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2020年7月 8日 (水)

2020 CBC賞 レース回顧

1,2着が不人気馬と、予想が極めて難しいレースとなった。何が起こったのかしっかり回顧することが今後に向けて重要である。

1.レース結果の基礎データ

2020年 7月 5日(日) 4回阪神2日 天候: 晴 馬場状態:稍重
11R 第56回CBC賞
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1200m・内 16頭立

馬場差 +0.1 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.0-10.7-10.8-11.1-11.7-12.4
通過:33.5-44.6-56.3-68.7 上り:68.7-56.7-46.0-35.2

初速が速くない馬が多かったようで、2,3ハロン目で先行争いが激しくなった。馬場状態を考慮すると2,3ハロン目がかなり早くなった。そのため、L1Fでかなり減速していたものの、後方から鋭く伸びてくる馬がいなかったので、前半のポジショニングが重要なレースとなった。

2.完全タイム差検証

2020070801

やや過大評価で0.6秒ほど低く見た方がよさそう。

3.各馬の分析


1着 3番 ラブカンプー 牝 5 斎藤新 51 1.08.7 35.2

好スタートから後続を1馬身以上離す逃げを打ち、最後まで後続を寄せ付けずの完勝だった。
2018年秋まではG1でも好走しており、その後、メンタル面の不調でずっと調子を落としていた馬だったので、これだけ走れても不思議ではないが、ここで復活するのを予想するのは難しかった。負けるときは先頭から1秒以上の着差で負けていたが、前走は0.6秒しか差がなかったので、復活の兆しがなくもなかった。
スピードの持続力で勝負する馬なので斤量が大きく影響するのは明らかで今回51キロだったことも好走要因。古馬とのレースでは54キロ以上での好走実績がないことは覚えておくべき。
この馬だけスタートが抜群によかったように見えるのは、初速の速い馬がいなかったためで、気分よく逃げれたのもよかったようだ。

2着 6番 アンヴァル 牝 5 北村友一 54 1.09.0 35.2

好スタートから1ハロン目の終わりで難なくインの2番手のポジションを取る。3角では速い2頭を先に行かせインの4番手でじっくり脚を貯め、4角を距離ロスなく走ることで進出し直線入口で2番手に立つと、鋭く迫ってくる馬もいないことから2着を確保した。
この馬が先行ポジションを取ることはたまにしかないので、予想するのは難しかった。1ハロン目の攻防の映像を見返すと、初速の速い馬が少ない組み合わせだったことと、内枠だったことに恵まれての好ポジション取りだったように見える。今回のように恵まれることは今後多くないように思う。

3着 2番 レッドアンシェル 牡 6 福永祐一 57 1.09.3 35.3

まずまずのスタートからインでアンヴァルの少し後ろのポジションを追走する。直線に入って少し外に出して追い上げてくるが、大した脚ではないように見えるものの、他に末脚の鋭い馬がいないこともあり3着になった。
ここ2戦調子を崩していて、休み明け2戦目で少し調子を上げてきたようだが、まだ完調時の末脚は戻っていないようだ。次走さらに調子を上げるかどうかは微妙。

4着 9番 タイセイアベニール 牡 5 松山弘平 56 1.09.3 34.7

行き脚つかず中団のやや後ろを追走。直線に入ってもやや後ろだったたが、インで前が開いている進路を取ると少しづつ伸びてきて最後はレッドアンシェルに迫る4着。
末脚がさほど鋭くないので、ポジショニングが重要になりそうな馬ではあるが、初速は速くないようなので、重賞では今後もポジショニングに苦労するかもしれない。

5着 5番 エイシンデネブ 牝 5 幸英明 53 1.09.5 34.1

後ろから2番手を追走。直線インから少しづつ伸びてきて5着に入ったが、大した末脚ではなかった。

6着 15番 ノーワン 牝 4 浜中俊 53 1.09.6 34.1

最後方追走から4角で少しづつ進出し、大外から伸びてくるが6着まで。
追走力がないので好走するのは厳しいものの、上り3ハロンタイム最速はエイシンデネブと同じものの、距離ロスを考えるとこちらの方が評価できる。どこかで穴を開けるチャンスはありそう。

7着 11番 アウィルアウェイ 牝 4 川田将雅 55.5 1.09.6 34.5

後方3番手追走。4角で騎手の手が大きく動き手応えが悪いように見えたが、直線に入って、大外のノーワンの少し後ろの内から同じように伸びてきた。
後方待機から直線だけで伸びてくる馬なのでそもそもチャンスは少なそう。京都の1200mハイペース戦での好走実績が多いのは京都コースがこの馬に合っているということなのかもしれない。

8着 4番 グランドロワ 牡 6 和田竜二 55 1.09.6 35.3

先行しようとして騎手の手が激しく動いていたが、行き脚つかず中団のポジションを取る。インぴったりを距離ロスなく走ることで直線に入って一旦4番手になるが、他馬に交わされ8着に後退。
末脚がまるでダメなので、楽に先手が取れるような組み合わせでないと好走は難しい。

9着 16番 ジョイフル 牡 6 川又賢治 56 1.09.7 35.4

中団外追走からそのままなだれ込んだだけで、特に見どころのない走りだった。

10着 8番 ロケット 牝 5 酒井学 52 1.09.9 36.0

初速はまずまず速く2番手争いに加わっていたが、3角に入るとこでバランスを崩し少し後退する。直線に入って鞭が入るも大して伸びなかった。
先行力はあるものの、コーナーを回るのが下手すぎるので、早めに3角に入る阪神1200mでの好走は絶望的かもしれない。

11着 14番 ディメンシオン 牝 6 松田大作 53 1.10.0 36.3

初速は速くなかったが、2ハロン目で加速して3ハロン目で外の2,3番手の位置につけるも直線では全く伸びなかった。
ラップタイムからわかるように2,3ハロン目で脚を使いすぎたのが敗因。

12着 7番 クリノガウディー 牡 4 横山典弘 58 1.10.0 35.8

先行争いに加わろうとするも、あまり早くなく3角入口でロケットが下手にコーナーを回る影響を受けて一旦ブレーキがかかる。ここでスムーズさを欠く走りになってしまい、ポジションが少しづつ下がり、直線に入っても伸びなかった。
前目の好ポジションを取れないと好走できない馬なので、序盤から絶望的な状況だった。58キロも響いているようなので、出走する他馬との斤量差は今後気にしておく必要がありそう。

13着 1番 ナインテイルズ 牡 9 中井裕二 53 1.10.1 35.3

後方から4番手追走で直線でも伸びず見どころなかった。

14着 13番 ミッキースピリット 牡 4 松若風馬 54 1.10.4 36.3

中団のやや前を追走。4角で騎手の腕が激しく動くも前に進出できず。直線でも伸びなかった。ここでは能力不足は明らか。

15着 12番 ダイシンバルカン 牡 8 国分優作 52 1.10.5 36.8

初速は速くなく中団の位置だったが、2,3ハロン目で進出して2番手の位置につけたが、直線でバテた。

16着 10番 ショウナンアンセム 牡 7 鮫島克駿 56 1.10.8 36.5

中団追走から見どころなし。
1年ぶりの長期休養明けだったので、古馬は休み明け2戦目でガラリ一変することもあるので、一応次走も警戒が必要。

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