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2019年10月17日 (木)

2019 秋華賞 G1 レース回顧

昨年と同様、秋のトライアルレースを使わず、オークスから直行の馬が勝ったレースとなった。秋のトライアルレースのレベルが高くなかったので、こうした結果になることは十分考えられたものの、オークス以降走っていない馬を自信を持って本命にするのは過去の実績をベースに予想する際には難しいので、当てにくいレースではあったと思う。

1.レース結果の基礎データ

2019年10月13日(日) 4回京都4日  天候: 晴   馬場状態:稍重
11R  第24回秋華賞
3歳・オープン・G1(馬齢) (牝)(国際)(指定)  芝 2000m・内   18頭立


馬場差 +0.3 完全タイム差 +0.7
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.3-10.7-11.6-11.8-11.9-12.7-12.5-12.0-12.3-12.1
通過:34.6-46.4-58.3-71.0  上り:73.5-61.6-48.9-36.4 

ハイペース戦になったが、6F目で少しペースが緩んでいて、L3Fから加速しているので、減速ラップにはなっていない。そのため、後方にいた馬には厳しい持久力勝負のレースとなった。また、雨の影響で時計のかかる馬場になっていた。

2.隊列分析

2019101601

かなり縦長の隊列になっている。

結果として、3,4角で上手くインを立ち回った馬に有利な展開になったのだが、逆にいうと、3,4角を上手く内で立ち回れたのに3着以内に入れなかった馬はかなり弱いと考えていいと思う。

3.完全タイム差検証

2019101603

明らかに過少評価であり、あと0.5秒程度は上にみるべきである。ただし、秋華賞の基準タイムは古馬オープンより0.3秒遅く設定されていることに注意が必要。

4.各馬の分析

1着   5番  クロノジェネシス   牝 3 北村友一  55  1.59.9 36.1 

好スタートからインから1頭外の5番手のポジションを追走し、直線に入ってやや外に出すと一気に加速し1着となった。
ハイぺースの中好位でしっかり追走でき、最後の直線までの間に脚を貯めれたことが勝因になり、北村騎手はオークスの際にコーナーでペースが上がった際に脚を貯めてればよかったというようなコメントをしていたので、その反省を活かした騎乗になった。コーナーで加速するよりも直線で末脚を爆発させる方がよいタイプなので、上がりがかかるレースの方が向いているということなのだろう。それでいて道中の追走力があることも成績が安定する一因なのだと思う。なので、コーナーからの加速が必要なレースと、極端な瞬発力勝負では少し分が悪くなると思う。

2着   8番  カレンブーケドール 牝 3 津村明秀  55  2.00.2 36.2 

好スタートからクロノジェネシスの後ろを追走してたが、3角の手前あたりから最内に潜り込み、4角をインで距離ロスなく走り直線ではクロノジェネシスの内か同じように伸びようとした、クロノジェネシスとは少し末脚が劣り2着となった。
この馬も好位で走れて、直線の前で脚を貯めれるレースができたのが好走要因となった。ただし、末脚ではクロノジェネシスに劣ることをはっきり示した。また、紫苑Sからパフォーマンスをアップさせたので、叩き2戦目で調子を上げるタイプのようだ。

3着  14番  シゲルピンクダイヤ 牝 3 和田竜二  55  2.00.4 35.6

後方追走から、L3Fあたりからスパートし直線では外を回ってしっかり伸び続けて3着となった。
後方追走から外を回って上位に食い込めたのはこの馬だけなので、力のあることを示した。戦績から2000mは長いのかとも考えられていたが、この走りが出来れば距離はこなせそう。末脚勝負に徹するのがよいということなのだろう。L1Fがさらに減速するような展開になれば、さらに上位に食い込むこともできそうだが、追い込み馬なので馬券の軸には向かない。

4着   9番  シャドウディーヴァ 牝 3 松山弘平  55  2.00.5 36.3

カレンブーケドールの少し後ろで最内の位置について、終始距離ロスなくインを回る。直線に入って追い上げるも上位勢とは末脚が劣った。
ずっと最内を回って、4角で脚を貯めれる展開になったことが好走したとこのすべてで、恵まれた4着。あまり評価できない。

5着   7番  ビーチサンバ       牝 3 福永祐一  55  2.00.5 37.0

好スタートなものの、最初の直線ではコントラチェックの方が速かったが、インにいたことを活かし、1角で強引にハナを取り切る。しばらく競り合いになるも向こう正面の途中でペースが落ち着き、4角から早めスパートで直線でセーフティリードを取ることを試みるもL1Fで捕まり5着に沈んだ。
逃げ先行へのキャラ変が板についてきた。前半速かったが競り合っていたのが一流騎手どおしだったので、途中でペースを落ち着かせることができ、それが最後までの粘りにつながった。福永騎手のコメントでは1,2角で息を入れれればと話していて、序盤でもう少し楽が出来れば最後まで粘れた可能性が高い。今後どこかで好走する可能性は十分ありそう。

6着   6番  ローズテソーロ     牝 3 横山典弘  55  2.00.7 36.1

中段の一番後ろのインを追走。4角でも最内で追い出しを我慢し、直線に入ってインを伸びてきて6着になった。
この馬も4角を距離ロスなく走り脚を貯めれたのが直線伸びた要因。

7着   3番  ブランノワール     牝 3 浜中俊    55  2.00.9 37.2

最内で3,4番手を追走するも直線では伸びず。ここでは力不足だった。

8着   1番  ダノンファンタジー 牝 3 川田将雅  55  2.01.0 37.3 

好スタートから先行するが、やや外の3番手を追走し、4角からスパートするものの直線ではさほど伸びなかった。
速いペースを追走することで末脚が削がれた。やや外を回ったので距離ロスがあった。時計のかかる馬場がダメだった。といった要素が複合的に作用しての凡走だと思う。スローの瞬発力勝負向きの馬ということなのだと思うし。さほど強くはないということだと思う。

9着  17番  エスポワール       牝 3 シュタル  55  2.01.0 36.8

後方に位置した馬の中では前の位置で追走し4角で早めのスパートを試みるも隊列が長すぎていい位置までは進出できず、最後もさほど伸びなかった。上がり馬として注目されたものの、外枠が堪えたものの、能力が足りなかった。古馬混合戦で2連勝したのは、52キロが活きた可能性も高い。今後3勝クラスでの好走は難しいではないだろうか。

10着  16番  パッシングスルー   牝 3 戸崎圭太  55  2.01.1 37.3 

クロノジェネシスの少し前の外を追走。直線ではまるで伸びず。外枠からずっと外を回っての距離ロスがあったことの影響はありそう。だが紫苑ステークスのレベルが低かったので実力的にはこんなものだろう。

11着  10番  シェーングランツ   牝 3 武豊      55  2.01.7 37.0

後方追走から残り4Fあたりから大外へ進出するも直線では全く伸びなかった。今後活躍できそうなイメージが全く沸かない。

12着   4番  トゥーフラッシー   牝 3 幸英明    55  2.01.8 36.8

ダッシュ付かず後方から、ずっとインを回るも最後もさほど伸びず。
古馬2勝クラスを52キロで走って4着までしか来れない馬なので、順当な結果

13着  13番  サトノダムゼル     牝 3 M.デム  55  2.01.9 37.4

スタート直後は先行集団に取り付こうとするも早々と脱落し後方からの位置となる。直線に向いてスパートしようとしたところで、内にいたシゲルピンクダイヤに弾き飛ばされて、その後もさほど伸びなかった。
直線入り口での走りではシゲルピンクダイヤとの実力差は歴然だった。今年は古馬2勝クラス戦で3歳馬が勝つ場面が多かったが、古馬2勝クラスを勝った程度では3歳馬のトップクラスには通用しないということだと思う。

14着  18番  シングフォーユー   牝 3 藤岡佑介  55  2.01.9 37.0

この馬も後方のまま何もできずに終わった。1勝クラスを勝った程度の実績ではこんなものなのだろう。

15着  15番  コントラチェック   牝 3 ルメール  55  2.02.0 38.4

外からビーチサンバと競り合ってハイペースを演出したが、残り200mで激しく失速して15着まで下がった。
競り合っていたとは言え、残り1000m付近では一旦ペースが落ち着いたのにそれでは15着まで下がるのは、この馬が相当弱いという評価でよいと思う。オークス、秋華賞と凡走したので、典型的なディープインパクト産駒の早熟馬ということだと思う。こういうタイプに3歳早春時に魅入られてしまった人は、以降地獄を見ることになる。

16着  11番  フェアリーポルカ   牝 3 三浦皇成  55  2.02.4 38.5

好位追走するも勝負所では全く伸びず、今年の紫苑Sが低レベルであったことを証明するかのような走りだった。

17着  12番  レッドアネモス     牝 3 藤岡康太  55  2.05.1 40.9

好位追走から、直線手前の失速ぶりは何かアクシデントでもあったのではと思わせるような酷い失速だった。3歳オープン戦の白百合Sでの勝ちが超スローぺース戦だったということもあり、このときの勝ちがフロックだったという評価でよいと思う。

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