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2019年4月11日 (木)

2019 桜花賞 G1 レース回顧

朝日杯FSで他馬に競られると弱いといった弱点を露呈したグランアレグリアが、前哨戦を使わずに桜花賞に直行したことで、予想が難しいレースになった。終わってみればグランアレグリアの圧勝で2着以下もほぼ現時点の実力通りの結果になる好レースだった。ただ、グランアレグリアは他馬に競られることのないレース展開に持ち込んで勝っていて、この戦法のプランを練って実践した陣営の作戦、仕上げは見事だったが、弱点は克服したわけではないので、今後もグランアレグリアの扱いは難しいと思う。

1.レース結果の基礎データ

2019年 4月 7日(日) 2回阪神6日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第79回桜花賞
3歳・オープン・G1(定量) (牝)(国際)(指定)  芝 1600m・外   18頭立

馬場差 -0.7 完全タイム差 -1.3
タイムランク A メンバーランク D

LAP :12.2-11.1-12.1-12.3-11.7-10.8-11.0-11.5
通過:35.4-47.7-59.4-70.2  上り:69.4-57.3-45.0-33.3  スローペース

グランアレグリアが早めにスパートしたため、L3Fが最速になったが、その後のラスト2ハロンもさほどバテていないので、かなりレベルの高いレースだったことは確かであり、さらに高速馬場での瞬発力も問われたレースだった。また、先週少し馬場が悪化したと思われた阪神の馬場がしっかり回復してきた。今開催の阪神の馬場は目まぐるしく変わっている。来週もどうなるか、しっかりと土曜日のレースを見て判断する必要がある。

2.隊列分析

2019040803

直線入り口では、あまり横に広がることなく縦長の隊列になっている。そして、そのわりには、直線でごちゃつくことなく、不利のあった馬はいなかったようだ。

3.完全タイム差検証

2019040806

多くの馬は前走よりもパフォーマンスを上げて、ハイレベルのレースになったとの見立ては正しいとは思うが、9着が-0.3の完全タイム差の評価には違和感がある。シェーングランツ、アウィルアウェイあたりは前走とほぼ同等のパフォーマンスだったと見て、1.0秒くらい完全タイム差を低く見ておいた方がいいように思える。

4.各馬の分析

1着   8番  グランアレグリア    ルメール  55  1.32.7 33.3 

好スタートから自然体でスピード力を活かし前から4番手につける。残り800mで外からじわじわ加速し直線に入って先頭に立つと、最内に進路を変えて、そこから全くスピードが衰えずの圧勝だった。
朝日杯FSで競られると怯む弱点が露呈したことを考慮してレース映像を改めて見ると、終始他馬とは少し間隔を空けて競り合いを避けるようにレースをしていたことがわかる。調教映像2頭併せでも、少し間隔をとって後ろから追いかけられる形の調教だったので、弱点を克服したわけではなく、他馬に競られる前に前に出る作戦で走るんだなと僕は思ったが、実際そのとおりのレースとなった。しかしながら、ここまでうまくいくとは想像出来なかった。まあ、この馬のスピード能力が他馬を圧倒しているからこそ、こうした走りが成功したわけだが、それでも、この馬の弱点はもうはっきりしているのだから、前半でこの馬に競りかける馬がいなかったことは少し不満に思う。
能力が高いことは示したものの、競りかけられたときにどうなるかは疑問を残したままになった。なので、今後もこの馬の走りを予想するのは難しいと思う。

2着  16番  シゲルピンクダイヤ  和田竜二  55  1.33.1 32.7 

スタートはあまりよくなく後方から、4角ではわりと内の進路を狙い、前が詰まらなかったことから直線でじわじわ伸び続け2着となった。
スタートはあまり良くないが、直線での瞬発力はかなりあり、最後までしっかり伸びるので長い直線のコースが合っているように思える。2着に入れたのは残り800mからペースアップする早じかけの展開の中後方でじっくり脚を貯められたことと、4角から直線の距離ロスが少なかったことであり2,3,4着の馬の能力差はほとんどないと思う。

3着   4番  クロノジェネシス    北村友一  55  1.33.1 32.9 

好スタートで序盤は少しかかり気味になるが、すぐ落ち着いて中段の最内の位置を追走する。4角では外に出そうとするも少し進路取りに手間取ったが、直線の途中からしっかり伸びて3着に入った。
勝負所で内から外に出すところで明らかにロスがあったが、結果的にはそれが最後の伸びにつながったように思える。
この馬の前走のクイーンCが過大評価の完全タイム差だったため、レースレベルをどう考えるか難しかったが、今回の結果からチューリップ賞と同等のレースレベルだったと考えてよさそうだ。

4着  15番  ダノンファンタジー  川田将雅  55  1.33.1 33.4 

好位直後の外で、序盤からやはり少しかかったが、なんとか我慢させ、グランアレグリアをピッタリとマークする位置で追走し、4角で先に動いたグランアレグリアからひと呼吸置き、直線を向き切ってから追い出すが、グランアレグリアを交わす脚はなく、早めにスパートした分最後は甘くなり2,3着馬に差されての4着だった。
2,3着馬に差されたのは早めにスパートした分であり、能力差はほとんどないということだと思う。

5着  14番  ビーチサンバ        福永祐一  55  1.33.2 33.3 

ダノンファンタジーの少し後ろからじわじわと伸び続けるが、最後はクロノジェネシスに交わされ、ダノンファンタジーも交わせずの4着だった。
2,3,4着馬とは着差は少ないものの、少し能力的に劣ることを示したと思う。
いい脚が長く使えるが、トップスピード能力が少し劣るということだと思う。

6着  18番 *プールヴィル        秋山真一  55  1.33.3 33.8

大外ながら、スピード力を活かして積極的に逃げ、最後もあまり脚色が衰えずの6着だった。
大外枠だったこと、5着馬まで重賞1,2着経験馬といった実力馬だったということを考えるとこの馬の6着は大健闘だったように思う。今後も活躍できる可能性はあるように思う。

7着   2番  エールヴォア        松山弘平  55  1.33.5 32.9

後方から、最内を通って7着まで押し上げたが、最内をロスなく走れたことに恵まれた感はある。前半そう速くないペースでも後方に置かれたので、1600m以下のレースは向いていないように思える。

8着  13番  ジュランビル        松若風馬  55  1.33.6 34.0

3番手で先行するも直線では伸びなかった。1600mは長いということなのだろう。瞬発力はないので、1400mで速いペースで先行する停会がよいようだ。

9着   1番  シェーングランツ    武豊      55  1.33.7 33.0

後方から、直線では大外に出し、ジワジワ伸びて9着となった。
高速馬場では瞬発力が足りなく、前半の基礎スピードも足らないようだ。

10着   7番  アウィルアウェイ    石橋脩    55  1.34.0 33.8

前半ごちゃつく馬郡の後ろに入っていたため、かなり後方からになり、直線も外を回るロスがありそれでいてさほど伸びなかったので、全く見所のないレースだった。昨年の京王杯2歳S以降、2戦続けて凡走したので、もう当面伸びしろはなさそうだ。

11着  12番  ノーワン            坂井瑠星  55  1.34.2 34.0

中盤から、直線で一瞬伸びるかに見えたが、いい脚は一瞬だけだった。高速馬場の瞬発力勝負は合わないようだ。また、ここまで7戦してきたことからのデキ落ちもあったと思う。

12着  11番  メイショウケイメイ  古川吉洋  55  1.34.4 34.7

先行して全く伸びず。高速馬場の瞬発力勝負が合わないことと、距離も長いのだと思う。

13着   9番  アクアミラビリス    M.デム  55  1.34.6 34.7

好位にいながら末脚不発。伸びなさすぎなので、敗因は今のところ高速馬場は合わないようだとしか考えられない。

14着  17番  レッドアステル      戸崎圭太  55  1.34.7 34.0

後方でいいところなし。アネモネSのレベルが低かったということだろう。

15着  10番  フィリアプーラ      丸山元気  55  1.35.0 34.0

後方でいいところなしフェアリーSのタイムランクE評価が妥当だったということだろう。

16着   6番  ホウオウカトリーヌ 大野拓弥  55  1.35.0 35.0

好位につけても、全く伸びずいいところなし。フェアリーSのタイムランクE評価が妥当だったということだろう。

17着   3番  ノーブルスコア      岩田康誠  55  1.35.1 34.7

3角でゴチャつくところがあって、リズムを崩してたとのこと。

18着   5番  ルガールカルム      三浦皇成  55  1.35.5 35.1 

この馬も3角でゴチャついたことでスムーズにいけなかったことを騎手がいいわけにしていた。

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