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2019年11月28日 (木)

2019 ジャパンカップ G1 レース回顧

海外馬が参加しないことよりも、日本馬のレベルの低下が気になるレースとなった。かつてはJCはレーティングで最高位のレースだったし、今でも優勝賞金3億円のレースなので前のようにスターホース勢ぞろいの豪華なレースに戻ってもらいたいものである。

1.レース結果の基礎データ

2019年11月24日(日) 5回東京8日  天候: 曇   馬場状態: 重
11R  第39回ジャパンカップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 2400m   15頭立

馬場差 +1.0 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.8-11.3-12.3-12.2-11.7-12.2-12.1-12.0-12.1-12.4-12.2-12.6
通過:36.4-48.6-60.3-72.5  上り:73.4-61.3-49.3-37.2 

ほとんどが12秒台のラップになりそれでいて、ややハイペースのバランスになっていて上がりがかかっているので、最近の東京競馬場の高速馬場傾向と比べると異質な馬場になった。さすがに数日雨が降り続いてしまうと水はけのよい馬場でも回復は難しいようだ。さらに後方からの差しが届かない馬場となった。


2.隊列分析

2019112401

インで前につけた馬が有利で、外差しが全く効かないレースとなった。

3.完全タイム差検証

2019112403

評価が難しいところではあるが、マカヒキ、ダイワキャグニーを物差しにして、0.5秒程度の過大評価と考える。つまりG1としては+1.0の低レベルレースである。今回大きくパフォーマンスを落とした馬は道悪が堪えたと考えるべきだろう。

4.各馬の分析

1着   5番  スワーヴリチャード 牡 5 マーフィ  57  2.25.9 36.5 

スタートは速くなかったが、すぐインに潜り込み最内に入り、前から3~4馬身離れた位置で追走する。4角もインで距離ロスなく走れたことを活かし前に進出し、残り400mから最内で追い出すと瞬時の反応の速さを見せスパートし、残り200mのところで先頭に立ちそのまま押し切った。
追い出しの時の反応の速さは一昨年のアルゼンチン共和国杯を思い出させるものだった。左回りが得意ということ。叩いて調子を上げるタイプということ。インを上手く立ち回れたこと。などがかみ合っての勝利だったが、今年のJCのレベルが低かったこともしっかり記憶すべき勝利である。

2着   1番  カレンブーケドール 牝 3 津村明秀  53  2.26.0 36.9 

好スタートからインぴったりを先頭から1~2馬身距離を置いた位置で追走し、残り400mから追い出すとしっかり伸びて2着となった。
先行力があり最後ひと脚使える馬なので、ペースが流れたことと、後方からの差しが届かない馬場になったことと、内枠でインをロスなく走れたことなどがかみ合っての2着だと思う。
器用さがあるので、好走できるレースの幅は広いが、今回のレースレベルもそう高いレベルではないのであまり評価を高くしすぎない方がよいと思う。
加えて、JCでは1番枠の好走が続いているが、直線の広い東京でもコーナー4つ回るレースでは内をはしる先行馬に有利ということなのだと思う。

3着   2番  ワグネリアン       牡 4 川田将雅  57  2.26.2 36.6 

カレンブーケドールのすぐ外の少し後ろで追走するも、4角では手ごたえが悪く少し下がってしまうも、直線でジワジワ伸び続け3着になった。
エンジンのかかりが遅い馬なので、前半のポジショニングが好走のカギとなる馬であるが、今回は前半の走りがよく、内枠が幸いしたように思う。エンジンのかかりが遅いのに加え4角の走りがよくないので、東京と阪神での好走が多いのも納得できる。前走よりパフォーマンスを落としているので、道悪は本来よくないとも考えられる。

4着  14番  マカヒキ           牡 6 武豊      57  2.26.5 36.3

離れた最後方を追走し、4角ではインを回り直線に入って大外に出してジワジワ伸び続け4着になった。
いつも最後はひと脚使える馬ながら、近走はスピード不足でなかなか好走できないが、今回は時計がかかったことにより、好走できた。今年3着に入った京都記念も時計がかかる馬場だったので、これで復活と考えない方がよい。

5着   6番  ユーキャンスマイル 牡 4 岩田康誠  57  2.26.6 36.7 

後方から4番手を追走し、直線でしっかり伸びてくるも5着までだった。
馬場状態の悪化により末脚が鈍ってしまったことはあるが、前半多くのジョッキーがポジションを取りに行く中、この馬はポジション争いに加わることが出来なかったので、レベルの高いレースでは前半の追走力が劣ることが弱点と言えそうだ。

6着   7番  ダイワキャグニー   牡 5 石橋脩    57  2.26.6 37.9

やや速いペースで逃げることができ、最後までしっかり粘れたものの6着に敗れた。
成績にムラがある馬アテにできない馬ではあるが、しっかり先行できればこのくらいはやれる馬。ただ、この馬が6着に粘れたのはG1レースとしてはレベルが低かったということである。

7着  13番  エタリオウ         牡 4 横山典弘  57  2.26.9 37.7 

外枠ながらポジション争いに加わることができて先団グループに入り、4角では3番手まであがり、直線に入っても伸びたが、残り300mくらいから脚色が鈍った。
速いペースで外枠なのに、しっかり先行争いに加われたのはよく、調子を上げていたようだ。加えてずっと外を回っていた距離ロスがあった。ずっと脚を使った分最後まで末脚が残らなかったが、どこかで好走できそうな可能性は示した。

8着   4番  ムイトオブリガード 牡 5 ルメール  57  2.27.1 37.4 

内枠を活かし、最内でカレンブーケドールの少し後ろを追走するが、直線ではさほど伸びなかった。
最後は疲れてしまったということで、この馬はポジショニングがよく追走できるものの、ペースが緩くないと好走できない。

9着  11番  シュヴァルグラン   牡 7 スミヨン  57  2.27.1 37.6 

先団グループに加わり追走するも直線では大した脚は使えなかった。
最後伸びなかったのが、馬場なのか、海外遠征明けだからなのか、年齢的なものなのか、はっきりしないが、やはり海外遠征後の馬は好走しない可能性が高いと考えておくべきなのだろう。

10着   9番  ルックトゥワイス   牡 6 デットー  57  2.27.3 36.9 

後方から3番手を追走、3角で行きっぷりがわるくなるも、直線に入って最後は少しは伸びた。
先行力がないことに加え、道悪が堪えた。

11着   8番  レイデオロ         牡 5 ビュイッ  57  2.28.1 38.4

先行争いに加わろうとするも先団グループの中では一番後ろの位置になる。4角、直線で最内を回るも全く伸びなかった。
コーナーの走りがよくなく直線で良く伸びるのが特徴の馬ながらこれで、ドバイ遠征以降4戦続けてこの馬らしい末脚が見られないことは深刻に考えるべきだ。騎手は道悪を敗因としているので、次走も人気しそうであり、今回も1番人気だったのは驚きだったのだが、まだしばらくは人気を吸ってくれるありがたい存在になりそうだ。
 
12着   3番  ウインテンダネス   牡 6 田辺裕信  57  2.28.9 39.5

先行争いに加わるも直線でまるでいいところなし、元々能力不足ではあるが、道悪もよくない。

13着  15番  ジナンボー         牡 4 ムーア    57  2.29.1 39.4

先団グループに加わろうとするも先団グループの中では後方を外を追走する。最後は末脚が使えなかった。
二の足で先行するタイプながら、今回は前に取り付くことができないペースであり、加えて今回は道悪と外枠が堪えた。今回は条件が悪くて負けすぎたので、次走は見直しできる。

14着  10番  ダンビュライト     牡 5 松若風馬  57  2.29.2 40.1

2番手で先行するも直線で後退。一本調子の馬であるので、直線の末脚比べになると全くダメなのだが、加えて道悪が堪えた。

15着  12番  タイセイトレイル   牡 4 M.デム  57  2.29.8 39.5

後方2番手追走で、もう3角から手ごたえが怪しくなりズルズル下がってしまった。速いペースと道悪がダメということのようだ。

 

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