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2019年5月 2日 (木)

2019 天皇賞 春 G1 レース回顧

シャケトラの訃報により、個人的にはテンションダダ下がりで凡戦になるのではないかと思ったものの、上位2頭の叩き合いは見応えあり、平成最後のG1にふさわしい熱戦となった。

1.レース結果の基礎データ

2019年 4月28日(日) 3回京都3日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第159回天皇賞(春)
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 3200m・外   13頭立


馬場差 -2.4 完全タイム差 +0.1
タイムランク C メンバーランク D

LAP :12.9-11.5-11.6-11.6-12.2-12.2-12.5-13.8-13.3-12.4-12.5-12.3-11.7-11.6-11.0-11.9
通過:36.0-47.6-59.8-72.0  上り:71.0-58.5-46.2-34.5 

前半59.8とかなり速く、中盤が緩んだものの3000mのレースで前半がこれだけ速いと長距離適正のない馬は終盤かなり苦しくなる。各馬の長距離適正を計ることのできるレースになったと思う。

2.隊列分析

2020050201

残り800mからの早めのスパートになったものの、ほとんどの馬がスパートについていき、直線入り口では固まった隊列になった。そして前が止まることなく、直線入り口で前につけた馬で決着した。

3.完全タイム差検証

2020050202

全体的に前走のパフォーマンスを上回った完全タイム差になっている。G1レースだからしっかり仕上げることができた馬が多かったということは言えると思うし、上位2頭は3着以下を1,0秒引き離す強い勝ち方だったので、この完全タイム差は妥当であると思う。

4.各馬の分析

1着  10番  フィエールマン      ルメール  58  3.15.0 34.5 

序盤は後方からで、1周目の直線あたりでペースが緩んだところで徐々に前に進出し、2コーナーから向こう上面でさらに前に出て、先頭から5馬身くらいの位置でレースを進め4角の勝負所では少しづつスパートし、直線でグローリーヴェイズに並びかけられたところから鞭を入れてスパートして激しい叩き合いの末グローリーヴェイズを退けて1着となった。
グローリーヴェイズとの差は上手いポジショニングで4角の勝負所を余力を持って回れた差だと見る。このレースの3着以下と大きく実力差はあるのは明らかだが、自身の走りとしてスローペースのバランスで走れていて、トップスピードをグローリーヴェイズほど長くは持続させていないので、そんなに無茶苦茶強い勝ち方ではない。なので、まだ中距離で流れるレースになったり、直線坂のあるコースでは、前走のAJCCのときのようにいい脚が意外に長く続かないように見えるケースは起こり得ると思う。しかしながら、絶妙なポジションで走れる操縦性の高さと瞬発力はかなり高いレベルにあることは今回レースでも示したので、今後もむやみに馬券対象から外すべきではない馬ということは確かである。

2着   7番  グローリーヴェイズ  戸崎圭太  58  3.15.0 34.4 

好スタートから、一旦前につけるもペースが速いと見て後方にさげる。1周目の直線あたりではフィエールマンのすぐ前の位置にいたものの、直線の中頃でフィエールマンに前を譲ってしまう。2コーナーから向こう上面でフィエールマンがさらに前に出ても、後方でじっとしていて、残り800mくらいから進出を開始して、直線では一旦先頭に立つシーンもありながら、激しい叩き合いの末2着に敗れた。
上がり3ハロンタイムではグローリーヴェイズがフィエールマンを上回っているようにトップスピードを持続させる能力はグローリーヴェイズの方が高い。結果論ではあるが、今回のこの馬の敗因は簡単にフィエールマンに前を譲ってしまい、その後もフィエールマンの直後までついて行かなかったことだと思う。ペースの緩んだところでポジションを上げておけば、フィエールマンを逆転することも可能だったと思う。前半速いところで一旦をポジションを下げた戸崎騎手の判断はさすがだが、中盤以降の立ち回りではルメール騎手との差が出たということだと思う。
グローリーヴェイズは菊花賞では大外枠で上位勢とは遜色ない走りをしていたので、菊花賞上位馬と能力差はないと僕は思っていたが、そのわりには人気が高くならなかったので、今回は絶好の狙い目だったのだが、今回の走りで今後はおいしいオッズになる機会は少なくなりそうだ。


3着   8番  パフォーマプロミス  北村友一  58  3.16.0 35.2 

この馬も好スタートから、一旦前につけるもペースが速いと見て後方にさげるが、グローリーヴェイズほどには後ろに下げず。フィエールマンが後方から進出したところでもその内で同じような位置取りでフィエールマンと同様のポジションをキープする。4角の勝負所では無理せず直線に入ってから鞭をつかい外から競りかけてきたエタリオウと激しい叩き合いの末3着となった。
この馬、好走はハンデ戦に集中していて、この馬が勝ったアルゼンチン共和国杯はスローペースの低レベルレースだったので、能力的に大したことないと思って僕はこの馬を軽視してしまったが、結局上位2頭以外は大したことない実力の馬だったので、一応古馬重賞勝ちの実績のあるこの馬を軽視すべきではないといことだったようだ。
この馬の好走要因はフィエールマンをなぞったような上手いポジショニングに尽きると思う。


4着   2番  エタリオウ          M.デム  58  3.16.0 35.2 

ポツンと最後方から、残り1000mでスパート開始し、4角の勝負所で少し抑えて直線で再加速しようとするも、最後まで脚が続かずパフォーマプロミスに敗れ4着となった。
日経賞と同様にロングスパートが失敗した結果となった。ロングスパート勝負が通用するような相手、展開でないと好走するのは難しいというこの馬の特徴がよくわかってきたと思う。


5着   9番  ユーキャンスマイル  岩田康誠  58  3.16.5 35.5 

後方から、残り600mの手前あたりでスパートして、長く末脚を使い続けるも、この馬の実力では5着に上がるのが精いっぱいだった。

6着   1番  チェスナットコート  坂井瑠星  58  3.16.8 35.8

ある程度前の5番手あたりの位置につけてそのままなだれ込んだだけの特に見所のない走りだった。

7着   6番  カフジプリンス      中谷雄太  58  3.17.3 36.8

ズブいこの馬が最近は先手をとることで最後まで粘る走りを見せていたが、今回は全く粘りが見られなかった。
今回は前半で先行した馬が全滅しているので、やはり長距離戦で前半1000m59.8は先行勢にとってかなり厳しいレースだっということだと思う。

8着   3番  リッジマン          蛯名正義  58  3.17.4 36.4

特に見所無し。

9着  11番  ケントオー          幸英明    58  3.17.6 36.2

特に見所無し。

10着  12番  クリンチャー        三浦皇成  58  3.17.7 36.5

特に見所無し。近走調子が悪く、復調の兆しが見れるまで消しでよさそう。

11着   5番  メイショウテッコン  福永祐一  58  3.18.9 38.4

楽にハナが取れるレースでないと好走は厳しそう。

12着  13番  ロードヴァンドール  横山典弘  58  3.20.7 39.9

前半で先行した馬に厳しい展開になったことに尽きる。

競争中止   4番  ヴォージュ          和田竜二  58  ------ ----

 

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