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2020年1月

2020年1月29日 (水)

2020 東海ステークス G2 レース回顧

上位3頭とそれ以下でしっかり差のつく能力通りの結果となった。

1.レース結果の基礎データ

2020年 1月26日(日) 1回京都9日  天候: 晴   馬場状態: 重
11R  第37回東海テレビ杯東海S
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定)  ダート 1800m   16頭立


馬場差 -0.7 完全タイム差 +0.7
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.3-11.7-12.9-12.4-12.4-12.3-12.0-11.9-12.3
通過:36.9-49.3-61.7-74.0  上り:73.3-60.9-48.5-36.2 

前半のペースが緩く4角早めのペースアップからの末脚勝負となった。


2.完全タイム差検証

2020012702

特に補正の必要のない順当な完全タイム差となっている。

3.各馬の分析

1着   7番 エアアルマス       牡 5 松山弘平  56  1.50.2 36.0 

好スタートから、内から3頭目の外の先行ポジションを楽に取ると、外から被せてくる馬がいなかったので楽に追走する。4角でインティが仕掛けるのとほぼ同時にペースアップすると4角の終わりで早くも先頭に立ち直線ではインティとの差を開いての完勝だった。
前走の武蔵野ステークスでは外から被せられて怯んだのと砂を被るとよくないので惨敗したことから、オープンでの実力が未知数だったが、自身の能力を発揮できればかなり能力が高いことを示した。
前走の武蔵野ステークスの前半3ハロンが12.1-11.0-11.6で今回が12.3-11.7-12.9だったことから前半のペースに恵まれたということはあり、今後も前半に外から何かに被せられることがあると怪しいので注意が必要だが、外枠に入れば信頼度は高そうだ。ただし、どうしても外を回る距離ロスがあることも考慮が必要。

2着  15番  ヴェンジェンス     牡 7 幸英明    56  1.50.3 35.7 

好スタートからインティの少し後ろの外のポジションをとり、この馬の近走としてやや前でレースを進めることができた。4角でインティが追い出すと、手が動き追走に苦労したが最後までしっかり伸びて直線の途中でインティを交わしたが、エアアルマスに迫るまでは至らなかった。
この馬も外を回す方がよい馬であり、外枠だったとことペースが緩く好ポジションが取れたことが幸いした。
コーナーの加速は今一つながら最後までしっかり伸びる持続力は高い。

3着  13番  インティ           牡 6 武豊      58  1.50.4 36.1 

行く気なく中段を追走して、しっかり折り合う。4角で早めのスパートをするも前にいたエアアルマスも同じようにスパートして最後はエアアルマスに少し離されたので、今回はエアアルマスに完敗の内容だった。最後はヴェンジェンスに競り負けたので競り合いの勝負根性もいまひとつのようだ。
インティの先行力からすると、序盤でエアアルマスに外から被せることは容易だったはずで今回それをしなかったのは、インティ陣営は別のテーマをもとにこのレースをしたのは明らか。武騎手のレースコメントも「収穫はあったし、次へ向けて悪くない内容だったと思う。」とのことなので控える競馬での末脚を試したのは明らか。ただ、末脚勝負では少し劣ることはハッキリ示したので、次はまた作戦を変えてくるはずなので引き続き軽視はできない実力馬である。


4着   3番  アングライフェン   牡 8 M.デム  56  1.50.9 36.2 

中段の馬郡の真ん中を追走。4角で回りのペースが上がった際の脚は今一つだったが直線でしっかり伸びて4着になった。
昨年の東海S同様やはり重賞では今一つ足りない能力であることを示した。コーナーでの加速が今一つなので直線勝負となる展開が向いている。

5着  14番  キングズガード     牡 9 秋山真一  56  1.50.9 35.7 

後方から直線でしっかり追い込んで5着となった。
直線での末脚は健在ながら、今回のペースでも後方になってしまうので、前半の追走力はかなり劣る、連対するのは展開の助けが必要。


6着  12番  ヒストリーメイカー 牡 6 畑端省吾  56  1.50.9 36.4 

中段追走から4角のペースアップにもしっかり反応し最後までよく走れているが、上位3頭とはハッキリとした差がつき、最後には4、5着馬に差された。
堅実そうな走りながらここでは能力が足りない。オープン特別戦ならかなりやれそう。

7着  16番  ヒロブレイブ       牡 7 国分恭介  56  1.51.1 36.0

後方から直線でよく伸びた。前半の追走力がないので、末脚があってもこの程度の着順になってしまう馬。

8着   1番  モズアトラクション 牡 6 藤岡康太  56  1.51.1 36.5

中段内を追走。最後もさほど伸びず。
ムラ馬なので自身のやる気がないときはこの程度の内容となる。よいときは外を回って差してくることが多いので、内枠の場合はさらに信頼度が低くなる。

9着   5番  コスモカナディアン 牡 7 シュタル  56  1.51.4 36.6

中段の後方を追走から、直線の末脚は上位8頭とははっきりと劣った。

10着   2番  コマビショウ       牡 5 和田竜二  56  1.51.7 37.3

中段のインを追走するも直線の途中で失速した。

11着   9番  メイショウウタゲ   牡 9 城戸義政  56  1.51.8 37.0

特に見所無し。

12着   6番  アイファーイチオー 牡 6 坂井瑠星  56  1.52.0 37.9

2番手追走するも直線で大きくバテた。

13着  11番  ビルジキール       牡 4 池添謙一  55  1.52.0 37.1

後方のまま見所無し。オープンへの昇級初戦だったが、オープンでの好走は難しそう。

14着  10番  ロードアルペジオ   牡 7 岩田康誠  56  1.52.2 37.1

後方のまま見所なし。

15着   4番  スマハマ           牡 5 藤岡佑介  56  1.52.3 38.3

逃げたが最後バテた。ペースを考えるとバテすぎで原因がはっきりしない。

16着   8番  マイネルクラース   牡 6 国分優作  56  1.53.3 39.1

特に見所無し。

 

2020年1月28日 (火)

2020 アメリカジョッキーCC G2 レース回顧

先週の日経新春杯と比べると、G2戦らしいメンバーの揃ったレースとなった。終わってみれば5歳馬が健在ぶりを示し6歳馬が能力の低下を示し、4歳馬は成長した馬とそうでない馬がいたといった感じで割と順当な結果となった。

1.レース結果の基礎データ

2020年 1月26日(日) 1回中山9日  天候: 曇   馬場状態:稍重
11R  第61回アメリカジョッキーCC
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(特指)  芝 2200m   12頭立


馬場差 +1.1 完全タイム差 +1.6
タイムランク SL メンバーランク C

LAP :12.8-12.0-12.9-12.3-12.4-12.0-12.0-11.9-12.1-12.1-12.5
通過:37.7-50.0-62.4-74.4  上り:72.6-60.6-48.6-36.7 

スローペースではあるが早めにペースが上がる持続力勝負となった。

2.完全タイム差検証

2020012701

タイムランクSLなので上方補正が必要。前走からの能力のアップダウンが入り乱れているので補正の加減が難しいが0.6秒くらい上方補正するのがよいと思う。ラストドラフトが前走よりややパフォーマンスアップして、ミッキースワローがややダウンさせたという評価。ステイフーリッシュが大きくパフォーマンスを上げたのはコース取りによる距離得が大きかったと考える。

3.各馬の分析

1着  11番  ブラストワンピース 牡 5 川田将雅  57  2.15.0 36.1 

まずまずのスタートから前から4番手を追走。残り600mの少し手前から外を回ってスパートを開始し、4角の終わりで内を走っていたステイフーリッシュに近い位置まで内に進路を変え、先頭を走っていたステイフーリッシュをジワジワ追い詰めゴールの少し手前で交わし1着となった。
コーナーからのロングスパートで持続力を活かすこの馬らしい走りだったが、57キロであればこのメンバーでは力が違うことを示した。直線入り口でのステイフーリッシュとの差は内外の差であり、いい馬場状態であればもっと圧勝していた可能性が高い。また、ロングスパートの持続力が武器の馬なのでこの馬は斤量の影響を受けやすく、57キロだと札幌記念も勝ったようにG2では勝利圏内だがG1だと少し足りないということだと思う。
最後の直線ではトップスピードが劣るステイフーリッシュを交わせないことはないはずと思って安心してみていられたが、このメンバーで57キロで出走できたブラストワンピースが単勝3.0倍も付くのはおいしい配当だった。

2着  10番  ステイフーリッシュ 牡 5 ルメール  56  2.15.2 36.5 

好スタートから2番手を追走。4角で他馬が外を回る中、この馬だけインぴったりを回りその距離得を活かして一気に先頭に立ったが、最後にブラストワンピースに交わされて2着になった。
ロングスパートの持続力が武器ながらトップスピードが劣るため勝ち切れない馬であるが、今回も最後に交わされてしまった。堅実に自身の能力をいつも発揮していた馬なので、今回超一流のルメール騎手に乗り替わったのでいままで以上の騎乗の工夫が期待されたが、期待以上の好騎乗を見せてくれた。トップスピードでなく持続力で勝負する馬なので馬場が悪くても内の距離得を活かす走りは大正解だったということだと思う。

3着   2番  ラストドラフト     牡 4 マーフィ  55  2.15.5 36.3 

中段追走から4角で進出するもマイネルフロストの故障のあおりを受けて一旦大きく外に振られてしまう。それでも、立て直すと大外からグングン伸びて最後にミッキースワローを交わして3着になった。
アクシデントを受けた直後はミッキースワローから2馬身くらい離されていて、そこから差し馬であるミッキースワローを差し切ったのだから、ミッキースワローよりは強いことを示した。
3歳春では先行力で勝負する馬であったが、末脚勝負にキャラ変して成長した。一昨年の中日新聞杯勝の3歳馬ギベオンがその後ダメだったので、この馬もつい能力を疑ってしまったが、この走りならば今後も好走を期待してよさそうだ。

4着   3番  ミッキースワロー   牡 6 横山典弘  56  2.15.6 36.5 

ラストドラフトの少し前の中段と、スローペースなのでこの馬としては比較的前のポジションが取れた。4角のスパートでアクシデントの影響はあったが、ラストドラフトほどではなかった。それでいて、直線でほぼ併せ馬で走ったラストドラフトに競り負けたのはこの馬としては不満の残る走りだった。もう6歳なので能力が下降してきているのかもしれない。

5着  12番  サトノクロニクル   牡 6 大野拓弥  56  2.16.0 36.7 

ラストドラフトの少し後ろを追走。この馬もアクシデントの影響を受けたが、最後までしっかり伸びたものの、上位4頭とははっきり劣る走りだった。長期休養明けを考えると好走なのだが、もう6歳なのでこれ以上上がり目があるのか疑問。

6着   9番  ニシノデイジー     牡 4 田辺裕信  55  2.16.1 37.2 

ラストドラフトの少し外の前を追走し、4角での走りはよかったが直線ではまるで伸びなかった。持続力が劣ることをはっきり示した走りだった。

7着   1番  ウラヌスチャーム   牝 5 ミナリク  54  2.16.4 36.7 

最後方追走から、4角で追い上げると、アクシデントにより前にいた馬の多くが外に振られる影響を受けたので後方からやや内目の進路を取ることで4角終わりで5番手の位置まで上がれたが、その後伸びなかった。
最後方から4角で5番手まで上がれたのは恵まれてのものなので実力ではない。古馬重賞では牝馬限定G3でしか3着以内の実績がないので能力的にもこの程度の馬である。

8着   5番  スティッフェリオ   牡 6 丸山元気  57  2.16.4 38.1 

逃げたが最後はバテた。
4角から直線に入るところで外を回ったために内を走った馬にあっさり交わされてしまった。コース取りの失敗が着順を大きく下げていることに影響しているが、最後バテているのでそれでなくても3着以内は難しい内容だった。この馬もピークは過ぎたのかもしれない。

9着   7番  ルミナスウォリアー 牡 9 柴山雄一  56  2.16.7 37.1

後方のまま見せ場なし。

10着   6番  クロスケ           牡 5 北村宏司  56  2.16.7 36.9

後方から最後インぴったりを走り距離得をしたが全く通用しなかった。

11着   8番  グローブシアター   牡 6 石橋脩    56  2.18.6 39.8

3,4番手で先行するも最後が下がりすぎ。長期休養明けであったが調整を明らかに失敗したと思えるような大敗ぶりだた。

競争中止   4番  マイネルフロスト   牡 9 松岡正海  56  

早めにマクッて4角で故障発生。マクリはこうした危険を伴う戦法であり、個人的にはマクりはあまり好きではない。

 

2020年1月24日 (金)

2020 愛知杯 レース回顧

若い馬のメンバーが大したことなかったので、実績のある高齢場が上位を占める結果となった。1、2着馬はインを距離ロスなく走ったことも大きく。ベテラン騎手の好騎乗も光る1戦となった。


1.レース結果の基礎データ


2020年 1月18日(土) 1回小倉1日  天候:小雨  馬場状態: 重
11R  第57回愛知杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指)  芝 2000m   16頭立


馬場差 +1.2 完全タイム差 +2.1
タイムランク E メンバーランク D

LAP :12.3-11.1-11.9-12.6-12.2-12.0-12.0-12.2-12.4-12.4
通過:35.3-47.9-60.1-72.1  上り:73.2-61.0-49.0-37.0 

淀みのないペースとなっているが、最後はさほど減速していないので持久力戦にはなっていない。ただし、かなり力のいる馬場になっていたので、力のない馬は大きくバテていた。
重馬場であるが、開幕週なのでイン有利の馬場であった。

2.完全タイム差検証

2020012001 

過少評価しすぎで、1秒ほど速く補正した方がよい。それでも低レベルレースではある。

3.各馬の分析

1着   5番  デンコウアンジュ   牝 7 柴田善臣  56  2.01.1 36.1 

中段のやや後方を最内のポジションで追走する。4角では内で距離ロスなく走れたことを活かして自然体でポジションを上げることができた。直線に入って、前が開かないので外に出し、追い上げさらに内に切れ込んで追い込み1着となった。
一瞬の切れ味のある馬なので、直線で外に出し、内に切れ込むのも反応の良さで末脚を活かした走りだった。重馬場ながら開幕週なのでイン有利の馬場だったのでインぴったりを回って、距離ロスなく走れたことがよかった。
一瞬の切れ味を活かすタイプなのでハンデが重いことは苦にはならない。近走は6着とか4着とか地味な着順ながら上位とは差のない競馬が出来ていたので、低レベルな今回のレースで好走したことは不思議ではない。

2着   6番  アルメリアブルーム 牝 6 武豊      53  2.01.1 36.4 

最内でデンコウアンジュの少し前のポジションを追走する。この馬も内で距離ロスなく走れたことを活かして自然体でポジションを上げデンコウアンジュよりも早めに外に出して仕掛けるが、エンジンのかかりが遅くL1Fになってようやくスピードに乗り追い込んでの2着だった。
前走のエリザべズ女王杯でもL1Fで目立つ伸び脚を見せていたので、エンジンのかかりは遅いが最後はいい脚が使える馬なので、今回の好走は納得できる。ただし、脚質的に1着で勝ち切るのは難しそう。

3着   3番  レイホーロマンス   牝 7 酒井学    52  2.01.2 36.5

中段を追走から、4角で仕掛け早めに先頭に立ち、1、2着馬の切れ味には屈したが最後まで伸びて3着になった。
今までは、末脚はあるが流れるペースだと追走で脚を使ってしまい凡走するタイプの馬だったが、2戦続けて長距離戦を使ったことがいいトレーニングになって追走が苦にならない走りができるようになったようだ。前々走は凡走したものの、前走はよい走りを見せていたので、好走できそうな下地はあった。早めのスパートから持続力を活かす走りをしたので、軽ハンデが活きたのは明らか。ハンデが上がるとパフォーマンスを落とすはずであるので、今後の好走の機会は少なそうだ。

4着  14番  フェアリーポルカ   牝 4 和田竜二  53  2.01.3 36.4

レイホーロマンスのやや後ろを追走。レイホーロマンスと同じようなタイミングで4角から伸びたが、レイホーロマンスとの差は最後まで縮ならなかった。
外枠だったので、やや外を回る距離ロスはあった。切れる脚はなく、持続力もそう長くはないので、弱いメンバーのレースでないと、恵まれたとしても好走は難しそう。

5着   2番  センテリュオ       牝 5 ルメール  55  2.02.0 36.7

後方2番手をインで追走4角から追い上げ外から伸びてはいたが4着まで。
戦績からこの馬は道悪はよくないのは明らか。さらに追走力があまりないので流れるレースだと後方からになる。オープンではまだ3着以内にはいったことがないので、明らかに人気先行タイプなので、こういう馬は疑ってかかった方が妙味がある。

6着  11番  ウインシャトレーヌ 牝 6 横山武史  53  2.02.2 37.0

後方追走で直線では大外に出し最後まで伸びてはいた。
条件戦では先行力を活かした走りをしていたが、オープンに入ってまるで先行できない状況なので、好走は今後も難しそう。


7着   8番  パッシングスルー   牝 4 池添謙一  54  2.02.3 37.4

中段追走から4角で早めに外を回って仕掛けるも大した末脚は発揮できなかった。
内有利の馬場の中、勝負所で外に出さざるを得ないところで、致命的であったが、そもぞもこの馬は3歳限定重賞の紫苑Sくらいしか実績がなく、このときも辛勝でスローに乗じたポジショニングを利しての好走なので、大した実力もないのに人気になりやすい馬である。

8着   9番  リリックドラマ     牝 6 菱田裕二  53  2.02.4 38.2

2番手追走。4角の終わりで一旦先頭に立ったが直線でズルズル後退した。
先行力はあるが、末脚がまるでないので、オープンではよほど展開に恵まれないと好走は難しそう。

9着  16番  サラキア           牝 5 川田将雅  55  2.02.4 37.7

中段追走。直線でもさほど伸びず。
末脚は大したことなく。スローペースで先行できたときだけソコソコ走れる馬なので、流れるペースで外枠ということで出番はなかった。

10着   1番  サヴォワールエメ   牝 4 荻野琢真  51  2.02.5 38.0

先行してインぴったりを回ったが、直線ではまるで伸びず。
2勝クラスを勝ったばかりの馬なので、当然ながらここでは通用しなかった。

11着   7番  アロハリリー       牝 5 北村友一  55  2.02.8 38.3

先行したが、直線ではまるで伸びず。
先行力はあるが、末脚がまるでないので、オープンではよほど展開に恵まれないと好走は難しそう。

12着  15番  ポンデザール       牝 5 藤岡康太  54  2.03.0 37.6

後方のまま見所無し。札幌のオープン戦で1回だけ好走出来たのは50キロの軽ハンデだったからということなのだろう。

13着  12番  カレンシリエージョ 牝 5 藤田菜七  49  2.03.7 38.1

後方のまま見所無し。
3勝クラス馬で先行力がないので、軽ハンデでも通用する力はないのは明らか。

14着   4番  モルフェオルフェ   牝 5 丹内祐次  53  2.04.1 40.0

逃げて極端にバテた。バテすぎなので、距離が合わなかった可能性もある。

15着  13番  レッドランディーニ 牝 5 西村淳也  52  2.04.1 38.9

後方のまま見所無し。
近走マーメイドSで見せた末脚がまるで発揮できていないので、調子を落としていると考えてよさそう。復調の兆しが見えるまで即消しでよいだろう。

16着  10番 ランドネ           牝 5 吉田隼人  53  2.04.8 40.4

先行するも早々とバテる。
昨年の愛知杯の3着以降はずっと凡走が続いている。

2020年1月23日 (木)

2020 京成杯 G3 レース回顧

2勝馬の実績が今一つで1勝馬の多い難しいレースとなったが、こうした場合は特にキャリアの少ない馬のレースぶりをしっかりチェックすべきということが今回の教訓になった。後からクリスタルブラックの新馬戦を見るとコーナーでの加速、持続力は非凡なものがあったことがよくわかるのだが、こうしたことをレース前から見抜く力が予想には必要ということなのだろう。

1.レース結果の基礎データ

2020年 1月19日(日) 1回中山7日  天候: 晴   馬場状態:稍重
11R  第60回京成杯
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 2000m   12頭立


馬場差 +0.7 完全タイム差 +0.1
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.6-11.4-13.0-12.0-12.5-12.2-12.2-11.8-11.8-12.6
通過:37.0-49.0-61.5-73.7  上り:73.1-60.6-48.4-36.2 

前半は速くないのでスローペースであったが、早めにスパートが始まったので持続力が問われるレースとなった。

2.完全タイム差検証

2020012002

1.4秒ほど遅く見た方がよさそうで、レースレベルは高くない。1、2着馬の強さが目立ったが、現時点ではそう高く評価しない方がよさそう。また、1着クリスタルブラックの前走の新馬戦はタイムランクがSLでまだ上位馬で次走の出走が少ないのでまだ未補正のものであるが、もう少し高く補正した方がよい可能性が高い。

3.各馬の分析

1着   1番  クリスタルブラック 牡 3 吉田豊    56  2.02.1 35.4

スタートはフラフラして安定せず。その後かなり行きたがり、騎手が抑えるのに苦労し、なんとか後方2番手で追走する。
全体が早めにスパートしたのに合わせ残り600mの手前からスパートを開始するも前も速いのでなかなか差が詰まらず。直線でも後方からになったが、外からグングン伸びて1着になった。
ゴール直前の末脚が1頭だけ抜けて速く見えたがL1Fは12.6秒かかっていて、かつ早めにスパートしているので瞬発力よりも持続力がありかなり長くいい脚を使って最後にトップスピードに乗せる能力は高そうだ。あと、今回は目立たなかったがコーナーでの加速も速い。コーナリングは上手くないものの、特に4角の終わりから直線に入るところのスピードはかなり速く、これは新馬戦で目立っていた。まだ粗い走りであるが、前半抑えるのかなり苦労した分体力の消耗は大きかったはずでそれでも最後にこれだけ走れる脚を残していたということは、この馬はかなりの能力を秘めているということだと思う。

2着  12番  スカイグルーヴ     牝 3 ルメール  54  2.02.2 36.2

好スタートから楽に外の3番手の位置を確保。残り600mの手前からスパートを開始し4角で早くも先頭に立ち、直線に入って他馬を引き離すかに見えたが、クリスタルブラックの強襲にあっての2着だった。
前半しっかり折り合いがついて楽に先行して、早めのスパートで最後までしっかり走っているので先行力、持続力ともにかなり高い。この馬もかなり能力が高いのは明白だろう。

3着   7番  ディアスティマ     牡 3 シュタル  56  2.02.6 36.4

好スタートから5番手を追走。早めのスパートにもしっかり反応し最後までしっかり伸びて3着となった。1,2着馬とははっきり劣ることを示したものの、この馬も先行力、持続力の能力は高い。ただし、トップスピードに乗るのに時間がかかるタイプのようなので、今後も3,4着くらいになることが多そう。

4着  10番  ビターエンダー     牡 3 津村明秀  56  2.02.6 36.2

スタートは速くなく後方から、この馬も勝負所からスパートするも前との差は詰まらず、直線で伸びて4着になった。
直線で追い出されると少し内にモタれ加減でフラフラ走っていた。この馬も持続力はあるが、トップスピードはさほどでもなさそう。

5着   5番  キングオブドラゴン 牡 3 田辺裕信  56  2.02.8 36.6

最内の4,5番手のポジションを確保するも勝負所ではコーナーでの加速にもたついた。しかしながらインで距離損なくコーナーを回れたことを活かし直線でも比較的前の位置で最後までしっかり伸びてはいた。
コーナーの加速は上手くないようだ。今回は距離損なくコーナーを回れたことを活かした5着なので、評価はできない。ただし、内の馬場が荒れて外差しのきく馬場であったので、重馬場適正はありそう。

6着   2番  リメンバーメモリー 牡 3 大野拓弥  56  2.02.9 35.9

スタートはまずまずだったが、二の足、追走が遅く最後方になる。早めのスパートにもしっかり反応し最後までしっかり伸びて2番目に速い上がり3ハロンタイムで走れたので、持続力はあるが、前半の追走力が悪すぎなので、好走できるレースの幅は狭そう。

7着   4番  ロールオブサンダー 牡 3 松山弘平  56  2.03.0 37.1

先行力があり先頭の位置を取る。スカイグルーヴの早めのスパートに直線に入って少しのところまでは喰らいついていたが、L1Fで脱落。先行力はあるが持続力は劣る。

8着  11番  ヴィアメント       牡 3 M.デム  56  2.03.3 36.9

後方外を追走。4角の勝負所で鞭がかなり入り反応できていたものの、直線ではまるで伸びず。持続力はなさそう。未勝利脱出に4戦を要した馬なので、ここでは実力が劣った。

9着   6番  ゼノヴァース       牡 3 マーフィ  56  2.03.5 37.1

中段の後方追走し、4角の加速は良かったが、直線ではまるで伸びなかった。重馬場がダメだった可能性はありそう。

10着   8番  ヒュッゲ           牡 3 和田竜二  56  2.03.8 37.8

先行力でロールオブサンダーに劣り2番手になる。4角のペースアップについて行けず後退した。
先頭で自分のペースで走れないと脆いようだ。それでいて、先行力も特に秀でているわけではない。

11着   9番  キムケンドリーム   牝 3 石橋脩    54  2.03.9 37.7

中段の比較的前のポジションを追走していたが、勝負所の反応はよくなかった。ここでは能力が劣った。

12着   3番  チュウワジョーダン 牡 3 丸山元気  56  2.05.8 39.2

勝負所からまるでついていけず見所無し。

2020年1月22日 (水)

2020 日経新春杯 G3 レース回顧

古馬G2戦ながら実績イマイチのオープン馬と条件クラス馬の出走となり、前走3勝クラス戦出走馬が3着までに入る結果となった。このことから低レベルなレースであったことは確かなのに、グリーンチャンネルの番組「先週の結果分析」では完全タイム差が水準より0.3秒速いタイムと評価されている。完全タイム差はレースのレベルを計る指標としては決して鵜呑みにして使用することができないものということを示す好例になったのではないかと思う。

1.レース結果の基礎データ

2020年 1月19日(日) 1回京都7日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第67回日経新春杯
4歳以上・オープン・G2(ハンデ) (国際)(特指)  芝 2400m・外   14頭立


馬場差 +1.8 完全タイム差 -0.3
タイムランク C メンバーランク C


LAP :12.6-11.2-11.9-12.9-13.0-12.9-12.1-12.8-12.2-11.8-11.7-11.8
通過:35.7-48.6-61.6-74.5  上り:72.4-60.3-47.5-35.3 

中盤しっかりペースが緩んでいて、勝負所のペースアップが早く持続力勝負となった。


2.完全タイム差検証

2020012003

ほとんどの馬が前走から1秒以上パフォーマンスを上げているというありえない完全タイム差になっている。2.1秒程度は低くみるべきである。

3.各馬の分析

1着   6番  モズベッロ         牡 4 池添謙一  52  2.26.9 34.5

まずまずのスタートから道中は比較的インの中段を追走し、3角から徐々に外に出していき残り600mの手前からスパートを開始すると直線では外からグイグイ伸びて1着となった。
早めにスパートするロングスパート戦で持続力を活かした形なので、軽ハンデが活きたのは明らか。コーナーでの加速が出来てロングスパート戦が得意なことが強みになるが、斤量が重くなればここまでのパフォーマンスを示すことは難しそう。予想する上ではこうした持続力タイプの馬の軽ハンデは要注目ということが今回の教訓となった。

2着   4番  レッドレオン       牡 5 北村友一  54  2.27.3 35.1

まずまずのスタートから自然体で先行し、比較的インのポジションで3番手を追走。中段は一旦ポジションを下げスパートもモズベッロよりは遅らせ、インを距離ロスなく回ることに徹し直線ではいいポジションで追い上げたものの、一瞬前が詰まり外へ立て直すロスがあり、その後はしっかり伸びて2着を確保した。
前が詰まったところのロスはさほど大きくなく、その後の伸び脚も他馬の勢いがさほどでもなく相対的によかったと思える程度なので、あまり強い走りではない。比較的インで距離ロスなく走れたことが大きそうだが、楽に好ポジションを取れるところは強みになりそうだ。

3着   8番  エーティーラッセン 牡 6 藤懸貴志  51  2.27.4 35.8

最初の直線では自然体で一番速く、無理に競る馬もいなかったため、楽に先頭に立てた。その後ペースを支配し、最後まで粘っての3着だった。
3勝クラス馬ながら楽に先手を取れたこと、軽ハンデ、状態の良さを活かした3着となった。低レベルレースではこういうタイプの馬が前残りで穴を空けるパターンはすごく多いので、こうした馬は馬券の相手候補に入れておけばそのうちにいい思いをすることは必ずあると思う。

4着   7番  タイセイトレイル   牡 5 川田将雅  55  2.27.4 34.8

スタートは速くなく後方から5番手の位置となる。向こう正面でペースが緩いのに乗じて外からポジションを上げて行くが、4角の勝負所ではあまり加速は速くなく、直線に入って後方外からいい脚で追い上げたが惜しい4着だった。
最後の直線の末脚はよかったが、前半の追走力が悪く後方のポジションになってしまうこと、コーナーでの加速が今一つであることから、勝ち切るのは難しそうな印象を受けた。今後も好走するには展開の助けが必要そうだ。


5着  14番  プリンスオブペスカ 牡 6 藤井勘一  54  2.27.5 35.5

外の中段の後方追走から向こう上面で外から追い上げ3番手のポジションまで押し上げる。4角は騎手の手がかなり激しく動き加速はイマイチだったが、最後までしぶとい走りで5着に入った。
しぶとい走りなので、持久力戦は向いている。長くいい脚を使えるので乗り方の工夫次第では今後オープン戦で3着以内に入る可能性はありそう。

6着  11番  サトノガーネット   牝 5 坂井瑠星  55  2.27.6 34.8

後方4番手を追走。4角での加速は少し時間を要したが残り500mを過ぎたあたりからスピードに乗ると最後まで伸びてはいた。
追走力が弱いのと、加速に時間がかかるので今回の展開には向かなかった。ただし、末脚は堅実なので今後もどこかでハマる可能性は大いにありそう。

7着   2番  レッドジェニアル   牡 4 武豊      56  2.27.7 34.5

行き脚悪く後方から2番手を追走。4角の勝負所では加速できず一旦最後方まで下がってしまう。最後の直線では一応少しだけ伸びてはいた。
3歳春の京都新聞杯以降は3歳重賞で今一つの成績だっただけに、ここでの1番人気は明らかに過剰評価だった。今後もアテには出来ないと思う。


8着   3番  マスターコード     牡 6 幸英明    53  2.27.9 35.2

インの中段後方追走から、勝負所でもさほど伸びず見所無し。

9着   1番  メロディーレーン   牝 4 岩田望来  49  2.27.9 34.9

最後方追走から、一応残り800mからロングスパートを試み直線でも最後まで外から伸びてはいたが、49キロでもここでは通用しなかった。2勝クラスの馬なので当然の結果ではある。そもそも前半の追走力がないので、話にならないのだが、戦績からそのあたりは想像できるはずであり、この馬が単勝8.4倍もつけていたのは明らかな過剰評価であった。

10着   9番  ロードヴァンドール 牡 7 太宰啓介  55  2.28.0 36.3

2番手追走から最後は伸びず。以前は先行前残りが叶うレースもあったが、もう年齢的に厳しいのかもしれない。

11着  13番  アフリカンゴールド セ 5 福永祐一  55  2.28.1 36.0

5,6番手追走から、4角での加速はかなりよかったものの、直線では全く伸びなかった。
この馬の近走の成績から、最後伸びなさすぎであるが、いい脚が長く使えない馬なので4角で脚を使いきってしまった可能性はある。
ロングスパート戦は向かない。さらに時計のかかる馬場も向かない可能性が高い。

12着   5番  チェスナットコート 牡 6 藤岡康太  55  2.28.1 35.1

後方3番手追走から、インを距離ロスなく回るも見所無し。今後も好走は難しそう。

13着  12番  スズカディープ     セ 8 岩崎翼    52  2.28.5 35.7

見所無し。

14着  10番  サイモンラムセス   牡10 小牧太    53  2.31.0 39.1

3番手追走も直線でズルズル後退。年齢的にもう競争できるレベルの能力はないのだろう。

 

2020年1月15日 (水)

2020 フェアリーステークス G3 レース回顧

キャリアの少ない3牝馬限定戦ということで難解な1戦であれば、終わってみれば4着馬までとそれ以降でハッキリ差が出た一戦となった。各馬の特徴をしっかり押さえて今後に繋げていきたい。

1.レース結果の基礎データ

2020年 1月13日(祝) 1回中山5日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第36回フェアリーS
3歳・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指)  芝 1600m   16頭立


馬場差 -0.6 完全タイム差 ±0
タイムランク C メンバーランク C


LAP :12.1-11.1-11.7-12.1-12.0-11.8-11.2-12.0
通過:34.9-47.0-59.0-70.8  上り:70.8-59.1-47.0-35.0 

時計はかかってきているが、それでも京都よりはよい馬場コンディションになっている。緩みのない平均ペースで流れており、追走力のない馬はついていけず、追走できても能力のない馬は最後しっかりバテているので、能力差がわかりやすく現れるレースとなった。

2.完全タイム差検証

2020011501

緩急のないペースのレースは過剰評価になりやすいが、3歳馬の成長力を加味してもこのレースで完全タイム差 ±0は明らかに過大評価。+0.7ほどは補正した方がよい。

3.各馬の分析

1着   1番  スマイルカナ       牝 3 柴田大知  54  1.34.0 35.0 

スタートが速く最初の1ハロンで他馬に1馬身以上の差をつける。その後もペースを緩めることなくリードを保ち続けて危なげなく逃げ切った。
とにかくスタートが速く、スローぺースで行かなかった赤松賞は何だったんだという感じ。スタートダッシュで差をつけて2-3Fが11.1-11.7で走られては競りかける馬がバテてしまう。テンションが上がりやすい馬ということで、いつも今回のようなスタートダッシュを決めれるとは限らないが、スタートさえ決まれば小回りコースであればかなり成績は安定するのではないだろうかと思わせる走りだった。

2着   8番  チェーンオブラブ   牝 3 石橋脩    54  1.34.4 34.4 

スタートはまずまずよかったが、2-3Fが速かったので一旦中段の後方に下げて脚を貯める。残り400mの手前あたりからスパートを開始し、直線でグングン伸びて2着になった。
直線でジワジワ加速するタイプなので小回りコースでは足りないかと思われたが、L1Fのトップスピードは非凡なものを見せた。トップスピードに乗るまでは時間がかかるものの、ゴール直前での一瞬のトップスピードが活かせるという点ではむしろ小回りコースの方がいいのかもしれない。勝ち切るのは難しい脚質だが、2,3着候補として今後も警戒が必要な馬となる。

3着   5番  ポレンティア       牝 3 池添謙一  54  1.34.6 35.0 

スタートはまずまずよく、2-3Fが速い中しっかり中段の位置でついて行き最内のポジションを得る。最内のポジションを得ることで中盤で少し脚を貯めることができた。残り600mからスパートを開始し、ジワジワ伸び続け3着に浮上した。
地味な走りではあったが、勝負所から持続力があり長くいい脚が使えることを示した。
夏の札幌の新馬戦勝ちから間隔が空いていたが、重賞で通用することを示した。持続力勝負に強そうである、ハーツクライ産駒だけにまだまだ伸びしろはありそうなので、今後も注目が必要だろう。

4着  10番  シャインガーネット 牝 3 マーフィ  54  1.34.6 35.3  

好スタートから3番手をやや外を回る形で追走した。直線に入って追い出すと内にいたソーユーフォリアとのたたき合いが長く続き、ゴールの少し前で競り落としたものの、外から一気に追い込んだ2,3着馬に差されての4着だった。
先行して、同じように先行した馬を最後競り落としたので勝負根性があるが、2,3着馬には出し抜けを喰らった形になった。道中外を回った距離ロスがあったのは明らかで、4着でも見限べきではない。

5着   3番  ソーユーフォリア   牝 3 武藤雅    54  1.34.7 35.4

好スタートから最内のポジションを取ることにこだわり3,4番手で追走する。4角の勝負所では最内を距離ロスなく走れることを活かして追い出しを遅らせ、コーナーワークで距離得を活かし直線に入ると2番手に浮上するが、外にいたシャインガーネットに直線で競り負けた。
レース映像を見るとシャインガーネットと比べてかなり距離得のある効率のよいコーナーワークで走れていることがわかる。それでいて、シャインガーネットに競り負けているので、シャインガーネットよりかなり弱いとの評価で良いと思う。
  
6着  11番  アヌラーダプラ     牝 3 ルメール  54  1.34.8 35.0  

中段の馬郡の真ん中を追走、残り500mくらいからスパートを開始し、直線外から鋭く伸びるかに見えたが、残り200mを過ぎたあたりで止まってしまった。
ルメール騎手も1600mは長く1400mの方がよいと言っているように、この馬には距離が長かったのが敗因と考えてよさそう。一瞬の脚はいいものを持っているが、いい脚は長くは続かないようだ。

7着   9番  ウインドラブリーナ 牝 3 鮫島良太  54  1.35.3 35.4 

中段の外を追走。最後は少しだけ伸びた。ここでは実力が足りないのは明らか。7着以降は上位との実力差がハッキリ現れた結果となった。

8着  12番  フルートフルデイズ 牝 3 木幡巧也  54  1.35.4 35.0 

後方追走で特に見所無し。


9着   6番  セイウンヴィーナス 牝 3 野中悠太  54  1.35.4 34.6 

後方追走で特に見所無し。

10着  13番  メイプルプレゼント 牝 3 横山和生  54  1.35.4 35.1 

後方追走で特に見所無し。

11着  14番  カインドリー       牝 3 田辺裕信  54  1.35.4 35.8

4,5番手を外で追走した距離ロスがあったとはいえ、直線では全く伸びなかった。

12着  16番  ハローキャンディ   牝 3 ミナリク  54  1.35.5 34.9 

後方追走で特に見所無し。

13着   4番  ダイワクンナナ     牝 3 北村宏司  54  1.35.7 36.5 

2番手追走からバッタリ止まる。新馬戦勝ちのレベルも大したことなく、ここでは能力不足は明らかだった。

14着   7番  ペコリーノロマーノ 牝 3 吉田隼人  54  1.35.8 36.3

先行集団のやや後方を追走していたが、最後はバッタリ止まった。
この馬には距離が長かったようだ。2勝馬とはいえ、ずっと1400mしか走っていないので、こうした馬はマイル戦では疑ってかかった方がよいのかもしれない。

15着   2番  ウィーンソナタ     牝 3 大野拓弥  54  1.36.3 36.3

見所無し。ここでは能力不足。

16着  15番  ニシノステラ       牝 3 藤田菜七子  54  1.37.3 37.1

見所無し。ここでは能力不足。

 

2020 シンザン記念 G3 レース回顧

個人的は久々に3連単10万馬券を的中した印象的なレースになった。重賞2着の実績馬でルメール騎手の2番人気馬とG1好走馬と内枠で前残りの可能性のある穴馬との組み合わせで、小頭数と難しい組み合わせではないものの、1番人気馬が前走新馬戦を好時計で勝って過剰な人気になっていたことから、かなりの好配当になった。長く競馬予想をしていると、たまにはこういう幸運なこともあるということなのだろう。

1.レース結果の基礎データ

2020年 1月12日(日) 1回京都4日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第54回日刊スポーツ賞シンザン記念
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 1600m・外   10頭立


馬場差 +1.2 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.5-11.1-11.8-12.6-12.2-12.2-11.5-12.0
通過:35.4-48.0-60.2-72.4  上り:72.3-60.5-47.9-35.7 

馬場は開幕週よりさらに悪くなっている。今後開催が進むにつれてかなり悪くなりそう。洋芝の下の野芝の状態がかなり悪いことが原因のようだ。
ペースは平均ペースであるが、中段しっかり緩んでいて、4角のペースアップもさほど速くない。前有利の展開に加えて、馬場の内外の差が少ないため、インを効率よく回れて先行力のある馬に有利なレースとなった。

2.完全タイム差検証

2020011502

ほぼ妥当な完全タイム差と思われるが、1,2着馬が前走よりパフォーマンスを落としているとも考えにくいので0.1秒ほど上に見た方がよいと思う。

3.各馬の分析

1着   1番  サンクテュエール   牝 3 ルメール  54  1.35.9 35.5 

スタートは速くないが、二の脚が速く難なく最内で前から3番手のポジションにつける。直線で追い出してからの脚色はプリンスリターンとほぼ変わらないものの、ゴール前でグイッと伸びて1着となった。
辛勝ではあるが、見た目では全く危なげなく計ったかのようにゴール前でしっかり伸びた。先行力がありしっかりいいポジションにつけることができることが武器となる。前走の敗因はスローの瞬発力勝負で瞬発力に秀でて馬が一頭いたということなので、今後も瞬発力勝負にはならない方がよさそう。

2着   6番  プリンスリターン   牡 3 原田和真  56  1.35.9 35.6 

スタートが一番速く2番手につけて追走。直線でしっかり伸びるもサンクテュエールに惜しくも競り負けた。
スタートが速いので先行ポジションにつけやすい馬であるが、前走の朝日杯FSの前半の3ハロンが12.2-10.5-11.1まで速くなると先行のポジションが取りにくくなるということのようだ。先行したい馬ながらハイペースはだめなようで、今回は小頭数だったことも幸いしたかもしれない。さらに、前走のL3Fが11.8だったので4角でもたついたように見えたが、今回は12.2なのでもたつくことなくスムーズに走れた。コーナーからペースアップするようなレースもこの馬には好ましくないようだ。今回は色々かみ合っての2着であるが、そもそもG15着はこのメンバーでは実績上位なので2着は順当な結果。

3着   3番  コルテジア         牡 3 松山弘平  56  1.36.6 35.9

スタートあまり速くなく前から5番手で最内から1頭分外のポジションを追走する。直線に入ってジリジリ伸びて逃げ馬がバテるのに乗じて3着になった。
僕はこの馬の逃げての前残りを予想したので5番手になった時点で絶望的になったが、インを効率よく走れたことと、末脚がいい差し馬がいなかったこと、外差しが効かない馬場であったことに恵まれての3着だった。先行して最後もさほどバテないのがこの馬のいいところであり、典型的な内枠の前残りが叶った結果になった。時計のかかる馬場に対応できたこともよかった。色々恵まれての3着なので、再び好走する可能性は低そう。


4着   5番  オーマイダーリン   牝 3 武豊      54  1.36.7 35.8 

スタートは進んでいかず、一旦ポツンと最後方追走となる。徐々にインに潜り込みポジションを上げていき4角ではコルテジアのすぐ後ろの位置につけ、直線で伸びてくるもコルテジアを交わせず4着になった。
かなりイレ込みがきつい馬のようでそのせいで前半の追走力が悪くなるようだ。他馬に比べてややロングスパートの形になったが、それでもコルテジアを交わせないようでは、大した末脚ではないと考えてよいと思う。


5着   2番  ヴァルナ           牡 3 福永祐一  56  1.36.8 36.6 

スタートが速いわけではなかったが、他に速い馬がいないので、じわじわと1番手を取り切る。マイペースで逃げたものの最後はバテた。途中息を入れることができたし、4角の早めのペースアップも大したことなかったので、このペースで3着以内に粘り切れないようでは、弱いと評価してよいと思う。

6着   4番  タガノビューティー 牡 3 和田竜二  56  1.36.8 35.9 

スタートは速くなく後方から、4番枠ながら意図的に外を回る。4角でも外を回り直線でもジワジワとしか伸びなかった。
意図的に外を回っていたようなので、この馬は外差ししかできない馬なのかもしれない。今回はインを効率よく回らないとダメな馬場なので、ポジショニング、コーナーリングの面からこの馬の出番はなかった。加えて、直線の末脚も大したことなかったので、前回はハイペース戦に恵まれての4着だったと考えよいようだ。

7着   9番  ルーツドール       牝 3 川田将雅  54  1.37.5 36.8 

スタートはまずまずながら、内にいた馬とさほど変わらなかったので6番手の外を追走する。直線では全く伸びなかった。
まるでいいところがなく、負けすぎのように見えるので敗因ははっきりしない。
新馬勝ちがタイムランクAの派手な時計を出したため、1戦1勝馬ながら過剰な人気になっていた。この新馬戦の他馬のその後のパフォーマンスを検証すると、この新馬戦の評価は高くなく、僕が補正した真完全タイム差は未勝利戦相当のレベルで+0.4だった。やはり速い時計のレースは過剰評価されやすく、真のレースの価値を見極めることが大事だということを改めて気づかされた結果であった。この時期の3歳限定戦では、こうした馬が急成長して活躍するケースもあるので馬券の相手として抑えておく必要はあるが、こういうまだ実績不十分の馬は軸にすべきではないと思う。

8着  10番  ヒシタイザン       牡 3 幸英明    56  1.37.5 36.1 

追走力がなく最後方から、直線で大外に出すが、なかなか伸びず最後に2頭交わすのがやっとだった。
追走力がなさすぎなのでマイル戦が向いていないのは明らか。

9着   8番  カバジェーロ       牡 3 北村友一  56  1.37.6 36.7

後方追走。直線に入って少しだけ伸びたがすぐバテた。

 
10着   7番  ディモールト       牡 3 池添謙一  56  1.38.3 37.8

4番手を追走するが直線ではまるで伸びず後退した。

 

2020年1月10日 (金)

2020 京都金杯 G3 レース回顧

ここ数年冬の京都開催は時計がかかるようになり、以前ほど内外の有利不利は少ないと言われていたが、やはり内側を効率よく走らないとどうにもならない展開となった。

1.レース結果の基礎データ

2020年 1月 5日(日) 1回京都1日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第58回スポーツニッポン賞京都金杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指)  芝 1600m・外   18頭立

馬場差 +0.9 完全タイム差 +0.4
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.1-11.0-11.8-12.2-11.9-11.9-11.4-11.7
通過:34.9-47.1-59.0-70.9  上り:70.9-59.1-46.9-35.0 

馬場差+0.9とかなり時計のかかる馬場コンディションになっている。平均ペースで流れる展開になったが、最後までさほど減速していないラップタイムとなっている。
また、多くの馬が最内1,2頭分の位置を避けていたようで、最内の馬場はかなり悪くなっているようである。

2.完全タイム差検証

2020010702_20200205190201

やや過剰評価。+0.4秒ほど補正した方がよい。


3.各馬の分析

1着   3番  サウンドキアラ     牝 5 松山弘平  53  1.34.0 34.6 

4,5番手追走から、直線に入って抜け出すと危なげなく1着になった。
かなり強い勝ち方に見えたが、前走の阪神では最後少し甘くなったように直線で坂がないコースがよさそう。また、末脚の切れ味もするどくなさそうなので、前半のポジショニングが好走の条件になりそうで、今回は内枠だったことも好走要因と言えそう。真完全タイム差的にもさほど強いとは言えないので、今後の扱いが難しそうだ。

2着   6番  ダイアトニック     牡 5 北村友一  57  1.34.2 34.3 

中段で最内ではないが、他馬と比べてインを距離ロス少なく追走し、直線に入っても比較的内の位置から鋭く伸びて2着になった。
この馬もコーナリングでかなり得したポジションにいたことが好走要因となった。馬場差が+の数値になるレースでは上がり3ハロンタイムがメンバー中上位になることが多いので、時計のかかる馬場での安定度は高い。


3着   7番  ボンセルヴィーソ   牡 6 太宰啓介  54  1.34.4 35.3

逃げたマルターズアポジーの少し後ろを、馬場が悪いためか最内にこだわらずに追走、直線入り口で一旦先頭に立ち最後まで粘って3着になった。
3勝クラス勝ちからの昇級馬であるが、戦績から先行力はあり、上がり3ハロンタイムも速くはないものの、同じレースを走った他馬と比べてさほど劣るものではなかったので、今回の結果は驚くものではない。効率よいポジションで先行できたことが好走要因であることは間違いないが、力はあることを示した。

4着  18番  ソーグリッタリング 牡 6 川田将雅  56  1.34.8 35.1

中段追走から、直線で大外に出してグングン伸びたが、残り200mで脚色が鈍り4着となった。
一瞬の脚はかなりよいが、いい脚は長く続かない。外枠が堪えたこともあるが、そもそもいい脚が一瞬しか使えない。
 
5着  14番  ブレステイキング   牡 5 藤岡佑介  56  1.34.8 34.5

序盤ポジション争いに加わる気はあったものの、馬が速くないためにかなり後方の位置になってしまう。4角直線ともにあまり外を回らないことを意識して比較的内の位置から最後まで伸びてきたが5着までが精いっぱいだった。
序盤のポジションが悪かったのがすべて。マイル戦には向かない。後半の末脚はしっかりしているので、前半がスローになることが好走条件になりそう。

6着   1番  エメラルファイト   牡 4 石川裕紀  56  1.34.9 35.5

インの4番手で先行したが最後は脚色が鈍った。
戦績から末脚がかなり劣ることを示しているので、6着もかなり枠順に恵まれてのものと言えそう。

7着   8番  ドーヴァー         牡 7 福永祐一  56  1.35.0 35.0

中段のやや後ろを追走。最後はしっかり伸びているものの、前が止まらないのでこの着順まで。
時計のかかる馬場は得意な馬ながら、前半の追走力がやや劣るようなので、好走するには色々条件がかみ合う必要がありそう。

7着  16番  エントシャイデン   牡 5 坂井瑠星  54  1.35.0 34.5

後方から、勝負所では最後方に下がり、最後は脚を使えていたが、とにかく追走力がなさすぎなので話にならない。
さらにオープンに入ってからあまり休みを取らず使い詰めなので、上がり目も期待でいない。

9着   4番  オールフォーラヴ   牝 5 和田竜二  54  1.35.0 35.4

中段で追走するが直線では全く伸びず。これで4戦続けて凡走していて、5走前のオープン特別で1着になった時は前半かなり緩いペースだったので、スローペースでないとどうにもならない馬と記憶していた方がよい馬なのかもしれない。

10着   5番  メイケイダイハード 牡 5 柴山雄一  53  1.35.1 34.9

後方で見所無し。オープンでの好走は絶望的であろう。

11着  15番 モズダディー       牡 5 酒井学    54  1.35.3 36.1 

先行するも全く伸びず。
あまりにもふがいなさすぎなので、どう判断するのが難しいのだが、時計のかかる馬場のオープン戦では能力不足と捕らえるべきかと思われる。かといって、高速馬場ならばオープン戦への対応可能なのかどうかはやってみたいとわからない。

12着   9番 ストロングタイタン 牡 7 幸英明    57  1.35.4 35.2

後方外から、少しは伸びていた。追走力がなく、直線だけで伸びる馬のようなので、外差しが決まる馬場であれば穴を空ける可能性はありそう。

13着  12番  タイムトリップ     牡 6 岩田康誠  54  1.35.8 35.4

後方のまま見所ない。オープン戦での連対は絶望的。

14着   2番  マルターズアポジー 牡 8 松若風馬  56  1.35.9 36.9

逃げれてのハイペースの逃げは打てず。もう終わった馬と考えてよい。

15着  10番  マイネルフラップ   牡 4 国分優作  53  1.36.0 35.6

後方のまま見所無し。3歳限定戦であれば、時計のかかる馬場で、末脚を発揮して穴を空けていたが、古馬オープンでの好走は絶望的と考えてよい。

16着  17番  メイショウショウブ 牝 4 池添謙一  53  1.36.0 36.5

先行するも直線ではズルズル脱落。先行力はあるものの、時計のかかる馬場への適用力はなさそうだ。

17着  13番  カテドラル         牡 4 武豊      55  1.36.1 35.7

後方のまままるで伸びず。そもそも古馬オープンでは能力不足と考えてよい馬だが、時計のかかる馬場だとさらにパフォーマンスを落とすようだ。

18着  11番  ハッピーグリン     牡 5 吉田隼人  55  1.36.2 36.3

後方で末脚もまるでダメで、マイル戦では絶望的なことは明らか。

 

2020年1月 9日 (木)

2020 中山金杯 G3 レース回顧

トリオンフが勝つことは予想できても、2,3着、特に3着馬を当てるのはとても難しいレースとなった。スローペースの小回りコース戦は内枠の不人気馬が連対することがよくあるのだが、今回は内枠で距離ロスなく走れた以外の好走要因がありそうなので、しっかりレース回顧する必要がありそうだ。

1.レース結果の基礎データ

2020年 1月 5日(日) 1回中山1日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第69回日刊スポーツ賞中山金杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指)  芝 2000m   17頭立

馬場差 -1.0 完全タイム差 +1.1
タイムランク E メンバーランク C

LAP :12.6-11.1-12.8-11.7-12.0-11.8-11.7-11.7-11.4-12.7
通過:36.5-48.2-60.2-72.0  上り:71.3-59.3-47.5-35.8 

前半はかなりスローだったものの、後半は緩みのないペースになっている。そのため、上がり3ハロンタイムは少しかかっている。


2.完全タイム差検証

2020010701

上位馬の前走からのパフォーマンスアップは納得できるレベルにとどまっているので、妥当な完全タイム差だと思う。タイムランクD,Eの場合は妥当な完全タイム差になっていることが多い。

3.各馬の分析

1着   7番  トリオンフ         セ 6 M.デム  58  1.59.5 35.6

好スタートから2番手を追走。後半のペースアップにしっかりついて行き、直線に入って先頭に立つとそのまま押し切った。前走69週ぶりのレースを2着して、そこからしっかりパフォーマンスアップしてきた。4歳時に小回りコース重賞ではほぼ好走しており、その実力は衰えていなかったことを示し、ここでは他馬と力が違った。

2着   8番  ウインイクシード   牡 6 松岡正海  55  1.59.5 35.3

5番手でトリオンフの少し後ろのインを追走。直線に入ると少しづつトリオンフに迫り、首差まで迫った2着だった。
松岡騎手は「最後の坂を上がってから甘くなりました。」と言っていたので直線で突き抜けるイメージを持っていたのかもしれないが、そこまで行かなくても甘くなったとは言えない程度の伸びは示していた。この馬は5番手以内に先行するタイプだが、前半3ハロンが36秒台以下になるペースの方が好走する可能性が高そうだ。

3着   1番 テリトーリアル     牡 6 藤岡康太  56  1.59.6 35.2

好スタートながら先行争いに加わる気なくインぴったりを走ることに拘り、6,7番手で追走する。3,4角の勝負どころでは手ごたえが怪しくなり後退気味になるものの、インぴったりを距離ロスなく走ることで、あまり後退せずに直線に入り、直線で少し外に出すとしっかり伸びて3着に入った。
最内枠でインぴったりを距離ロスなく走れたのが大きな好走要因ではあるものの、前走12着から大幅にパフォーマンスアップしているのはそれだけでは説明できないので、この馬の好走要因について少し考える必要がある。
この馬の前走の上がり3ハロンタイムは35.3(上がり3ハロン順位12位)で今回は35.2(上がり3ハロン順位5位)と、上がり3ハロンタイムだけで見ると大差ないことがわかる。前走は馬場差-2.1の超高速馬場で、スローペースで上がりの速い決着だったので、この馬は高速馬場で上がりが速いレースには対応できないが、上がりがかかるレースになれば浮上する可能性があるということなのだと思う。そのことと、最内を距離ロスなく走れたことが相まって3着に入れたということなのだと思う。
このことも含めて、競馬予想の際には上がり3ハロンタイムを予想することが重要なのではないだろうかと、僕は最近考えるようになった。この馬にかぎらず、ウィンブライトのように上がりが速いレースでは大したことないのに、上がりがかかるレースではかなり強いような馬がいたりするので、上がり3ハロンタイムを予想の際に今まで以上に意識する方がよいのではないかと思っている。

4着   4番  ノーブルマーズ     牡 7 ミナリク  56  1.59.7 35.7

好スタートから序盤のペースが速くなかったことから労せず最内の2,3番手の位置を確保する。直線に入ってしっかり伸びて2.3着争いをしたものの、ゴール前で甘くなり4着になった。
最後はひと伸びするものの、前半の速い脚がないので、前半のポジショニングが重要な馬であり、今回は難なく好ポジションが取れたのでは、これは久々に2.3着に入るかと直線の途中まで思ったが、最後甘くなったのが意外だった。今回のレースでも連対できないのであれば、今後好走するのは難しいのではないだろうか。

5着   6番  マイネルハニー     牡 7 横山武史  56  1.59.7 35.3

テリトーリアルの少し外の後ろを追走。馬郡の中でしっかり折り合い、直線に入ってテリトーリアルと併せ馬のように伸びてきたが、テリトーリアルからはわずかに伸び負けての5着だった。
元々スローペースで先行できたときだけ好走していた馬が、中段待機で最後ひと脚使う競馬ができたのは収穫だと思う。休み明け2戦目でしっかりパフォーマンスアップしてきたので、次走も侮れないと思う。

6着  16番  マイネルサーパス   牡 4 丹内祐次  55  1.59.8 35.2

マイネルハニーの少し後ろの外を追走。直線ではしっかり伸びていたものの、4角での行きっぷりが悪かった。調教師のコメントによると、行きっぷりが悪かったのは機嫌が悪かったとのこと。アテにはできないムラ馬ということのようだ。

7着   3番  クレッシェンドラヴ 牡 6 内田博幸  57  1.59.9 34.9

序盤の行きっぷりが悪く後方から2番手の位置まで下がってしまう。ずっと外を回り、3,4角でも前に進出することができず、直線に入って大外にだしてようやく伸びるも明らかに脚を余したレースとなった。
序盤のペースを考えると行きっぷりが悪すぎ、本来はここまで追走力がない馬ではないはずなので、調整、調教に失敗ということなのだと思う。ただ、この馬はコーナーでの加速が出来る馬なので、あまり加速できなかったのが意外だったのだが、この馬が好走した福島のレースではL3Fが12秒台で中山のL3Fが11秒台のレースでは凡走したので、L3Fがあまり速くない場合にコーナーから加速できるということのようだ。なので、この馬の狙い時はかなり絞った方がよさそうだ。

8着  17番  ザダル             牡 4 マーフィ  55  2.00.0 35.6

ずっと外を回り4角では少し伸びたが、直線に入って大して伸びなかった。
外枠が堪えたのはありそうだが、そもそも能力不足で過剰評価の人気だったと思う。

9着  11番  アンノートル       牡 6 柴田大知  54  2.00.0 35.1

後方待機から、3,4角の行きっぷりはクレッシェンドラヴより全然よく、いい脚色を見せたが、直線では大して伸びなかった。
コーナーでの加速力はいいものを見せたので、小回りコースのどこかで好走する可能性はありそう。

10着   9番  ギベオン           牡 5 フォーリ 57.5 2.00.0 35.7

先行集団の後ろの7、8番手を追走し、直線の途中まではなんとか踏ん張っていたものの、最後は失速した。
やはり今後重賞での好走は難しいのではないだろうか。

11着  15番  カデナ             牡 6 鮫島克駿  57  2.00.1 34.8

最後方追走から、いつものようによく追い込んできたものの、残り1000mから11秒台のラップが続いていては追い込むのは厳しかった。末脚の衰えはなさそうなので、今後もどこかでチャンスはありそうだ。

12着  10番  シャイニープリンス 牡10 勝浦正樹  55  2.00.2 35.5

特に見所無し。

13着  14番  メイショウエイコウ 牡 6 大野拓弥  53  2.00.4 35.1

特に見所無し。

14着   5番  レッドローゼス     牡 6 田辺裕信  56  2.00.4 35.7

特に見所無し。

15着  12番 タニノフランケル   牡 5 石橋脩    55  2.00.7 36.7

先行してバテる。この馬古馬とのレースでは内枠で54キロ以下でないと好走した実績がない。

16着   2番  ブラックスピネル   牡 7 津村明秀  57  2.00.9 37.2

序盤こそ緩いペースで逃げれたものの、中盤以降はこの馬に厳しい流れになった。

17着  13番  イレイション       牡 8 北村宏司  55  2.01.0 36.8

特に見所無し

2020年1月 2日 (木)

2019 ホープフルステークス G1 レース回顧

ほぼ人気通りの堅い決着となったが、平均ペースで流れるレースになったおかげで各馬の個性が見えやすいレースになった。


1.レース結果の基礎データ

2019年12月28日(土) 5回中山9日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第36回ホープフルS
2歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定)  芝 2000m   13頭立


馬場差 -0.4 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.6-11.5-12.4-12.2-12.2-12.1-12.0-12.0-11.9-12.5
通過:36.5-48.7-60.9-73.0  上り:72.7-60.5-48.4-36.4 

平均ペースとなり、勝負所のスパートも速かったので、前半の追走力とロングスパートの持続力が問われるレースとなった。馬場差は開催当初と比べると時計がかかっているものの、タフな馬場というほどではなかった。

2.完全タイム差検証

今回も前走の評価がまだ出来ていないので、検証は保留とするが、緩急の少ない平均ペースでは時計が速くなりやすい中、完全タイム差+0.5ということは、実はもっと評価を下げるべきレースなのかもしれない。少なくとも今回の結果から東京スポーツ杯、葉牡丹賞の完全タイム差は過大評価であったことは確実だと思う。

3.各馬の分析

1着   2番  コントレイル       牡 2 福永祐一  55  2.01.4 35.8 

好スタートからしっかりインで先行するポジションを取り、道中は4,5番手を追走。残り600mの少し前からスパートを開始し、グングン伸びて残り200mの少し前で逃げ馬を捕らえてその後も伸び続け1着となった。
加速の速さ、コーナーでの加速、600mを超えるロングスパートの持続力が優れていて、このメンバーでは明らかに1段上の能力差を見せつける快勝だった。また、2着のヴェルトライゼンデと比べて、こちらは勝負所であまり騎手が追っていないので、まだ全力を出し切っていない。この走りができるのであれば東京でも中山でも問題なく好走できそう。
ただし、それは現時点での2歳馬の能力での話であり、クラシックで好走するには成長力が必要であるため、ぜひともトライアルレースに出走してもらい、成長力を見る機会を与えてほしいところ。もし、皐月賞直行となると、扱いがとても難しくなる。

2着   5番  ヴェルトライゼンデ 牡 2 マーフィ  55  2.01.6 35.8 

好スタートからコントレイルの少し後ろを追走。コントレイルと同じような位置から進出して最後まで伸び続け2着になったが、騎手が激しく追い通しだったので、全能力を出し切っての2着であった。コーナーの加速力、持続力はこのメンバーでは上であることを示した。この馬は馬場が悪いレースしか走ったことがなかったので、良馬場での走りが未知数であったが、良馬場でも問題ないことを示した。これで3戦続けて上がり3ハロンタイム最速で走れている。今後の成長力を期待したい。

3着   7番  ワーケア           牡 2 ルメール  55  2.01.9 35.9 

スタートはあまり速くなく、一応前目のポジションを取ろうとするも、他馬が速くさらに周囲の馬がごちゃついていたので後方の位置取りとなる。ごちゃついた際に他馬と接触したようだが、パトロール映像で見ても自身は臆することなくまっすぐ走れているので不利を受けたというわけではない。中段の後方を追走し、この馬も600m手前から進出を開始するもコーナーではあまり速くなく、直線に入って外に出し直線の前半では6.7着に沈みそうな勢いだったが、L1Fですごい加速を見せて3着になった。
平均ペースの追走力とコーナーでの加速力が今一つであり、直線でのエンジンのかかりが遅い欠点を見せたが、スピードに乗った時のトップスピードは非凡なものを見せた。東京でのスローペース戦、中山での超ハイペースで前が止まるレースなど勝ち切るには好条件になることが必要な馬のようだ。


4着  13番  ラインベック       牡 2 岩田康誠  55  2.02.2 36.9 

大外から積極的に先頭に立つことを狙ったが、1コーナーのコーナーワークでパンサラッサに先頭を奪われ2番手を追走する。残り600mの勝負所では騎手の手が激しく動きあまり手ごたえは良くなく、直線に入る前に後退してしまうかに見えたが、直線に入って粘りを見せて4着に粘り切った。
今回は先行争いで脚を使いすぎているのは明らか、それでも最後まで粘れているので能力はある。前走の東京スポーツ杯でビューイック騎手がかなり参考になるコメントを残していて、
「先生からは「スタートが速いし、馬の後ろに入れれば折り合いはつく」と聞いていました。ただ、「切れるタイプではない」とも聞いていたし、実際にそう感じましたね。流れに乗れたので、いい勝負になると思ったんですが、勝ち馬にあの勢いのまま突き抜けられてはどうしようもありませんでした。馬場が硬くて時計が速いので、その適性の差が出ました。1800メートルの時計勝負では分が悪いですが、ギアが少しずつ上がるので距離は長い方がいいし、2400メートルには向くと思います。前から離されても諦めることなく3着を確保したのは偉いですよ。」
ということで最後までしぶといのがこの馬の特徴になりそうなので、今後も2,3着候補として狙えそうな馬である。

5着  11番  オーソリティ       牡 2 池添謙一  55  2.02.2 36.3 

スタートはあまり速くなく、一応前目のポジションを取ろうとするも、他馬が速くさらに周囲の馬がごちゃついていたので後方の位置取りとなる。さらにごちゃついた際に外に振られてしまい、終始外を回るポジションになった。ワーケアの少し外の前の位置で追走し、4角の勝負所では加速の速さを見せたが、直線でのスピードはそう速くなく、最後はラインベックに競り負けてしまった。
スローペースで好位のポジションを取って好走してきた馬だが、平均ペース以上では追走力に問題がありそうだ。また、コーナーでの加速力はかなりよかったので、直線の短いコースの方がよさそうだ。

6着   9番  パンサラッサ       牡 2 坂井瑠星  55  2.02.7 37.7

激しい先行争いを制して、先頭を取り切り、最後も6着まで踏ん張っていた。
前半に脚を使いすぎて、上がり3ハロンタイム37.7要しているこの馬のさらに下位になった馬はかなり能力が低いと見てよさそう。

7着   3番  ブルーミングスカイ 牡 2 田辺裕信  55  2.02.8 37.3

3番手で先行するも4角の勝負所ではまるで伸びず、直線の脚も大したことなかった。

8着  10番  ディアセオリー     牡 2 三浦皇成  55  2.02.9 36.9

後方追走から最後の直線では少しは伸びたが、明らかに能力不足。

9着   1番  ブラックホール     牡 2 石川裕紀  55  2.03.3 37.5

5番手をインで追走するも4角の勝負所、直線ともに大した脚は使えなかった。やはり夏の2歳重賞を勝って年末のG1までレースを使って来なかった馬は軽視で良いということだと思う。

10着  12番  ラグビーボーイ     牡 2 北村宏司  55  2.03.7 37.3

特に見所無し。能力不足。

11着   4番  ガロアクリーク     牡 2 丸山元気  55  2.04.0 38.3

特に見所無し。能力不足。

12着   6番  ナリノモンターニュ 牡 2 M.デム  55  2.04.9 38.4

特に見所無し。能力不足。

13着   8番  クリノブレーヴ     牡 2 斎藤新    55  2.05.7 38.8

特に見所無し。能力不足。

 

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