« 2020 青葉賞 G2 レース回顧 | トップページ | 2020 京都新聞杯 G2レース回顧 »

2020年5月 9日 (土)

2020 天皇賞 G1 レース回顧

見応えのあるレースではあったが、レースのレベルは高くなく、フィエールマンの今後の能力評価が難しそう。


1.レース結果の基礎データ


2020年 5月 3日(祝) 3回京都4日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第161回天皇賞(春)
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 3200m・外   14頭立



馬場差 -2.7 完全タイム差 +2.1
タイムランク SL メンバーランク C


LAP :13.2-12.4-12.4-12.5-12.5-12.0-11.6-12.5-12.1-12.2-12.7-12.5-11.9-11.9-11.9-12.2
通過:38.0-50.5-63.0-75.0  上り:73.1-60.4-47.9-36.0 


長距離戦なのに最後まで減速していないので、スローペースとなる。その割には、早めのスパートが必要なペースだったためかあまり末脚のよい馬が少なかった。



2.完全タイム差検証


2020050601


SLなので過少評価になる。0.7秒は上方補正すべきであるものの、それでもレースレベルは高くない。


3.各馬の分析


1着  14番  フィエールマン     牡 5 ルメール  58  3.16.5 34.6 


中段のやや後方を追走。残り600mの地点でもあまり加速せずに4角の終わりあたりで加速すると一気にポジションを押し上げ直線大外から勢いよく差してきた。直線入り口ではそれでも先頭と少し差があり、また、少し前を走っていたスティッフェリオが最後までしぶとかったがそれでもゴールでギリギリ差して1着となった。
コーナーから早めの加速が出来る馬であるが、有馬記念で早めに加速して、最後まで脚が続かなかったので、今回は意図的に加速を遅くしたのだろうと思われる。凱旋門賞以外ではほぼ好走している馬なので、やはり馬券対象から外す馬ではない。ただし、今回はメンバーのレベルが高くなく、馬自身トップコンディションになかったということを考えると、より強いメンバーの場合どうかを考えるのは少し難しいかもしれない。


2着   6番  スティッフェリオ   牡 6 北村友一  58  3.16.5 35.1


一旦先頭に立ちそうな勢いがあったが、競り合いになりそうになるとあっさり譲って2番手を追走。途中キセキが先頭に立ったので3番手を追走。残り600メートルを過ぎたあたりから徐々に差を詰めていき、ラスト1ハロンでキセキを交わして先頭に立ち、そのまま押し切るかに思えたが、ゴールで僅かに交わされて2着。
明らかに前走より調子を上げており、上がり3ハロンタイムが2番目であって、この馬が上がり3ハロンタイムの順位がよいのはかなり久々であり、前走差しに転じて末脚を発揮するレースが出来たことの効果が凄く大きかったということなのだろう。そう速くないペースでの3番手なのでポジショニングもよかった。ただし、他馬の末脚が案外だったことに助けられた面はある。


3着   5番  ミッキースワロー   牡 6 横山典弘  58  3.16.9 35.3


中段を追走。4角から少しづつ加速し、直線入り口ではフィエールマンの少し前の内にいて、この馬もしっかり伸びているもののフィエールマンとの末脚の差は歴然で、3着にとどまった。
この馬も最後末脚をしっかり発揮しているので、G1ではここまでということだろう。ここ数戦安定して能力が発揮できている。



4着   7番  ユーキャンスマイル 牡 5 浜中俊    58  3.16.9 35.1


中段インを追走し、直線に入ってインぴったりに進路を取り伸びてきたが、4着までだった。
右回りだとヨレる可能性があることを意識してか、意図的に直線インを選んだようだが1頭だけで走る形になったので、馬体を併せる形になればもう少しやれたのではという気もするが、それでもスティッフェリオ、ミッキースワローに最後劣ったのは不満で、G1ではここまでの馬ということのようだ。


5着   3番  トーセンカンビーナ 牡 4 藤岡康太  58  3.17.2 35.3


スタートはよくなく最後方から、残り800mくらいから徐々に進出するも、4角の勝負所や直線入り口でもあまり手ごたえがよくないように見えるものの、最後までしぶとく伸びて5着になった。
スタートはなかなかよくならないが、トップスピードは速くないものの長く脚を使える強みがあるので、持久戦になればより浮上できる可能性はありそう。



6着   8番  キセキ             牡 6 武豊      58  3.17.3 36.8


スタートは上手くいき3番手を追走するも、最初のスタンド前で馬にスイッチが入ってしまい、先頭に立ってしまったとのこと。
コーナーで早めにペースアップして粘り込みを図ったが、最後まで粘れなかった。
制御するのが難しい状態が続いているが、前走よりはマシになっているのでどこかで復活する警戒はまだ必要かもしれない。


7着   1番  モズベッロ         牡 4 池添謙一  58  3.17.4 35.8


4番手追走するも直線の伸び脚は大したことなかった。
終始力んでいたとのことで、アテにしづらい面はありそう。


8着  11番  メイショウテンゲン 牡 4 幸英明    58  3.17.5 35.8


後方追走から3角で少しずつ進出を開始するものの、4角でもたつき、最後の伸びも大したことなかった。
京都の4角の下りを上手く回れなかった可能性があり、京都外回りコースは苦手なのかもしれない。


9着   4番  ダンビュライト     セ 6 松若風馬  58  3.17.6 36.7


一旦先頭に立ち、キセキが先頭に立ってからは2番手を追走していたが、最後は伸びず。
一本調子の馬なので最後が速くなる展開では出番はなかった。


10着   2番  エタリオウ         牡 5 川田将雅  58  3.17.9 35.5


後方追走から見所無し。
 
11着  10番  メロディーレーン   牝 4 岩田望来  56  3.18.2 35.5


後方追走から見所無し。


12着   9番  ミライヘノツバサ   牡 7 木幡巧也  58  3.18.7 36.3


後方追走から見所無し。


13着  13番  ハッピーグリン     牡 5 和田竜二  58  3.24.7 42.2


勝負にならない大敗。


14着  12番  シルヴァンシャー   牡 5 M.デム  58  3.24.9 42.2


勝負にならない大敗。


« 2020 青葉賞 G2 レース回顧 | トップページ | 2020 京都新聞杯 G2レース回顧 »

競馬」カテゴリの記事

レース回顧」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 2020 青葉賞 G2 レース回顧 | トップページ | 2020 京都新聞杯 G2レース回顧 »

2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

オススメ商品

無料ブログはココログ