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2019年10月

2019年10月31日 (木)

2019 スワンステークス G2 レース回顧

G2戦としては実力今一つのメンバー構成で難解なレースだったが、人気サイドで決着し、予想が難しいわりにはうま味のないレースとなった。

1.レース結果の基礎データ

2019年10月26日(土) 4回京都8日  天候: 晴   馬場状態:稍重
11R  第62回毎日放送賞スワンS
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定)  芝 1400m・外   18頭立


馬場差 +0.8 完全タイム差 +0.2
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.1-10.8-11.7-11.7-11.5-11.7-11.8
通過:34.6-46.3-57.8-69.5  上り:69.2-58.4-46.7-35.0 

馬場差+0.8とかなり時計がかかるようになっている。ペースは緩急のない平均ペースとなった。

2.隊列分析

2019102902

道中はかなり縦長になっていたが、勝負所ではさほど縦長ではなかった。最後の直線でははっきりした外差し傾向になり、内が荒れて外が伸びるトラックバイアスがあったようだ。

3.完全タイム差検証

2019102904

やや過大評価であと0.4秒ほど低く見た方がよさそう。G2戦としてはレベルは高くないが、上位3頭はそう低いわけでもないレベルだったようだ。4着以下は大きく離されているように、明らかな低レベルだった。

4.各馬の分析

1着  17番  ダイアトニック     牡 4 スミヨン  56  1.21.3 33.6 

スタートはよかったが、一旦中段のやや後方に下げて馬場のよい外をを追走する。大外から直線で加速を開始し、最後までしっかり伸びて1着となった。
加速に時間がかかるタイプのようだが、スピードに乗ってしまえばかなり速く、トップスピードはこのメンバーでは一番ある感じだった。ただし、マイスタイルとあまり差のない末脚だったので、トップスピードが速いわけではない。ただし、外差しの馬場に恵まれ、高速馬場ではなかったので、よりトップスピードが必要となるレースで通用するかどうかは疑問が残る。

2着  10番  モズアスコット     牡 5 岩田康誠  57  1.21.3 33.8 

まずまずのスタートから中段のダイアトニックの少し前を追走する。直線に入ってしっかり伸びたが、最後はダイアトニックの末脚が勝り2着となった。
スローペースにならなければ、最後確実に差してこれる馬なので、順当な結果。ただし最後追い比べで競り負けたようにトップスピードはさほど高くはなく、休み明け2戦目で調子を上げたというわけでない。

3着   8番  マイスタイル       牡 5 田中勝春  56  1.21.3 34.0 

この馬として少し後方となる6番手あたりの中段の外を追走し、外からしっかり伸びて3着となった。
緩急のない平均ペースだっただけに、前半中盤と同じような脚を最後まで使ってなだれ込んだ印象。この馬は成績にムラがあるので狙いにくいが、先行力があり、最後まで脚が使えるので常に警戒が必要な存在ではある。

4着  14番  タイムトリップ     牡 5 藤岡康太  56  1.21.9 33.7

後方のややインを追走し、直線では外に出して伸びたが、3着馬と着差0.6秒あったように、末脚は上位3頭より明らかに見劣った。あまり評価できない4着。

5着   7番  グァンチャーレ     牡 7 松岡正海  56  1.21.9 34.5 

序盤は速くなく、マイスタイルの少しうしろの内を追走。直線に入って前が壁になり少し内に入って最後は少し伸びたが大した脚ではなかった。
この馬としては少し後ろの位置の競馬になり、ポジショニングは最悪だった。この馬としては近走からパフォーマンスを落としすぎなので、ポジショニングのまずさがその一因になったのは確実にありそう。馬というより騎手がアテにできないというのはありそう。この馬の戦績、能力を考えると今回のペースであればもっと前で競馬ができたはずである。

6着   9番  トゥザクラウン     牡 5 福永祐一  56  1.21.9 35.1 

スタートは速かったが、他馬が速く4番手につける。直線に入って前の馬を交わし一旦先頭にたつも、最後は全く末脚が使えず後退した。
好位で追走出来る先行力があり、直線に入ったところでは勝ったかに見える勢いがあったが、末脚がダメで、これでオープンに入って3戦続けて末脚が使えない競馬が続いているので、オープンでは通用しない末脚であると考えてよさそう。

7着   5番  キングハート       牡 6 菱田裕二  56  1.21.9 34.6

中段のインを追走。最後までしっかりと伸びてはいたが大した脚ではなかった。

8着  18番  セイウンコウセイ   牡 6 幸英明    57  1.22.0 35.4

2番手追走するも、最後は全く末脚がなく後退した。
ペースを考えると止まりすぎなので、1400mだとさらに粘りを欠くということのようだ。

9着  15番  スマートオーディン 牡 6 武豊      56  1.22.0 33.7 

後方追走から、L3Fからスパートして外を追い上げるも最後まで脚が続かなかった。
4角では他馬はあまりスパートせず。この馬だけコーナーで加速したように見えたのだが、大外を回った分さほどポジションを上げれなかったので、無駄なところで末脚を使ってしまった印象。

10着   6番  アマルフィコースト 牝 4 坂井瑠星  54  1.22.2 35.0 

5番手の好位追走から直線はまるで伸びなかったので、重賞では能力不足。

11着   3番  マルターズアポジー 牡 7 松若風馬  56  1.22.4 35.6

3番手追走からまるで伸びない。もうまったく通用しない馬と考えてよい。

12着   4番  カルヴァリオ       セ 6 黛弘人    56  1.22.4 34.8

中段追走からまるで伸びなかった。オープンに入ってからまるで通用した実績がない。

13着  13番  キャナルストリート 牝 5 浜中俊    54  1.22.4 34.4

後方追走からまるで伸びず。

14着   2番  ノーワン           牝 3 松山弘平  52  1.22.5 35.0

中段インを追走するもまるで伸びず。
馬場の悪いインを通ったということはあるが、能力不足はあきらか。

15着   1番  ロードクエスト     牡 6 シュタル  57  1.22.7 34.8

後方インを追走。最後も伸びず。後方から最後は一脚使えるこの馬がまるで伸びなかったので、インが伸びない馬場であったということは言えそう。ただし、前半の追走力が絶望的にないので、もう3着以内に入れる可能性は低そう。

16着  11番  イエローマリンバ   牝 4 北村友一  54  1.22.9 36.6

さほど速くないペースで逃げれたのに失速しすぎなので、この馬が逃げ粘ることは絶望的かもしれない。

17着  12番  ムーンクエイク     セ 6 藤岡佑介  56  1.23.0 34.6

スタートがよくなく、後方のまま見所無し。
前走も出遅れて、スタートが悪いのがクセになっているのかもしれない。

18着  16番 モーニン           牡 7 和田竜二  57  1.23.2 35.0

芝のレースではまるで通用しない。

 

2019年10月29日 (火)

2019 天皇賞 秋 G2 レース回顧

強い馬が強い勝ち方をする紛れのない素晴らしいレースになった。超豪華メンバーと言われながら極めて順当な結果になったので、しっかりレース回顧しておきたい。


1.レース結果の基礎データ

2019年10月27日(日) 4回東京9日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第160回天皇賞(秋)
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 2000m   16頭立

馬場差 -2.0 完全タイム差 -0.5
タイムランク B メンバーランク A

LAP :12.8-11.4-11.5-11.6-11.7-11.6-11.3-11.1-11.3-11.9
通過:35.7-47.3-59.0-70.6  上り:68.9-57.2-45.6-34.3 

前後半のバランスではスローとなるが、高速馬場であるため全体的に速いラップになっている。さらにL4Fからペースアップしているので持続力が試されるレースとなった。高速馬場適正と持続力が問われるレースとなった。

2.隊列分析

2019102901

あまり長い隊列にはなっていないが、前にいた馬が強いので後方から追い込むことが難しいレースになった。


3.完全タイム差検証

2019102903

やや過大評価で0.5秒程度低く見た方がよさそう。それでも、今年の水準からはレベルの高いレースであったことは間違いない。

4.各馬の分析

1着   2番  アーモンドアイ     牝 4 ルメール  56  1.56.2 33.8  1 480

好スタートから難なく最内で前から5,6番手を追走する。コーナーから加速が始まっているものの、最内で距離ロスなく走れていることから全く慌てず、直線のL2Fくらいから一気に加速すると一瞬で先頭に立ち、その後3馬身差をつけて圧勝した。
好スタートを決めて、最内を先行することが出来た時点で、ほとんどの人はこの馬の勝利を確信したと思う。この馬が、後方から届かない場面はあっても、直線で伸びないレースをしたことはないので、今回も期待どおり、あるいは期待以上の末脚を発揮してくれた。今回は上がり3ハロンタイムは2位であるが、同じように先行した昨年のJCも上がり3ハロンタイムが2位であり、それ以外の日本のレースではすべて上がり3ハロンタイムは1位となっている。現役最強馬と言っていいと思う。


2着   9番  ダノンプレミアム   牡 4 川田将雅  58  1.56.7 34.5  3 508

好スタートからアーモンドアイのすぐ外の少し前の位置を追走する。直線に入っても楽な手ごたえで加速すると一旦先頭に立つが後から加速したアーモンドアイには一瞬で抜かれ、ゴール前では脚色が鈍りアエロリットに差し返されそうになるがギリギリ2着になった。
高速馬場でスローバランスであればこの馬の先行力はかなりのものであるが、持続力は今一つであることを示した。今回もう少し速いペースになれば連対も危なかったと思う。

3着   5番  アエロリット       牝 5 戸崎圭太  56  1.56.7 34.8  6 516

難なく先頭に立ち他馬にからまれることなく楽に先行することができた。直線に入って一旦脚色が鈍るものの、坂上から再加速して最後まで3着に粘った。
坂上で2枚腰を使ったのは毎日王冠と同じだった。この馬の能力からするともっと速いペースで逃げても良かったのではないかと思うものの、結果はさほど変わらなかったと思うので、スローバランスにしたのは正解だったのだろう。このレースはアエロリットに絡んできそうな馬はいない組み合わせだったので、ややスローになる可能性が高いと考えるべきであった。

4着   6番  ユーキャンスマイル 牡 4 岩田康誠  58  1.56.8 33.7  7 488

まずまずのスタートであったが、他馬が速く、後方から4番手の位置となる。L4Fからのペースアップにしっかり反応し最後までジワジワ伸び続け惜しい4着となった。
後方から押し上げてきたのはこの馬だけだったので、能力が高いことを示した。ただし、前半の追走力が今一つということも示した。JCではもう少しペースが緩くなれば、かなり有力な1頭になる。新潟記念で感じられた成長力は本物だったわけだが、今回のレースでこの馬の能力に多くの人が気づいてしまったので、今後はあまり高い配当は望めない。このレースで3着以内に入って惜しいところだった。


5着  14番  ワグネリアン       牡 4 福永祐一  58  1.56.8 34.0  4 462

好スタートから先行争いに加わろうとするも他馬が速く中段の後方の11番手あたりを追走する。勝負どころからじわじわと最後まで伸び続け5着となった。
この馬としてはやや後方の位置取りになって、それが最後まで伸びたことにつながったが、そう鋭い伸び脚ではなかった。それでいて、前半前にいくと最後まで脚が持たないので、強い組み合わせになると連対するのは難しくなるということだと思う。

6着  10番  サートゥルナーリア 牡 3 スミヨン  56  1.57.1 34.9  2 502

スタートは今一つに見えたが、瞬時に内に切れ込みインで前から3番手の位置を確保し追走した。残り300mくらいのところでスパートして一瞬伸びたが伸び脚は続かず6着に後退した。
パドックでは落ち着いていたが、レースでは終始力んでいたとのこと。だが、僕はこの馬の持続力に疑問を持っていたので、この結果に驚きはない。序盤で瞬時に好ポジションが取れる反応の速さはさすがだが、持続力勝負では分が悪くなるということだと思う。

7着   4番  スワーヴリチャード 牡 5 横山典弘  58  1.57.1 34.3  5 514

序盤の先行争いでは後方の位置取りであったが、内枠を活かして3コーナーの終わりあたりで少しポジションを押し上げる、そのため、4角のペースアップ時ではインを距離ロスなく走ることで楽をしたが、直線で追い出すと末脚は大したことなかった。
インで上手く立ち回っての7着であり、全く評価できない。この馬のよいところであった瞬間的な加速の速さは全く見られなかったので、もう旬は過ぎた馬ということだと思う。

8着  15番  ウインブライト     牡 5 松岡正海  58  1.57.3 34.8 12 486

外枠だったが、序盤の脚が速く、ダノンプレミアムのすぐ後ろの位置につけることに成功するが、直線では伸びずバテずの8着だった。
前半の走りはよかったが、前走の回顧にも書いた通り、勝負所で11秒台前半が続くレースでは好走実績がないので、この程度の走りだったということ。

9着   3番  ケイアイノーテック 牡 4 幸英明    58  1.57.5 34.2 14 468

後方から2番手を追走から直線では最内をついてちょっとだけ伸びた。

10着   8番  マカヒキ           牡 6 武豊      58  1.57.6 34.4  8 504

後方3番手追走から、勝負所で押し上げようとして大外を回るも大して伸びなかった。

11着  11番  ゴーフォザサミット 牡 4 北村宏司  58  1.57.7 34.7 16 502

中段後方を追走。直線では全く伸びず。

12着   7番  スティッフェリオ   牡 5 丸山元気  58  1.57.9 35.9 11 448

2番手で先行するもL2Fの位置で力尽きて後退した。やはり直線の短いコースの方がよいのだろう。

13着   1番  カデナ             牡 5 藤岡佑介  58  1.58.4 34.7 10 472

前半はついていけず最後方から、直線でも少ししか伸びなかった。-2.0秒の超高速馬場には対応できなかったということのようだ。

14着  16番  アルアイン         牡 5 北村友一  58  1.58.7 36.1  9 516

やや出負けして外から前に取り付こうとするも中々前にいけず、結局外の中段を距離ロス多く追走することになり、最後は全くいいところなかった。大外が堪えたのはあるが、前半のスピード不足は明らかだった。内枠で時計のかかる馬場でないともう好走できないのかもしれない。

15着  13番  ランフォザローゼス 牡 3 M.デム  56  1.59.1 36.2 13 490

中段追走するも、直線ではまるで伸びず。

16着  12番  ドレッドノータス   セ 6 坂井瑠星  58  2.00.1 37.5 15 462

3,4番手で先行するも直線でズルズル後退した。

2019年10月27日 (日)

2019 天皇賞 G1 レース予想

今週は天皇賞の予想にチャレンジする。

各馬の過去のレースにおける真完全タイム差(補正済完全タイム差)による定量評価と、レース回顧による定性評価により予想を組み立て、正解に近づけることを目指す。

 


1.予想馬券

 (1)本線

   ・⑥ユーキャンスマイルを軸に①カデナ②アーモンドアイ⑤アエロリット⑬ランフォーザローゼスへの3連複流し

 (2)抑え

   ・⑥ユーキャンスマイル⑩サートゥルナーリアを軸に①カデナ②アーモンドアイ⑤アエロリット⑬ランフォーザローゼスへの3連複流し

 (3)遊び

   ・⑨ユーキャンスマイル1着固定で、①カデナ②アーモンドアイ⑤アエロリット⑬ランフォーザローゼス相手への3連単

2.1走前、2走前の真完全タイム差

馬番 馬名 1走前 2走前
1 カデナ +0.8 +1.0
2 アーモンドアイ +0.1 海外
3 ケイアイノーテック +1.4 +0.5
4 スワーヴリチャード +1.3 海外
5 アエロリット +0.2 +0.1
6 ユーキャンスマイル +0.5 +1.6
7 スティッフェリオ +0.6 +2.1
8 マカヒキ +2.6 +1.8
9 ダノンプレミアム +2.1 +0.8
10 サートゥルナーリア +0.2 +0.1
11 ゴーフォザサミット +1.1 +0.9
12 ドレッドノータス +0.6 +1.1
13 ランフォザローゼス +0.6 +2.2
14 ワグネリアン +0.6 +1.7
15 ウインブライト +2.1 海外
16 アルアイン +1.6 +1.6


※完全タイム差を補正する(真完全タイム差)とともに、G1,オープン,3勝クラスの戦績については相応の補正をしている。

3.レース回顧の再掲

毎日王冠

2着   3番  アエロリット       牝 5 津村明秀  55  1.44.6 34.5 
好スタートから難なく先頭に立ちやや速めのペースで馬郡を引っ張る。直線に入って一旦インディチャンプに抜かれるもL1Fで再加速して2着となった。
騎手コメントによると、「3角で自分から力んでしまうところがあるので、そこがなければ、もっといい形で直線に向けると思うんですが……。難しいです。」ということで、速いペースで先行しっても最後まで末脚衰えず最後にひと脚使えるところが強みだが、乗り難しい面があるようなので、乗る騎手のレベルも予想時によく考慮した方がよさそうだ。

5着   5番  ランフォザローゼス 牡 3 北村宏司  54  1.45.0 34.2 
好スタートだったが、一旦下げて最内のポジションを確保して、やや後方を追走する。3角で少し周りのペースについていけず後退するかに見えたが、後方の位置で喰らいつき、直線に入ると、ジワジワ伸びて、最後は少し加速して前にいたギベオンを交わし5着になった。
近走ではふがいない走りを見せていたが、今回ブリンカーをつけて走りぶりが少しよくなった。
プリンカーをつけたからといって、変わりすぎなので、近走の凡走は能力ではなく本人のやる気の問題だったのかもしれない、勝負所であきらめなかったり、最後は加速できたので、次走は少し注目して見た方がよいかもしれない。

9着   1番  ケイアイノーテック 牡 4 幸英明    57  1.45.8 35.4
最内枠を活かし、3番手を追走するも直線で脱落した。差し馬ではあるが、古馬重賞で全く通用していないので、先行策を試したようだが、まるでだめだった。

京都大賞典

1着   7番  ドレッドノータス   セ 6 坂井瑠星  56  2.23.5 34.9
好スタートから初速の速さで楽に先頭の最内のポジションを得ることに成功する。その後直線の先行争いでは外枠の馬を前に行かせ、自身は最内で3番手のポジションでレースを進める。残り800mで外の馬が動くものの最内で距離ロスがないことを活かしじっくり構え直線に入ってダンビュライトを交わしそのまま1着となった。
序盤で最内の好ポジションを取れたことがすべてであり、距離ロスなく走れたことと、末脚の鋭い馬がいなかったことに恵まれた勝利であることは間違いない。
競馬ではこうしてインをロスなく立ち回れた不人気馬が好走するケースはかなり頻繁にあり、このレースのメンバーは序盤に速い馬がいなかったので、この馬が楽に先手を取って好走するかもと予想するのはさほど難しくはない。また、函館記念のレース回顧で書いたように近走は安定して能力を発揮していることもピックアップしやすい点であった。ただ、今回は恵まれての勝利なので今後重賞で好走出来る可能性は低いと思う。

神戸新聞杯

1着   3番  サートゥルナーリア 牡 3 ルメール  56  2.26.8 32.3 
どスローであるためしっかり2番手を確保し追走し、勝負所から追い出すとしっかり伸びて楽勝の1着となった。
ダービーのときは、最後止まったので持続力に疑問を感じたが、スローペースになれば、持続力は問題ないということのようだ。今後やや速いペースのときも問題なく走れるのかどうかは、このレースだけでは判断できない。また、神戸新聞杯の基準タイムは古馬3勝クラスよりちょっと上程度のもので、今回のレースパフォーマンスはその水準とほぼ同等ということも頭にいれておくべきである。


オールカマー

1着   9番  スティッフェリオ   牡 5 丸山元気  56  2.12.0 34.0 
まずまずのスタートから、他に速い馬がいなかったこともあってじわじわと前に出江、1コーナー付近で先頭に立つ。その後ゆったりしたペースで走るも、残り800mあたりからゆっくりとスパートを始め、ゴールまで後続との差をキープしたまま1着となった。
レースを見返してみると、残り800mあたりからの地味なスパート(L5F12.2からL4F11.8へアップ)が勝因に見えて、他馬の残り600mからの慌てぶりからして典型的な後続が脚を使わされたレースになったと思う。
この馬ここ2戦G1で凡走していたので軽視してしまったが、G3戦の戦績から小回りコースではこういう競馬ができることも納得。今後も小回りコースのG2,G3戦では警戒が必要な馬ということなのだと思う。

6着   2番  ゴーフォザサミット 牡 4 石橋脩    56  2.12.5 34.3 
3番手追走からスティッフェリオのスパートにも1馬身差で2番手で喰らいつき、直線ではやや離されるも、かなり粘っていたが、残り100mで他馬に差されて6着になった。
先行して最後まで粘ったレースぶりは悪くない。この馬古馬と戦うようになってからずっとG2戦を使っているため、地味な成績になっているが、G3戦を使えば能力上位である可能性が高いと思う。また、メンバーの弱いG2でも警戒が必要。まだ4歳だし、どこかで穴を空ける可能性は高いと思う。

9着   7番  ウインブライト     牡 5 松岡正海  58  2.13.5 35.1
4番手追走から、残り600mで追い上げを開始するも前との差が詰まらずかなり騎手が焦って馬を押すも反応が悪く、直線でもまるで伸びなかった。ちょっと負けすぎな気もするが、この馬の戦績を見ると、残り600mのラップが11秒台前半になるレースでは惨敗している。これは4コーナーを11秒台前半で走る能力がないのかもしれない。ミドルペース以上のレースになり勝負所のラップタイムがかかるレースでないとダメと考えると、今回無理して4コーナーで脚を使って惨敗したのも納得できる。
なので、今回のこの馬の敗退は調子の問題ではなく、この馬の特性の可能性があるので、次走も軽視せずに注意したい。

新潟記念

1着   7番  ユーキャンスマイル 牡 4 岩田康誠  57  1.57.5 33.6 
スタート後、やや後ろの位置を追走、3角のところからインに入りコーナーを距離ロスなく回る。直線ではやや外に持ち出すも、馬全体では内の位置で、直線に入ってからは横一線に近い隊列になり、内回りとの合流地点から追い出すと一瞬のトップスピードの速さで一気に先頭に立ち、最後はジナンボーが追いかけてくるところをしのぎ切って1着となった。
レース映像を見返してみると、追い出してからの反応の速さとトップスピードの速さは群を抜いているように見える。レースが流れた上での末脚なので、無茶苦茶トップスピードが速いというわけではないのだが、レースが流れる中でこの脚を使えたということはしっかり覚えておくべきだと思う。この馬、万葉ステークス、ダイヤモンドステークスとあまり強くない馬との組み合わせでかっただけで、天皇賞では、5着とあまり強い馬とは思えなかったが、どうやら、天皇賞からこのレースまでのトレーニングで馬がまた成長したようだ。レース後の友道調教師のコメントでは「春の天皇賞の後は、まだ力もついていませんでしたが、あの後、無理をしなかった事が良かったです。筋肉にメリハリがつき、大人の体になりました。」ということなので、4歳の夏時点でもまだ馬の成長によるのびしろがある可能性を考慮すべきということが、このレースからの教訓となった。
この秋の中距離路線で無視できない存在になったと思う。

3着   6番  カデナ             牡 5 武藤雅    57  1.57.8 33.6 
速い流れのため、後方を追走し、直線ではかなり外に持ち出し、ジワジワ伸び続け、3着に浮上した。
直線の長い新潟外回りのレースなので、上がり32秒台のレースになればこの馬では対応できないと考え、僕はこの馬を切ってしまったのだが、その判断は失敗だった。ただ、上がりが34.4秒と新潟コースでは少しかかったことがこの馬に有利に作用したのは確かだと思う。前半の追走力は低いが、最後の末脚はかなりのものがあり、小回りコースでは4角から末脚を発揮することができるし、直線の長いコースで直線をジワジワ伸び続けることができるので、追い込み馬であってもある程度流れるレースであれば、無視できない存在になった。

札幌記念

4着  12番  ワグネリアン       牡 4 福永祐一  57  2.00.3 35.9 
サングレーザーと同様に積極的に前に行き、サングレーザーのすぐ外の後ろを追走する。4角ではじっとしていたサングレーザーとは逆に早めに仕掛けて、前に出ようとするも、最後は末脚が鈍って4着に敗れた。
落鉄していたということのようだが、最後のサングレーザーとの差はポジショニングと仕掛けたところの差のようには見えたので4着とはいえ差は少ない。とはいえ、持続力はさほど長くないことを示したので、相手やポジショニングに恵まれないと古馬G2以上のレースで常に好走するのは難しそうに思う。

10着   8番  ゴーフォザサミット 牡 4 石橋脩    57  2.01.0 35.3
後方から、大外回って最後は少し伸びていてので、もっと弱いメンバーになれば3着以内に入ることはあるかもしれない。

14着   6番  ランフォザローゼス 牡 3 藤岡佑介  54  2.03.0 37.3
斤量差を活かせなかったにしても走らなさすぎ、古馬オープンで戦える能力はないということのようだ。

 


宝塚記念

3着  11番  スワーヴリチャード  M.デム    2.11.6 35.7 
スタートは遅かったが、ペースが遅いと見てじわじわと前に進出し、リスグラシューの少し後ろの外を追走する。勝負所では騎手の手が激しく動き鞭が入るなど反応がよくなかったが、じわじわ伸びて3着を確保した。
このメンバーでは能力上位だったため、なんとか3着に入れたということだと思うが、この馬のよいところである勝負所での反応の素早さが全く見られなかった。もうズブくなってきているのかもしれない。この馬はスタートがよくなく、持続力もそうないので、勝負所で素早く反応できなくなってきているとすると今後の好走は難しいかもしれない。

4着   4番  アルアイン          北村友一    2.11.9 36.1 
好スタートながら行く気を見せず、最内の3番手を追走。勝負所の反応はまずまずだったが、直線で速い脚が使えず最後はスワーヴリチャードに交わされて4着となった。
非常に消極的なレースをしたと思う。緩いペースになれば最後速い脚は使えない馬なので、4着になるのも当然の結果。この結果は距離によるものではない。
先行して常に自身の能力は安定して発揮出来る馬なので、もっとハイレベルな騎手が乗れば3着以内に入る割合ももっと上がるのではないかとも思う。

7着   6番  スティッフェリオ    丸山元気    2.12.4 36.3 
その気になれば逃げれそうなほどの好スタートと初速の速さだったが、中段に控えてしまう。勝負所、直線での反応もイマイチで伸びきれず。低レベルのG3勝ちしかない程度の馬なので、当然の結果。

11着   7番  マカヒキ            岩田康誠    2.12.9 36.3 
ポツンと最後方から、4角のペースアップで早めに進出せざるを得ない展開になったので、末脚を分散されてしまい、全くいいところがなかった。絶対的な能力が劣るので、ハイペース戦になってずっと後方がで我慢して最後他馬がバテるにのに乗じて追い込んでくるような展開にならないとだめなのだろう。これでまた人気が落ちると思うので、また、どこかで遊び馬券で狙ってみたい。


安田記念

2着   2番  アエロリット       牝 5 戸崎圭太  56  1.30.9 33.9 
スタートはさほど速くはなかったが、二の足と内枠を活かして、先頭に立つ。その後最後まで粘り切り2着になった。
前走のヴィクトリアマイルは今回よりもかなり前半が速いペースになり最後はバテてしまったが、そのときの調教師のコメントが「今日の競馬はこの馬を刺激できたと思います。自分の競馬ができたし、レースを引っ張ってこの時計ですからね。タメたからどうこうという馬でもないですし、力は発揮できました。」ということだったので、昨年に引き続き、ヴィクトリアマイルを叩きに使った戦略が上手くいったようだ。こうした戦略が2年連続で上手くいくとは思えず、僕はこの馬を軽視してしまったのだが、この馬まだ5歳だし、衰えるにはまだ早いということなのだろう。昨年はこの後毎日王冠で1着になっていたが、今年もこの馬まだまだ活躍できそうだ。

3着  14番  アーモンドアイ     牝 4 ルメール  56  1.30.9 32.4 
スタート後、ロジクライの内側への逃避の影響を受け後方からになり、直線に入っても絶望的な位置になったが、凄まじい末脚を発揮して3着に入った。
出遅れることもある馬だけに今回のような展開は想定内であったが、強烈な末脚を発揮するのも想定内であった。この馬が3着以内を外すとは考えられず、3連複の軸として考えることがこのレースでは正解だったと思う。この組み合わせで3連複3690円はいい配当だと思う。
グリーンチャンネルの中継によると、この馬はレース後の疲労が著しく、このレースを勝ってもウイニングランはしない予定だったとのこと。今回も3着とはいえ、スタート後の不利を跳ねのけての3着だったので、今回の疲労も相当激しかったと思われる。なので、この馬は海外遠征などせずに、今後は出走するレースを厳選して無事に現役の競争生活を送って欲しいと思う。

7着   1番  ケイアイノーテック 牡 4 幸英明    58  1.31.3 32.7
内枠を活かし直線では少し伸びたが、G1レースで勝負できる末脚は見られなかった。上がり3ハロンタイムは速いが、インをロスなく通ってのものなので、評価できない。

16着  15番  ダノンプレミアム   牡 4 川田将雅  58  1.32.9 34.5 
スタートの不利により後方からになったのが大きかったが、この馬の好走時は前半どこかでペースが緩いところがあったので、今回のように緩みのないペースでは挽回は難しく、追走で脚を使いきってしまい、直線は伸びなかったということだと思う。あと、発汗が目立っていて、パドック時点で嫌な感じもあった。2強のうち、連を外すならこっちの方とまで考えることは十分できた状況ではあった。

4.結論

ユーキャンスマイルの新潟記念の走りぶりから見られた成長力に期待する。勝負所での加速が速いので早めに先頭に立ってそのまま押し切ることは十分考えられる。さらに穴ではカデナが近走末脚が安定しているので面白い。
サートゥルナーリアは前走が参考にならなさすぎなので、今回は疑ってみる。
アーモンドアイは、今回も3着以内に入る可能性は高いと思うが、休み明けなので昨年の秋華賞なみのデキであると取りこぼす可能性もあると思う。
ダノンプレミアムはスローペースでないとダメと考えているので今回は切った。

 

2019年10月25日 (金)

2019 富士ステークス G3 レース回顧

多頭数のレースではあったが、直線での瞬発力比べになり、瞬発力の能力差がはっきり出て、順当な結果が出たレースとなった。

1.レース結果の基礎データ

2019年10月19日(土) 4回東京6日  天候: 曇   馬場状態:稍重
11R  第22回富士S
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定)  芝 1600m   18頭立

馬場差 -0.7 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.2-10.9-11.9-12.0-11.9-11.3-11.1-11.7
通過:35.0-47.0-58.9-70.2  上り:69.9-58.0-46.0-34.1  平均:1F:11.63 / 3F:34.88

馬場を考えるとそう緩いペースではないが、中盤でペースが緩み脚が貯めやすい直線での瞬発力勝負のレースとなった。

2.隊列分析

2019102301

あまり縦に長い隊列にはなっていないが、ハイペースというわけでないのに前にいた馬が全滅に近い状態になったのは、前につけた馬が相当弱かったということが言えるのかもしれない。

3.完全タイム差検証

2019102303

少し評価が難しいが、2着~6着まで明らかに前走よりよい走りだったし、これ以上評価を下げるとノームコアの実力を見誤りそうなので、この完全タイム差は妥当と見てよいのではないかと思う。
勝馬が+0.5なので今年の古馬G3戦としては標準的なレベルとなる。

4.各馬の分析

1着  16番  ノームコア         牝 4 ルメール  56  1.33.0 33.2 

かなりの好スタートだったが、あえて抑えて中段を追走。直線に入って外に持ち出し、そこから楽に加速し最後までしっかり伸び続け1着となった。
レース映像を改めてノームコアに注目して見返すと、全く楽に外差しを決めて勝っているように見えて、ここでは他馬と力が違った印象。
スローペースで、道中ではよけいな脚を使わず、長い直線を活かして末脚を発揮出来るレースが、この馬の強みを一番発揮出来るパターンで、今回はそれにハマったということでこれだけ強く見えたのだと思う。この馬が末脚を発揮出来ないパターンは緩急のあるペースになり道中でよけいな脚を使わされるパターンなのだが、今後ルメール騎手が乗ってくれればそのあたりは上手くコントロールしてくれると思うので、G1レースでもかなり有力なのではないかと思う。

2着   9番  レイエンダ         牡 4 スミヨン  57  1.33.1 33.0

後方から3番手を追走。ノームコアの後ろで同じように外に持ち出し、直線で最後まで伸びて2着になった。
上がり3ハロンタイムはノームコアより速いが、直線ではノームコアを交わせるような末脚は発揮出来なかった。
この馬はスローペースでないと末脚を発揮出来ないので、マイル戦の流れには対応できないのではと考えてしまったが、後方に位置して自身がスローペースのバランスにすれば、マイル戦でも末脚を発揮出来ることを示した。戦績からアテにしづらい馬ではあるが、非凡な瞬発力を持っている馬なので、常に警戒が必要。
 
3着   2番  レッドオルガ       牝 5 福永祐一  54  1.33.1 33.6 

中段の最内を追走。直線に入って少し外に持ち出し、進出を図るも中々前に出すスペースがなく、かなり外に出してL1Fから追い出してしっかり伸びて3着となった。
この馬も道中で脚を貯めれる展開になればしっかりした末脚を発揮出来る。ノームコアとは瞬発力の差があったが、直線でもっとインをつければ2着はあったと思わせるような走りだった。

4着  17番  クリノガウディー   牡 3 戸崎圭太  54  1.33.3 33.3 

道中はノームコアの少し後ろを追走。直線では馬場の真ん中をつき、しっかり伸びてきたが、L1Fで少し末脚が鈍って4着になった。
直線に入ってからの伸びはかなりよかったが、それはあまり長くは続かないようだ。それでも、直線の長いコースでじわじわ追い込むレースがこの馬には向いているようだ。54キロでもやれたことは収穫だったと思う。

5着  10番  カテドラル         牡 3 シュタル  54  1.33.4 33.5 

後方からになったが、インに切れ込みながら徐々にポジションを押し上げ、インを距離ロスなくコーナーを回ることにより直線入り口では中段の位置まで来るも、直線での末脚は大したことないように見えたが最後はインからしぶとく伸びて5着となった。
上位勢とは明らかに末脚は見劣ったが、インは馬場が悪かったこともあるので、少し見直しが必要かもしれない。古馬重賞でもそこそこやれそうな可能性は示した。

6着   1番 キャンベルジュニア 牡 7 石橋脩    56  1.33.5 34.3

インの3番手追走から、直線では鞭が入りっぱなしになり追い続けL2Fあたりまではかなりよい末脚に見えたものの、最後は上位勢に末脚は見劣った。
人気の割にはかなり走っており、好位差しが活きるような展開になればやれそうなところは示した。

7着  12番  エメラルファイト   牡 3 石川裕紀  56  1.33.6 34.5 

真ん中の枠ながら積極的に前の位置を取りに行き4番手の追走。直線に入ってジワジワ伸びて、L1Fの手前で一旦先頭に立つ場面もあったが、そこからの末脚が見劣った。
古馬重賞で56キロでここまでやれたので、今後どこかで好走できる可能性を示した。好位差しタイプで瞬発力はさほどでもないので、中山向きなのかもしれない。

8着   8番  メイショウオワラ   牝 5 大野拓弥  54  1.33.6 33.8

中段追走から、直線での末脚は大したことなかったが、最後までじわじわと伸び続けてはいた。

9着   7番  アドマイヤマーズ   牡 3 M.デム  57  1.33.7 34.1 

中段追走から、直線で外に出して伸びようとするも、大した末脚は使えなかった。
NHKマイルカップの勝馬が古馬重賞で通用しないことはよくあるので、この結果は驚きではない。元々瞬発力に秀でていたわけではなく、最後の競り合いでの勝負根性で勝ってきた馬なので瞬発力勝負ではこんなものなのだろう。ただ、最後メイショウオワラに競り負けたのは不満が残る内容であり、古馬とのレースでは全く活躍できない可能性も感じる走りだった。

10着   5番  ショウナンライズ   牡 6 三浦皇成  56  1.33.8 34.8

2番手追走だったが、直線での末脚はいいところがなかった。

11着   4番  トミケンキルカス   牡 7 丸田恭介  56  1.33.9 35.0

逃げたが、直線であっさり捕まりいいところがなかった。

12着  14番 ダッシングブレイズ 牡 7 横山典弘  56  1.33.9 33.6

後方追走から最後はインをつくも大した末脚は発揮できなかった。

13着   3番  アンノートル       牡 5 柴田大知  56  1.33.9 34.3

中段追走から、直線では見所無し。

14着   6番  イレイション       牡 7 田辺裕信  56  1.34.0 34.7

5番手を追走していたが、直線では見所無し。

15着  18番 ストロングタイタン 牡 6 津村明秀  56  1.34.0 33.5

最後方追走から、直線ではなかなか伸びず。大外からL1Fでちょっとだけ伸びたが、見所無し。

16着  11番  リコーワルサー     牡 4 内田博幸  56  1.34.0 34.6

見所無し。地方馬であり、中央競馬での好走は無理だろう。

17着  15番  ロジクライ         牡 6 武豊      57  1.34.2 34.8

中段追走だったが、外枠ということもありかかり気味だったとのこと。直線では全くいいところがなかった。
この馬前走で外枠がよくないことを示したが、やはり外枠はよくない。また、瞬発力勝負は向かない。

18着 13番 ジャンダルム       牡 4 藤井勘一  56  1.34.5 35.2

スタートよく5番手で追走できたが、瞬発力勝負ではまるで出番なし。

 

2019年10月24日 (木)

2019 菊花賞 G1 レース回顧

菊花賞は、その後古馬になっても好走するような馬が勝つレースになるときもあれば、その後一切活躍できないような馬が勝つ凡戦になることもあるのだが、残念ながら今年は後者のような凡戦だった可能性が高い結果となった。
それから、秋の3歳重賞で、トライアルではなく、2勝クラスのような条件戦から挑戦してきた馬が全滅だったことは記憶すべしである。特に2勝クラスは今年は降級制度が廃止されて、3歳馬にかなり有利な条件になった。今後は条件戦から、秋の3歳重賞に挑戦してくる馬は今まで以上に厳しく評価すべき時代になったということだと思う。

1.レース結果の基礎データ

2019年10月20日(日) 4回京都7日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第80回菊花賞
3歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定)  芝 3000m・外   18頭立


馬場差 +0.8 完全タイム差 -0.4
タイムランク C メンバーランク D

LAP :12.9-12.4-12.3-12.6-12.2-12.2-12.7-12.7-12.5-12.8-12.5-12.0-12.0-11.8-12.4
通過:37.6-50.2-62.4-74.6  上り:73.5-60.7-48.2-36.2  平均:1F:12.40 / 3F:37.20

馬場差+0.8でありながら、13秒台のラップはないので、近年の菊花賞にあるような追走は助走で勝負所からのヨーインドンという競馬にはならなかった。ただし、ルメール騎手はスローペースと言っていて、逃げた馬が大きくバテていないので、さほど厳しいペースではなかった。それでいて、L4Fから最後の加速が始まっている持続力が問われる展開になった中、先行勢でバテた馬が多いので、長い距離を先行する能力が劣る馬が多かったということかもしれない。また、距離損の大きい外差しで4,5着になった馬がまだ1勝クラスの馬であったことも、このレースのレベルの低さを表していそうだ。

2.隊列分析

2019102302

あまり直線入り口では縦長にはなっていない。中盤では12秒台後半のラップが続いたので、直線入り口までは、各馬なんとかついていけるペースではあったのだろう。


3.完全タイム差検証

2019102304

番組内ではっきり凡戦と言っておきながら、完全タイム差-0.4としている「先週の結果分析」の評価には違和感ありすぎ。CMでレースのレベルを把握するのに完全タイム差が必要と言っておきながら、番組の完全タイム差はレースのレベルを評価する値にはなっていない。レースの価値を計るというのであれば、少なくとも1.0秒は低めに見るべきだろう。

4.各馬の分析

1着   5番  ワールドプレミア   牡 3 武豊      57  3.06.0 35.8 

好スタートを切るも道中は中段のややインでじっとしている。インのポジションであることを利用し、L4Fのペースアップ時には我慢してL3Fあたりからスパートを開始し、インのよいポジションを抜け出そうとする走りをする。馬の騎手のそうした制御に応えL3Fからの長いスパートを行い1着となった。
インを通って恵まれたことはあるが、L3Fから長くいい脚を使えたことが勝因と思う。この馬、デビューから上がり3ハロンタイムが3番手以内に入っていて末脚は確実な馬であり、それでいてある程度中段の位置で追走できる能力はあるので、無視すべきではない馬ということで、相手候補に考えるのは難しい馬ではあった。
この馬古馬との対戦成績が一切ないので、今後の活躍は未知数なのだが、今回の結果が凡戦と考えると、古馬との対戦は苦戦すると考えるのが自然ではないかと思う。

2着  14番  サトノルークス     牡 3 福永祐一  57  3.06.0 35.7

中段の外、やや後方を追走。L3Fの少し手前からスパートし、やや外を回り追い込んできて、ゴール直前で脚色が鈍り2着となった。
外を回って追い上げてくるのは正攻法の競馬をこの馬がして2着に入ったのは少し驚きだった。多くの競馬予想家がセントライト記念のこの馬の走りは内枠で恵まれてのものとしていたが、それは間違いであったことがハッキリした。持続力勝負のなレース展開でも最後ひと伸びできる勝負根性があるということだと思う。
この馬、春のすみれSまでは順調で、その後皐月賞、ダービーとつまづいて、その後好走するという中々予想しにくい戦績を示している。今後に向けて、こうしたタイプの馬が菊花賞で好走したことがあったということは、今後に向けてしっかり覚えておきたい。
 
3着  13番  ヴェロックス       牡 3 川田将雅  57  3.06.2 36.2 

好スタートから、前から5番手の位置につけ、内から2,3頭分のポジションであまり距離損なく追走する。残り800mあたりから徐々に加速を開始し、直線に入ったころにはやや外の位置から先頭に立ちそうな勢いがあったものの、直線に入ってからの末脚が今一つで3着に入るのがやっとだった。
このメンバーで何の不利もなく好位で追走できたので、直線に入って突き抜けて欲しかったが、かなりがっかりの結果だった。長距離を淀みなく追走することで疲れれしまったことはありそうだが、この馬上がり3ハロンタイムで上位になることは多いが、そもそもトップスピードが速いわけではない。今回の一戦で持続力も特に秀でているわけではないことを示したので、3歳ではトップクラスでも古馬との戦いでは苦戦しそう。

4着   6番  ディバインフォース 牡 3 横山典弘  57  3.06.3 35.8

序盤は最後方からになるが、最初の直線で外に出し3頭ほど抜いて以降はやや外を追走する。L3Fの少し手前から加速して大外から加速し、長くいい脚を使い直線でも最後まで伸びて4着に浮上した。
序盤が遅いのはこの馬の特徴ではあるようだが、大外を回ってかなり長い脚を使えたことから持続力はあることを示した。この走りならば古馬との対戦で斤量差を活かすことが出来そうなので、自己条件の2勝クラスはすぐ勝つことはできそう。
しかし、2勝クラスを勝てていないこの馬が、距離損のある外差しで4着に来ていることは、今年の菊花賞のレベルの低さを表していると思う。

5着   8番  メロディーレーン   牝 3 坂井瑠星  55  3.06.4 35.7

まずまずのスタートから一旦後方から3,4頭分の位置までさげる。この馬も、ディバインフォースと同じようにスパートし、最後まで伸び続け5着になった。
この馬も後方から持続力があることを示したが、ディバインフォースよりもさらに劣る走りであり、先行勢がバテのに乗じての走りなので、あまり評価はできない。1勝クラス勝ちは減量騎手で通常以上の斤量差を活かしてのものなので、今後2勝クラスすら勝てるかも怪しい。

6着  12番  レッドジェニアル   牡 3 酒井学    57  3.06.6 36.4

まずまずのスタートからヴェロックスのやや後方を追走。4角から進出しようとするも大した脚は使えずもたつき、最後は少しだけ伸びた。
最後ちょっとだけ伸びたとはいえ、あまり見所はない走りだった。

7着  17番  タガノディアマンテ 牡 3 田辺裕信  57  3.06.6 36.6

後方から6番手の位置を、外枠だったので終始外を回る。コーナーでの加速は速く直線入り口では一番外の位置で前から2番手の位置まで浮上するも、直線での末脚は大したことなかった。
かなり距離損の大きい走りだった。
前走でコーナーでの加速がよく見えたが今回もそこはよかったので、この馬は小回り平坦で直線の短いコースが向いているということのようだ。

8着  10番  カウディーリョ     牡 3 M.デム  57  3.06.6 36.8

積極果敢に先頭に立ち、最後も大きくはバテなかった。
逃げたこの馬が大きくバテてないということは淀みないもののそう厳しいペースでもなかったということだと思う。それでいて先行した馬の多くが最後バテているので、やはりレースのレベルが低いということなのだと思う。

9着   2番  ニシノデイジー     牡 3 ルメール  57  3.06.7 36.2

後方タガノディアマンテと同じような位置で追走したが、こちらは内で距離損なく追走できた。直線でもインを突くが大した末脚は発揮出来なかった。
末脚が大したことないのはセントライト記念での印象と一緒で、この馬の2番人気は明らかに過剰人気だった。
今後も活躍は期待できないと思う。

10着   7番  ヒシゲッコウ       牡 3 スミヨン  57  3.06.7 36.5

後方でニシノデイジーの少し前を追走、最後もニシノデイジーと同程度の脚しか使えなかった。
あまり強さは感じられず、今後3勝クラスでも苦戦しそう。

11着  15番  ホウオウサーベル   牡 3 蛯名正義  57  3.07.4 37.4

序盤は先行し、ヴェロックスのすぐ後ろを追走するも、次第にポジションは外に後ろにと悪くなっていく、勝負所では早めに仕掛け、タガノディアマンテのすぐ内でしっかり加速し、直線入り口では再びヴェロックスの位置までくるも直線ではまるで伸びなかった。
この馬もコーナーの加速はよさそうなので、小回り平坦で直線の短いコースが向いていそう。
ただ、道中でのポジショニングがチグハグすぎたので、調教師試験に向けて騎乗を抑えている蛯名騎手の感覚が少し鈍っていたということはありそう。

12着  18番  メイショウテンゲン 牡 3 池添謙一  57  3.07.7 37.3

3,4番手を外から追走するも、4角の勝負所でバテた。まるで見所無し。

13着   1番  ザダル             牡 3 石橋脩    57  3.08.0 37.5

後方でインから追走して、勝負所で距離ロスなくインを回ったが、直線ではまるで伸びなかった。セントライト記念でも最後の末脚は大したことなかったものの、ここまで伸びないことは今までなく、負けすぎな感はある。斤量、輸送、距離、当たりが要因なのかもしれない。

14着  16番  ナイママ           牡 3 柴田大知  57  3.08.5 38.4

先行したが、勝負所でかなり早めにバテて見所無し。

15着   4番 ユニコーンライオン 牡 3 岩田康誠  57  3.08.7 38.5

この馬も先行したが、勝負所でついていけなかった。

16着  11番  シフルマン         牡 3 松山弘平  57  3.08.7 37.9

出遅れて後方から、勝負所でも大した脚は使えなかった。

17着   9番  ヴァンケドミンゴ   牡 3 藤岡佑介  57  3.08.7 38.8

2番手で追走するも、直線に入って大きくバテた。
後方からの外差しで勝ってきたこの馬が、先行策を取ったのは最初から陣営はこの馬に全く期待していなかったのかもしれない。今回、先行勢がバテで、後方からの差し馬がそこそこやれる展開になったので、いつもの戦法だったらもう少しやれたのではないかとも思う。

18着   3番  カリボール         牡 3 藤井勘一  57  3.12.9 41.8

後方追走し、勝負所でもまるで相手にならず。かなり能力が劣った走りだった。

2019年10月22日 (火)

2019 毎日王冠 G2 レース回顧

1.レース結果の基礎データ

2019年10月 6日(日) 4回東京2日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第70回毎日王冠
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定)  芝 1800m   10頭立


馬場差 -1.7 完全タイム差 -0.3
タイムランク C メンバーランク B

LAP :12.9-11.3-11.3-11.5-11.5-11.6-11.2-11.3-11.8
通過:35.5-47.0-58.5-70.1  上り:68.9-57.4-45.9-34.3

馬場は高速馬場であるものの、中山ほどではなかった。レースは淡々とした平均ペースで進行した。


2.隊列分析

201910702

直線入り口では頭数も少ないこともあり、短い隊列となっている。スローペースではないが、勝負所までの追走はあまり厳しいペースではなく最後の瞬発力が問われたレースとなった。


3.完全タイム差検証

201910704

ほとんどの馬が前走よりパフォーマンスを落としているが、強い馬がしっかり自身のレースをしていることから、この評価はおかしいと思う。上位3頭が休み明けであることを考慮しても0.5秒は上に見た方がよい。この日は芝6レースが行われたが、4レースがSLで2レースがDランクの評価だったので、馬場差の設定自体誤っている可能性もある。

4.各馬の分析

1着   9番  ダノンキングリー   牡 3 戸崎圭太  54  1.44.4 33.4 

スタートで出遅れるも慌てることなく最後方から追走する。最後方のややインに入り馬郡に離されることなく追走する。4角から直線にかけて外に持ち出し直線に入ると他馬とは違う次元の末脚を見せ圧勝した。
3歳で54キロの恩恵があったとはいえ強い勝ち方だった。他馬の上がり3ハロンタイムと比較して、その次元の違いがよくわかる。まさにディープインパクトを彷彿とさせる走りだった。古馬G2戦でこれだけのパフォーマンスを見せれた意義は大きい。僕の最近の斤量に関する仮説が正しければ今後の斤量増は瞬発力にさほど影響しないので、今後第一線で安定的に活躍できると思う。

2着   3番  アエロリット       牝 5 津村明秀  55  1.44.6 34.5 

好スタートから難なく先頭に立ちやや速めのペースで馬郡を引っ張る。直線に入って一旦インディチャンプに抜かれるもL1Fで再加速して2着となった。
騎手コメントによると、「3角で自分から力んでしまうところがあるので、そこがなければ、もっといい形で直線に向けると思うんですが……。難しいです。」ということで、速いペースで先行しっても最後まで末脚衰えず最後にひと脚使えるところが強みだが、乗り難しい面があるようなので、乗る騎手のレベルも予想時によく考慮した方がよさそうだ。

3着   4番  インディチャンプ   牡 4 福永祐一  58  1.44.8 34.4 

好スタートから2番手を追走し、直線に入ってジワジワ伸びて一旦先頭に立つも、最後の粘りを欠きアエロリットに差し返されての3着だった。
3着とはいえ、最後の粘りを欠いたのであまりいいレースをしたとは言えず、4着以下とは地力の差でなんとか3着になったレースのように見えた。
騎手のコメントによると「番手からの競馬になりましたが、以前ならもっとムキになって頭を上げていたと思うんです。それが今日はスムーズに折り合いがつきましたし、リラックスして走れました。」とのことであるが、レース映像を見ると、序盤では口の動きが大きくかなり力んでいるように見えた。
この馬がオープン入りして勝ったレースの前半3ハロンのペースががいずれも34.5で4着だったときが36.5、今回が35.5ということで、前半のペースに大きく左右されることが一目瞭然となっている。

4着   6番  ペルシアンナイト   牡 5 シュタル  57  1.44.9 34.3 

中段を追走し、4角の勝負所ではがっちり手綱を抑えて脚を貯めあまり外を回らないようにコーナリングして直線に入って追い出すと少し伸びたが上位勢を脅かすには至らず4着となった。
上位3頭との力差は歴然だったが、一時期の不調は脱したようで、これであれば組み合わせによっては重賞で3着以内に入れる可能性はありそう。
瞬発力はそう速くなく、加速も速くないので、スムーズな立ち回りをすることが好走の条件となる。

5着   5番  ランフォザローゼス 牡 3 北村宏司  54  1.45.0 34.2 

好スタートだったが、一旦下げて最内のポジションを確保して、やや後方を追走する。3角で少し周りのペースについていけず後退するかに見えたが、後方の位置で喰らいつき、直線に入ると、ジワジワ伸びて、最古は少し加速して前にいたギベオンを交わし5着になった。
近走ではふがいない走りを見せていたが、今回ブリンカーをつけて走りぶりが少しよくなった。
プリンカーをつけたからといって、変わりすぎなので、近走の凡走は能力ではなく本人のやる気の問題だったのかもしれない、勝負所であきらめなかったり、最後は加速できたので、次走は少し注目して見た方がよいかもしれない。


6着  10番  モズアスコット     牡 5 内田博幸  57  1.45.0 34.0 

行く気なく後方から、4角でダノンキングリーの外から同じような感じで追い上げようとするもダノンキングリーには全然ついていけず、直線で鞭を入れるもなかなか加速せず、最後ちょっとだけ伸びて6着となった。
この馬は前半が速い流れの高速馬場が合っているのだが、この馬にとってはまだ前半のペースが緩かったということだと思う。

7着   2番  ギベオン           牡 4 岩田望来  56  1.45.0 34.3 

好スタートからインディチャンプのすぐ後ろを追走する。3角で少し後退するも最内のポジションで我慢し、直線に入って最内から追い上げようとするも大した脚は使えなかった。
ポジショニングがよかったのにこの結果なので、ここでは能力が劣るとの評価でよいだろう。

8着   8番  ハッピーグリン     牡 4 服部茂史  56  1.45.5 34.7

後方追走。直線に入って、一瞬だけダノンキングリーの追い上げに喰らいつこうとする場面もあったが、本当に一瞬だけですぐ脱落した。

9着   1番  ケイアイノーテック 牡 4 幸英明    57  1.45.8 35.4

最内枠を活かし、3番手を追走するも直線で脱落した。差し馬ではあるが、古馬重賞で全く通用していないので、先行策を試したようだが、まるでだめだった。

10着   7番  マイネルファンロン 牡 4 柴田大知  56  1.46.7 36.1

中段追走するも、直線ではずるずる下がる一方だった。この馬は、小回りコースのコーナー4つのレースでペースが緩いときしか出番はなさそう。

 

2019年10月20日 (日)

2019 菊花賞 予想

今週は菊花賞の予想にチャレンジする。

各馬の過去のレースにおける真完全タイム差(補正済完全タイム差)による定量評価と、レース回顧による定性評価により予想を組み立て、正解に近づけることを目指す。

 


1.予想馬券

 (1)本線

   ・⑬ヴェロックスを軸に①ザダル⑤ワールドプレミア⑨ヴァンケドミンゴ⑫レッドジェニアルへの3連複流し

 (2)遊び

   ・⑨ヴァンケドミンゴ1着固定で、①ザダル⑤ワールドプレミア⑫レッドジェニアル⑬ヴェロックス相手への3連単
   ・⑨ヴァンケドミンゴの単複

2.1走前、2走前の真完全タイム差

馬名 1走前 2走前
1 ザダル +0.9 +0.7
2 ニシノデイジー +1.1 +0.7
3 カリボール +1.9 +1.7
4 ユニコーンライオン +1.2 +2.5
5 ワールドプレミア +0.9 +1.9
6 ディバインフォース +3.3 +3.4
7 ヒシゲッコウ +1.7 +2.5
8 メロディーレーン +1.8 +4.0
9 ヴァンケドミンゴ +0.8 +1.6
10 カウディーリョ +2.0 +2.2
11 シフルマン +1.3 +1.7
12 レッドジェニアル +1.2 +1.1
13 ヴェロックス +0.7 +0.7
14 サトノルークス +0.8 +3.5
15 ホウオウサーベル +1.2 +2.0
16 ナイママ +1.3 +2.1

 


※完全タイム差を補正する(真完全タイム差)とともに、G1,オープン,3勝クラスの戦績については相応の補正をしている。

3.レース回顧の再掲

今回は回顧するレースがセントライト記念、神戸新聞杯、日本ダービーに限られるので、回顧掲載はなし。

4.結論

押し出された一番人気でもヴェロックスが3着以内を外すことが考えにくいので3連複の軸とする。今年の3歳秋重賞はは2勝クラス勝馬がさっぱりだめなので、そのあたりの上がり馬はバッサリ切った。ただし、3勝クラス3着の実績のあるヴァンケドミンゴがあまりにも人気がなさすぎるので、この馬の単複、3連単を遊び馬券で買ってみたい。

 

2019年10月19日 (土)

2019 セントライト記念 G2 レース回顧

菊花賞に向けて、レース回顧をしていないかったセントライト記念のレース回顧をする。

1.レース結果の基礎データ

2019年 9月16日(祝) 4回中山5日  天候: 曇   馬場状態: 重
11R  第73回朝日杯セントライト記念
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定)  芝 2200m   18頭立

馬場差 -1.1 完全タイム差 -0.3
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.5-11.0-12.1-12.2-12.0-11.9-12.0-11.9-11.9-12.0-12.0
通過:35.6-47.8-59.8-71.7  上り:71.7-59.8-47.8-35.9

3F以降は緩急のほぼないラップになった。先行勢にとっては全く息が入らないかなりのスタミナを要する持久力戦になった。
レース映像を見ると内の馬はコーナーでは一切スパートせず、直線での追い比べになっているのでコーナーで外を回った馬はかなり不利なレースとなっている。

2.隊列分析

2019091802

 かなりの縦長の隊列になり、直線では外を回った差し馬は絶望的となる、中山ではよくある展開になった。

3.完全タイム差検証

2019091804

上位2頭は前走より大きくパフォーマンスをアップさせていることは納得できるが、全体的に明らかに過剰評価になっている。緩急のないペースのときの典型的な過大評価。0.8秒ほど低く見た方がよいと思う。

4.各馬の分析

1着   8番  リオンリオン       牡 3 横山典弘  56  2.11.5 35.6 

好スタートから最内の先頭のポジションを取りに行くが、外から来た馬が速かったため、インの2番手のポジションで追走する。
直線に入ってスパートするとしっかり伸びて1着となった。
騎手のレース後コメントでは「今日は久しぶりに抑えることができました。」とあり、「まだヨタヨタするところがあって、これからもっと良くなってほしい部分はあるものの、秋緒戦としてはいいレースをしてくれました。」と語っていた。巷の評価では抑えることが出来て成長したと言われているが、陣営としてはまだ全幅の信頼ができるほとに成長したわけではないとの感触がコメントから見て取れる。今回はインで絶妙のペースで距離ロスなく走れて、外からの差しが効かない展開に恵まれた面はある。

2着   2番  サトノルークス     牡 3 川田将雅  56  2.11.8 35.5 

スタートは速くなかったが、騎手が手を押してインの中段のポジションを取り追走する。直線ではインをついて伸びてきて、ゴール直前でひと伸びして2着になった。
外差しの効かないレースにときにインを上手く立ち回った穴馬が3着以内に入るケースは頻繁にあり、この馬の2着もそうしたケースだと思う。
ただし、最後ひと伸びできたように、持久戦になったときの最後の底力は少しありそう。展開次第ではまた穴を空けることはあるかもしれない。

3着   1番  ザダル             牡 3 石橋脩    56  2.11.9 35.8 

好スタートから最内のポジションをとり、リオンリオンから1馬身程度離れた後ろを追走する。直線に入ってインから伸びてきたが、最後はサトノルークスのひと伸びに屈して3着となった。
枠順がよくずっとインを走って恵まれていたわりには最後のひと伸びがなかったので、持久力勝負は向いていないようにも思える。
先行力を活かし好ポジションを得て、最後ちょっとした末脚が使える馬ではあるが、もう少し緩かったり緩急のあるペースの方がよいということなのだと思う。また、狭いところを割ってくる勝負根性があることは覚えておきたい。

4着  16番  ルヴォルグ         牡 3 ルメール  56  2.12.0 35.6 

外枠から好ポジションを得ようと、前に出そうとするも他馬が速く中段の外を追走する。4角ではやや外を回ってジワジワ追い上げ直線では一瞬突き抜けそうな脚を見せたが、最後は甘くなり4着になった。
外を回る距離ロスがある中、よく走っている。まだ1勝クラス勝ちまでの馬なので、自己条件ではかなりやれそう。


5着  12番  ニシノデイジー     牡 3 勝浦正樹  56  2.12.1 35.0 

行く気なく後方追走でじっくり脚を貯める、L3Fの手前あたりからスパートしようとするもあまり速くなく4角から直線で大外に出して伸びよとしたものの、さほど伸びなかった。
上がり3ハロンタイム最速であり、外差しの効かない展開だったとこはあったものの、レース映像を見てもあまりいい走りとは思えず平凡な末脚だったように見えた。

6着  15番  タガノディアマンテ 牡 3 田辺裕信  56  2.12.2 35.5 

ニシノデイジーより前ではあるものの、後方を追走し、L3Fの手前あたりからスパートし、ややズブさを見せたものの、4角から直線で大外に出すところでは速い脚を使い追い上げようだとしたが、最後は甘くなった。
4コーナーの加速はニシノデイジーよりは良く見えた。

7着  10番  サトノラディウス   牡 3 三浦皇成  56  2.12.2 35.5

行き脚つかなかったが、中段のやや後方の最内のポジションを追走する。直線ではインから伸びるも大した脚ではなかったが、ゴール直前でのひと伸びはあった。
馬場にノメっていたことはありそう。しかしインで楽をしていたわりには大して伸びなかった。


8着  13番  エターナルヴィテス 牡 3 田中勝春  56  2.12.2 35.6

中段のやや後方を追走。直線ではタガノディアマンテのすぐ内から伸びてくるも大した脚ではなかった。

9着  17番  ナイママ           牡 3 柴田大知  56  2.12.3 36.5

外から果敢に2番手先行し、残り200mまでは粘っていたものの、最後はバテた。

10着  14番  アトミックフォース 牡 3 大野拓弥  56  2.12.4 36.8

外から果敢に先手を取って逃げたが、残り200mまでは粘っていたものの、最後はズルズル後退した。

11着  11番  メイショウテンゲン 牡 3 池添謙一  56  2.12.5 35.6

後方追走して、外から伸びようとするも、数頭交わすのはやっとだった。

12着   4番  ミューチャリー     牡 3 御神本訓  56  2.12.5 35.1

前半はペースについていけず最後方。勝負所でも相手にならなかった。

13着   5番  シークレットラン   牡 3 内田博幸  56  2.12.9 36.1

見所無し。

14着   7番  オセアグレイト     牡 3 野中悠太  56  2.13.1 37.1

中段追走で直線でのびようとするもまるで伸びず。負けすぎのようにも見えるが、息の入らない展開はダメということかもしれない。

15着  18番  ランフォザローゼス 牡 3 福永祐一  56  2.13.2 37.3

先行するも直線でまるで伸びず。重賞では荷が重い。

16着   9番  エングレーバー     牡 3 藤岡佑介  56  2.13.7 37.7

先行して伸びず。この馬も息がないらないとダメか。
 
17着   6番  モズベッロ         牡 3 M.デム  56  2.13.8 36.5

後方のまま何もできず。この日は馬に気持ちが入っていなかったとのこと。

18着   3番  マテリアルワールド 牡 3 木幡育也  56  2.13.8 36.7

先行できず、後方のまま。斤量が軽くないとダメなのかもしれない。

 

2019年10月18日 (金)

2019 アイルランドトロフィー 府中牝馬ステークス G2 レース回顧

スカーレットカラーの強さが目立つレースとなった。かなり派手な勝ち方ではあったが、しっかり回顧して個性を見極めて次に活かしたい。

1.レース結果の基礎データ

2019年10月14日(祝) 4回東京5日  天候: 曇   馬場状態:稍重
11R  第67回アイルランドT府中牝馬S
3歳以上・オープン・G2(別定) (牝)(国際)(指定)  芝 1800m   16頭立


馬場差 -0.6 完全タイム差 -0.5
タイムランク C メンバーランク B

LAP :12.4-10.9-11.6-11.8-11.6-11.9-11.3-11.2-11.8
通過:34.9-46.7-58.3-70.2  上り:69.6-57.8-46.2-34.3 

淡々としたミドルペースでL3Fから加速してL1Fで減速するペースになっている。馬場差-0.6ではあるものの、もう少し高速寄りに回復していた可能性はありそう。

2.隊列分析

2019101602

直線入り口の隊列は短く、ほとんどの馬が上争いに加われそうな位置にいた。
多くの馬がそこそこの末脚を発揮出来ていたので、紛れのない能力通りの結果になったと思われる。

3.完全タイム差検証

2019101604

明らかに過大評価になっている。1秒程度低めに見た方がよい。緩急の少ないレースだったので時計が出やすかったということがあったと思う。

4.各馬の分析


1着   8番  スカーレットカラー 牝 4 岩田康誠  54  1.44.5 33.2 

行く気なく後方からの競馬になり、道中は比較的インで追走していたが、最内ぴったりではなかった。直線に入って外に持ち出しジワジワ伸びて最後は鋭く加速して1着になった。
道中は後方で距離ロスなく走ることに徹して、追い出しは遅めにしてL1Fの減速地点で末脚を爆発させる戦法は過去2戦と同じだったが、今までは距離ロスのない位置取りに恵まれたとか、一瞬の脚を活かしていたことから小回り向きと思ってしまったが、L1Fで減速するレースになればむしろ直線の長いコースの方が末脚が活きる馬だったということであり、さらに力をつけているということでもあると思う。
かなり強い印象が持たれる走りであり、当面安定して走ってくれそうだが、後方からの競馬になるのでスローな展開だったり、馬郡が凝縮する展開になれば取りこぼしも十分考えられる。

2着   6番  フロンテアクイーン 牝 6 津村明秀  54  1.44.7 34.0 

まずまずのスタートから中段のやや前の位置を追走する。直線に入ってからジワジワ伸び続け、ゴール直前で先頭に立ちそうになるもスカーレットカラーの末脚の鋭さに屈して2着になった。
ここ2戦凡走していたことから人気を落としていたが、前走が56キロ、その前が55キロで、特にこの馬は56キロでは好走実績がない。なので、今回は54キロで狙い目だった。トップスピードはさほど速くないが、前目のポジションにつけて、最後も長くいい脚を使う馬なので、好走しやすい馬ではあるが、斤量差には敏感ということは常に意識しておいた方がいい馬である。

3着  15番  ラッキーライラック 牝 4 石橋脩    54  1.44.8 34.3 

スタートは速くなく、やや外目を回りながら向こう正面で進出して4角ころには3番手のポジションまで上げていて、直線では早めに先頭に立ち良く粘っていたが、外から来た2頭に差され3着になった。
先行力はあるものの、末脚があまりないのと最後の勝負根性が今一つなので、この馬は勝ち切れるイメージが持てないのだが、その割には今回は善戦した方だと思う。人気になりやすい馬だが、WIN5の後方からは消していい馬だと思う。
あと、先行勝負の馬なのにスタートが速くないのも記憶すべきで、今回のように道中でスムーズに前につけれればよいが、前のポジションにつくまでに脚を使わされてしまう展開になると、3着以内から外れることも十分考えられる馬ということだと思う。

4着   4番  オールフォーラヴ   牝 4 川田将雅  54  1.44.9 34.3 

好スタートから前目のインのポジションで追走し、直線ではジワジワ伸び、ゴール手前でひと伸びしたが、ラッキーライラックを交わすまでには至らず4着となった。
人気はなかったが、これがオープン入りして3戦目で、前走はスローの瞬発力勝負になり惨敗したものの、前々走はオープン特別で勝っているので、オープンの戦績としては悪くない。末脚は鋭くないが先行力のあるタイプであり、今回のようにL1Fで減速するペースで最後少し伸びたように見えたので、今回のようなペースがこの馬に適しているということだと思う。もう少しメンバーが弱くなるメンバーになれば3着以内に入る可能性は高いと思う。

5着  13番  クロコスミア       牝 6 戸崎圭太  54  1.45.1 34.7 

好スタートから早めに3番手に進出し、向こう正面では2番手まで押し上げるも、直線では伸びず。ただそれでもしっかり粘っていて上位とはあまり差のない5着となった。
先行力があり、末脚はさほどない馬で、以前はスローペースのときに限り前で善戦出来ていた馬ではあるが、近走は平均ペースでもかなり粘る競馬をしている。叩いて調子を上げる馬であり昨年もこのレース5着からエリザベス女王杯で2着になったので、今年もエリザベス女王杯で相手候補として検討すべき馬ではある。

6着   2番  ディメンシオン     牝 5 北村宏司  54  1.45.2 34.5 

やや出負けしたかに見えたが、初速が速くインの前目のポジションを取り切り道中では最内を走ることができたが、ペースが速いので追走に苦労しているように見えて直線入り口までには中段の位置まで下がってしまっていたが、最後は少し伸びた。しかしながら上位勢を脅かす脚はなかった。
末脚があまりないので、先行して好ポジションにつけることが好走条件になるが、前走はペースが速くても今回よりもはるかに高速馬場だったので、この馬にとっては追走しやすかったということで、今回は馬場に加え1800mと前走より1ハロン伸びているのも追走に苦労した要因になっていると思う。


7着  12番  レッドランディーニ 牝 4 池添謙一  54  1.45.4 34.5

スタートは速くなかったが、向こう正面で位置を中段まで押し上げる。4角で加速しようとするもあまりポジションはあがらず、最後まで伸びてはいるものの大した伸び脚ではなかった。
コーナーから加速し長くいい脚を使える馬ではあるが、このメンバーでは力不足ということだと思う。

8着   7番  サトノガーネット   牝 4 坂井瑠星  54  1.45.4 33.7

スタート遅く最後方になり、4角の勝負所でも流れについて行けず最後方になる。直線では大外に出し、L1Fの減速に乗じて数頭交わし7着になった。
いつも最後に末脚は発揮するものの、前半の追走力が劣るので、オープン特別でも3着以内に入るのは難しそう。

9着   5番  ダノングレース     牝 4 三浦皇成  54  1.45.4 34.5

スタートはよかったが、二の足が遅く後ろから5番手の位置まで下がってしまう。それでも、4角の勝負所では、位置を上げていたものの、大した末脚は使えなかった。
騎手のコメントによると最後ノメっていたということだが、確かにノメってバランスを崩すようなところがあった。なので、湿った馬場はダメということのようだが、戦績を見ると乾いた馬場だったとしてもこのメンバーで上位に食い込むのは能力的に難しかったと思う。

10着   3番  カンタービレ       牝 4 松岡正海  54  1.45.5 34.6 

道中は中段のインで脚を貯め、直線で追い出そうとするも大した脚は使えなかった。
この馬古馬重賞を走るようになって4戦連続で凡走しているので、重賞では能力不足と考えてよさそう。オープン特別であれば好走の可能性はある。

11着  11番  ペルソナリテ       牝 6 丹内祐次  54  1.45.5 34.4

後方追走から、直線では最内を突こうとするも、大した脚はなかった。

12着   1番  ジョディー         牝 3 武藤雅    52  1.45.7 35.2 

好スタートから逃げを狙うもエイシンティンクルにあっさり交わされ、最内で2,3番手で追走する。直線では大して粘れず。
この馬が好走するのは遅いペースで楽に逃げれたときになるので、古馬とのレースで好走するのは難しそう。

13着  10番  エイシンティンクル 牝 6 勝浦正樹  54  1.45.8 35.6

初速の速さで逃げてやや速い平均ペースで引っ張ったが、最後はバテた。
このメンバーでは能力不足ということもあるが、乾いた良馬場でないとダメということもありそう。

14着  16番 ランドネ           牝 4 吉田隼人  54  1.46.0 35.3

いいところなし、陣営はダートを試すことも考えているようだ。

15着  14番  プリモシーン       牝 4 福永祐一  54  1.46.0 34.9 

後方追走からまるで伸びず。
今まで馬郡をさばくのに手間取ったり、エンジンのかかりが遅くて凡走したことはあったものの、ここまで最後伸びなかったことはないので、今後精神面での影響が懸念される。馬券的にしばらくは狙いを下げて様子を見た方がよい。

 

2019年10月17日 (木)

2019 秋華賞 G1 レース回顧

昨年と同様、秋のトライアルレースを使わず、オークスから直行の馬が勝ったレースとなった。秋のトライアルレースのレベルが高くなかったので、こうした結果になることは十分考えられたものの、オークス以降走っていない馬を自信を持って本命にするのは過去の実績をベースに予想する際には難しいので、当てにくいレースではあったと思う。

1.レース結果の基礎データ

2019年10月13日(日) 4回京都4日  天候: 晴   馬場状態:稍重
11R  第24回秋華賞
3歳・オープン・G1(馬齢) (牝)(国際)(指定)  芝 2000m・内   18頭立


馬場差 +0.3 完全タイム差 +0.7
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.3-10.7-11.6-11.8-11.9-12.7-12.5-12.0-12.3-12.1
通過:34.6-46.4-58.3-71.0  上り:73.5-61.6-48.9-36.4 

ハイペース戦になったが、6F目で少しペースが緩んでいて、L3Fから加速しているので、減速ラップにはなっていない。そのため、後方にいた馬には厳しい持久力勝負のレースとなった。また、雨の影響で時計のかかる馬場になっていた。

2.隊列分析

2019101601

かなり縦長の隊列になっている。

結果として、3,4角で上手くインを立ち回った馬に有利な展開になったのだが、逆にいうと、3,4角を上手く内で立ち回れたのに3着以内に入れなかった馬はかなり弱いと考えていいと思う。

3.完全タイム差検証

2019101603

明らかに過少評価であり、あと0.5秒程度は上にみるべきである。ただし、秋華賞の基準タイムは古馬オープンより0.3秒遅く設定されていることに注意が必要。

4.各馬の分析

1着   5番  クロノジェネシス   牝 3 北村友一  55  1.59.9 36.1 

好スタートからインから1頭外の5番手のポジションを追走し、直線に入ってやや外に出すと一気に加速し1着となった。
ハイぺースの中好位でしっかり追走でき、最後の直線までの間に脚を貯めれたことが勝因になり、北村騎手はオークスの際にコーナーでペースが上がった際に脚を貯めてればよかったというようなコメントをしていたので、その反省を活かした騎乗になった。コーナーで加速するよりも直線で末脚を爆発させる方がよいタイプなので、上がりがかかるレースの方が向いているということなのだろう。それでいて道中の追走力があることも成績が安定する一因なのだと思う。なので、コーナーからの加速が必要なレースと、極端な瞬発力勝負では少し分が悪くなると思う。

2着   8番  カレンブーケドール 牝 3 津村明秀  55  2.00.2 36.2 

好スタートからクロノジェネシスの後ろを追走してたが、3角の手前あたりから最内に潜り込み、4角をインで距離ロスなく走り直線ではクロノジェネシスの内か同じように伸びようとした、クロノジェネシスとは少し末脚が劣り2着となった。
この馬も好位で走れて、直線の前で脚を貯めれるレースができたのが好走要因となった。ただし、末脚ではクロノジェネシスに劣ることをはっきり示した。また、紫苑Sからパフォーマンスをアップさせたので、叩き2戦目で調子を上げるタイプのようだ。

3着  14番  シゲルピンクダイヤ 牝 3 和田竜二  55  2.00.4 35.6

後方追走から、L3Fあたりからスパートし直線では外を回ってしっかり伸び続けて3着となった。
後方追走から外を回って上位に食い込めたのはこの馬だけなので、力のあることを示した。戦績から2000mは長いのかとも考えられていたが、この走りが出来れば距離はこなせそう。末脚勝負に徹するのがよいということなのだろう。L1Fがさらに減速するような展開になれば、さらに上位に食い込むこともできそうだが、追い込み馬なので馬券の軸には向かない。

4着   9番  シャドウディーヴァ 牝 3 松山弘平  55  2.00.5 36.3

カレンブーケドールの少し後ろで最内の位置について、終始距離ロスなくインを回る。直線に入って追い上げるも上位勢とは末脚が劣った。
ずっと最内を回って、4角で脚を貯めれる展開になったことが好走したとこのすべてで、恵まれた4着。あまり評価できない。

5着   7番  ビーチサンバ       牝 3 福永祐一  55  2.00.5 37.0

好スタートなものの、最初の直線ではコントラチェックの方が速かったが、インにいたことを活かし、1角で強引にハナを取り切る。しばらく競り合いになるも向こう正面の途中でペースが落ち着き、4角から早めスパートで直線でセーフティリードを取ることを試みるもL1Fで捕まり5着に沈んだ。
逃げ先行へのキャラ変が板についてきた。前半速かったが競り合っていたのが一流騎手どおしだったので、途中でペースを落ち着かせることができ、それが最後までの粘りにつながった。福永騎手のコメントでは1,2角で息を入れれればと話していて、序盤でもう少し楽が出来れば最後まで粘れた可能性が高い。今後どこかで好走する可能性は十分ありそう。

6着   6番  ローズテソーロ     牝 3 横山典弘  55  2.00.7 36.1

中段の一番後ろのインを追走。4角でも最内で追い出しを我慢し、直線に入ってインを伸びてきて6着になった。
この馬も4角を距離ロスなく走り脚を貯めれたのが直線伸びた要因。

7着   3番  ブランノワール     牝 3 浜中俊    55  2.00.9 37.2

最内で3,4番手を追走するも直線では伸びず。ここでは力不足だった。

8着   1番  ダノンファンタジー 牝 3 川田将雅  55  2.01.0 37.3 

好スタートから先行するが、やや外の3番手を追走し、4角からスパートするものの直線ではさほど伸びなかった。
速いペースを追走することで末脚が削がれた。やや外を回ったので距離ロスがあった。時計のかかる馬場がダメだった。といった要素が複合的に作用しての凡走だと思う。スローの瞬発力勝負向きの馬ということなのだと思うし。さほど強くはないということだと思う。

9着  17番  エスポワール       牝 3 シュタル  55  2.01.0 36.8

後方に位置した馬の中では前の位置で追走し4角で早めのスパートを試みるも隊列が長すぎていい位置までは進出できず、最後もさほど伸びなかった。上がり馬として注目されたものの、外枠が堪えたものの、能力が足りなかった。古馬混合戦で2連勝したのは、52キロが活きた可能性も高い。今後3勝クラスでの好走は難しいではないだろうか。

10着  16番  パッシングスルー   牝 3 戸崎圭太  55  2.01.1 37.3 

クロノジェネシスの少し前の外を追走。直線ではまるで伸びず。外枠からずっと外を回っての距離ロスがあったことの影響はありそう。だが紫苑ステークスのレベルが低かったので実力的にはこんなものだろう。

11着  10番  シェーングランツ   牝 3 武豊      55  2.01.7 37.0

後方追走から残り4Fあたりから大外へ進出するも直線では全く伸びなかった。今後活躍できそうなイメージが全く沸かない。

12着   4番  トゥーフラッシー   牝 3 幸英明    55  2.01.8 36.8

ダッシュ付かず後方から、ずっとインを回るも最後もさほど伸びず。
古馬2勝クラスを52キロで走って4着までしか来れない馬なので、順当な結果

13着  13番  サトノダムゼル     牝 3 M.デム  55  2.01.9 37.4

スタート直後は先行集団に取り付こうとするも早々と脱落し後方からの位置となる。直線に向いてスパートしようとしたところで、内にいたシゲルピンクダイヤに弾き飛ばされて、その後もさほど伸びなかった。
直線入り口での走りではシゲルピンクダイヤとの実力差は歴然だった。今年は古馬2勝クラス戦で3歳馬が勝つ場面が多かったが、古馬2勝クラスを勝った程度では3歳馬のトップクラスには通用しないということだと思う。

14着  18番  シングフォーユー   牝 3 藤岡佑介  55  2.01.9 37.0

この馬も後方のまま何もできずに終わった。1勝クラスを勝った程度の実績ではこんなものなのだろう。

15着  15番  コントラチェック   牝 3 ルメール  55  2.02.0 38.4

外からビーチサンバと競り合ってハイペースを演出したが、残り200mで激しく失速して15着まで下がった。
競り合っていたとは言え、残り1000m付近では一旦ペースが落ち着いたのにそれでは15着まで下がるのは、この馬が相当弱いという評価でよいと思う。オークス、秋華賞と凡走したので、典型的なディープインパクト産駒の早熟馬ということだと思う。こういうタイプに3歳早春時に魅入られてしまった人は、以降地獄を見ることになる。

16着  11番  フェアリーポルカ   牝 3 三浦皇成  55  2.02.4 38.5

好位追走するも勝負所では全く伸びず、今年の紫苑Sが低レベルであったことを証明するかのような走りだった。

17着  12番  レッドアネモス     牝 3 藤岡康太  55  2.05.1 40.9

好位追走から、直線手前の失速ぶりは何かアクシデントでもあったのではと思わせるような酷い失速だった。3歳オープン戦の白百合Sでの勝ちが超スローぺース戦だったということもあり、このときの勝ちがフロックだったという評価でよいと思う。

2019年10月 9日 (水)

2019 京都大賞典 G2 レース回顧

このメンバーであれば、ドレッドノータスをピックアップすることは難しくはないものの、グローリーヴェイズが3着以内に入らないことを予想することは難しかった。予想ではドレッドノータスもシルヴァンシャーもピックアップできたのにまだまだ自分の予想の甘さを痛感させられたのだが、今回の結果をしっかりと回顧して次につなげたい。

1.レース結果の基礎データ

2019年10月 6日(日) 4回京都2日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第54回京都大賞典
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定)  芝 2400m・外   17頭立


馬場差 -1.6 完全タイム差 +0.4
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.9-11.0-11.5-12.1-12.2-12.2-12.3-12.4-11.7-11.6-11.5-12.1
通過:35.4-47.5-59.7-71.9  上り:71.6-59.3-46.9-35.2 

馬場は中山・阪神開催のような超高速馬場ではないものの、高速馬場であった。
ラップは全体的には平均ペースであるが、序盤はさほど速くなくL4Fからスパートするロングスパート戦になった。


2.隊列分析

201910701

直線入り口ではロングスパート戦でも隊列はあまり長くなっていない。ただし、ここで後方にいた馬は勝負にならない展開であった。京都大賞典は内枠有利と言われているが、そのとおりであることがよくわかる隊列になっている。やはりコーナー4つあることからインを距離ロスなく走ることが重要なのだろう。

3.完全タイム差検証

201910703

やや過大評価の完全タイム差に思える0.6秒くらいは低めに見た方によさそう。


4.各馬の分析

1着   7番  ドレッドノータス   セ 6 坂井瑠星  56  2.23.5 34.9

好スタートから初速の速さで楽に先頭の最内のポジションを得ることに成功する。その後直線の先行争いでは外枠の馬を前に行かせ、自身は最内で3番手のポジションでレースを進める。残り800mで外の馬が動くものの最内で距離ロスがないことを活かしじっくり構え直線に入ってダンビュライトを交わしそのまま1着となった。
序盤で最内の好ポジションを取れたことがすべてであり、距離ロスなく走れたことと、末脚の鋭い馬がいなかったことに恵まれた勝利であることは間違いない。
競馬ではこうしてインをロスなく立ち回れた不人気馬が好走するケースはかなり頻繁にあり、このレースのメンバーは序盤に速い馬がいなかったので、この馬が楽に先手を取って好走するかもと予想するのはさほど難しくはない。また、函館記念のレース回顧で書いたように近走は安定して能力を発揮していることもピックアップしやすい点であった。ただ、今回は恵まれての勝利なので今後重賞で好走出来る可能性は低いと思う。

2着  14番  ダンビュライト     牡 5 松若風馬  57  2.23.7 35.4

スタートはさほど速くなかったが、序盤の長い直線を活かしてじわじわと前に進出して、先頭のポジションを得ることに成功した。その後淀みのないペースで先行し、最後までしっかり粘り切って1着となった。
一本調子の走りしかできない馬であるので今回のように平均ペースで逃げれたことがハマった好走となった。今回のメンバーであれば、ダンビュライトに向いた展開になることは予想できたものの、今回は外枠であったため、序盤のポジショニングで苦労して好走出来ないのではないかと考え僕は消してしまったが、ここまで楽に先手がとれれば外枠は関係なかった。それだけ、先行力の劣る馬の組み合わせだったということなのだろう。

3着   6番  シルヴァンシャー   牡 4 浜中俊    56  2.23.8 35.1

序盤は行く気なく、中段のやや後方の外のポジションを追走する。向こう正面では内にいたクリンチャーにぶつけられ外に張り出す不利を受けたが、臆することなく、残り800mから進出し直線入り口のころには外から前目の位置にこれたが、ここまで激しく手が動き鞭がかなり入っていた。それでも最後まで伸び続けゴール直前で3着に浮上した。
外から追い込んだ馬の中では一番いい走りを見せた。中盤は出入りが激しくぶつけられる不利も受けたので勝負根性はかなりありそう。ロングスパートができたが、進出するのにかなり騎手が苦労したようなので少しズブイ面はありそう。その意味では直線の短い小回りコースは向いていないと思う。また、あまりトップスピードは速くなさそうなどで今回のように平均ペースの持続力勝負が得意な馬ということだと思う。今後も好走出来る可能性は高いと思うが、この馬の特徴をしっかり覚えて賢く狙っていきたい。

4着   1番  ノーブルマーズ     牡 6 高倉稜    56  2.24.0 35.3

スタートして激しく手を動かし先手を取ろうとするものの、ドレッドノータスにあっさりと前のポジションを奪われてしまう。その後外から前に出た馬がいたことから、結局最内で5,6番手の位置を追走する。勝負所で最内の距離ロスがないことからじっくり構えることができて、直線で3番手まで上がれたが、最後は差されて4着となった。
戦績と1番枠ということから穴人気になっていたが、この馬は末脚がイマイチなので直線入り口で勝負圏内にいることが好走条件であるのに、序盤のスピードがないので、相手関係に恵まれないといいポジションが取れないという弱点があるので、僕は今回は多頭数であることから、この馬を軽視することができた。馬券を買った人からするとドレッドノータスにあっさりと前のポジションを奪われたことに不満を感じるかもしれないが、もうそういう走りを何度も見てきているので、もうそういう馬だと思った方がよい。
ただ、そのわりには4着は好走出来た方だった。やはり最内で距離ロスなく走れたことが大きかったのだろう。


5着   4番  エタリオウ         牡 4 横山典弘  56  2.24.1 34.8

最後方追走から、直線で大外から追い込むも4着が精いっぱいだった。
馬場、展開ともに外から回って追い込むのには厳しいものになった。ただ、休み明けでしっかり末脚が使えていたので、次走は少しパフォーマンスを上げる可能性はありそう。


6着  16番  グローリーヴェイズ 牡 4 M.デム  57  2.24.3 35.7

序盤はじわっと押し上げるものの最初の長い直線で一時期は前から2番手の位置まで上がってしまう。その後ジョッキーが落ち着かせようとして少し後ろに下げようとするするものの、内からノーブルマーズが競りかけてきたり、外からメートルダールやクリンチャーが早めに押し上げてくるのに翻弄され。道中全く落ち着くことができず、直線ではギアが上げることが出来ず、最後はノーブルマーズに前を塞がれる不利を受けるも不利がなくても大した脚が使えない印象の6着だった。
前半でここまで折り合いを欠き、能力を発揮出来なかったのは意外であったが、この馬はまだキャリアが少なく休み休み使っていたのでこの馬のキャラクターを掴み切れていなかったということが今回の最大の敗因であった。この馬、新潟2000mでのレースが新潟でありがちのスローの瞬発力勝負にならず。日経新春杯も極端なハイペースになるなど、中距離のレースでは持続力勝負でこなしていた。この馬は父はディープインパクトであるものの、母の父はスウェプトオーバーボードであることから、中距離の瞬発力勝負よりも持続力勝負に強いようになった可能性が高いことが今回の結果から考えられる。つまり、中距離でスローから大して速くない平均ペースになった場合は全く能力が発揮できない可能性が高いということである。そう考えると今後は中距離戦でこの馬を軸にした予想は難しいと思われる。ハイペースなどで持久力勝負になったときに浮上する馬と考えた方がよいということだと思う。

7着  10番  ウラヌスチャーム   牝 4 大野拓弥  54  2.24.3 35.3

後方追走から、直線ではインを突いて伸びてきた。ただし、インを上手く突けたわりには大した末脚を使えなかったので、古馬混合のG2戦ではこの程度であろうという走りであった。

8着  13番  メートルダール     牡 6 和田竜二  56  2.24.5 36.0

後方追走から早めに外から進出するも、直線では大した脚が使えなかった。

9着   3番  クリンチャー       牡 5 池添謙一  56  2.24.6 36.0

中段追走から向こう上面では外のシルヴァンシャーをはじき飛ばして外から前にでようとするものの、大した脚は使えなかった。
この馬、やっぱり復調の兆しは見られない。

10着   8番  パリンジェネシス   牡 5 松山弘平  56  2.24.7 35.6

スタートはあまり速くなく、後方のやや外目を追走、直線も外から上がって行かざるを得ない状況になり、大した脚は使えなかった。
先行することが多い馬だっただけに、先行前残りを少し期待したが、かなり前半に遅いメンバーにならないと先行することが出来ないことを示した。特に今回のように最初の直線が長いレースでは先行はできなさそうだ。

11着   5番  チェスナットコート 牡 5 岩田康誠  56  2.24.7 35.7

中段最内をずっと追走していたが、直線に入っても大した脚は使えなかった。距離ロスなく立ち回れていたのに見所なかったので、かなり弱いとの評価でよいと思う。

12着   9番  エアウィンザー     牡 5 三浦皇成  56  2.25.3 36.5

中段追走から直線でまるで伸びなかった。この馬の戦績からすると伸びなさすぎなので、これが休み明けなのか、調子を崩したのか、次走で判断する必要があるが、少し狙いを下げることで良いと思う。

13着  12番  リッジマン         牡 6 蛯名正義  57  2.25.4 36.4

後方のまま見所ない。

14着  15番  レノヴァール       牡 4 藤岡康太  56  2.25.4 37.0

外からじわっと先行し2番手追走するも直線ではずるずる下がる。重賞では通用しない。


15着  11番  アドマイヤジャスタ 牡 3 北村友一  53  2.25.6 36.9

序盤は先行するも直線ではずるずる後退。古馬オープンでは通用しないと考えてよさそう。

16着   2番  アルバート         牡 8 藤岡佑介  56  2.26.3 37.3

後方のまま見所無し。

競争中止  17  ウインテンダネス   牡 6 菱田裕二  56  

スタート直後落馬。スタート時の騎手との呼吸が合わなかっただけの落馬に見えた。

 

2019年10月 6日 (日)

2019 京都大賞典 予想

今週は京都大賞典の予想にチャレンジする。

各馬の過去のレースにおける真完全タイム差(補正済完全タイム差)による定量評価と、レース回顧による定性評価により予想を組み立て、正解に近づけることを目指す。

1.予想馬券

 (1)本線

   ・⑯グローリーヴェイズ⑦ドレッドノータスの2頭軸に④エタリオウ⑥シヴァンシャー⑨エアウインザーへの3連複流し
   ・⑯グローリーヴェイズ⑧パリスジェネシスの2頭軸に④エタリオウ⑥シヴァンシャー⑨エアウインザーへの3連複流し

 (2)抑え

   ・⑯グローリーヴェイズを軸に④エタリオウ⑥シヴァンシャー⑨エアウインザーへの3連複流し

 (3)遊び

   ・⑯グローリーヴェイズ1着固定で、2,3着が⑦ドレッドノータス固定で、④エタリオウ⑥シヴァンシャー⑨エアウインザー相手への3連単
   ・⑯グローリーヴェイズ1着固定で、2,3着が⑧パリスジェネシス固定で、④エタリオウ⑥シヴァンシャー⑨エアウインザー相手への3連単
   ・⑯グローリーヴェイズ1着固定で⑦ドレッドノータス⑧パリスジェネシスへの3連単
   ・⑯グローリーヴェイズ⑦ドレッドノータス⑧パリスジェネシスの3連複

2.1走前、2走前の真完全タイム差

馬名S 1走前 2走前
1 ノーブルマーズ +1.1 +1.9
2 アルバート 取消 +1.1
3 クリンチャー +1.4 +2.0
4 エタリオウ +2.1 +0.9
5 チェスナットコート +2.0 +1.8
6 シルヴァンシャー +1.5 +0.8
7 ドレッドノータス +1.3 +1.2
8 パリンジェネシス +2.5 +1.3
9 エアウィンザー +1.6 +0.6
10 ウラヌスチャーム +1.2 +0.6
11 アドマイヤジャスタ +4.4 +1.4
12 リッジマン +2.3 +2.4
13 メートルダール +1.9 +0.8
14 ダンビュライト +2.0 +0.5
15 レノヴァール +2.2 +1.8
16 グローリーヴェイズ ー0.1 +0.5
17 ウインテンダネス +1.6 +1.8

 


※完全タイム差を補正する(真完全タイム差)とともに、G1,オープン,3勝クラスの戦績については相応の補正をしている。

3.レース回顧の再掲


新潟記念

12着   8番  クリンチャー       牡 5 田辺裕信 57.5 1.58.4 35.1
2番手追走から直線の途中まではかなり粘れてたが、最後は馬郡に沈んだ。
やはり復調の兆しはみられない走りだった。

小倉記念


3着   6番  ノーブルマーズ     牡 6 高倉稜    56  1.58.9 35.3
スタートの行きっぷりはあまりよくなく出鞭を入れて前に行き、1角に入るころは5番手追走だったが、向こう上面で3番手につけることに成功した。その後、直線に入ってあまり伸びそうな勢いはなかったが、最後まで粘りゴール直前でタニノフランケルを交わして3着となった。
鳴尾記念のレースで衰えたと判断したのは時期尚早であり、やはりこの程度のメンバーであれば持続力では上位ということを示した。この馬は前半で2,3番手につけれることが好走条件になっているが、前半の行きっぷりがいい馬ではなく今回も1,2角でペースが緩んだことで3番手につけれたことが好走要因になったと思う。今回は前半が速そうなメンバーがいなかったので、この馬を警戒すべきだったということなのだと思う。今回はこの馬をピックアップすることができなかったが、今回の経験により今後はこの馬の取捨がより考えやすくなった。

七夕賞

9着  13番  ウインテンダネス   牡 6 柴田大知  56  2.00.8 37.6
後方からまるでいいとこ無し。そもそも差しに回ると、エンジンのかかりの遅い馬なので小回りコースは向いていない。内田博幸騎手にも見限られてしまったようだし、復調の兆しが見えるまでは消しでよい。

クイーンカップ

4着  12番  ウラヌスチャーム   牝 4 藤岡佑介  55  1.47.2 33.6 
後方追走から4角より大外からしっかり伸びてきたが、届かずの4着だった。
安定的に末脚を発揮する馬ではあるが、外から伸びてくるタイプなだけに開幕週の馬場ではさすがに厳しかった。

 


宝塚記念


6着  10番  ノーブルマーズ      高倉稜      2.12.4 36.0
後方から外を回って、最後はよく差してきているが、上位馬とのレベルの差は歴然ということだと思う。
7着   6番  スティッフェリオ    丸山元気    2.12.4 36.3 
その気になれば逃げれそうなほどの好スタートと初速の速さだったが、中段に控えてしまう。勝負所、直線での反応もイマイチで伸びきれず。低レベルのG3勝ちしかない程度の馬なので、当然の結果。

8着   9番  クリンチャー        三浦皇成    2.12.5 36.4 
中段追走から勝負所では、一応スパートしているように見えるものの、上位馬との力の差は歴然だった。

9着   3番  エタリオウ          横山典弘    2.12.6 36.4 
後方追走から、早めにスパートして前に取り付こうとするも、4角で他馬もペースアップしたので先団にとりつくことができず、9着に敗れた。ロングスパートが不発に終わったのは天皇賞の激走の疲れが残っていたとのこと。それで改めてこの馬の戦績を見ると好走するのは休み明けとその次走に集中しているので、この点は覚えておくべきだろう。

目黒記念

7着   8番  チェスナットコート 牡 5 坂井瑠星  56  2.28.9 35.4
直線入り口では、アイスバブルと競り合っていたが、残り300mで早くも脱落した。

10着  12番  パリンジェネシス   牡 5 川田将雅  54  2.29.6 36.7
ハイペースを2番手で追走したが、直線は全く粘れなかった。
戦績からこの馬は緩いペースを先行する形でないとだめそう。1600万条件からの昇級馬だが、オープンでは苦戦しそう。


函館記念

4着   5番  ドレッドノータス   セ 6 菱田裕二  56  2.00.1 35.7 
3番手を先行できたので、前残りの流れに恵まれての4着との印象が強いが、前走の巴賞と同等の能力は発揮出来ているので、安定して能力が発揮できる馬ということなのかもしれない。
また、調教ではステイフーリッシュと併せ馬でステイフーリッシュを抜かせない調教だったので、かなり調子がよかったようだ。

7着   8番  メートルダール     牡 6 武藤雅    57  2.00.8 35.2 
前半はかなり後方を追走、残り600mで外に出して進出しようとするも、他馬も同じように追い上げているのでなかなか前に出れず。直線で大外から伸び続けて少しだけ着順を上げた。
最後は上がり3ハロンタイム最速の末脚を見せたが、後方の位置取りでは話にならない展開になったことが大きかった。もともと戦績から緩い馬場はよくないとわかっていたのだが、それが前半の追走が今一つだった要因の可能性はある。ただ、後半はしっかり追い上げていたので調子は悪くなさそうで、高速馬場で見直せそう。

天皇賞 春

2着   7番  グローリーヴェイズ  戸崎圭太  58  3.15.0 34.4 
好スタートから、一旦前につけるもペースが速いと見て後方にさげる。1周目の直線あたりではフィエールマンのすぐ前の位置にいたものの、直線の中頃でフィエールマンに前を譲ってしまう。2コーナーから向こう上面でフィエールマンがさらに前に出ても、後方でじっとしていて、残り800mくらいから進出を開始して、直線では一旦先頭に立つシーンもありながら、激しい叩き合いの末2着に敗れた。
上がり3ハロンタイムではグローリーヴェイズがフィエールマンを上回っているようにトップスピードを持続させる能力はグローリーヴェイズの方が高い。結果論ではあるが、今回のこの馬の敗因は簡単にフィエールマンに前を譲ってしまい、その後もフィエールマンの直後までついて行かなかったことだと思う。ペースの緩んだところでポジションを上げておけば、フィエールマンを逆転することも可能だったと思う。前半速いところで一旦をポジションを下げた戸崎騎手の判断はさすがだが、中盤以降の立ち回りではルメール騎手との差が出たということだと思う。
グローリーヴェイズは菊花賞では大外枠で上位勢とは遜色ない走りをしていたので、菊花賞上位馬と能力差はないと僕は思っていたが、そのわりには人気が高くならなかったので、今回は絶好の狙い目だったのだが、今回の走りで今後はおいしいオッズになる機会は少なくなりそうだ。

4着   2番  エタリオウ          M.デム  58  3.16.0 35.2 
ポツンと最後方から、残り1000mでスパート開始し、4角の勝負所で少し抑えて直線で再加速しようとするも、最後まで脚が続かずパフォーマプロミスに敗れ4着となった。
日経賞と同様にロングスパートが失敗した結果となった。ロングスパート勝負が通用するような相手、展開でないと好走するのは難しいというこの馬の特徴がよくわかってきたと思う。

6着   1番  チェスナットコート  坂井瑠星  58  3.16.8 35.8
ある程度前の5番手あたりの位置につけてそのままなだれ込んだだけの特に見所のない走りだった。

8着   3番  リッジマン          蛯名正義  58  3.17.4 36.4
特に見所無し。

10着  12番  クリンチャー        三浦皇成  58  3.17.7 36.5
特に見所無し。近走調子が悪く、復調の兆しが見れるまで消しでよさそう。

大阪杯

5着   9番  エアウィンザー      浜中俊      2.01.2 35.2
中段を追走していたが、4角では比較的内をそつなく回ってこれたことが5着に入れた要因だと思う。
前走の回顧で僕は「この馬は好位置につけて最後は確実にひと脚使えるのが強みではあるが、このクラスでは末脚はそう秀でてはいなく今回は立ち回りの馬さで3着を確保できたので、G2以上のクラスでは確実性に欠けるとの評価でよいと思う。」今回もこの評価のとおりと考えてよいと思う。今回5着に入れたのは、たまたま低レベルレースになったからということだと思う。

9着  14番  ダンビュライト      松若風馬    2.01.6 35.8
4角の勝負所で外を回るロスが大きかったと思う。この馬は、一本調子で走る馬なので、前目につけて粘り切れるレースにならないと能力を発揮できない。今回は大外枠だったということから消しで問題なかったということでよいと思う。


金鯱賞

3着   8番  エアウィンザー      武豊        2.00.4 34.2
まずまずのスタートから中段を追走し、1,2コーナーで隊列がやや縦長になったことに乗じて中段の内の位置に潜りこむ。4角の勝負所でもあまり動かず、内の距離ロスがないことを活かして好位をキープして直線でも追い出しを少し我慢して直線を上がったところからしっかり伸びて3着となった。
4連勝していたとは言え前走のG3戦がオープン昇級後初のレースであり、そのレースがタイムランクEの低レベルレースだったこともあって、1番人気は過剰人気だと思ったのだが、結果として3着は確保したものの、立ち回りの上手さで3着にこれた印象で強さは感じられなかった。直線の映像を見ると、後続の馬が走らなさすぎのように見えるのだが、実際に上がり3ハロンタイムを比べてみると、1,2着馬が34.1秒でこの馬が34.2秒でその次が34.7秒のペルシアンナイトと少し劣っているので末脚の差がそのまま着差に現れたレースとなった。
この馬は好位置につけて最後は確実にひと脚使えるのが強みではあるが、このクラスでは末脚はそう秀でてはいなく今回は立ち回りの馬さで3着を確保できたので、G2以上のクラスでは確実性に欠けるとの評価でよいと思う。

13着  13番  メートルダール      福永祐一    2.01.8 35.2
前走の走りがよかったので、ちょっと期待したのだが後方のまま全くいいところなし。この馬も柔らかい馬場がよくないようではあるが、もう6歳で2戦続けて好走する調子を維持するのが難しくなっているのかもしれない。

 

 

4.結論

休み明けでも、このメンバーではグローリーヴェイズの能力が抜けているので勝たねばならない1戦。相手がかなりの混戦なので、4枠の馬の前残りに期待してみる。

 

2019年10月 5日 (土)

2019 シリウスステークス レース回顧

人気馬には怪しい要素が多くあり、末脚勝負の馬が多く先行出来る馬が有利と、そこまでわかっていても上位3頭をすべてピックアップするのは難しいレースとなった。

1.レース結果の基礎データ

2019年 9月28日(土) 4回阪神8日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第23回シリウスS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(指定)  ダート 2000m   14頭立


馬場差 -1.1 完全タイム差 +0.4
タイムランク D メンバーランク D

LAP :12.9-10.8-10.8-13.0-12.8-13.0-13.4-12.4-11.8-12.6
通過:34.5-47.5-60.3-73.3  上り:76.0-63.2-50.2-36.8 

前が予想以上に競り合って、2,3ハロン目のタイムが速くなっているが、その後の中段は減速しているので、やはり前が有利の展開となった。

2.隊列分析

20191022

直線入り口で後続が前に追い付く形になり隊列はあまり長くなっていない。それでも、最後は直線入り口で前方にいる馬で決着した。


3.完全タイム差検証

20191024

やや過大評価に見える。どれだけ割り引くかが難しいが、0.8秒くらいは割り引いた方がよいと思う。つまりあまりレースレベルは高くない。


4.各馬の分析

1着   6番  ロードゴラッソ     牡 4 藤岡佑介  55  2.03.5 36.4

前でやりあう2頭とその後方につづく2頭のさらに離された後方集団の先頭に位置し、勝負所で追い上げると直線入り口で早々と先頭に立ち、難なく押し切った。
末脚勝負の馬が多く前有利のレースと考えると、先行力があり北海道で強かったリアンヴェリテの2着になったことのあるこの馬が勝つのではないかと考えるのはさほど難しいことではなかった。とはいえ、モズアトラクションの不調とタイムフライヤー、マッスルビーチの見掛け倒しに恵まれた勝利であり、高く評価できる勝利ではない。

2着   8番  アングライフェン   牡 7 川田将雅  57  2.03.5 36.2

ロードゴラッソの少し後ろを追走し、直線ではインに切れ込もうとするも、前が詰まり、ロードゴラッソの外の位置に立て直して追い込んでくるがわずかに及ばず2着だった。
好位置から確かな末脚で追い込んできたが、重賞では足りずオープン特別のみで好走していたこの馬が2着ということからも、このレースのレベルが高くないことが言える。

3着  12番  メイショウワザシ   牡 4 松山弘平  54  2.03.8 37.1

先手を主張しヤマカツライデンと激しい先行争いをするも1番手を取り切る。4角から直線入り口にかけては後続が殺到してきたので、一気に飲み込まれるかに見えたが、インでしぶとく粘り3着を確保した。
逃げるかもとは思えたが、外枠のこの馬が逃げれると考えるのは難しかった。前走のオープン初戦の小倉では、先行してバテているが、中盤のラップタイムを見ると今回の方が全然遅いので、粘り切れても不思議はない。


4着  11番  ジョーダンキング   牡 6 岩田康誠  55  2.03.8 36.6

ロードゴラッソの外から直線入り口では同じように進出しようとするも上位馬とは末脚で見劣った。重賞では今一つ能力が足りないと考えてよさそう。

5着  14番  キングズガード     牡 8 浜中俊   57.5 2.03.8 36.3

後方から一番外を回ってかなりいい脚で追い込んできた。大外を回っている時点で今回のレースでは出番はなかったが、いい末脚だったので、前が止まり外差しが効くような展開になればまだ3着以内に入る可能性はありそう。


6着   2番  タイムフライヤー   牡 4 ルメール  57  2.04.1 37.0

4番手追走から、直線入り口ではメイショウワザシのすぐ外の位置で競りかけてきていて先頭争いに加わるも最後は失速した。ルメール騎手が言うように距離が長かったということはありそうだが、今回のメンバーでもこの程度の走りしか出来ないのであれば今後ダート路線に走ってきても厳しそうだ。

7着   9番  ナムラアラシ       牡 6 幸英明    57  2.04.2 36.3

後方を追走から最後は外を回って追い込んできた。直線での末脚はまだ健在なので、どこかでチャンスはあるかもしれない。

8着   5番  サトノプライム     牡 5 古川吉洋  54  2.04.3 36.7

特に見所無し。

9着  10番  マッスルビーチ     牡 3 松岡正海  50  2.04.3 36.9

中段の後方を追走して勝負所では他馬について行けたが、直線ではまるで伸びなかった。
2勝クラスを勝ったばかりの格下馬ながら、3歳馬で軽ハンデ50キロということで人気になっていたが、やはり格下馬といった結果になった。この馬は末脚勝負の馬なので、この結果から、末脚勝負の馬は軽ハンデを活かせないという僕の最近の仮説についてさらに自信を深める結果となった。

10着   1番  ピオネロ           牡 8 北村友一  56  2.04.4 37.5

3番手で楽に追走で来ているように見えたものの、最後は失速。もう衰えているということなのかもしれない。

11着  13番  メイプルブラザー   牡 5 宮崎北斗  54  2.04.7 37.5

後方から末脚勝負の馬ながら末脚が発揮出来ず。重賞では足りないと考えてよさそう。

12着   4番  モズアトラクション 牡 5 藤岡康太 57.5 2.04.7 37.1

久しぶりに勝負所でまるでやる気のないところを見せた。こういうことがあるからこの馬はムラ馬で信用できない。軸にしてはいけない馬である。


13着   7番  ロードアルペジオ   牡 6 福永祐一  56  2.05.5 37.9

この馬も末脚勝負の馬ながら末脚発揮出来ず。

14着   3番  ヤマカツライデン   牡 7 池添謙一  54  2.07.8 40.9

逃げて最後は大きく失速。このところ芝レースで先行して全くダメで、ダートでも全くダメだったので、もうダメなのかもしれない。

 

2019 スプリンターズステークス レース回顧

堅い配当の決着となったが、各出走馬がそれぞれのキャラクター通りの走りをして、紛れのない決着になったレースだと思う。ただし、レースのレベルは高くなかった。今回のレースをしっかり回顧して各馬の個性を把握しておくことが大切である。

1.レース結果の基礎データ

2019年 9月29日(日) 4回中山9日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第53回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 1200m   16頭立


馬場差 -1.1 完全タイム差 +0.4
タイムランク D メンバーランク C

LAP :11.9-10.1-10.8-11.3-11.2-11.8
通過:32.8-44.1-55.3-67.1  上り:67.1-55.2-45.1-34.3 

ハイペース戦とは前半が速くなる中山1200mのG1でなおかつ高速馬場だったことを考えると、そう無茶苦茶なハイペース戦ではないのでL1Fはやや減速しすぎでこのあたりが、このレースのレベルが高くないということに繋がっていると思う。

2.隊列分析

20191021

縦長で細い隊列になり、後方の馬は直線入り口では外に出さざるを得ない展開になった。L1Fは減速していたとはいえ、直線入り口でダノンスマッシュあたりの位置にいないと間に合わない形となった。

3.完全タイム差検証

20191023

前走との比較からわずかではあるが+への偏りがあるので、あと0.3秒ほど低く見ておいた方がよいと思う。

4.各馬の分析

1着   8番 タワーオブロンドン 牡 4 ルメール  57  1.07.1 33.5 

中段追走から、直線入り口ではやや外目に出して、直線に入ってから加速するとグングン伸びて前の馬を差し切って1着となった。
正攻法な勝ち方であり、マイル路線では末脚のトップスピード能力が少し劣ることを示していたが、現状のスプリント路線では末脚のトップスピードが勝っていることを示した。スプリント戦になれてある程度の位置が取れて追走できたことが強みではあったが、レースレベルがさほど高くないので今後も安定した成績を残せるかは相手次第となる。


2着   7番 モズスーパーフレア 牝 4 松若風馬  55  1.07.2 34.4 

好スタートから逃げるも他馬も速くそう大きく離す逃げにはならなかった。最後まで良く粘っていたが最後は差されて2着になった。
正月のカーバンクルSが馬場差-0.4で、前半は今回とおなじ32.8で後半は今回より速い34.2だった。このときは53キロだったので、今回は斤量が2キロ重いことが響いたと考えるのが自然かもしれない。調子の維持が難しくなってきているようだと前回の回顧で書いたが、今回は調子そのものはよかったようだ。なので、この馬はまださほど能力は衰えていないが、53キロ、54キロで走れていた今年の正月あたりが調子のピークだったのかもしれない。

3着   2番  ダノンスマッシュ   牡 4 川田将雅  57  1.07.2 33.7 

内枠を活かして上手くインの中段の位置を確保するも4角から直線入り口では前が壁になり、抜ける場所を探している内にタワーオブロンドンに先に抜け出されてしまい、結局タワーオブロンドンの外から追い上げるもなかなか差が詰まらずゴール前で少し伸びたものの3着にとどまった。
今まで弱い相手に圧勝していたこの馬強いのかそうでないのかよくわからなかったが、今回で少なくともトップスピードの速さではタワーオブロンドンに劣ることを示した。ただし、持続力はそこそこあることは示した。

4着  13番 ミスターメロディ   牡 4 福永祐一  57  1.07.4 34.1 

外枠から積極的に前の位置を取りに行き、8枠の2頭を前に行かせた後ろの4,5番手あたりを追走し、4角の残り400mの手前当たりからぐんぐん伸びて2番手に上がるも最後は少し甘くなって4着となった。
この馬も強いんだかどうかよくわからない馬なものの、先行して早めにスパートする競馬ではなかなか高い能力があることを示した。

5着   5番  レッツゴードンキ   牝 7 岩田康誠  55  1.07.5 33.4 

ダッシュがあまりつかないため後方からになる。比較的内枠だったものの、内が渋滞する展開であったため、最後は一番外を回って追い上げるも届かず5着となった。
イン突きが得意な岩田騎手でもインをあきらめるような隊列になったことが敗因で、L1Fの減速を考えるとインが突ければ3着以内に入れたのではないかと思うので、残念である。この馬いつも自身の能力は出し切り善戦するので、どこかで勝たせてあげたいとつい応援したくなってしまう。


6着  12番  ダイメイプリンセス 牝 6 秋山真一  55  1.07.5 34.0

中段追走から、4角での追い上げはタワーオブロンドンよりスムーズで、タワーオブロンドンのすぐ前の位置で直線ではタワーオブロンドンと併せ馬のような形になったが、タワーオブロンドンの末脚には歯が立たなかった。
新潟、小倉でしか実績のない馬であるが、中山の4角の走りはむしろスムーズで、やはり最後の坂が堪えているようにみえた。まだまだ平坦コースではやれそうな気配はあった。

7着  14番  ハッピーアワー     牡 3 横山典弘  55  1.07.6 33.1

前半は行く気なく後方で極端に内に切れ込み、インを追走し、最後の直線では馬場の外を上がり3ハロンタイム最速の脚で追い込んだが、そもそも前半の走りが遅すぎなので7着に入るのが精いっぱいだった。極端な競馬をしたので上がり3ハロンタイム最速でも全く評価できない。

8着   6番  ノーワン           牝 3 内田博幸  53  1.07.8 33.9

後方追走から、4角から直線入り口にかけては一瞬よさそうな追い上げを見せたがあまり続かなかった。3歳牝馬で53キロの恩恵がありながらもこの程度の走りなので、さほど強くはない。

9着   4番  リナーテ           牝 5 三浦皇成  55  1.07.9 34.0

後方から、前半のペースについて行けない感じで最後もあまり伸びなかったので、追走で脚を使わされてしまった感がある。G1のハイペース戦には対応できなかったということだと思う。

10着   1番  アレスバローズ     牡 7 菱田裕二  57  1.08.0 33.9

前半元々遅い馬ながら行きっぷりはかなりよくなく、4角ではインを突こうと馬の首をインに向けるも馬に拒否されて結局外をつくチグハグな競馬になった。たまに激走するので、内枠に入った場合は気になる存在ではあるが、相手にチョイスするにしてもかなり薄めに考えた方がよさそうだ。

11着  15番  イベリス           牝 3 浜中俊    53  1.08.0 34.8

外枠からでも積極的に前の位置を取りに行ったが、53キロの軽量でもG1レースでは全く通用しなかった。

12着   3番  セイウンコウセイ   牡 6 幸英明    57  1.08.1 34.9

インからでもこのペースでは先手が取れず、インの前から3列目を走るも、外の他馬が速く6番手くらいの追走になる。もう末脚が発揮出来ないので、直線入り口で先頭付近にいないと出番のない馬であり、12着になるもの当然の結果であった。

13着   9番  ディアンドル       牝 3 藤岡佑介  53  1.08.6 35.1

前半は中段の位置でついて行こうとするも、残り600mの手前あたりがらついて行けなくない、騎手の手が大きく動いてもズルズル後退していってしまった。2着に入った北九州記念のラップタイムと比較すると、納得のいく結果でG1の中盤以降のペースに全くついていけなかった。

14着  11番  マルターズアポジー 牡 7 丸山元気  57  1.08.7 35.7

見所無し。

15着  10番  ラブカンプー       牝 4 酒井学    55  1.08.8 35.4

見所無し。

16着  16番  ファンタジスト     牡 3 武豊      55  1.09.3 36.3

先手を取りに行く前走と同じようなレースをしたが、ラップ的には前走とさほど変わらないのに、今回は最後バタバタになってしまった。負けすぎな気もするが、前走の3着がたまたま上手くいっただけで、あまりこの馬は今後も疑った方がよいのかもしれない。

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