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2019年11月22日 (金)

2019 マイルチャンピオンシップ G1 レース回顧

実力馬の多くが実力通りの走りを見せる好勝負となった。得られる知見も多かったレースだと思うので、しっかりレース回顧しておきたい。

1.レース結果の基礎データ

2019年11月17日(日) 5回京都6日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第36回マイルチャンピオンシップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 1600m・外   17頭立

馬場差 -0.2 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.5-11.2-11.6-11.9-11.6-11.5-11.0-11.7
通過:35.3-47.2-58.8-70.3  上り:69.3-57.7-45.8-34.2 

現在の東京競馬場の高速馬場と比べると、時計のかかる馬場になっているが、-0.2となっているように水準よりやや速い程度なので、さほどではない。
前後半のバランスはスローではあるが、11秒台のラップが続いているようにさほどスローではなく追走力が必要だった。
L2F最速であり、レース映像を見るとL2Fのスピードほとんどの馬が大差なく、ここまで全馬余力ありで走っている典型的なスローの瞬発力勝負となった。そのため、L2FにくるまでのポジショニングとL1Fの加速力が重要なレースとなった。

2.隊列分析

2019111901

縦長ではないが、横一線にはなっていないので、直線入り口で後方にいた馬は前半の追走力が今一つとの評価でよいと思う。

3.完全タイム差検証

2019111902

皆前走重賞を使っていることもあり、ほとんどの馬が前走とほぼ同等の値となっているので、極めて妥当な完全タイム差である。

4.各馬の分析

1着   5番  インディチャンプ   牡 4 池添謙一  57  1.33.0 33.9 

スタートは速くないものの、他馬が遅いので楽に前から5番手の位置を取り追走する。
直線に入り、L1Fで追い出すと鋭く伸びて1着となった。
追い出したときの反応が素早い馬なので、L2F最速でL1Fの加速比べになる展開はこの馬に向いたものだった。また、楽に前の位置で追走出来た点もよく、ペースもこの馬に向いていた。もっとスローになると前半かかる心配もある。また、追い出した後の反応が速い変わりにトップスピードは長く続かないようで、ゴール板手前ではちょっと脚色が鈍りかけているように見えた。そう考えると毎日王冠でアエロリットに差し返されたのも合点がいく。ソラを使う性格ということが前から言われているがそのあたりも影響しているのかもしれない。
これでマイル重賞春秋制覇となったが、真完全タイム差はそう高いわけではく、超スロー戦、ロングスパートの持続力戦になると能力を発揮出来ない可能性があるということを記憶しておきたい。

2着  14番  ダノンプレミアム   牡 4 川田将雅  57  1.33.2 34.2 

好スタートから、楽に外から4番目のポジションを取り追走し、直線に入って追い出すもL1Fで鋭い脚は使えず2着となった。
先行力があり最後までバテないところが武器の馬ではあるが、直線のところの映像で内にいたインディチャンプの走り方と比較するとよくわかるが、この馬は飛びが大きくストライドの広い走法なので、勝負所で瞬間的に加速できるイメージが沸かない。
そのため、地力の高さで好走出来るレースの幅は広いが勝ち切るイメージはなかなか持てない馬となる。あと、ペースが速くなるとよくないので、今回はペースに恵まれた。

3着   7番  ペルシアンナイト   牡 5 マーフィ  57  1.33.3 33.7 

スタートは遅かったが、他馬が遅く中段の位置につける。4角で外を回さずL1Fで鋭く伸びて3着になった。
L1Fの伸び脚が一番目立っていたので、L2F最速でL1Fの加速勝負というのがこの馬の最も得意なパターンなようだ。そのため、L1Fの加速力が活かしやすい京都コースが得意となりマイルCS3年連続3着以内に繋がっているのではないかと思う。

4着   3番  マイスタイル       牡 5 田中勝春  57  1.33.4 34.6

楽にハナを取り切り最後まで粘っての4着だった。
ラスト2ハロンの瞬発力勝負を逃げて4着になったのは立派な走りであり、近走は連続して好走出来ているので、やはり今後しばらくは軽視できない存在になった。

5着   1番  ダノンキングリー   牡 3 横山典弘  56  1.33.4 34.1 

最内でインディチャンプのちょっと後ろあたりの位置を追走。直線に入って一瞬伸びかけるもさほど速く見えず、L1Fでも伸びているものの鋭さはなく5着となった。
毎日王冠の勝ち方が鮮やかだったので、つい過剰評価してしまったが、ダービー、皐月賞を振り返ってみると、勝負所で鋭く伸びそうに見えて、今一つそれが続かず勝ち切れない競馬であったので、今回のようにL1Fでの瞬間の加速力が必要なレースは得意ではないということなのかもしれない。また、この日はインが伸びにくい馬場だったとこが影響している可能性もある。末脚を長く使うレースの方が合っていそう。

6着  11番  カテドラル         牡 3 武豊      56  1.33.5 33.4

後方2番手を追走4角ではペルシアンナイトの少し後ろの内を回り、ペルシアンナイトと同じように直線で伸びてくるもL1Fではペルシアンナイトほどの鋭さではなかった。
上がり3ハロンタイムが最速ではあるが、これは4コーナーを距離ロス少なく走れたことが大きく、後方でじっくり脚が貯めれていて、それでいて最後はペルシアンナイトにはっきり劣っていたので、あまり過剰に評価すべきではない走りだと思う。

7着   9番  クリノガウディー   牡 3 藤岡佑介  56  1.33.6 34.4

インディチャンプのすぐ外の後ろを追走。直線では伸び脚はなかった。
直線ではバテておらず、瞬発力のなさでの負けなので、ハイペース戦などでは好走する可能性はありそう。穴馬として注視すべきだと思う。

8着   2番  グァンチャーレ     牡 7 松岡正海  57  1.33.8 34.8

3番手追走からL1Fで脱落した。
これが実力通りといった走りだった。

9着   4番  レッドオルガ       牝 5 岩田望来  55  1.33.8 34.2

最内でダノンキングリーの少し後ろを追走。L2Fのスパートでは他馬と同じような脚を使い、L1Fで一瞬伸びたが、ほんの一瞬の脚だった。
前走よりも、パフォーマンスを落としているのは道中で脚を貯めれなかったことがありそう。

10着  15番  ダイアトニック     牡 4 スミヨン  57  1.33.8 34.0

道中は後方4番手追走から、4角から直線に向けて外に出ししっかり伸びてはいたが、L1Fでは切れ負けした。
4角で外に出すときに脚を使ったので、この馬はL3Fのロングスパートの形になってしまったのが最後伸びを欠いて前走の上がり3ハロンタイムより悪くなった理由にはなりそう。ただ、前走の末脚もさほど鋭くは見えなかったので、瞬発力勝負は向いてなさそう。

11着   8番  プリモシーン       牝 4 ビュイッ  55  1.33.9 34.5

スタートはわりとよく、インディチャンプのすぐ後ろの中段を追走。直線では伸びなかったが最後までバテなかった。
元々馬郡をさばくのが苦手な馬なので、4角でごちゃついたときに気難しさを出したのが影響したようだ。ただ、前走より大きくパフォーマンスをアップさせているので、復調の兆しは見えた。

12着  13番  タイムトリップ     牡 5 幸英明    57  1.34.1 33.8

後方から、最後は外からちょっと伸びたが、前半の追走力がないのが重賞では致命的。

13着   6番 フィアーノロマーノ 牡 5 藤岡康太  57  1.34.1 35.2

2番手追走から、直線でバテた。
最後バテた馬が少ない中、バテたのが大きく目立った。

14着  12番 モズアスコット     牡 5 和田竜二  57  1.34.2 34.8

中段外を追走。直線ではまるで伸びず。
元々瞬発力勝負は合っていなく、ずっと外を回った距離ロスはあったにしても負けすぎの結果だった。

15着  17番  レイエンダ         牡 4 ルメール  57  1.34.3 34.4

後方追走で直線ではちょっとだけ伸びた。
やはり好走できるレースの幅は狭い。この馬が好走できるのは超スローペース戦か、自身を超スローペースのバランスにして末脚が活かせる展開に限られる。

16着  10番  アルアイン         牡 5 ムーア    57  1.34.9 35.4

前半あまり進んでいかなかった。実績馬なので、休み明け2戦で変わってくるかとも思ったのだが、これで2戦続けて凡走しているので、もう立て直すのは厳しいのかもしれない。

17着  16番  エメラルファイト   牡 3 石川裕紀  56  1.35.0 35.2

見所無し。明らかに能力不足。

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