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2020年6月19日 (金)

2020 マーメイドステークス G3 レース回顧

オープン馬がいまいちなメンバー構成で格下の3勝クラスの軽ハンデ馬が好走する結果となった。また、先行力のある馬が少ない組み合わせだったので、先行力のある馬に有利な展開になった。


1.レース結果の基礎データ

2020年 6月14日(日) 3回阪神4日 天候: 曇 馬場状態:稍重
11R 第25回マーメイドS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝 2000m・内 16頭立


馬場差 +0.47 完全タイム差 +1.9
タイムランク E メンバーランク D


LAP :12.4-11.2-12.7-12.5-12.0-12.1-11.7-11.4-12.2-12.9
通過:36.3-48.8-60.8-72.9 上り:72.3-60.3-48.2-36.5


やや速い平均ペースで早めにペースアップし、最後は大きく減速する持続力勝負となった。

早めのペースアップの際に、4番手以降の馬が少し離される展開となり、ここがこのレースのポイントの一つとなった。


2.完全タイム差検証

2020061802

妥当な完全タイム差だと思う。

3.各馬の分析

1着 13番 サマーセント 牝 4 酒井学 50 2.01.1 36.4

スタートは特に速いわけではなく、じわっと前に出て1角に行くまでに2番手の位置を取りきる。先頭を走っていたナルハヤに離されないように追走し、3角で早めにペースアップすると4番手以降が少し離された形になり直線ではナルハヤがしぶとかったが、残り200mを過ぎたところで先頭に立ちそのまま押し切った。
3勝クラスの格下馬だったが、軽ハンデと先行力を活かしての勝利だった。今回の組み合わせでは先行力が優れた馬が少なく、序盤の先行争いが激しくなかったことにも恵まれた。

2着 6番 センテリュオ 牝 5 福永祐一 55 2.01.2 35.3

後方インを追走。早めのペースアップでも反応せず。インを距離ロスなく回って、それでも直線入口では後方で、エンジンのかかりも遅かったが、残り200mで鋭く伸びて2着に浮上した。
末脚で勝負する馬だが、トップスピードがさほど速いわけではないので、今回のL2F-L1Fが12.2-12.9となったペースに恵まれたの2着だった。

3着 1番 リュヌルージュ 牝 5 団野大成 53 2.01.4 36.1

最内枠を活かして先行しようとするが、インの5,6番手のポジションとなる。早めのペースアップには反応できず、ややポジションを下げながら、インを距離ロスなく4角を回り、直線入口では大した末脚に見えなかったが、最後まで伸び続け、ゴール直前でナルハヤを交わしての3着だった。
大した末脚がないので、L1Fで12.9かかったのがこの馬に味方した。先行力は今一つながら持続力があるということのようだ。

4着 3番 ナルハヤ 牝 6 藤田菜七 51 2.01.5 36.9

先頭に立ち、早めのペースアップで4番手以降を少し離す絶妙な逃げを打ち最後までしぶとかったが、惜しい4着だった。
3勝クラスの格下馬ながら、先行力と軽ハンデを活かして好走するもここまでだった。


5着 7番 エアジーン 牝 4 川田将雅 52 2.01.6 35.7

後方でやや外目を追走早めのペースアップにも反応できず、直線だけで外から追い込むも、上位4頭に追いつくまでの勢いはなかった。、
外を回って、かなり距離ロスがあったというのはありそう。


6着 15番 マルシュロレーヌ 牝 4 高倉稜 50 2.01.7 37.0

スタートよく3番手の位置につける。早めのペースアップにもついていけたが、直線に入ってからの勢いがなく、6着に沈んだ。
スターが失敗することが多い馬のようだが、今回はゲート練習が功を奏して先行できたとのこと。

7着 5番 フィリアプーラ 牝 4 菊沢一樹 54 2.01.8 35.6

後方インを追走、早めのペースアップについていけずポジション下げ気味になり、直線では追い込んできたものの、直線入口の位置が後方すぎた。
追走力がなさすぎる。


8着 10番 レッドアネモス 牝 4 北村友一 54 2.01.8 36.7

インの4番手を追走するも、早めのペースアップで離されてしまい、直線もただなだれ込んだだけで、あまり見どころはなかった。


9着 14番 ミスマンマミーア 牝 5 小崎綾也 53 2.01.9 35.6

ほぼ最後方を追走し、直線だけで少し脚をつかった程度。追走力がなく、速い流れになるとこの程度の走りしかできないようだ。

10着 2番 サトノワルキューレ 牝 5 幸英明 54 2.02.1 36.6

中団インぴったりを回るも直線で大した脚を使えず。戦績からも古馬オープンでの好走は絶望的。


11着 8番 リープフラウミルヒ 牝 5 国分優作 54 2.02.3 36.8

中団のやや後方を追走。コーナーでポジションをあげれず、直線でも大した脚はつかえず。

12着 4番 リンディーホップ 牝 5 藤懸貴志 50 2.02.5 37.0

中団追走するも、4角で早々と後退気味になってしまった。

13着 16番 レイホーロマンス 牝 7 鮫島克駿 52 2.02.7 37.4

中団追走し、早めのペースアップにも反応できていたように見えたが、直線ではいいところがなかった。
速い流れて脚を使わされて末脚が削がれた形になった。

14着 9番 サラス 牝 5 松若風馬 54 2.02.7 36.7

後方から末脚不発。休み明けからこれで2戦続けて不調だったので、復調の兆しが見えるまでは疑った方がよさそう。


15着 12番 パルクデラモール 牝 5 川又賢治 50 2.03.1 37.0

後方のまま見どころ梨。

16着 11番 オスカールビー 牝 5 泉谷楓真 49 2.03.7 38.4

5,6番手を追走していたが、早めのペースアップのときにズルズル後退した。ここでの能力不足は明らか。

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