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2019年12月

2019年12月26日 (木)

2019 阪神カップ G2 レース回顧

昨年とは馬場状態、ペースの違いがあるものの、外を回った馬の出番がないレースとなった。Bコースに変わったばかりに施行という条件の特徴かもしれないのでこの傾向は覚えておくべきなのだろう。

1.レース結果の基礎データ

2019年12月21日(土) 5回阪神7日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第14回阪神カップ
3歳以上・オープン・G2(定量) (国際)(特指)  芝 1400m・内   18頭立


馬場差 -1.0 完全タイム差 -0.1
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.3-10.5-11.1-11.3-11.4-11.3-11.5
通過:33.9-45.2-56.6-67.9  上り:67.1-56.6-45.5-34.2 

前半33.9ながら後半も34.2と平均ペースで流れて前が止まらない展開となった。速い時計への対応力と持続力が求められるレースとなった。

2.完全タイム差検証

2019122302

やや過大評価。0.5秒くらいは低く見た方がよさそう。

3.各馬の分析

1着   5番  グランアレグリア   牝 3 ルメール  54  1.19.4 33.5

まずまずのスタートから、最内の中段を追走。直線に入って、他馬とのスピードの違いでインから突き抜け1着となった。
序盤の追走時にある程度馬郡の中で追走していたものの、冷静に走れていたので気性の成長が見られたのは明らか。ただし、直線に入って一旦埒沿いまで曲がってから抜け出したので、前走見せたような直線で右にヨレる癖は治っていない可能性がある。そのため、右回りでは内沿いを走っていれば埒があるから問題ないものの、左回りだとまた大きくヨレてしまう可能性は残っている。また、今回は直線で競り合う場面がなかったので、競り合いになったときに大丈夫かどうか疑問は残る。
3歳時から能力が高いことは分かっていて、今回の走りを見ても能力的な成長は明らかで来年のマイル路線で好走出来る可能性が高い能力があることは示したが、気性面で問題ないかどうかは、もう少しレースを見てみないとわからない。

2着  10番 フィアーノロマーノ 牡 5 スミヨン  57  1.20.2 34.3

グランアレグリアのすぐ後ろの外を追走。直線に入って、グランアレグリアからは一気に離されたが、ジワジワ伸びて2着に浮上した。
直線でグランアレグリアとの加速力の差が明確だったように、トップスピード能力はやや劣る馬であるため、ハイペース戦で浮上する馬となる。過去2戦はG1戦であるため大敗したが、G2,G3では十分やれることを示した。今までの好走ではハイペース戦の2,3番手以内にいることが多かったが、中段で控えてもやれたことは収穫だったように見えるが、他馬の末脚が大したことなかったということも言えそう。

3着   6番  メイショウショウブ 牝 3 松山弘平  54  1.20.2 34.9

好スタートから最内で積極的に先行し、2番手追走し、直線では一旦先頭に立つもグランアレグリアにはあっさり交わされるもゴール直前のギリギリまで粘り3着となった。
中距離路線を中心に使われていて芝1400m戦は初めてであった。先行する馬ではあるが、前半33.9秒にもなる急流は初めてだったものの、適正を示した。
実績からはわからない一面を示したため、好走を予想することは難しかったが、3歳重賞である程度やれていた馬はこの時期こういう新味を示すことはわりとあるので、警戒が必要ということだと思う。


4着   2番  レッツゴードンキ   牝 7 岩田康誠  55  1.20.2 34.1

中段のやや後方のインを追走。最後はインから鋭く伸びるも、ギリギリ3着馬に届かなかった。
ラストランであるが、調教が今一つとの前評判どおり、体重が+13キロだったので、調整が上手くいっていれば2着はあったのではないかと思える走りだった。

5着   3番  ノーワン           牝 3 坂井瑠星  54  1.20.4 34.1

スタートのタイミングが合わず後方からになったが、直線でグングン伸びた。
フィリーズレビュー1着があるように阪神1400mの前半の急流が合うのであろう。堅実な末脚がある馬ではないので、今回に類するレースのときのみ警戒が必要な馬のようだ。

6着   4番  レインボーフラッグ 牡 6 藤岡佑介  57  1.20.5 33.7

最後方を追走からインぴったりを走って伸びてはいたが、大した脚ではなかった。
このレースの上がり3ハロンタイム最速であるが、インぴったりを走ったものなので、評価できない。

7着  11番 シヴァージ         牡 4 川田将雅  57  1.20.7 35.1

5番手あたりで終始外から先行し、最後までしっかり伸びてはいた。
外を回った距離ロスがあったのは明らか。オープンに昇級して初めて芝を使ったが悪くない走りであった。オープンの芝レースでも通用しそう。

8着  17番  スマートオーディン 牡 6 武豊      57  1.20.8 34.2

最後方から、大外ぶん回しで伸びてはいた。
追走力がなく大外ぶん回しの差ししかできない馬なので、外差しが有利になるような馬場でないと出番はない。
 
9着  15番  ワンアフター       牡 6 吉田隼人  57  1.20.8 34.3

後方から、比較的内を突き伸びてはいたが、前が止まらないのでここまでだった。
追走力が弱く後方からになるが、末脚は堅実に使ってくる馬なので、前が止まる展開になれば、好走する可能性はある。

10着   8番  グァンチャーレ     牡 7 池添謙一  57  1.20.8 35.4

3番手で先行するも最後は止まった。この馬にとっては急流すぎて、もっと前半が緩いペースにならないと好走は難しそうだ。

10着  12番  ロジクライ         牡 6 横山典弘  57  1.20.8 34.5

後方追走から最後はちょっとだけ伸びた。
この馬にとっては前半が急流すぎたようだ。

12着  18番  ストーミーシー     牡 6 北村友一  57  1.20.8 34.4

後方追走から、伸びたのはL1Fのみだった。
戦績どおり重賞では能力不足。

13着   1番  マイスタイル       牡 5 田中勝春  57  1.21.0 35.4

最内で5番手を追走するも直線で苦しくなった。
最近成績が安定してきているものの、まだアテにはできない馬のようだ。ダービー卿CTで3着したようにハイペース適正もあるはずなのだが、最近の好走は斤量56キロのときなので、57キロ以上背負うときは疑った方がよいのかもしれない。

14着   9番  シュウジ           牡 6 幸英明    57  1.21.2 35.4

中段追走するも直線で伸びず。この馬はもっと時計のかかる馬場でないとだめ。

15着   7番  ショウナンライズ   牡 6 藤岡康太  57  1.21.3 35.6

中段追走から直線でズルズル後退。オープンでは能力不足。

16着  13番  グランドボヌール   牡 5 和田竜二  57  1.21.4 36.2

逃げたが直線で後退。

17着  16番  イベリス           牝 3 福永祐一  54  1.21.9 35.8

特に見所無し。

18着  14番  メイショウケイメイ 牝 3 古川吉洋  54  1.22.4 36.9

特に見所無し。

 

2019年12月24日 (火)

2019 有馬記念 G1 レース回顧

アーモンドアイとリスグラシューのたたき合いが見られれば歴史的名勝負となったのにと思うだけに残念な結果だったのだが、こういう結果になるのも競馬ということでしっかりレース回顧していきたい。

1.レース結果の基礎データ

2019年12月22日(日) 5回中山8日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第64回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 2500m   16頭立


馬場差 -1.0 完全タイム差 -1.0
タイムランク A メンバーランク A

LAP : 6.9-11.1-11.4-11.4-11.5-12.2-12.3-12.1-11.7-12.3-13.4-12.2-12.0
通過:29.4-40.8-52.3-64.5  上り:73.7-61.6-49.9-37.6 

前半11秒台のラップが続いているが、これは暴走気味に逃げたアエロリットのみのもので他馬にとってはもう少し遅く平均ペースで流れたラップとなっている。アエロリットがバテたL3Fのところからスパートが始まる持続力勝負となった。先行した馬が皆崩れているので、好位で追走するのが厳しいレースであった。

2.完全タイム差検証

2019122301

今年のレベルからして、-1.0は明らかに過剰評価。1秒くらいは低めに見た方がよい。それでも十分優秀なレースレベルである。


3.各馬の分析

1着   6番  リスグラシュー     牝 5 レーン    55  2.30.5 34.7 

中段の最内を追走。4角でもインをさほどスパートせずに回り直線に入って大外まで持ち出すと加速しL1Fで鋭い切れ脚を使い1着となった。
直線の切れ味で勝負する馬で、4角からスパート出来る馬を問題なく差し切ったのでここでは力が違った。レベルの高いG1レースでこれだけ圧巻のパフォーマンスをするのは相当能力が高いということで、5歳で完成期を迎える珍しい成長力の馬であった。

2着  10番  サートゥルナーリア 牡 3 スミヨン  55  2.31.3 35.4 

後方4番手追走から4角で鋭い加速力で外から先頭集団に取り付き、直線に入って一旦先頭に立つもリスグラシューにあっけなく差されての2着だった。
速いペースを追走すると末脚を削がれる可能性がある馬なので、後方追走はよい作戦だったと思う。ただ、コーナーでの加速の速さは非凡なものはあるものの、いい脚は長くは続かないことを改めてこのレースでは示したと思う。良血からか予想家からはかなり人気の高い馬で、今回もサートゥルナーリアを推す人が多かったので、今後も人気になることが多そうな馬なので、特徴をしっかり捕らえて賢く扱っていきたい。

3着   7番  ワールドプレミア   牡 3 武豊      55  2.31.4 35.0 

最後方追走から、4角の終わりで勢いをつけて大外に持ち出し、そこから加速するとグングン伸びて3着に浮上した。
神戸新聞杯で大外を回ってサートゥルナーリアと同じタイムの上がり3ハロンタイムで走っていた馬だけに、瞬発力に秀でていることを見せた。直線でグイグイ伸びてくるタイプなので、2,3着が多くなりそうなタイプではある。まだ東京コースで走ったことがないが、来年東京コースで好走する可能性は高いと思う。

4着   5番  フィエールマン     牡 4 池添謙一  57  2.31.6 36.0 

やや後方の外を追走。サートゥルナーリアより少し速く加速を開始し、直線に入ったころには先頭に立ちそうな勢いがあったが、最後まで脚が続かず4着となった。
凱旋門賞大敗の影響を受けることなく、この馬の能力を発揮することができたレースだった。この馬もコーナーから早めに加速できる強みがあるので、やはり今後も安定して好走することができそうだ。

5着  11番  キセキ             牡 5 ムーア    57  2.31.6 35.8 

出遅れて後方5番手を追走。L3Fから騎手の手がずっと動きっぱなしで、トップスピードは速くなないものの、ジワジワ加速し続けて5着に浮上した。
出遅れてしまったが、ここ近走は初速が遅く無理やり先行していたレースが続いていたので、また差しに戻した方がいいのではと思えるようなレースをした。トップスピードは速くないものの持続力はかなりあることを示した。

6着  16番  シュヴァルグラン   牡 7 福永祐一  57  2.31.9 35.8

後方追走から4角での加速は大したことないものの、直線では後方からしっかり伸びてきた。
最後の末脚ではらしさを見せたが、ワールドプレミアにははっきり劣っていたので、能力が落ちてきていたということなのだと思う。
7着   8番  レイデオロ         牡 5 三浦皇成  57  2.32.1 36.0 

後方から、最後の直線ではシュヴァルグランとのたたき合いになったが、シュヴァルグランよりはっきり劣った。


8着  14番  ヴェロックス       牡 3 川田将雅  55  2.32.3 36.7 

中段から、勝負所での加速は大したことなく、直線でもジリジリとしか伸びなかった。
今後の活躍がイメージできない走りであった。

9着   9番  アーモンドアイ     牝 4 ルメール  55  2.32.3 36.9

好位追走から、4角での加速まではよかったが、直線ではいつもの末脚が不発だった。
ゴール前を2回走るレースが初めてで、1週目のゴール前の直線で少しエキサイトして無駄に脚を使い末脚が削がれてしまったということはありそう。上位入線した馬は皆後方で脚を貯めていた馬なので、展開が向かなかったということは言えそう。
初めてのコース、距離だとこういうことも起こり得るのかということを改めて思い知らされる結果だった。

10着   3番  エタリオウ         牡 4 横山典弘  57  2.32.4 37.2

先行2番手集団で4番手を追走していたが、L1Fで失速した。
やはりここでは能力が足りない。

11着  13番  アルアイン         牡 5 松山弘平  57  2.32.8 38.0

先行したが、最後は後退。


12着   2番  スワーヴリチャード 牡 5 マーフィ  57  2.33.6 38.3 

特にいいところがなかった。

13着   4番  スティッフェリオ   牡 5 丸山元気  57  2.34.0 39.9

先行したが、最後は後退。

14着  15番  アエロリット       牝 5 津村明秀  55  2.35.0 42.1

大方の予想通り逃げたが、速すぎたため、早めみ失速した。

15着   1番  スカーレットカラー 牝 4 岩田康誠  55  2.35.3 39.8

比較的前につけていたが、勝負所で見所がなかった。
この馬には距離が長かったということはあるが、最後方から末脚を発揮するレースをすれば違った結果になったのではとも思う。

16着  12番  クロコスミア       牝 6 藤岡佑介  55  2.35.3 40.6

先行したが、最後は後退。

 

2019年12月19日 (木)

2019 ターコイズステークス G3 レース回顧

予想が難しいレースではあったが、3歳馬が上位を独占し、馬券的には固い決着となった。

1.レース結果の基礎データ

2019年12月14日(土) 5回中山5日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第5回ターコイズS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指)  芝 1600m   16頭立

馬場差 -0.9 完全タイム差 +-0
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.4-10.5-11.0-11.5-11.9-11.8-11.1-12.0
通過:33.9-45.4-57.3-69.1  上り:69.3-58.3-46.8-34.9 

速いペースではあったが、L4Fで少し緩んでいるので、ここで先頭は少し息を入れることができる絶妙な逃げであったことがわかる。

2.隊列分析

2019121702

直線入り口でやや縦長になり、後方外からでは苦しい展開になった。

3.完全タイム差検証

2019121703

過大評価であることは確実なものの、前走より明らかにパフォーマンスを上げている馬も多いので、どのくらい割り引くかは難しい。シゲルピンクダイヤを物差しにして0.5秒くらいの割引に留めた方がよいかもしれない。そう考えると牝馬重賞としてはそう悪くないレースレベルである。昨年もここでまずまずのレースをしてその後京都金杯などで好走した馬がいたので、今回もそういう馬が出てくるかもしれない。

4.各馬の分析

1着  13番  コントラチェック   牝 3 ルメール  54  1.32.2 34.9 

スタート後、初速の速さを活かして1角に入るまでに一気に先頭に立ち2馬身くらい2番手を離して逃げて、勝負所でしっかり加速し最後まで危なげなく逃げ切った。
初速の速さはかなりのもので、ここで他馬に差をつけマイペースで逃げれればかなり強い。ここ2戦の敗戦は前半速い馬がいるG1レースだったことが敗因であったと考えてよさそうで、今後も組み合わせ次第となるが、活躍はできそう。
しかしながら、今回はトロワゼトワルが思ったより前半走らなかったことを予想するのは難しかった。普通に考えればトロワゼトワルと前半競り合って苦しくなると考えてしまうのだが、今回のように初速の速さで一気に差をつけられる相手であれば強いということなのかもしれない。

2着   8番  エスポワール       牝 3 M.デム  53  1.32.5 34.6 

スタートは速かったが他馬が速く一旦中段に下げる。4角で先に外の後ろからスパートした馬が同じくらいの位置に上がってきたタイミングでスパートし、楽に加速して2着を確保した。
コントラチェックには0.3秒の差をつけられての完敗であったが、その他の馬の中では強いことを示した。
この馬、秋華賞以外は常に好走していて、安定度が高い。スローペースの方がよい馬かとも思ったが、今回のような平均ペースでも十分対応できていたので今後も好走できそう。

3着   7番  シゲルピンクダイヤ 牝 3 和田竜二  54  1.32.8 34.6 

スタートは速かったが他馬が速くエスポワールより少し後ろの位置を追走する。L3Fの少し手前からスパートを開始し、伸びていたが最後まで末脚は続かず3着となった。
地力の高さは示したが、ロングスパート勝負よりも一瞬の切れ味で勝負したい馬なので小回りコースは合っていないようだ。ただし、それでも3着に入るのだから力はある。


4着  14番  フィリアプーラ     牝 3 丸山元気  53  1.32.8 33.8

最後方追走から、4角でもあまりスパートせず外を回りすぎない位置で回り直線だけでグングン追い込み4着まで浮上した。
前半の追走力はないが直線での末脚はいいものを見せたので、直線の長いコースで好走する可能性はありそう。

5着   1番  メイショウグロッケ 牝 5 蛯名正義  53  1.32.8 35.0

スタート後一旦先頭に立つも他馬が速く最内の4番手のポジションになる。インを距離ロスなく走りゴール直前までは粘っていた。
先行力があり最後まで良く粘れていたので、昇級初戦であったが、オープンでもそこそこやれそうなところを示した。

6着   5番  デンコウアンジュ   牝 6 柴田善臣  56  1.32.8 34.4

後方のインで追走し、4角の終わりくらいからスパートし良く伸びてはいたが、あまり切れ味は感じられず、少し能力が落ちてきているのかもしれない。

7着   9番  リバティハイツ     牝 4 藤岡佑介  55  1.32.9 34.5

後方追走から4角では外を回るも最後までよく伸びてはいた。
昨年は先行力を活かす走りで2着になったが、近走では末脚を活かす走りをしてるようで、確かによく伸びてはいるので組み合わせ次第では好走出来る可能性はありそう。

8着   2番  ウインシャトレーヌ 牝 5 松岡正海  53  1.33.1 35.0

初速は速くないが騎手が手を大きく動かして無理やり中段のインのポジションを取る。インを距離ロスなく走れた面はあるが、最後までバテることなく伸びてはいた。
単勝127.9倍の評価の割には悪くない走りであった。これならオープン特別戦であればどこかで好走できそう。

9着   6番  フロンテアクイーン 牝 6 津村明秀  56  1.33.2 35.0

中段の9番手位を追走するも最後はさほど伸びず。
前にも書いたが、この馬は56キロでの好走実績がない。

10着  10番  ダノングレース     牝 4 三浦皇成  54  1.33.2 34.6

後方からさほど伸びず。

11着  15番  ディメンシオン     牝 5 マーフィ  54  1.33.3 35.1

中段外からシゲルピンクダイヤの外の少し後ろから同じようにL3Fの手前からロングスパートを試み曲線での走りはよかったが、直線ではあまり伸びなかった。
曲線での加速ではよいところがあるので、外枠が響いたことはありそう。

12着   4番  ハーレムライン     牝 4 大野拓弥  54  1.33.6 34.9

後方から見所無し。騎手のコメントでは馬に走る気がなくなっているとのこと。

13着  11番  オールフォーラヴ   牝 4 ビュイッ  55  1.33.8 35.3

後方で終始外を回り、最後もさほど伸びず。ペースが遅くないとよくないというのはありそうだが、騎手のコメントでは「中山のマイルは独特です。外に張りながらで彼女のリズムを作れなかったです。東京コースの方が向いている印象を受けました。」とのことなので、東京コースで見直せる可能性はある。

14着  12番  フローレスマジック 牝 5 北村宏司  54  1.33.9 36.2

先行したが、4角で後退する。騎手のコメントだと「前めのポジションで無理せず運べたので、もう少し踏ん張れるかと思ったのですが。気を抜くところがあると聞いていましたし、その点には気をつけていたのですが、最後まで気持ちが続きませんでした。」とのことなので、この馬も能力以上に精神面の影響が大きそう。

15着   3番  モアナ             牝 5 石橋脩    54  1.33.9 36.1

この馬も先行したが、4角で後退する。騎手のコメントだと「スイッチが入らない感じで、本気で走ってくれませんでした。」ということで明らかに走らなさすぎ。ただ、ここまで下級クラスのレースで連続して好走していただけに、相手が強くなってやる気をなくした可能性もあるので、しばらくは軽視した方がよさそう。

16着  16番  トロワゼトワル     牝 4 横山典弘  55  1.35.1 37.4

先行したが、コントラチェックから少し離れた位置で消極的で、最後はまるで粘れず。
前走は軽ハンデ、超高速馬場馬場を活かした生涯唯一の好走だったということなのかもしれない。

 

2019年12月18日 (水)

2019 朝日杯フューチュリティS G1 レース回顧

上位2頭だけ強く、それ以外は大したことないことを示す結果となり、単勝万馬券の馬が3着に入っていることもそのことを示している。ハイペース戦になったことも、各馬の能力を知る上でとても参考になった。


1.レース結果の基礎データ

2019年12月15日(日) 5回阪神6日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第71回朝日杯フューチュリティS
2歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定)  芝 1600m・外   16頭立

馬場差 -1.0 完全タイム差 -0.3
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.2-10.5-11.1-11.6-11.8-11.8-11.6-12.4
通過:33.8-45.4-57.2-69.0  上り:70.3-59.2-47.6-35.8 

かなりのハイペースで坂のあるL1Fで極端に減速している。そのため、後方で脚を貯めていた馬には極めて有利な展開となった。

2.隊列分析

2019121701

ハイペース戦になったが、あまり縦長の隊列にはなっていない。勝負所までは多くの馬がついて行けていたということで、全体的にレベル差の少ないメンバーの勝負だったということが言えそう。


3.完全タイム差検証

今回は検証保留とする。
2歳戦は成長力を重視する必要があることから古馬のレースとは少し違った検証が必要と考えていて、まだ新馬戦、2歳重賞の検証がしっかり確立出来ていない状況なので、このあたりを年末年始に整理して、改めて完全タイム差の検証をしたいと考えている。
ただ、このレースの前の元町Sとは同タイムであり、2歳年末時点でレベルの低い3勝クラスと同等のレベルであったということは今後の参考になりそう。

4.各馬の分析

1着   6番  サリオス           牡 2 ムーア    55  1.33.0 35.4 

好スタートから4番手のポジションにつけ、4角ではやや外に膨れ気味になるものの、直線でしっかり伸びて、2着に0.4秒差をつけ1着となった。
ここ2戦スローの瞬発力勝負で勝っていたが、ハイペースの持久力戦にも対応できることを示した。しかも、ハイペースでも好位につけて早めに抜け出す競馬ができるので今後も安定度は高そう。コーナーでやや膨れたのは幼い面を見せたとのことなので、今後さらに強くなる可能性は高い。

2着   8番  タイセイビジョン   牡 2 武豊      55  1.33.4 35.3 

後方から4番手を追走し、L3Fの4角からしっかり加速し、直線では外からジワジワ伸びて2着となった。
こちらは速いペースを経験していて、重賞勝ち経験があったので、馬券候補としてピックアップするのは容易な馬であった。武騎手らしく、ハイペースを無理に追いかけることなく後方で控えるポジショニングもよかった。この馬も強いが、現時点ではサリオスより少し劣ることをはっきり示した。

3着   9番  グランレイ         牡 2 池添謙一  55  1.33.6 34.9

後方から2番手を追走。インを追走していたが、直線に入って外に出すと鋭く伸びてきてゴールぎりぎりで3着に浮上した。
前半の追走ではスピードが明らかに劣っていたが、その分ラストが他馬がバテるのに乗じて差すことができたので、展開に恵まれての3着なのは明らか。鋭い差し脚に見えても、ラスト11.6-12.4なので速くない。なのでスローの瞬発力勝負、平均ペースで追走に苦労するレースでは出番はなさそう。また、未勝利勝ちからの3着だったので、上位2頭以外はあまりレベルが高くなかったと言えそう。

4着  14番  タガノビューティー 牡 2 和田竜二  55  1.33.6 35.2

後方から3番手を追走。勝負所ではタイセイビジョンの少し外の後ろから、同じように伸びていたが、ぎりぎりでグランレイに差された。
タイセイビジョンより能力が少し劣ることを示した。勝負所の仕掛けも、騎手の手が大きく動いていて、タイセイビジョンは楽に進出できてきるのに、この馬はかなり苦労した様子だった。ダートしか走っていない中芝でも適正があることを示したが、展開に恵まれての4着で速い脚はなさそうなので、これ以上の活躍は厳しそう。


5着  13番  プリンスリターン   牡 2 原田和真  55  1.33.8 35.7

後方でタイセイビジョンの少し前を追走するも、4角の加速は大したことなく、直線でもやや後方の外を走っていたが、最後はグランレイと併せ馬の形となり、少し伸びた。
最後ひと伸びできる持久力はありそうだが、コーナーでもたつく面があるので、今後も上位進出は厳しそう。

6着   1番  ジュンライトボルト 牡 2 岩田康誠  55  1.33.9 35.6

インのやや後方を追走。最内から最後までジワジワ伸びてはいた。
持久力はあることを示したが、インを距離ロスなく走れてこの成績なので、ここでは能力が劣った。

7着   2番  ビアンフェ         牡 2 藤岡佑介  55  1.33.9 36.7

ハイペースで逃げた割には最後までよく粘っていた。距離、コース、展開によっては今後も活躍できそう。

8着  16番  ラウダシオン       牡 2 ルメール  55  1.34.0 36.1

中段追走し、直線では最後まで伸びてはいるものの、上位馬より劣った。
馬郡の真ん中を追走し直線では前が狭くなっていはいたが、能力があれば抜け出すのは可能は状態だったので、不利を受けたとはいえない。

9着   7番  ウイングレイテスト 牡 2 松岡正海  55  1.34.3 36.5

5,6番手追走するも、最後の伸び脚は大したことなかった。

10着  12番  レッドベルジュール 牡 2 スミヨン  55  1.34.3 36.0

後方追走、直線でも大して伸びず。速いペースには対応できないことを示した。

11着   4番 トリプルエース     牡 2 ビュイッ  55  1.34.4 36.9

3番手で先行し、残り200mまでは良く粘れていた。
よい先行力はあるので、もう少し短い距離ならばいいのかもしれない。


12着  11番  カリニート         牡 2 幸英明    55  1.34.9 35.8

最後方追走から、特に見所なし。

13着   5番  マイネルグリット   牡 2 国分優作  55  1.35.8 37.7

中段追走するも特に見所なし。

14着  10番  エグレムニ         牡 2 福永祐一  55  1.35.8 38.1

5番手追走するも、直線入り口ですでに馬郡に沈んだ。

15着  15番  メイショウチタン   牡 2 松山弘平  55  1.36.5 39.1

2番手追走するも直線でずるずる後退。

16着   3番  ペールエール       牡 2 マーフィ  55  1.37.0 39.0

騎手のコメントによると「枠も良くてゲートをスムーズに出ていい位置を取れました。ただ、向正面からコーナーの入りで止まるような格好に。どうしてあのようになったのか、よく分かりません。」とのこと。ハイペースの追走にまるで対応できないのかもしれない。

 

2019年12月13日 (金)

2019 中日新聞杯」G3 レース回顧

弱いメンバーの難解なレースであった。スローペースでも後方からの差しが決まったのは直線が長く、前半に坂があるコースであったこととともに、先行馬が弱かったとも言えそうだ。

1.レース結果の基礎データ

2019年12月 7日(土) 4回中京3日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第55回中日新聞杯
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指)  芝 2000m   16頭立


馬場差 -1.3 完全タイム差 +1.2
タイムランク E メンバーランク D

LAP :12.7-10.9-12.4-12.5-12.3-12.1-11.8-11.3-11.6-11.6
通過:36.0-48.5-60.8-72.9  上り:70.7-58.4-46.3-34.5 

直線坂を上がってから1コーナーまでの直線のみ速くなり、以降は緩いペースとなっている。L4Fから一応ペースアップしているものの、緩いアップなので各馬無理なくついていけたようであった。

2.隊列分析

2019121003

中盤は少し長い隊列になっていたが、直線入り口では割と短い隊列になっているので、全馬がコーナーでのペースアップについていけるほどのスローペースだったということであり、先行馬が弱かったということも言えそう。

3.完全タイム差検証

2019121005

過大評価でありあと0.5秒は下げた方がよい。なので、かなりの低レベルレースである。

4.各馬の分析

1着   4番  サトノガーネット   牝 4 坂井瑠星  53  1.59.2 33.3 

スタートは遅く後方を追走。直線で外に出してジワジワ伸びてゴール前でラストドラフトをギリギリ交わしての1着だった。
約400mの直線を最大限に活かしての末脚だった。最後先に抜け出したラストドラフトが少し気を抜いたのでその分交わせたというのはある。後方のままなので目立たなかったが、4角でのペースアップでもしっかり反応して、直線で追い込み可能な位置まで進出している。いつも末脚は使えているが前半の追走力がないために上位進出出来なかったのだが、今回前半のペースが緩かったことと、今回のメンバーであれば末脚の能力が高かったということがありそう。また、休み明け3戦目で調子を上げていたこともありそう。さらにオープンに入ってレベルの高い牝馬重賞ばかりを使っていたので、ここでは能力が上だったということもある。

2着   9番  ラストドラフト     牡 3 マーフィ  55  1.59.2 33.8 

中段の馬込みを追走して脚を貯める。3角はインを距離ロスなく回ったが、4角の終わりあたりからやや外に出し、直線に入って追い上げ坂が終わったあたりから鋭く伸びて先頭に立ったが、ゴール前で気を抜いてしまい2着となった。
京成杯以降パッとしなかったが、休み明けの古馬オープン戦でそう負けていない走りを見せていたので、このレースでいい勝負ができそうな下地はあった。一瞬のトップスピードの速さが武器になりそうだが、今回かなりの低レベルレースなので昨年のギベオンのようにこのあとあまり活躍できない可能性は高そう。

3着   7番  アイスストーム     牡 4 吉田隼人  54  1.59.2 33.6 

サトノガーネットの少し前の後方を追走し、直線で外からジワジワ伸びた。
ジワジワ伸びる差し馬なので、直線の長いコースでないと厳しそうであり、さらに今回低レベルレースなので、今後の活躍の機会は少なそう。


4着  12番  ショウナンバッハ   牡 8 吉田豊    54  1.59.3 33.3

後方2番手を追走から直線でしっかり伸びた。
末脚はまだまだ健在であるので、直線の長いコースの低レベルレースではまだまだ侮れない存在。

5着  13番  サトノソルタス     牡 4 秋山真一  54  1.59.6 34.3

中段の馬込みを追走。直線で前が開かない位置にいたとはいえ、坂を上がってからは前が開いても大した伸びは見られなかったので、今回は昇級初戦であったが、オープンでの実力は大したことないとの評価でよさそう。

6着   5番 ランドネ           牝 4 藤岡康太  52  1.59.6 34.9

スローペースで逃げれたが、坂の終わりで捕まった。
スローペースで他に逃げる馬がいないときしか逃げれない馬であり、末脚が全く劣るので、今回52キロでレースのレベルが低かったことを考えると、好走する機会はなさそう。

7着  16番  マイネルサーパス   牡 3 丹内祐次  55  1.59.7 34.5

中段の外を追走し、3,4角で外を回るも早めに進出し直線に入って少ししたところでは2番手まで上がるも末脚は長く続かなかった。
コーナーの追い上げが活きる小回りコースが向いているは明らか。今回ずっと外を回った距離ロスもあるので、小回りコースでは見直しが必要。

8着  10番  ジェシー           牡 4 横山武史  54  1.59.8 34.4

いつも先行していた馬だが、今回は中段につけて、最後に差す競馬を試したようだが、大した末脚は発揮できなかった。やはりオープンでの活躍は厳しそう。

9着   6番  アイスバブル       牡 4 スミヨン  55  1.59.9 34.7

前から5番手を追走し、直線の最初は良く伸びているものの、最後の末脚比べで見劣った。
この馬は34秒台後半の末脚で足りるレースでないと好走できない。なので、長距離でやや流れるレースが理想となる。


10着  15番  ミスマンマミーア   牝 4 藤田菜七  50  1.59.9 33.8

ずっと最後方追走から、最後はちょっとだけ伸びた。今回の緩いペースでもついていけないのだがら、追走力は絶望的にない。

11着   8番  アドマイヤジャスタ 牡 3 岩田康誠  54  1.59.9 34.4

やや後方追走から直線でも大して伸びずなにもできずに終わった。古馬オープンでの活躍は無理そう。

12着   3番  カヴァル           牡 4 丸山元気  54  1.59.9 34.1

後方追走から、大した末脚は発揮出来なかった。
昇級2戦目であるが、2勝クラス、3勝クラスを勝った戦績から、もう少し末脚が発揮出来そうな気もするのだが、そのときはさらに緩いペースだったので、オープンでは超スローペースでないと活躍できない可能性が高い。

13着   1番  ロードヴァンドール 牡 6 太宰啓介  55  2.00.1 35.0

躓き加減のスタートながら、鞭を入れてインの3,4番手の位置を追走。3,4角から最後まで追い通しとなり、最後は末脚がないので後方に沈んだ。
今回のレースの流れに全く合っていない走りであり、小回りコースの方が明らかに良い。次走休み明け3戦目で小回りコースであれば見直せる。

14着  11番 タニノフランケル   牡 4 松若風馬  55  2.00.2 35.3 

2番手を追走するも直線はまるでのびず。
先行力があるといってもさほどスピードはなく、末脚は絶望的にないので、内枠、軽ハンデ、小回りコースといった条件が揃わないと好走は難しい。

15着   2番  メイショウエイコウ 牡 5 蛯名正義  53  2.00.3 34.7

後方インを距離ロスなく回ってきても見所なく、オープンでは能力が足りない。

16着  14番  パリンジェネシス   牡 5 鮫島克駿  54  2.00.4 35.3

先行するが最後は全く伸びなかった。オープンに入ってG2を3戦し、今回G3でもいいところがなかったが、合っていないレースを使っている可能性もあり、先行力があるので、どこかで大穴を空ける可能性はまだ残っている。

 

2019年12月12日 (木)

2019 カペラステークス G3 レース回顧

コパノキッキングの強さが目立ったレースとなった。


1.レース結果の基礎データ


2019年12月 8日(日) 5回中山4日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第12回カペラS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定)  ダート 1200m   16頭立



馬場差 -0.6 完全タイム差 -0.2
タイムランク C メンバーランク D


LAP :11.7-10.2-11.0-11.6-12.0-12.8
通過:32.9-44.5-56.5-69.3  上り:69.3-57.6-47.4-36.4  平均:1F:11.55 / 3F:34.65


前半かなりのハイペースとなっているが、中山ダート1200mの重賞としてはよくあるペースとなる。L1Fがかなりかかっているので、後方にいても末脚さえあれば届く展開になった。


2.隊列分析


2019121002


かなり長い隊列になっているが、それでも12番テーオージーニアスの位置から2着に届いている。


3.完全タイム差検証


2019121004


明らかに過大評価。1.0秒は低く見た方がよさそう。


4.各馬の分析


1着   7番 コパノキッキング   セ 4 藤田菜七  58  1.09.3 35.8 


好スタートから4番手で追走し、直線に入るとグングン伸びて最後は2着馬に0.4秒差をつける圧勝だった。
スタートは問題なく。序盤は馬込みの中にいても問題なく、58キロでも問題なかったので、今年の初めで中央2戦したころからさらに成長していたようだ。先行力があり末脚もしっかりしているので、ここでは力が違った勝利だった。ただし、完全タイム差を1.0秒ほど低く見るべきと考えると、この勝利をあまり高く評価しすぎない方がよさそう。


2着  12番  テーオージーニアス 牡 4 丸山元気  56  1.09.7 35.4


後方追走で、直線入り口でもかなり後ろの位置だったが、直線でグングン伸びて、ゴール前ぎりぎりで2着に浮上した。
自身の前半のバランスが34.4秒なので、無理なく脚を貯めることができて、L1F12.8かかったこともよかった。自身も力をつけており、1200mダートのハイペース戦では安定して好走できそうだ。


3着  14番  シュウジ           牡 6 三浦皇成  57  1.09.7 36.0


コパノキッキングの少し後ろを追走。直線ではコパノキッキングほどの末脚ではないものの、ジワジワのびて前がバテたのに乗じて2着になった。
久々の3着以内となったが、この馬芝からダートに切り替えてわりと好走していて、直近の4走は57.5~59キロ背負わされていたので、斤量が重くなると成績が落ちる馬で、57キロならばこのくらいはやれる馬ということなのだと思う。


4着  10番  レッドアネラ       牝 4 内田博幸  54  1.09.9 36.9


速いペースの2番手を追走したが、ゴール直前まで粘っており、直線の脚色はゴールドクイーンよりよかった。
オープン初戦だったが、前半のペースが速すぎたことと、上位3頭が強かったことが敗因であり、この馬も強い。メンバー次第では重賞でも3着以内に入れそう。


5着   4番  ゴールドクイーン   牝 4 古川吉洋  55  1.09.9 37.0


難なく先頭に立ち、速いペースで飛ばすものの、最後の直線ではやや脚色が鈍った。
2走前で57キロ背負っていたながつきSとほぼ同等のペースであるので敗因が不可解であるが、騎手のコメントだと「何だろうね。行きっぷりが良くなかったです。ムラッ気がある馬なので、今日は気難しい面が出たのかもしれません。」ということなので、気難しいところがある馬のようだ。今後も古川騎手が乗り続ける場合は少し狙いを下げた方がよさそうだ。



6着  15番  ヒロシゲゴールド   牡 4 津村明秀  56  1.10.0 36.8


3番手で先行するも最後は少しバテた。
先行力はあるが、末脚は重賞では今一つ足りないようだ。


7着  13番  タテヤマ           牡 5 大野拓弥  56  1.10.1 36.2


中段追走から、最後は少し伸びた。馬群の中でも競馬ができるようになっていて、少しずつ競馬が上手になっているということなので、オープン特別戦ならば好走できそう。


8着   1番  ドリュウ           牡 4 M.デム  56  1.10.2 35.1


スタートが遅く最後方から、最後は直線で伸びた。
上がり3ハロンタイム最速であるが、インを距離ロスなく伸びれたものなので、あまり評価はできない。騎手のコメントでは「左回りの方がいいと思います。ずっと右手前のままでしたからね。テンは進んでいかなかったんですが、今日のペースであれば、手前を替えていたらもっと伸びていたと思います。」とあるが、前半の追走力が劣るので、3着以内に入るにはかなり展開の助けが必要になりそうだ。


9着   3番  ヒザクリゲ         牝 4 石橋脩    54  1.10.3 35.7


この馬もスタートは遅いものの、ドリュウよりは少し前のインを追走。インでコーナーを距離ロスなく回り、直線に入って一瞬前に進出できそうな脚を使ったが、長くは続かなかった。
トップスピードはかなり速そうなものの、それが長く使えない馬のようで、脚の使いどころが難しく、好走できそうなレースの幅は狭そうだ。


10着   9番  オウケンビリーヴ   牝 6 横山典弘  54  1.10.3 36.3


中段追走から直線では大した脚は使えなかった。
中央オープンではやや実力が劣る存在と考えてよさそう。


11着   6番 ダノングッド       牡 7 矢野貴之  56  1.10.3 36.0


後方追走から直線も特に見所なく、中央では能力が足りない。


12着  11番 ハニージェイド     牝 5 柴山雄一  54  1.10.3 35.2


後方追走から、ドリュウと同じような場所から伸びてはいたが、勢いはドリュウに劣った。
オープン初戦で条件戦でもずっと後方からの競馬なので、オープンでの好走は難しそう。


13着   5番 ハングリーベン     牡 5 野中悠太  56  1.10.4 37.0


4,5番手で追走するも最後はバテた。オープンでは京都のオープン特別で1回だけ3着があるが、前半34.3秒だったので、速いペースには対応できず、前半がややゆるいペースになったときのみ好走の可能性がある馬のようだ。


14着  16番 オールドベイリー   セ 5 武藤雅    56  1.10.9 37.0


特に見所無し。


15着   2番  ビップライブリー   牡 6 北村宏司  56  1.10.9 37.2


特に見所無し。


16着   8番  シャインヴィットゥ 牡 5 田中勝春  56  1.11.3 36.8


特に見所無し。



2019年12月11日 (水)

2019 阪神 ジュベナイルフィリーズ G1 レース回顧

近年の傾向から、前走レベルの高い2歳重賞または1勝クラス1,2着馬が好走しており、今回もそうした戦績の馬が上位に来ており、なおかつ4着以降はかなり離されていてレベル差がはっきり示される結果となった。
4着以下はかなりレベルが低く、来年の好走は怪しいと考えてよいのではないかと思う。

1.レース結果の基礎データ

2019年12月 8日(日) 5回阪神4日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第71回農林水産省賞典阪神ジュベナイルフィリーズ
2歳・オープン・G1(馬齢) (牝)(国際)(指定)  芝 1600m・外   16頭立


馬場差 -1.4 完全タイム差 -0.2
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.2-10.5-11.0-11.8-12.0-11.2-11.5-12.5
通過:33.7-45.5-57.5-68.7  上り:70.0-59.0-47.2-35.2 

前半速いペースになったが、レシステンシアの戦績を見ればペースが速くなることは予測可能であり、またその場合、スローの経験しかない馬は危ないかもと考えることも可能であった。

2.隊列分析

2019121001

やや縦長になっている。速いペースの追走に苦労する馬が多かったことに加えて、レベルの劣る馬が多かったとも言えそう。


3.完全タイム差検証

今回は検証保留とする。
2歳戦は成長力を重視する必要があることから古馬のレースとは少し違った検証が必要と考えていて、まだ新馬戦、2歳重賞の検証がしっかり確立出来ていない状況なので、このあたりを年末年始に整理して、改めて完全タイム差の検証をしたいと考えている。

4.各馬の分析

1着   4番  レシステンシア     牝 2 北村友一  54  1.32.7 35.2 

好スタートから楽に先頭に立ち、他馬をあまり離さない逃げながら、L3Fからしっかり加速し、そのまま伸び続け他馬を0.8秒離した圧勝だった。
速いペースで逃げて他馬の脚を削ぎ、なおかつ自身が上がり3ハロンタイム最速で走っているので、これは強い勝ち方だった。ファンタジーSのときは、「スピードはありますが、敏感過ぎるところがあるので、これからはそのコントロールが課題になると思います。」との騎手コメントであったが、今回は「結構なラップで行っているのですが右、左と手前を替える感じで手応え的には終始、フワフワしている感じでした。2戦目の時に課題はメンタル面だと思いましたが、3戦目の今回、これだけのお客さんを前にしても、どっしりと落ち着いていましたし、成長を感じましたね。まだ粗削りですが、ポテンシャルの高い馬ですね。」ということなので、気性面の成長があり、まだ成長の余地を残しているようなので、今後が楽しみな馬になった。

2着   9番  マルターズディオサ 牝 2 田辺裕信  54  1.33.5 35.9 

まずまずのスタートから二の足で前のポジションに入り、外の3番手を追走し、直線に入ってもしっかり伸びて、最後はかなりクラヴァシュドールに詰め寄られるも抜かせない勝負根性を見せて2着となった。
勝馬からは少し劣る内容なものの、この馬も強いところを見せた。
ここ2戦はスタートがあまりよくなかったものの、今回上手くスタートが切れた。スタートが決まった先手のポジションが取れれば、これだけやれるということのようで、確かな末脚を持っている。
前走が1勝クラスのサフラン賞を勝っているものの、人気がなかったが、1勝クラスでもレベルの高いレースを勝っていればこのレースでもかなりやれるし、高配当が狙えるので前走のレースレベルを把握することは大事である。

3着  10番  クラヴァシュドール 牝 2 藤岡佑介  54  1.33.5 35.5

スタートはよかったが、中段に控えて、直線では外から伸びてくるかに見えたが、マルターズディオサを交わせずの3着だった。
人気馬だったが、過去2戦はかなり遅いスローペースであり、少し速いペースになるとこの程度の脚しか使えないということのようだ。
 
4着   3番  ウーマンズハート   牝 2 ビュイッ  54  1.33.9 36.2 

好スタートから2番手を追走。上位3頭には屈したが、かなり粘っての4着。ただし、1着馬からは1.2秒離されている。
昨年のレース回顧で、夏の重賞勝ちからここまでレースを使ってこなかった馬は軽視すべきというようなことを書いたが、この馬はかなり好走できていたように見える内容だった。しかしながら、4着以降はかなりレベルが低いのでそのため、4着に粘れたと考えた方がよく、引き続き夏の重賞勝ちからの直行馬は軽視で良いと思う。

5着   1番  ヤマカツマーメイド 牝 2 武豊      54  1.33.9 35.9 

インぴったりの中段を追走から、直線に入って少し伸びたが、最後まで末脚は続かなかった。
勝負所で好位に出せたのはインを距離ロスなく走れたためで、追い出しの反応は速そうだが、トップスピードの持続力は短そうで、あまり見所はなかった。

6着  15番  リアアメリア       牝 2 川田将雅  54  1.34.2 35.7 

スタートは遅く後方の外で後ろから3番手を追走。最後は大外から追い上げようとするも伸びなかった。
明らかに速いペースの追走力がなく、末脚が削がれた走りだった。
スローの瞬発力勝負でしか出番のない馬という可能性が高い。

7着   2番  カワキタアジン     牝 2 鮫島克駿  54  1.34.3 35.9

最内後方を追走から、直線入り口ではかなり前のポジションまで押し上げることができたが、最後の末脚は大したことなかった。

8着   6番  クリスティ         牝 2 福永祐一  54  1.34.3 36.5

5番手追走から最後はあまり伸びず。前走のアイビーSのレベルが高くなかったということだと思う。


9着  13番  ジェラペッシュ     牝 2 幸英明    54  1.34.6 36.4

特に見所無し。

10着   5番  ボンボヤージ       牝 2 岩田望来  54  1.35.3 37.5

特に見所無し。

11着   8番  オータムレッド     牝 2 松山弘平  54  1.35.4 37.2

特に見所無し。

12着   7番 ロータスランド     牝 2 藤岡康太  54  1.35.4 37.8 

特に見所無し。

13着  12番  ヒメサマ           牝 2 川須栄彦  54  1.36.4 37.9

特に見所無し。

14着  14番  スウィートメリナ   牝 2 和田竜二  54  1.36.5 37.9

特に見所無し。

15着  16番  エレナアヴァンティ 牝 2 岩田康誠  54  1.36.6 38.8

特に見所無し。

16着  11番  ルーチェデラヴィタ 牝 2 池添謙一  54  1.37.8 39.5

特に見所無し。

2019年12月 6日 (金)

2019 チャレンジカップ G3 レース回顧

人気馬2頭と長期休養明けの実力馬で決まって、的中の難易度がそう高くない決着でありながら3連複が8830円もつく高配当になっているので、こういうレースは賢く当てていきたいものである。

1.レース結果の基礎データ

2019年11月30日(土) 5回阪神1日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第70回チャレンジカップ
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 2000m・内   12頭立

馬場差 -2.1 完全タイム差 +1.8
タイムランク E メンバーランク C

LAP :12.5-11.3-13.0-12.6-11.8-11.9-11.6-11.1-11.3-12.0
通過:36.8-49.4-61.2-73.1  上り:69.7-57.9-46.0-34.4

秋開催に引き続き高速馬場になっている。スローペースのバランスであるが、内回りコースなので、早めのスパートが必要な持続力勝負になっている。また、最初の直線の終わりのあたりでのポジション争いが少し激しくなった。ここで脚を使ってしまって、能力が劣る馬は最後の脚に響いたようだ。

2.隊列分析

2019120403

直線入り口ではかなり短い隊列になっている。スローペースだったので、各馬コーナーでのペースアップについていけたということで、直線での持続力が問われたということなのだろう。

3.完全タイム差検証

2019120405

やや過少評価であり、あと0.5は速く考えてよさそう。

4.各馬の分析

1着   4番  ロードマイウェイ   牡 3 ルメール  54  1.59.1 33.8 

スタートは行く気なく後方から2番手を追走。道中はやや外目を回りながら少しずつポジションを上げて行って、4角でも大外を回って自然体でペースアップして、外からジワジワ伸びて1着になった。
外を回る距離ロスがありながら、追走に苦労するところが全くなく、楽に勝っているように見てたのでこのメンバーでは力が違った。3歳で5連勝は伊達ではなく、まだ成長が見込めるので来年も楽しみな存在になった。

2着   7番  トリオンフ         セ 5 岩田康誠  56  1.59.1 34.4 

スタート後、外から自然体で前に出てコーナーに入るころには先頭に立ち、そのまま最後まで粘り切っての2着だった。
あまり後続を離さない逃げではあったが、4角では楽にペースアップできていて、このメンバーの中ではかなり強い走りだった。69週ぶりといった長期休養明けではあったが、その前は小倉記念1着、鳴尾記念2着と重賞を好走していた馬であり「新潟外回りの新潟大賞典では切れ負けしていたが、小回りコースで平均的に脚を使う競馬だと非常に強い。」と評価されていた馬なので、休み明けとはいえ馬券の相手候補からは外せない馬であった。今後も持続力勝負のレースであれば好走できそう。

3着   1番  ブレステイキング   牡 4 ムーア    56  1.59.2 34.0 

最内で前か5馬身差くらいのところを追走し、4角のペースアップではポジションが上がらなかったが直線に入ってインを鋭くのび3着になった。
オープン初戦で、下級クラスでは楽に好位のポジションが取れていたものの、オープンでは前半で好位のポジションが取れるほどの初速はなさそう。加えてコーナーでの加速は速くない。しかしながら、直線での加速の鋭さと、狭いことを抜け出せる器用さは武器になる。今後も特徴を忘れずにいて適材適所で狙っていきたい馬。

4着   8番  ハッピーグリン     牡 4 武豊      56  1.59.3 33.8

後方でじっくり脚を貯め、直線で最後までジワジワ伸びた。
あまり速い脚はないが、持続力はあることを示した。低レベルレースでの4着なので、あまり評価できないが、どこかで好走するチャンスはあるかもしれない。

5着  12番  ゴーフォザサミット 牡 4 北村宏司  56  1.59.3 33.8

後方のインを追走し、4角ではペースアップできず一旦最後方まで下がるも、直線に入って一瞬鋭く伸びる場面があった。
先行したかったらしいが、最初の直線のポジション争いにはついていけなかった。加えてコーナーでの加速力も弱い。直線での一瞬の伸びが活きるようなレースがあれば、穴をあける可能性はある。

6着   5番  ブラックスピネル   牡 6 スミヨン  56  1.59.4 34.4

スローペースで逃げて好走する馬ではあるが、今回は他馬も速く4、5番手のポジションになってしまった。最後もバテてはいないが完全に切れ負けした。楽に逃げれるようなメンバー構成でないと好走は難しそう。

7着   6番  ケイアイノーテック 牡 4 幸英明    57  1.59.4 33.8

最後方追走から、4角では大外を回って、良く伸びてきているように見えたが、ゴール前では脚色が鈍り、持続力はそう長くなないことを示した。
古馬重賞を使うようになってから好走していないが、いままで比較的レベルの高い重賞を使っていて、今回低レベルのG3戦になって一瞬見所があったので、より低いレベルのレースになれば好走出来る可能性はありそう。

8着  10番  ノーブルマーズ     牡 6 川田将雅  56  1.59.5 34.7

2番手を追走したが、最後は切れ負けした。
今まで好ポジションを取れたときのみ最後のひと伸びで好走出来ていた馬であるが、やはり自然体で好位が取れることが好走の条件であり、今回のように前半に脚を使って無理やり好位につけてもダメということがはっきりした。前半のポジション争いを必要以上に騎手の腕のせいにする人が多いが、今回川田騎手に乗り替わって、前半いいポジションがとれてもノーブルマーズはダメだったということから、やはり前半のポジショニング争いは馬の能力によるところが大きいと考えるべきだと思う。

9着   2番  ギベオン           牡 4 デットー  56  1.59.5 34.3

前半遅くやや後方を追走。4角のペースアップでもそう速い脚は使えず。直線でもさほど伸びなかった。
直線で前が狭くなったが、馬の脚が速ければデットーリ騎手の腕であれば狭いことろを突き抜けたはずであり、ここでは馬の能力が足りなかったと考えるべきである。中日新聞杯以来全く好走できていない馬なので、今回の1番人気は明らかに過剰人気であった。

10着   9番  ステイフーリッシュ 牡 4 中谷雄太  56  1.59.7 34.6

トップスピードが速くない馬なので、直線入り口で隊列図にあるような位置にいては絶望的である。残り800mくらいからのロングスパートが可能な馬であるのだが、騎手のコメントでは「2列目で折り合って向正面までは良かったけど、人気馬が後ろにいたので、早めに動けませんでした。結果的に自分から動いた方が良かったのかもしれません。」言っているのだが、この馬は人気馬の位置取りに限らず早めにスパートしないとチャンスがない馬なので、今回の騎乗は明らかに失敗である。なので、今回の大敗は騎乗ミスであり、これで人気が落ちる可能性は高く、普通に考えれば次回は中谷騎手が今回の反省を活かした騎乗をすると思うので、まだまだ相手候補としての警戒は必要だと思う。

11着   3番  ベステンダンク     牡 7 和田竜二  56  1.59.8 34.8

3番手のポジションが取れたが、4角のペースアップ時に激しく手が動きついていくのに苦労し、直線の途中までは頑張れたものの最後は脱落した。実力差がはっきり出ての負け。

12着  11番 テリトーリアル     牡 5 藤岡康太  56  2.00.2 35.3

外から好位追走するも直線では脚がなかった。そう負けてはいないがここでは実力差がはっきりでた。

 

2019年12月 5日 (木)

2019 ステイヤーズステークス G3 レース回顧

低レベルなメンバーでレース結果も低レベルで、特殊なペース、展開で全く今後の参考にならないと、もはやG2としての存在意義が薄れ末期的な状態のステイヤーズステークスであるが、一応レース回顧してみる。

1.レース結果の基礎データ

2019年11月30日(土) 5回中山1日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第53回スポーツニッポン賞ステイヤーズS
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(特指)  芝 3600m   13頭立

馬場差 -2.9 完全タイム差 +3.9
タイムランク E メンバーランク D

LAP :13.5-11.7-12.9-12.4-12.3-13.0-13.4-13.9-13.7-12.3-12.6-12.2-12.0-12.1-11.7-11.5-12.0-12.9
通過:38.1-50.5-62.8-75.8  上り:72.2-60.2-48.1-36.4 

レース中盤で大幅にペースが緩んでいるのがこのレースの特殊性を示している。残り800mからペースアップしているので、持続力が試されるレースとなった。


2.隊列分析

2019120402

直線入り口ではかなり縦長になっているが、前にいないと厳しい展開になっている。コーナーでのペースアップについていけることが必要であったということ。

3.完全タイム差検証

2019120406

さすがに+3.9は低すぎて、あと1.5秒は速く見るべき。それでも+2.4となるので、かなりの低レベルレースである。

4.各馬の分析

1着  12番  モンドインテロ     牡 7 ビュイッ  56  3.46.1 36.0 

好スタートから3番手を追走。1週目の正面直線でレースが動いたときも冷静に位置をキープして5番手追走となる。残り800mからスパートし続けて最後までしっかり伸びて1着になった。
ロングスパートが必要な持続力勝負に強いことをしめした。ズブい面がある馬ながら今回はあまりズブさが見られなかったが、レースのレベルが低かったということもありそう。

2着  11番  アルバート         牡 8 マーフィ  56  3.46.2 35.4 

後方4番手追走から、残り700mあたりからスパートして最後まで伸びて2着になった。
このメンバーでは地力が高いことを示した。が、メンバーが弱すぎるので今後の参考にならない。

3着   4番  エイシンクリック   牡 5 津村明秀  56  3.46.4 36.7

スタート後は後方から2番手を追走していたが、1週目の正面直線で先頭に立ち、2番手以降を少し離して逃げる。3角で早めにスパートした後方勢に飲み込まれるかに見えたが、最後までしっかり粘り3着になった。
序盤はかかり気味なのを抑えながらの追走だったとのことで、1週目の正面でペースが凄く緩くなったので、手綱を緩めたら、リラックスして走れたとのこと。そうして自然体で大逃げに近い方ににしたため、後続が早めにスパートせざるを得なくなり末脚が分散されたので、あらゆる面でかみ合って恵まれた3着。まだ2勝クラスが3着ということも、このレースのレベルが低いことを示している。

4着   6番  メイショウテンゲン 牡 3 池添謙一  55  3.46.5 35.6

後方追走で4角でもかなり外に膨らみ気味で直線を迎え、最後まで伸びた。
後方からかなり伸びてはいるものの、他馬の末脚が分散されたことと、レベルが低いため、参考になならない。

5着   3番  サンシロウ         牡 5 勝浦正樹  56  3.46.5 36.0

インで後方を追走。1週目の正面直線ではかかり気味になり騎手がかなり抑える状況があった。直線でしっかり伸びた。
2勝クラスで何度も2着になっている実力は示した。

6着   1番  オジュウチョウサン 牡 8 M.デム  56  3.46.5 36.7

3番手追走から、4コーナーで早々と先頭に立つが、最後はバテた。
やはりこの程度の実力ということなのだろう。

7着   2番  ヴァントシルム     牡 5 田辺裕信  56  3.46.8 36.5

インの中段を追走。4角で4番手につくが、最後は伸びきらなかった。

8着   7番  レイホーロマンス   牝 6 横山典弘  54  3.47.0 36.8

一旦先頭に立つが、1週目の正面直線でレースが動いたときに反応することができず中段まで下がり、最後まで脚を残すことが出来なかった。この馬は末脚は堅実ながら、前半の追走力がないため、近走では好走できていないが、今回長距離ということで無理なく先行することができたが、それでもダメだったので、もうこの馬が好走する機会はなさそうだ。

9着  13番  ララエクラテール   牡 7 石橋脩    56  3.47.1 35.8

最後方追走から最後はちょっとだけ伸びた。

10着   8番  チェスナットコート 牡 5 坂井瑠星  56  3.47.7 37.2

4角で脱落した。

11着  10番  リッジマン         牡 6 蛯名正義  57  3.48.0 37.7

特に見所無し。これだとオープン特別戦でも厳しそう。

12着   9番  ベイビーステップ   牡 5 大野拓弥  56  3.48.5 37.6

特に見所無し。

13着   5番  ネイチャーレット   牡 6 野中悠太  56  3.48.9 38.9

特に見所無し。

 

2019年12月 4日 (水)

2019 チャンピオンズカップ G1 レース回顧

クリソベリルの能力判断が難しかったものの、それ以外は過去の実績通りの能力を各馬が発揮し、能力の序列どおりの結果となった。レースのレベルも高く、見応え十分なレースであった。

1.レース結果の基礎データ

2019年12月 1日(日) 4回中京2日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第20回チャンピオンズカップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  ダート 1800m   16頭立

馬場差 -0.8 完全タイム差 -1.6
タイムランク A メンバーランク C

LAP :12.8-11.3-12.5-12.1-12.1-12.0-12.0-11.6-12.1
通過:36.6-48.7-60.8-72.8  上り:71.9-59.8-47.7-35.7  平均:1F:12.06 / 3F:36.17

ややスローながらも、見事に中盤は同じようなラップタイムになっていて、後方にいては早めの追い上げもできず、最後もラップが緩まないので、追い込みも難しい展開になった。

2.隊列分析

2019120401

直線入り口でやや縦に長い隊列になっているが、このコースでは4角で外を回りすぎない器用さが必要であり、この地点で後方外にいてはノーチャンスとなる。


3.完全タイム差検証

2019120404

明らかな過大評価。前走インティを除くみやこS組が皆同じような前走とのタイム差になっているので、これらを物差しにして、1.5秒ほど割り引くべきである。割り引いても水準を0.1上回るものであり、今年のG1のレベルとしてはそれでも十分ハイレベルである。

4.各馬の分析

1着   5番  クリソベリル       牡 3 川田将雅  55  1.48.5 35.4 

好スタートからインに切れ込んでインティの少し後ろの最内のポジションを確保し追走する。4角のコーナーワークで直線入り口で2番手になり、加速しようとするが、インティがなかなかバテず差が詰まらなかったが、L1Fでインティがバテたところでしっかり加速して1着となった。
L2Fではだめかと思うように見えたが、ここで先頭が11.6で走っているからそう見えたわけで、L1Fまで速いスピードを持続させた能力はかなりのものであった。3歳でまだまだ成長が見込めるので、今後も期待できる。今年は期待外れの3歳馬が多かっただけにこういう馬が出てきたのはとても良かったと思う。

2着  11番  ゴールドドリーム   牡 6 ルメール  57  1.48.5 35.4 

好スタートからクリソベリルのちょっと後ろの外といったやや前の好位置を追走する。直線に入ってグングン伸びて先頭に立ちそうな勢いがあったが、最後はクリソベリルのひと伸びに屈した。
前走の走りがイマイチでも大舞台ではキッチリ仕上げてくるのがこの馬のいつものパターンなので、納得の好走でありまだまだダートではトップレベルであることを示した。

3着   4番  インティ           牡 5 武豊      57  1.48.7 35.9 

好スタートから先頭に立ち、機械的なラップタイムでレースを支配し、L2Fで11.6の脚を使い逃げ切りを図ったが、L1Fで上位2頭に交わされた。
並の馬相手では、このペースであればしっかり逃げ切れるところなので、上位2頭が強かったとしか言う他はないと思う。
今回は前半かかることがなく、馬が冷静であった。前走厳しいレースをした精神的なダメージがなかったのはとても良かったと思う。ただし、今後も競りかけてくるような逃げ馬のいる組み合わせになると、能力が発揮出来ない可能性を考慮した方がよい。

4着   3番  チュウワウィザード 牡 4 福永祐一  57  1.48.8 35.5 

最内でクリソベリルの少し後ろを追走。直線でインから伸びようとするも前が壁になり強引に外に出して外から追い込むも4着までだった。
直線でまっすぐ走っていたら、インティは交わせたかもという走りだった。東海Sではインティよりちょっと劣る実力だったが、インティに肉薄するくらい成長したとは言えると思うが、トップレベルにはまだ少し足りないというところだと思う。
福永騎手のコメントだと「勝ち馬のポジションを取りたかったけど、取れなかったのに尽きる。」ということで、騎手のコメントを信じればこの馬の前半のダッシュ力が今一つということなのかもしれない。過去の戦績を見るとこの馬が前半で4番手以内を取れたレースは前半2ハロンのラップが今回よりも少し緩くなっている。クリソベリルのポジションを取れなかったのを騎手のせいにするのは間違いということなのだろう。

5着  12番  キングズガード     牡 8 秋山真一  57  1.49.1 35.0

後方追走で直線に入って外に出して上がり3ハロンタイム最速の脚を使った。
前半の追走力がないので、このメンバーでは通用しないが、近走は安定して末脚を発揮しているので8歳でもまだまだ侮れない存在であり、重賞でも前走のように前が崩れる展開になればまだまだやれそう。

6着   6番  オメガパフューム   牡 4 デットー  57  1.49.2 35.9

ゴールドドリームの少し後ろを追走するも直線に入っていい脚は使えなかった。
直線のもたつきからL2F11.6のペースには対応できていなかった。これは左回りは苦手以前の問題で、L2Fが速いペースには対応できないということのようだ。デットーリ騎手ももっとペースが流れて欲しかったとコメントしている。

7着  16番  ヴェンジェンス     牡 6 幸英明    57  1.49.2 35.6

後方から、そとを回ってよく伸びてはいた。
後方からでは届かない展開になったが、それに加えて、この馬は砂を被るとよくないので、大外枠だから外を回るしかなく、このコースだと外を回ると不利なことを考慮すると、このレースではこの馬の出番はなかった。しかしながら、1800m戦での差しで安定的に能力が発揮できているので、今後も重賞で活躍することはありそう。

8着   1番  タイムフライヤー   牡 4 マーフィ  57  1.49.2 35.6

後方インから、直線で一応伸びているが大した脚ではなかった。やはり前走は「先行争いが激しかったことに恵まれての2着」であり、かなり恵まれないと好走は厳しいと思う。

9着   8番  ウェスタールンド   セ 7 スミヨン  57  1.49.2 35.9

中段から外を回って差してきたが大した脚ではなかった。
この馬は正攻法ではだめで、インを距離ロスなく追い込むなどの工夫が必要なので、安定度は低い。常に警戒は必要だが相手候補に留めるべき馬。

10着  15番  ロンドンタウン     牡 6 岩田康誠  57  1.49.3 36.4

外から先行して、L2Fまでは良く粘っていたが、最後はバテた。
少し外を回る距離ロスがありながら、かなり粘っていたので、そう悪くない。低レベルな重賞であればまだまだやれそう。

11着   7番  ワンダーリーデル   牡 6 横山典弘  57  1.49.4 35.5

後方から外を回って追い込む。後方からの外差しでは出番はなかった。


12着   2番  モズアトラクション 牡 5 藤岡康太  57  1.49.9 35.4

元々後方からの馬なので、ここでは出番なし。ムラ馬ではあるが、最後は伸びたのでやる気はあったようだ。

13着  10番  ミツバ             牡 7 和田竜二  57  1.50.3 36.4

後方のまま見せ場なし。速い時計の勝負では対応できない。

14着  13番  ワイドファラオ     牡 3 M.デム  55  1.50.3 37.2

直線でまるで伸びず。トモが緩かったとのことなので、3歳なのでまだ成長の余地はあるかもしれない。

15着   9番  サトノティターン   牡 6 ムーア    57  1.50.5 37.3

この馬も時計勝負はダメなようだ。戦績からも上がり3ハロンタイムが36秒台で通用するようなレースでなければダメそう。
直線では鞭が2発入ったが、もう鞭については問題なさそうだ。しかし、鞭2発入れたところで騎手は諦めたようではあった。

16着  14番  テーオーエナジー   牡 4 川須栄彦  57  1.51.8 38.9

先行して大きくバテた。

 

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