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2020年3月20日 (金)

2020 フィリーズレビュー G2 レース回顧

桜花賞トライアルレースのひとつでありながら、本番には直結しないことが多いレースであり、今年もレースのレベルは高くなく、どうやら同じ傾向になりそうだ。

1.レース結果の基礎データ

2020年 3月15日(日) 1回阪神6日  天候: 晴   馬場状態:稍重
11R  第54回報知杯フィリーズレビュー
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定)  芝 1400m・内   18頭立


馬場差 -0.1 完全タイム差 -0.4
タイムランク B メンバーランク C

LAP :12.0-10.4-11.0-11.6-11.5-12.0-12.5
通過:33.4-45.0-56.5-68.5  上り:69.0-58.6-47.6-36.0 

前半が速く、直線でかなり減速するラップとなった。その割には鋭い末脚を見せたのはエーポスだけだったので、そうしたことからもこのレースのレベルが低いと言えそう。

2.完全タイム差検証

2020031704

かなりの過大評価になっている。ヤマカツマーメイドが阪神JFと同等の走りだったと見て、この馬を物差しにして1.2秒ほど評価を下げるべき。少なくともタイムランクBは過大評価しすぎである。

3.各馬の分析

1着   5番  エーポス           牝 3 岩田康誠  54  1.21.0 35.1 

スタートはよくなかったが、二の足で押し上げインの中段のポジションを取るが、前半はややかかり気味にも見えた。4角はインを自然体で回り、直線入り口では先頭から4~5馬身離れた位置のインにいて、ジワジワとしか伸びないので、上位進出は厳しいかに見えたが、残り200mから鋭く伸びて1着となった。
一瞬の切れ味はかなりのもののように見えたが、速い上がりタイムを持っている馬ではないので、高速馬場でなかったこととハイペースだったことで、一瞬の切れ味を活かすことができた。さらに、インを距離ロスなく走り脚を貯めることできたことも大きいので、条件がかみ合っての勝利であり、こう上手くいくことは今後少ないと考えられる。

2着   7番  ヤマカツマーメイド 牝 3 池添謙一  54  1.21.2 35.9 

好スタートから5番手を追走。直線入り口で3番手まで進出し、粘る前2頭を直線の途中で捕らえて先頭に立つも、最後はエーポスにあっさり差された。
先行した馬の中では一番いい着順ではあったが、阪神JFのようにトップスピードの持続力が短い所を見せて、ゴールまでいい脚を続けることができなかった。この走りからあまり阪神JF以降成長しているように思えないので、2着に入れたことからこのレースのレベルはあまり高くなかったということが言えると思う。

3着   6番  ナイントゥファイブ 牝 3 松田大作  54  1.21.3 36.2

2番手追走から、直線入り口で一旦先頭に立つも、早めにヤマカツマーメイドに交わされるが、しぶとく粘って3着になった。
先行力があり、交わされても粘る勝負根性はあるが、実力は少し劣るとの評価でよさそう。

4着   1番  カリオストロ       牝 3 松山弘平  54  1.21.4 36.4

スタートはさほど速くはなかったは、二の足でインから先頭に立つ。直線に入ってすぐ交わされるも最後まで粘れてはいた。
ハイペース上等の先行馬ではあるものの、このレースは先行馬が苦戦するレースなので、この馬の実力ではこれが精いっぱいということのようだ。過去に2度タイムランクBで走っているが、どちらも過剰評価のタイムランクBであり、これが本来の実力。良馬場なら巻き返せると考えない方がよい。

5着   3番  フェアレストアイル 牝 3 坂井瑠星  54  1.21.4 35.9

インで7番手あたりを追走し、直線で少し伸びるも鋭さはなかった。
インで距離ロスなく走れたことが大きく、あまり評価できない5着。

6着   4番  メルテッドハニー   牝 3 斎藤新    54  1.21.5 35.9

フェアレストアイルのすぐ外で同じような位置を追走。直線ではフェアレストアイルと併せ馬のようなったが、末脚はフェアレストアイルよりさらに見劣りした。
 
7着   2番  パフェムリ         牝 3 西村淳也  54  1.21.7 36.5

3番手を追走。4角で早々と手ごたえが怪しくなっているように見えたがその割には最後まで粘れてはいた。長くいい脚が使えそうなので、工夫次第でもっとやれるかもしれない。

8着  11番  ケープコッド       牝 3 M.デム  54  1.21.9 36.5

中段のやや外を回る。4角の終わりで加速するもその後の直線ではまるで伸びなかった。
外を回る距離ロスがあったとはいえ伸びなさすぎなので、1200mまでの馬ということなのかもしれない。

9着  14番  アヌラーダプラ     牝 3 三浦皇成  54  1.21.9 35.9

中段後ろを追走から、直線では少しは伸びたが大した脚ではなかった。

10着  15番  マテンロウディーバ 牝 3 藤岡佑介  54  1.22.2 36.0

後方追走から、直線では少しは伸びたが大した脚ではなかった。

11着  13番  ミズリーナ         牝 3 武豊      54  1.22.5 36.8

中段追走するも直線はまるで伸びなかった。

12着  17番  ソフィアバローズ   牝 3 菱田裕二  54  1.22.5 35.9

見所なし

13着  18番  エヴァジョーネ     牝 3 和田竜二  54  1.22.7 36.8

見所なし

14着   9番  クーファイザナミ   牝 3 シュタル  54  1.22.8 36.6

見所なし

15着   8番  ソーユーフォリア   牝 3 浜中俊    54  1.23.0 35.8

見所なし

16着  12番  ルーチェデラヴィタ 牝 3 幸英明    54  1.23.3 36.9

見所なし

17着  16番  ラボエーム         牝 3 秋山真一  54  1.23.4 36.7

見所なし

18着  10番  ヴァラークラウン   牝 3 古川吉洋  54  1.24.5 39.3

外を回って3,4番手で先行するも直線で大きくバテた。やや外を回るロスがあったとはいえバテすぎ。

 

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