« 2020 フェブラリーステークス G1 レース回顧 | トップページ | 2020 ダイヤモンドステークス G3 レース回顧 »

2020年2月26日 (水)

2020 小倉大賞典 G3 レース回顧

ヴェロックスの凡走の可能性を予想できれば、実績上位のカデナ、ジナンボーを上位に取ることを予想するのはさほど難しくはないものの、格下のドゥオーモの好走を予想するのは難しかった。実力的にいまひとつのメンバー構成なので、近走のドゥオーモのレースぶりをよく見ていれば軽ハンデを活かした好走があるかもと考えるのは可能であったので、今後同様のレースに遭遇した際にはしっかり馬券がとれるようにしっかりレース回顧したい。

1.レース結果の基礎データ

2020年 2月23日(祝) 1回小倉12日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第54回小倉大賞典
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指)  芝 1800m   14頭立


馬場差 +2.0 完全タイム差 +1.3
タイムランク E メンバーランク D

LAP :12.2-11.6-12.2-12.2-12.1-12.1-12.0-11.9-12.0
通過:36.0-48.2-60.3-72.4  上り:72.3-60.1-48.0-35.9

緩急のない平均ペースとなった。先行した馬にとっては持続力が問われ、それでいて極端な差し有利の展開にはなっていないので、実力差がはっきり出やすいレースとなった。


2.完全タイム差検証

2020022404

タイムランクEの場合は補正の必要がないケースが多いが、このレースも補正の必要はなさそう。

3.各馬の分析

1着   2番  カデナ             牡 6 鮫島克駿  57  1.48.3 35.1 

道中は後方のインを追走し、直線では外に出し、馬場のいいところを鋭く伸びて1着になった。
騎手のコメントによると、道中の馬場はイン有利な状態だったので、インを上手く距離ロスなく走れたのがよかったようで、最後の直線の伸びに繋がったようだ。常に上がり3ハロンタイムは最速かそれに近い値で走っていて堅実ではある。戦績を見ると直線で坂のないコースの方がよいのかもしれない。ただ、追い込みタイプだけに勝ち切るとまで予想するのは難しかった。

2着  12番  ドゥオーモ         牡 7 勝浦正樹  52  1.48.6 35.8

後方追走から、向こう正面の直線で外から前に進出し、そこから外を距離ロスありながら回るものの、ジワジワ伸び続け2着に浮上した。かなり長いロングスパートで持続力があることを示したが、ハンデ52キロを最大限に持続力に活かした走りと言えそう。直近の小倉の重馬場の2勝クラス戦でもロングスパート勝負をしていたので、元々持続力勝負が得意で小倉の時計のかかる馬場が向いていたということが言えそうだが、2勝クラスを勝ったばかりの馬が重賞で好走するということを予想することは難しかった。
格上挑戦の馬が好走するレースはそう多くないものの、好走の可能性をしっかり検討すべきということが今回の大きな反省点となった。

3着  13番  ジナンボー         牡 5 シュタル  55  1.48.6 36.1

3番手追走から4角で早くも先頭に立ち、そのまま突き放すかに見えたものの、直線で上位2頭に差された。
先行力があり最後までしっかり走れる堅実さがあるので、G3戦では軸に最適な馬と思って、実際強い競馬をしているのだが、上位2頭にあっさり競り負けたのは不満で、どうもこの馬少し勝負根性に欠けるようにも思える。3連複の軸には出来るが1着狙いはできないタイプなのかもしれない。


4着   4番  レイホーロマンス   牝 7 松若風馬  51  1.48.9 35.9

最後はしっかり伸びて4着を確保したものの、前走ほどのスムーズな追走ではなかった。
51キロの軽ハンデではあったが、さすがに休み明け6戦目では上がり目はなかったということだろう。

5着  10番  アウトライアーズ   牡 6 丸田恭介  54  1.49.1 35.8

後方大外から伸びたが、追い込み脚質で前半の追走力がないのでオープンで3着以内に入るのは難しい。

6着   3番 テリトーリアル     牡 6 藤岡康太  56  1.49.3 36.6

5番手を追走。4角での走りは良く、直線に入ってすぐは勢いはあったものの、長くは続かなかった。
前走と同じような位置取りでレースが出来ていて、ペース配分も前走とさほどかわらないのに、なぜ最後止まったのか少し不可解ではあるが、時計のかかりすぎる馬場はだめなのかもしれない。あるいは、6歳馬なので好調が持続しなかったのかもしれない。狙い時が難しい馬である。

7着   7番  ナイトオブナイツ   牡 7 丹内祐次  56  1.49.4 36.1

後方大外から伸びたが、近走では追い込みに徹しているものの、重賞で着以内に入る能力はない。

8着   1番  アロハリリー       牝 5 中谷雄太  54  1.49.7 37.0

先行したが、直線ではまるで伸びず。
先行力はあるが、末脚がまるでないので、オープンではよほど展開に恵まれないと好走は難しそう。と、
前走の愛知杯と全く同じ評価。


9着   6番  ヴェロックス       牡 4 川田将雅  57  1.49.9 37.2

5,6番手を追走し、直線に入るまでは同じような位置にいたテリトーリアルと同じような脚色だったが、直線では全く伸びなかった。有馬記念ではメンバーが強かったとはいえ、直線伸びそうはイメージが持てず、3着に入った菊花賞でも3歳限定戦のわりに物足りない内容だったので、3歳秋以降の成長力があまりなく、古馬との戦いではこの程度の走りしか出来ない馬なのかもしれない。


10着   8番  アンノートル       牡 6 柴田大知  54  1.50.0 37.5

後方から、向こう正面の直線に入ると外からポジションを上げ、3,4角ではジナンボーのすぐ外の後ろの位置でついていけていたが、直線では脚が残っていなかった。
マクリの仕掛けが早すぎであれでは最後まで持たない。そもそもオープンで全く好走出来てない馬であり、ここでは能力的に劣る。

11着   9番  エメラルファイト   牡 4 石川裕紀  56  1.50.2 37.2

後方からで直線でも伸びず。古馬との対戦では重賞ばかりを使っていて、全く好走出来ていないが、オープン特別であればもうすこしやれる可能性はある。

12着  11番 タニノフランケル   牡 5 吉田隼人  55  1.50.5 37.4

先行争いに加わろうとするも速くないので後方外のポジションになる。3角当たりから追走怪しく、最後方までさがるが、ゴール直前でバテた2頭をようやく交わせた。
内枠で軽ハンデで楽に先手が取れるレースでしか好走できていないので、11番枠に入った時点でノーチャンスだった。

13着  14番  ランスオブプラーナ 牡 4 古川吉洋  55  1.50.7 38.3

外から強引に先行して逃げることができたが、古馬オープンで通用する末脚はない。

14着   5番  サイモンラムセス   牡10 小牧太    53  1.51.1 38.7

2番手追走から最後はバテる。オープンで通用する末脚はもうなさそう。

« 2020 フェブラリーステークス G1 レース回顧 | トップページ | 2020 ダイヤモンドステークス G3 レース回顧 »

競馬」カテゴリの記事

レース回顧」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 2020 フェブラリーステークス G1 レース回顧 | トップページ | 2020 ダイヤモンドステークス G3 レース回顧 »

2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

オススメ商品

無料ブログはココログ