2020 エプソムカップ G3 レース回顧
道悪でイン有利の馬場であり、ポジショニングで明暗を分ける面もあるレースとなった。
1.レース結果の基礎データ
2020年 6月14日(日) 3回東京4日 天候: 曇 馬場状態:不良
11R 第37回エプソムカップ
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1800m 18頭立
馬場差 +1.6 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C
LAP :12.5-11.2-11.6-11.9-11.9-12.1-11.8-11.9-12.8
通過:35.3-47.2-59.1-71.2 上り:72.4-60.5-48.6-36.5
やや速いペースとなったが、差しにくい馬場と、そもそも末脚の優れたメンバーがいないことから、積極的に前のポジションを取ることが吉となった。
2.完全タイム差検証
やや過大評価で0.5秒ほど低く見たほうがよい。
3.各馬の分析
1着 6番 ダイワキャグニー 牡 6 内田博幸 56 1.47.7 36.1
まずまずのスタートから積極的に前を取りに行き、当初は3番手を追走していたが、残り1400m~1200mのところで、単独2番手の位置取りとなる。直線に入っての伸びはじわじわとした程度だったが、残り200mの少し手前で先頭を交わすとそのまま押し切り1着となった。
直線に入るときのポジションがよかったため、差しの効きにくい馬場、末脚今一つのメンバーに恵まれた勝利だった。
前目のポジションが取れて最後までしぶといのが武器の馬ながら、前走の大敗から人気を落としていた。成績の安定しないムラ馬ながら、57.5キロ以上の成績がよくないので、斤量に敏感な馬なのかもしれない。
今回はやや速い流れの中、積極的に単独2番手の位置を取ったのが勝因となった。
2着 1番 ソーグリッタリング 牡 6 藤井勘一 57 1.47.9 36.0
スタートは早くなかったものの内枠を活かして2角でのコーナーワークで5番手の位置を取る。速い流れの中、向こう正面ではややポジションを下げながらの追走になり、4角も最内で距離ロスなく走ることでじっくり回り、直線に入って追い出すと、手ごたえは今一つながら最後にグイっと伸びて2着に浮上した。
道悪ながら、この日の芝は内から伸びる馬が多かったので、内枠と馬場を活かしての2着だった。
3着 18番 トーラスジェミニ 牡 4 木幡育也 56 1.47.9 36.7
大外枠ながら、積極的に先頭に立ち、インぴったりを回ってやや速めの流れを作り、最後まで粘って3着となった。
前走は良馬場マイル戦のハイペースで失速したが、今回くらいのラップであれば、最後までしぶとく走れる馬ということのようだ。
今回は馬場に恵まれた面はあるが、まだ4歳なので、今後も好走する可能性はある。
約一年の休養明けから、あまり間隔を開けずにこれで8戦目まので、好調を維持できる期間が長い馬ということは記憶しておくべき。
4着 16番 アンドラステ 牝 4 岩田望来 54 1.47.9 35.6
スタートは悪くないが、他馬も速いので中団の位置で終始外目を回る位置取りとなる。直線に入って、他馬が伸びあぐねているところを、この馬だけいい脚で追い上げてきたが、4着までだった。
直線そとから伸びてきたのはこの馬だけだったので、末脚のしっかりした馬として記憶すべき。前半の追走力も悪いわけではなく、今回外を回る距離ロスがあったことも記憶すべきで、どこかでチャンスがありそうな馬。
5着 11番 アトミックフォース 牡 4 武藤雅 56 1.48.0 36.3
好スタートから2番手の位置を取るものの、残り1400m~1200mのところで、ペースが速いと判断したのかポジションを3番手に下げてしまう。
直線に入って最後までダイワキャグニーと同じような脚色だったものの、直線入口での差が最後まで詰まらず、ゴール直前では差し馬の2頭に捕らえられて5着となった。
残り1400m~1200mの判断が明暗を分けた形となった。力負けではく、今後も先行力を武器に好走する可能性はある。
6着 4番 サトノアーサー 牡 6 レーン 56 1.48.0 35.8
中団のインを追走。4角から直線もあまり外を回らないように走り、直線に入って伸びてきたものの、大した末脚ではなかった。
立ち回りは悪くなかったので、この程度の実力なのだろう。
7着 5番 ピースワンパラディ 牡 4 津村明秀 56 1.48.1 35.7
やや後方を追走するものの、インぴったりを回ることで直線入口ではまずまずの位置まで押し上げる。最後まで脚色は鈍らなかったが、トップスピードは速くないので7着までだった。
前目のポジションにつけて好走する馬ながら、前半がもっとスローでないとダメなようだ。
8着 15番 ゴーフォザサミット 牡 5 北村宏司 56 1.48.3 35.6
後方追走で3,4角をインで距離ロスなく回り、直線も最内から伸びたが、大した末脚ではなかった。
インを距離ロスなく回って恵まれた面が大きいので、実力以上の着順になった。
9着 2番 サトノガーネット 牝 5 吉田豊 54 1.49.0 36.0
前半かなり追走に苦労していて、追走力がないので勝負にならなかった。
10着 17番 レイエンダ 牡 5 ルメール 57 1.49.4 36.8
後方追走で3,4角をインで距離ロスなく回り、直線で外に出したが、大した末脚ではなかった。
道悪が堪えた面はありそう。
11着 3番 ギベオン 牡 5 戸崎圭太 57 1.49.8 37.9
中団インを追走し流れに乗っていたが、直線でまるで伸びなかった。
12着 8番 マイネルファンロン 牡 5 三浦皇成 56 1.49.8 37.3
やや後方追走で直線で外に出すもまるで伸びなかった。
13着 7番 サラキア 牝 5 石橋脩 54 1.49.9 38.0
4番手を追走するも直線でまるで伸びず。
14着 13番 アイスストーム 牡 5 武豊 56 1.50.6 37.5
後方追走から直線外に出すもまるで伸びず。
もともと追走力がないが、道悪で末脚も削がれた。
15着 10番 マイネルハニー 牡 7 野中悠太 56 1.50.7 38.5
当初は4番手の位置を取ったが、徐々にポジションを下げていき、直線でもいいところがなかった。
16着 12番 シャドウディーヴァ 牝 4 M.デム 54 1.51.0 38.1
見どころなし。
17着 14番 インビジブルレイズ 牡 6 田辺裕信 56 1.51.7 39.1
見どころなし。
18着 9番 エメラルファイト 牡 4 石川裕紀 56 1.52.4 39.5
見どころなし。
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