが決まりやすい時計の馬場と、極めて恵まれての勝利だったので、G2戦のこのレースでこの馬が3着以内に入るイメージは全く沸かなかった。ただ、低調なメンバーのスローすぎるペースだったので、向こう上面でマクッた騎手の判断は正しかったと思う、「もっとタメていきたかったけど、スローだったので向正面で上がっていきました。そのあと、もう少し抜ければ良かったんですが、ずっとハミを噛み続けていましたからねえ。本来は長くいい脚を使える馬だけど、難しさがありますね。」ということなので、気難しいという弱点もこの馬の弱点なようだ。マクッた後にハミが抜けていれば3着はあったかもしれないが、色々難点の多い馬ということなのかもしれない。

7着  6番  ダッシングブレイズ  松山弘平   2.15.0   34.5

後方からであったが、上がり3ハロンは最速だった。しかしながら、内を距離ロスなく走れた利が大きそうなので、あまり評価はできない上がりタイムだと思う。2年近く前にエプソムカップを勝ってから、精細を欠き近走は前半にいいポジションを取れなくなっているので、3着以内に入るのは今後も厳しそう。

8着 11番  タイムフライヤー    和田竜二   2.15.2   35.5

低レベルなメンバーでスローペースになることを想定していたようで、予め逃げることを決めていたと思われる逃げだった。向こう上面でブラックバゴに早めにつつかれてペースアップしたことも最後まで脚が持たなかったことに影響したかもしれないが、それがなくても、3着以内に入るのは難しかったと思う。
前走の回顧でも書いたが、この馬はホープフルステークスからあまり成長しておらず古馬重賞で戦えるレベルの馬ではない。そのことはもうこれまでの戦績が十分証明しているのに、それでも今回単勝6.3倍とかなりの指示を集めていた。調教でよく走るのが人気を集めやすい要因になっているようだが、3歳限定戦のレベルをよく把握しないで馬券を買う人が多いことに驚いてしまう。ただ、それだけに、しっかりと過去のレースのレベルを把握することが馬券に勝つための大きなアドバンテージになるということが言えると思う。

9着  2番  ノーブルマーズ      高倉稜     2.15.4   35.4

スタートで押して前に出ようとするも、前から5番手の内の位置をとるのが精いっぱいな感じ。向こう上面でブラックバゴが外からマクッたときに一瞬外に出そうとする前に馬が詰まっていたため進路を変えれず。早めのペースアップにはしっかりついていったが、直線の最後は他馬の末脚に劣り9着に沈んだ。
このスローペースで前目の位置が取れなかったのが不思議ではあるが、好位を取れるかどうかは気分次第といったムラ馬なのかもしれない。そもそも古馬重賞の良績はG2の2着G1の3着だけで凡走も多く、これだけメンバーが弱ければ3着以内には入るだろうと考えてはいけない馬だったということで猛反省している。ただ、時計の速かったJC以外は1着からの着差があまり大きくないので、今後も相手候補として警戒すべき馬だと思う。

10着  9番  カフジプリンス      坂井瑠星   2.15.4   35.2

10着ではあるが、早めのペースアップにはよくついていっており、1着からは0.6秒差なのでオープン特別戦であれば好走する可能性はあるかもしれない、ただ、この馬は3歳時からズブく、エンジンのかかりが遅かったので、好走するのは直線がながく平坦コースの新潟くらいしかないかもしれない。

11着  1番  ハートレー          川田将雅   2.16.1   35.8

内をうまく立ち回ることで早めのペースアップに対応していたが、それでも直線では全く見所がなかった。

12着  3番  アクションスター    国分恭介   2.16.9   36.0

最後方で、早めのペースアップにまったくついていけなかったので、今回の他のメンバーより明らかにレベルの劣る走りだった。もうオープン特別でも好走は絶望的だろう。

2019年2月13日 (水)

2019 クイーンカップ G3 レース回顧

阪神JFの2,3着馬以外、パッとしたメンバーがいないレースであったが、結局阪神JFの出走馬がその着順どおりに3着までに入る結果となった。過去の傾向を見ると新馬、未勝利戦勝ちの馬が3着以内に入ることが結構あるレースではあるようだが、今年はそうした馬が実績馬に通用しない結果となった。

1.レース結果の基礎データ

2019年 2月11日(祝) 1回東京5日  天候: 曇   馬場状態: 良
3歳・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指)  芝 1600m   9頭立
走破タイム:1.34.2
LAP :12.7-11.5-11.9-12.3-12.0-11.5-11.0-11.3
通過:36.1-48.4-60.4-71.9  上り:70.0-58.1-45.8-33.8  スローペース

馬場差 -0.7 完全タイム差 -0.4
タイムランク B メンバーランク C

阪神JFはタイムランクDのレースだったし、他の馬の前走の完全タイム差と比べても今回の結果でかなり完全タイム差がよくなってしまうので、タイムランクBは過大評価である可能性が高い。ペース補正をかけすぎなのだと思う。

2.隊列分析

201921203


スローペースで小頭数のわりには直線入り口ではやや縦長の隊列となり、そのわりには後方にいた馬で決着したので、後方の馬の瞬発力が際立つ結果となった。やはり、阪神JFの2,3着馬とその他の馬の差が大きかったということだと思われる。

3.各馬の分析

1着 9番  クロノジェネシス   北村友一   1.34.2   33.1 

まずまずのスタートから、序盤のダッシュ力がよく、少しかかり気味になったので抑えてあえて後方から3番手に下げて、直線だけで外から他馬を差し切り余裕の勝利だった。
他馬より1キロ重いにもかかわらず、外を回りやや距離ロスのある走りながら直線では他馬が止まったように見える差し切り勝ちだったので、かなり強い勝ちっぷりだった。外枠だったので、外を回らざるを得ない状況も少しあったようだが、スタートがよいので、自らよい位置取りを取りやすい強みはありそうだ。ただ、相手が弱かったので強く見えたということもありそうであり、完全タイム差も過大評価されていることから、この馬の評価は少し慎重になった方がよいと思う。

2着 6番  ビーチサンバ       福永祐一   1.34.2   32.9 

スタートは遅く最後方からになる。直線では外からかなり長くいい脚を使って追い上げたが、クロノジェネシスの方がよいポジションにつけれていた利があり、ビーチサンバが迫ってくるのを待ってから追い出してきたので、最後までクロノジェネシスを交わせず2着となった。
スタートに難があるようなので、今後も後方から追い込む競馬が多くなりそうな感であり、今後メンバーが弱い組み合わせになったとしても、差して届かないケースが容易に想像できるので、軸馬にするには危険なタイプだと思う。

3着 4番  ジョディー         武藤雅     1.34.3   33.9 

好スタートから先手を取って、最後まで脚色はあまり衰えず3着に粘った。
前々走の赤松賞ではマドラスチェックに勝っていたので、500万条件以上のレース経験のある馬の中では3番手に評価すべき馬なのに、7番人気で単勝オッズ28.4倍はかなりナメられた人気だったと思う。
人気を落としたのは前走の阪神JFが16着だったことがあると思うが、この時のレースのスタートの様子をパトロール映像を見ると自身が躓いたとともに、出遅れて横にヨレた馬にぶつかった影響もあるように見えた。そのため、多頭数の競馬になれば揉まれたり、他馬の影響を受けて先手が取れない可能性が出てくるが、小頭数になれば上手く先行出来る可能性が高いということなのかもしれない。先手さえとれれば最後までかなりしぶとく走れることがわかったので、今後もこの馬が好走出来そうな時をうまく見つけてみたいものである。

4着 7番  カレンブーケドール 戸崎圭太   1.34.4   33.6 

4番手追走で直線では一瞬いい脚を使えそうな雰囲気はあったが、あっさり外から1,2、着馬に交わされ、前にいたジョディーも交わせず4着となった。
明らかに上位3頭とは見劣る結果となった。

5着 2番  レッドベルディエス ブロンデ   1.34.7   33.8 

前から5番手を追走するも、直線の前半ではまったく伸びず、ゴール直前でやっとエンジンがかかって5着となった。
まだ競馬をわかっていないということで、最後の最後で伸びてきたことから、まだ余力があって今後伸びしろがある可能性はあるが、現時点では全く見所がなかったので、よくなる兆しが見えるまでは軽視でいいと思う。

6着 1番  マドラスチェック   大野拓弥   1.34.7   34.0 

前半2番手で先行するも、直線では全く見所無し、2着になった赤松賞よりもパフォーマンスを落とした結果になったので、今後は軽視でいいと思う。

7着 8番  マジックリアリズム ミナリク   1.34.8   33.5 

後方からになり、直線の伸び脚も特に見所なかった。

8着 3番  ミリオンドリームズ ルメール   1.34.9   34.3 

3番手追走から、4角で早めに進出して2番手まで上がるも、その後特に伸びることなく後退し、8着に敗れた。
8月の札幌での新馬勝ちから26週も間隔を空けての出走だったので、これだけ出走間隔をあけなければならなかったのは何かよくない理由があったと考えるのが自然だと思う。それでいて、ルメール騎手騎乗で過剰人気になったいた。こうした馬は典型的な危険な人気馬である。今後もこうした不安のある休み明けの馬に有力騎手が乗った場合は、嫌った方がよいと思う。

9着 5番  アークヴィグラス   瀧川寿希   1.37.0   35.9 

中央芝初経験で、なおかつクロノジェネシスと同様に他馬より1キロ重い斤量を背負わされていたので、好走する可能性はそもそも低かった。レース後の騎手のコメントでも芝が合わなかったことを認めており、今後は浦和桜花賞を目指すとのこと。

2019年2月12日 (火)

2019 共同通信杯 G3 レース回顧

上位2頭と3着以降の馬とははっきりとした差が出たレースとなった。小頭数のレースではあったが、上位2頭のたたき合いはとても見応えがある好レースだった。

1.レース結果の基礎データ

2019年 2月10日(日) 1回東京6日  天候: 晴   馬場状態: 良
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 1800m   7頭立
走破タイム:1.46.8
LAP :13.1-11.7-12.3-12.4-12.0-12.0-11.2-11.0-11.1
通過:37.1-49.5-61.5-73.5  上り:69.7-57.3-45.3-33.3  スローペース

馬場差 -0.7 完全タイム差 -0.8
タイムランク B メンバーランク C

2.隊列分析

201921202


スローペースながら残り600mからしっかりペースアップしたので、直線入り口で割と縦に長い隊列になった。そして結局前の方にいた馬がペースアップする展開だったので、直線入り口で後ろにいた馬は何もできなかった。このようにしっかり前につけて最後まで伸び続けたので上位2頭は強い競馬をしたと思う。

3.各馬の分析

1着  1番  ダノンキングリー   戸崎圭太    1.46.8   32.9 

好スタートながら一旦押さえて先頭のアドマイヤマーズから間に1馬身離れた最内の後ろにつけて追走し、直線残り400mくらいのところで、アドマイヤマーズの内から追い上げ、残り200mのところでアドマイヤマーズを抜かすと1馬身の差をつけてゴールした。
好スタートだったように見えたが、パトロール映像を見るとまっすぐ出れてないので、7頭立てで1ハロン目が13.1秒とゆっくりだったのが幸いして好位置につけられたのかもしれないので、多頭数で速い馬が揃った場合によい位置を取れるかどうかは半信半疑かもしれない。ただし、追い出してからの反応の速さとトップスピードに乗った時の速さは相当なものを見せたと思うのでクラッシック戦線の有力な1頭となった。
新馬戦はスローで補正しきれないタイムだったため、時計的な評価は難しかったものの、前走の500万条件戦は完全タイム差-1.0のAランクであり、このレースの他の馬は前走との完全タイム差があまり大きくない馬が多かったので信用できるタイムランクAと思われたが、今回もしっかりタイムランクBの時計で駆けたので前走の時計評価の信頼性を裏付ける結果となった。このように、このレースでもかなり好走出来そうな時計的な裏付けがあったので、3番人気はちょっと評価が低すぎたと思う。

2着  4番  アドマイヤマーズ   M.デムーロ  1.47.0   33.5

好スタートから楽に先手を取り直線でも楽な手応えだったが、ダノンキングリーには一瞬で交わされてしまった。ただ、直線で交わされても喰らいついて行く勝負根性を見せて後続には4馬身差をつける2着となった。
ダノンキングリーとは1キロ斤量差があったので、一般的に言われる1キロ1馬身差どおりであれば、同斤量ならばダノンキングリーに肉薄できる計算となるが、ギアチェンジの反応の速さ、トップスピードの速さにおいてはやはりダノンキングリーにやや劣るようには見えた。
アドマイヤマーズは4連勝していたが、新馬戦がスローペースで補正しきれないタイムで、その後の2戦がタイムランクDで朝日杯FSがタイムランクCだったので、時計的な裏付けがいまひとつの状況だったので、その差がダノンキングリーとの差として出たと思う。このレースの結果を見て、やはり完全タイム差を使った能力評価は、競馬予想に有益だということを僕は確信した。速い時計の信頼度を判断する難しさはあるものの、それを適切に判断できるようになれば、完全タイム差は強力な武器になる。
ただ、この馬のいいところの差し比べになったときにもう一段ギアが入る良さは今回も見られたので、今後も混戦になれば強い馬として活躍してくれそうな期待は持てると思う。

3着  6番  クラージュゲリエ   武豊        1.47.6   33.7 

5番手追走から、直線で伸びたものの、上位2頭とは末脚の次元が違い、2着から0.8秒差の3着となった。
G3戦で3着、1着の実績があったものの、タイムランク的にはいまひとつであったが、それでも下位の他馬に比べれば実績上位だったので、順当な結果だったと思う。

4着  5番  フォッサマグナ     ルメール    1.47.7   34.0 

2番手を追走していたが、直線で上位2頭にあっさり離され、最後はクラージュゲリエに差されて4着となった。
共同通信杯はリアルスティールが新馬勝ちからの2戦目で勝ったことがあったが、牝馬の3歳重賞と比べると、新馬勝ちの次走の馬が3着以内に入るケースは少ないレースである。にもかかわらす、この馬が2番人気になったのは、リアルスティールの再来を夢見た人が多かったのか、ルメール人気だったのかよくわからないが、過剰人気であったと思う。今後も基本的には新馬勝ちからの直行馬は疑った方がよいと思う。

5着  7番  ゲバラ             大野拓弥    1.47.8   33.5 

最後方から直線ではまずまずの末脚を見せたが、重賞では相手にならない結果だった。この馬も新馬戦からの直行だったので、まだこれから馬ということのようだ。

6着  2番  マードレヴォイス   三浦皇成    1.48.0   33.9 

この馬もう8戦目で未勝利勝ち以降はパッとしないので、今後も3歳限定レースで好走するのは難しそう。

7着  3番  ナイママ           柴田大知    1.48.0   34.3 

この馬も札幌2歳Sの2着以降の成績が冴えないので、今後も3歳限定レースで好走するのは難しそう。

2019年2月 8日 (金)

2019 2/2,3東京競馬のタイムランクA,Bを検証する

今週の「先週の結果分析」で東京競馬のレースにやたらタイムランクA,Bのレースが多かったことに違和感を感じた人は多いと思う。特にレベルの高いメンバーが集まりやすいような要素がない時期にこれだけタイムランクA,Bのレースが多発するのはおかしいと考えるのが自然だ。番組からは、タイムランクA,Bのレースが多かったことに対するコメントはなかった。こうした場合、「「先週の結果分析」のタイムランクは怪しい」と考えるだけでとどめる人が多いと思うが、ここではこのタイムランクA,Bの妥当性について各馬の前走完全タイム差と比較することで検証してみる。

2019.2.3 1回東京3日目4R 3歳500万条件 ダート1600m

タイムランクB メンバーランクC 

201920801

このレースは概ね各馬が前走の完全タイム差を上回っているがその幅に差がかなりあるので、単純に過大評価のタイムランクと考えるのは危険な気もする。3歳の成長期なのでこのくらいのパフォーマンスアップは十分ありえるので、このレースについては、各馬の次走の結果がある程度出そろうまで評価保留としておいた方がよさそうだ。

2019.2.3 1回東京3日目6R 3歳未勝利 芝2400m

タイムランクB メンバーランクC ペース補正 -0.8

201920802

5着のホウオウビクトリー以外は各馬かなり前走の完全タイム差を上回っているので、この評価は過大評価の可能性が高そうだ。ペース補正をかけすぎなのではないかと思う。

2019.2.3 1回東京3日目4R 3歳500万条件 春菜賞 芝1400m

タイムランクB メンバーランクD ペース補正 -0.3 

201920803

このレースも各馬の前走の完全タイム差との幅にばらつきがありすぎるので、評価は保留としておいた方がよさそう。過去のレースの完全タイム差の妥当性の検証をしていると、こういった感じで前走の完全タイム差とのばらつきに幅があるレースはけっこう多いようなので、このテのタイプのレースを多数検証していけばこうした場合どういう考え方をすればよいかわかるようになって、新たな馬券戦略を生み出せるかもしれない。

2019.2.3 1回東京3日目12R 3歳500万条件 ダート1600m

タイムランクB メンバーランクC 

201920804

このレースは1着のショーム以外の上位馬は皆1秒以上完全タイム差を上げている。ショームはかなりギリギリの危なっかしい勝ち方だったので、前走よりもパフォーマンスレベルを落とした勝ち方と考えてよさそう。そのため、このレースのタイムランクBは過大評価だと思う。次走クラスが上がるショームの次走はかなり苦戦するのではないだろうか。

2019.2.4 1回東京4日目5R 未勝利 芝1400m

タイムランクA メンバーランクD 

201920805

上位馬がほぼ前走の完全タイム差を1秒以上上回っているので、タイムランクAは過大評価と考えてよさそう。

2019.2.4 1回東京4日目8R 1000万条件 ダート1300m

タイムランクB メンバーランクC 

201920806

このレースは上位馬で前走の完全タイム差を上回っている馬もいれば下回っている馬もいるので、完全タイム差を信用してもよさそう。1着のリュウノユキナは中央に転厩して初めてのダート戦で一変したので大幅にパフォーマンスアップしても納得できる。レースぶりも逃げて最後速い上がりをつかっていた強いものだったので、次走クラスが上がっても好走する可能性が高いと思うので注目したい。

2019.2.4 1回東京4日目9R 3歳500万条件 ゆりかもめ賞 芝2400m

タイムランクA メンバーランクC ペース補正 -1.1

201920807

このレースはほとんどの馬が前走の完全タイム差を大きく上回っている。2着のキタサンバルカンは前走と大差ない完全タイム差となっているが、前走は僕が以前タイムランク評価が怪しいと記事にした葉牡丹賞なので、そもそも前走の完全タイム差が過大評価だったと考えられる。9着のラージヒルの前走も怪しいと先日きさらぎ賞の回顧記事で書いた。そのため、このレースのタイムランクAは過大評価であると考えてよいと思う。ペース補正をかけすぎなのではないかと思う。

1着のサトノジェネシスは次走重賞出走の可能性が高く、サトノダイヤモンドの全弟ということもあって人気になりそうなので、あえて疑ってみるのがよさそう。ただ、完全タイム差を1秒割り引いたとしてもそこそこ高い値なので、馬券対象から切るべきかどうかは相手次第となる。

2019.2.4 1回東京4日目11R G3 東京新聞杯 芝1600m

タイムランクB メンバーランクC 

201920808

1着のインディチャンプは前走スローペースだったし、4歳の成長期を加味すると大幅なパフォーマンスアップは可能と考えられ、3着のサトノアレスも前走休み明けで実力を発揮出来なかったので、大幅なパフォーマンスアップは妥当である。5着のタワーオブロンドンは前走のキャピタルステークスの完全タイム差が過大評価の可能性が高いと考えられると先日のレース回顧の記事でかいた。ただ、それらを差し引いてもやはり全体的に前走の完全タイム差を上回っているのでタイムランクBは過大評価なのだと思う。レース回顧の記事を書いていて改めて思ったがこのレースの4着以下の馬はかなりレベルが低かったと思う。

2019.2.4 1回東京4日目12R 1000万条件 芝1400m

タイムランクA メンバーランクC 

201920810

このレースのタイムランクも過大評価と考えてよさそう。1着のトゥザクラウンは派手な勝ち方だったので、次走上のクラスで人気になるようだったら、嫌ってみるとよいかもしれない。

ここまで見てきたように、こうやって個別に検証すると「先週の結果分析」の解説者とは全く異なる見解を導くことができる。上に上げたレースの各馬の次走を今後検証することによりさらに多くのことが見えてきそうなので、こうした検証は今後も続けて行こうと考えている。

2019年2月 6日 (水)

きさらぎ賞 G3 2019 レース回顧

やはり春の3歳馬は成長が著しい時期なので、過去の実績だけを重視して予想しては馬券は獲れないという難しさを改めて感じさせられたレースとなった。東京スポーツ杯はレベルの高いレースだったというのはもう過去のものと考えた方がよいということなのだろうと思う。

1.レース結果の基礎データ

京都芝1800m良
走破タイム:1:49.0 前3F-後3F:36.3-35.4 ミドルペース
ラップタイム:13.0 - 11.3 - 12.0 - 12.3 - 12.6 - 12.4 - 12.0 - 11.5 - 11.9
馬場差 +0.8 完全タイム差 +0.6
タイムランク D メンバーランク D

前半はややスロー。残り3ハロンからすこしペースアップしたものの、後半で11秒台に入ったのは残り2ハロンだけだった。馬場差+0.8ということで馬場は先週よりもさらに時計がかかるようになっていたが、完全タイム差+0.6のタイムランクDだったので、今後のクラシック戦線には影響しない凡戦だったと考えてよいと思う。

2.隊列分析

201920302

4コーナーであまりペースアップしていないのに、先頭の1頭だけかなり前にいる状態で直線を迎えた。これは有力馬に差し馬が多く、先頭の馬があまり警戒されていなかったからと思うが、直線入り口でのこの差は先頭を走っていた馬にとってかなり有利な状況であった。1週前の京都競馬の芝コースは内を狙う馬が多くて内側に渋滞が起きやすい状況が出来ていたが、この週はその反動があってか、内外に馬がバラけるレースが多かった。そのため、最内も大外も良く伸びていて、内外の有利不利が出にくいフラットな馬場状態だったと思う。実際このレースも大外から差した馬が2着となり、最内をロスなく回った馬が3着に粘っていた。

3.各馬の分析

1着 4番 ダノンチェイサー 川田 01:49.0

好スタートから2番手につけて、先頭の馬の後ろの最内のポジションに入り道中を距離ロスなく走ることができた。残り1000mあたりで先頭の馬が引き離しにかかっても慌てることなく、折り合いに専念して追走し、直線に入ると長くいい脚を使ってランスオブプラーナを楽に交わし1着となった。
もともと、未勝利戦、500万条件戦をかなりよい完全タイム差で勝っていて、ここでも好走できそうな下地があったし、1,2番人気の馬が後ろから差してくる馬だということを考えれば、前につけて好位差しが出来るタイプのこの馬を狙ってみるものアリだったなと今更ながら思ってしまった。やはり、差し馬が人気の時は前につけれる馬で良さげな馬を探すということは馬券検討に絶対に必要であるとの教訓を改めて得た。
この馬折り合いが課題だったようで、今回は2番手につけて先頭の馬のペースに惑わされなかったことから折り合いの課題はクリアされたかのように思えるが、ただ、今回は後方から早めに追い上げてくる馬がいなかった点では恵まれており、後ろからつつかれる展開になったときでもしっかりと自分のペースで折り合えるかどうかは、今後のレースでしっかりと見ておきたいところだと思う。

【追記:「トレセンまるごと情報局」での池江調教師のコメント】
ダービーまで賞金が安泰なのでほっとしている。2着では微妙で3着だと確実にまだ1走戦わなければならなかったので、ダービーまで余裕のローテーションを組めることが大きい。適正はマイルの方が高そうだが折り合いさえつけば2400mまでこなせるとおもう。新馬戦ではノメっていたが、今回は時計のかかる馬場をこなしてくれて課題をひとつクリアした。皐月賞、ダービーでは多頭数で揉まれる競馬になるが、皐月賞ではそうした状況を克服できるようなシミュレーションをして臨みたい。もちろんそれでいい結果がでることを期待している。
※コメントから、かなりダービーにこだわっていたので、皐月賞では狙わない方がよさそうだ。また、陣営も多頭数で揉まれる展開に不安があるようであることが伺えた。

 

2着 1番 タガノディアマンテ 岩田 01:49.3

最後方から前半は折り合い重視で追走し、直線で大外に出すと、このレース最速の上がり3ハロンタイムで各馬を差し切り2着となった。
以前のレースでもいい上がりの脚を使えていたが、今回の自身の完全タイム差は前走と比較しても大差ないので、3着以下の馬が弱かったから大外一気で勝てたという評価でいいと思う。今回8頭立てだったことも大外一気ができた恵まれた要因になったと思う。

3着 6番 ランスオブプラーナ 松山 01:49.4

好スタートから先頭に立ち、残り1000mあたりから次第にペースアップしてリードを広げるも、後続が折り合い重視であまり追いかけてこなかったことにより、直線入り口でセーフティリードを保つことに成功し、3着に粘った。
後続の馬がノーマークだったとこに恵まれたことが大きいが、それでも少しづつペースを上げ2番手との差を広げるように意識した騎乗はとてもよかったと思う。有力馬に差し馬が多い時にこうしたノーマークの逃げ馬が最後まで粘ってしまうレースはありがちなので、やはり、差し馬が人気の時は前につけれる馬で良さげな馬を探すということは馬券検討の鉄則ということなのだろうと改めて思った。

4着 3番 ヴァンドギャルド Mデムーロ 01:49.4

道中ではダノンチェイサーのすぐ後ろで折り合っているように見えたが、直線では少し伸びただけで大した脚は使えず4着に敗れた。
道中馬場を気にして何度も躓いていたということなので、時計のかかる馬場は苦手と考えてよさそう。前走、ホープフルステークスで明らかな不利を受けての6着ということで、今回弟デムーロから兄デムーロに乗り替わったこともあって1番人気になったが、前走不利を受けたということは馬自身にも不利を受けるような理由があった可能性が高いわけで、前走不利を受けたから今回は見直せるだろうという予想は結構危険だということを今回改めて思った。前走不利を受けて見直せると考えられる馬は馬券の軸にしてはいけなくて、相手候補にとどめるべきなのだろうと今回改めて思った。

5着 8番 メイショウテンゲン 池添 01:49.8

直線では外から、少しは伸びていたが、やはり未勝利脱出に4戦かかって、その後いきなり重賞は荷が重かったということだと思う。

6着 5番 コパノマーティン 和田 01:50.0

特に見所無し。やはり戦績が示すように、成績が全く振るわないので、中央競馬のレースで今後3着以内に入るのはかなり厳しいと思う。

7着 7番 アガラス 戸崎圭 01:50.2

2番人気なのに、全く伸びずコパノマーティンにすら負けるというふがいなさ過ぎる結果となった。前半行きたがって折り合いを欠いたことが大きかったようではあるが、このふがいなさでは立て直すのはかなり時間がかかるのではないだろうか。少なくとも次走でガラリ一変する可能性は低いと思う。

8着 2番 エングレーバー 藤岡佑 01:50.6

新馬と500万条件戦を連勝したので穴人気になっていたが、全くいいところがなかった。前走の500万条件戦のレースレベルを疑った方がいいかもしれない。実際そのレースで着差0.2秒で3着だったラージヒルがきさらぎ賞と同じ日に行われた東京のゆりかもめ賞で着差1.2秒の9着に敗れていた。

2019年2月 5日 (火)

東京新聞杯 G3 2019 レース回顧

インディチャンプが強い勝ち方をしたことで先週のダノンスマッシュに引き続き、また新たにG1での活躍が期待できる新星が登場した。先週のダノンスマッシュは実力を疑ってしまったが、インディチャンプについては今回勝てるであろうことを予想することができた。このような期待できる馬とそうでない馬をしっかりと判別できるようになることが馬券で勝つために必要だと思うので、今回もしっかりとレース回顧してみたい。

1.レース結果の基礎データ

東京芝1600m良
走破タイム:1:31.9 前3F-後3F:34.5-34.7 ミドルペース
ラップタイム:12.3 - 10.9 - 11.3 - 11.2 - 11.5 - 11.3 - 11.5 - 11.9
馬場差 -0.7 完全タイム差 -0.4
タイムランク B メンバーランク C

ここ数年スローペースのレースが多かったので、東京新聞杯はスローペースというイメージがついてしまっていた感があったが、やはり展開はメンバー次第ということなのだろう。今回は前半かなり流れて同じような速いラップが続く淀みのないレースとなった。
ただ、この完全タイム差、タイムランクBは過剰評価だと思う。この評価では、ほとんどの馬が前走より大幅にパフォーマンスアップしたことになるので、ありえない評価だと思う。インディチャンプはまだ伸びしろがありそうなので、この評価でもいいかもしれないが、2着以降の馬についてはこの完全タイム差で評価してしまうと、次走の予想を誤る可能性があるので注意が必要だ。

2.隊列分析

201920301

速いペースで流れたわりには、直線入り口では縦長にならずかなり固まった隊列となった。速いペースでも4角での追い上げにほとんどの馬が喰らいついてきていたということなので、タイムランクBは過剰だとしてもレベルの高いレースだったということなんだろうと思う。明らかについていけていなかったジャンダルムとレイエンダはスローペースにならないとダメなようだが、それ以外の馬は古馬オープン戦であれば十分上位に入る実力はあるのだと思う。

3.各馬の分析

1着 2番 インディチャンプ 福永 01:31.9

スタートはやや立ち遅れるものの、2ハロン目がかなり速い流れだったものの、楽に最内で前から7番目のポジションまで押し上げた。残り400mの少し手前で、すぐ外で前にいたタワーオブロンドンとほぼ同時に追い出すも、タワーオブロンドンを楽に交わして早めに先頭に立った。先頭に立つと気を抜くのか最後は2,3着馬にかなり詰め寄られたが1着となった。
インディチャンプの馬券を買った人は最後は冷や冷やしたと思うが、福永騎手のコメントによると早めに先頭に立ったのは追い出したときに反応がよすぎたためとのこと。福永騎手も実は早めに先頭に立ちたくなかったということなので、先頭に立つと気を抜く性格だということのようだ。福永騎手は前走では「今年はこの馬でG1に行きたい」と言っていて今回は「GⅠでもやれる期待が確信に替わりました。」と言っていたので、相当この馬への期待が大きいことが伺える。
前走の1600万条件戦はスローペースであったため、完全タイム差は補正しきれないスローだったが、上がり3ハロンタイム最速で2着に-0.5秒差をつけた圧勝であり、その前の1000万条件の2戦はまずまず速い流れでどちらもタイムランクBのレースで上がり3ハロンタイム最速だったので、今回のように流れるレースでも十分にやれる下地があった。そのため、重賞初挑戦でも好勝負出来ると考えることができた。こうした新星が古馬重賞で通用するかどうかを見極めるのは、こうして過去のレースのレベルをしっかりと吟味すればそう難しいことではないということなのだと思う。

【追記:「トレセンまるごと情報局」での福永騎手のコメント】
もともとゲートの駐立が苦手な馬で今まではうまくいっていたが、タイミングが合わず出遅れた。スローペースを予想していたのでできれば前の方にと思っていたが、思ったより流れた。スタートから300m地点で促して、タワーオブロンドンの後ろの位置が取れた。以前ならここでムキになり力んで走っていたが、ある程度リラックスできていたのは成長の証で今までの成果がでた。直線は最初最内が開いていてので狙っていたが前にいたロジクライが内に寄ってきたので進路を切り替えた。前の馬が止まってしまったので若干気を抜く面があったが最後は余裕があった。
スタートの出遅れは問題があって今後の課題だが、ゲートの駐立を練習していけばクリアできると思う。今後は、重賞を勝ったことで斤量面で使えるレースが限られてきてG1級の強い馬と戦うことになるので、出遅れグセがあるとか、かかるクセがあるとか、抜け出すと気を抜くようでは戦えないので、こうした面を強化する必要がある。ただ、相手が強くなれば気を抜くようなことはなくなると思う。G3でもそうだと思ったが、G3で抜け出して気を抜く面を見せたのはこちらの期待以上の能力を見せたということだと思う。

2着 6番 レッドオルガ 北村友 01:32.0

まずまずのスタートから、道中はインディチャンプのすぐ外の前を追走する。直線では少し仕掛けを遅らせていたが残り300mくらいからすごい脚を使って伸びて2着となった。
前走のターコイズステークスが出遅れて大外回って着差0.3秒の6着まで追い上げていたので、直線の長いコースで好走できそうな下地があって、僕もレース回顧でそのようなコメントを書いていた。ターコイズステークスで同じように外から伸びて着差0.4秒の9着だったミエノサクシードも次走京都金杯で3着に入ったのは偶然ではないような気がする。ターコイズステークスは11着まで着差0.4秒以内の大激戦でかつかなりレベルの高いレースだった可能性があるので、引き続きターコイズステークス出走馬の次走は注目が必要だと思う。

3着 1番 サトノアレス 柴山 01:32.0

まずまずのスタートから最内の中段を追走し、直線に入ってからすぐ鞭を入れて追い出したが、エンジンのかかりが遅く残り150mくらいでようやくエンジンがかかり3着に入った。
前走が23週間の休み明けで、それまで1秒以上1着から離されたことがなかった馬が初めて着差を2.5秒もつけられて負けたので、心配したが、休み明け2戦目でしっかりと立て直したようだ。なので、今後もしばらく期待できそうだが、今回は最内枠で最後まで距離ロスなく走れたのでかなり恵まれたと思う。今回も最後の最後でようやく追い込んできたように勝ち切るのは難しいタイプのように思える。堅実に毎回走ってくれるので相手候補としてはすごく有力だと思うが、軸馬にすべき馬ではないと思う。

4着 8番 ロードクエスト 三浦 01:32.3

三浦騎手のコメントでは「真ん中のいいポジションが取れました。直線ではすぐに外へ出せたのですが、先を見据えてしっかり壁を作って闘志を引き出す競馬をしました。狭いところを割ってよく伸びていますし、次につながる内容でしたね。」ということで、確かに直線の映像を見ると意図的に前の馬を壁にしながら狭いところを割ってでてきて、最後は良く伸びていた。前走の京都金杯のふがいない走りが嘘のように一変した。1400mの方がよいかと思ったものの、これなら1600m戦でも好走できるかもしれないと思える走りだった。

5着 5番 タワーオブロンドン ルメール 01:32.3

直線でインディチャンプのすぐ前の位置にいて同じように追い出してあっさり交わされたので、インディチャンプより弱いのは明白だった。前走のキャピタルステークスが、次走低レベルレースの京都金杯でふがいない負け方をするグァンチャーレを差し切れない2着だったのが不満でがっかりしたものの、休み明け2戦目の上積みがあるかもと思って少し警戒したが、今回もこの程度の走りであれば古馬重賞で戦えるほどの成長力はなかったと考えてよいのではないかと思う。

6着 4番 ストーミーシー 杉原 01:32.3

この馬も内を距離ロスなく走れたことが大きかったと思う。ただ、この馬いつも前半の位置取りが後ろすぎるものの末脚は割と堅実なので、まだ3着に入れる可能性はあると思う。最近著しく人気が落ちてきているだけあって、馬券圏内に入ったときの配当の破壊力はものすごいことになりそうなので、どこかで密かに狙ってみたいものである。

7着 13番 リライアブルエース 坂井 01:32.5

前走は末脚不発だったが今回は最後ちょとだけ脚を使ったように見えた。しかし、騎手の言うように復調していきていると言えるレベルにはまだないと思う。

8着 15番 レイエンダ 北村宏 01:32.5

最後の直線で上がり3ハロン最速の末脚を見せたが、後方に置かれすぎていたのでこの馬からするとかなりのスローペースのバランスになるので、特に評価できるほどの末脚ではなかった。この馬はセントライト記念2着馬ながら、僕のセントライト記念低レベル説を証明するかのように今回も凡走してくれた。もともと、2000m前後のレースを使っていたのに今回わざわざ1600m戦を使ったことを考えると陣営もこの馬の能力に疑問を感じて色々な路線を試しているようにも思える。しかしながら、1600m戦のペースはこの馬には合わないことが今回はっきりしたと思う。

9着 10番 ロジクライ 横山典 01:32.5

昨年勝った富士ステークスのラップタイムが今回のレースとあまり変わりないのに、同じように2番手でレースしたにもかかわらず今回は大敗した。富士ステークスとの違いは馬場差があちらは-1.2秒だったので、この馬はかなりの高速馬場の方がよいということなのかもしれない。ただ、勝った富士ステークスは、本調子になかったエアスピネル、ペルシアンナイト以外は大したメンバーではなく、その前の京王杯オータムH3着、中京記念2着も同じような大したことないメンバーだったので、そもそもこの馬あまり強くないのではないかという気もしている。

10着 9番 ヤングマンパワー ブロンデル 01:32.5

最近精細のないこの馬でも1着からの着差0.6秒なので、このことからもやはりこのレースのタイムランクB評価は過大評価だと思う。

11着 14番 レアリスタ 石橋脩 01:32.6

この馬でも直線の大外から最後まであまり伸びないもののしっかりと脚を使っているようには見えた。オープン特別であれば3着に入る可能性はまだありそうには見えた。

12着 3番 テトラドラクマ 田辺 01:32.7

直線に入ってすぐは、外から伸びてきそうな雰囲気はあったが、程なく脚が止まった。あまり成長力はなかった4歳馬という評価でよいと思う。

13着 7番 ゴールドサーベラス 大野 01:32.9

京都金杯と同様、今回も特にコメントの必要ないパフォーマンスだと思う。

14着 11番 ジャンダルム 武豊 01:33.2

後方のまま全く見所がなかったので、この馬もあまり成長力はなかった4歳馬という評価でよいと思う。

15着 12番 ショウナンアンセム ミナリク 01:33.5

この馬はオープン特別戦でスローで気分よく逃げれた時しか好走実績がないので、重賞で速い流れを先行すれば最下位になるのも当然の結果。

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