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2019年6月 5日 (水)

2019 安田記念 G1 レース回顧

グランアレグリア、ラッキーライラックに続いて、ダノンプレミアムもと、強い先行馬の受難が続く今シーズンの東京G1であるが、今回はアクシデント的な要素が大きいものの、これだけ続くと偶然ではないような気がする。今後に向けてしっかりレース回顧したい。

1.レース結果の基礎データ

2019年 6月 2日(日) 3回東京2日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第69回安田記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 1600m   16頭立

馬場差 -1.7 完全タイム差 -0.3
タイムランク C メンバーランク B

LAP :12.2-10.9-11.4-11.3-11.2-11.1-11.2-11.6
通過:34.5-45.8-57.0-68.1  上り:67.8-56.4-45.1-33.9  平均ペース

相変わらずの高速馬場が続いている。前後半が34.5-33.9のペースだったので、決して速すぎるペースでなく、前にいた馬が有利な展開になった。


2.隊列分析

2019060301

直線入り口の時点で無茶苦茶縦長になっている。ここまで長いと後方にいた馬は絶望的だ。とは言え、後方にいた馬が追い上げるには厳しいラップタイムでレースが進行しているので、結局、最初のアクシデントも含めて最初の1ハロンでのポジショニングが極めて重要なレースだったと思う。


3.完全タイム差検証

2019060303

前走の完全タイム差が過大評価だったり、過少評価だったりするレースが多いので、前走との比較が難しくなっているが、この比較から大阪杯の完全タイム差がかなり過少評価になっていることが改めてわかる。判断が難しいところではあるが、このレースの完全タイム差は0.3~0.5秒ほど低く見た方がよいように思う。

4.各馬の分析

1着   5番  インディチャンプ   牡 4 福永祐一  58  1.30.9 32.9 

好スタートから一旦3番手の位置になるが、前半はじっとしていて一旦5,6番手の位置まで下げるが、直線でも慌てず残り400mの位置で追い出すとしっかり伸びて1着となった。
前走が末脚比べでパスクアメリカーナに負けていたのでがっかりさせられたのだが、前走は超スローの究極の上がり勝負であり、今回のようにある程度流れた展開になったのがこの馬によかったと思われる。加えて前走は前半は折り合いを欠いて無理に前半を抑えたのがよくなくって、この馬は前半抑えでも末脚を貯めることができないことが前走で明らかになったので、多分福永騎手は今回は前半は馬の気の向くまま行かせようと考えたのだと思う。その結果、今回は枠順も含め、この馬にドンピシャな展開になったのだと思う。
残り400mからの末脚は素晴らしかった。この馬は早めに先頭に立つとソラを使うクセがあるが、アエロリットが今回はいい目標になった。あらゆる点にこの馬にハマった展開のレースとなった。

2着   2番  アエロリット       牝 5 戸崎圭太  56  1.30.9 33.9 

スタートはさほど速くはなかったが、二の足と内枠を活かして、先頭に立つ。その後最後まで粘り切り2着になった。
前走のヴィクトリアマイルは今回よりもかなり前半が速いペースになり最後はバテてしまったが、そのときの調教師のコメントが「今日の競馬はこの馬を刺激できたと思います。自分の競馬ができたし、レースを引っ張ってこの時計ですからね。タメたからどうこうという馬でもないですし、力は発揮できました。」ということだったので、昨年に引き続き、ヴィクトリアマイルを叩きに使った戦略が上手くいったようだ。こうした戦略が2年連続で上手くいくとは思えず、僕はこの馬を軽視してしまったのだが、この馬まだ5歳だし、衰えるにはまだ早いということなのだろう。昨年はこの後毎日王冠で1着になっていたが、今年もこの馬まだまだ活躍できそうだ。

3着  14番  アーモンドアイ     牝 4 ルメール  56  1.30.9 32.4 

スタート後、ロジクライの内側への逃避の影響を受け後方からになり、直線に入っても絶望的な位置になったが、凄まじい末脚を発揮して3着に入った。
出遅れることもある馬だけに今回のような展開は想定内であったが、強烈な末脚を発揮するのも想定内であった。この馬が3着以内を外すとは考えられず、3連複の軸として考えることがこのレースでは正解だったと思う。この組み合わせで3連複3690円はいい配当だと思う。
グリーンチャンネルの中継によると、この馬はレース後の疲労が著しく、このレースを勝ってもウイニングランはしない予定だったとのこと。今回も3着とはいえ、スタート後の不利を跳ねのけての3着だったので、今回の疲労も相当激しかったと思われる。なので、この馬は海外遠征などせずに、今後は出走するレースを厳選して無事に現役の競争生活を送って欲しいと思う。


4着   6番  グァンチャーレ     牡 7 松岡正海  58  1.31.1 33.9

好スタートから2番手につけ最後まで粘り4着となった。
単勝オッズ103.3倍ながら戦績を見ると、ここ2年くらいオープンクラスで3着以内に入ることが多く、堅実な走りをしている。先行力があるので、展開に恵まれればこのくらいやれても不思議はない馬ということだと思う。今後も侮れない存在ではある。

5着   4番  サングレーザー     牡 5 岩田康誠  58  1.31.1 32.9 

インぴったりを通って、直線では伸びたが、最後は甘くなった。直線でかなり伸びて善戦したかのように見えたが、昨年秋に比べると物足りない末脚だった。少し衰えがあるのかもしれない。

6着   7番  モズアスコット     牡 5 坂井瑠星  58  1.31.2 33.1

好スタートからインディチャンプの少し外の後ろを追走し、インディチャンプと同じように追い上げようとしたが末脚が劣った。
前走のマイラーズCはスローペースだったため、全然ダメだったが、今回は少し速い流れだったので少しいいところが見れたが、この昨年の安田記念は前半の3ハロンが34.2で自身の上がりが33.3で勝っているので、この馬は今回よりも前半が速い流れの高速馬場が合っているということだと思う。条件が整えばまだまだやれるところを見せた。
 
7着   1番  ケイアイノーテック 牡 4 幸英明    58  1.31.3 32.7

内枠を活かし直線では少し伸びたが、G1レースで勝負できる末脚は見られなかった。上がり3ハロンタイムは速いが、インをロスなく通ってのものなので、評価できない。

8着   8番  ステルヴィオ       牡 4 レーン    58  1.31.3 32.6 

隊列図にあるように直線入り口ではかなり後方の外の位置になるも、その後よく伸びていた。ゲートでガタガタしてしまい、普通より遅めのスタートになったため、かなり後方に位置になってしまったとのこと。ゲートで失敗することがあるということは覚えておきたいが、最後はかなりいい脚が使えているので、今後どこかで好走する可能性は高いと思う。

9着  16番  ロジクライ         牡 6 武豊      58  1.31.4 33.8

スタート直後、内側に逃避し、15~12番までの馬に不利を与えたが、自身はインの3番手の位置に収まるものの、直線でさほど伸びず9着になった。
先行して最後ひと脚使える馬ではあるものの、G1では能力が足りないということだと思う。あと、この馬は大外枠に入ったのが今回初めてだった。今回のようなケースは少ないとは思うものの、大外枠に入ると、内側に逃避しようとする馬がいたことは覚えておきたい。


10着  13番  ペルシアンナイト   牡 5 M.デム  58  1.31.8 32.7 

大きな不利を受けて最後方になったが、最後はかなりいい末脚を見せていたのでデキはかなりよかったようだ。この馬は高速馬場が合っているが、L2Fの末脚は速かったが、L1Fの脚は大したことなかったので、いい脚は長く続かないのような。そのため東京コースは合ってなく、狙いどころの幅が狭く、今後好走する機会は少なそうだ。

11着   3番  サクラアンプルール 牡 8 横山典弘  58  1.31.9 33.3

インの後方の位置にいて、直線あまり伸びず見所はなかった。この馬には全く合わない距離、コースだったということ。

12着  12番  ロードクエスト     牡 6 石川裕紀  58  1.31.9 34.1

不利の影響は少なかったようで、ロジクライのすぐ後ろの位置で追走できたが、直線では全く伸びなかった。

13着   9番  スマートオーディン 牡 6 池添謙一  58  1.32.0 33.4

後方でまるで伸びず、やはり1400mで展開がハマった時しか出番はなさそう。

14着  10番  フィアーノロマーノ 牡 5 北村友一  58  1.32.1 33.7 

全くいいところがなかったが、北村騎手のレース後コメントが興味深かったので、記憶しておきたい。「返し馬から馬場が合わないと感じました。そういう馬場ではないのに凄くノメッていました。あと、左回りも結果が出てなくて、坂を登る時に手応えがなくなりました。」高速馬場なのにノメる馬がいるということは覚えておくべきだろう。あと、左回りはだめということで、馬の弱点を素直に語ってくれたコメントだった。

15着  11番  エントシャイデン   牡 4 田辺裕信  58  1.32.2 34.0

明らかに能力不足で見所無し。ただ、スタート練習の成果があって、以前よりスタートがよくなったとのこと、この馬オープン入りしてから重賞しか走っていないので、オープン特別やメンバーの弱いG3では好走する可能性はある。

16着  15番  ダノンプレミアム   牡 4 川田将雅  58  1.32.9 34.5 

スタートの不利により後方からになったのが大きかったが、この馬の好走時は前半どこかでペースが緩いところがあったので、今回のように緩みのないペースでは挽回は難しく、追走で脚を使いきってしまい、直線は伸びなかったということだと思う。あと、発汗が目立っていて、パドック時点で嫌な感じもあった。2強のうち、連を外すならこっちの方とまで考えることは十分できた状況ではあった。

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