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2019年5月23日 (木)

2019 平安ステークス G3 レース回顧

  タイムランクDになるような、低レベルレースではないのだが、レースレベルの判断の難しさを改めて考えさせられるレースとなった。


1.レース結果の基礎データ

2019年 5月18日(土) 3回京都9日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第26回平安S
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定)  ダート 1900m   16頭立


馬場差 +0.3 完全タイム差 +0.8
タイムランク D メンバーランク C

LAP : 7.1-11.2-11.6-12.9-12.8-12.9-12.2-12.1-12.5-12.8
通過:29.9-42.8-55.6-68.5  上り:75.3-62.5-49.6-37.4  平均ペース

最初の直線は速かったが、1コーナーにはいってすぐペースは落ち着いているものの残り800mからペースアップが始まっているので、先行勢が最後は大きくバテる厳しい展開になった。

2.隊列分析

  2019052105

直線入り口でかなり縦長になっているので、早めのペースアップが厳しいものだったということだろう。この時点でかなり後方にいた馬が上位に来ているので、直線はバテ比べで時計のかかる展開だったことがよくわかる。

3.完全タイム差検証

2019052104

モズアトラクションはムラ馬なので、大きくパフォーマンスアップしても不思議ではないのだが、他の馬はパフォーマンスダウンしているのは明らかに不自然。こんなにレベルが低いレースではないのになぜこうなってしまうのか、と考えたのだがその原因はペースの緩急にあると思う。ギアの上げ下げが必要になるレースほど時計がかかる傾向にあり、逆にペースが一定のレースほど時計が速くなるということだと思う。ここに、ベイヤー式スピード指数の限界があるということだと思う。基準タイムと馬場差でレースのレベルを判断していては、このレースのようにレースの価値を見誤ってしまう。なので、「先週の結果分析」の完全タイム差はそのまま鵜呑みにしていたら、絶対に馬券で勝つことは出来ないと断言できる。過去のレースとのパフォーマンス比較をするような一工夫は絶対に必要なのだ。このレースはあと1秒近くは高めに評価すべきだと思う。

4.各馬の分析

1着   7番  チュウワウィザード  川田将雅  58  1.58.1 36.5

スタートはあまり行く気なく、中段のやや後方の位置になる。残り800mからのペースアップでは最初は速い脚は使えなかったもののジワジワと伸び続け1着となる。
東海ステークスで唯一インティに肉薄できた馬であり、このレースで大きく差をつけられた馬がオープン特別で好走していることを考えると、この馬のこのレースの力量は上位であることは歴然であり、一番人気でも逆らうべきではないことはわかっていた。
この馬の戦績を見ると3ハロン目が高速なレースが経験がないので、3ハロン目まで高速になると位置取りが後方になってしまうことがわかった。しかし、後方になってしまうようなレースでもしっかり勝つのだから、かなり高いレベルにある馬であることは確か。今回のようなメンバーで単勝2.5倍はむしろオイシイ配当だったのではないだろうか。


2着   6番  モズアトラクション  藤岡康太  56  1.58.1 36.3

前半は速いペースについて行けず後方からになるも、4角からの追い上げ時にちょうど少し前にチュウワウィザードがいたために直線では合わせ馬ような形になり最後まで伸び続け2着になった。
かつて、狙ったときに凡走され、ノーマークのときに好走されたので極端なムラ馬だということはわかっていた。なので、このレース勝つのはチュウワウィザードしかないと思っていて、穴ならモズアトラクションと思ったものの、オメガパフュームをノーマークにしてしまったため、馬券を外してしまった。今はなぜ馬連を抑えておかなかったのか激しく後悔している。ただ、モズアトラクションのようなムラ馬をしっかりマークできていたのは個人的に収穫だと思っている。この馬とにかく、ムラ馬なので人気がなくとも気分よく走れた場合は好走する可能性があるので、今後も相手候補として警戒する必要がある。


3着   1番  オメガパフューム    M.デム  59  1.58.3 36.9

まずまずのスタートからかなり後方の位置からになる、勝負どころから徐々に外から前に出るかなり強引な競馬になったがそれでも3着になった。
「先週の結果分析」によると平地重賞で59キロの馬が3着以内に入ったのは2015年のプロキオンS以来のことのようだ。59キロ背負ってことと前走フェブラリーSで惨敗したことでこの馬を切ってしまったことは大間違いだった。この馬左回りはよくない、上がりが速いレースはよくないので、今回のレースではハマる可能性はあったし、終始外を回っていたので実力上位なのはしっかり示した。この馬をしっかりピックアップできなかったのが、僕のこのレースの最大の敗因である。

4着   5番  アナザートゥルース  大野拓弥  57  1.58.5 37.2

まずまずのスタートから最内を先行しようとするも、他馬が速く中段の位置の最内となる。残り800mからの早めのペースアップにはついて行けなそうな感じはあったが、インを距離ロスなく走れたことを活かして、直線は少し伸びたが、末脚は明らかにオメガパフュームに伸び負けしていた。
前走のアンタレスS勝ちはそう低いレベルではないことを証明する4着だった。ただし、最内をロスなく走れての4着なので、あまり過剰に評価しない方がよい。


5着   8番  サンライズソア      田辺裕信  57  1.58.7 38.0

先行して終始最内を通って逃げていたが、残り200mで捕まって5着となった。
近走は逃げて厳しい展開でも3着以内に入る器用さをみせたが、今回は最後まで持たなかった。かなりギリギリまで粘っていたので弱い印象はない。

6着   9番  ジョーダンキング    岩田康誠  56  1.58.7 37.2

まずまずのスタートながら後方からになる。最後の直線ではかなりいい脚で追い込んできたので、オープン特別戦では活躍できそうだ。
 
7着  14番  マイネルユキツバキ  和田竜二  56  1.59.0 38.1

外から3番手で先行出来ていたが直線ではあまり伸びず、残り200mで追い込み勢に交わされて7着まで下がった。
外から速いペースを先行したので、前半がかなり厳しい展開になり最後伸びなかったのも仕方のないところ。1600万条件勝ちからの昇級初戦だったが、この内容であれば、オープン特別戦では活躍できそう。


8着  11番  クイーンマンボ      北村友一  54  1.59.0 37.9

スタート後早めにインの4番手に潜り込み先行したが、この馬も残り200mで追い込み勢に交わされた。
上手くインを距離ロスなく走れたことはあるが、速い流れをしっかり先行できたわりに大きく負けてはいないので、23週の休み明けとしては悪くないレースだったと思う。どこかで好走することはありそう。

9着  15番  サトノティターン    石橋脩    57  1.59.1 37.9

先行しようとするも速い流れで外枠だったこともあり中段の外を追走する。終始外をまわる距離ロスはあったが、4角から鞭を入れてもあまり伸びず、最後までいいところはなかった。
今回かなり鞭を入れても大丈夫だったが、今回はこの馬の能力の限界が見えてしまった感じだった。前走のマーチSはハンデ戦で55キロで今回57キロなので、前走の重賞勝はハンデが活きたとも考えられる。オープンクラスではさほど強くないと考えてよさそう。

10着   3番  グレンツェント      幸英明    57  1.59.4 37.7

後方から、直線でインに入って少し伸びたが、最後まで脚は持たなかったのでまるで評価できない走りだった。

11着   2番  サンマルデューク    武士沢友  56  1.59.5 37.4

最後方から、大外回って一応最後まで伸び続けてはいたが、さすがにもう3着以内に入ることはなさそう。

12着  16番  ロンドンタウン      藤岡佑介  56  1.59.7 38.7

外枠から5番手で先行できたが、終始外を回る距離ロスはあったとはいて、最後はバッタリ止まった。
この馬は時計のかかるダートでの実績がないのでこんな程度かとも思うが、近走の成績からすると負けすぎなので、調子が落ちていたこともあったのかもしれない。

13着  10番  ハイランドピーク    武豊      57  2.00.0 38.8

先行しようとするも周りが速かったので中段の位置になり、ペースの緩んだ向こう正面で外から5番手の近くまで押し上げるものの、勝負所から全くついて行けなかった。この馬も時計の速いダートでしか実績がなく、近走はかなり成績が悪いので復調の兆しが見えるまで消しでよいと思う。

14着   4番  トラキチシャチョウ  水口優也  56  2.00.1 38.4

後方のまま何もできず明らかに能力不足。

15着  13番  メイショウスミトモ  小牧太    57  2.00.2 38.9

後方のまま何もできず明らかに能力不足。

16着  12番  マイネルオフィール  国分恭介  56  2.00.3 39.5

速い流れを2番手で先行できたが、最後は止まりすぎた。能力不足と、連戦しすぎというのもありそう。オープン特別戦であればまた穴を空ける可能性はありそう。

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