2019 カペラステークス G3 レース回顧
コパノキッキングの強さが目立ったレースとなった。
1.レース結果の基礎データ
2019年12月 8日(日) 5回中山4日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第12回カペラS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1200m 16頭立
馬場差 -0.6 完全タイム差 -0.2
タイムランク C メンバーランク D
LAP :11.7-10.2-11.0-11.6-12.0-12.8
通過:32.9-44.5-56.5-69.3 上り:69.3-57.6-47.4-36.4 平均:1F:11.55 / 3F:34.65
前半かなりのハイペースとなっているが、中山ダート1200mの重賞としてはよくあるペースとなる。L1Fがかなりかかっているので、後方にいても末脚さえあれば届く展開になった。
2.隊列分析
かなり長い隊列になっているが、それでも12番テーオージーニアスの位置から2着に届いている。
3.完全タイム差検証
明らかに過大評価。1.0秒は低く見た方がよさそう。
4.各馬の分析
1着 7番 コパノキッキング セ 4 藤田菜七 58 1.09.3 35.8
好スタートから4番手で追走し、直線に入るとグングン伸びて最後は2着馬に0.4秒差をつける圧勝だった。
スタートは問題なく。序盤は馬込みの中にいても問題なく、58キロでも問題なかったので、今年の初めで中央2戦したころからさらに成長していたようだ。先行力があり末脚もしっかりしているので、ここでは力が違った勝利だった。ただし、完全タイム差を1.0秒ほど低く見るべきと考えると、この勝利をあまり高く評価しすぎない方がよさそう。
2着 12番 テーオージーニアス 牡 4 丸山元気 56 1.09.7 35.4
後方追走で、直線入り口でもかなり後ろの位置だったが、直線でグングン伸びて、ゴール前ぎりぎりで2着に浮上した。
自身の前半のバランスが34.4秒なので、無理なく脚を貯めることができて、L1F12.8かかったこともよかった。自身も力をつけており、1200mダートのハイペース戦では安定して好走できそうだ。
3着 14番 シュウジ 牡 6 三浦皇成 57 1.09.7 36.0
コパノキッキングの少し後ろを追走。直線ではコパノキッキングほどの末脚ではないものの、ジワジワのびて前がバテたのに乗じて2着になった。
久々の3着以内となったが、この馬芝からダートに切り替えてわりと好走していて、直近の4走は57.5~59キロ背負わされていたので、斤量が重くなると成績が落ちる馬で、57キロならばこのくらいはやれる馬ということなのだと思う。
4着 10番 レッドアネラ 牝 4 内田博幸 54 1.09.9 36.9
速いペースの2番手を追走したが、ゴール直前まで粘っており、直線の脚色はゴールドクイーンよりよかった。
オープン初戦だったが、前半のペースが速すぎたことと、上位3頭が強かったことが敗因であり、この馬も強い。メンバー次第では重賞でも3着以内に入れそう。
5着 4番 ゴールドクイーン 牝 4 古川吉洋 55 1.09.9 37.0
難なく先頭に立ち、速いペースで飛ばすものの、最後の直線ではやや脚色が鈍った。
2走前で57キロ背負っていたながつきSとほぼ同等のペースであるので敗因が不可解であるが、騎手のコメントだと「何だろうね。行きっぷりが良くなかったです。ムラッ気がある馬なので、今日は気難しい面が出たのかもしれません。」ということなので、気難しいところがある馬のようだ。今後も古川騎手が乗り続ける場合は少し狙いを下げた方がよさそうだ。
6着 15番 ヒロシゲゴールド 牡 4 津村明秀 56 1.10.0 36.8
3番手で先行するも最後は少しバテた。
先行力はあるが、末脚は重賞では今一つ足りないようだ。
7着 13番 タテヤマ 牡 5 大野拓弥 56 1.10.1 36.2
中段追走から、最後は少し伸びた。馬群の中でも競馬ができるようになっていて、少しずつ競馬が上手になっているということなので、オープン特別戦ならば好走できそう。
8着 1番 ドリュウ 牡 4 M.デム 56 1.10.2 35.1
スタートが遅く最後方から、最後は直線で伸びた。
上がり3ハロンタイム最速であるが、インを距離ロスなく伸びれたものなので、あまり評価はできない。騎手のコメントでは「左回りの方がいいと思います。ずっと右手前のままでしたからね。テンは進んでいかなかったんですが、今日のペースであれば、手前を替えていたらもっと伸びていたと思います。」とあるが、前半の追走力が劣るので、3着以内に入るにはかなり展開の助けが必要になりそうだ。
9着 3番 ヒザクリゲ 牝 4 石橋脩 54 1.10.3 35.7
この馬もスタートは遅いものの、ドリュウよりは少し前のインを追走。インでコーナーを距離ロスなく回り、直線に入って一瞬前に進出できそうな脚を使ったが、長くは続かなかった。
トップスピードはかなり速そうなものの、それが長く使えない馬のようで、脚の使いどころが難しく、好走できそうなレースの幅は狭そうだ。
10着 9番 オウケンビリーヴ 牝 6 横山典弘 54 1.10.3 36.3
中段追走から直線では大した脚は使えなかった。
中央オープンではやや実力が劣る存在と考えてよさそう。
11着 6番 ダノングッド 牡 7 矢野貴之 56 1.10.3 36.0
後方追走から直線も特に見所なく、中央では能力が足りない。
12着 11番 ハニージェイド 牝 5 柴山雄一 54 1.10.3 35.2
後方追走から、ドリュウと同じような場所から伸びてはいたが、勢いはドリュウに劣った。
オープン初戦で条件戦でもずっと後方からの競馬なので、オープンでの好走は難しそう。
13着 5番 ハングリーベン 牡 5 野中悠太 56 1.10.4 37.0
4,5番手で追走するも最後はバテた。オープンでは京都のオープン特別で1回だけ3着があるが、前半34.3秒だったので、速いペースには対応できず、前半がややゆるいペースになったときのみ好走の可能性がある馬のようだ。
14着 16番 オールドベイリー セ 5 武藤雅 56 1.10.9 37.0
特に見所無し。
15着 2番 ビップライブリー 牡 6 北村宏司 56 1.10.9 37.2
特に見所無し。
16着 8番 シャインヴィットゥ 牡 5 田中勝春 56 1.11.3 36.8
特に見所無し。
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