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2019年4月 2日 (火)

2019 大阪杯 G1 レース回顧

グリーンチャンネルの番組「先週の結果分析」でのこのレースの評価は明らかに間違っていて、かなり低すぎるものになっているが、そこまで低くなくても、低レベルレースで凡戦だったことは間違いないと思う。やはり、このレースがG1レースながら、ドバイワールドカップDAYに被っていてメンバーが揃いにくいことと、時期的に前年秋の実績馬が状態をピークに持っていきにくい時期の開催ということが影響しているのだと思う。こうした低レベルレースになりやすい傾向は今後も続く可能性があるので、しっかりとレース回顧していきたい。

1.レース結果の基礎データ

2019年 3月31日(日) 2回阪神4日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第63回大阪杯
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 2000m・内   14頭立

馬場差 -0.4 完全タイム差 +2.6
タイムランク E メンバーランク B

LAP :12.6-11.1-12.7-12.7-12.2-12.4-11.8-11.4-11.6-12.5
通過:36.4-49.1-61.3-73.7  上り:71.9-59.7-47.3-35.5  ややスローペース

前半があまり速くないペースなのに、ラスト1ハロンが12.5と極端にかかっていることで、このレースは低レベル評価となっていたが、その考え方は正しいと思うものの、やはり全体的にラップタイムが遅いのは馬場状態の影響があると思う。この日はやや重からスタートしたものの、馬場が乾いてきたということで良馬場に回復したと発表されていたが、湿った馬場の状態でレースを使っていくうちに馬場が荒れてきたということはあると思う。そう考える根拠は9レース10レースの芝のレースでは最後の直線でも内を走っていたが、このレースでは数頭分内を空けてレースしていたからである。だから、馬場差はややプラスの状態になっていたと考えるべきであると思う。どうも、この開催の阪神競馬場は芝の状態が目まぐるしく変わっているようなので、桜花賞の前日や直前の芝のレースを十分チェックする必要がありそうだ。


2.隊列分析

2019040102

直線入り口では、前方内に馬郡のかたまりができていて、この馬郡の前方にいた馬で決着した。直線入り口で後方や外にいた馬はその時点でもうチャンスがなかった展開だった。また、ゴール前では、馬場の内を空けて馬が走っており、最内を避けて走っていたことがわかる。

3.完全タイム差検証

2019040104

各馬前走より大幅にパフォーマンスを落としており、明らかに不自然な完全タイム差となっている。マカヒキあたりは前走と同等のパフォーマンスをしたと考えられるので、完全タイム差はもう1秒速く見て、+1.6くらいとするのが妥当だと思う。ただ、それでも低レベルレースである。完全タイム差がおかしい要因は馬場差を誤っているということで、今回は説明がつく。
「先週の結果分析」の完全タイム差を鵜呑みにすると、レースの評価を間違えるのでこうやってしっかり検証することが重要である。

4.各馬の分析

1着   3番  アルアイン          北村友一    2.01.0 35.2 

好スタートからすぐ外のエポカドーロを先に行かせ、最内で前から3番手の位置をがっちりキープする。4角では最内で距離得があることから、あまり脚を使わずにコーナーを回ることができて、直線に入ってすぐ、内からエポカドーロを交わし、さらに外のキセキも交わして、その後最後まで粘り切り1着となった。
もともと、先行力が武器であり、それでいて最後一足使える強みがあるので、今回は内枠を活かしたことと、他馬のレベルが低い、または調子が悪かったことにより、恵まれた1着だったと思う。前走の金鯱賞では急きょ騎手が乗り替わりとなり、この馬の特性からすると最悪のレースをして、それでも5着に入っていたので、僕はそのときのレース回顧で、「この馬のいいところは速いペースで先行しても最後まで粘れることであり、今回素人目にもわかる最悪のレースをしたので、さすがに次回はこの馬の強みを生かす戦法で走ってくると思う。相手メンバー、騎乗騎手次第ではあるが、次走は2,3着候補で狙ってみたい。」と書いていて、実際僕はキセキを軸にアルアインを最有力候補として馬券を買ったものの、ワグネリアンを拾えずに馬券を外してしまったのだが、予想としてはかなりいい線いっていたと考えている。やはり、しっかりレース回顧をして各馬の特徴をしっかり捕らえておこうとすることは馬券作戦に極めて有効だと思う。この馬の次の狙い時は難しいが、堅実に走る馬なので、また、2,3着に入る可能性は高いと思う。

2着   6番  キセキ              川田将雅    2.01.0 35.4 

スタートダッシュはあまり速くなく、ジワジワ押し上げ1角にかかるころには2番手の位置を確保する。4角ではエポカドーロのペースアップについていき、直線では馬場のやや外に持ち出しスパートするも、あまり伸びずに2着となった。
有馬記念から、2戦続けてスタートダッシュがつかない状態が続いている。それでも、キセキは元々逃げ馬ではなく、末脚の鋭さが武器の馬だったので、今回のペースであれば、最後ひと伸びしてキセキが楽勝するのではないかと、4角くらいのときは僕は思ったので、今回伸びなかったことは意外だった。今回、最後の脚が鈍った理由のひとつは馬場状態があったのかもしれない。昨年、好調だった毎日王冠、天皇賞秋、JCは、馬場差-1.6、-1.8、-2.2と高速馬場だった。キセキが勝った菊花賞は超極悪馬場だったので、これを例外とすると、キセキの戦績は高速馬場のときに好成績を上げているので、キセキは馬場が悪くなると今一つ能力が発揮出来ない可能性が高いと思う。

3着   2番  ワグネリアン        福永祐一    2.01.1 35.1 

最内の中段の位置を確保し、4角では距離得を活かしてアルアインのすぐ後ろにつけて直線で追い出し、直線入ってすぐのところでは、アルアインからちょと離されるも、その後加速し一旦キセキを抜くも最後はキセキにギリギリ差し返されて3着となった。
ダービー馬とはいえ、古馬との対戦成績がなく、前走の神戸新聞杯もスローペース戦とはいえさほど高いレベルのものでなく、それでいて今回休み明けなので、今回はさすがに苦しいだと考え僕はこの馬を馬券の対象から外してしまったのだが、その考えが間違っていた。
また、最近の福永騎手はインを距離ロスなく走るレースが多くなっているように思う。福永騎手が有力馬に乗って内枠に入ったら、あまり軽視しない方がよいかもしれない。
ただ、今回低レベルレースであったこと、この馬は加速が速くなく、それでいていい脚が長く使えないように今回は見えたので、今回の3着は恵まれた3着と考えてよいと思う。また、休み明けの弥生賞、神戸新聞杯で好走していることから、休み明けでも走る馬と考えてよいと思うので、使っても上積みはあまりないのではないかとも思う。次走人気になったら疑って見た方がよいかもしれない。

4着   1番  マカヒキ            岩田康誠    2.01.2 34.9

道中はワグネリアンの後ろで、この馬も最内を距離ロスなく追走していたが、直線では馬場の外に持ち出し、後方からしぶとく追い上げ4着に上がった。
いつもそれなりの末脚は発揮しているものの、絶対的なスピード能力が欠けるので、結果凡走となることが多いマカヒキであるが、今回時計があまり速くならなかったことが、4着にこれた要因と考えてよいと思う。この馬は基本は軽視でよいと思うが、時計がかかる馬場で末脚勝負になりそうなレースの場合は警戒が必要だと思う。

5着   9番  エアウィンザー      浜中俊      2.01.2 35.2

中段を追走していたが、4角では比較的内をそつなく回ってこれたことが5着に入れた要因だと思う。
前走の回顧で僕は「この馬は好位置につけて最後は確実にひと脚使えるのが強みではあるが、このクラスでは末脚はそう秀でてはいなく今回は立ち回りの馬さで3着を確保できたので、G2以上のクラスでは確実性に欠けるとの評価でよいと思う。」今回もこの評価のとおりと考えてよいと思う。今回5着に入れたのは、たまたま低レベルレースになったからということだと思う。

6着   7番  ブラストワンピース  池添謙一    2.01.3 35.3

ダッシュつかず後方からになり、4角では素早く加速するも大きく外を回る形になり、最後はしっかり追い込んでくるも4角でも距離損のため、届かず6着となる。
正面からのパトロール映像を見るとよくわかるが、4角で大外を回ったことが、このレースでは致命的なロスだったことがわかる。
有馬記念のレース回顧では僕は「4コーナーの加速性能は高く、それでいてゴールまでしっかり伸びる末脚の持続力はかなり高いと感じられる強い勝ち方だった」と書いたが、今回も4角でしっかり加速し最後まで伸び続ける末脚は見せていた。そのため、この馬の特徴として、前半の位置取りによっては、この馬の良さを活かせないレースになってしまうリスクがあるということが今回改めてわかった。思えばダービーのときも、ワグネリアンに蓋をされて追い出しが遅れたりしていたので、そうした何らかのロスが生じる可能性を考慮する必要があるということである。なので、この馬を軸にして馬券を組み立てるのはリスクが大きいのかもしれないということを今回改めて感じた。特に今回のように1番人気になるレースの場合は、軸馬にはしない方がいいのではないかと思う。

7着  13番  スティッフェリオ    田辺裕信    2.01.5 35.9

この馬も先団につけて最後一足使えるのが強みなので、直線入り口で好位置につけれたことで、最後7着に粘れたということだと思う。自身の前走の完全タイム差と同等の走りはできていたと思う。

8着   5番  ムイトオブリガード  横山典弘    2.01.6 35.1

後方から最後大外に持ち出し少し伸びていた。久々に末脚を発揮出来そうなところを見せたので、次走は目黒記念らしいが目黒記念が高速馬場になるようであれば、少し警戒した方がよいかもしれない。この馬は好走実績が高速馬場に集中している。

9着  14番  ダンビュライト      松若風馬    2.01.6 35.8

4角の勝負所で外を回るロスが大きかったと思う。この馬は、一本調子で走る馬なので、前目につけて粘り切れるレースにならないと能力を発揮できない。今回は大外枠だったということから消しで問題なかったということでよいと思う。

10着   4番  エポカドーロ        戸崎圭太    2.02.0 36.5

できれば逃げたいという陣営のコメントどおり、積極的に逃げて4角でも早めにペースを引き上げることができたが、最後は失速した。鼻出血したということなのでその影響もあったようだ。
僕はこの馬の前走のレース回顧で「他馬のペースにかかわらず、2,3番手でも自分のペースでしっかり折り合えるのがこの馬の強みではあるが、もう3歳秋から3戦続けてイマイチの走りしかできていないので、あまり成長していないと考えてもよいのではないかと思う。」と書いたが、その考えは今回も変わらず、この馬が絶妙なペースで逃げていても、最後まで持たないと思ってみることができた。鼻出血がなくても上位に入るのは難しかったと思う。

11着  11番  ペルシアンナイト    M.デムーロ    2.02.0 36.1

4角ではブラストワンピースから1頭分内ではあるが、かなり距離損のある外をまわってきて、デムーロ騎手らしからぬコース取りだった。直線ではブラストワンピースと併せ馬になったがブラストワンピースには歯が立たず、デムーロ騎手は途中で諦めたように見えた。デムーロ騎手のコメントでは「今日のような緩い馬場は合わない」とのことだが、緩い馬場でも好走した実績があるので、それはあまりはてはまらないように思う。休み明け2戦目で好走することが多い馬なのだが、今期はあまり調子がよくないと見た方がよいかもしれない。
 
12着   8番  サングレーザー      ミナリク    2.02.1 35.8 

4角で躓いたのが響いたということもあるようだが、走らなさすぎでがっかり。休み明けが走らないタイプでもないので、今回の凡走により今後の扱いが難しくなった。

13着  10番  ステイフーリッシュ  藤岡康太    2.02.4 36.1

長くいい脚は使うがスピードに欠ける馬なので、このメンバーではスピード能力が劣ったとの評価でいいと思う。

14着  12番  ステルヴィオ        丸山元気    2.02.5 36.7

前目でレースが出来ていたが、ラスト1ハロンでの失速が極端だったので、2000mは長かったということだと思うが、もうここ2戦大したことない走りだったので、この馬は昨年秋からあまり成長していないと考えていいかもしれない。

 

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