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2020年7月 2日 (木)

2020 宝塚記念 G1 レース回顧

豪華なメンバーが18頭集まり、見ごたえのある激しいレースとなった。クロノジェネシスの1着を予想するのはそう難しくもないものの、モズベッロをピックアップするのが難しかった。しかしながら、後になって考えると、モズベッロの3着はそう不思議ではないことがわかるので、改めて競馬予想の難しさを痛感させられる結果となった。

1.レース結果の基礎データ

2020年 6月28日(日) 3回阪神8日 天候: 曇 馬場状態:稍重
11R 第61回宝塚記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2200m・内 18頭立

馬場差 +0.4 完全タイム差 +1.5
タイムランク E メンバーランク B

LAP :12.3-10.9-11.4-12.7-12.7-12.4-12.4-12.4-11.9-12.1-12.3
通過:34.6-47.3-60.0-72.4 上り:73.5-61.1-48.7-36.3

前半の先行争いが激しくペースがやや速くなった。さらに3角からペースアップの始まるロングスパートの持続力勝負になった。そのわりにはL1Fの減速が少ないが、これは3角手前で脚が貯めれたクロノジェネシスのL1Fのラップで、他馬が1秒以上離されたことから、多くの馬がバテる減速ラップになっていた。
また、この日は朝のやや重から午後には良馬場になることが予想されていたが、このレースの前に激しい雨が降ったことにより、かなり悪い馬場状態になっていたようだ。


2.完全タイム差検証

2020070101

全馬パフォーマンスダウンしているように見えるので、この完全タイム差は明らかに過小評価。このような過小評価は珍しく、馬場差の評価も誤っている可能性がある。
1.3秒ほど上方補正した方がよい。こうして補正してみると、前走よりパフォーマンスアップしたのは、クロノジェネシス、キセキ、モズベッロ、メイショウテンゲンのみで、他馬はパフォーマンスを落としている。各馬の走りをじっくり評価してもそうした評価が妥当であることがよくわかる。

3.各馬の分析

1着 16番 クロノジェネシス 牝 4 北村友一 56 2.13.5 36.3

好スタートから、先行争いをする馬の後ろとなる、外目の7,8番手の位置を追走する。向こう正面では手綱をがっちり抑えて脚を貯め、3角に入り残り800mを過ぎたあたりから早めに仕掛け、外から先頭近くまでポジションを押し上げる。直線入口でも楽な手ごたえで、追い出すと、他馬がバテ気味なところこの馬だけ伸び続け2着に1秒差をつける圧勝だった。
先行力があり道悪、速いペースの持続力勝負に強いことは前からだったが、以前はコーナーでの加速に不安がある馬だったのが、大阪杯からコーナーでの加速が出来るようになり、この時点で大きく成長していたのだと思う。そのため、今回前半のペースが速い中、この馬としてはいつもより後ろのポジションにつけることができ、前半の消耗を抑えることができたのが勝因だと思う。スローペースの瞬発力勝負にはまだ不安はあるものの、ある程度速いペースのレースになれば、今後も3着以内を外すことはないのではないかと思えるような走りだった。
それにしても、最近古馬になってから大きく成長するのは牝馬ばかりで、これは偶然でないような気がする。

2着 14番 キセキ 牡 6 武豊 58 2.14.5 37.2

やはりスタートはよくなく後方からになる。向こう正面で他馬よりを外を走りながら徐々にポジションを押し上げていき、クロノジェネシスが早めに進出した際に後ろからついていく形で押し上げていき、直線にはいってからはクロノジェネシスに離され気味になるも、2着を確保した。
スタートがダメになってしまったのでもう逃げることはできなさそうなものの、元々は差し馬だったので、折り合いさえつけばこのくらいやれて不思議でない馬。前走は中盤で暴走気味になってしまったが、今回ペースが速かったことも暴走を防ぐ要因になった。ただ、ここで復活したからといって、スタートの失敗、暴走の危険の心配がなくなったわけではくアテにはできず軸馬にはできないムラ馬と考えておいたほうがよい。

3着 12番 モズベッロ 牡 4 池添謙一 58 2.15.3 37.6

スタートは速くなく後方からになるが、1角で少しポジションを上げて、中団のクロノジェネシスの少し後ろの位置を追走する。クロノジェネシスの早めのペースアップにはついていかなかったが、残り600mからじわじわ伸び続け、直線ではすぐ外の後ろから伸びていたサートゥルナーリアを競り落とす形で3着に浮上した。
ロングスパートの持続力勝負に強いことを示した。少なくとも持続力ではサートゥルナーリアを上回ることを示した。この馬前走の天皇賞では力んで走っていたということで実力を発揮できなかったものの、それ以外はオープン昇級後崩れていなかったので、人気の盲点になっていた。僕は今回この馬に着目できなかったが、こういう馬をピックアップできるかどうかが、馬券力に大きく関わるのだろう。ただ、前走力んだというようにアテにできない面があるので、軸馬には向かない。

4着 5番 サートゥルナーリア 牡 4 ルメール 58 2.15.6 37.6

好スタートだったが、他馬が速いので中団でややインにこだわるようなポジションで追走。3角から他馬の早めのペースアップにはついていかず、残り500mくらいから加速して外に出して、外から伸びては来ていたが、伸び脚は続かず、最後はモズベッロに伸び負ける形での4着となった。
非凡な瞬発力はあるが、いい脚は長くは続かないこの馬の特徴どおりの走りだった。他馬が早めのペースアップをする中、少し遅れてペースアップしたのも、ルメール騎手がそれをよくわかっているからなのだろう。今後も持続力勝負になれば取りこぼすことはありそう。
今回も過剰に人気を集めていたが、人気になりやすい馬なので、この馬の特徴を捕らえて賢く狙っていけば今後も高配当が期待できる。


5着 10番 メイショウテンゲン 牡 4 松山弘平 58 2.15.6 37.4

後方を追走。他馬がペースアップした3角でも後方のままだったが、残り600mの手前あたりからじわじわと伸び続け5着に浮上した。
ハイペースで他馬がバテたのに乗じての5着なので評価できない。追走力がないもののやや持続力があることを示したので、弱いメンバーのレースであればそこそこやれるかもしれない。


6着 11番 ラッキーライラック 牝 5 M.デム 56 2.16.0 38.8

先行争いについていき5番手を追走。向こう正面では追走に苦労していたようで、ここで早くも鞭が入る。それでも3角からの早めのペースアップではいい手応えで進出していき、4角の終わりでは一旦先頭に立つが直線では伸びなかった。
元々先行力のみの馬が、勝負所の少し前で脚を貯め差し込む競馬が出来るようになり大阪杯を勝つまでに成長した馬ながら、今回は脚を貯める局面がなかったのが敗因になった。また、向こう正面で鞭が入るくらい追走に苦労したので、道悪もよくないようだ。

7着 6番 トーセンスーリヤ 牡 5 横山和生 58 2.16.3 39.1

先頭に立ち、3,4角もインぴったりを走ることで他馬の早めのペースアップを凌いでいたが、直線に入って伸びず7着となった。それでも最後までよく粘っているので悲観する内容ではない。逃げなくても好走できる馬なので、今後も好走できる機会はありそう。


8着 1番 トーセンカンビーナ 牡 4 浜中俊 58 2.16.4 38.2

後方追走。直線に入っても後方だったが、じわじわ伸びての7着。7着でもまるで評価できない。

9着 13番 ダンビュライト セ 6 松若風馬 58 2.16.6 39.3

先行争いに加わり3,4番手を追走していたが、3角からの早めのペースアップに対応できず、ポジションを下げて、後退するまではいかないものの9着だった。
一本調子で走る馬なので早めのペースアップに対応できなかった。

10着 8番 レッドジェニアル 牡 4 酒井学 58 2.16.7 38.9

中団追走のまま、特に見どころない走りだった。


11着 15番 スティッフェリオ 牡 6 幸英明 58 2.16.7 38.9

クロノジェネシスの内の少し前を追走していたが、3角のペースアップにまるで対応できなかった。
道悪がよくなかったということはありそう。

12着 17番 カデナ 牡 6 鮫島克駿 58 2.16.8 38.5

後方から、コーナーでインから少しづつ上がっていくも、直線の伸び脚は大したことなかった。
追い込み馬であるが、インから追い込む馬なので、内有利の馬場でないと厳しいのかもしれない。


13着 7番 ワグネリアン 牡 5 福永祐一 58 2.16.8 39.6

2番手追走するも、ペースがはやく4角でもう手ごたえが怪しくなってしまった。エンジンのかかりが遅い差し馬なので、積極的にポジションを取る作戦に出たようだが、速いペースに対応できなかった。

14着 9番 アドマイヤアルバ セ 5 西村淳也 58 2.17.6 39.1

後方追走から直線でもさほど伸びず。

15着 2番 ペルシアンナイト 牡 6 和田竜二 58 2.18.0 40.5

インで3,4番手を追走していたが、4角でもう手応えが怪しくなってしまった。

16着 18番 ブラストワンピース 牡 5 川田将雅 58 2.18.0 40.3

6番手追走していたが、早めのペースアップにまるで対応できなかった。重い斤量での好走実績がなく、やはり58キロでは出番はなかった。


17着 3番 グローリーヴェイズ 牡 5 レーン 58 2.18.8 41.2

後方追走から3角で進出しようとしたが、直線大外からまるで伸びなかった。メンバーの弱い京都大賞典で凡走したように20週以上間の空いた休み明けは走らない可能性が高いと考えた方がよさそうだ。

18着 4番 アフリカンゴールド セ 5 藤井勘一 58 2.21.8 43.5

中団追走するも早めのペースアップに対応できず、4角のうちに最後方まで後退した。能力不足は明らか。

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