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2020年1月 2日 (木)

2019 ホープフルステークス G1 レース回顧

ほぼ人気通りの堅い決着となったが、平均ペースで流れるレースになったおかげで各馬の個性が見えやすいレースになった。


1.レース結果の基礎データ

2019年12月28日(土) 5回中山9日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第36回ホープフルS
2歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定)  芝 2000m   13頭立


馬場差 -0.4 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.6-11.5-12.4-12.2-12.2-12.1-12.0-12.0-11.9-12.5
通過:36.5-48.7-60.9-73.0  上り:72.7-60.5-48.4-36.4 

平均ペースとなり、勝負所のスパートも速かったので、前半の追走力とロングスパートの持続力が問われるレースとなった。馬場差は開催当初と比べると時計がかかっているものの、タフな馬場というほどではなかった。

2.完全タイム差検証

今回も前走の評価がまだ出来ていないので、検証は保留とするが、緩急の少ない平均ペースでは時計が速くなりやすい中、完全タイム差+0.5ということは、実はもっと評価を下げるべきレースなのかもしれない。少なくとも今回の結果から東京スポーツ杯、葉牡丹賞の完全タイム差は過大評価であったことは確実だと思う。

3.各馬の分析

1着   2番  コントレイル       牡 2 福永祐一  55  2.01.4 35.8 

好スタートからしっかりインで先行するポジションを取り、道中は4,5番手を追走。残り600mの少し前からスパートを開始し、グングン伸びて残り200mの少し前で逃げ馬を捕らえてその後も伸び続け1着となった。
加速の速さ、コーナーでの加速、600mを超えるロングスパートの持続力が優れていて、このメンバーでは明らかに1段上の能力差を見せつける快勝だった。また、2着のヴェルトライゼンデと比べて、こちらは勝負所であまり騎手が追っていないので、まだ全力を出し切っていない。この走りができるのであれば東京でも中山でも問題なく好走できそう。
ただし、それは現時点での2歳馬の能力での話であり、クラシックで好走するには成長力が必要であるため、ぜひともトライアルレースに出走してもらい、成長力を見る機会を与えてほしいところ。もし、皐月賞直行となると、扱いがとても難しくなる。

2着   5番  ヴェルトライゼンデ 牡 2 マーフィ  55  2.01.6 35.8 

好スタートからコントレイルの少し後ろを追走。コントレイルと同じような位置から進出して最後まで伸び続け2着になったが、騎手が激しく追い通しだったので、全能力を出し切っての2着であった。コーナーの加速力、持続力はこのメンバーでは上であることを示した。この馬は馬場が悪いレースしか走ったことがなかったので、良馬場での走りが未知数であったが、良馬場でも問題ないことを示した。これで3戦続けて上がり3ハロンタイム最速で走れている。今後の成長力を期待したい。

3着   7番  ワーケア           牡 2 ルメール  55  2.01.9 35.9 

スタートはあまり速くなく、一応前目のポジションを取ろうとするも、他馬が速くさらに周囲の馬がごちゃついていたので後方の位置取りとなる。ごちゃついた際に他馬と接触したようだが、パトロール映像で見ても自身は臆することなくまっすぐ走れているので不利を受けたというわけではない。中段の後方を追走し、この馬も600m手前から進出を開始するもコーナーではあまり速くなく、直線に入って外に出し直線の前半では6.7着に沈みそうな勢いだったが、L1Fですごい加速を見せて3着になった。
平均ペースの追走力とコーナーでの加速力が今一つであり、直線でのエンジンのかかりが遅い欠点を見せたが、スピードに乗った時のトップスピードは非凡なものを見せた。東京でのスローペース戦、中山での超ハイペースで前が止まるレースなど勝ち切るには好条件になることが必要な馬のようだ。


4着  13番  ラインベック       牡 2 岩田康誠  55  2.02.2 36.9 

大外から積極的に先頭に立つことを狙ったが、1コーナーのコーナーワークでパンサラッサに先頭を奪われ2番手を追走する。残り600mの勝負所では騎手の手が激しく動きあまり手ごたえは良くなく、直線に入る前に後退してしまうかに見えたが、直線に入って粘りを見せて4着に粘り切った。
今回は先行争いで脚を使いすぎているのは明らか、それでも最後まで粘れているので能力はある。前走の東京スポーツ杯でビューイック騎手がかなり参考になるコメントを残していて、
「先生からは「スタートが速いし、馬の後ろに入れれば折り合いはつく」と聞いていました。ただ、「切れるタイプではない」とも聞いていたし、実際にそう感じましたね。流れに乗れたので、いい勝負になると思ったんですが、勝ち馬にあの勢いのまま突き抜けられてはどうしようもありませんでした。馬場が硬くて時計が速いので、その適性の差が出ました。1800メートルの時計勝負では分が悪いですが、ギアが少しずつ上がるので距離は長い方がいいし、2400メートルには向くと思います。前から離されても諦めることなく3着を確保したのは偉いですよ。」
ということで最後までしぶといのがこの馬の特徴になりそうなので、今後も2,3着候補として狙えそうな馬である。

5着  11番  オーソリティ       牡 2 池添謙一  55  2.02.2 36.3 

スタートはあまり速くなく、一応前目のポジションを取ろうとするも、他馬が速くさらに周囲の馬がごちゃついていたので後方の位置取りとなる。さらにごちゃついた際に外に振られてしまい、終始外を回るポジションになった。ワーケアの少し外の前の位置で追走し、4角の勝負所では加速の速さを見せたが、直線でのスピードはそう速くなく、最後はラインベックに競り負けてしまった。
スローペースで好位のポジションを取って好走してきた馬だが、平均ペース以上では追走力に問題がありそうだ。また、コーナーでの加速力はかなりよかったので、直線の短いコースの方がよさそうだ。

6着   9番  パンサラッサ       牡 2 坂井瑠星  55  2.02.7 37.7

激しい先行争いを制して、先頭を取り切り、最後も6着まで踏ん張っていた。
前半に脚を使いすぎて、上がり3ハロンタイム37.7要しているこの馬のさらに下位になった馬はかなり能力が低いと見てよさそう。

7着   3番  ブルーミングスカイ 牡 2 田辺裕信  55  2.02.8 37.3

3番手で先行するも4角の勝負所ではまるで伸びず、直線の脚も大したことなかった。

8着  10番  ディアセオリー     牡 2 三浦皇成  55  2.02.9 36.9

後方追走から最後の直線では少しは伸びたが、明らかに能力不足。

9着   1番  ブラックホール     牡 2 石川裕紀  55  2.03.3 37.5

5番手をインで追走するも4角の勝負所、直線ともに大した脚は使えなかった。やはり夏の2歳重賞を勝って年末のG1までレースを使って来なかった馬は軽視で良いということだと思う。

10着  12番  ラグビーボーイ     牡 2 北村宏司  55  2.03.7 37.3

特に見所無し。能力不足。

11着   4番  ガロアクリーク     牡 2 丸山元気  55  2.04.0 38.3

特に見所無し。能力不足。

12着   6番  ナリノモンターニュ 牡 2 M.デム  55  2.04.9 38.4

特に見所無し。能力不足。

13着   8番  クリノブレーヴ     牡 2 斎藤新    55  2.05.7 38.8

特に見所無し。能力不足。

 

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