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2019年3月13日 (水)

2019 金鯱賞 G2 レース回顧

G1馬5頭出走の豪華レースと言われたものの、うち4頭は2歳、3歳、牝馬限定戦のG1勝ち馬ということで、そんなことから一番人気馬は前走古馬重賞初挑戦で勝った上がり馬だった。このレースのポイントはダノンプレミアムの取捨だったが、この馬の戦績で今回好走出来るかどうかを判断するのは難しかった。また、レース結果もあまりレベルの高くない結果と思われこのレースの結果を今後どう繋げていくか難しいところではあるが、しっかりレース回顧していきたい。

1.レース結果の基礎データ

2019年 3月10日(日) 2回中京2日  天候: 雨   馬場状態:稍重
11R  第55回金鯱賞
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定)  芝 2000m   13頭立

馬場差 +0.1 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク D

LAP :12.7-10.8-12.1-12.5-12.9-12.3-12.2-11.6-11.3-11.7
通過:35.6-48.1-61.0-73.3  上り:72.0-59.1-46.8-34.6  スローペース

雨の影響もあり、若干時計のかかる馬場となった。ペースはスローペースではあるが、勝負所の残り3ハロン目からしっかりペースがあがるレースとなった。

2.隊列分析

2019031102


勝負所の残り3ハロン目からしっかりペースがあがったものの、あまり長い隊列にはならなかったのはさすがG2レベルといったところか。それでもゴール前では上位3頭が後続を引き離していたので、スローの上がり3ハロン勝負では上位3頭が抜けていることを示す結果となった。と同時に4着以下の馬の末脚がダメダメすぎたともいえる結果となった。

3.完全タイム差検証

2019031105


5着以下の馬で前走よりパフォーマンスを落としている馬が多いが、下げ幅が一律大きいというわけではないし、凡走した馬は自身の持ち味を活かせないふがいないレースをした馬が多かったのでパフォーマンスを下げたのも納得で、この完全タイム差は妥当なものに思える。で、あれば上位3頭の強さが目立ったレースではあるものの、さほどレベルが高いレースではなかったということが言えるのではないかと思う。

4.各馬の分析

1着   1番  ダノンプレミアム    川田将雅    2.00.1 34.1

抜群の好スタートから、3番手に控えて、直線に向くと少し外に出して残り200mで先頭になるとそのまま他馬を寄せ付けず1着となった。
弥生賞まで見せていた、好位から早め先頭に立って押し切る強い競馬を古馬G2でも再現した結果となった。急仕上げで負けたダービーから秋を全休して古馬と初対決だったので、古馬と戦えるレベルまで成長しているかどうかが未知数だったので、予想する上でこの馬の扱いは難しかった。ただ、この馬のように弥生賞までは強い競馬をしたものの、3歳秋を全休して翌年春に古馬と対戦するようなケースの場合は、基本は疑ってかかった方が確率的に正解となる可能性は高いと思う。今回はダノンプレミアムはしっかり勝ったが、過去を思い返してみると、このような戦績の古馬初対決でしっかり勝った例は少ない。だから、今回僕はダノンプレミアムを軽視して馬券を外したが、あまり反省とか考え方を変えねばという心境にはならなかった。ただ、ダノンプレミアムがあっさり勝つケースも想定してWin5の買い目に入れておくことは必要だとは思った。
あと、今回は快勝したものの、タイムランクDなのでG1レースの場合でも好走できるかどうはまだ疑問が残る。

2着  11番  リスグラシュー      シュタル    2.00.3 34.1

スタートはよくなかったが、ペースが遅かったこともあり2コーナーあたりでは外目の7番手あたりの位置を追走する。4角のペースアップでも遅れることなく自然に外へ出し、直線に入ってすぐトップスピードに入って2番手に上がるも、ゴール前ではダノンプレミアムと脚色が同じになり2着となった。
牡馬との混合戦での実績が少ないため実力は半信半疑だったが、昨年秋から好調が長く続いており、これだけ安定的に末脚を繰り出せるのであればもうこの馬の実力はかなりのモノと考えてよさそうだ。スローペースのレースであれば中段で差し切り可能な位置につけることができて、確実に末脚を発揮できる。ただ、面白いのはエリザベス女王杯のように右回りのレースではエンジンのかかりが遅いかわりに最後までジワジワと長くスピードを上げ続ける走りで、左回りでは瞬時にギアチェンジできるもののトップスピードが最後まで続かないという特徴があるようだ。なので、以前は左回りの方が確実に走るイメージだったが、今では右回りの方が勝ち切れる可能性は高いのかもしれない。まだ5歳だし、好調を長く維持できる強みもあるので、今年はまだまだこの馬の活躍が見れそうだ。

3着   8番  エアウィンザー      武豊        2.00.4 34.2

まずまずのスタートから中段を追走し、1,2コーナーで隊列がやや縦長になったことに乗じて中段の内の位置に潜りこむ。4角の勝負所でもあまり動かず、内の距離ロスがないことを活かして好位をキープして直線でも追い出しを少し我慢して直線を上がったところからしっかり伸びて3着となった。
4連勝していたとは言え前走のG3戦がオープン昇級後初のレースであり、そのレースがタイムランクEの低レベルレースだったこともあって、1番人気は過剰人気だと思ったのだが、結果として3着は確保したものの、立ち回りの上手さで3着にこれた印象で強さは感じられなかった。直線の映像を見ると、後続の馬が走らなさすぎのように見えるのだが、実際に上がり3ハロンタイムを比べてみると、1,2着馬が34.1秒でこの馬が34.2秒でその次が34.7秒のペルシアンナイトと少し劣っているので末脚の差がそのまま着差に現れたレースとなった。
この馬は好位置につけて最後は確実にひと脚使えるのが強みではあるが、このクラスでは末脚はそう秀でてはいなく今回は立ち回りの馬さで3着を確保できたので、G2以上のクラスでは確実性に欠けるとの評価でよいと思う。

4着   6番  ペルシアンナイト    M.デムーロ    2.00.8 34.7

スタートは速くなかったが直線のうちに早めに内に切れ込み道中はエアウィンザーのやや外を追走し直線ではやや外に持ち出して追い出すもなかなかスピードに乗ることがでなかったものの、最後まで止まることなく走れたことで4着を確保した。
休み明けは走らないのでまあ、こんなところかといった結果ではあるが、デムーロ騎手のコメントによると馬場が重く展開も向かなかったとのことであった。この馬休み明け2戦目でしっかり変わる印象があるが、昨年の休み明け2戦目の大阪杯、マイルCSともに内をうまく立ち回って2着を確保したので変わったというよりは恵まれでの好走のように思えるので、今期も同じように恵まれる可能性は低いのではないかと思う。また、昨年の安田記念以降速い上がり3ハロンタイムを使えていないことも気になるところ。

5着  10番  アルアイン          柴山雄一    2.01.0 35.0

まずまずのスタートで好位を狙うも外枠だったため終始外を追走する。4角の勝負所ではしっかり追い上げるものの外をまわる距離損があったことでここで脚を使いすぎたのか直線では全く伸びなかったが、残り1ハロンでバテたことに乗じてなんとか5着に入った。
北村騎手の負傷で急きょ騎手が乗り替わる不運があったものの、終始外を回る立ち回りは最悪であり、最後も末脚勝負になってはこの馬の出番はなかった。
この馬のいいところは速いペースで先行しても最後まで粘れることであり、今回素人目にもわかる最悪のレースをしたので、さすがに次回はこの馬の強みを生かす戦法で走ってくると思う。相手メンバー、騎乗騎手次第ではあるが、次走は2,3着候補で狙ってみたい。

6着   7番  ギベオン            丸山元気    2.01.2 35.5

好スタートから好ダッシュで果敢に先行して先頭のタニノフランケルからちょっと離れた2番手を楽に追走して、直線に入ってすぐタニノフランケルを抜いて先頭に立つも、ダノンプレミアムにあっさり交わされその後もズルズル下がって6着に敗れた。
前走G3戦1着とはいえ、ショウナンバッハとの接戦だったことからわかるように明らかに低レベルレースだったので、ここでは末脚が足らないことを示した。丸山騎手のコメントによると、もう一列後ろから行く予定だったらしいが、2番手でもかなりゆったりしたペースで走れていたので前半もっと貯めたとしても結果はあまり変わらなかったと思う。やはりG2以上では足りない馬ということだと思う。

7着   9番  ムイトオブリガード  横山典弘    2.01.2 35.3

楽に3番手を先行するも直線では全く見所なし。ここ2戦全くいいところがない。この馬が好走したのは馬場差が-2秒くらいになるような超高速場のときなので、高速馬場で走る機会がくるまでは軽視でいいと思う。

8着   4番  スズカデヴィアス    藤岡康太    2.01.4 34.7

後方のまま見所なし。ただ、3戦続けてG2戦での凡走なので、G3戦になれば、相手次第ではあるが見直しが必要。

9着  12番  モズカッチャン      和田竜二    2.01.5 35.0

後方から、直線でも外を回り、最後は少し伸びてはいたが、9着に沈んだ。今回はデムーロ騎手ではなく、かつ外枠だったことで人気はなかったが、その通りなんの工夫のない走りで見所がなかった。この馬はインで距離ロスなく上手に立ち回るのが強みなので、やはりデムーロ騎手や武騎手みたいにインで距離ロスなく走る意識が強い騎手でないとよさが活きないと思う。次走も和田騎手だったら消しでいいと思う。

10着   5番  タニノフランケル    吉田隼人    2.01.7 36.2

楽に先頭に立って、後続をやや離した逃げだったが実際にはスローペースの逃げであった。さすがにこのクラスではスローで勝負所の早めスパートで逃げ切る戦法は通用しない。ここ2戦のG3戦は恵まれたが、今後も恵まれるかどうかよく見極める必要があり、G2戦以上では3着以内に入るのは難しそうだ。

11着   3番  サトノワルキューレ  四位洋文    2.01.7 35.3

見所のない走りであり、やはり3歳牝馬限定G2戦で凡走した馬では、古馬G2戦は荷が重かったということだと思う。

12着   2番  ショウナンバッハ    幸英明      2.01.7 35.1

後方のまま末脚不発。重たい馬場を苦にしていたようで、馬場差+0.1秒程度の馬場でも全くだめということのようだ。また、そもそもG2戦では力不足なことは戦績からはっきりしている。

13着  13番  メートルダール      福永祐一    2.01.8 35.2

前走の走りがよかったので、ちょっと期待したのだが後方のまま全くいいところなし。この馬も柔らかい馬場がよくないようではあるが、もう6歳で2戦続けて好走する調子を維持するのが難しくなっているのかもしれない。

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