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2019年3月

2019年3月30日 (土)

2019 毎日杯 G3 レース回顧

後々活躍する馬が出走することが多いレースではあるが、今年に関しては例年よりメンバーが少し劣っていたようである。1番枠の馬が難なく逃げ切ってしまい、完全タイム差もよくないので凡戦だったと思う。

1.レース結果の基礎データ

馬場差 -0.6 完全タイム差 +0.6
タイムランク D メンバーランク D

2019年 3月23日(土) 2回阪神1日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第66回毎日杯
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 1800m・外   13頭立

LAP :12.9-11.5-12.1-12.2-12.0-12.2-11.2-11.2-11.9
通過:36.5-48.7-60.7-72.9  上り:70.7-58.5-46.5-34.3  スローペース

スタートが遅く、前半3ハロン目以降はあまりペースは緩まなかったものの、全体的にはスローペースであり、残り3ハロンで前がしっかりスパートできたので、典型的な先行有利のレースとなった。
また、馬場はわりと高速な状態になっていた。

2.隊列分析

2019032503

4角のペースアップにわりと各馬ついていけていたので、直線入り口ではあまり縦長にはなっていない。それでいて、後方の馬は前を差し切れなかったので、阪神外回りコースであることを考えると、あまり末脚の鋭いメンバーのいないレースだったと考えてよいと思う。

3.完全タイム差検証

2019032505

前走との差にばらつきがあるが、パフォーマンスを落とした、上げたの説明がつきそうなので、妥当な完全タイム差に思える。

4.各馬の分析

1着   1番  ランスオブプラーナ  松山弘平    1.47.2 34.3

好スタートからまんまと逃げ切った。きさらぎ賞でも早めにペースアップしてセーフティリードを広げる走りができていたし、他に競りかけてきそうな馬がいないメンバーであったので逃げ切りの可能性は十分考えられたと思うものの、他馬がキャリアが少なく、末脚をどう評価すべきか難しかったので、この馬の逃げ切りを自信を持って予想することは難しかったと思う。


2着   2番  ウーリリ            福永祐一    1.47.2 34.0

最内の3番手追走から最後までしぶとく伸びて2着となった。
新馬勝ちから休み明けでいきなり重賞で通用したので、力はあるが、内をロスなく立ち回れたことと、外を回った馬の末脚が大したことないことに恵まれた2着のようにも思える。

3着  13番  ヴァンドギャルド    ルメール    1.47.4 33.9

後方追走から、直線では外からジワジワ伸びてなんとか3着に食い込んだ。
一応上がり3ハロンタイム最速ではあるが、あまり鋭い脚には感じられなかった。
ここ3戦の完全タイム差が、+0.6、+1.0、+0.8と、安定してきているので絶対的なスピード能力がこの程度の馬ということで、今後の伸びしろはあまり期待できないかもしれない。

4着   5番  ケイデンスコール    北村友一    1.47.4 33.9

後方から、直線では内から馬場の中ほどまで進路を切り替えてしっかり末脚を使って伸びての4着だった。
前走の朝日杯FSでは馬が走る気にならなくて大敗したが、今回は大幅にパフォーマンスを回復した。北村友一騎手のコメントによると、「調教に乗って左右のバランスがもうひとつだったので、急かさず直線までにリズムを整えてからラストにどれだけの脚を使えるか、というレースをしました。坂で鈍りましたが、前回とは違うレースができたと思います。」ということで、まだまだ課題が多そうな馬ではあるものの、末脚は確実に使ってくるので、今後どこかで活躍出来る可能性はまだありそう。

5着  11番  マイネルフラップ    吉田隼人    1.47.7 34.4

直線途中まではしっかり伸びてきていたものの、最後は末脚が鈍った。やはりこの馬は時計のかかる馬場がよさそう。しかしながら、前走まではまるで人気のなかったこの馬が今回は単勝6.6とかなり人気になってしまったので、この馬でおいしい配当にありつける機会は今後はあまりないかもしれない。

6着   6番  オールイズウェル    藤岡佑介    1.47.7 34.1

後方から、最後まで末脚は伸びているが、やはり末脚の鋭さが足りない。

7着   7番  ダノンテイオー      岩田康誠    1.47.8 34.8

先行有利の展開で、前から2番手のインを追走できていたにもかかわらず直線で失速したので、重賞で戦える力はなかったということだと思う。


---8着以降は、特にコメントの必要がないほど見所のない走りであった--
8着   3番  ルモンド            川田将雅    1.47.9 34.6
9着   4番  キングオブコージ    和田竜二    1.48.2 34.8
10着   9番  アントリューズ      田辺裕信    1.48.3 35.1
11着   8番  コパノマーティン    浜中俊      1.48.5 35.4
12着  10番  セントウル          小牧太      1.48.6 35.1
13着  12番  アンタエウス        山田祥雄    1.49.2 35.8

 

2019年3月29日 (金)

2019 日経賞 G2 レース回顧

メイショウテッコンによる武豊の絶妙な逃げだけが目立った、G2としては完全タイム差もよくない凡戦だった。このメンバーから春のG1で3着以内に入る馬は出てこないように思えるが、今後に向けてしっかりとレース回顧をしておきたい。

1.レース結果の基礎データ

2019年 3月23日(土) 3回中山1日  天候: 曇   馬場状態:稍重
11R  第67回日経賞
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定)  芝 2500m   12頭立

馬場差 -0.1 完全タイム差 +0.9
タイムランク D メンバーランク C

LAP : 7.0-11.8-12.5-12.3-12.6-13.1-12.9-13.1-11.9-11.6-11.8-11.6-12.0
通過:31.3-43.6-56.2-69.3  上り:72.0-58.9-47.0-35.4  スローペース

やや重ではあるものの、あまり馬場は悪化していなかったようだ。ラップタイムとしては、前半遅く、中盤ではかなり緩んだが、残り1000mより加速するロングスパート戦になり持続力が試されるレースとなった。


2.隊列分析

2019032504

直線入り口ではやや縦長の隊列になった。ロングスパート戦となる中で、この時点で後方にいる馬はG2戦で戦えるレベルにはないと思う。


3.完全タイム差検証

2019032506

前走より大きくパフォーマンスを落としたルックトゥワイス以外は完全タイム差の前走との変動が少ないので、妥当な完全タイム差だと思う。

4.各馬の分析

1着   1番  メイショウテッコン  武豊        2.34.2 35.4

先行馬のわりにはスタートが安定しない難点があるが、今回は練習が功を奏してうまくスタートが切れたとのこと。加えて1番枠で逃げやすかったこと、競りかけてくる馬がいなかったことに恵まれたと思う。さらに加えて、1000mでしっかり加速することができたのは、エタリオウがかかって早仕掛けで前に出てくることを利用してスパートしたことが上手くいったということのようなので、色々な要素がかみ合っての1着だったと思う。完全タイム差の値があまりよくないように、あまり強い1着ではない。

2着   7番  エタリオウ          M.デムーロ    2.34.4 35.6

向こう正面での速すぎるスパートはどうやら失敗だったようだ。後方に位置してもペースが遅いと判断した場合は早めにスパートして前につけてくるのはデムーロ騎手のよくあるパターンだが、エタリオウは前半からいつもよりハミを噛みすぎて力んでいたようなので、必要以上にスパートしてしまったようだ。残り1000mの手前から脚を使いすぎてしまってはさすがに持たない。ただ、それでも2着に食い込んだのでこのメンバーの中では力上位であることを示した。しかしながら、完全タイム差は平凡であり、もともと2着の多い馬なので、この馬が今後重賞で勝ち切るイメージはあまり持てない。

3着   4番  サクラアンプルール  横山典弘    2.34.6 35.2

スローペースになれば、最後は一脚使ってくる末脚は8歳になっても健在のようだ。さらに今回は最内をうまく立ち回って追走に脚を使いすぎることなく4角を回って直線入り口で楽に先団に取り付けたのがよかった。

4着  10番  ハッピーグリン      服部茂史    2.34.8 35.5

地方馬が芝の古馬G2戦で4着に入ったのは大善戦といえるが、それだけ他の馬が走らな過ぎたということだと思う。

5着   2番  ゴーフォザサミット  石橋脩      2.34.9 35.9

3番手追走から、ロングスパート戦でも直線入り口ではよく喰らいついていたものの、その後伸びず5着になる。
直線では伸びなかったものの、大きくバテてはいなかったので、さらにメンバーが弱くなるオープン特別がやG3戦では善戦することはできるかもしれない。

6着   6番  ルックトゥワイス    戸崎圭太    2.35.0 35.3

7番手を追走するも、早めのスパートについていけす、一旦9番手までさがるも、最後は少しだけ末脚を使い追い上げるも6着が精いっぱいだった。エンジンのかかりが遅い馬なので、早めのスパートが必要になるレースではどうしても後ろに置かれてしまう。そのため、前が止まらない展開ではこの馬の出番はなくなる。今回の出走メンバーでは前に行った馬が揃ってバテる展開は考えにくかったので、この馬は軽視してよかったということになる。前走の日経新春杯はL2Fが13秒台になるほど前がバテる特殊なレースだったので、この馬にはハマる展開になった、こうやって考えると、今後のこの馬の取り扱いはわりと考えやすいのではないかと思う。

7着  12番  クリンチャー        三浦皇成    2.35.3 36.0

直線入り口では一瞬前に出てきそうな雰囲気があったものの、まるで伸びなかった。ただ、この馬休み明けのセントライト記念がダメダメだったのに次走の菊花賞でしっかり変わって2着になったことがあるので、次走は少し警戒しておく必要がある。

8着   5番  ブラックバゴ        池添謙一    2.35.6 35.7

見所なし、重賞での好走実績のまるでない馬でかつ、気難しい面のある馬なので、重賞では即消しでよいと思う。

9着  11番  チェスナットコート  坂井瑠星    2.35.8 36.2

見所無し。

10着   9番  カフェブリッツ      蛯名正義    2.35.9 36.9

先行するも最後は全く粘れなかった。
先行したG3ダイヤモンドステークスは超低レベルレースだったため、3着に入れたが、やはり重賞で好走するにはレベル的に難しい馬だということだと思う。

11着   3番  アクションスター    大野拓弥    2.36.8 36.9

見所無し。


12着   8番  グランアルマダ      石川裕紀    2.37.1 37.3

見所無し。

2019年3月28日 (木)

2019 マーチステークス G3 レース回顧

非常に難解な一戦だった。ただ、サトノティターンはとても個性的で面白い馬であり、今回も、興味深い一面を見せたので今後も忘れることなく注目したい。

1.レース結果の基礎データ

2019年 3月24日(日) 3回中山2日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第26回マーチS
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(指定)  ダート 1800m   16頭立


馬場差 +0.3 完全タイム差 +0.4
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.7-11.4-12.9-12.9-12.6-12.1-12.4-12.3-13.0
通過:37.0-49.9-62.5-74.6  上り:75.3-62.4-49.8-37.7  ミドルペース

淀みない平均ペースでありL3Fで13秒まで減速する持続力が問われるレースとなった。そんな中で後方の外から1頭だけ際立った脚で追い込んだサトノティターンの走りは他馬と次元が異なるもののように見えた。

2.隊列分析

2019032502

直線入り口ではやや縦長になっていたものの、直線に入ってからしっかり追い上げてくる馬が多く、ゴール前ではかなり接戦となった。

3.完全タイム差検証

2019032507

前走負けすぎのサンマルデュークと今回大敗した14,15,16着の馬以外は前走とのパフォーマンス差が大きくないので、妥当な完全タイム差だと思う。


4.各馬の分析

1着  10番  サトノティターン    石橋脩      1.52.3 36.6

まずまずのスタートから最初は中段の位置にいたものの、徐々に下がり後方から2番手の位置まで下がる。4角から少しづつ追い上げて直線では後方外から一気に差し切り1着となった。
アメトークで「クセの強い馬」として紹介されたサトノティターンが遂に重賞を制覇した。この馬、鞭を入れると大きく右にヨレるので、ここ近走はほとんど鞭が使えなかった。前走も結局鞭を使うことなく1600万条件を勝ったので、相当高い実力がある馬であるということはわかっていたものの、鞭が使えなければさすがに重賞は厳しいだろうと思って、僕はこの馬を軽視してしまったのだが、直線ではバシバシ鞭が入ってそれでもまっすぐ走れている様子に驚かされた。鞭が入れられるようになったのであれば、重賞初挑戦で勝ち切ったのも納得。
ただ、鞭が入れられるようになったものの、そうするまでにはかなりの苦労があったようだ。最後の直線を正面からのパトロール映像で見ると、直線なのに石橋騎手は体をかなり左にそらした体制て右鞭を入れている。これは右鞭入れても右にヨレないようにしようとしてかなり練習したのではないかと思う。鞭を入れてもまっすぐ走っていたとはいえ最後は少しだけ右にヨレていた。
鞭が入れられるようになったことで、今後は無視できない存在になったが、うまく鞭を入れるにはかなり練習が必要に思えるので石橋騎手のような騎乗が他の騎手でもできるのかどうか疑問がある。そのため、次走以降石橋騎手以外が騎乗する場合は調教でどれだけその騎手が乗ったかをチェックする必要がある。また、この馬今回はパドックで馬っ気を出していたが、この馬の場合は割り引いて考える必要はなさそうだ。

2019032510 2019032509


2着  12番  ロンドンタウン      吉田隼人    1.52.5 37.6

先行して、最後まで粘り切っての2着。
この馬の日本での好走は高速ダートのときに限られていたので、今回軽視してしまったが、馬場差+0.3の馬場でしっかり走ってきた。いままでにないパターンでの好走なので、今期は調子がすごくいい可能性があるので次走以降しばらく注目する必要がありそう。

3着  11番  リーゼントロック    松岡正海    1.52.5 37.7

3,4番手追走から、4角でバシバシ鞭が入って直線入り口では先頭に立ち、最後まで粘り切って3着となった。
前半があまり速くならないペースであれば先行でき、4角で先頭に立てるようなペースであれば最後まで持続力が続くようだ。今回の展開が向いたことと、調子がよかったことが相まっての3着だと思う。

4着   6番  ヒラボクラターシュ  戸崎圭太    1.52.5 37.5

5番手追走からロンドンタウンの内から同じような脚で追い上げてきたが、末脚が少し劣っての4着だった。
悪くない走りだったが、このメンバーではわずかに地力が劣ったということだと思う。戦績を見ると好走するときと凡走するときが極端なように見えるが、好走するときはL1Fが13秒台まで減速するような持続力勝負の場合が多いようだ。

5着  15番  サンマルデューク    武士沢友    1.52.6 36.6

最後方から、久々にいい末脚を見せた。とはいえ、もう10歳だし、前半後方に置かれすぎるので、今後も3着以内に入る可能性は低いと思う。

6着   4番  ロードゴラッソ      藤岡佑介    1.52.6 37.2

後方からインをロスなく走って最後までよく伸びていた。まだオープンに入って1戦であるので、この一戦で見限らない方がよさそう。

7着  14番  グレンツェント      ミナリク    1.52.6 37.4

4角から追いあげて一瞬よい脚を使うものの直線ではあまり伸びなかった。やはり重賞では力が足りない。ただ、東海Sの回顧でも書いたが、この馬ずっと重賞を使っているので、オープン特別に出れば(斤量次第ではあるが)3着以内に入れる可能性は高いと思う。

8着   3番  ジョーダンキング    蛯名正義    1.52.7 37.3

後方から末脚不発。前走の1600万条件戦までは、速い上がりを使えていたが、重賞のペースではあまり脚が溜まらず、かつ他の馬の末脚も速いので、目立つような末脚は使えなかったということだと思う。重賞での好走は難しそうだが、この馬時計の速いダートでの実績があるので、脚抜きがよく時計の速いダートになればもう少しやれるかもしれない。

9着  16番  センチュリオン      内田博幸    1.52.9 37.5

序盤で押して外の中段の位置で流れに乗れたが、最後は脚が続かなかった。休み明けで10キロ増だったことでまだ太い体つきだったようだ。中山巧者なだけに次走も中山で馬体が絞れているようであれば、一応警戒しておきたい。

10着   8番  テーオーエナジー    田辺裕信    1.53.0 38.0

先行するも最後まで持たなかった。オープン特別で2戦続けて先行して好走した実績があるものの、やはり重賞だと荷が重い。

11着   5番  アスカノロマン      太宰啓介    1.53.3 37.7

後方から、もうかなり長期間凡走が続いているので、今後も即消しでよいと思う。

12着   1番  アルドーレ          古川吉洋    1.53.3 37.7

後方で見所なし。包まれる競馬の経験が初めてだったので戸惑ったということもあるようだが、この走りでは次走ガラリ一変する可能性は低いと思う。

13着   7番  ハーベストムーン    三浦皇成    1.53.5 38.3

見所無し。

14着   9番  エイシンセラード    津村明秀    1.54.2 39.5

直線までしっかり2番手で先行できていたものの、直線で失速した。オープン昇級初戦だったとはいえ、この馬の戦績からするとちょっと失速しすぎ。この馬昨年12月から休みなく5連戦しているので、調子を落としていた可能性はあると思う。休んでリフレッシュすればオープンでもやれる可能性はあると思う。

15着   2番  マイネルオフィール  柴田大知    1.54.7 39.4

見所なし

16着  13番  ハイランドピーク    横山和生    1.54.8 40.2

外から強引にハナを取りきったが、最後は失速した。ちょっと失速しすぎではあるが、そう無謀なペースではなかった。この馬、重賞では今のところ脚抜きのいい時計の速いダートでしか好走実績がないので、パサパサのダートでの重賞ではそもそもこの程度の実力しかないのかもしれない。

2019年3月26日 (火)

2019 高松宮記念 G1 レース回顧

この日の中京競馬はこのレースとひとつ前のレースで2レース続けて1200m戦だった。ひとつ前のレースでは外からの差しが決まる決着だったものの、このレースは内を通った馬で決着した。このレースだけみると、内が伸びるトラックバイアスがあったように見えてしまうが、実際にはトラックバイアスはなく、内を走った馬が有利になる展開になったということだと思う。こうして展開によって、枠の有利不利が出るということであれば、やはり展開予想は重要であるということを思い知らされたレースとなった。

1.レース結果の基礎データ


2019年 3月24日(日) 2回中京6日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第49回高松宮記念
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 1200m   18頭立


馬場差 -0.8 完全タイム差 +0.4
タイムランク D メンバーランク C


LAP :12.0-10.1-11.1-11.4-11.2-11.5
通過:33.2-44.6-55.8-67.3  上り:67.3-55.3-45.2-34.1  ミドルペース


このクラスとしては1ハロン目はさほど速くなく、2ハロン目最速から平均ペースで最後まであまり減速しなかったので、前にいた馬が楽ができたペースだったということである。L1Fでの減速がほとんどないので、後方から差す馬の出番はない展開となった。


2.隊列分析


2019032501


勝負所でペースが上がらなかったことから、直線入り口ではあまり縦長にはなっていないが、外を回った馬はかなりの距離損があったと感じさせられる隊列になった。最後まであまり減速しなかったことから、内の前目にいた馬で決着した。


3.完全タイム差検証


2019032508


前走からのパフォーマンスの上下差が少ない馬が多いのでかなり妥当な完全タイム差評価だと思う。


4.各馬の分析


1着   3番  ミスターメロディ    福永祐一    1.07.3 33.6


まずまずのスタートから、インぴったりを4,5番手で追走し、直線も内の位置からジワジワ伸びて残り150mくらいのところで先頭に立ち1着となった。
やはり最内をロスなく走れたことで、前半通過ラップ33.2に対して、自身は33.7で前からあまり離されずに回れたのがよかったと思う。それから、この馬は芝1200mは初めてだったが、距離が短縮すれば先行してかつ、L1Fであまり減速しない走りができるということだったかもしれない。つまり芝1200mが実はベストだったということなのではないかと思う。
ただし、今回の完全タイム差は平凡なものだし、枠順、展開に恵まれた面も大きいので、今後も安定的に活躍できるかどうかは微妙。


2着   4番  セイウンコウセイ    幸英明      1.07.4 33.9


好スタートから一旦先頭に立つも、外から来た2頭に差気に行かせ、最内の3番手のポジションをがっちりキープする。4角で他馬が外を回って追い上げる中、インで追い出しを少し待ち、直線入ってスパートして一旦先頭に立つもミスターメロディに交わされての2着だった。
内で好スタートを切りつつも他馬に先に行かせてインのポジションで我慢できたのがよかった。前走はブリンカーを初着用したものの、ブリンカーが効きすぎて暴走したので、その経験をうまく活かせた形になった。この馬の昨年の函館スプリントS勝ちが高速タイム決着だったので、高速馬場への適正があることは示していたが、近走の上がり3ハロンタイムが悪すぎたので軽視してしまったが、函館スプリントSなんかは上がり3ハロンタイム順位13位で勝っているわけで、やはり内枠で先行力のある馬は警戒すべきだったということなのだろうと思う。


3着   7番  ショウナンアンセム  藤岡康太    1.07.4 33.4


後方からのレースとなったが、4角から直線の位置で他馬が外に膨れながら追い上げる中、インぴったしを回って追い上げられたことによる距離得が大きかった。この馬の前走の僕のレース回顧では、「1400-1600戦でスローペースで先行できたときしか好成績を上げたことがないので、1200mのハイペース戦では全く相手にならないと思ったものの、中盤で押し上げるといった今までにない戦法でソコソコ走れたので、今回のレースは収穫があったと思う。」と書いたものの、この戦法がG1レースで通用するとは思えなかったので軽視してしまったが、今回は立ち回りの良さによる距離得もあって通用してしまった。前走感じたような今までと違う走りが出来そうな兆しは、しっかり覚えておいて、よく検討すべきであるとの教訓を得た。



4着  13番  ダノンスマッシュ    北村友一    1.07.5 34.0


まずまずのスタートから、3角でやや強引に内に切れ込み4番手追走の位置を確保する。4角では内の馬の影響でやや外を回る距離ロスがあるものの、直線ではしっかり伸びるかに見えたがさほど伸びず4着だった。
外枠だったことからの距離ロスが大きかった。また、残り3ハロンであまり前が減速しなかったので、この馬のギアチェンジが活かせる展開にならなかった。また、過去2戦は内枠だったことで、距離ロスなく走れて追い出しを待って、最後の加速で勝つパターンでできたが、今回は外枠だったために追走にあまり余裕がなかったことも最後に一足使えなかった要因になっていると思う。なお、3角で強引に内に切れ込んだことにより9番ナックビーナスおよび6番アレスバローズの進路が狭くなったということで、北村友一騎手に過怠金10万円の採決が下っている。
このように、人馬ともにこの路線の主役になるのはまだまだ課題が多いということを示した結果となった。


5着   5番  ティーハーフ        国分優作    1.07.6 33.7


この馬も最内を追走できたことが活きた。この馬大外ぶん回して追い込む形が多かったのに、今回のようにインをロスなく立ち回ることができたのは驚きだった。今期はよっぽど調子がよいようなのだが、この調子ならば、まだまだ重賞で3着以内に入る可能性はあるように思える。


6着   8番  レッツゴードンキ    岩田康誠    1.07.6 33.3


後方でしっかり脚をため、比較的内の位置から上がり3ハロンタイム最速で追い上げてきたが、L1Fで減速しない展開では6着に来るのが精いっぱいだった。この馬としては前半もっとペースが上がってL1Fで減速する展開になって欲しかったところだろう。


7着  16番  デアレガーロ        池添謙一    1.07.8 33.5


大外からしっかり追い上げてきたが、前が止まらない展開では7着まで追い上げるのが精いっぱいだった。直線入り口の隊列図が示すように、外を回った距離ロス、不利は大きい。末脚はしっかり使えていたので、またどこかで好走できるチャンスはありそう。


8着  12番  ロジクライ          ルメール    1.07.8 33.7


1200m戦のペースではテンに好位置につけることはできなかった。前走の1400mでも好位は取れなかったが内枠を活かして距離ロスなく走れたことを活かしての3着だった。今回は前走のような立ち回りをすることもできず、直線で大して伸びなかった。


9着   6番  アレスバローズ      川田将雅    1.08.0 34.2


3角でダノンスマッシュで受けた不利が大きかったようだ。このレースは参考外とした方がよさそう。


10着   2番  ラインスピリット    森一馬      1.08.1 34.2


内枠を活かして、残り200mまではいい位置につけていたがその後失速した。内枠の利をまったく活かせなかったので、今後活躍できる可能性は低いように思う。


11着  17番  ダイメイフジ        丸山元気    1.08.1 33.9


外枠ということ以前に末脚不発。やはり少し間隔を空けて出走した後の叩き2戦目のみ走る馬と考えてよさそう。


12着  14番  ペイシャフェリシタ  松田大作    1.08.1 34.2


直線ではジワジワのびではいたものの、外の後ろからでは相手にならず。やはり前走のレース回顧での見立て「この馬は直線でしか伸びれない馬のようだ。3着以内に入れたレースはインをうまく立ち回ったレースが多いので、インで労することなく前目の位置を取れて直線の伸びだけで3着以内に入れるようなレースでないと馬券圏内に入るのは難しいということだと思う。」は正しいと思う。


13着  11番  ヒルノデイバロー    横山典弘    1.08.8 34.3


特にコメントの必要はないと思う。


14着   9番  ナックビーナス      大野拓弥    1.08.9 35.2


芝1200mではかなり長期間好走している馬なので、今回の凡走は3角でダノンスマッシュで受けた不利が大きかったようだ。このレースは参考外とした方がよさそう。


15着  15番  モズスーパーフレア  武豊        1.09.0 35.8


ここ2戦1ハロン目11秒台のペースで楽に先手を取れていたのが、今回12.0にもかかわらず先頭に立つのを苦労していたし、最後の失速も負けすぎなので、調子落ちだったと考えてよさそう。昨年から使ったレース数が多いので目に見えない疲れがあったということなのだと思う。調教師は武騎手に指摘されて初めて調子落ちがあったことに気付いたという趣旨のレース後コメントを出しているようだが、調教師でも判断を誤るくらいだから、調教の良し悪しなど素人にはわかるものではないということなのだろうと思う。


16着  18番  ダイメイプリンセス  M.デム    1.09.1 34.6


外枠が不利なだったということはあるものの、全くいいところなしで、ここ数戦凡走が続いていることから復調の兆しが見えるまでは消しでいいと思う。


17着   1番  スノードラゴン      藤田菜七子    1.09.2 34.7


特にコメントの必要はないと思う。


18着  10番  ラブカンプー        酒井学      1.09.3 35.8


やはり復調せず。走る気がなくなっているというような精神的な問題が大きいのかもしれない。

2019年3月21日 (木)

2019 ファルコンステークス G3 レース回顧

過去の傾向からこのレースの出走馬から今後の活躍馬が出ることも少ないこともあり、分析するモチベーションが上がらないのが正直なところであるものの、今後Win5のような種類の馬券を的中を目指すためには苦手なタイプのレースをなくした方がよいので何かをつかむべくレース回顧してみる。
1.レース結果の基礎データ
2019年 3月16日(土) 2回中京3日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第33回中日スポーツ賞ファルコンS
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 1400m   15頭立
馬場差 -0.4 完全タイム差 +0.2
タイムランク C メンバーランク D
LAP :12.0-10.8-11.4-11.7-11.5-11.6-11.9
通過:34.2-45.9-57.4-69.0  上り:68.9-58.1-46.7-35.0 
前半のスピードは中京1400m戦としては標準的なものであり、後半も大きくバテることなく淡々とした平均ペースのレースであった。

2.隊列分析
2019032001
直線入り口ではやや縦長ながら、後方の馬がしっかり差し込んできたので前にいた馬がかなり直線でバテるレースだったようだ。
3.完全タイム差検証
2019032005
4着までの馬が前走よりやや大きくパフォーマンスをアップさせているが、これは前走よりも条件が整ったため能力が発揮できたと考えてよいのではないかと思う。ひとまずは妥当な完全タイム差評価と考えてよいと思う。
4.各馬の分析
1着  15番  ハッピーアワー      吉田隼人    1.20.9 34.0
後方からになり4角ではまだ後方だったものの、後方外からジワジワ追い上げ、坂を上がったところで一気に加速して、1着となった。前走のシンザン記念の僕のレース回顧では、後方からそれなりの脚を使うも重賞で3着以内に入るのは難しそうと書いたが、今回中京1400mに変わって、前半が速く直線に入ってすぐの坂を上って前にいた馬がバテたのに乗じて追い込んでこれたという感じなので、恵まれた勝利なのだと思う。このように京都平坦の1600mで末脚を活かせなかった馬が、中京1400mで能力を発揮するようなケースは割とありそう。
2着  13番  グルーヴィット      北村友一    1.21.0 34.4
ハッピーアワーの少し前の位置から直線入り口では同じような脚色で追い込んでくるも、最後はハッピーアワーに末脚が劣った。
ダート実績しかなく、芝のレースは初挑戦だったが、前半スピード負けすることなく中段の位置で追走することができて、最後に末脚を確実に使える馬のようだが、今回は勝馬より少し能力が劣った形になったが、同じような条件のレースであれば、今後も3着以内に入る可能性は高そう。ただ、勝ち切るにはもっとメンバーが弱くなる必要がありそう。
3着   4番  ローゼンクリーガー  福永祐一    1.21.5 35.3
3番手の位置ながら内を距離ロスなくまわり、直線坂を上がったところでは、先頭に立つ勢いがあったものの、差し馬2頭の末脚に屈した3着だった。
先行した馬の中ではもっとも善戦したが、1着馬から0.6秒離されて、距離ロスなく走れてこの程度の走りなので、価値のある3着には思えない。4着以降の馬が弱かったことに恵まれてのことだと思う。
4着   2番  ショウナンタイガ    柴山雄一    1.21.6 35.2
最内を距離ロスなく走って追い込んできた4着であった。立ち回りが上手いというより、たまたま内が空いてたことが大きく、能力以上のパフォーマンスを発揮できたということだと思う。なので、次走も同様の走りが出来る可能性は低いと思う。
5着  12番  ブリングイットオン  丹内祐次    1.21.9 35.3
後方から、直線坂ではまるで伸びなかったものの、坂を上がってちょっとだけ伸びた。が、このクラスでは力不足だと思う。
6着  10番  ヴァッシュモン      田辺裕信    1.22.0 35.8
3番手を追走するも、直線では全く伸びず。前走との比較で考えてちょっと伸びなさすぎなので、敗因が掴みづらい。とりあえずは調子を落としていると考えるべきであると思う。
7着   9番  ダノンジャスティス  小崎綾也    1.22.0 35.6
好位から全く伸びず。このクラスでは通用しない。
8着   8番  ザイツィンガー      国分恭介    1.22.1 35.0
後方から一番外を回り、最後は少し伸びたが、前半の位置取りが悪すぎるので、好走出来る可能性は今後も低そう。
9着   3番  スタークォーツ      川又賢治    1.22.3 36.4
逃げることができたが、直線で大きくバテた。
10着   7番  シングルアップ      中谷雄太    1.22.3 36.0
特に見所なし
11着  11番  ドゴール            津村明秀    1.22.4 36.0
特に見所なし
12着  14番  イッツクール        松田大作    1.22.4 35.5
特に見所なし
13着   5番  ジャカランダシティ  荻野極      1.22.6 36.5
特に見所なし
14着   6番  ジャパンスウェプト  藤岡康太    1.22.7 36.1
特に見所なし
15着   1番  ニューホープ        佐藤友則    1.26.0 36.5
序盤から全くついて行けず、そもそもこのレースを走る資格のない走りだった。

2019 フラワーカップ G3 レース回顧

個人的には、ファンディーナのポテンシャルを見誤った苦い思い出のあるレースであり、今年の勝馬もかなりいい勝ち方をしたので、今後を見誤らないようにしっかりレース回顧したい。
1.レース結果の基礎データ
2019年 3月16日(土) 2回中山7日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第33回フラワーカップ
3歳・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指)  芝 1800m   13頭立
馬場差 -0.8 完全タイム差 -0.2
タイムランク C メンバーランク C
LAP :12.7-11.9-12.0-12.1-11.8-12.0-11.8-11.2-11.9
通過:36.6-48.7-60.5-72.5  上り:70.8-58.7-46.9-34.9  スローペース
中盤ペースが緩むことなく、L2Fが最速になったので後ろからの馬にはつらい展開となった。L1Fでも大きく減速していないので持続力勝負にはならず、スピード勝負のレースとなった。

2.隊列分析
2019032002
直線入り口では割と縦に長い隊列になったので、淀みのないペースで追走するのに苦労した馬が多かったようだ。そのため最後はわりとはっきりした着差ができる結果となった。

3.完全タイム差検証
2019032006
極端な偏りはないので、妥当な完全タイム差と思える。
4.各馬の分析
1着   4番  コントラチェック    丸山元気    1.47.4 34.9
好スタートからスピードの違いで先頭に立ち、最後も一足使って後続を寄せ付けない圧勝だった。
ローテーション的に無理はせず次走はオークスになるとのこと。完全タイム差、厩舎スタッフ、ローテーションの面でファンディーナより上なので、この馬については今後を信用してよいのではないかと思う。オークスはかなり有力なのではないだろうか。
2着   7番  エールヴォア        M.デムーロ    1.47.8 34.1
スタートは速くなく中段からになるが、最後は長くいい脚を使って2着になった。
この馬、前走は最初の1ハロンが13.3と極端に遅いペースだったので前に行けただけで、もともとスタートが速い馬ではない。折り合いに専念すれば最後は長くいい末脚が使える馬のようだが、展開に左右されやすい面はありそう。
3着  10番  ランブリングアレー  浜中俊      1.47.8 34.4
先行して最後はエールヴォアをなかなか抜かせないように抵抗できていたので、能力があることを示した。16週間隔を空けてのレースだったが、確実に成長しているように思える。
4着   2番  シャドウディーヴァ  岩田康誠    1.48.1 34.0
後方からだが、インをついて直線ではよく伸びていた。相手と展開次第では3着以内に入れそうなところは見せた。
5着   8番  ジョディー          吉田豊      1.48.3 35.2
2番手で先行して5着に粘る。この馬は末脚が足りないので、スローペースでかつ、この馬が後続に直線入り口である程度差をつけれる展開にならないと、3着以内に入るのは苦しい。
6着  12番  アイリスフィール    石橋脩      1.48.5 33.8
最後方から大外回して上がり3ハロンタイム最速で追い込むも着差詰まらず。末脚は鋭いがアテにはできない追い込み馬。
7着  13番  フラル              ミナリク    1.48.7 34.3
特に見所無し
8着   9番  レオンドーロ        柴田大知    1.48.7 34.8
特に見所無し
9着   3番  エフティイーリス    蛯名正義    1.48.8 35.4
特に見所無し
10着  11番  ルタンブル          三浦皇成    1.48.9 34.7
特に見所無し
11着   1番  メイショウハナグシ  池添謙一    1.49.0 35.0
特に見所無し
12着   5番  ミモザイエロー      内田博幸    1.49.2 35.4
特に見所無し
13着   6番  マルーンベルズ      大野拓弥    1.50.3 36.2
特に見所無し

2019 スプリングステークス G2 レース回顧

これといった決め手に欠けるメンバーなので難解な一戦だった。このレースをどうやって当てたらいいのか、後付けで考えても全くわからないのだが、このレースの傾向として、皐月賞の優先出走権が欲しくて現時点では実力不足の馬が多数出走することが多く、今回もまだ500万条件を突破できていない馬が多数出走してきた。そのため、馬券から不要な馬を切りやすいレースではあるので、馬券対象馬を絞り込みやすいのだが、その先の検討が今年は特に難しかったように思う。
1.レース結果の基礎データ
2019年 3月17日(日) 2回中山8日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第68回フジテレビ賞スプリングS
3歳・オープン・G2(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定)  芝 1800m   16頭立

馬場差 -0.8 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C
LAP :12.6-11.4-11.8-12.1-12.1-12.1-12.0-11.6-12.1
通過:35.8-47.9-60.0-72.1  上り:72.0-59.9-47.8-35.7 
前半はさほど速くなく、かといって中盤ゆるくなることなく、一本調子のラップになっているが、やや速い馬場のわりには全体的なラップも遅いように思える。さらに勝負所でペースが上がらず、かといってラスト2ハロンタイムはさほど速くないので凡戦だったと考えてよいのではないだろうか。
2.隊列分析
2019032003
4角でペースアップしていないので、直線入り口では縦長の隊列になっていないが、不利が出るような詰まった隊列にもならなかった。結局前の方に来ていた馬で決着したので、やはり瞬発力に秀でた馬のいないレースだったということだと思う。
3.完全タイム差検証
2019032007
前走からの比較で極端な差は見られないので、妥当な完全タイム差に思える。
4.各馬の分析
1着   9番  エメラルファイト    石川裕紀    1.47.8 34.9
まずまずのスタートから中段の位置につけて、4角の勝負所でやや外から追い上げてきて、さほど速くは見えないもののゴール前で少しだけ前に出て1着となった。
レース映像を何度見ても、あまり強い勝ち方には見えず、他の馬が伸びなさすぎたことに恵まれての勝利だったと思う。この馬、阪神JFのときには、直線でかなりいい脚を使っていたものの、前半が遅すぎるので勝負にならないように見えたのだが、ここ2戦は前半の位置取りが改善しているようである。ただ、スタートが以前よりよくなっただけで前半のスピードは相変わらず速くないので、速いペースになった場合はついていけない可能性が高いように思う。現時点では再度好走するのは難しいように思う。
2着   1番  ファンタジスト      武豊        1.47.8 34.6
かなり後方の位置取りになったが、4角の勝負どころでしっかり追い上げ、直線入り口では先頭に迫る位置まで上がってきたが、1着馬を差し切るほどの脚はなく、2着に敗れた。
武騎手のコメントによると、やりたい競馬ができたということなので、後方で脚を貯め、末脚勝負の競馬を試したようだ。後方でしっかり折り合って、コーナーから早めに進出する小回りコース向きの競馬は確かに出来ていたが、直線の末脚はやや足りないように思えるような走りだった。
3着  10番  ディキシーナイト    石橋脩      1.47.8 35.3
好スタートから先行争いに加わり前から5番手の位置を追走する。4角からじわじわ押し上げゴール直前では一旦先頭に立つも上位2頭に交わされ惜しい3着となった。
好位差しタイプなので安定して実力が出せるタイプだとは思うものの末脚は大したことない。
4着  12番  タガノディアマンテ  田辺裕信    1.48.0 34.7
ファンタジストのすぐ後ろを追走し、ファンタジストの外から同じような脚色で勝負所から追い上げてきた。
前走も後方から追い上げて2着になっていて安定的に実力を発揮できてはいるが、ファンタジストに明らかに劣ったようにワンパンチ足りない。
5着   8番  ヒシイグアス        ミナリク    1.48.0 35.8
2番手追走から、直線の脚色は大したことはなかったが、最後までよく粘ってはいた。先行力があり、今回よりも緩いペースになれば、さらに粘れそうな雰囲気はあった。ハーツクライ産駒だけに今後成長する余地はあると思う。
6着   2番  クリノガウディー    藤岡佑介    1.48.2 36.1
逃げたが、内枠でスタートがよかったからであり積極的に逃げたわけではなかった。最後は止まって、騎手は休み明けで久々だったからとは言うが、少なくとも冬からの成長は感じられなかった。
7着  15番  ロジャーバローズ    川田将雅    1.48.2 35.4
ディキシーナイトのちょっと後ろの好位を追走していたものの、直線ではまるで伸びず。騎手のコメントではレースに集中できる精神状態ではなかったということなので、精神面で不安要素があるということは今後もしっかり覚えておくべき重要事項である。
8着  13番  シークレットラン    内田博幸    1.48.3 34.9
後方から4角の勝負どころではバシバシ鞭が入るものの対して伸びなかった。4角での反応がよくなかったのは前走の京成杯と一緒なので、この馬は勝負所での反応がよくない馬と考えていいと思う。今後好走するのは厳しいと思う。
9着   5番  ゲバラ              柴山雄一    1.48.4 35.0
スタートはよくなく後方から、直線では一番外から追い込む距離ロスのある走りではあったが、さほど大きくは負けていない。この馬、新馬勝ちから共同通信杯、このレースと、クラシックの出走権狙いのためか無理して重賞を使っているようなので、自己条件に戻れば勝ち負けに加われそう。
10着   4番  ニシノカツナリ      勝浦正樹    1.48.5 34.9
後方から直線ではさほど伸びず。この馬も未勝利勝ちからの挑戦だったので、このメンバーでは無理があった。
11着   3番  ユニコーンライオン  松山弘平    1.48.8 35.4
スタートで出遅れた。騎手のコメントだと先行する予定だったそうなので、出遅れた時点でアウトだった。この馬もまだキャリア3戦で500万条件をまだ突破出来てない馬なので、無理をしての挑戦だったと思う。皐月賞の優先出走権をかけた最後のレースなので、こうした無理して出走する馬が多くなりがちということは今後も覚えておくべきである。
12着  16番  フィデリオグリーン  野中悠太    1.48.8 35.8
戦績から見て明らかに力不足。
13着   7番  リーガルメイン      三浦皇成    1.49.0 36.0
戦績から見て明らかに力不足。
14着   6番  コスモカレンドゥラ  丹内祐次    1.49.2 36.7
戦績からするとちょっと負けすぎなので、もう好走は見込めないかもしれない。
15着  11番  リバーシブルレーン  大野拓弥    1.49.3 36.2
戦績から見て明らかに力不足。
16着  14番  カラテ              黛弘人      1.50.4 38.1
戦績から見て明らかに力不足。

2019年3月20日 (水)

2019 阪神大賞典 G2 レース回顧

シャケトラとその他のメンバーの実績に差がありすぎのレースで、結果もそのとおりシャケトラの圧勝だったのだが、終わってみればシャケトラの単勝が2.2倍もついていることにビックリ。インティのときにも感じたが、最近のテレビや新聞に出て影響力のある予想家の予想が今まで以上におかしいような気がする。なので、こうしたオッズがおかしいレースはしっかり馬券を獲っておきたいところだが、僕はシャケトラ圧勝で馬券の妙味はないと思って、このレースの検討をやめてしまった。しかしながら、2,3着にはいい配当の馬が来て3連複が2万7千円もついたので、買わなかったのは失敗であった。昔から軸が固いときにはヒモに人気薄が来ることが多いとよく言われているが、振り返ってみると2,3,4番人気あたりの馬の方が怪しさ満載だったと後で気づかされるわけで、やはり自分の本命が人気ありすぎな場合でも、高配当GETを簡単にあきらめるべきではないという教訓を得たレースだった。
1.レース結果の基礎データ
2019年 3月17日(日) 1回阪神8日  天候: 曇   馬場状態:稍重
11R  第67回阪神大賞典
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定)  芝 3000m・内   11頭立
馬場差 +1.2 完全タイム差 +0.7
タイムランク D メンバーランク D
LAP :12.7-10.8-11.4-12.1-12.3-12.9-12.0-13.0-12.7-13.0-13.0-12.6-12.5-12.1-13.4
通過:34.9-47.0-59.3-72.2  上り:76.6-63.6-50.6-38.0  ハイペース
馬場差+1.2が示すように阪神も時計のかかる馬場になってきた。前半3ハロンが異常なほど速いペースになり、その後ペースは落ち着いたものの、前半が速かった分最後は持久力戦になり、最近では珍しく長距離戦らしいバテ比べになった。そのため実力どおりの結果となったと思う。
2.隊列分析
2019032004_1
他馬を大きく離していたロードヴァンドールが、4コーナーではバテ始めていたので直線入り口ではほとんどの馬が勝負圏内にいる凝縮された隊列となったが、ここから直線の我慢比べで多くの馬が脱落して、上位とそれ以降は大きな着差となる結果となった。なお、5番サイモンラムセスは早々と脱落し他馬が直線に入ってもまだ4角にいたことから、直線入り口の図には入れていない。
ちょっとスパートするのが早すぎるのではとちょっと心配してしまったが、レース映像を見ると楽な手ごたえで全く危なげのないものだった。この馬は瞬発力勝負よりも持久力戦が合っているものの、今回相手が弱かったとはいえ、これだけ長い距離のロングスパートができているので、今期の充実ぶりはかなりのもので、過去最高のデキにあると言っていいと思う。次走は長期休み明け後3戦目となってさらに調子を上げる可能性があるので、天皇賞の最有力候補となったと思う。
3.完全タイム差検証
2019032008
特殊な距離のレースでかつ特殊なペースだったこともあって、今回の完全タイム差の妥当性はよくわからないというのが、正直なところ。特殊な条件だったから、今回だけパフォーマンスがよかった、悪かったということは十分あり得そう。

4.各馬の分析
1着  10番  シャケトラ          戸崎圭太    3.06.5 37.6
まずまずのスタートから行く気なく後方から、残り1000mの少し手前からスパートを開始するも、先頭が前にいすぎたことでなかなか追いつけなかったが、4角の終わりくらいでようやく先頭に立つと、その後は他馬を突き放して圧勝の1着だった。。
ちょっとスパートするのが早すぎるのではとちょっと心配してしまったが、レース映像を見ると楽な手ごたえで全く危なげのないものだった。この馬は瞬発力勝負よりも持久力戦が合っているものの、今回相手が弱かったとはいえ、これだけ長い距離のロングスパートができているので、今期の充実ぶりはかなりのもので、過去最高のデキにあると言っていいと思う。次走は長期休み明け後3戦目となってさらに調子を上げる可能性があるので、天皇賞の最有力候補となったと思う。

2着   7番  カフジプリンス      中谷雄太    3.07.3 38.2
まずまずよかったスタートから中段の位置につける。前が飛ばしすぎたたため、少し離された中段での追走となる。向こう正面でシャケトラがスパートするのに合わせて上がって行こうとするが、騎手の手が激しく動いてもなかなか加速せず、じわじわと少しづつ伸びて、最後他馬がバテたのに乗じて2着に上がった。
3歳時からとにかくズブくて、なかなかエンジンがかからず取りこぼすことが多い馬だったが、さすがに残り1000メートルからスパートすれば届くということのようだが、シャケトラ以外のメンバーが弱かったことに恵まれた点は大きかったように思う。今後も早めのスパートでズブさをカバーすれば好走することはあると思うが、ハマる機会はそう多くはないと思う。
3着   1番  ロードヴァンドール  横山典弘    3.07.7 39.2
先行しようとするも、サイモンラムセスが執拗に競りかけてきたので2番手を追走するが、2コーナーで早めにサイモンラムセスをかわすと大逃げの形で先頭に立つ。さすがに4角では一杯になり、馬郡に沈むかに見えたが、意外に粘って3着となった。
上がり3ハロン39.2秒もかかったのに、交わされなかったのは4着以降の馬が弱すぎたということではあるが、前半脚をかなり使わされたので、それでも3着に粘ったのは大健闘。かなり復調してきたようなので、今後も連対する可能性はありそう。
4着   6番  ソールインパクト    福永祐一    3.07.9 38.6
同じような位置で追走していたカフジプリンスが大きく手を動かして前に出ようとしている中、この馬はじっくり最内のポジションを追走し、距離ロスなく走れたのを活かして最内から追い込んできたが、あまり速い脚は使えずロードヴァンドールは交わせず4着となった。
切れる脚がなく、インをうまく立ち回ることでたまに2,3着に入ることがある馬ではあるが、今回バテバテのロードヴァンドールを交わせなかったはふがいなさ過ぎ。もう3着以内に入ることはないのではないだろうか。

5着   9番  アドマイヤエイカン  岩田康誠    3.08.1 38.5
ソールインパクトのすぐうしろで同じようにインを距離ロスなく走るレースを狙っていたようだが、直線では前が開かなかったので外に出すも、直線では全くのびなかった。
緩い馬場は得意ではないとの騎手のコメントはあるが、この馬ステイヤーズSで2着だったことからか、4番人気になっていたが、昨年のステイヤーズSは重賞とは言いがたい弱いメンバーのレースで結果も超低レベルレースであり、他のレースの成績がパッとしないことから、危険な人気馬であった。そもそも弱い馬なので、今後も人気を吸ってくれるとありがたい存在。
6着   2番  リッジマン          蛯名正義    3.08.2 38.9
こちらも超低レベルレースのステイヤーズSで1着だったことから、2番人気になった、危険な人気馬だった。重賞での活躍は今後も難しいと思う。
7着   3番  ケントオー          幸英明      3.08.5 39.0
やはり重賞では荷が重い。今後も重賞で3着以内に入るのは無理ではないだろうか。
8着   8番  ヴォージュ          和田竜二    3.09.1 40.0
この馬はスローペースのときにたまに、好走する程度の馬なので、ペースが速くなった今回はまったく出番がなかった。
9着   4番  ステイインシアトル  浜中俊      3.09.8 40.4
この馬も好走するのは緩いペースで先行できたときのG3以下戦に限られるので、ペースが速くなった今回はまったく出番がなかった。ただ、この馬8歳馬ながらキャリアが少なく、いつ好走するかよくわからないので、G3戦以下のレースに出走した場合は警戒が必要と思う。
10着  11番  コルコバード        M.デムーロ    3.10.0 40.2
オープン特別戦は札幌で2着の実績があるだけで、牝馬限定重賞でも3着以内に入れていないこの馬が3番人気というのも、過大人気だった。このように、2,3,4番人気馬の危険度はレース前からでもわかるので、シャケトラから人気薄の馬券を買うという作戦は十分考えられた。なので、一見堅そうに見えるレースでもしっかり上位人気馬をチェックすべきことが今回の反省点である。
11着   5番  サイモンラムセス    小牧太      3.18.8 47.6
前半無駄に競り合って自滅したといった感じの大敗だった。やはり小倉大賞典の3着が超レアケースだったということなのだろう。

2019年3月14日 (木)

2019 フィリーズレビュー G2 レース回顧

桜花賞の優先出走権のかかった最後のレースのひとつということもあって、例年ハイペースになり末脚がしっかりした馬が3着以内に入るといった、多頭数のわりには傾向ハッキリしたレースではある。今年は先行した馬が3着に粘ったりしたものの、やはり末脚のしっかりした馬が勝ったので、来年以降もしっかりと傾向を意識して、このレースを当てるもしくはWin5で対象馬を絞り込めるレースとすべく、しっかりと回顧していきたい。

1.レース結果の基礎データ

2019年 3月10日(日) 1回阪神6日  天候: 雨   馬場状態:稍重
11R  第53回報知杯フィリーズレビュー
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定)  芝 1400m・内   18頭立

馬場差 -0.1 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.2-10.8-11.9-11.9-11.7-11.3-12.2
通過:34.9-46.8-58.5-69.8  上り:69.8-59.0-47.1-35.2  ミドルペース

雨とはいえ、馬場差-0.1とあまり悪化していない。前半2ハロンのラップタイムは速かったが、その後ペースは落ち着いて前後半のバランスはミドルペースとなった。勝負所からラスト2ハロンまでしっかり加速することと、ラスト1ハロンの持続力が問われるレースとなった。

2.隊列分析

2019031103

勝負所でしっかりペースが上がり、ついていけなかった馬が多かったので縦長の隊列となった。そのため、直線入り口の時点で外を回ったり、後方にいた馬はもうこの時点でアウトだった、

3.完全タイム差検証

2019031106


前走とのタイム差に極端な偏りがないので、今回の完全タイム差は妥当に思える。アウィルアウェイが大きくパフォーマンスアップしているように見えるのは前走が極端なスローペースで時計が遅かったためであり、ノーワンが前走の未勝利戦から大きくパフォーマンスアップしたように見えるのは今回内を距離ロスなく立ち回れたためと説明できる。

4.各馬の分析

1着   1番  ノーワン            坂井瑠星    1.22.0 34.5

まずまずのスタートから最内枠を活かして、ずっとインの中段を追走する。距離ロスなくコーナーを回れることを活かして、4角の勝負所でもあまり脚を使わず中段の位置をキープする。直線で追い出すもは前に進路がなかったため、一旦馬場の真ん中を進出しようとするも、ここも進路なく思い直して最内に戻って、ラスト1ハロンでも馬の脚色が衰えなかったので、最内の上位2頭の狭いスペースを強引にこじ開けて抜け出し同着の1着となった。
このレースで坂井騎手は十分な間隔がないのに先行馬(2番アスタールビーおよび5番アウィルアウェイ)を追い抜いたため、2日間の騎乗停止の採決を受けた。この件の直線のパトロール映像を見ると、騎乗停止になるほどのラフプレーには思えなかった。それよりも直線に入ってすぐのところで、かなり進路に迷いが出ていたのが騎乗としては拙いものだったと思う。結果論になってしまうが、腹をくくってずっと最内を走っていれば同着ではない1着になっていたと思う。阪急杯の回顧でも苦言を書いたが進路取りの判断が拙いのが坂井騎手の大きな欠点だと思う。
あと、僕の反省点としてはこの馬未勝利を脱出するのに5戦かかったいたことで軽視してしまったこと。このレースは未勝利勝ち直後の馬でも勝ったことがあることはわかっていたものの、未勝利脱出にレース使いすぎだろうと思ってしまったが、その考えは間違っていたということであった。

1着   6番  プールヴィル        秋山真一    1.22.0 34.7

まずまずのスタートから、前から6番手の内を取り切って距離ロスなく勝負所を回り、直線ではじっくりと外に出して持続力を活かして同着の1着となった。内を距離ロスなく走れたことがよく、さらに最後の持続力勝負になった展開もこの馬に味方したと思う。あまり切れる脚はなさそうなので、持続力勝負で力を発揮する馬のようではある。

3着  15番  ジュランビル        松若風馬    1.22.1 35.1

やや外を回り先行して、そのまま3着に粘った。先行した馬の中では一番粘れていた。実績も先行して上がり3ハロンタイムが5番目くらいとまずまずの粘りを常にみせているので、今後も2,3着に粘れる機会はありそう。

4着  10番  イベリス            浜中俊      1.22.1 35.2

こちらもジュランビルのすぐ内で先行して最後まで粘るも、わずかにジュランビルに劣った。こうして、先行した馬が3,4着に入ったことは、ミドルペースで速くなりすぎず、直線入り口で縦長の展開になったことが大きいと思う。

5着   9番  メイショウケイメイ  古川吉洋    1.22.2 35.1

わりとインの5番手を追走するも直線ではさほど伸びなかった。前走は同じような位置取りからしっかり伸びて勝ったのだが、そのときと上がり3ハロンタイムはほぼ同じなので、この馬は速い末脚がつかえず、時計のかかる馬場で能力を発揮すると考えてよさそう。

6着   7番  ラミエル            鮫島克駿    1.22.3 35.1

7番手追走から、最後の直線では外に出して伸びようとしたが、いい脚は使えず。この馬1200m戦では少し末脚が使えていて1400m戦では凡走しているので、1200mの方がよいということだと思う。

7着   5番  アウィルアウェイ    石橋脩      1.22.3 35.5

2番手を追走するも残り200mのところから他馬に伸び負けした。
京王杯2歳Sで2着とはいえ、超スローペースのレースだったので、速いペースが予想されるこのレースでは前半苦戦するだろうと思ったものの、あっさりと先行できたのは意外だった。でも最後まで持たないのはやっぱり、といった感じで、18週もレース間隔が空いたのは空きすぎであり、負けそうな要素がたっぷり詰まった危険な人気馬だった。

8着   4番  アズマヘリテージ    岡田祥嗣    1.22.4 34.9

後方から末脚を活かすレースを狙っていたようで、内の距離ロスの少ない位置取りは取れて最後は少し伸びたものの、残り2ハロン目のところでもたついたのでは話にならなかった。持続力は少しあっても勝負所で反応できないのでオープン戦で好走するのは難しそう。

9着   8番  エイティーンガール  池添謙一    1.22.6 35.2

9番手のまま伸びきれず。この馬1200m戦ではいい末脚を使えていたので、1200mの方がよさそう。また、このレースは1200m戦しか経験していない馬が鬼門のレースになっているが、ペースが速くなりやすく最後に坂があるコースなのでそういう傾向になっていると思う。なので、今後も1200m戦しか経験していない馬は、フィリーズレビューでは軽視でいいと思う。そうした意味でもフィリーズレビューはいつも多頭数で難解なイメージがあるものの、実は傾向がはっきりしているレースなのである。

10着  11番  ホウオウカトリーヌ  大野拓弥    1.22.7 35.2

フェアリーSのとき、この馬はいい脚が一瞬しか使えないと書いたが、今回もそんな感じだった。前回は内をそつなく立ち回れたから好走できたが、今回は外を回らされたので、コーナーと直線のちょっとの距離しか脚が使えず惨敗した。

11着  12番  キュールエサクラ    藤岡佑介    1.22.8 35.1

出遅れて後方から、最後は一番外を回ってちょっとだけ脚を使ったが、出遅れたとはいえ、過去の戦績からすると負けすぎ。道悪を苦にする走りではないので、ちょっとよくわからない。あと数戦様子をみる必要はあるが、しばらくは軽視でよいと思う。

12着   3番  キュールエミヤビ    酒井学      1.22.9 35.1

後方のまま見所なし。戦績的にも即消しでよい存在。

13着  14番  ウォーターエデン    国分恭介    1.22.9 35.0

後方のまま見所なし。戦績的にも即消しでよい存在。

14着   2番  アスタールビー      小牧太      1.23.1 36.3

逃げたが大きくバテる。前走の未勝利勝ちは1200mで減量騎手だったので、この結果は想定内。

15着  17番  レッドアネモス      岩田康誠    1.23.3 35.6

後方のまま見所なし。戦績的にも即消しでよい存在。

16着  18番  ラブミーファイン    川須栄彦    1.23.5 35.6

後方のまま見所なし。戦績的にも即消しでよい存在。

17着  16番  ココフィーユ        藤井勘一    1.23.5 36.2

近走のようにスムーズに先行することができず。騎手のコメントによると右回りがよくなさそうということで調教師と意見が一致したとのこと。

18着  13番  ウィンターリリー    菱田裕二    1.24.4 36.3

後方のまま見所なし。戦績的にも即消しでよい存在。

2019年3月13日 (水)

2019 金鯱賞 G2 レース回顧

G1馬5頭出走の豪華レースと言われたものの、うち4頭は2歳、3歳、牝馬限定戦のG1勝ち馬ということで、そんなことから一番人気馬は前走古馬重賞初挑戦で勝った上がり馬だった。このレースのポイントはダノンプレミアムの取捨だったが、この馬の戦績で今回好走出来るかどうかを判断するのは難しかった。また、レース結果もあまりレベルの高くない結果と思われこのレースの結果を今後どう繋げていくか難しいところではあるが、しっかりレース回顧していきたい。

1.レース結果の基礎データ

2019年 3月10日(日) 2回中京2日  天候: 雨   馬場状態:稍重
11R  第55回金鯱賞
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定)  芝 2000m   13頭立

馬場差 +0.1 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク D

LAP :12.7-10.8-12.1-12.5-12.9-12.3-12.2-11.6-11.3-11.7
通過:35.6-48.1-61.0-73.3  上り:72.0-59.1-46.8-34.6  スローペース

雨の影響もあり、若干時計のかかる馬場となった。ペースはスローペースではあるが、勝負所の残り3ハロン目からしっかりペースがあがるレースとなった。

2.隊列分析

2019031102


勝負所の残り3ハロン目からしっかりペースがあがったものの、あまり長い隊列にはならなかったのはさすがG2レベルといったところか。それでもゴール前では上位3頭が後続を引き離していたので、スローの上がり3ハロン勝負では上位3頭が抜けていることを示す結果となった。と同時に4着以下の馬の末脚がダメダメすぎたともいえる結果となった。

3.完全タイム差検証

2019031105


5着以下の馬で前走よりパフォーマンスを落としている馬が多いが、下げ幅が一律大きいというわけではないし、凡走した馬は自身の持ち味を活かせないふがいないレースをした馬が多かったのでパフォーマンスを下げたのも納得で、この完全タイム差は妥当なものに思える。で、あれば上位3頭の強さが目立ったレースではあるものの、さほどレベルが高いレースではなかったということが言えるのではないかと思う。

4.各馬の分析

1着   1番  ダノンプレミアム    川田将雅    2.00.1 34.1

抜群の好スタートから、3番手に控えて、直線に向くと少し外に出して残り200mで先頭になるとそのまま他馬を寄せ付けず1着となった。
弥生賞まで見せていた、好位から早め先頭に立って押し切る強い競馬を古馬G2でも再現した結果となった。急仕上げで負けたダービーから秋を全休して古馬と初対決だったので、古馬と戦えるレベルまで成長しているかどうかが未知数だったので、予想する上でこの馬の扱いは難しかった。ただ、この馬のように弥生賞までは強い競馬をしたものの、3歳秋を全休して翌年春に古馬と対戦するようなケースの場合は、基本は疑ってかかった方が確率的に正解となる可能性は高いと思う。今回はダノンプレミアムはしっかり勝ったが、過去を思い返してみると、このような戦績の古馬初対決でしっかり勝った例は少ない。だから、今回僕はダノンプレミアムを軽視して馬券を外したが、あまり反省とか考え方を変えねばという心境にはならなかった。ただ、ダノンプレミアムがあっさり勝つケースも想定してWin5の買い目に入れておくことは必要だとは思った。
あと、今回は快勝したものの、タイムランクDなのでG1レースの場合でも好走できるかどうはまだ疑問が残る。

2着  11番  リスグラシュー      シュタル    2.00.3 34.1

スタートはよくなかったが、ペースが遅かったこともあり2コーナーあたりでは外目の7番手あたりの位置を追走する。4角のペースアップでも遅れることなく自然に外へ出し、直線に入ってすぐトップスピードに入って2番手に上がるも、ゴール前ではダノンプレミアムと脚色が同じになり2着となった。
牡馬との混合戦での実績が少ないため実力は半信半疑だったが、昨年秋から好調が長く続いており、これだけ安定的に末脚を繰り出せるのであればもうこの馬の実力はかなりのモノと考えてよさそうだ。スローペースのレースであれば中段で差し切り可能な位置につけることができて、確実に末脚を発揮できる。ただ、面白いのはエリザベス女王杯のように右回りのレースではエンジンのかかりが遅いかわりに最後までジワジワと長くスピードを上げ続ける走りで、左回りでは瞬時にギアチェンジできるもののトップスピードが最後まで続かないという特徴があるようだ。なので、以前は左回りの方が確実に走るイメージだったが、今では右回りの方が勝ち切れる可能性は高いのかもしれない。まだ5歳だし、好調を長く維持できる強みもあるので、今年はまだまだこの馬の活躍が見れそうだ。

3着   8番  エアウィンザー      武豊        2.00.4 34.2

まずまずのスタートから中段を追走し、1,2コーナーで隊列がやや縦長になったことに乗じて中段の内の位置に潜りこむ。4角の勝負所でもあまり動かず、内の距離ロスがないことを活かして好位をキープして直線でも追い出しを少し我慢して直線を上がったところからしっかり伸びて3着となった。
4連勝していたとは言え前走のG3戦がオープン昇級後初のレースであり、そのレースがタイムランクEの低レベルレースだったこともあって、1番人気は過剰人気だと思ったのだが、結果として3着は確保したものの、立ち回りの上手さで3着にこれた印象で強さは感じられなかった。直線の映像を見ると、後続の馬が走らなさすぎのように見えるのだが、実際に上がり3ハロンタイムを比べてみると、1,2着馬が34.1秒でこの馬が34.2秒でその次が34.7秒のペルシアンナイトと少し劣っているので末脚の差がそのまま着差に現れたレースとなった。
この馬は好位置につけて最後は確実にひと脚使えるのが強みではあるが、このクラスでは末脚はそう秀でてはいなく今回は立ち回りの馬さで3着を確保できたので、G2以上のクラスでは確実性に欠けるとの評価でよいと思う。

4着   6番  ペルシアンナイト    M.デムーロ    2.00.8 34.7

スタートは速くなかったが直線のうちに早めに内に切れ込み道中はエアウィンザーのやや外を追走し直線ではやや外に持ち出して追い出すもなかなかスピードに乗ることがでなかったものの、最後まで止まることなく走れたことで4着を確保した。
休み明けは走らないのでまあ、こんなところかといった結果ではあるが、デムーロ騎手のコメントによると馬場が重く展開も向かなかったとのことであった。この馬休み明け2戦目でしっかり変わる印象があるが、昨年の休み明け2戦目の大阪杯、マイルCSともに内をうまく立ち回って2着を確保したので変わったというよりは恵まれでの好走のように思えるので、今期も同じように恵まれる可能性は低いのではないかと思う。また、昨年の安田記念以降速い上がり3ハロンタイムを使えていないことも気になるところ。

5着  10番  アルアイン          柴山雄一    2.01.0 35.0

まずまずのスタートで好位を狙うも外枠だったため終始外を追走する。4角の勝負所ではしっかり追い上げるものの外をまわる距離損があったことでここで脚を使いすぎたのか直線では全く伸びなかったが、残り1ハロンでバテたことに乗じてなんとか5着に入った。
北村騎手の負傷で急きょ騎手が乗り替わる不運があったものの、終始外を回る立ち回りは最悪であり、最後も末脚勝負になってはこの馬の出番はなかった。
この馬のいいところは速いペースで先行しても最後まで粘れることであり、今回素人目にもわかる最悪のレースをしたので、さすがに次回はこの馬の強みを生かす戦法で走ってくると思う。相手メンバー、騎乗騎手次第ではあるが、次走は2,3着候補で狙ってみたい。

6着   7番  ギベオン            丸山元気    2.01.2 35.5

好スタートから好ダッシュで果敢に先行して先頭のタニノフランケルからちょっと離れた2番手を楽に追走して、直線に入ってすぐタニノフランケルを抜いて先頭に立つも、ダノンプレミアムにあっさり交わされその後もズルズル下がって6着に敗れた。
前走G3戦1着とはいえ、ショウナンバッハとの接戦だったことからわかるように明らかに低レベルレースだったので、ここでは末脚が足らないことを示した。丸山騎手のコメントによると、もう一列後ろから行く予定だったらしいが、2番手でもかなりゆったりしたペースで走れていたので前半もっと貯めたとしても結果はあまり変わらなかったと思う。やはりG2以上では足りない馬ということだと思う。

7着   9番  ムイトオブリガード  横山典弘    2.01.2 35.3

楽に3番手を先行するも直線では全く見所なし。ここ2戦全くいいところがない。この馬が好走したのは馬場差が-2秒くらいになるような超高速場のときなので、高速馬場で走る機会がくるまでは軽視でいいと思う。

8着   4番  スズカデヴィアス    藤岡康太    2.01.4 34.7

後方のまま見所なし。ただ、3戦続けてG2戦での凡走なので、G3戦になれば、相手次第ではあるが見直しが必要。

9着  12番  モズカッチャン      和田竜二    2.01.5 35.0

後方から、直線でも外を回り、最後は少し伸びてはいたが、9着に沈んだ。今回はデムーロ騎手ではなく、かつ外枠だったことで人気はなかったが、その通りなんの工夫のない走りで見所がなかった。この馬はインで距離ロスなく上手に立ち回るのが強みなので、やはりデムーロ騎手や武騎手みたいにインで距離ロスなく走る意識が強い騎手でないとよさが活きないと思う。次走も和田騎手だったら消しでいいと思う。

10着   5番  タニノフランケル    吉田隼人    2.01.7 36.2

楽に先頭に立って、後続をやや離した逃げだったが実際にはスローペースの逃げであった。さすがにこのクラスではスローで勝負所の早めスパートで逃げ切る戦法は通用しない。ここ2戦のG3戦は恵まれたが、今後も恵まれるかどうかよく見極める必要があり、G2戦以上では3着以内に入るのは難しそうだ。

11着   3番  サトノワルキューレ  四位洋文    2.01.7 35.3

見所のない走りであり、やはり3歳牝馬限定G2戦で凡走した馬では、古馬G2戦は荷が重かったということだと思う。

12着   2番  ショウナンバッハ    幸英明      2.01.7 35.1

後方のまま末脚不発。重たい馬場を苦にしていたようで、馬場差+0.1秒程度の馬場でも全くだめということのようだ。また、そもそもG2戦では力不足なことは戦績からはっきりしている。

13着  13番  メートルダール      福永祐一    2.01.8 35.2

前走の走りがよかったので、ちょっと期待したのだが後方のまま全くいいところなし。この馬も柔らかい馬場がよくないようではあるが、もう6歳で2戦続けて好走する調子を維持するのが難しくなっているのかもしれない。

2019年3月12日 (火)

2019 中山牝馬ステークス G3 レース回顧

重賞レースを予想するにあたって、僕の過去の記事がかなり参考にできるようになってきた。ただ、僕の過去の記事でフロンティアクイーンを今回本命にできることが書けていたと思うものの、ウラヌスチャームについては考察が足りなかったという反省点もある。なので、今後さらに回顧記事の質を高めるべく、しっかり回顧していきたいと思う。

1.レース結果の基礎データ

2019年 3月 9日(土) 2回中山5日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第37回ローレル競馬場賞中山牝馬S
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)[指定]  芝 1800m   14頭立

馬場差 -0.3 完全タイム差 +1.5
タイムランク E メンバーランク C

LAP :12.5-11.6-11.9-12.3-11.5-12.4-12.2-11.4-11.9
通過:36.0-48.3-59.8-72.2  上り:71.7-59.4-47.9-35.5  ミドルペース

ラップタイムを見ると、前半から中盤がかなり緩急の差が大きく、それでいてラスト2ハロンでの瞬発力が問われる展開となったので、かなり激しいレースだったように思う。

2.隊列分析

2019031101

残り600mであまりペースアップしなかったため、後方から外を回って追い上げる馬も先頭からあまり離されない位置で直線入り口を迎えることができた。そのため、外を回って確実に末脚を使った馬の上位争いとなったが、上位9頭が勝馬から0.3秒差しか離されていないハンデ戦らしい大激戦となった。

3.完全タイム差検証

2019031104

多くの馬が前走から1秒以上パフォーマンスをダウンさせているといった不自然な状態になっている。勝ったフロンテアクイーンが前走から1秒パフォーマンスを落としても勝てるくらい弱いメンバーとは言えないメンバーが揃ったレースだったので、この完全タイム差は明らかに過少評価だ。多分緩急が激しかった分、全体の走破タイムがかかったということだと思う。時計が遅く低レベルと判断されたレースの中に過少評価のものがあるというのは、僕にとって今回新たな発見だった。このレースの完全タイム差を鵜呑みにするとこのレースの出走馬の次走の評価を誤るので、ここはしっかりと補正して考える必要がある。走破タイムとレースのレベルの関係性を考えるにあたって、大きなヒントを得られたかもしれない。

4.各馬の分析

1着   7  フロンテアクイーン  三浦皇成    1.47.7 35.0

まずまずのスタートから、他馬が速かったこともあり中段の位置になるも、しっかりと内目のポジションで追走する。ペースの上がった5ハロン目ではやや後退気味になるも、その後ペースが緩んだところでしっかりと追いあげてきて、直線入り口では先頭のすぐ後ろの位置まで押し上げて、その後しっかりと末脚を使って1着となった。
この馬の前走は、前半にかなり脚を使って、それでいて逃げ馬を終始つついていながらも、先行した馬の中では一番の粘りを見せて先頭から0.2秒差の4着といった強いレースをしたので、今回は先行する馬が多いことから先行勢のすぐ後ろにつけて最後は先行勢がバテる中前に出て1着になるのではと僕は予想したのだが、展開は予想とはちょっと違ったもののしっかりと勝ち切ってくれた。
今回は前半に脚を使いすぎずじっくりと行ったことと、勝負所であまりペースアップしなかったことで楽に先団に取り付けたことがよかったようだ。エリザベス女王杯では勝負所でもたついたようなので、今回のような位置取りだと勝負所でのペースアップが大きい場合には取りこぼすケースがありそう。早めに先頭に立って粘るのが持ち味の馬なので、いいポジションで先行できそうかどうかが今後の予想のポイントになると思う。

2着   9  ウラヌスチャーム    ミナリク    1.47.7 34.6

スタートは速くなく後方から2番手の位置になる。勝負所でペースアップしなかったことを利してしっかりと上がって行って、直線では上がり3ハロンタイム最速となる速い末脚を使って2着となった。
前走は位置を取りにいった分、反応が鈍くなったということで、今回はその反省を活かして前半じっくり脚を貯めたことが功を奏した。ただ、この馬はエンジンのかかりが遅いので、勝負所でペースアップしなかったことに恵まれた感はある。
前走はオープン昇級初戦で負けたので僕はこの馬は古馬重賞では通用しないのかと思って最初は切るつもりでいたものの、この日の中山9Rで昇級初戦で負けた馬が巻き返して勝ったいたので、それで思い直してこの馬とフロンテアクイーンの馬連を押さえたことで馬券を少しだけ的中させることができた。この週だけ見ても、昇級初戦で負けた馬が次走で好走するといったケースはかなりあるし、Win5対象レースで穴馬が勝つケースの中でもこのパターンはかなりあるので、昇級初戦で負けた馬の中で次走好走する可能性があるのはどういうケースかを研究することは今後の馬券作戦にかなり有効ではないかと思う。

3着   4  アッフィラート      武藤雅      1.47.7 35.0

まずまずのスタートから、内の中段の位置を狙うも1コーナーあたりでついていけず後ろから5頭目の位置を追走する。残り800mの地点から、フロンテアクイーンの外のすぐ後ろの位置でフロンテアクイーンと同じような脚色で追い上げるが、4角から直線入り口のところで少しついていけなくなる。それでも、懸命に追い続け3着を確保した。
1600万条件馬で格下ということで軽視してしまったが、牝馬重賞なので混合戦と比べるとレベルは劣るわけで、さらにこの馬は1600万条件戦でこのところ好走していて、それでいて前走より4キロ軽いハンデだったということを考えれば、3着候補として検討すべきだったと反省させられた。今後は格下馬でも近走好走していて軽ハンデの場合は警戒すべきとの教訓を得た。
この馬はこのレースで引退とのこと

4着  10  デンコウアンジュ    蛯名正義    1.47.8 34.8

スタートはまずまずなものの、行く気なく後方から3番手を追走。4角の勝負所ではあまり上がって行かず大外を回り直線だけで伸びて4着となった。
5ハロン目でペースが上がってところで、馬が行きたがっているのを騎手が押さえていた場面があり、そこで少し緩めたことで勝負所であまり加速できなかったように見えたので、休み明けで本調子になかったというよりは、緩急あるペースに翻弄されて力を出し切れなかったように見えた。それでも最後は末脚を使えたので、まだまだこの馬の能力は健在で、どこかで3着以内に入る可能性はまだ十分あると思う。

5着  11  フローレスマジック  石橋脩      1.47.8 35.3

好スタートから果敢に先行争いに加わるも1コーナーではかなり外を回らされる。5ハロン目でペースアップしたところから徐々に5番手から前に進出を始め直線では一旦先頭に立ったものの、最後はバテて5着となった。
800m以上のロングスパートとなったのでさすがにこれではバテる。また、1角から終始外を回る距離ロスがあったことも不運だったように思える。
ただ、この馬スタートに難があるだけに、今後もスタートの不安はあると思う。また、このクラスでは切れる脚はなさそうなので、今回のようなロングスパートする戦法しかないと思われるので、活躍できそうなレースの幅は狭そうだ。

6着   5  クロコスミア        岩田康誠    1.47.8 35.0

好スタートから先行争いに加わるも回りが速いので、最内でカワキタエンカのすぐ後ろの位置を狙うも、徐々に後方に下がり、5ハロン目のペースアップにはついていかなかったため、中段まで下がる。4角の勝負所でもペースは上げずインの距離得を活かして少しづつ前に進出し、直線では一瞬伸びるもいい脚は長く続かず6着に敗れた。
前半速い馬が多かったため先行するのを諦めた形となった。道中貯めた分、直線では少しは伸びたものの、いい脚は長くは続かないことがわかった。やはり、この馬が好走する条件は気分よく先行できる場合に限られるということだと思う。

7着   2  ノームコア          田辺裕信    1.47.9 34.9

まずまずのスタートから内枠を活かして好位を取りに行くも他の馬が速く後方から4番手の位置になる。5ハロン目のペースアップにはついて行こうとしてしまったため、ここで無駄な脚を使ったためか4角の勝負どころではズルズルさがって、最内ながら最後方の位置まで下がってしまう。直線では前が壁になりなかなか追えず、ラスト1ハロンでようやく伸びるも時すでに遅しで7着となる。
終始チグハグなレースとなってしまった。やはり残り5ハロンでのペースアップが明暗を分けておりここで無駄な脚を使ってしまい、ペースの緩い勝負所で進出できなかったのは痛かった。
この馬は緩急のあるペースには対応できないということなのだと思う。スローペースで、長い直線を活かして後方から追い上げるようなレースでないと狙いにくい馬のようで、今回一番人気になったが、軸馬には向かないタイプの馬だと思う。

8着   8  レイホーロマンス    内田博幸    1.47.9 34.6

速いペースについていけず最後方から、5ハロン目のペースアップ時にもペースを変えなかったこともあって、4角の勝負所からペースアップして、外を回るもいい脚を長く使い8着となった。
8着とはいえ、先頭から0.2秒差しかなくもう少し直線が長ければもう少し上の着順に行けそうな走りだった。この馬は追い込み馬ながら、スローペースでないと末脚が使えない馬で、今回は5ハロン目のぺースアップで反応しなかったことからこの馬自身としてはスローペースのバランスで走れたので最後いい脚が使えたと思う。この馬、最近は軽ハンデでもあまりいい末脚が使えていなかったので、今回末脚が使えたのはいい兆候だと思う。今後、軽ハンデで、メンバーが今回より弱くスローペースが見込めるレースに出走したら、狙ってみるのもいいかもしれない。今回時計が平凡で着順が8着だから人気はかなり下がると思うので、もし連に絡んだら超大穴が期待できる。

9着  12  ウインファビラス    松岡正海    1.48.0 35.3

果敢に先行争いに加わるも、5ハロン目のペースアップ時には少し抑えたので、1着から0.3秒差の9着となった。が、この馬このレースで引退ということで、レースぶりや過去の戦績についてとくに目立ったところはないので、特にコメントすることはない。

10着   1  アドマイヤリード    横山典弘    1.48.1 35.2

まずまずのスタートから内枠を活かして好位を取りに行くも他の馬が速く、最内のポジションでみると3列目ながら、中段の位置まで下がる、その後前へ進出を狙ったよう見えたが、ペースの緩急に翻弄されてなかなか前に取り付けない状況となる。4角の勝負所ではしっかりペースアップするものの、内を突くポジションには進路がなく直線では外を回し追い込もうとするもいい脚は使えず10着に敗れる。
やはり、インをロスなく立ち回れなかったことに尽きると思う。先行馬が多く乱ペースとなるレースでは厳しかったということだと思う。

11着  14  ワンブレスアウェイ  津村明秀    1.48.8 36.5

スタートは速くないものの、先団に取り付こうとする意識が強く大外で距離ロスがあるにも関わらず、先行集団に加わる。4ハロン目ではややペースが落ちたことから一気に押し上げ前から2番手の位置まで上がりカワキタエンカつつく形となり、このことで5ハロン目のペースアップを誘発した形となった。こうしたかなり強引に先手を狙うレースをしたため、最後は止まって11着に敗れた。
とにかく前へ前への意識が強い馬であり、過去の戦績からはスローペースでは好走できるが、ハイペースや乱ペースでは最後まで脚がもたないことが明らかになっている。

12着   3  カワキタエンカ      池添謙一    1.49.0 36.8

3番枠だったこともあって、逃げることができたが、ワンブレスアウェイにつつかれたりと、厳しい展開になったことは確かだが、もう5戦続けて凡走しているので、しばらく軽視でよいと思う。

13着   6  ランドネ            戸崎圭太    1.49.0 36.5

比較的内側の枠を利して、最内2番手の位置を確保したが、外の後続馬が勝負所で前に取り付こうとする展開に翻弄され、4角では最内で一旦脚を貯めようとするも、直線ではいい脚は使えなかった。
やはり、この馬は気分よく逃げないとだめそう。

14着  13番  ミッキーチャーム    川田将雅    1.49.2 36.8

好スタートから先行争いに加わろうとするも、外枠だったこともあり、前から5番目の位置になる。直線でも前に伸びることなく、14着に敗れた。
この馬も、逃げないとだめそう。あと、長距離輸送でテンションが上がってしまったことも敗因に挙げられそう。ただ、この馬秋華賞でアーモンドアイから差のわずかの2着があったことで2番人気になっていたが、そもそも秋華賞は3歳牝馬限定戦であり、この時のアーモンドアイが急仕上げで本調子ではなかったことから今回は過剰人気だったと思う。

2019年3月 6日 (水)

2019 チューリップ賞 G2 レース回顧

ダノンファンタジーの強さだけが目立つレースであり、正直他の馬の印象が薄いのだが、キャリーオーバー中のWin5の次回は3歳牝馬限定戦が2レースも対象レースになっているので、そこへつなげるべくしっかり回顧したい。

1.レース結果の基礎データ

2019年 3月 2日(土) 1回阪神3日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第26回チューリップ賞
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定)  芝 1600m・外   13頭立

馬場差 -0.7 完全タイム差 +0.3
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.7-11.1-11.7-12.3-12.1-11.3-11.0-11.9
通過:35.5-47.8-59.9-71.2  上り:70.3-58.6-46.3-34.2  スローペース

前半はややスローペースで、それでいて中盤ややペースが緩みラスト2ハロン目が最速のラップになったので、早めのペースアップと、最後まで粘り切る持続力が必要となる展開となった。馬場はやや高速よりだったがさほど高速ではない馬場だった。

2.隊列分析

2019030501


早めのペースアップについていけた馬が多かったので直線入り口では縦長の隊列にならず、馬郡が密集する形となった、しかしゴール前では上位4頭以外とそれ以降でははっきりとした差があったので、5着以下は持続力がやや足りないと考えてよさそうだ。

3.完全タイム差検証

2019030504

前走よりパフォーマンスアップしている馬が多いが、パフォーマンスを落としている馬もいて、下位2頭は大きくパフォーマンスを落としていることと、3歳春なので成長著しい時期であることを考慮すると、この完全タイム差は妥当に思える。過去実績と比較して完全タイム差を評価しようとする場合、古馬のレースと2,3歳限定戦では少し考え方を変える必要があるといった難しさがある。

4.各馬の分析

1着   1番  ダノンファンタジー  川田将雅    1.34.1 34.0 

好スタートからかなりかかり気味になるもなんとかなだめて、最内で前から3番手の位置を追走する。周りのペースに合わせて4角を回り、直線を向いたところでは前が壁になるも少しづつ外にだし、のこり200mの手前から一気に加速し1着となった。
レース映像を見ると、前半かなりかかっていることがわかる。これだけかかっているのを抑えていたので前半かなり体力を消耗したはずであり、それでいてラスト1ハロンで他馬が減速する中この馬だけ加速できたので、このレースではこの馬の力が抜けていたということだと思う。また、直線入り口で前が壁になっても全く動じることがなかったのもレースセンスが高いことを示した。これであれば、前半前が壁になるポジションで追走すればかかることなく走れて、レース後半でさらに能力を発揮できるのではないだろうか。そう考えると、桜花賞でこの馬が勝つ可能性はかなり高いのではないかと思うのだが、どうだろうか。

2着  13番  シゲルピンクダイヤ  和田竜二    1.34.3 33.6 

あまり良くないスタートから、内に切れ込み後方の最内のポジションで追走する。4角で徐々に外に出し、エンジンのかかりは遅かったが、最後までよく伸びて2着となった。
いい脚が長く続くがエンジンのかかりが遅いので、阪神外回りの長い直線と、早めに他馬がペースアップして最後減速する展開に恵まれての2着だったように思える。過去の戦績から末脚は堅実ではあるが、展開に左右されるタイプのように思える。

3着   7番  ノーブルスコア      福永祐一    1.34.3 33.8 

前半ダッシュつかず、シゲルピンクダイヤの少し前の最内の後方で追走する。3ハロンを通過したあたりでは他馬のペースについていけず後退しそうな雰囲気があったが、それ以降ペースが緩んだのと、最内の距離得を活かして徐々に前に進出し、直線入り口ではまだ中段の位置でなかなか伸びそうな感じはなかったが、ラスト1ハロンで他馬がバテたところをしっかり伸びて3着を確保した。
この馬もラスト3ハロンの持続力が活きての3着確保だったと思うが、前半の走りが悪すぎで、今回のようなスローペースでもこれでは、ハイペース戦になったら前半の追走で脚を使いきって凡走するのではないだろうか。そんな印象なので、この馬未勝利戦を勝った後3着が3回続いているが、あまり勝つイメージは持てない。

4着  12番  ドナウデルタ        北村友一    1.34.3 34.0 

スタートは速くなく、中段の馬郡の外を追走する。4角であまり外を回りすぎないように回りつつ加速して直線に入ってすぐトップスピードに入って一旦先頭に立つも最後まで脚は続かず4着に敗れた。
シンザン記念の回顧でも触れたがこの馬4角のコーナリングが上手いので直線に入ってすぐトップスピードに乗れるのが強みだと思う。ただ、持続力は長くなさそうで、坂もよくなさそうなので、直線が短く平坦なローカル開催のレースが合っていそうな気がする。

5着   6番  シェーングランツ    武豊        1.34.6 34.0 

好スタートだったが、行く気なく、一旦後方まで下がる。4角で外を進出するもあまり速い脚は見られず。最後までダラダラと伸び続けたことで5着となった。
速い脚が全く見られなかったが、今回は休み明けでトップスピードに入らなかったと武騎手はコメントしているが、この馬エンジンのかかりが遅いので、そもそもこの程度の走りしかできないのではないかという気もする。

6着   3番  ブランノワール      藤井勘一    1.34.7 34.5 

好スタートから積極的に前の位置に出ようとするが、3ハロン目あたりでついて行けず一旦5,6番手の位置まで下がる。4角から再度進出を試みるも、ジリジリとしか脚を使えず6着に敗れた。
この馬のトップスピードは遅いように見えた。ただ、最後までジリジリと伸びていたことから持続力はありそう。エルフィンSで2着に入れたのは、時計のかかる馬場だったことが大きいように思う。そのため、この馬の狙い時は時計のかかる馬場の場合に限ると、狙い時が今後もはっきりしそうだ。

7着   2番  マルモネオフォース  富田暁      1.34.9 34.6 

最内の中段を追走し、4角からの勝負所の脚は速くはなかったが、最後までバテなかったので7着となった。
持続力はありそうなので、もっとレベルの低いメンバーであれば3着以内に入る可能性はあると思う。

8着  10番  アフランシール      岩田康誠    1.35.0 35.0 

2番手で先行し、直線入り口では一瞬先頭に立つも、その後続かず8着に後退した。
先行できたといってもスローペースであり、それでいて早々と失速したので、全くよい印象がない。前走500万条件を勝ったとはいえ低レベルレースだったので、今後好走するのはかなり難しそうに思える。

9着   5番  メイショウショウブ  池添謙一    1.35.2 35.1 

スタートでダッシュつかず、それでも先行グループに加わろうと前に出るも、すぐ諦めて中段に下げる、その後残り800mをすぎた地点で早めにスパートし、直線入り口からしばらくの間は先行争いをしそうな感じであったが、残り200mで失速した。
スタートのドタバタや後半で早く脚を使いすぎるなど、かなりチグハグなレースぶりであった。早めにスパートしたわりには残り200mまでは良く走れていたので持続力はそこそこありそう。なので、状況がかみ合えばもう少し先着できそうに思える。

10着   9番  オーパキャマラード  松若風馬    1.35.5 35.6

上手く逃げれたが、直線で失速した。前半全く速いペースでないので、このペースで逃げてまるで粘れないようでは今後3着以内に入るのは難しいように思う。

11着   4番  ハニーウィル        国分恭介    1.35.7 35.3

明らかに実力不足で見所なし。

12着  11番  サムシングジャスト  シュタル    1.35.7 34.8

明らかに実力不足で見所なし。

13着   8番  ブリッツアウェイ    松山弘平    1.36.4 36.3

明らかに実力不足で見所なし。

2019年3月 5日 (火)

2019 オーシャンステークス G3 レース回顧

このレース、馬券検討してもモズスーパーフレア、ナックビーナスを脅かすような馬が見当たらず、それでいて3着候補選びが難しいので、結局配当妙味がないと考えて馬券購入をやめてしまった。
結果もそのとおりモズスーパーフレア、ナックビーナスが他馬より抜けた結果となり、重賞なのにオープン特別のカーバンクルステークスと大差ない結果になったので、かなり低調なレースだった。今シーズンの短距離路線は層がものすごく薄く、これならばレッツゴードンキが高松宮杯を勝てる可能性が高いのではないか、と考えてしまった一戦だった。

1.レース結果の基礎データ

2019年 3月 2日(土) 2回中山3日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第14回夕刊フジ賞オーシャンS
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定)  芝 1200m   16頭立

馬場差 -0.7 完全タイム差 -0.2
タイムランク C メンバーランク C

LAP :11.4-10.1-10.8-11.4-11.4-12.0
通過:32.3-43.7-55.1-67.1  上り:67.1-55.7-45.6-34.8 

2,3ハロン目が10秒台になっているので、かなり速いペースであったが、カーバンクルステークスの前後半が32.8-34.2なので、それより前半が速く後半が遅いペースになっている。カーバンクルステークスの馬場差-0.4を考慮すると今回の方がちょっとパフォーマンスが劣っていたように思える。

2.隊列分析

2019030502


モズスーパーフレアのハイペースについて行けない馬が多かったため、直線入り口でも縦長になった。この時点で後方にいた馬は結局上位には食い込めなかったので、力の差がはっきり出る展開だったように思える。

3.完全タイム差検証

2019030505


前走とあまり差のない馬が多いので妥当な完全タイム差のように思えるが、15位、16位の馬がパフォーマンスをアップさせているのが気になる。大敗しているので、前走よりよいパフォーマンスをしたとはとても思えない。そうしたことから、このレースの完全タイム差は0.2~0.4くらいは低く見た方がいいようにも思える。これをどう考えるかはやはり多くのサンプルを検討しなければならないので、そうした検討を早期に行い完全タイム差の補正理論を確立させたい。

4.各馬の分析

1着  14番  モズスーパーフレア  ルメール    1.07.1 34.8

好スタートから2ハロン目で他馬を大きく引き離し、2番手を3馬身以上離して先行し、最後まで先頭をキープして1着となった。
相変わらず前半が速かったが、今回の1ハロン目11.4は今までのこの馬の走ったレースの中でもっとも速いので、スタートのダッシュ力がさらに増したと考えられるのかもしれない。ただ、この馬は前半をひたすら飛ばす戦法しかないので、改修後逃げ切りが難しくなっている中京1200mでも通用するかどうかは疑問が残る。この馬が1000万条件以上のレースで好走したときはすべて3ハロン目が10秒台のラップになっている。そうやって前半飛ばした上で残り2ハロンで坂がありその後も1ハロン以上直線が続く中京のコースではこの馬が逃げ切るイメージはわかないのだが、果たしてどうなるか。

2着  12番  ナックビーナス      大野拓弥    1.07.3 34.4

好スタートから、2ハロン目でモズスーパフレアからは3馬身ちょっと離された3番手を追走し、4角から追いあげて直線ではモズスーパフレアから1馬身ちょっとの差まで詰め寄ったが、残り1ハロンで脚色が同じになり2着に敗れた。
前走とモズスーパーフレアとの着差はほぼ変わらず、前走が58キロで今回が54キロだったことから、今回はパフォーマンスを落としたと一般的には考えられるが、この馬の場合は、前走58キロでの走りが驚異的だったということだと思う。牝馬で58キロで走ることは最近はあまりなく、それなのに前走好走できたことが驚きであった。ただ、この馬は520キロくらいと牝馬にしては大柄なので、あまり斤量泣きしないタイプということなのかもしれない。
それにしても、この馬、あまり長く休むことなく好調を長期間維持しているのはすごいと思う。芝1200m戦では当面相手候補からは絶対外すべきではない馬だと思う。

3着   6番  ダイメイフジ        松岡正海    1.07.7 34.4

好スタートから、内から2頭分外の位置を7番手で追走する。4角ではあまり伸びそうな雰囲気はなかったが、直線に入ってしっかり伸びて3番手にでるが、ゴール直前では脚色が鈍り2着馬から少し離された3着となった。
前走は6週間ぶりのレースで凡走していたので、調子を落としているのかと思ったものの、連闘でガラリ一変した。この馬の過去の戦績を見ると、少し間隔を空けたレースでは凡走して、その後連闘または中1週で出走して好走するといったパターンをもう3回続けている。ただ、その次走はあまり成績がよくないので、間隔を空けて出走した次のレースがこの馬の好走パターンと覚えておきたい。

4着   2番  ペイシャフェリシタ  ミナリク    1.07.9 34.3

後方でじっくり脚を貯め、直線に入るとしっかりとした末脚を使い追い込んだが、4着に上がるのがやっとだった。
前走は勝負所でごちゃついて追い出しが遅れた印象だったが、今回は不利がないのに追い込みがイマイチだったので、この馬は直線でしか伸びれない馬のようだ。3着以内に入れたレースはインをうまく立ち回ったレースが多いので、インで労することなく前目の位置を取れて直線の伸びだけで3着以内に入れるようなレースでないと馬券圏内に入るのは難しいということだと思う。

5着   9番  ショウナンアンセム  津村明秀    1.08.1 34.8

スタートは速くなかったが、3ハロン目に入ったあたりから外をじわじわと追い上げ直線に入った直後は3番手の位置まで押し上げたが、最後は3,4着馬に差されて5着となった。
1400-1600戦でスローペースで先行できたときしか好成績を上げたことがないので、1200mのハイペース戦では全く相手にならないと思ったものの、中盤で押し上げるといった今までにない戦法でソコソコ走れたので、今回のレースは収穫があったと思う。今回の経験を活かして、スローペースにならないオープン特別戦でも3着以内に入る場面が今後見られるかもしれない。

6着  16番  エスティタート      浜中俊      1.08.1 34.6

スタートはいまひとつで後方から、4角で外からよく追い上げてきたが、直線ではさほど伸びず6着となった。
前走は外から長くいい脚を使っていた印象であったが、前半が32秒内になるレースでは追走に苦労して脚が貯められないのではないかと思う。前半33秒台になるようなレースで、ごちゃつかず外を回れる展開の方が力が発揮できるのではないかと思う。

7着   4番  エントリーチケット  柴田大知    1.08.2 34.1

上がり3ハロンは最速の脚を使っていたが、前半の位置取りが悪すぎた。オープンでは基礎スピード能力が少し足りないようだ。

8着  10番  ナインテイルズ      石橋脩      1.08.3 35.2

まずまずのスタートから、積極的に4番手の位置を追走するも残り200mで力尽きた。
前走でも書いたが、ペースが速く追走に脚を使わされるようなレースは向いていないようだ。

9着  13番  キングハート        横山典弘    1.08.4 34.7

前走から騎手が強化されても変わらず凡走した。調教師のコメントでも「わがままになっているのかもしれません。立て直さないといけませんね。」とあるので、復調の兆しが見えるまで即消しでよいと思う。

10着   5番  ダイメイプリンセス  M.デムーロ    1.08.5 34.5

ダッシュ付かず後方から、勝負所でも外を回すしかない状況になるが、まるで伸びなかった。デムーロ騎手のコメントでは「3~4角の馬場が凄く悪くて……。反応が全然なかったです。」とのことなので、このレースの時点では内が伸びる馬場になっていたということなのかもしれない。3番人気になったわりには負けすぎな感じでもあるが、そもそも器用さに欠ける馬なので、中山コースで3着以内に入るのは難しいように思える。

11着   7番  カイザーメランジェ  田辺裕信    1.08.5 34.9

昇級初戦で穴人気になっていたが、ここでは力が通用しなかった。

12着   8番  イエローマリンバ    高倉稜      1.08.6 35.4

この馬も昇級初戦で、ここでは力が通用しなかった。

13着   1番  ナリタスターワン    御神本訓    1.08.7 35.2

特に見所はなかった。

14着  15番  スタークニナガ      五十嵐冬    1.08.8 34.5

特に見所はなかった。

15着   3番  スノードラゴン      内田博幸    1.08.9 35.1

特に見所はなかった。

16着  11番  ラブカンプー        三浦皇成    1.09.5 36.7

直線に入るまでは、ハイペースでも内の3番手の位置で喰らいついていたが、直線の失速ぶりが酷すぎた。これで2戦続けて同じような惨敗を続けたので、復調するまでの道のりは長くなるかもしれない。

2019 弥生賞 G2 レース回顧

この日かなり難しいレースが多く、このレースも波乱の結果となりWin5キャリーオーバーを演出した。馬場がかなり悪くなった中でのキャリアの浅い3歳馬戦なので、このレースを的中させることはかなり難しいが、このレースで各馬の特徴についてわかったことは多いので、今後に向けてしっかりとレース回顧をしておきたい。

1.レース結果の基礎データ

2019年 3月 3日(日) 2回中山4日  天候: 雨   馬場状態: 重
11R  第56回報知杯弥生賞
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定)  芝 2000m   10頭立

馬場差 +1.6 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.7-11.7-12.5-12.5-12.4-12.3-12.2-12.1-12.3-12.6
通過:36.9-49.4-61.8-74.1  上り:73.9-61.5-49.2-37.0  ミドルペース

雨によりかなり馬場が悪化してしまった。そのため2ハロン目以外11秒台のないラップとなった。そうなったことで、前半のスピードが足らない馬、末脚の瞬発力が足りない馬でも対応できるレースとなった。なので、少し特殊なレースだったと考えるべきで、今回の結果をそのまま皐月賞の参考にはすべきではないと思う。

2.隊列分析

2019030503


直線入り口で横に広がり、先行勢が後続を引き離すことができない展開になっていたが、ミドルペースで先行勢が息を入れられなかったことと外側の馬場がよかったことによるものと思われる。最後の直線でも外が伸びる結果となっていた。

3.完全タイム差検証

2019030506


信ぴょう性のある完全タイム差だと思う。シュヴァルツリーゼが大きくパフォーマンスを上げているのは、前走が極端なスローペース戦だったことによる。ヴァンケドミンゴが大きくパフォーマンスを落としているのは、前走の葉牡丹賞が過大評価だったため。

4.各馬の分析

1着  10番  メイショウテンゲン  池添謙一    2.03.3 36.7 

まずまずのスタートから積極的に前に出ようとするも、他馬が速く前から6番手で外を追走する。残り800mから追い出しを開始し、直線入り口では先頭のすぐ近くまで押し上げ、そのまま脚が衰えず1着となった。
終始外を回る距離ロスがありながら、最後まで脚色が衰えなかったので、見た目ではかなり強い勝ち方だった。ただし、道悪を苦にしないことで馬場を味方につけたということはありそう。
あと、前半かなり出していっているように見えたのに、6番手の位置しか取れなかったので、前半のスピード力はあまりないように見えた。前走が切れ負けしたので早めに出していったということなので、今回上がり3ハロンタイムに11秒台がなかったのもこの馬にはよかったようだ。そのため、今回は色々かみ合っての勝利と言えそう。皐月賞が道悪でかつ上がりのかかる競馬になればかなりやれそうに思うものの、良馬場であったら苦しいようにも思う。

2着  5  シュヴァルツリーゼ  石橋脩      2.03.5 36.2 

スタートが遅くそのため両脇の馬に挟まれ後方からになる。前半は後方から2番手を追走し、残り600mから追い上げを開始しここでも内の馬に寄られて外を回らざるを得ない状況となり大外を回りながら鋭く伸びて2着となった。
かなりトビが大きい馬ながら道悪は苦にはしていなかったようで、残り200mでの末脚はこのメンバーではかなり目立った。スタートが遅かったり、左右に無駄な動きが多くフラフラ走ったりと、かなり粗削りな走りであるがそれらが改善されてくればかなり成長しそうとも思える。また、ミドルペースでもしっかり対応できていたので、皐月賞でも相手候補として外せない1頭となりそう。

3着   8番  ブレイキングドーン  福永祐一    2.03.7 36.7 

前半は後方から3番手を追走し、残り600mから追い上げを開始しやや外に膨れ気味でコーナーを回るとメイショウテンゲンのすぐ後ろの外の位置から、メイショウテンゲンと同様の脚色で追い上げるも最後は脚色が鈍り3着となった。
ロングスパートをかけたもののいい脚が長く続かなかったので、3着にこれたのは内の馬場があまり伸びなかったことに恵まれた印象はある。あと、4角のコーナリングが上手くなかった。馬場は苦にしていなかったようだ。福永騎手のコメントでは「もっとスッと行けると思ったんですが、全然進まなかったです。メンタル面の問題なのでしょうか……。最後は伸びていますが、気ムラなところがありますね。」ということであるが、完全タイム差的には前走とほぼ同等のパフォーマンスで走れているので、気ムラとはいうものの本来の能力は発揮していたように思える。恵まれた3着なので、皐月賞では好走するのは難しそう。

4着   2番  ニシノデイジー      勝浦正樹    2.03.7 37.1 

序盤は内枠を活かして最内の前から3列目のポジションを追走するも、内の馬場の悪いところを嫌って向こう上面までにはやや外に出して5番手を追走する。4角から直線に向けては前にいたラストドラフトの内が開いていたので、内をついて追い上げるも伸び脚今一つで4着となった。結果的に最後内の馬場の悪いところを回った分、外の馬に脚色が劣ったということだと思う。ただ、12月の前走からパフォーマンスを少し落としているので、成長力はあまり感じられなかった。

5着   3番  カントル            M.デムーロ    2.03.7 37.1 

多くの馬が外を回るところをこの馬は最内の2,3番手の位置を追走し、距離ロスなく走れたことから直線最内から伸びたものの、ニシノデイジーにやや競り負け5着となった。
終始最内を回ったことで馬場の悪いところ多く走った分最後あまり伸びなかったことにつながっていそう。また、直線入り口ですぐ外にニシノデイジーが入ってきたことで、直線で外に出すことが出来なかったということはありそう。そのため、上位馬との力の差はあまりないように思う。

6着   4番  サトノラディウス    武豊        2.04.0 37.1 

スタートでよれて後方からになるも、カントルの後ろの内を追走する。4角では押してもなかなか前に進まなかったものの、内から最後までしぶとく伸びて6着となった。
名手のデムーロ騎手、武騎手が内を走っていたことから、騎手が想定する以上に雨で馬場が悪化していたということだろうと思う。最後まで伸びていたので、このメンバーでは少し能力が劣っていたとの評価でよいと思う。

7着   1番  ラストドラフト      田辺裕信    2.04.0 37.7 

好スタートから上手く逃げれたように見えたが、直線では伸びず7着に沈んだ。
直線伸びなかったのは、前走の京成杯のラップと比較すると納得できる。

今回:12.7-11.7-12.5-12.5-12.4-12.3-12.2-12.1-12.3-12.6
前走:12.8-10.9-12.5-12.0-12.9-13.0-11.8-11.8-11.4-12.1

前走のように4角で早めにスパートし、後続に脚を使わせることが出来なかった時点で、もう直線は伸びないだろうと思ってレースを見ることができたが、今回直線で伸びなかったのは道悪がよくなかった可能性もあるものの、やはり中盤で息が入れられない展開になったことが多きそうだ。そのため、皐月賞は厳しいペースになることが多いので、この馬には苦しそうだ。もっと長い距離のレースや、前半が速い馬がいないレースで狙うべき馬なのではないかと思う。

8着   9番  ナイママ            柴田大知    2.04.0 37.6 

ラストドラフトの2頭分外を追走して、直線入り口までは粘っていたが、直線では伸びず。
明らかに力負けであり重賞での好走は難しそう。

9着   6番  ヴァンケドミンゴ    ミナリク    2.05.3 38.9

ラストドラフトのすぐ外を追走していたが、直線入り口で早くも脱落し9着までずるずると下がった。
馬場が合わなかったとのことだが、力の差は歴然。

10着   7番  ラバストーン        江田照男    2.07.5 38.7

後方のまま全く話にならない大敗。

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