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2019年6月18日 (火)

2019 ユニコーンステークス G3 レース回顧

ユニコーンSはハイペースの末脚勝負になることが多く、今回もハイペースになったものの持久力勝負になり、末脚勝負と予想するだけでは馬券は獲れない難しい結果となったが、次に活かせる気づきも色々あったので、しっかりレース回顧したい。

1.レース結果の基礎データ

2019年 6月16日(日) 3回東京6日  天候: 晴   馬場状態: 重
11R  第24回ユニコーンS
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(指定)  ダート 1600m   15頭立

馬場差 -1.4 完全タイム差 -0.1
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.3-10.5-11.1-11.9-12.6-12.3-12.0-12.8
通過:33.9-45.8-58.4-70.7  上り:72.7-61.6-49.7-37.1 

雨の影響により時計の出やすい馬場になったが、それでもかなりのハイペースになり、L1Fでは大きく減速する持久力勝負となった。

2.隊列分析

2019061701

ハイペースのわりには、直線入り口での隊列は短い。これはレース映像を見るとよくわかるが、前半縦長だった馬郡が4角から早めに差し馬がスパートしたために馬郡が凝縮したためである。このレースでは差し馬がかなりのロングスパートを強いられた。追走で脚を使いなおかつロングスパートとなれば、最後まで末脚を発揮するのは難しい。そのため、前にいた馬に有利な展開になったと思われる。こうした展開になったことはラップタイムからはわかりづらいので、やはりレース映像をしっかり見てどういう隊列でレースが進行したかチェックすることが大事である。

3.完全タイム差検証

2019061703

前走から不自然な完全タイム差の変動がないので、この完全タイム差は妥当だと思われる。かなりのハイレベルに見えたレースであるが、水準をちょっと上回った1,2着馬だけややレベルが高かったという程度のレースであったことが、この完全タイム差からよくわかる。

4.各馬の分析

1着   1番  ワイドファラオ      福永祐一  57  1.35.5 37.1

好スタートだったが、他馬も速く先行争いが激しくなり、3ハロン目くらいでようやく先頭に立つ。直線に入っても脚色はさほど落ちずに粘りL1Fでデュープロセスに交わされそうになると最後にひと伸びして1着となった。
初ダートだったものの、ヘニーヒューズ産駒だけにダート適正は高いという前評判どおりの走りを見せた。僕は、ダート適正は高そうだということはわかっていたものの、この馬の勝ったニュージランドトロフィーがスローペースだったことから、ハイペースが想定される今回は厳しいのではないかと軽視してしまったのだか、そう考える前にNHKマイルカップのレース映像を見るべきだったといまさらながら反省している。NHKマイルカップのレースを改めてみると、今回同様の前半ハイペースをしっかり先行して直線の途中まではかなりいい脚で粘っていた。このレースを見れば、この馬はハイペースを先行して好走するポテンシャルはあり、芝からダート変わりでさらによくなりそうで、さらに今回はG1からG2にメンバーレベルが落ちると考えれば、この馬を馬券対象から外すべきではないという結論には達することが出来たはずである。やはり過去のレース映像のチェックは重要である。
 
2着   8番  デュープロセス      M.デムーロ  56  1.35.5 36.5 

好スタートから一旦先行集団に加わるかに見えたが、ペースが速いことから無理せず一旦中段に下げる。3角あたりから外を回って追い上げを開始し、その後ジワジワ伸び続け最後は突き抜けて独走になるかに見えたが、ワイドファラオの抵抗を交わせず惜しい2着になった。
直線に入って、この馬が勝つと思った人は多かったと思う。それだけ強いレースをしている。
このレースの人気馬は差し馬が多かったが、その中でこの馬はペースが遅いときには先行できるような自在性があるので、人気馬の中では一番信頼できそうな馬だと僕は考えたが、予想以上の強さを見せてくれた。
ハイペースでこの馬が早めに動いたことから、この馬の後ろにいた有力馬は早めにスパートせざるを得なくなり、最後は脚色が鈍っていたが、この馬のロングスパートの持続力はかなりのものである。それでいて、この馬に交わされなかったワイドファラオもかなり強く、1,2着馬の強さが目立つレースとなった。

3着  11番  ダンツキャッスル    幸英明    56  1.36.0 37.3 

好スタートながら他馬が速く、先行集団の後ろのやや外目を追走する。4角で先行勢がバテて来たことに乗じて先行集団に加わるも直線に入ってデュープロセスにはあっさり交わされるものの、その後しぶとく伸び続け3着を確保した。
前走の500万条件戦が最短距離を通って逃げてあっさり勝ったものだったので、この馬がここまでしぶとい馬であると考えるのは難しかった。この馬そもそも初速はあまり速くないのだが、この走りができるであれば、番手で追走して最後までしぶとく脚を使うレースができるので、展開次第では今後も好走する可能性はあると思う。未勝利脱出にかなりかかったこともこの馬を軽視してしまった一因だったのだが、最近ようやく本格化したということなのだろう。

4着  10番  ヴァニラアイス      田辺裕信  54  1.36.1 37.6 

好スタートから先行争いに加わり、デュープロセスに交わされる際には少し抵抗するかに見えたが、最後はさすがに脚色が鈍り4着となった。オープン特別で1着、3着と2戦続けて好走しており、完全タイム差もほぼ同等になるので、自身の力はきっちり発揮する堅実な馬ということだと思う。

5着   4番  エルモンストロ      蛯名正義  56  1.36.1 37.2

中段のインぴったりを追走。直線に向いて内から一瞬速い脚を見せるも、50mくらいしか続かず、その後はじわじわのびで5着を確保した。
インを距離ロスなく走れたことによりコーナーでの早めのペースアップに巻き込まれなかったことが大きく、恵まれた5着だったと思う。速い脚が本当に一瞬だけなので、立ち回りの器用さで勝負するしかない馬だと思う。

6着  15番  アシャカトブ        大野拓弥  56  1.36.3 36.8 

前半はハイペースについていけず最後方になり、コーナーのペースアップでもついていくのに苦労したが、直線で大外にだすと、すこしづつ加速し、最後は外を回った差し馬の中では一番いい脚をつかったように見えた。
スピード不足がはっきりしており、エンジンのかかりも遅い。過去の戦績を見ると上がり3ハロンタイムが上位のレースが多いが、上がりがかかるレースに限られる。といったようにかなり特徴のハッキリした馬である。

7着   6番  デアフルーグ        津村明秀  56  1.36.4 37.2 

デュープロセスをマークするように少し後ろで追走するも、デュープロセスが速めにペースアップしたところでついて行かざるを得なくなり、最後まで一応伸び続けてはいたものの、末脚を分散されてこの馬の強みが発揮できなかったようだ。
前走の青竜Sではデュープロセスと接戦だったが、最内を距離ロスなく走ってのものだったので、デュープロセスよりは少し劣ると考えられる内容だった。それでいてこの馬が1番人気になったのは不思議だったのだが、僕の見立てどおりデュープロセスの外を回って追い込む形では勝負にならなかった。

8着   7番  ザディファレンス    野中悠太  56  1.36.7 37.2

後方からインを回り、最後はなだれ込んだが、距離ロスがなかった分での8着なので全く評価できない。

9着  14番  ノーヴァレンダ      北村友一  56  1.36.8 37.9 

デュープロセスの少し前の内を追走するも直線では全く伸びず。実力通りの結果。

10着  13番  ニューモニュメント  石橋脩    56  1.36.8 37.6 

デアフルーグのすぐ外を追走し、コーナーでのペースアップでデアフルーグと合わせ馬のように上がって行ったが、直線で早々と脱落した。
この馬も末脚を分散させられて実力を発揮できなかったのだが、僕は戦績からデアフルーグとほぼ同等の能力の差し馬と考えてちょっとこの馬に期待したのだが、今回デアフルーグとははっきり実力が劣ることがよくわかる結果となった。

11着   3番  ヴァイトブリック    戸崎圭太  56  1.36.9 37.8 

出遅れて後方からインぴったりを走るも全く伸びず。ちょっと不可解なほどの負けっぷりなのだが、前走の園田でのレースが2着とはいえ、1着馬から0.9秒も離されてのものなので、そもそもこの程度の実力なのかもしれない。

12着  12番  オンザウェイ        柴田善臣  56  1.37.7 38.6

まるでいいところなし。戦績から、時計の速いダートはだめなのかもしれない。

13着   2番  イメル              丸山元気  56  1.37.8 39.1

果敢に先行争いに加わるも、最後はバテバテ。明らかに実力不足。

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